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*シュワルツェネッガー プレデター
【しゅわるつぇねっがー ぷれでたー】
|ジャンル|横スクロールアクション|&amazon(B000068HU6)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|メディア|2MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|パック・イン・ビデオ|~|
|発売日|1988年3月10日|~|
|定価|5,500円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|原作再現度ほぼゼロ&br''一体みんな誰と戦っているんだ''&br劣悪な操作性&br''ザコ過ぎるプレデター''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
1987年にアメリカで公開されたSFアクション映画「プレデター」をゲーム化したもの。ストーリーとしては、映画同様、仲間を次々と殺されたシェーファー大佐が、単身プレデターに立ち向かうというものである。タイトルは文献によっては「シュワルツェネッガー''の''プレデター」と表記しているものもある。
十字ボタン+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。全26面。
ステージ最後にある出口を目指すのが目的の任意横スクロールの「ノーマルモード」と、ステージ最後に現れるプレデターを倒すのが目的の強制横スクロールの「ビッグモード」がある。ノーマルモードの最後には出口が複数ある場合もあり、出口によってステージが分岐する。
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**評価点
-タイトルロゴ、オープニングデモやステージ間のデモ、ステージ開始時に出てくるシュワちゃん(シェーファー大佐)が銃を構えるシーンでは、映画からの取り込み映像が使われている。ファミコンとは言えなかなかの迫力である。
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**問題点
上記の実写取り込み映像はなかなかの迫力なのだが、どう考えてもそこで力を使い果たしたとしか思えない。
ステージが始まると、「ビッグモード」が始まるのだが、プレイヤーであるシェーファー大佐のドット絵は全く似ていない。強制スクロールで、''何故か前方から次々と飛来してくる青い球、赤い球、サソリのようなものを撃ち落とすことになる。背景は何故か青一色。''どこで、何と戦っているのか全く分からない。
-ザコ敵を倒すと銃がパワーアップするアイテムが出る場合もあるが、画面右に流れていくので、かなり左側で倒すようにしないとまず取れない。プレデターと戦っていると、たまに画面上から赤い滴のようなものが降ってくる。取ると何故か体力が1メモリ回復する。
-一定時間でボスのプレデターが現れる。だが、''非常にザコい。''
--プレデターは周りにバリアを展開しており、一定間隔で''どう見ても骸骨にしか思えない''弾を放ってくる。
---弾は破壊可能なので非常に弱い。
---挙句の果てにバリアも破壊可能なので弱い。
-プレデターのHPは''脅威の5。''
--つまりバリアの分も合わせて6~8回弾を撃てば終了。もはやボスでもなんでもない。
ノーマルモードはビッグモード以上に地味かつ意味不明である。『[[魂斗羅>魂斗羅 (FC)]]』風の横スクロールアクション画面になるのだが、キャラがかなり小さくなる。おまけに何故か''ピンクの服を着ている。''プレイヤーの初期攻撃手段は何故かパンチであり、リーチも短くしゃがんで打てないので非常に使い勝手が悪い。ビッグモードで使っていた銃はどこに置いてきた?しかも攻撃手段の表示欄には''「PUNCHI」''と誤植されている有様(正しくは「PUNCH」。海外版では修正されている)。
-出現する敵キャラも、左右に動く兵士(ゲリラ)、サソリ(フェイスハガー)はまぁいいとしても、赤いタツノオトシゴみたいなのとか、顔のようなものがついた左右に動く隕石など、おかしなものが出現する。
-ステージ最後にはプレデターが出現する所もあるが、プレデターはプレイヤー同様、小さいので全く迫力がない。やられ方も画面下に落ちていくだけというショボさ。
