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あんみつ姫」(2023/01/22 (日) 18:53:24) の最新版変更点

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*あんみつ姫 【あんみつひめ】 |ジャンル|アクションアドベンチャーゲーム|&amazon(B00H1LH59A)| |対応機種|セガ・マークIII|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |発売日|1987年7月19日|~| |定価|5,000円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|ノーヒントで意地悪な謎解き&br()理不尽なゲームオーバー&br()高難度なアクションシーン&br()キャラゲーとしては良好|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 倉金章介の漫画を原作とし、当時スタジオぴえろが制作・フジテレビ系列で放送された同名アニメを題材としたゲーム。~ あまから城のおてんばなあんみつ姫は新装開店したケーキ屋へ行くことを思いつくが、ケーキ屋の場所を記したチラシはメモ用紙にされてしまう。さらに警備の厳しい城を抜け出し森や川、町を越えなくてはならない。あんみつ姫は夕方5時までにケーキ屋へたどり着けるか? ---- **ゲーム内容と問題点 攻略方法を見ずにクリアするのはまず無理だろう。 -1面目はアドベンチャーシーン。8つに分けられてしまった店のチラシを探し、城から脱出する。 --ヒントは''全くない''。あんみつ姫が広い城内を回りながら所々を調べたり、キャラクターに話しかけたりして総当りでチラシを探す。 ---謎解きが非常にひねってあり、いやらしい。やっと入手したチラシがニセモノだったり、出現時刻が決まっているキャラクターがいたり、同じキャラクターに数度話かけたりする必要があるなど、素直に考えて解けるフラグはほぼないと言ってよい。このせいで無駄に難易度が上昇している。 ---城を抜けるのにもひと苦労。正門には門番の「せんべい」がいるため普通に出るのは無理。あるアイテムを入手する必要がある。 ---鎧を調べると勝手に着て重くてゲームオーバー、階段を下ると途中で壊れていて…、パソコンを調べると感電して…など、かなり理不尽な一発死にが多い。 ---移動(画面切り替え)をするたびに時刻が5分ずつ過ぎていく。下手をすると時間切れでゲームオーバー。 -2面目はアクションシーン。 --忍者や動物などの攻撃をよけつつ、玉を投げつけ応戦しながらひたすら右へ進んで行く。一発死にだがパターンを覚えればなんとかなるレベル。しかしやられると時間経過のペナルティ付きではじめからやり直し。次の町にそなえて同時にお金も集める必要がある。 -3面目はアドベンチャーシーンの町。ここでは関所を抜けなければならない。ヒントといえるのは有料かつ抽象的な内容の占いのみ。 --こちらもまた、一見正解と思える手段が罠だったりする。しかも最後までフラグを立ててようやくゲームオーバーになるため、初見では途中で気がつくことはまず無理。 ---町人に紹介状を書いてもらう→その紹介状で他の町人から手形を買う→偽物でゲームオーバー。 ---本屋で手形の作り方の本を買う→印刷機を買う→手形を作る→偽造でゲームオーバー。 --攻略方法が○○分キッカリに出てくるキャラクターに話しかける、神社でお百度参りをする、大金を稼ぎ役人に賄賂として渡すなど常人では思いつかないレベル。 -4面目は2度目のアクションシーン。 --初回より難易度上昇。狭い足場の川を渡ったとたん敵が飛び出して手裏剣を食らったりとやはりパターンを覚えないとムリ。 -ようやくケーキ屋へたどり着くとめでたくエンディング。 --あんみつ姫のアップを拝みつつお別れのメッセージを見ることができる。スタッフロールはないがあんみつ姫の笑顔が出迎えてくれる ---- **評価点 -ドット絵で書き起こされたキャラクターはアニメのイメージを損なわず描かれており良好。 --あんみつ姫の着物の色もしっかり再現されており、エンディングの顔アップ絵も違和感がない。アニメ通りのかわいさである。 -良好な操作性。 --あんみつ姫はアドベンチャーシーンではスタスタ速く、アクションシーンではキビキビ動いてくれる。移動やレスポンスが遅くていらつく、ということはない。 -パスワード機能付き。1面クリア後に表示されるパスワードにより2面目から再開できる。 --ただしここ以外パスワードは使用しないため面倒な1面が省略できるだけ。当然だが残り時間も引き継がれている。 ---- **総評 この頃のゲームは「難しくてクリアに時間がかかるほどよい」という考えが強く、キャラゲーでも対象年齢を考慮しない、大人でもクリアするのが危うい高難易度のものが多かった。本作もそんな時代のゲームのひとつであり、当時の水準からすればごく平凡なキャラゲーといったところ。~ また難易度が高いとはいえ、運の要素に左右されることはなく、解き方を覚えてしまえば30分程度でクリアできるレベルである。~ もっとも、このゲームの場合は&bold(){ヒントがなく理不尽な謎解き}という欠点を抱えているのが問題であり、逆を言えば解き方を覚えるまでが苦労するという難儀なゲームである。~ //数か月前には同ハードにてコマンド選択アドベンチャーとアクションの融合作『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』が発売されているが、そちらの方が理不尽度は高かったので、これでも改善はされていると言える。 //総評でわざわざ特定作品と比較しない ---- **余談 -海外版では『Alex Kidd in High Tech World』というタイトルで、主人公がセガの看板キャラだったアレックスキッドに差し替えられている。 --その他の登場人物はあんみつ姫キャラの雰囲気をどことなく保ちつつもドットの書き替えが加えられている。なお、「High Tech World」とはアレックスキッドが向かうゲームセンターの名前。 --日本人から見ると「外国人の勘違い日本文化」のような世界観でシュールである。
