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*ぼのぐらし 【ぼのぐらし】 |ジャンル|おつきあいシミュレーション|CENTER:&image(bono_mac_f.jpg,width=160,https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/2749/2873/bono_mac_f.jpg,blank)&br()[[裏を見る>https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/2749/2874/bono_mac_b.jpg]]|&amazon(B00013YOK8)|&amazon(B000069SL3,image=https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/2749/901/4943566500057.jpg,width=160)| |対応機種|3DO Interactive Multiplayer&br()Macintosh&br()PlayStation|~|~|~| |発売元|バンダイビジュアル|~|~|~| |開発元|アミューズ&br()明日夢(プログラム)&br()サテライト|~|~|~| |発売日|【Mac】1995年&br()【3DO】1995年4月21日&br()【PS】1996年6月7日|~|~|~| |定価|【3DO/Mac】7,800円&br()【PS】5,800円|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|~| |ポイント|''「なにが完璧だ バッキャロー!!」''&brぼのぼのキャラと友達になれ…?|~|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要・特徴 「ぼのぐらし」は、“おつきあいシミュレーションソフト”です。 あなたは「ぼのぼのワールド」へやって来た初めての人間としてさまざまな動物とのコミュニケーションを通じて、 “自分がどんな個性を持った人間なのか”をしっていくのです。 (パッケージ裏より引用) -いがらしみきお原作の人気4コマ漫画『ぼのぼの』のキャラクターが住む森に初めての人間としてやってきたプレイヤー(性別は選択可能)が、森の動物たちと触れ合いながら日々を過ごす日常系ADV。 -マップを歩き回って動物たちに会いに行き、コマンドを選択してコミュニケーションをとる。日が暮れると自宅に帰って眠りにつき、また次の朝を迎える…といった1日を繰り返す。 --ある程度プレイ時間が経過すると、それまでの行動を分析してぼのぼのキャラクターになぞらえた性格診断が行われる。 --性格診断は日本個性學研究所の「個性学」に基づいている。 -発売日はTVアニメ1話放送(1995年4月20日)の翌日。 -グラフィックは、アニメ版よりもやや漫画版に近い。 -声優の配役は、映画版ともTV版とも違っている(スナドリネコのみTVアニメ版と同じ)。 -3DO版タイトルは『ライフシミュレーション ぼのぐらし』。PS移植版は『ぼのぐらし これで完璧でぃす』とサブタイトル付き。 ---- **問題点 -コミュニケーションするゲームとしての出来が稚拙すぎる。 --プレイヤーは、遊ぶ・笑う・泣く・うなずく・殴る・蹴る・アイテムをあげる、などのアクションを取れるが、動物たちと会話のキャッチボールができるわけではない。「プレイヤーが一方的に何かする→動物たちが型はまりな反応をする→好感度の数値が上下する」、終わり。 ---「遊ぶ」は、プレイヤーが逆立ちやボールで一人遊びをする。「笑う」は、何のコミュニケーションも成り立ってないのにいきなり「アハハ」と笑いだす。コマンドの種類こそ豊富だが、こんなんばっかりである。 ---動物たちのリアクションの種類が少ないため飽きやすいし、こちらの働きかけに対する反応としては噛み合ってない場合も多い。想像で補って遊ぶのにも限界がある。 --相手の近くで何か行動を起こすと「関心度」が上がり、関心が高い時に相手の性格に合わせた行動を取ると「好感度」が上がるというシステム。好感度を得られた行動を機械的に繰り返すだけで、好感度は右肩上がりで溜まっていく。 ---関心度・好感度は画面右下のゲージで明示されていて、情緒が無い。 ---日が経つにつれて、2つのパラメータは少しずつ下がっていく。それだけ見れば妥当な措置なのだが、この通り作業感満点のコミュニケーションの維持を強要される事になる。 --一定程度好感度が上がると動物たちと友達になり、上記のコミュニケーション(笑)での好感度上下幅が増えたり、側を通りかかると近寄ってきたりする。 ---しかし、それだけである。向こうから話しかけたりしてくれるわけではない。よちよち近寄ってきてじーっと見ているだけという対応は、むしろ虚しい。 -プレイヤーの動きがチープ。アニメーションのコマ数も少なく、一挙手一投足が大昔のロボットのようにギクシャクしている。ボイスも投げやり。 -プレイヤーの移動速度が遅い。 --しかも中途半端に体力の概念があり、時間経過で減っていく。これが減ると、元々遅いスピードが更に鈍足になる。食料アイテムを食べると少し回復するが、面倒臭い。 -イベントが地味。 --特定のキャラクターと友達になった時、「一緒に遠くへ出かけよう」というイベントが始まる事がある。しかしイベント中もキャラクターは大した存在感を示す事もなくプレイヤーの後ろをついてくるだけ。その状態で他の動物と出会うと、ほんの少しセリフが変わるくらいである。 ---1つのイベントは1回しか発生しないので、たとえ些細でもセリフの変化を知りたかったら、イベントを起こす前に他の動物とも仲良くなっておく事。 --目的地に着いたり所定のアイテムを手に入れたりすると、あっけなくイベント終了。それ以上特に何が起こるわけでもなく、淡々と日常は続いていく。 -エンディングにあたるものも無い。 --ネット上にもあるという噂はなく、性格診断が一応の区切りとされている。なお、スタッフロールはOPで流れる。 ---- **評価点 -作画はまともなので、動物たちの造形や挙動はかわいい。 -登場するキャラクターの数は多い。レギュラーキャラを一通り押さえた上で、原作でも基本的にただグルグル回るだけのチンチラくんまで出ている。 -BGMはゴンチチが担当した映画版(1993年公開)の曲が使用されている。雰囲気が良く、時折テレビなどで耳にする事もある。 -のんびりまったりとした原作の空気は再現できている、と言えない事もない。 --ただ、表面上はそれでいいかもしれないが、「かわいらしい見た目に反した意外とディープな中身」がウケている原作なので、ここまでゲーム内容がスカスカだとキャラゲーとしても物足りない。 -性格診断はちゃんと普通に機能する。 --とはいえ、判定がつくまでゲームを続けられるプレイヤーはごく限られるだろう。どんな診断結果であれ、実際にはおおらかでのんびりした性格、あるいはイライラしながらも最後まで続けるアライグマくんのお父さんタイプで概ね当たるのではないか。 ---- **総評 恐らく、独特の空気を持つ原作の雰囲気を再現するため、意図的にチープに作ろうとしたのだろう。しかしその狙いはハマりすぎるほどハマってしまい、およそ90年代半ばのゲームらしからぬ低水準な仕上がりとなっている。また、「キャラクターゲームだから」で想定される範囲を超えてゲーム性に乏しい。~ その上ストーリー性もほぼ皆無で、キャラクターのリアクションも薄い、そんな作りのコミュニケーションゲームを許せるファンは、ぼのぼのの様におっとりした性格の人ぐらいのものである。そんな遠まわしな性格診断はしなくていい。~ 作品の方向性自体は癒し系としてはアリかもしれないが、ハッキリ断言できるほど完成度が低い。『ぼのぼの』を原作とする家庭用テレビゲームがこれしかないという現実に、打ちのめされるばかりである。 ---- ---- **余談 -ピピンアットマーク版が1996年5月に発売予定だったが発売中止。 -アミューズはこれ以前にMac用に、スケジューラソフト『ぼのジューラー』とインタラクティブムービーソフト『ぼのいじり』を出している。 --『ぼのいじり』は、映画『ぼのぼの』を選択キャラがいない場面を除いた構成で視聴できるようにしたもので、別にゲームではない。 -PSソフトの発売予定に『ぼのぼの ぼのぼーど』なるタイトルがアミューズから発表されていたが、発売されなかった。 -他に韓国のBARUNSON GAMESがぼのぼののオンラインゲームを開発していたが、情報が出ないままである。 -2017年にスマートフォン用アプリとして『ぼのぼの おえかきロジック』『ぼのぼの しまっちゃうおじさんの森 ~一筆書き脳トレゲーム~』『ぼのぼの 激ムズぼのジャンプ』『ぼのぼの 脱出すらいどパズル』『ぼのぼのころころ』『脱出ゲーム-ぬいぐるみの塔新作 ぼのぼの編-』が配信された。2018年には『ぼのぼの ブロックパズル』が配信された。 -2023年に、モバイルゲーム『ぼのぼの なにしてる?(仮称)』のリリースが発表された。
