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*新宿の狼 【しんじゅくのおおかみ】 |ジャンル|ハードボイルド刑事アクション|&amazon(B001MBV3FW)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|スパイク|~| |開発元|ワイズケイ|~| |発売日|2009年2月19日|~| |定価|4,980円(税抜き)|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|''俺が…法律だ!''&br()自由度の高い破天荒なアクション&br()喧嘩番長ならぬ喧嘩刑事&br()致命的なグラフィックの悪さ&br()全体的に粗い出来栄え&br()ゲームとしては及第点|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 新宿を舞台としたオープンワールドアクションゲーム。主人公である刑事・三上英二を操作してフィールドを探索しつつ事件を解決していく。~ 開発会社は初期の『喧嘩番長』((正義の番長と悪の不良集団の戦いを描いたオープンワールドアクション。だが街往く人を殴ったり変な恰好でうろつけたりとバカゲー要素も多分に含んでいる。国内メーカー開発、日本を舞台にしたGTAライクゲームという稀有なシリーズでもある。))を手掛けたワイズケイ。企画・ゲームデザインは『喧嘩番長』の生みの親である松本朋幸氏である為か、『喧嘩番長』シリーズを彷彿させるシステムを多数採用しており、~ パッケージの梱包に貼られたシールに「まさに喧嘩番長の『刑事版』」と書かれている通り、同シリーズに酷似したゲームとなっている。~ 同シリーズは『喧嘩番長3 全国制覇』から路線変更でかなり作風が変わっており((『2』以前を80年代のツッパリもの風とするなら、『3』以降は現代の不良漫画風。システムも作品によってかなり変化している。但し、『喧嘩番長6 ~ソウル&ブラッド~』は現代風の世界観で『3』以降の要素を取り入れつつ、ストーリーは初期に近い作風に原点回帰している。))、本作のプレイ感覚はワイズケイが手掛けた『喧嘩番長』『喧嘩番長2 フルスロットル』に近い。~ だが、基本はハードボイルドな刑事シミュレーションゲームなのだが、『喧嘩番長』をも凌ぐ破天荒さと自由度を誇り、いろんな遊び方ができてしまうため、遊ぶ人によっては刑事が変な格好しながら街中の物を素手やバズーカで破壊し尽くし、因縁つけて一般人暴行するバカゲーに変貌する。~ 『喧嘩番長』をベースとしつつも様々な要素を取り入れている為、その実態は『新宿版[[Grand Theft Auto]]』または『[[龍が如く]]が如く』または『TRUE CRIME:Shinjuku』とも言うべき内容である。 当初はカプコンから発売される予定として2006年に発表され、開発画面やイメージイラストも多数発表されたが、~ 「皆様のご期待に沿えるクオリティに達する見込みが立たなかった為」として2007年に発売中止が告知される。~ その後、発売元をスパイクに変え、紆余曲折の末に2009年に発売に至った。 ---- **特徴(バカゲー要素) ''基本操作'' -前述した通り、主人公の操作方法、喧嘩による戦闘、オープンワールドなど、基本的なシステムは『喧嘩番長』とほとんど同じ。 --ダメージを受け続けるとスタミナ(HPの最大値)も徐々に減っていく、気力を消費して必殺技を放つ、と言った基本戦闘システムも『喧嘩番長』そのままである。ついでにモーションもほとんどそのまま…。 --買い物画面や自宅画面も大体は『喧嘩番長』を踏襲している。 --しかしながら、学生の物語だった『喧嘩番長』と違い、刑事モノである本作は更に以下のようなシステムを採用している。 ''全ての車は盗めて、壊せる仕様'' -''街中を走る車は車種に限らずすべて盗める''(始末書が発生するが)。その際運転手を引きずり出して乗り込むのがシュール。%%やっぱりGTA…%% --当然自由に走ることができ、人も轢ける。盗んだ車で歩行者に向かって突っ込み、人に当たる直前で車から脱出するとペナルティなし。ボス戦では…後述。 --パトランプを載せることが可能で、あらゆる車がサイレンを鳴らしながら走れる。%%禁酒法時代のアメリカか?%%((大恐慌により予算が逼迫し、碌に更新できなかったため新型車を追跡できない事例が多発、そのため押収した車両を実際に警察が使用する事例が多々あった。その後も50年代くらいまでは続いていたし、現代でも法令的には可能な機関も存在する。なおパトランプが登場するのは50年代ごろから(サイレンはもっと前から)である。))。 -車は便利そうに見えて意外ともろく、''素手でぶち壊せる''。 --バズーカで主人公ごと吹き飛ばされる事態も多々起こる。一方の主人公は防弾チョッキを着ているとバズーカ耐性がついて死ななくなる。 ''気力の回復手段'' -『喧嘩番長』ではうんこ座りで気力回復をしていたが、本作の場合は''喫煙する''というもので、どこでも可能。そしてポイ捨て。喫煙者への風当たりが強い中意欲的である。 --喫煙所で吸うと気力回復速度が劇的に上がる。喫煙家へのマナーの喚起なのだろうか。 --また、愛煙家のせいか走ると息切れを起こす。アイテムに酸素の缶があり、息切れを阻止できたりする。妙なところがリアル。 --[[これ>ジョジョの奇妙な冒険 (SFC)]]とか[[あれ>賭博黙示録カイジ]]とか[[それ>パチパラ12 ~大海と夏の思い出~]]とか、煙草がアイテムとして使えるゲームはどうもバカゲーやどこかおかしい作品になる傾向があるようだ。 ''「俺が法律だシステム」'' -通称「俺法」。容疑者は通常の逮捕以外にも、主人公の独断で裁く事ができる。%%ユン・ピョウの映画や『機動戦士ガンダム00』を意識しているわけではない。%% --逮捕の時に気力ゲージが一定以上なら選ぶことができ、''「豚箱にぶちこむ」「無罪放免にする代わりに賄賂」「個人的に罰金(金額はルーレットで決定)((時には「大半が100万円で一部分だけ1円」というサービスもあるが、ルーレットの止まり方はかなり不規則なので、せっかくのボーナスチャンスに普通に1円に止まったりする。))」''の三つを選ぶ。まさに汚職警官。 --選んだあと容疑者に手帳から稲妻を走らせるなど、無駄にハデなエフェクトも突っ込み所。真面目にやられると生々しいと言う事もあるのだろうが。 --正式な逮捕ではない為、実行すると始末書が発生してしまう。 ''逮捕関連のシステム'' -まず、逮捕する前に悪人を探すのだが、その方法が''刑事の勘''。刑事レベルが低いと誤作動することもある。 --しかし''一般人の中にも犯罪者が多すぎ''。職質すれば大体は何かやっている。そこに職業や男女の別は無い。一見普通の主婦が監禁犯だったり、人の良さそうな老人が殺人を犯している事もこの新宿では珍しくない。 ---しかも武術の達人、こうなったら抵抗するしかない等と反撃してくる上、割と強い。但し、しらばっくれて逃げる者やあっさり罪を認める者もいる。 --そして喧嘩が始まると一般人でもはやし立て始める。威嚇射撃をすると逃げていく。 ---巻き込まれないように逃げているはずなのに、何故か[[喧嘩の渦中に突っ込んでくる>デスクリムゾン2 メラニートの祭壇]]事もしばしば。そして巻き添えになって勝手に倒れ、迷惑にも始末書を増やしてくれる。%%倒れてしまえば逮捕も可能。%% --(イベント戦闘や犯罪組織の人間を除き)ある程度ダメージを与えると降参するので、逮捕か俺法が可能になる。ダメージを与えすぎてHPをゼロにすると''殺害してしまう''。