-極めつけに最終ボス。本作のラスボスはプレデターとの決戦なのだが、「プレデターの巨大な頭だけが宙に浮いて攻撃してくる」という、どこからどうみても完全にツッコミどころしかない姿なのは変としか言いようがない。((プレデターが他のエイリアン映画の異星人と一線を画する点として、「高度な科学文明と知能を持った狩猟民族」というものがあり、極めて強靭な身体能力を持つものの生物としての特徴は人間に近い。このような化け物チックな演出とは真逆である。))
-ゲームの難易度は高い。プレイヤーのジャンプの操作性が悪く、滑りやすいので小さな足場への着地はかなり難しい。
-コンティニューは無限に可能だが、最後にプレイしたビッグモードからの再開となる。
-「ンー、ンンー、ンー、ンンー」という、携帯電話のバイブレーションのようであり、聴いていると洗脳されそうになるBGMがある。
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**総評
映画の版権に製作費の大半を取られてしまったと思われる作品。映画のファンであっても楽しめるかどうかは甚だ疑問である。
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**余談
-その後同じくパック・イン・ビデオからシュワちゃん主演映画『[[ターミネーター2]]』のゲームが4年後の1992年に発売されたがそちらもクソゲーとなってしまった。(ただしこちらは元は海外で発売されたもの。)
-海外版ではゲーム冒頭のビッグモードがカットされ、いきなりノーマルモードからのスタートになっている。
-本作発売の約1ヶ月前に同じくファミコンでプレデターを題材にした『魂斗羅』が発売されている((同作はプレデターに加えてランボー、コマンドー、エイリアンといった各種人気映画の要素が入っている。))。
--「プレデター」のシナリオを楽しみたいのなら原作映画のDVDを買うか借りるかすれば遙かに有意義であるし、ゲーム攻略や映画の雰囲気を味わいたいのなら上位互換と評しても差し支えない『魂斗羅』がある。ぶっちゃけた話、本作に存在意義は無いに等しい。~
しかし、その手のゲームを集めている人には有意義かもしれない……
--また、海外ではアミガでも同じくプレデターのゲームが発売されている。こちらの方はジャンルこそ異なるものの十分に遊べる作品である。
*シュワルツェネッガー プレデター
【しゅわるつぇねっがー ぷれでたー】
|ジャンル|横スクロールアクション|&amazon(B000068HU6)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|メディア|2MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|パック・イン・ビデオ|~|
|発売日|1988年3月10日|~|
|定価|5,500円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|原作再現度ほぼゼロ&br''一体みんな誰と戦っているんだ''&br劣悪な操作性&br''ザコ過ぎるプレデター''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
1987年にアメリカで公開されたSFアクション映画「プレデター」をゲーム化したもの。ストーリーとしては、映画同様、仲間を次々と殺されたシェーファー大佐が、単身プレデターに立ち向かうというものである。タイトルは文献によっては「シュワルツェネッガー''の''プレデター」と表記しているものもある。
十字ボタン+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。全26面。
ステージ最後にある出口を目指すのが目的の任意横スクロールの「ノーマルモード」と、ステージ最後に現れるプレデターを倒すのが目的の強制横スクロールの「ビッグモード」がある。ノーマルモードの最後には出口が複数ある場合もあり、出口によってステージが分岐する。
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**評価点
-タイトルロゴ、オープニングデモやステージ間のデモ、ステージ開始時に出てくるシュワちゃん(シェーファー大佐)が銃を構えるシーンでは、映画からの取り込み映像が使われている。ファミコンとは言えなかなかの迫力である。
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**問題点
