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*GO!GO!ミノン 【ごーごーみのん】 |ジャンル|ドミノアクション|&amazon(B000QG5P4Y)| |対応機種|Wii|~| |発売元|サクセス|~| |開発元|サクセス&br;レッド・エンタテインメント|~| |発売日|2007年6月21日|~| |定価|5,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|操作性劣悪&br;くどいリモコン振り強要&br;無駄に時間のかかるステージ&br;世界観、センスは良質&br;ゲーム性を無視すればバカゲーの素質あり|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2007年に登場したWiiのマイナーソフトの一つ。~ Wiiリモコンだけの簡単操作で、主人公のミノン君を目標に導きクリアを目指すのが目的。 ---- **問題点 -ゲームルールに関する説明不足 --まずゲームを起動して初めからゲームを始めても、チュートリアルに該当するモードが存在しない為、手探りでプレイ感覚を掴まなければならない。従来のゲームとはやや特殊な操作を要するこのゲームにおいて練習なしというのは、旧世代ならともかく、近年のソフトとしては不親切といわれても仕方ないだろう。 --但し、操作方法に関する説明はゲーム中に確認可能なので、全くフォローがない訳ではない。しかし、各項目が1ページ毎に簡素に説明されているだけであり、実質は説明書を見るのと大して変わらない。 -難ありな操作性 --このゲームにおける大まかな行動は、勝手に動くミノン君をいくらかの操作にて行きたい方向に進ませる事にあるのだが、これがストレスの渦に巻き込む程の劣悪さである。 ---道先が何もない場所に遭遇すると、ドミノの道を発生させ道を切り開く必要がある。しかし、ドミノ道を発生させると、「ミノン酸」というゲージが一定数減少、ミノン酸が全部なくなるとゲームオーバーとなってしまう。 ---消費したミノン酸を回復させる方法は''「進行中、ミノン君が道に足をつく毎にタイミング良くリモコンを振る」''というもの。上記にも示した通り、このゲームはミノン君がノンストップで勝手に移動を行っている訳で、すなわち''ステージ中は常にリモコンを振らなければならない''という過酷な操作を強いられる事になるのである。 --さらには、ドミノ道はリモコンの向き調整によって3方向に分岐操作が可能なのだが、''リモコンの感知が悪い上に、リモコン振りと併用しなければならず、常人にはまともに操作するのは極めて困難''である。その為、''無理にリモコン振りをする位なら、ミノン酸減少覚悟で分岐操作だけをした方が腕の負担が楽''という、ゲームシステムを否定するかのようなプレイスタイルに陥りやすい。 ---分岐操作をせずに放置してしまうと、ミノン君が地面から落下し、ペナルティとしてミノン酸が大幅減少してしまう。その為、分岐点のリモコン操作は感知が悪い状態にて、より正確なコントロールが要求される。 ---もちろん、リモコン振りをしないと、ミノン酸が回復せずにプレイの寿命を縮める事になるので、完全に無視する事は許されない。プレイする内に「''何故こんな意味不明な操作性にした!!!''」と怒りの突っ込みをするのは必至だと思われる。 --さらには一定区間に到達すると、移動スピードUPなどの恩威を受けられる代わりに、問答無用で''「リモコンを振れ」''というイベントが発生。このゲームのスタッフは、''連続リモコン振りさせる事が無駄な疲労の原因になる''という事実を疑問に思わなかったのだろうか? -とにかく迷う --上記の概要通り、このゲームは各ステージに設置された目標を目指すわけなのだが、その目標がどこにあるかという目印が乏しい。一応は目標に対する矢印が表示されたり、目標が近づくと効果音が鳴るといったヒントはあるものの、このゲームは原則強制移動で小回りが利く行動はできない。 ---しかも各ステージの舞台フィールドが無駄に広く、その上に常時リモコン振り強要、さらには制限時間あり(時間がなくなるともちろんゲームオーバー)、と制限的にも肉体的にも大きな負担が圧し掛かる。 ---ゲームを停止してMAP表示を示す機能は搭載されているが、そのMAPにはフィールドと自分のいる場所しか表示されない。しかもMAPを開いている最中でも容赦なく制限時間が過ぎるスパルタ仕様。 -ステージを中断するとステージセレクト画面に戻るのだが、セレクト後に発生するステージ前の専用ムービー(約1分程度)が一切スキップできない(実質のロードのようなもの)。今時のゲームでそれはないだろう、と。 --ちなみに、ゲームオーバー後のコンティニューではムービーは流れずに、すぐステージが始まる。 -Wiiジャケットソフトでフルプライス、さらには箱庭型アクションとしてはステージ数が少ない(全8ステージ)。 --もっとも、この過酷な環境でステージが多くても楽しめるかどうかは謎だが…。 ---- **評価点 -独特のシュールな世界観、ポップでカラフルなデザイン、全体的に漂うハイセンスさは非常に優秀。 --ミノン君が困っている人達を助ける為、''街周辺をお構いなしに破壊しても一切気にせず''任務を果たす、無茶苦茶なコメディ劇である。 --ステージ前とクリア後に流されるムービーもおバカ全開で、変な笑いを誘ってくれる。 ---一例としては、「社長の接待ゴルフを成功させる為に、カップから数cm離れたボールをインさせるミノン君の活躍」といった具合。「''たかがゴール目先のゴルフボール入れる位でヒーローなんて要らんだろ!''」なんて突っ込みはしてはいけない。 --雰囲気としては『[[Let's 全力ヒッチハイク!!!!!!!!!]]』のそれに近いと思われる。もっとも、寒いだけで白けてくる"アレ"とは違い、こっちは自然な笑いを提供してくれるという決定的な相違点があるが。 --但しシュール色が強い分、やや人を選ぶかもしれない。 -各ステージ毎にボーカル入りBGMが流れ、ゲームを盛り上げてくれる。 --どれもやっぱりシュールだが聞き応えのある名曲ばかり。特にステージ4で流れる、電波萌えシンガーで有名な桃井はるこ氏が歌う曲は必聴。 -ステージ中に一定区間に到着すると、専用のサブイベントが発生するやり込み要素があり、これもなかなか必見である。 -スキップ不可のムービーは残念だが、ロードそのものはかなり短い。しかもその短いロード中にも演出が入る拘り様(例:テレビの放送休止中に表示されるカラーバー)。 ---- **総評 評価点でも述べたとおり、ゲームの世界観や演出は本当良くできているし、ゲーム自体もコンセプトは良かった。~ しかし、''劣悪な操作性、無駄に時間がかかるテンポの悪さ、異様に厳しいクリア条件''の三重苦が、何もかも台無しにしてしまっている。~ ゲームそのものが苦痛でさえなければ、むしろ名作となっていた可能性もある、非常に惜しすぎる一作であった。 ---- **その他 ''KOTY据え置き機2007の選外作にあたる''。~ しかし、本作リリース当時は週刊ファミ通にてどん底のレビューをされた『APPLESEED EX』や、[[ヤツ>四八(仮)]]が登場するまでは大賞候補とまでいわれた『[[エルヴァンディアストーリー]]』が話題となっており、KOTY住民からは殆ど話題にされる事はなかった。
*GO!GO!ミノン 【ごーごーみのん】 |ジャンル|ドミノアクション|&amazon(B000QG5P4Y)| |対応機種|Wii|~| |発売元|サクセス|~| |開発元|サクセス&br;レッド・エンタテインメント|~| |発売日|2007年6月21日|~| |定価|5,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|操作性劣悪&br;くどいリモコン振り強要&br;無駄に時間のかかるステージ&br;世界観、センスは良質&br;ゲーム性を無視すればバカゲーの素質あり|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2007年に登場したWiiのマイナーソフトの一つ。~ Wiiリモコンだけの簡単操作で、主人公のミノン君を目標に導きクリアを目指すのが目的。 ---- **問題点 -ゲームルールに関する説明不足 --まずゲームを起動して初めからゲームを始めても、チュートリアルに該当するモードが存在しない為、手探りでプレイ感覚を掴まなければならない。従来のゲームとはやや特殊な操作を要するこのゲームにおいて練習なしというのは、旧世代ならともかく、近年のソフトとしては不親切といわれても仕方ないだろう。 --但し、操作方法に関する説明はゲーム中に確認可能なので、全くフォローがない訳ではない。しかし、各項目が1ページ毎に簡素に説明されているだけであり、実質は説明書を見るのと大して変わらない。 -難ありな操作性 --このゲームにおける大まかな行動は、勝手に動くミノン君をいくらかの操作にて行きたい方向に進ませる事にあるのだが、これがストレスの渦に巻き込む程の劣悪さである。 ---道先が何もない場所に遭遇すると、ドミノの道を発生させ道を切り開く必要がある。しかし、ドミノ道を発生させると、「ミノン酸」というゲージが一定数減少、ミノン酸が全部なくなるとゲームオーバーとなってしまう。 ---消費したミノン酸を回復させる方法は''「進行中、ミノン君が道に足をつく毎にタイミング良くリモコンを振る」''というもの。上記にも示した通り、このゲームはミノン君がノンストップで勝手に移動を行っている訳で、すなわち''ステージ中は常にリモコンを振らなければならない''という過酷な操作を強いられる事になるのである。 --さらには、ドミノ道はリモコンの向き調整によって3方向に分岐操作が可能なのだが、''リモコンの感知が悪い上に、リモコン振りと併用しなければならず、常人にはまともに操作するのは極めて困難''である。