イージークライムの場合は即座に失敗扱いに。%%その程度で済むのか…。%% ---出血などの残虐描写は無く、死んだ人間はすぐに消滅してその場に''殺人現場のような白線が引かれ''、市民達には気味悪がられる((主人公が死んだ場合も同様。シュールな…。))。 ---攻撃力が最大に近くなると簡単に相手が死ぬ為、殺さないように容疑者の逮捕にも注意を払う必要が出てくる。 --''冤罪逮捕でも刑事レベルが上がる''。%%冤罪逮捕能力も刑事スキルの内なのだろうか。%% --おとり用財布を落とす事も可能で、拾ったら遠慮なく逮捕できる。おとり捜査には慎重を要するはずだが、狼には関係ない。 --なお、逮捕された容疑者は''手錠を掛けて寝そべったまま放置される''。ちゃんと当たり判定があり、''通行人が容疑者につまづいて転ぶ''光景も珍しくない。 -街を歩いていると事件発生を無線で告げられる「イージークライム」が発生するが、その内容もツッコミ所満載。 --引ったくりの逮捕や人探しなどは分かるが、''痴話喧嘩の仲裁''、''喧嘩両成敗として双方をボコる''、''残念な女の子達を拳で教育''、などは完全にツッコミ待ちである。 ---その揉め事も、彼女に浮気を疑われる彼氏が断固として携帯を見せない為に喧嘩に発展した、''家の天井の高さや階段の狭さで揉めている''など、しょーもない理由もしばしば。そして直前まで喧嘩していた人間同士が結託して主人公に向かってくるという…。 ---恐妻家の夫を助ける為に''妻の方をボコって逮捕''。「不倫をした」と男性に詰め寄っている2人の女性(''妻と不倫相手'')をボコって(ry。''キャバ嬢の行き過ぎた新人教育を止める''為に先輩キャバ嬢をボk(ry…など、民事だろうが相手が女性だろうが狼に「容赦」の二文字は無い。 ---人探しについても普通の例では「田舎から出てきた父親」や「方向音痴な彼女」だが、そのうち「生き別れの兄弟」「''かくれんぼで三日間も出てこない大人''」と言った迷子を探す羽目に。 ---勿論、ふざけた例だけではなく、恐喝犯や盗撮犯など本物の犯罪者を捕らえるイベントもある。 --職質でも「食い逃げ」「恐喝」「殺人」などの正真正銘の犯罪のみならず、「重婚」などの罪で逮捕に踏み切ることも。民事だろうが狼に容s(ry ---職質をした市民が犯罪者ではなかった場合でも「血圧がヤバい」「浮気にキレた」など無駄な情報が表示されるのも笑い所である。 -容疑者は勿論、''通行人ですら言いがかりをつけてボコボコにして逮捕出来る''。俺法発動も可能。『[[たけしの挑戦状]]』かいな。 --肩ぶつけまくって怒った所を殴って逮捕しても始末書が発生しない。 --勿論銃も使えるが、始末書の増え方は早い。 --勿論乗っ取った車で撥ねることも出来るが、始末書の増え方は(ry -一定以上溜まるとちょっとした問題が起こる''始末書システム''という物もある。GTAで言う手配度と『喧嘩番長』のシブシャバ度を合わせたようなものだが、そのペナルティが異様に少なく、10人ぐらい冤罪逮捕しないと中々問題のあるところまで行かない。%%つまり他のクライムアクションよりも好き勝手出来る訳だ。%% --始末書が50枚を超えるとタクシーが利用不可になり、始末書が100枚を超えると逆に''指名手配される''。何故かスポーツ紙で告知されるのはリアリティ重視なのか無視なのか。 --何故か始末書の始末が連打。制限時間が10秒&16連射で1枚処理という換算も謎。 --手配されると警官もバズーカを持ち出してくる、新宿ではバズーカは標準装備なのだろうか…。そしてそんな中でも''警官を逮捕できる''。 --死亡するか神社で大金を払うかで解除されるが、ゲーム時間で48時間、実時間で48分逃げると専用のエンディングとなる。そして逃げ切るとボーナスとして格闘スタイル((しかもそのスタイルは”クマ”。))が貰える。何故だ。 --逃亡中は、警官に発見された途端、前後左右からバズーカが飛んでくる上に、バズーカ耐性があっても吹っ飛ばされた処を警官に囲まれてボコられるため、十分な事前準備なしに48分逃げ切るのはなかなか難しい。安全地帯に引きこもるか、回復アイテムを買い込んでおいてゴリ押ししよう。 --また、逃亡中のみ始末書が100枚を超えて増える。始末書300枚達成でボーナスとして衣装が貰える。バズーカの飛び交う中で始末書を獲得する必要があるため実績としては最難関であるが、そのトンデモ衣装っぷりは一見の価値はある %%が実用性はゼロなのでかける手間の割に合うかどうかは‥‥%% -ゲーム起動時やパッケージ裏には「このソフトウェアは、''現実にはありえない人数の犯罪者が蔓延る完全に架空の街を舞台にした完璧なフィクション''であり、実在の場所、団体、人物、行為とは一切関係がありません」と書かれている。''そりゃそうだ''。 --つまる所、作中の新宿は我々の知っている「新宿」とは全く異なる都市なのである。さながら「''[[魔>初代熱血硬派くにおくん]][[都>レーシングラグーン]]SHINJUKU''」と言った所か。 ''その他'' -チュートリアルのテキストの言葉遣いがバカバカしく、''「(笑)」や「♪」が混ざっていて妙に軽い調子''。そして指示に従って目的を達成すると「お見事です!」「完璧でした」とやたら褒めちぎる。説明自体はやけに丁寧で非常にわかりやすいだけに、逆に気に障るとも。 --その内容も''後輩をボコボコにして取っ捕まえる''と言うもの。刑事の訓練として考えれば別におかしくはないのだが、''銃を使って撃つことも出来る''のはどうなんだろう。 --だがこのチュートリアルではロックオンや銃の撃ち方、必殺技の出し方、タバコの吸い方を教えてくれず、本当に基本的な事しか紹介しない。しかしそのことすら「都合で全部を紹介することはできません」「本当に申し訳ないのですが、説明書を読んでください」「新しい発見があるかもしれませんよ(笑)」と親切(?)に教えてくれる。 -刑事ゆえ拳銃を装備している主人公だが、この銃、やたらと弾数が多い・威力が低い(溜めはある)・喰らいモーションが変と色々おかしい。 --撃った時に主人公が「ボンクラがぁ!」「歯ァ食い縛れぇ!」と相手を罵倒したり、高笑いしたりする。笑わせにきているとしか思えない。 --一般市民や職質で判明した容疑者を撃つと始末書が発生するが、イージークライム時の容疑者やストーリーで戦う犯罪者は撃っても始末書が増えない。 --シナリオが進むと新宿の裏で生きる男・マダラが登場。シナリオで情報をくれるが、彼に頼んで銃を改造してもらうこともできる。連射力を上げるとすごいことになる。 ---さらに、''マダラはバズーカまで売ってくれる''。もちろん、普通に市民にぶっぱなせる。 -新宿には幾つもの犯罪組織が存在するが、これらには''主人公との友好度''が設定されている。 --友好度が低いと次々と襲ってくるようになり、高いと賄賂が貰えるが始末書は発生するし治安も低下しやすい。 ---普通に警察活動を行う分には事件解決報酬でもあまり困らないものの、車輌やバズーカを購入するにはそれだけでは到底足りないので、賄賂と俺法の罰金が主な資金源となる。自身の状態に応じて上手く犯罪組織と付き合っていく必要がある。なんという汚職警k(ry --勿論、片っ端から犯罪組織を潰して街に平和を齎す事も可能。組織の構成員を全員倒せばボスが現れ、これを倒す事で組織が壊滅して解決報酬が貰える。 ---犯罪組織を全て潰すと当然現金が貰えなくなるので、欲しければ最低一地区は友好な組織を敢えて残しておくと良い。なんという汚s(ry -ストーリーで戦闘があるたびに外に出る。律儀である。と思ったらたまに出ない。 --ストーリー戦闘だからと言って必ずしも正々堂々殴り合う必要は無い。車を持ち出して轢き殺してもOK。 --そして''ストーリー戦闘で市民を巻き添えにしても始末書は増えない''。治安維持活動だから仕方がない、と市民にはご理解頂こう。どうも主人公だけが問題なのではなく、警察の体制に問題があるようだ。 --ボス戦でも市民達が戦闘のど真ん中に突っ込んで勝手に巻き添え喰って倒れていくのだが、その所為でロックオンがそちらに向いて戦いにくくなる事も。 ---かと思ったら敵の方も、''主人公を無視して倒れた市民に馬乗りになって''隙を晒したりする。 -これもまた『GTA』や『喧嘩番長』よろしく衣装替え要素があるが、刑事の服の方が少ない。しかも一部の服を着ていると専用の台詞が通行人から聞ける。 --衣装の種類もカフェ店員・ハワイアン・カウボーイ・特殊部隊・上半身裸etc… ---挙げ句の果てには''レイザーラモンHGのアレ。''もちろんその格好で格闘するわバズーカぶっ放すわ… -初期の『喧嘩番長』も特徴的なナレーションだったが、本作も独特。言ってしまえばドキュメンタリー風、あるいは教育用に警察が作ったビデオ風である。 --ナレーションを務めたゴブリン氏はTV番組などでナレーションを経験したこともあり、雰囲気は十分((本作以降の作品では『ニンジャスレイヤー』のCDドラマやアニメでナレーションを担当しており、そちらの方が有名かもしれない。本作のナレーションも同様の口調なのでそれをイメージするとわかりやすいだろう。))。ストーリーの良さもあって内容自体も心に響くものがある。%%ゲームのナレーションとしてはシュールだが。%% ---- **問題点 ''絵面の悪さ'' -PS1並のグラフィック、おかしいモーションなど、''2009年のPS2のゲームとは到底思えないほど見栄えが悪い''。その絵面の悪さは一時期はKOTYで話題に上がるほどに。 --プリレンダのOPムービーもそこまで美麗ではない。本編が悪すぎるためまだまともに見えるが。 --ストーリーでもムービーがたまに入るが、ここでも潔くリアルタイムレンダリング。 --当時、上述したゲームでは『[[龍が如く3]]』や『[[Grand Theft Auto IV]]』がPS3で出た(る)頃である。予算なども潤沢であろう人気シリーズと比べるのは酷かもしれないが、PS2だとしても時代的に考えられないクオリティの低さである。確かに当初の発表は2006年であったが、その頃のゲームだとしても低品質である。正直、前年にPSPで出た『喧嘩番長3』にも劣るほど。 ---『喧嘩番長』も最初期はこれくらい絵面が悪かったが、そんな所まで踏襲してどうするのか((2006年時点で公開されたスクリーンショットではほぼ当時の『喧嘩番長』そのままのグラフィックだった。製品版は多少マシになっているが、実際のところ五十歩百歩。))。 -新宿の街は確かに再現されているのだが、微妙に古い。 --時代設定の都合なのかもしれないが。%%或いは現実の新宿とは別の街だと言う事を暗示しているのか。%% --『喧嘩番長』のNPCは学生や子供((ランドセルを背負った小学生など。しかも殴る事も可能と、数あるGTAライクゲームの中でもかなりアブない事が出来た。後のシリーズでは登場しなくなったが、やはり大人の事情なのだろうか。))も居たりと老若男女が揃っていたが、本作ではどのエリアも大人しかおらず些か違和感がある。この街%%と主人公%%の危険さからしたら納得出来なくも無いが…。 ---しかし子供は倫理的に無理だとしても、素行の悪い学生を補導するイージークライムなどがあっても良かったかもしれない。 -人物のデザインもおかしい。 --特に''主人公の人相がとてつもなく悪い''。しかもそれが真っ正面に拳銃を構えている姿がパッケージ絵…… ---パッケージ絵はプリレンダだが、ゲーム本編のリアルタイムレンダリングの顔の方もほぼ同じ顔。 ---セリフ回しも含めてその辺の893よりも893っぽい((ちなみに「マル暴」所属の警察官はこのような風貌の者が多いとの噂である。主人公は普通の刑事課所属なのだがある意味リアルか。))。 --主人公や相棒の米村などはまだプリレンダのデザインをそのままリアルタイムレンダリングに落とし込んだようなデザインだが、全体的にやたら顔のパーツが強調されたデザインだったりする濃い顔の人物が多い。 ---例えば中盤のキーパーソンである小田切は妙に劇画調な物凄い形相をしている。 --ムービーでモブキャラに口パクが無い。普通に画面に映るので目立ってしまう。 ---松本氏が後に監督・脚本を務めた『[[ガチトラ! ~暴れん坊教師 in High School~]]』も同じくモブは口パクしなかったが、ムービーでは画面に映さないようにすると言った工夫がある。本作の反省だろうか。 ''銃・バズーカの性能'' -いつでも・誰にでも撃てる銃やバズーカは本作を象徴するような存在だが、実際のゲーム上の性能はあまりよくない。 --ほとんどの場合銃で撃つよりも''普通に殴った方が強い''上、中盤以降の敵はほぼ例外なく防弾チョッキを着用しているため、まず初めに何十発も撃ち込んで防弾チョッキを破壊しなければ無効化されてしまう。 ---一応、最強の銃を最大値まで強化すれば''秒間4~5発ほどの速度で連射できる''ため数秒で防弾チョッキを破壊して''ラスボスすら瞬殺が可能''だが、銃弾の消費が激しいのが玉に瑕。 ---また、撃った瞬間にローリングで避けるボスも多く、撃つタイミングも見計らわなければならない。 --バズーカには''「一発で戦車二十台を破壊したと噂される」''などという無茶な設定を持つものまで存在するが、やはり威力は素手の攻撃と同程度。車を一発で破壊できるが、敵が車に乗って現れることはないためゲーム攻略上の利点は無い。''破壊神プレイを楽しみたいとき使える''くらいか。 --また、近距離で撃ち込むと''撃った自分も吹っ飛ぶ''ため、十分に距離を取って使わないとほぼ確実に自爆する。''バカゲーとしてはある意味評価点だが''。 ---銃・バズーカともども弾の値段が結構高いため、乱射したければ街でカツアゲを繰り返して金を稼ぐ必要がある。これが地味に面倒。 --銃はいくつもの種類が購入可能なのだが、全地域の治安を最良にするだけで最強の銃が手に入ってしまう為、%%治安を下げまくるダーティープレイでもしていない限り%%買う意義がほとんど無い。 --銃器を売ってくれるマダラの居場所は序盤に教えられるだけで、マップや説明書には載っていない為、うっかり読み飛ばしたり忘れた場合は広い街を探し回る羽目になってしまう。時間も午後9時~午前3時限定な上、マーカーも表示されず目立たない為、自力で探し当てるのは至難の業である。 ''ストーリー分岐'' -中盤、7つの拳銃を回収するシナリオでは順不同の攻略が可能なのだが、「カミナシ・サトウの二人組を追う」を選択した時点でストーリーが次の段階に進行してしまうため、これを最後に選ばないと他のイベントを見逃してしまう。全体的にお節介なほど親切な仕様が多いのに、この場面では一切のヒントや警告が無い。 --一応、選択肢では一番下になっているものの、ヒントも警告も無い中では途中で選ぶ可能性は十分ある。 --このイベントの中には非常に評価の高いシナリオも存在するため、見逃してしまう可能性があるのは非常にもったいない。また、拳銃を全て回収していないのに普通にエンディングで大団円を迎えてしまうというシナリオ上の問題も起きてしまう。エンディング後に回収したと考えられなくもないが……。 ''音声関連'' -専業の声優ではなく俳優が演じているものが多く、棒読みの人物と自然な人物の差が激しい。 --中でも前半に登場する警視正の加山は凄まじい棒読みを披露してくれる。出番が多くはないのは助かるが。 --主人公・三上英二を演じた岩尾万太郎氏の演技はうまく、声質的にも完璧と言っていいほどはまり役なのは救いである。また、主人公の妻・黒木千夏を演じる中島沙樹氏など、プロ声優も参加していない訳ではない。 //--また、字幕の文字とボイスの文句が一致していないという部分も多い。 //そんなシーンあったかしら?あったとしても多いって言う程だろうか? -BGMがチープ。 --刑事ドラマの傑作『太陽にほえろ!』のオマージュなのか、管楽器メインのBGMが多く、この辺りも初期の『喧嘩番長』よろしく昭和の雰囲気を醸し出している。しかし音質はあまり良いとは言えない。 --戦闘のBGMが二種類しか無い。しかも一つはイージークライム曲((戦闘だけではなく、人探しでも流れるので戦闘専用曲と言う訳ではない。))なので、実質一種類のようなもの。 ---道端の喧嘩だろうが、イベント戦闘だろうが、山場のボス戦だろうが全て同じ。''ラスボスまで同じである''。曲自体もいかにもザコ戦という感じなので、せっかくのボス戦が盛り上がりに欠ける。 ---かと言ってボス戦開始時には『喧嘩番長』の啖呵バトルや『龍が如く』のボス名表示などのような盛り上げる演出も無く、ただ「○○を倒せ!」と表示されるだけなので、尚の事盛り上がらない。ボス戦前のムービーは盛り上げてくれるのだが、肝心のボスはこの通りである。 ---最終盤は敵組織のボスや宿敵との戦いが続くのだが、これも悉くいつもと同じ曲なので、ストーリーはともかくゲームとしてはクライマックスの雰囲気が出にくい。 --逮捕した時の効果音が「チャー♪」といった感じのやけに軽快な音。でかでかと画面に映る「逮捕」の字もあってシュール。 ''その他'' -「スウェイ」が敵しか使えない。 --この手の喧嘩アクションでは必須のスウェイが、何故か本作では敵限定アクションとなっている。その為、回避や回り込みがほぼ出来ない中で戦わなければならない。 --一方で敵はとにかくスウェイを多用する為、特に後半にもなるとちょこまかと動き回る敵を追って拳を振り回すような戦いが多くなってしまう。 --ローリングはこちらも使えるが、接近戦ではあまり役に立たない。 -よく間違えられる表現だが「役不足」が「力が及ばない」という意味で複数回使用されている。 --それも主人公がバシッと決めるシーンで堂々と誤用してしまっているので、気になってしまう。 **評価点 ''ストーリー'' -さぞ無茶苦茶なのだろう、と思えば意外と普通…''どころか出来は良い''。シナリオは『[[探偵 神宮寺三郎 夢の終わりに]]』や『[[いけにえと雪のセツナ]]』などの稲葉洋敬氏が手掛けている。 --セリフ回しは荒っぽいものの、伏線などは丁寧に作られている。「俺が法律だ!」の決め台詞もストーリーの随所で効果的に使用されている。%%何だかんだ言って暴力は振るうし、歩いてるだけの人間を撃ち殺すわひき殺すわな人間が何言ってんだという話だが。%% --シナリオそのものはシリアスで、上述したぶっ飛んだバカゲー要素が張り込む余地は無い。ストーリーとゲームパートとのギャップが凄い。たまにありますよね。[[そう>GUNGRAVE]][[いう>DEAD RISING]][[バカゲー>Red Seeds Profile]]。 -ストーリーは二部構成で、前半は外国人組織と暴力団をつなぐ男の存在、およびその男が流した7つの拳銃の回収がメインとなる。後半は前半の事件の引き金となった外国人組織と暴力団が台頭し始め、新宿の命運を賭けた戦いに発展していく。前半と後半の間には一度スタッフロールが入る。 --前半で拳銃を購入した人物や、そこから派生して浮かび上がる容疑者は本当にろくでもないやつが多く、それをえげつない方法も交えて打ちのめす主人公は痛快。 ---かと思えばかなり重たい過去を抱えたり、追い詰められて拳銃を購入した者もおり、それら人物とのやり取りもなかなか素晴らしい。 ---捜査によって謎を解き明かし、関連性が薄いと思われた事象が繋がっていく過程はプレイヤーを惹きつける。そして事件は予想外の展開を見せ、物語が後半へと続いていく。 --後半は敵組織との戦いがメイン。主人公の運命を変えた三年前の事件が軸となり、主要人物の死者が出たり、主人公の暗い過去が明らかになったりと結構鬱も入り、主人公の性格も段々尖っていく。そして最後はその暗い過去の原因となったある男に迫っていくが…。 ---カプコンが発売出来なかったのはシナリオにおける主人公の性格がヤバすぎたからでは、とも。終盤にもなると「''殺してやる!''」と平然と言い放つシーンが多数。と言うかこれ''CERO:C''と言うのは嘘では…? -見栄えはともかく、登場人物は個性的な者が多い。キャラクターデザインはイラストレーターの一徳氏。 --主人公の三上は上述した通りの無茶苦茶ぶりだが、%%本編のストーリーに限れば%%それは彼自身の刑事としての信念に基づいたものであり、作中では熱い漢気を見せるシーンや道を踏み外しかけている者を諭すシーンも多い。 --チュートリアルでボロ雑巾(笑)にされる後輩刑事の米村だが、ストーリーでは若さゆえに失敗し、三上に叱られながらも成長していくという過程が描かれる。しかし最後は… ---同じく後輩にあたる女性刑事の甲本も、当初は暴力で解決する三上のやり方に反発する一方で自身は容疑者に逃げられるミスを犯すなど、未熟な姿が描かれるが終盤では… --他にも目的の為に裏社会に身を落とした元刑事・小田切、自ら犠牲になってでも組や街を守ろうとする極道・真島など、信念を貫く男達の生き様が色濃く描写されている。 --男性キャラは上述したようにやたら濃い顔や不細工が多いものの、ストーリーに登場する女性キャラは意外と美人も多い。ヒロイン(?)は人に依るがかわいいし、主人公の妻もなかなかの美人である。基本的に男の世界の出来事である為、出番は余りないが。 -分岐も多少ある。 --プレイヤーの選択次第ではバッドエンドになったり、登場人物の生死が分かれるシーンもある。 -ストーリーは特筆するほど長い訳ではないが、各種遊び要素を楽しんでいるとエンディングまでも結構な時間が掛かる。 --『喧嘩番長2 フルスロットル』同様、ストーリーの合間に「○日後に連絡する」などの形で長めの自由時間が設けられており、本編に追われる事なく自由に新宿を歩き回る事ができる。早く進めたい時は睡眠で時間を潰す事も可能。 --この為、遊び方でプレイ時間は大きく変動する。手早く進めても10~20時間。じっくりやり込むと30~40時間は遊べ、アクションゲームとしてはボリュームは十分。 ''なかなか快適にうろつける新宿の街'' -問題点に記述されている通りグラフィックが粗い、微妙に情報が古いなどといった問題はあるが、街全体の再現度は非常に高い。実際に行ったことのある場所を探して現実の街との違いを楽しんでみるのも面白い。 --街に出る際のロードはそこそこ長く、ローディングの表示が99%で止まってからさらに数秒~10秒くらい読み込むなど怪しい挙動もあるが、一度街に出てしまえば移動はシームレスで地区をまたいでの移動も自由。おかげであちこちを好き放題にうろついてもストレスを感じない。 --街の広さを考えればむしろロード時間はかなり短い方。粗いグラフィックの功名とも言えるだろうか。 ''意外と充実して自由度の高いシステム'' -ADVパートのシステムは異様に親切。スキップ、ポーズ、台詞送りなど。わざわざ画面で説明されている当たりも心憎い。 -難易度も三種類あり初心者でも安心。 -キャラ育成は格闘スタイルを選べたり、またそれが成長したり、パラメータ成長が選べたりとそれなりに自由。動きに癖が無く隙も小さいがリーチと手数に不安があるキックボクシングスタイル、威力は高いが動きの癖が強いクマスタイルなどそれぞれ差別化されており、地味ながらアクションゲームとしての要点は押さえられている。 --それぞれの動きも個性的で見ていて飽きない一方、大体どのスタイルも最大まで強化すると''動きが若干キモくなる''と言う特徴がある。バカゲー的な評価点と見るか単純にカッコ悪いペナルティと見るかはその人次第。 --攻撃は全体的に見た目よりも判定がかなり大きく、特に必殺技は''前方に突進する技が斜め後ろに1メートルほど離れた相手にも当たる''くらいメチャクチャな判定なのでデタラメにぶっ放しても大体当たってくれる。おかげで3Dアクションが苦手な人でも「思ったように攻撃を当てられない」というストレスはほぼ感じない。視覚的にも笑えるので一見の価値あり。 -通常の敵のモーションは主人公の格闘スタイルを使い回しているが、ラスボスのキム((作中での国籍は明言されていないが、名前や風貌から韓国人と思われる))はテコンドーらしき専用モーションになっている。地味だが芸が細かい。 -GTAなどの一般的なクライムアクション同様、ストーリーイベントの起こるポイントにはマーカーが表示されるのだが、これが天高く伸びるほど巨大であり、遠方からでもよく見えるので実に分かり易い。 -自由時間の行動も、本当に自由である。おまけに作りが細かい。 --雀荘に行ったりパチンコに行ったりバッティングセンターに行ったり食事に行ったりコンビニに行ったりと実に生活感溢れている。『喧嘩番長』と『龍が如く』を融合させたと言うべきか。 ---店には開店・閉店時間があったり、値段設定がリアルだったり、余りに治安が悪くなると店が閉まったりと細かい((治安システムは『喧嘩番長』シリーズでも後の『6』で導入された。))。 --敵対勢力と喧嘩したり通行人を殴ったり、バズーカをぶっ放したり車を奪ったり銃を乱射したりとやりたい放題できる。 --マップはかなり広いがタクシーがある(&車を奪える)ので移動も苦にならない。 ---タクシー乗り場は随所にあるし、見かけたら直接乗り込んでも良い。行き先も建物や店舗で指定するので細かく選べる。%%勿論その辺の車を奪うのも(ry%% --自宅で仮眠を取ることができる。 ---が、布団を使わない。また、主人公が寝る場所は大抵背中が痛くなりそうなところばかり…そのせいか頻繁に悪夢を見ている。 ---警察署でも仮眠を取れるが、勤務中に居眠りしたと見做されるので始末書が増えてしまう。 --ゲーム自体は『喧嘩番長』に似ているが、同シリーズ以上に高い自由度はまさに和製『GTA』。あるいは「現代版『たけしの挑戦状』」とでも言えよう。たけ挑のシステムを改善してリメイクしたらこんな感じになるのだろうか? -留置場にぶち込んだ人間を''自白させる''サブゲームもある。と言うか自分からぶち込んでおいて(ry --自白させるまでの下準備としてアイテムや会話で好感度を上げる必要がある。いよいよ何のゲームだかわからない。 --何故か改築が私費で可能。改築するべき場所を間違っていると思うのだが。 --ぶち込まれた容疑者にちゃんと名前や年齢や職業が表示されるのも芸が細かい。 --『新宿の狼』を褒めちぎる選択肢が存在し、それを選ぶと感謝のメッセージを述べながら一気に自白。したたかなメーカーである。 -市民はランダムで湧いてくるタイプなのだが、市民同士で会話したり、主人公に話しかけたり、''逮捕された容疑者を嘲笑ったり''など台詞のバリエーションが豊富。 --主人公に対する反応はその地区の治安によって変わり、低いと徹底的に罵倒されるが、高ければベタ誉めで応援してくれる。しかしその応援してくれた市民が実は犯罪者と言う事も往々にしてある。 --イージークライムの容疑者や被害者もいちいちコメディチックな台詞を発しては笑わせてくれる。 -車やアイテム、衣装など収集要素もそれなりにある。 **総評 「『喧嘩番長』の刑事版」とも言うべき内容に、同系統のクライムアクションの要素をミックスした意欲作。~ グラフィックやモーション等、見た目を気にしなければそれなりの良ゲー、バカゲーとして遊べるだろう。~ むしろ、これだけシナリオ・システム周りが整っていて''何故グラフィックやモーションのレベルだけが低いのかが謎''。もしPS2の初期に出ていたら…と思わずにはいられない。 ---- **余談 -何故かお笑い芸人「狩野英孝」とコラボしており、2周目のサブシナリオで本人が出現する。本人のボイスも入っている。勿論、お馴染みのネタもボイス付き。 --2周目以外にも、街頭テレビやポスターにいたり、留置所を豪華にしていくとテレビに映っていたりする。 --その立場はと言うと''ラーメン屋に偽装した無許可ホストクラブの店長''という何ともシュールなもの(しかも店名は「''イケ麺館''」)。他の犯罪者たちと同じく戦闘もあり、''殴る蹴るはもちろん車で撥ねたり銃やバズーカを撃ち込むことも問題なく可能''。 ---本人も本人で、ネタを披露しつつもナイフを取り出して襲い掛かったりとしっかり犯罪者をやっている。そして最後はこれまたお馴染みのネタと共に手錠を掛けられ…。 ---ゲスト出演というと普通はいい役に就かせそうなものだが、狼は違う。実在の人物に対してここまで無茶苦茶な扱いができるゲームはなかなか無いだろう((氏によると「なぐられたり、蹴られたりする時の表現」が難しかったそうな。))。%%いや、でもまあ…[[実在のタレントを化け物に喰わせられるゲーム>michigan]]もあるし多少はね…?%% -ファミ通クロスレビューでは''18点(4743)''をたたき出した。やはり絵面の悪さが響いたか。 -クソゲーオブザイヤー(KOTY)でも審議されたが、作りは粗いがゲームとしては十分遊べるという評価に落ち着いた。 //-おかしな値段設定 //--PS2で4980(ヨンキュッパ)をウリにしているが、それは''税抜き''。ちょっと危ないのでは。流石に製品仕様のところでは税込みになっている。 //--あまりお得感が感じられない。むしろ中途半端な印象で敬遠された感もある。 //↑SIMPLE2000シリーズも税抜き表示ですし、特筆しなくてもいいのでは。 //-「公式で値段をウリにしている」「ゲーム性は高いのにグラフィックがショボい」という特徴から、SIMPLE5000等と揶揄されることも。 //--実際、SIMPLEプライスで投げ売られてしまった。
*新宿の狼 【しんじゅくのおおかみ】 |ジャンル|ハードボイルド刑事アクション|&amazon(B001MBV3FW)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|スパイク|~| |開発元|ワイズケイ|~| |発売日|2009年2月19日|~| |定価|4,980円(税抜き)|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|''俺が…法律だ!''&br()自由度の高い破天荒なアクション&br()喧嘩番長ならぬ喧嘩刑事&br()致命的なグラフィックの悪さ&br()全体的に粗い出来栄え&br()ゲームとしては及第点|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 新宿を舞台としたオープンワールドアクションゲーム。主人公である刑事・三上英二を操作してフィールドを探索しつつ事件を解決していく。~ 開発会社は初期の『喧嘩番長』((正義の番長と悪の不良集団の戦いを描いたオープンワールドアクション。だが街往く人を殴ったり変な恰好でうろつけたりとバカゲー要素も多分に含んでいる。国内メーカー開発、日本を舞台にしたGTAライクゲームという稀有なシリーズでもある。))を手掛けたワイズケイ。