上記の実写取り込み映像はなかなかの迫力なのだが、どう考えてもそこで力を使い果たしたとしか思えない。
ステージが始まると、「ビッグモード」が始まるのだが、プレイヤーであるシェーファー大佐のドット絵は全く似ていない。強制スクロールで、''何故か前方から次々と飛来してくる青い球、赤い球、サソリのようなものを撃ち落とすことになる。背景は何故か青一色。''どこで、何と戦っているのか全く分からない。
-ザコ敵を倒すと銃がパワーアップするアイテムが出る場合もあるが、画面右に流れていくので、かなり左側で倒すようにしないとまず取れない。プレデターと戦っていると、たまに画面上から赤い滴のようなものが降ってくる。取ると何故か体力が1メモリ回復する。
-一定時間でボスのプレデターが現れる。だが、''非常にザコい。''
--プレデターは周りにバリアを展開しており、一定間隔で''どう見ても骸骨にしか思えない''弾を放ってくる。
---弾は破壊可能なので非常に弱い。
---挙句の果てにバリアも破壊可能なので弱い。
-プレデターのHPは''脅威の5。''
--つまりバリアの分も合わせて6~8回弾を撃てば終了。もはやボスでもなんでもない。
ノーマルモードはビッグモード以上に地味かつ意味不明である。『[[魂斗羅>魂斗羅 (FC)]]』風の横スクロールアクション画面になるのだが、キャラがかなり小さくなる。おまけに何故か''ピンクの服を着ている。''プレイヤーの初期攻撃手段は何故かパンチであり、リーチも短くしゃがんで打てないので非常に使い勝手が悪い。ビッグモードで使っていた銃はどこに置いてきた?しかも攻撃手段の表示欄には''「PUNCHI」''と誤植されている有様(正しくは「PUNCH」。海外版では修正されている)。
-出現する敵キャラも、左右に動く兵士(ゲリラ)、サソリ(フェイスハガー)はまぁいいとしても、赤いタツノオトシゴみたいなのとか、顔のようなものがついた左右に動く隕石など、おかしなものが出現する。
-ステージ最後にはプレデターが出現する所もあるが、プレデターはプレイヤー同様、小さいので全く迫力がない。やられ方も画面下に落ちていくだけというショボさ。
-極めつけに最終ボス。本作のラスボスはプレデターとの決戦なのだが、「プレデターの巨大な頭だけが宙に浮いて攻撃してくる」という、どこからどうみても完全にツッコミどころしかない姿なのは変としか言いようがない。((プレデターが他のエイリアン映画の異星人と一線を画する点として、「高度な科学文明と知能を持った狩猟民族」というものがあり、極めて強靭な身体能力を持つものの生物としての特徴は人間に近い。このような化け物チックな演出とは真逆である。))
-ゲームの難易度は高い。プレイヤーのジャンプの操作性が悪く、滑りやすいので小さな足場への着地はかなり難しい。
-コンティニューは無限に可能だが、最後にプレイしたビッグモードからの再開となる。
-「ンー、ンンー、ンー、ンンー」という、携帯電話のバイブレーションのようであり、聴いていると洗脳されそうになるBGMがある。
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**総評
映画の版権に製作費の大半を取られてしまったと思われる作品。映画のファンであっても楽しめるかどうかは甚だ疑問である。
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**余談
-その後同じくパック・イン・ビデオからシュワちゃん主演映画『[[ターミネーター2]]』のゲームが4年後の1992年に発売されたがそちらもクソゲーとなってしまった。(ただしこちらは元は海外で発売されたもの。)
-海外版ではゲーム冒頭のビッグモードがカットされ、いきなりノーマルモードからのスタートになっている。
-本作発売の約1ヶ月前に同じくファミコンでプレデターから着想を得たと思われる『魂斗羅』が発売されている((同作はプレデターに加えてランボー、コマンドー、エイリアンといった各種人気映画の要素が入っている。))。
--「プレデター」のシナリオを楽しみたいのなら原作映画のDVDを買うか借りるかすれば遙かに有意義であるし、ゲーム攻略や映画の雰囲気を味わいたいのなら上位互換と評しても差し支えない『魂斗羅』がある。ぶっちゃけた話、本作に存在意義は無いに等しい。~
しかし、その手のゲームを集めている人には有意義かもしれない……
--また、海外ではアミガでも同じくプレデターのゲームが発売されている。こちらの方はジャンルこそ異なるものの十分に遊べる作品である。