その為、''無理にリモコン振りをする位なら、ミノン酸減少覚悟で分岐操作だけをした方が腕の負担が楽''という、ゲームシステムを否定するかのようなプレイスタイルに陥りやすい。 ---分岐操作をせずに放置してしまうと、ミノン君が地面から落下し、ペナルティとしてミノン酸が大幅減少してしまう。その為、分岐点のリモコン操作は感知が悪い状態にて、より正確なコントロールが要求される。 ---もちろん、リモコン振りをしないと、ミノン酸が回復せずにプレイの寿命を縮める事になるので、完全に無視する事は許されない。プレイする内に「''何故こんな意味不明な操作性にした!!!''」と怒りの突っ込みをするのは必至だと思われる。 --さらには一定区間に到達すると、移動スピードUPなどの恩威を受けられる代わりに、問答無用で''「リモコンを振れ」''というイベントが発生。このゲームのスタッフは、''連続リモコン振りさせる事が無駄な疲労の原因になる''という事実を疑問に思わなかったのだろうか? -とにかく迷う --上記の概要通り、このゲームは各ステージに設置された目標を目指すわけなのだが、その目標がどこにあるかという目印が乏しい。一応は目標に対する矢印が表示されたり、目標が近づくと効果音が鳴るといったヒントはあるものの、このゲームは原則強制移動で小回りが利く行動はできない。 ---しかも各ステージの舞台フィールドが無駄に広く、その上に常時リモコン振り強要、さらには制限時間あり(時間がなくなるともちろんゲームオーバー)、と制限的にも肉体的にも大きな負担が圧し掛かる。 ---ゲームを停止してMAP表示を示す機能は搭載されているが、そのMAPにはフィールドと自分のいる場所しか表示されない。しかもMAPを開いている最中でも容赦なく制限時間が過ぎるスパルタ仕様。 -ステージを中断するとステージセレクト画面に戻るのだが、セレクト後に発生するステージ前の専用ムービー(約1分程度)が一切スキップできない(実質のロードのようなもの)。今時のゲームでそれはないだろう、と。 --ちなみに、ゲームオーバー後のコンティニューではムービーは流れずに、すぐステージが始まる。 -Wiiジャケットソフトでフルプライス、さらには箱庭型アクションとしてはステージ数が少ない(全8ステージ)。 --もっとも、この過酷な環境でステージが多くても楽しめるかどうかは謎だが…。 ---- **評価点 -独特のシュールな世界観、ポップでカラフルなデザイン、全体的に漂うハイセンスさは非常に優秀。 --ミノン君が困っている人達を助ける為、''街周辺をお構いなしに破壊しても一切気にせず''任務を果たす、無茶苦茶なコメディ劇である。 --ステージ前とクリア後に流されるムービーもおバカ全開で、変な笑いを誘ってくれる。 ---一例としては、「社長の接待ゴルフを成功させる為に、カップから数cm離れたボールをインさせるミノン君の活躍」といった具合。「''たかがゴール目先のゴルフボール入れる位でヒーローなんて要らんだろ!''」なんて突っ込みはしてはいけない。 --雰囲気としては『[[Let's 全力ヒッチハイク!!!!!!!!!]]』のそれに近いと思われる。もっとも、寒いだけで白けてくる"アレ"とは違い、こっちは自然な笑いを提供してくれるという決定的な相違点があるが。 --但しシュール色が強い分、やや人を選ぶかもしれない。 -各ステージ毎にボーカル入りBGMが流れ、ゲームを盛り上げてくれる。 --どれもやっぱりシュールだが聞き応えのある名曲ばかり。特にステージ4で流れる、電波萌えシンガーで有名な桃井はるこ氏が歌う曲は必聴。 -ステージ中に一定区間に到着すると、専用のサブイベントが発生するやり込み要素があり、これもなかなか必見である。 -スキップ不可のムービーは残念だが、ロードそのものはかなり短い。しかもその短いロード中にも演出が入る拘り様(例:テレビの放送休止中に表示されるカラーバー)。 ---- **総評 評価点でも述べたとおり、ゲームの世界観や演出は本当良くできているし、ゲーム自体もコンセプトは良かった。~ しかし、''劣悪な操作性、無駄に時間がかかるテンポの悪さ、異様に厳しいクリア条件''の三重苦が、何もかも台無しにしてしまっている。~ ゲームそのものが苦痛でさえなければ、むしろ名作となっていた可能性もある、非常に惜しすぎる一作であった。 ---- **その他 ''KOTY据え置き機2007の選外作にあたる''。~ しかし、本作リリース当時は週刊ファミ通にてどん底のレビューをされた『APPLESEED EX』や、[[ヤツ>四八(仮)]]が登場するまでは大賞候補とまでいわれた『[[エルヴァンディアストーリー]]』が話題となっており、KOTY住民からは殆ど話題にされる事はなかった。

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