企画・ゲームデザインは『喧嘩番長』の生みの親である松本朋幸氏である為か、『喧嘩番長』シリーズを彷彿させるシステムを多数採用しており、~ パッケージの梱包に貼られたシールに「まさに喧嘩番長の『刑事版』」と書かれている通り、同シリーズに酷似したゲームとなっている。~ 同シリーズは『喧嘩番長3 全国制覇』から路線変更でかなり作風が変わっており((『2』以前を80年代のツッパリもの風とするなら、『3』以降は現代の不良漫画風。システムも作品によってかなり変化している。但し、『喧嘩番長6 ~ソウル&ブラッド~』は現代風の世界観で『3』以降の要素を取り入れつつ、ストーリーは初期に近い作風に原点回帰している。))、本作のプレイ感覚はワイズケイが手掛けた『喧嘩番長』『喧嘩番長2 フルスロットル』に近い。~ だが、基本はハードボイルドな刑事シミュレーションゲームなのだが、『喧嘩番長』をも凌ぐ破天荒さと自由度を誇り、いろんな遊び方ができてしまうため、遊ぶ人によっては刑事が変な格好しながら街中の物を素手やバズーカで破壊し尽くし、因縁つけて一般人暴行するバカゲーに変貌する。~ 『喧嘩番長』をベースとしつつも様々な要素を取り入れている為、その実態は『新宿版[[Grand Theft Auto]]』または『[[龍が如く]]が如く』または『TRUE CRIME:Shinjuku』とも言うべき内容である。 当初はカプコンから発売される予定として2006年に発表され、開発画面やイメージイラストも多数発表されたが、~ 「皆様のご期待に沿えるクオリティに達する見込みが立たなかった為」として2007年に発売中止が告知される。~ その後、発売元をスパイクに変え、紆余曲折の末に2009年に発売に至った。 ---- **特徴(バカゲー要素) ''基本操作'' -前述した通り、主人公の操作方法、喧嘩による戦闘、オープンワールドなど、基本的なシステムは『喧嘩番長』とほとんど同じ。 --ダメージを受け続けるとスタミナ(HPの最大値)も徐々に減っていく、気力を消費して必殺技を放つ、と言った基本戦闘システムも『喧嘩番長』そのままである。ついでにモーションもほとんどそのまま…。 --買い物画面や自宅画面も大体は『喧嘩番長』を踏襲している。 --しかしながら、学生の物語だった『喧嘩番長』と違い、刑事モノである本作は更に以下のようなシステムを採用している。 ''新宿が丸々オープンワールド化'' -後述のような微妙な古さはあるが、新宿がかなり細かく、広範囲でオープンワールド化されている。 --歌舞伎町をモデルとしたエリアもあるので、『龍が如く』プレイヤーは既視感を覚えるだろう。 ''全ての車は盗めて、壊せる仕様'' -''街中を走る車は車種に限らずすべて盗める''(始末書が発生するが)。その際運転手を引きずり出して乗り込むのがシュール。%%やっぱりGTA…%% --当然自由に走ることができ、人も轢ける。盗んだ車で歩行者に向かって突っ込み、人に当たる直前で車から脱出するとペナルティなし。ボス戦では…後述。 --パトランプを載せることが可能で、あらゆる車がサイレンを鳴らしながら走れる。%%禁酒法時代のアメリカか?%%((大恐慌により予算が逼迫し、碌に更新できなかったため新型車を追跡できない事例が多発、そのため押収した車両を実際に警察が使用する事例が多々あった。その後も50年代くらいまでは続いていたし、現代でも法令的には可能な機関も存在する。なおパトランプが登場するのは50年代ごろから(サイレンはもっと前から)である。))。 -車は便利そうに見えて意外ともろく、''素手でぶち壊せる''。 --バズーカで主人公ごと吹き飛ばされる事態も多々起こる。一方の主人公は防弾チョッキを着ているとバズーカ耐性がついて死ななくなる。 ''気力の回復手段'' -『喧嘩番長』ではうんこ座りで気力回復をしていたが、本作の場合は''喫煙する''というもので、どこでも可能。そしてポイ捨て。喫煙者への風当たりが強い中意欲的である。 --喫煙所で吸うと気力回復速度が劇的に上がる。喫煙家へのマナーの喚起なのだろうか。 --また、愛煙家のせいか走ると息切れを起こす。アイテムに酸素の缶があり、息切れを阻止できたりする。妙なところがリアル。 --[[これ>ジョジョの奇妙な冒険 (SFC)]]とか[[あれ>賭博黙示録カイジ]]とか[[それ>パチパラ12 ~大海と夏の思い出~]]とか、煙草がアイテムとして使えるゲームはどうもバカゲーやどこかおかしい作品になる傾向があるようだ。 -余談だが、後年には『龍が如く』シリーズでも喫煙所での喫煙で気力回復というシステムが導入された。本作が影響を与え……た訳ではないだろうが、先取りに見えなくもない。 ''「俺が法律だシステム」'' -通称「俺法」。容疑者は通常の逮捕以外にも、主人公の独断で裁く事ができる。%%ユン・ピョウの映画や『機動戦士ガンダム00』を意識しているわけではない。%% --逮捕の時に気力ゲージが一定以上なら選ぶことができ、''「豚箱にぶちこむ」「無罪放免にする代わりに賄賂」「個人的に罰金(金額はルーレットで決定)((時には「大半が100万円で一部分だけ1円」というサービスもあるが、ルーレットの止まり方はかなり不規則なので、せっかくのボーナスチャンスに普通に1円に止まったりする。))」''の三つを選ぶ。まさに汚職警官。 --選んだあと容疑者に手帳から稲妻を走らせるなど、無駄にハデなエフェクトも突っ込み所。真面目にやられると生々しいと言う事もあるのだろうが。 --正式な逮捕ではない為、実行すると始末書が発生してしまう。 ''逮捕関連のシステム'' -まず、逮捕する前に悪人を探すのだが、その方法が''刑事の勘''。刑事レベルが低いと誤作動することもある。 --しかし''一般人の中にも犯罪者が多すぎ''。職質すれば大体は何かやっている。そこに職業や男女の別は無い。一見普通の主婦が監禁犯だったり、人の良さそうな老人が殺人を犯している事もこの新宿では珍しくない。 ---しかも武術の達人、こうなったら抵抗するしかない等と反撃してくる上、割と強い。但し、しらばっくれて逃げる者やあっさり罪を認める者もいる。 --そして喧嘩が始まると一般人でもはやし立て始める。威嚇射撃をすると逃げていく。 ---巻き込まれないように逃げているはずなのに、何故か[[喧嘩の渦中に突っ込んでくる>デスクリムゾン2 メラニートの祭壇]]事もしばしば。そして巻き添えになって勝手に倒れ、迷惑にも始末書を増やしてくれる。%%倒れてしまえば逮捕も可能。%% --(イベント戦闘や犯罪組織の人間を除き)ある程度ダメージを与えると降参するので、逮捕か俺法が可能になる。ダメージを与えすぎてHPをゼロにすると''殺害してしまう''。イージークライムの場合は即座に失敗扱いに。%%その程度で済むのか…。%% ---出血などの残虐描写は無く、死んだ人間はすぐに消滅してその場に''殺人現場のような白線が引かれ''、市民達には気味悪がられる((主人公が死んだ場合も同様。シュールな…。))。 ---攻撃力が最大に近くなると簡単に相手が死ぬ為、殺さないように容疑者の逮捕にも注意を払う必要が出てくる。 --''冤罪逮捕でも刑事レベルが上がる''。%%冤罪逮捕能力も刑事スキルの内なのだろうか。%% --おとり用財布を落とす事も可能で、拾ったら遠慮なく逮捕できる。おとり捜査には慎重を要するはずだが、狼には関係ない。 --なお、逮捕された容疑者は''手錠を掛けて寝そべったまま放置される''。ちゃんと当たり判定があり、''通行人が容疑者につまづいて転ぶ''光景も珍しくない。 -街を歩いていると事件発生を無線で告げられる「イージークライム」が発生するが、その内容もツッコミ所満載。 --引ったくりの逮捕や人探しなどは分かるが、''痴話喧嘩の仲裁''、''喧嘩両成敗として双方をボコる''、''残念な女の子達を拳で教育''、などは完全にツッコミ待ちである。 ---その揉め事も、彼女に浮気を疑われる彼氏が断固として携帯を見せない為に喧嘩に発展した、''家の天井の高さや階段の狭さで揉めている''など、しょーもない理由もしばしば。そして直前まで喧嘩していた人間同士が結託して主人公に向かってくるという…。 ---恐妻家の夫を助ける為に''妻の方をボコって逮捕''。「不倫をした」と男性に詰め寄っている2人の女性(''妻と不倫相手'')をボコって(ry。''キャバ嬢の行き過ぎた新人教育を止める''為に先輩キャバ嬢をボk(ry…など、狼に[[女は殴らない>龍が如くシリーズ]]などという甘いポリシーは存在しない。 ---人探しについても普通の例では「田舎から出てきた父親」や「方向音痴な彼女」だが、そのうち「生き別れの兄弟」「''かくれんぼで三日間も出てこない大人''」と言った迷子を探す羽目に。 ---勿論、ふざけた例だけではなく、恐喝犯や盗撮犯など本物の犯罪者を捕らえるイベントもある。 --職質でも「食い逃げ」「恐喝」「殺人」などの正真正銘の犯罪のみならず、「重婚」などの罪で逮捕に踏み切ることも。狼の前では民事も刑事も差別無し。 ---職質をした市民が犯罪者ではなかった場合でも「血圧がヤバい」「浮気にキレた」など無駄な情報が表示されるのも笑い所である。 --余談だが、これまた後の『龍が如く』シリーズでは同じく街中で軽犯罪に遭遇したり、無線で事件発生が告げられるシステムを導入した作品が登場している。本作が影響をあt(ry -容疑者は勿論、''通行人ですら言いがかりをつけてボコボコにして逮捕出来る''。俺法発動も可能。『[[たけしの挑戦状]]』かいな。 --肩ぶつけまくって怒った所を殴って逮捕しても始末書が発生しない。 --勿論銃も使えるが、始末書の増え方は早い。 --勿論乗っ取った車で撥ねることも出来るが、始末書の増え方は(ry -一定以上溜まるとちょっとした問題が起こる''始末書システム''という物もある。GTAで言う手配度と『喧嘩番長』のシブシャバ度を合わせたようなものだが、そのペナルティが異様に少なく、10人ぐらい冤罪逮捕しないと中々問題のあるところまで行かない。%%つまり他のクライムアクションよりも好き勝手出来る訳だ。%% --始末書が50枚を超えるとタクシーが利用不可になり、始末書が100枚を超えると逆に''指名手配される''。何故かスポーツ紙で告知されるのはリアリティ重視なのか無視なのか。 --何故か始末書の始末が連打。制限時間が10秒&16連射で1枚処理という換算も謎。 --手配されると警官もバズーカを持ち出してくる、新宿ではバズーカは標準装備なのだろうか…。そしてそんな中でも''警官を逮捕できる''。 --死亡するか神社で大金を払うかで解除されるが、ゲーム時間で48時間、実時間で48分逃げると専用のエンディングとなる。そして逃げ切るとボーナスとして格闘スタイル((しかもそのスタイルは”クマ”。))が貰える。何故だ。 --逃亡中は、警官に発見された途端、前後左右からバズーカが飛んでくる上に、バズーカ耐性があっても吹っ飛ばされた処を警官に囲まれてボコられるため、十分な事前準備なしに48分逃げ切るのはなかなか難しい。安全地帯に引きこもるか、回復アイテムを買い込んでおいてゴリ押ししよう。 --また、逃亡中のみ始末書が100枚を超えて増える。始末書300枚達成でボーナスとして衣装が貰える。バズーカの飛び交う中で始末書を獲得する必要があるため実績としては最難関であるが、そのトンデモ衣装っぷりは一見の価値はある %%が実用性はゼロなのでかける手間の割に合うかどうかは‥‥%% -ゲーム起動時やパッケージ裏には「このソフトウェアは、''現実にはありえない人数の犯罪者が蔓延る完全に架空の街を舞台にした完璧なフィクション''であり、実在の場所、団体、人物、行為とは一切関係がありません」と書かれている。''そりゃそうだ''。 --つまる所、作中の新宿は我々の知っている「新宿」とは全く異なる都市なのである。さながら「''[[魔>初代熱血硬派くにおくん]][[都>レーシングラグーン]]SHINJUKU''」と言った所か。 ''その他'' -チュートリアルのテキストの言葉遣いがバカバカしく、''「(笑)」や「♪」が混ざっていて妙に軽い調子''。そして指示に従って目的を達成すると「お見事です!」「完璧でした」とやたら褒めちぎる。説明自体はやけに丁寧で非常にわかりやすいだけに、逆に気に障るとも。 --その内容も''後輩をボコボコにして取っ捕まえる''と言うもの。刑事の訓練として考えれば別におかしくはないのだが、''銃を使って撃つことも出来る''のはどうなんだろう。 --だがこのチュートリアルではロックオンや銃の撃ち方、必殺技の出し方、タバコの吸い方を教えてくれず、本当に基本的な事しか紹介しない。しかしそのことすら「都合で全部を紹介することはできません」「本当に申し訳ないのですが、説明書を読んでください」「新しい発見があるかもしれませんよ(笑)」と親切(?)に教えてくれる。 -刑事ゆえ拳銃を装備している主人公だが、この銃、やたらと弾数が多い・威力が低い(溜めはある)・喰らいモーションが変と色々おかしい。 --撃った時に主人公が「ボンクラがぁ!」「歯ァ食い縛れぇ!」と相手を罵倒したり、高笑いしたりする。笑わせにきているとしか思えない。 --一般市民や職質で判明した容疑者を撃つと始末書が発生するが、イージークライム時の容疑者やストーリーで戦う犯罪者は撃っても始末書が増えない。 --シナリオが進むと新宿の裏で生きる男・マダラが登場。シナリオで情報をくれるが、彼に頼んで銃を改造してもらうこともできる。連射力を上げるとすごいことになる。 ---さらに、''マダラはバズーカまで売ってくれる''。もちろん、普通に市民にぶっぱなせる。 -新宿には幾つもの犯罪組織が存在するが、これらには''主人公との友好度''が設定されている。 --友好度が低いと次々と襲ってくるようになり、高いと賄賂が貰えるが始末書は発生するし治安も低下しやすい。 ---普通に警察活動を行う分には事件解決報酬でもあまり困らないものの、車輌やバズーカを購入するにはそれだけでは到底足りないので、賄賂と俺法の罰金が主な資金源となる。自身の状態に応じて上手く犯罪組織と付き合っていく必要がある。なんという汚職警k(ry --勿論、片っ端から犯罪組織を潰して街に平和を齎す事も可能。組織の構成員を全員倒せばボスが現れ、これを倒す事で組織が壊滅して解決報酬が貰える。 ---犯罪組織を全て潰すと当然現金が貰えなくなるので、欲しければ最低一地区は友好な組織を敢えて残しておくと良い。なんという汚s(ry -ストーリーで戦闘があるたびに外に出る。律儀である。と思ったらたまに出ない。 --ストーリー戦闘だからと言って必ずしも正々堂々殴り合う必要は無い。車を持ち出して轢き殺してもOK。 --そして''ストーリー戦闘で市民を巻き添えにしても始末書は増えない''。治安維持活動だから仕方がない、と市民にはご理解頂こう。どうも主人公だけが問題なのではなく、警察の体制に問題があるようだ。 --ボス戦でも市民達が戦闘のど真ん中に突っ込んで勝手に巻き添え喰って倒れていくのだが、その所為でロックオンがそちらに向いて戦いにくくなる事も。 ---かと思ったら敵の方も、''主人公を無視して倒れた市民に馬乗りになって''隙を晒したりする。 -これもまた『GTA』や『喧嘩番長』よろしく衣装替え要素があるが、刑事の服の方が少ない。しかも一部の服を着ていると専用の台詞が通行人から聞ける。 --衣装の種類もカフェ店員・ハワイアン・カウボーイ・特殊部隊・上半身裸etc… ---挙げ句の果てには''レイザーラモンHGのアレ。''もちろんその格好で格闘するわバズーカぶっ放すわ… -初期の『喧嘩番長』も特徴的なナレーションだったが、本作も独特。