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*ボボボーボ・ボーボボ 9極戦士ギャグ融合 【ぼぼぼーぼぼーぼぼ きゅうきょくせんしぎゃぐゆうごう】 |ジャンル|ロールプレイングギャグ|CENTER:&amazon(B0001D0A2Y)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |メディア|128MbitROMカートリッジ|~| |発売元|ハドソン|~| |開発元|六面堂|~| |発売日|2004年3月25日|~| |定価|4,800円(税抜)|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~| |判定|なし|~| |ポイント|抜群の原作愛&br()RPGとしてはやや微妙|~| |>|>|CENTER:''[[ボボボーボ・ボーボボシリーズリンク>ボボボーボ・ボーボボシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 タイトル通り週刊少年ジャンプに連載されていた『ボボボーボ・ボーボボ』のキャラゲー。ジャンルはRPG。~ なお、ソフトンがピンク色だったり、マルハーゲ帝国がマルガリータ帝国になっていたり、タカシ((キラリーノが装備しているアヒルパンツさぁーっ!…こんなとこまで読むなんて、君もアヒル好きかい?))が頭に装着されていたり、設定自体は一部を除いてアニメ準拠である。~ 大筋のストーリーは原作・アニメと共通だが、個々のシーンは全く異なっており、パラレルワールド的な設定なのかもしれない。~ ストーリーは原作におけるハレルヤランド編まで。 **システム -フィールドは見下ろし型、ダンジョンや町は横スクロール型という変則的な構成のRPG。シンボルエンカウント式であり、Bボタンでダッシュしていると、雑魚をはじき飛ばすことが出来る(正面から当たると弾けない)。 -戦闘システムは、素早さに応じてゲージが貯まりゲージがいっぱいになったキャラから動けるという『FF』シリーズにおけるアクティブタイムバトルシステムに近い方式。 --複数のキャラクターで協力して合体技を繰り出すことも出来る。威力が高くなるほか、組み合わせによっては特殊効果も発動する。 --敵にダメージを与えたり、ダメージを受けるとハジケゲージが貯まる。これがフルになると、必殺技に当たるハジケ技が繰り出せる。なお、ハジケゲージはパーティーキャラ全員で共有する。 ---ハジケ技はコマンドが設定されており、A連打やゲージ調整、鼻毛を操作するなどのコマンドで威力が高まる。 --戦闘キャラは3人。一方パーティーキャラはタイトル通り最終的に''9人''になる(ボーボボ、ビュティ、首領パッチ、ヘッポコ丸、天の助、ソフトン、魚雷ガール、田楽マン、破天荒)。この中から3人で戦闘パーティーを構成する。 ---キャラクター入れ替えは戦闘中も任意で行える。ただし、戦闘キャラが全滅すると控えが何人残っていてもゲームオーバー。一部のイベント戦闘を除き最後に利用した宿屋に戻され、所持金(マメ)が半分になる。 -アイテムは全てカードという扱いになっている。各町にはランダムで5枚カードをゲットできる自販機もある。 --作中に登場するほとんどのキャラクターもカードとして登場する。単体では単なるコレクションだが、コンプリートすると特典がある。 **評価点 -ノリが非常によく、原作のふざけた感じが実に良く再現されている。 --大筋のストーリーは原作のものであるが、個々のイベントに関してはむしろオリジナルのものも多い。しかし雰囲気は原作のノリを外していない。 ---例えば、アイツハゲ・タワー((「Cブロック基地」表記))にエレベーターがある((原作では1階の敵が「各階に強敵が待ち受けるぞ!」