*ぼのぐらし 【ぼのぐらし】 *ぼのぐらし これで完璧でぃす 【ぼのぐらし これでかんぺきでぃす】 |ジャンル|おつきあいシミュレーション|CENTER:&image(bono_mac_f.jpg,width=160,https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/2749/2873/bono_mac_f.jpg,blank)&br()[[裏を見る>https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/2749/2874/bono_mac_b.jpg]]|&amazon(B00013YOK8)|&amazon(B000069SL3,image=https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/2749/901/4943566500057.jpg,width=160)| |対応機種|3DO Interactive Multiplayer&br()Macintosh&br()PlayStation|~|~|~| |発売元|バンダイビジュアル|~|~|~| |開発元|アミューズ&br()明日夢(プログラム)&br()サテライト|~|~|~| |発売日|【Mac】1995年&br()【3DO】1995年4月21日&br()【PS】1996年6月7日|~|~|~| |定価|【3DO/Mac】7,800円&br()【PS】5,800円|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|~| |ポイント|''「なにが完璧だ バッキャロー!!」''&brぼのぼのキャラと友達になれ…?|~|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要・特徴 「ぼのぐらし」は、“おつきあいシミュレーションソフト”です。 あなたは「ぼのぼのワールド」へやって来た初めての人間としてさまざまな動物とのコミュニケーションを通じて、 “自分がどんな個性を持った人間なのか”をしっていくのです。 (パッケージ裏より引用) -いがらしみきお原作の人気4コマ漫画『ぼのぼの』のキャラクターが住む森に初めての人間としてやってきたプレイヤー(性別は選択可能)が、森の動物たちと触れ合いながら日々を過ごす日常系ADV。 -マップを歩き回って動物たちに会いに行き、コマンドを選択してコミュニケーションをとる。日が暮れると自宅に帰って眠りにつき、また次の朝を迎える…といった1日を繰り返す。 --ある程度プレイ時間が経過すると、それまでの行動を分析してぼのぼのキャラクターになぞらえた性格診断が行われる。 --性格診断は日本個性學研究所の「個性学」に基づいている。 -発売日はTVアニメ1話放送(1995年4月20日)の翌日。 -グラフィックは、アニメ版よりもやや漫画版に近い。 -声優の配役は、映画版ともTV版とも違っている(スナドリネコのみTVアニメ版と同じ)。 -3DO/Mac版タイトルは単に『ぼのぐらし』。PS移植版は『ぼのぐらし これで完璧でぃす』とサブタイトル付き。 ---- **問題点 -コミュニケーションするゲームとしての出来が稚拙すぎる。 --プレイヤーは、遊ぶ・笑う・泣く・うなずく・殴る・蹴る・アイテムをあげる、などのアクションを取れるが、動物たちと会話のキャッチボールができるわけではない。「プレイヤーが一方的に何かする→動物たちが型はまりな反応をする→好感度の数値が上下する」、終わり。 ---「遊ぶ」は、プレイヤーが逆立ちやボールで一人遊びをする。「笑う」は、何のコミュニケーションも成り立ってないのにいきなり「アハハ」と笑いだす。コマンドの種類こそ豊富だが、こんなんばっかりである。 ---動物たちのリアクションの種類が少ないため飽きやすいし、こちらの働きかけに対する反応としては噛み合ってない場合も多い。想像で補って遊ぶのにも限界がある。 --相手の近くで何か行動を起こすと「関心度」が上がり、関心が高い時に相手の性格に合わせた行動を取ると「好感度」が上がるというシステム。好感度を得られた行動を機械的に繰り返すだけで、好感度は右肩上がりで溜まっていく。 ---関心度・好感度は画面右下のゲージで明示されていて、情緒が無い。 ---日が経つにつれて、2つのパラメータは少しずつ下がっていく。それだけ見れば妥当な措置なのだが、この通り作業感満点のコミュニケーションの維持を強要される事になる。 --一定程度好感度が上がると動物たちと友達になり、上記のコミュニケーション(笑)での好感度上下幅が増えたり、側を通りかかると近寄ってきたりする。 ---しかし、それだけである。向こうから話しかけたりしてくれるわけではない。よちよち近寄ってきてじーっと見ているだけという対応は、むしろ虚しい。 -プレイヤーの動きがチープ。アニメーションのコマ数も少なく、一挙手一投足が大昔のロボットのようにギクシャクしている。ボイスも投げやり。 -プレイヤーの移動速度が遅い。 --しかも中途半端に体力の概念があり、時間経過で減っていく。これが減ると、元々遅いスピードが更に鈍足になる。食料アイテムを食べると少し回復するが、面倒臭い。 -イベントが地味。 --特定のキャラクターと友達になった時、「一緒に遠くへ出かけよう」というイベントが始まる事がある。しかしイベント中もキャラクターは大した存在感を示す事もなくプレイヤーの後ろをついてくるだけ。その状態で他の動物と出会うと、ほんの少しセリフが変わるくらいである。 ---1つのイベントは1回しか発生しないので、たとえ些細でもセリフの変化を知りたかったら、イベントを起こす前に他の動物とも仲良くなっておく事。 --目的地に着いたり所定のアイテムを手に入れたりすると、あっけなくイベント終了。それ以上特に何が起こるわけでもなく、淡々と日常は続いていく。 -エンディングにあたるものも無い。 --ネット上にもあるという噂はなく、性格診断が一応の区切りとされている。なお、スタッフロールはOPで流れる。 ---- **評価点 -作画はまともなので、動物たちの造形や挙動はかわいい。 -登場するキャラクターの数は多い。レギュラーキャラを一通り押さえた上で、原作でも基本的にただグルグル回るだけのチンチラくんまで出ている。 -BGMはゴンチチが担当した映画版(1993年公開)の曲が使用されている。雰囲気が良く、時折テレビなどで耳にする事もある。 -のんびりまったりとした原作の空気は再現できている、と言えない事もない。 --ただ、表面上はそれでいいかもしれないが、「かわいらしい見た目に反した意外とディープな中身」がウケている原作なので、ここまでゲーム内容がスカスカだとキャラゲーとしても物足りない。 -性格診断はちゃんと普通に機能する。 --とはいえ、判定がつくまでゲームを続けられるプレイヤーはごく限られるだろう。どんな診断結果であれ、実際にはおおらかでのんびりした性格、あるいはイライラしながらも最後まで続けるアライグマくんのお父さんタイプで概ね当たるのではないか。 ---- **総評 恐らく、独特の空気を持つ原作の雰囲気を再現するため、意図的にチープに作ろうとしたのだろう。しかしその狙いはハマりすぎるほどハマってしまい、およそ90年代半ばのゲームらしからぬ低水準な仕上がりとなっている。また、「キャラクターゲームだから」で想定される範囲を超えてゲーム性に乏しい。~ その上ストーリー性もほぼ皆無で、キャラクターのリアクションも薄い、そんな作りのコミュニケーションゲームを許せるファンは、ぼのぼのの様におっとりした性格の人ぐらいのものである。そんな遠まわしな性格診断はしなくていい。~ 作品の方向性自体は癒し系としてはアリかもしれないが、ハッキリ断言できるほど完成度が低い。『ぼのぼの』を原作とする家庭用テレビゲームがこれしかないという現実に、打ちのめされるばかりである。 ---- **余談 -ピピンアットマーク版が1996年5月に発売予定だったが発売中止。 -アミューズはこれ以前にMac用に、スケジューラソフト『ぼのジューラー』とインタラクティブムービーソフト『ぼのいじり』を出している。 --『ぼのいじり』は、映画『ぼのぼの』を選択キャラがいない場面を除いた構成で視聴できるようにしたもので、ゲームではない。 -PSソフトの発売予定に『ぼのぼの ぼのぼーど』なるタイトルがアミューズから発表されていたが、発売されなかった。 -他に韓国のBARUNSON GAMESがぼのぼののオンラインゲームを開発していたが、情報が出ないままである。 -2017年にスマートフォン用アプリとして『ぼのぼの おえかきロジック』『ぼのぼの しまっちゃうおじさんの森 ~一筆書き脳トレゲーム~』『ぼのぼの 激ムズぼのジャンプ』『ぼのぼの 脱出すらいどパズル』『ぼのぼのころころ』『脱出ゲーム-ぬいぐるみの塔新作 ぼのぼの編-』が配信された。2018年には『ぼのぼの ブロックパズル』が配信された。 -2023年に、モバイルゲーム『ぼのぼの なにしてる?(仮称)』のリリースが発表された。

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