*あんみつ姫 【あんみつひめ】 |ジャンル|アクションアドベンチャーゲーム|&amazon(B00H1LH59A)| |対応機種|セガ・マークIII|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |発売日|1987年7月19日|~| |定価|5,000円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|ノーヒントで意地悪な謎解き&br()理不尽なゲームオーバー&br()高難度なアクションシーン&br()キャラゲーとしては良好|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 倉金章介の漫画を原作とし、当時スタジオぴえろが制作・フジテレビ系列で放送された同名アニメを題材としたゲーム。~ あまから城のおてんばなあんみつ姫は新装開店したケーキ屋へ行くことを思いつくが、ケーキ屋の場所を記したチラシはメモ用紙にされてしまう。さらに警備の厳しい城を抜け出し森や川、町を越えなくてはならない。あんみつ姫は夕方5時までにケーキ屋へたどり着けるか? ---- **ゲーム内容と問題点 攻略方法を見ずにクリアするのはまず無理だろう。 -1面目はアドベンチャーシーン。8つに分けられてしまった店のチラシを探し、城から脱出する。 --ヒントは''全くない''。あんみつ姫が広い城内を回りながら所々を調べたり、キャラクターに話しかけたりして総当りでチラシを探す。 ---謎解きが非常にひねってあり、いやらしい。やっと入手したチラシがニセモノだったり、出現時刻が決まっているキャラクターがいたり、同じキャラクターに数度話かけたりする必要があるなど、素直に考えて解けるフラグはほぼないと言ってよい。このせいで無駄に難易度が上昇している。 ---城を抜けるのにもひと苦労。正門には門番の「せんべい」がいるため普通に出るのは無理。あるアイテムを入手する必要がある。 ---鎧を調べると勝手に着て重くてゲームオーバー、階段を下ると途中で壊れていて…、パソコンを調べると感電して…など、かなり理不尽な一発死にが多い。 ---移動(画面切り替え)をするたびに時刻が5分ずつ過ぎていく。下手をすると時間切れでゲームオーバー。 -2面目はアクションシーン。 --忍者や動物などの攻撃をよけつつ、玉を投げつけ応戦しながらひたすら右へ進んで行く。一発死にだがパターンを覚えればなんとかなるレベル。しかしやられると時間経過のペナルティ付きではじめからやり直し。次の町にそなえて同時にお金も集める必要がある。 -3面目はアドベンチャーシーンの町。ここでは関所を抜けなければならない。ヒントといえるのは有料かつ抽象的な内容の占いのみ。 --こちらもまた、一見正解と思える手段が罠だったりする。しかも最後までフラグを立ててようやくゲームオーバーになるため、初見では途中で気がつくことはまず無理。 ---町人に紹介状を書いてもらう→その紹介状で他の町人から手形を買う→偽物でゲームオーバー。 ---本屋で手形の作り方の本を買う→印刷機を買う→手形を作る→偽造でゲームオーバー。 --攻略方法が○○分キッカリに出てくるキャラクターに話しかける、神社でお百度参りをする、大金を稼ぎ役人に賄賂として渡すなど常人では思いつかないレベル。 -4面目は2度目のアクションシーン。 --初回より難易度上昇。狭い足場の川を渡ったとたん敵が飛び出して手裏剣を食らったりとやはりパターンを覚えないとムリ。 -ようやくケーキ屋へたどり着くとめでたくエンディング。 --あんみつ姫のアップを拝みつつお別れのメッセージを見ることができる。スタッフロールはないがあんみつ姫の笑顔が出迎えてくれる ---- **評価点 -ドット絵で書き起こされたキャラクターはアニメのイメージを損なわず描かれており良好。 --あんみつ姫の着物の色もしっかり再現されており、エンディングの顔アップ絵も違和感がない。アニメ通りのかわいさである。 -良好な操作性。 --あんみつ姫はアドベンチャーシーンではスタスタ速く、アクションシーンではキビキビ動いてくれる。移動やレスポンスが遅くていらつく、ということはない。 -パスワード機能付き。1面クリア後に表示されるパスワードにより2面目から再開できる。 --ただしここ以外パスワードは使用しないため面倒な1面が省略できるだけ。当然だが残り時間も引き継がれている。 ---- **総評 この頃のゲームは「難しくてクリアに時間がかかるほどよい」という考えが強く、キャラゲーでも対象年齢を考慮しない、大人でもクリアするのが危うい高難易度のものが多かった。本作もそんな時代のゲームのひとつであり、当時の水準からすればごく平凡なキャラゲーといったところ。~ また難易度が高いとはいえ、運の要素に左右されることはなく、解き方を覚えてしまえば30分程度でクリアできるレベルである。~ もっとも、このゲームの場合は&bold(){ヒントがなく理不尽な謎解き}という欠点を抱えているのが問題であり、逆を言えば解き方を覚えるまでが苦労するという難儀なゲームである。~ //数か月前には同ハードにてコマンド選択アドベンチャーとアクションの融合作『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』が発売されているが、そちらの方が理不尽度は高かったので、これでも改善はされていると言える。 //総評でわざわざ特定作品と比較しない ---- **余談 -海外版では『Alex Kidd in High Tech World』というタイトルで、主人公がセガの看板キャラだったアレックスキッドに差し替えられている。 --その他の登場人物はあんみつ姫キャラの雰囲気をどことなく保ちつつもドットの書き替えが加えられている。なお、「High Tech World」((当時の日本国内に於けるセガ直営のゲームセンターの店舗名の1つである「HIGH TECH LAND」のパロディと思われる。))とはアレックスキッドが向かうゲームセンターの名前。 --日本人から見ると「外国人の勘違い日本文化」のような世界観でシュールである。

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