的なことを言った直後にビュティがエレベーターを発見するというギャグ))という部分も、原作視聴済みでも楽しめる改変になっている。 --合体技はほとんど全ての組み合わせで1~2通り用意されており、効果も多彩ながら技発動前の掛け合いもバリエーション豊か。これを見るためだけでも使う価値がある。 ---ちなみに魚雷ガール+他のキャラの組み合わせは高確率で相方にも被害が及ぶ''自爆技''になる。原作らしい、というか。 --戦闘中発生するギミックとして、攻撃を受けたキャラクターが隣にいるキャラクターを盾にして攻撃を防ぐ、という演出がある。 ---これまた原作では(主に天の助とか天の助とか天の助とかを対象に)多発するアクションなので、再現としてはすばらしい。ただ、実際には隣にいるキャラクターなら無差別に発動するため、''ビュティを盾にするボーボボとか、ソフトンで攻撃をかわす魚雷ガール''なども見られる。これは評価していいのだろうか…(いや天の助ならいいとかいう話でもないのだが)。 --ハジケ技も種類が豊富。特定のイベントで入手できる「ボボパッチ」などのカードを使うと、合体キャラでの攻撃もできる。 --また、宿屋を経営しているのはなんと''サービスマン''である。もちろん泊まると全力でサービスしてくれる。過去これほど利用したくない宿屋がRPGに存在しただろうか? ---ちなみに、他のキャラクターはほぼアニメ準拠のデザインなのに、なぜかサービスマンは原作のデザイン(要するに''オバケのQ太郎'')である((他にはプルプー一行は原作準拠で「チョコチョコっと」ではなく「禁煙」、ラムネの髪色が水色等(服の色も違う)。ちなみにラムネは次回作ではカードとルーレットのみの登場だがアニメ準拠の深緑になっている。他には、ルビーの服の色もアニメとは違う。))。 --原作のストーリー展開がきめ細かく個々のイベントに反映されており、例えばOVER城2階で無限蹴人と戦う戦闘ではちゃんとボーボボ首領パッチ天の助が戦闘中のみ離脱する((直前の会話シーンで3人が橋になっていてその上で戦っているため))。 -丁寧なグラフィック --アニメパターンが細かく、デフォルメされたデザインも良く出来ている。 ---ほぼ全ての敵キャラに、どんなチョイ役でも待機、攻撃準備完了、攻撃、被ダメージで最低4パターンはモーションが用意されているのはかなりスゴいことである。 --妙ちくりんなデザインのキャラはともかく、まともな人型のキャラはかなりの高品質。 ---ぶっちゃけ雑魚扱いのはずのラムネ((原作およびアニメでは突然本気を出した首領パッチに一撃KOされるキャラ。特にアニメでは女性キャラは基本攻撃されないのだが貴重な例外である。))がかわいくて桁違いに強い。このキャラに会える戦闘だけは前後のザコおよびボスに比べて異常に難易度が高い。 --プレイヤー側は先頭にしたキャラでグラフィックが変わるだけではなく、各キャラに通常移動とダッシュ移動の違いも。ただ動きが速くなるのではなく専用グラフィック(例:ソフトンはバイクに乗る)が各キャラそれぞれで別に用意されている。 ---控えのキャラクターもキャラクターに応じたアニメーションが用意されているなど豪華(例を挙げると、ソフトンは&bold(){便器に入っている})。 --ちなみに先頭キャラを変更すると通常マップでのBGMも変わる。他のシーンや過去作・アニメ等の使いまわしなどではなく各キャラ専用のもの。 ---四天王やJなど一部の強キャラは操作キャラでなくても専用BGMが存在(しかも戦闘中とイベント中で別!)。その迫力を増幅してくれる。ちなみにプルプーはパロディ元を意識してかちゃんとドラゴンボール風。 --イグアナ村に飛んでくプルプー一行とかその後のイグアナ村のシーン等、一度かつ一瞬しかないシーンなども専用グラフィックがある。 -BGMもシリーズの例によって今作も高品質で、聞きごたえがある。 -ボイス量がGBAのゲームとしてはかなり多い。流石にフルボイスではないが、ほとんどのイベントで何かしらの台詞が用意してある。 --ハジケ技のフィニッシュ時にはビュティが「ハイ、終わり!」と宣言するのだが、同じ台詞なのにバリエーションが数種類ある。どれだけ豪華なんだ…。 -レベルアップのペースが速く、結構気持ちいい。レベルアップの度にHPが全回復するのもありがたい。 --ちなみにレベルアップ音は[[ドラゴンクエスト>ドラゴンクエストシリーズ]]風に「ボボボボッボ・ボーボボ♪(声アリ)」。 ---ちなみにこの画面も各キャラ…だけではなく融合戦士まで存在。基本的に最後に止めを刺したキャラが表示される模様(リザルト画面終了時には各キャラが「ボーボボ」と言うボイス付き)。 -イベント戦闘のほとんどには敗北時専用のイベントや再戦時のセリフまである。%%わざと負ける楽しみもある。%% -ミニゲームの完成度が高い。ほとんどは単なる連打ゲーや記憶ゲーなので、そこまででもないのだが、ハドソン開発だからか『[[スターソルジャー]]』のパロディである『スター''ボ''ルジャー』が存在し、これがまた妙にクオリティが高い。 --『スターソルジャー』のステージ1を完全再現。キャラクターはボーボボのキャラに置き換えられているものの、ラザロ(なぜか首領パッチになっている)合体前撃破などの裏技もしっかり再現されている。 -一応、クリア後のやりこみ要素もある。これは今までのゲームオリジナルボスではなく&bold(){一応}原作準拠 #region(ネタばれ) 電車一武闘会が開催される。今までのボスから「女性キャラのみ」等テーマを決めて編成されている他、もちろんあのキャラ((電車一武闘会と言えば…))も出る。 勝てば次に進め、負けても戻るだけだが難易度はそこそこ高い。 ちなみにただ戦うだけでなく、ちゃんと各ステージ会話シーンが存在する。&bold(){戦闘前だけじゃなく後にも!}豪華すぎる…! #endregion -取り返しのつかない要素が基本的にない --さすがにボス戦前やストーリー進行上のイベントを何度も見ることはできないが、通常プレイ時に入手不能になるアイテム等が存在しないのは重要な評価点と言える。 **問題点 -純粋にRPGとして見ると、ややボリューム不足か。 --全体的にイベントの量がすさまじく、内容が濃いのであまり気にならないが、ボスとの戦いの頻度が異常に多く、一つ一つのイベントがかなりの勢いで消化されてく。 ---原作もそんな感じだったので、仕方がないと言えなくもないが…一応クリア後のオマケは用意してある。 --また、仲間の増えるペースも非常に速い。特にアイツハゲ・タワー編では天の助、ソフトン、クリア直後に魚雷ガールと一気に3人も増える。 ---ちなみに、なぜかOVERと遭遇する前から魚雷ガールは仲間になる。 --サブイベントがあまりなく、基本的に一本道のシナリオである。カードが手に入るサブイベントがもう少しあっても良かったと思うのだが…。 -戦闘バランスは大味の一言に尽きる。 --特にボス級の敵は、高攻撃力、高防御力、''低HP''という極端なパラメーターであることが多く、通常攻撃ではほぼダメージが通らず、数発殴られるだけで死にかねない一方、強力なハジケ技を叩き込むと一瞬で勝てたりする。ビュティは回復系のハジケ技が使えるが、こう言った事情からほぼ使う機会はない(回復アイテムが比較的容易に集まるのも大きい)。 ---ただ、戦闘中できる行動があまり多くないので、無駄にHPが高くてもダラダラしたつまらない戦闘になった可能性もある。そう考えると適切と言えなくもない。 --また、攻撃を当てると一定時間「アフロ」という形でコンボ数が記録されるが、この持続にも運が絡む。 ---アイテムカードを選んでいる間も時間が経過するので、迷っている暇はほぼない。にもかかわらず、ページ送りなどが出来ず、アイテムの種類も膨大なのでコンボ中のアイテム使用は困難。 ---攻撃しても発動する技がランダムなのも痛い。特にビュティやソフトンは、ランダムに演出の長い回復技に移行することがあり、この技が出るとコンボ維持は困難。 ---ボス級の敵も、時々演出が異常に長い「ハジケゲージをゼロにする」を使用してくることがあり、この技もほぼ確実にコンボを切ってくる。 ---ただ、コンボ自体に直接的なメリットは特にはない。セーブデータに最大数が記録されるだけである。 -上位のハジケ技が、以前のハジケ技の上位互換になってしまっていることがあり、下位の技の存在意義が薄い(特にボーボボ)。ハジケゲージは&bold(){全員で}一本しかストックできず、&bold(){どんな技でも全消費}してしまうので、下位の技を使うメリットは皆無に近い。~ 技によりコマンドや操作方式が異なるキャラクターはそれでも差別化できているが、ボーボボは大半の技が「鼻毛操作」で効果範囲も敵全体である。 -カードコンプはかなり難しい。 --『スターボルジャー』で20万点以上など、面倒な条件の絡むカードもある。ゲーム内にヒントはない。 -横スクロール面でのジャンプの操作に若干癖がある。ギリギリのジャンプを要求される局面が少なく、失敗してもさほどリスクがないのが救いだが。 -ルーラなどに相当するアイテムがなく、移動が面倒。 --どこまで行っても背景が基本的に同じであるため、目印があまりないのも痛い。 --一応、一本道ではなく各エリアが枝分かれした先にあるような構造が多いため、道さえ覚えていればそれなりに素早く戻ることができる。&br;取り逃したカードでも探しに行くのでなければゲームの攻略上戻る意味はあまりないが。 **総評 原作再現度は高く、戦闘システムに至るまで原作のノリを大事にしているのは、キャラゲーとしてはかなりの評価点である。~ RPGとして見ると微妙な点も多いが、キャラゲーとしての完成度は概ね高くファンなら十分楽しめる一作だろう。
*ボボボーボ・ボーボボ 9極戦士ギャグ融合 【ぼぼぼーぼぼーぼぼ きゅうきょくせんしぎゃぐゆうごう】 |ジャンル|ロールプレイングギャグ|CENTER:&amazon(B0001D0A2Y)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |メディア|128MbitROMカートリッジ|~| |発売元|ハドソン|~| |開発元|六面堂|~| |発売日|2004年3月25日|~| |定価|4,800円(税抜)|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~| |判定|なし|~| |ポイント|抜群の原作愛&br()RPGとしてはやや微妙|~| |>|>|CENTER:''[[ボボボーボ・ボーボボシリーズリンク>ボボボーボ・ボーボボシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 タイトル通り週刊少年ジャンプに連載されていた『ボボボーボ・ボーボボ』のキャラゲー。ジャンルはRPG。~ なお、ソフトンがピンク色だったり、マルハーゲ帝国がマルガリータ帝国になっていたり、タカシ((キラリーノが装備しているアヒルパンツさぁーっ!…こんなとこまで読むなんて、君もアヒル好きかい?))が頭に装着されていたり、設定自体は一部を除いてアニメ準拠である。~ 大筋のストーリーは原作・アニメと共通だが、個々のシーンは全く異なっており、パラレルワールド的な設定なのかもしれない。~ ストーリーは原作におけるハレルヤランド編まで。 **システム -フィールドは見下ろし型、ダンジョンや町は横スクロール型という変則的な構成のRPG。シンボルエンカウント式であり、Bボタンでダッシュしていると、雑魚をはじき飛ばすことが出来る(正面から当たると弾けない)。 -戦闘システムは、素早さに応じてゲージが貯まりゲージがいっぱいになったキャラから動けるという『FF』シリーズにおけるアクティブタイムバトルシステムに近い方式。 --複数のキャラクターで協力して合体技を繰り出すことも出来る。威力が高くなるほか、組み合わせによっては特殊効果も発動する。 --敵にダメージを与えたり、ダメージを受けるとハジケゲージが貯まる。これがフルになると、必殺技に当たるハジケ技が繰り出せる。なお、ハジケゲージはパーティーキャラ全員で共有する。 ---ハジケ技はコマンドが設定されており、A連打やゲージ調整、鼻毛を操作するなどのコマンドで威力が高まる。 --戦闘キャラは3人。一方パーティーキャラはタイトル通り最終的に''9人''になる(ボーボボ、ビュティ、首領パッチ、ヘッポコ丸、天の助、ソフトン、魚雷ガール、田楽マン、破天荒)。この中から3人で戦闘パーティーを構成する。 ---キャラクター入れ替えは戦闘中も任意で行える。ただし、戦闘キャラが全滅すると控えが何人残っていてもゲームオーバー。一部のイベント戦闘を除き最後に利用した宿屋に戻され、所持金(マメ)が半分になる。 -アイテムは全てカードという扱いになっている。各町にはランダムで5枚カードをゲットできる自販機もある。 --作中に登場するほとんどのキャラクターもカードとして登場する。単体では単なるコレクションだが、コンプリートすると特典がある。 **評価点 -ノリが非常によく、原作のふざけた感じが実に良く再現されている。 --大筋のストーリーは原作のものであるが、個々のイベントに関してはむしろオリジナルのものも多い。しかし雰囲気は原作のノリを外していない。 ---例えば、アイツハゲ・タワー((「Cブロック基地」表記))にエレベーターがある((原作では1階の敵が「各階に強敵が待ち受けるぞ!」的なことを言った直後にビュティがエレベーターを発見するというギャグ))という部分も、原作視聴済みでも楽しめる改変になっている。 --合体技はほとんど全ての組み合わせで1~2通り用意されており、効果も多彩ながら技発動前の掛け合いもバリエーション豊か。これを見るためだけでも使う価値がある。 ---ちなみに魚雷ガール+他のキャラの組み合わせは高確率で相方にも被害が及ぶ''自爆技''になる。原作らしい、というか。 --戦闘中発生するギミックとして、攻撃を受けたキャラクターが隣にいるキャラクターを盾にして攻撃を防ぐ、という演出がある。 ---これまた原作では(主に天の助とか天の助とか天の助とかを対象に)多発するアクションなので、再現としてはすばらしい。ただ、実際には隣にいるキャラクターなら無差別に発動するため、''ビュティを盾にするボーボボとか、ソフトンで攻撃をかわす魚雷ガール''なども見られる。これは評価していいのだろうか…(いや天の助ならいいとかいう話でもないのだが)。 --ハジケ技も種類が豊富。特定のイベントで入手できる「ボボパッチ」などのカードを使うと、合体キャラでの攻撃もできる。 --また、宿屋を経営しているのはなんと''サービスマン''である。もちろん泊まると全力でサービスしてくれる。過去これほど利用したくない宿屋がRPGに存在しただろうか? ---ちなみに、他のキャラクターはほぼアニメ準拠のデザインなのに、なぜかサービスマンは原作のデザイン(要するに''オバケのQ太郎'')である((他にはプルプー一行は原作準拠で「チョコチョコっと」ではなく「禁煙」、ラムネの髪色が水色等(服の色も違う)。ちなみにラムネは次回作ではカードとルーレットのみの登場だがアニメ準拠の深緑になっている。他には、ルビーの服の色もアニメとは違う。))。 --原作のストーリー展開がきめ細かく個々のイベントに反映されており、例えばOVER城2階で無限蹴人と戦う戦闘ではちゃんとボーボボ首領パッチ天の助が戦闘中のみ離脱する((直前の会話シーンで3人が橋になっていてその上で戦っているため))。 -丁寧なグラフィック --アニメパターンが細かく、デフォルメされたデザインも良く出来ている。 ---ほぼ全ての敵キャラに、どんなチョイ役でも待機、攻撃準備完了、攻撃、被ダメージで最低4パターンはモーションが用意されているのはかなりスゴいことである。 --妙ちくりんなデザインのキャラはともかく、まともな人型のキャラはかなりの高品質。 ---ぶっちゃけ雑魚扱いのはずのラムネ((原作およびアニメでは突然本気を出した首領パッチに一撃KOされるキャラ。特にアニメでは女性キャラは基本攻撃されないのだが貴重な例外である。))がかわいくて桁違いに強い。このキャラに会える戦闘だけは前後のザコおよびボスに比べて異常に難易度が高い。 --プレイヤー側は先頭にしたキャラでグラフィックが変わるだけではなく、各キャラに通常移動とダッシュ移動の違いも。ただ動きが速くなるのではなく専用グラフィック(例:ソフトンはバイクに乗る)が各キャラそれぞれで別に用意されている。 ---控えのキャラクターもキャラクターに応じたアニメーションが用意されているなど豪華(例を挙げると、ソフトンは&bold(){便器に入っている})。 --ちなみに先頭キャラを変更すると通常マップでのBGMも変わる。他のシーンや過去作・アニメ等の使いまわしなどではなく各キャラ専用のもの。 ---四天王やJなど一部の強キャラは操作キャラでなくても専用BGMが存在(しかも戦闘中とイベント中で別!)。その迫力を増幅してくれる。ちなみにプルプーはパロディ元を意識してかちゃんとドラゴンボール風。 --イグアナ村に飛んでくプルプー一行とかその後のイグアナ村のシーン等、一度かつ一瞬しかないシーンなども専用グラフィックがある。 -BGMもシリーズの例によって今作も高品質で、聞きごたえがある。 -ボイス量がGBAのゲームとしてはかなり多い。流石にフルボイスではないが、ほとんどのイベントで何かしらの台詞が用意してある。 --ハジケ技のフィニッシュ時にはビュティが「ハイ、終わり!」と宣言するのだが、同じ台詞なのにバリエーションが数種類ある。どれだけ豪華なんだ…。 -レベルアップのペースが速く、結構気持ちいい。レベルアップの度にHPが全回復するのもありがたい。 --ちなみにレベルアップ音は[[ドラゴンクエスト>ドラゴンクエストシリーズ]]風に「ボボボボッボ・ボーボボ♪(声アリ)」。 ---ちなみにこの画面も各キャラ…だけではなく融合戦士まで存在。基本的に最後に止めを刺したキャラが表示される模様(リザルト画面終了時には各キャラが「ボーボボ」と言うボイス付き)。 -イベント戦闘のほとんどには敗北時専用のイベントや再戦時のセリフまである。%%わざと負ける楽しみもある。%% -ミニゲームの完成度が高い。ほとんどは単なる連打ゲーや記憶ゲーなので、そこまででもないのだが、ハドソン開発だからか『[[スターソルジャー]]』のパロディである『スター''ボ''ルジャー』が存在し、これがまた妙にクオリティが高い。 --『スターソルジャー』のステージ1を完全再現。キャラクターはボーボボのキャラに置き換えられているものの、ラザロ(なぜか首領パッチになっている)合体前撃破などの裏技もしっかり再現されている。 -一応、クリア後のやりこみ要素もある。これは今までのゲームオリジナルボスではなく&bold(){一応}原作準拠 #region(ネタばれ) 電車一武闘会が開催される。今までのボスから「女性キャラのみ」等テーマを決めて編成されている他、もちろんあのキャラ((電車一武闘会と言えば…))も出る。 勝てば次に進め、負けても戻るだけだが難易度はそこそこ高い。 ちなみにただ戦うだけでなく、ちゃんと各ステージ会話シーンが存在する。&bold(){戦闘前だけじゃなく後にも!}豪華すぎる…! #endregion -取り返しのつかない要素が基本的にない --さすがにボス戦前やストーリー進行上のイベントを何度も見ることはできないが、通常プレイ時に入手不能になるアイテム等が存在しないのは重要な評価点と言える。 **問題点 -純粋にRPGとして見ると、ややボリューム不足か。 --全体的にイベントの量がすさまじく、内容が濃いのであまり気にならないが、ボスとの戦いの頻度が異常に多く、一つ一つのイベントがかなりの勢いで消化されてく。 ---原作もそんな感じだったので、仕方がないと言えなくもないが…一応クリア後のオマケは用意してある。 --また、仲間の増えるペースも非常に速い。特にアイツハゲ・タワー編では天の助、ソフトン、クリア直後に魚雷ガールと一気に3人も増える。 ---ちなみに、なぜかOVERと遭遇する前から魚雷ガールは仲間になる。 --サブイベントがあまりなく、基本的に一本道のシナリオである。カードが手に入るサブイベントがもう少しあっても良かったと思うのだが…。 -戦闘バランスは大味の一言に尽きる。 --特にボス級の敵は、高攻撃力、高防御力、''低HP''という極端なパラメーターであることが多く、通常攻撃ではほぼダメージが通らず、数発殴られるだけで死にかねない一方、強力なハジケ技を叩き込むと一瞬で勝てたりする。ビュティは回復系のハジケ技が使えるが、こう言った事情からほぼ使う機会はない(回復アイテムが比較的容易に集まるのも大きい)。 ---ただ、戦闘中できる行動があまり多くないので、無駄にHPが高くてもダラダラしたつまらない戦闘になった可能性もある。そう考えると適切と言えなくもない。 --また、攻撃を当てると一定時間「アフロ」という形でコンボ数が記録されるが、この持続にも運が絡む。 ---アイテムカードを選んでいる間も時間が経過するので、迷っている暇はほぼない。にもかかわらず、ページ送りなどが出来ず、アイテムの種類も膨大なのでコンボ中のアイテム使用は困難。 ---攻撃しても発動する技がランダムなのも痛い。特にビュティやソフトンは、ランダムに演出の長い回復技に移行することがあり、この技が出るとコンボ維持は困難。 ---ボス級の敵も、時々演出が異常に長い「ハジケゲージをゼロにする」を使用してくることがあり、この技もほぼ確実にコンボを切ってくる。 ---ただ、コンボ自体に直接的なメリットは特にはない。セーブデータに最大数が記録されるだけである。 -上位のハジケ技が、以前のハジケ技の上位互換になってしまっていることがあり、下位の技の存在意義が薄い(特にボーボボ)。ハジケゲージは&bold(){全員で}一本しかストックできず、&bold(){どんな技でも全消費}してしまうので、下位の技を使うメリットは皆無に近い。~ 技によりコマンドや操作方式が異なるキャラクターはそれでも差別化できているが、ボーボボは大半の技が「鼻毛操作」で効果範囲も敵全体である。 -カードコンプはかなり難しい。 --『スターボルジャー』で20万点以上など、面倒な条件の絡むカードもある。ゲーム内にヒントはない。 -横スクロール面でのジャンプの操作に若干癖がある。ギリギリのジャンプを要求される局面が少なく、失敗してもさほどリスクがないのが救いだが。 -ルーラなどに相当するアイテムがなく、移動が面倒。 --どこまで行っても背景が基本的に同じであるため、目印があまりないのも痛い。 --一応、一本道ではなく各エリアが枝分かれした先にあるような構造が多いため、道さえ覚えていればそれなりに素早く戻ることができる。&br;取り逃したカードでも探しに行くのでなければゲームの攻略上戻る意味はあまりないが。 **総評 原作再現度は高く、戦闘システムに至るまで原作のノリを大事にしているのは、キャラゲーとしてはかなりの評価点である。~ RPGとして見ると微妙な点も多いが、キャラゲーとしての完成度は概ね高くファンなら十分楽しめる一作だろう。

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