言ってしまえばドキュメンタリー風、あるいは教育用に警察が作ったビデオ風である。 --ナレーションを務めたゴブリン氏はTV番組などでナレーションを経験したこともあり、雰囲気は十分((本作以降の作品では『ニンジャスレイヤー』のCDドラマやアニメでナレーションを担当しており、そちらの方が有名かもしれない。本作のナレーションも同様の口調なのでそれをイメージするとわかりやすいだろう。))。ストーリーの良さもあって内容自体も心に響くものがある。%%ゲームのナレーションとしてはシュールだが。%% ---- **問題点 ''絵面の悪さ'' -PS1並のグラフィック、おかしいモーションなど、''2009年のPS2のゲームとは到底思えないほど見栄えが悪い''。その絵面の悪さは一時期はKOTYで話題に上がるほどに。 --プリレンダのOPムービーもそこまで美麗ではない。本編が悪すぎるためまだまともに見えるが。 --ストーリーでもムービーがたまに入るが、ここでも潔くリアルタイムレンダリング。 --当時、上述したゲームでは『[[龍が如く3]]』や『[[Grand Theft Auto IV]]』がPS3で出た(る)頃である。予算なども潤沢であろう人気シリーズと比べるのは酷かもしれないが、PS2だとしても時代的に考えられないクオリティの低さである。確かに当初の発表は2006年であったが、その頃のゲームだとしても低品質である。正直、前年にPSPで出た『喧嘩番長3』にも劣るほど。 ---『喧嘩番長』も最初期はこれくらい絵面が悪かったが、そんな所まで踏襲してどうするのか((2006年時点で公開されたスクリーンショットではほぼ当時の『喧嘩番長』そのままのグラフィックだった。製品版は多少マシになっているが、実際のところ五十歩百歩。))。 -新宿の街は確かに再現されているのだが、微妙に古い。 --時代設定の都合なのかもしれないが。%%或いは現実の新宿とは別の街だと言う事を暗示しているのか。%% --『喧嘩番長』のNPCは学生や子供((ランドセルを背負った小学生など。しかも殴る事も可能と、数あるGTAライクゲームの中でもかなりアブない事が出来た。後のシリーズでは登場しなくなったが、やはり大人の事情なのだろうか。))も居たりと老若男女が揃っていたが、本作ではどのエリアも大人しかおらず些か違和感がある。この街%%と主人公%%の危険さからしたら納得出来なくも無いが…。 ---しかし子供は倫理的に無理だとしても、素行の悪い学生を補導するイージークライムなどがあっても良かったかもしれない。カツアゲの阻止など、悪い学生相手の戦いは『喧嘩番長』ではいくらでもあった要素である。 -人物のデザインもおかしい。 --特に''主人公の人相がとてつもなく悪い''。しかもそれが真っ正面に拳銃を構えている姿がパッケージ絵…… ---パッケージ絵はプリレンダだが、ゲーム本編のリアルタイムレンダリングの顔の方もほぼ同じ顔。 ---セリフ回しも含めてその辺の893よりも893っぽい((ちなみに「マル暴」所属の警察官はこのような風貌の者が多いとの噂である。主人公は普通の刑事課所属なのだがある意味リアルか。))。 --主人公や相棒の米村などはまだプリレンダのデザインをそのままリアルタイムレンダリングに落とし込んだようなデザインだが、全体的にやたら顔のパーツが強調されたデザインだったりする濃い顔の人物が多い。 ---例えば中盤のキーパーソンである小田切は妙に劇画調な物凄い形相をしている。 --ムービーでモブキャラに口パクが無い。普通に画面に映るので目立ってしまう。 ---松本氏が後に監督・脚本を務めた『[[ガチトラ! ~暴れん坊教師 in High School~]]』も同じくモブは口パクしなかったが、ムービーでは画面に映さないようにすると言った工夫がある。本作の反省だろうか。 ''銃・バズーカの性能'' -いつでも・誰にでも撃てる銃やバズーカは本作を象徴するような存在だが、実際のゲーム上の性能はあまりよくない。 --ほとんどの場合銃で撃つよりも''普通に殴った方が強い''上、中盤以降の敵はほぼ例外なく防弾チョッキを着用しているため、まず初めに何十発も撃ち込んで防弾チョッキを破壊しなければ無効化されてしまう。 ---一応、最強の銃を最大値まで強化すれば''秒間4~5発ほどの速度で連射できる''ため数秒で防弾チョッキを破壊して''ラスボスすら瞬殺が可能''だが、銃弾の消費が激しいのが玉に瑕。 ---また、撃った瞬間にローリングで避けるボスも多く、撃つタイミングも見計らわなければならない。 --バズーカには''「一発で戦車二十台を破壊したと噂される」''などという無茶な設定を持つものまで存在するが、やはり威力は素手の攻撃と同程度。車を一発で破壊できるが、敵が車に乗って現れることはないためゲーム攻略上の利点は無い。''破壊神プレイを楽しみたいとき使える''くらいか。 --また、近距離で撃ち込むと''撃った自分も吹っ飛ぶ''ため、十分に距離を取って使わないとほぼ確実に自爆する。''バカゲーとしてはある意味評価点だが''。 ---銃・バズーカともども弾の値段が結構高いため、乱射したければ街でカツアゲを繰り返して金を稼ぐ必要がある。これが地味に面倒。 --銃はいくつもの種類が購入可能なのだが、全地域の治安を最良にするだけで最強の銃が手に入ってしまう為、%%治安を下げまくるダーティープレイでもしていない限り%%買う意義がほとんど無い。 --銃器を売ってくれるマダラの居場所は序盤に教えられるだけで、マップや説明書には載っていない為、うっかり読み飛ばしたり忘れた場合は広い街を探し回る羽目になってしまう。時間も午後9時~午前3時限定な上、マーカーも表示されず目立たない為、自力で探し当てるのは至難の業である。 ''ストーリー分岐'' -中盤、7つの拳銃を回収するシナリオでは順不同の攻略が可能なのだが、「カミナシ・サトウの二人組を追う」を選択した時点でストーリーが次の段階に進行してしまうため、これを最後に選ばないと他のイベントを見逃してしまう。全体的にお節介なほど親切な仕様が多いのに、この場面では一切のヒントや警告が無い。 --一応、選択肢では一番下になっているものの、ヒントも警告も無い中では途中で選ぶ可能性は十分ある。 --このイベントの中には非常に評価の高いシナリオも存在するため、見逃してしまう可能性があるのは非常にもったいない。また、拳銃を全て回収していないのに普通にエンディングで大団円を迎えてしまうというシナリオ上の問題も起きてしまう。エンディング後に回収したと考えられなくもないが……。 ''音声関連'' -専業の声優ではなく俳優が演じているものが多く、棒読みの人物と自然な人物の差が激しい。 --中でも前半に登場する警視正の加山は凄まじい棒読みを披露してくれる。出番が多くはないのは助かるが。 --主人公・三上英二を演じた岩尾万太郎氏の演技はうまく、声質的にも完璧と言っていいほどはまり役なのは救いである。また、主人公の妻・黒木千夏を演じる中島沙樹氏など、プロ声優も参加していない訳ではない。 //--また、字幕の文字とボイスの文句が一致していないという部分も多い。 //そんなシーンあったかしら?あったとしても多いって言う程だろうか? -BGMがチープ。 --刑事ドラマの傑作『太陽にほえろ!』のオマージュなのか、管楽器メインのBGMが多く、この辺りも初期の『喧嘩番長』よろしく昭和の雰囲気を醸し出している。しかし音質はあまり良いとは言えない。 --戦闘のBGMが二種類しか無い。しかも一つはイージークライム曲((戦闘だけではなく、人探しでも流れるので戦闘専用曲と言う訳ではない。))なので、実質一種類のようなもの。 ---道端の喧嘩だろうが、イベント戦闘だろうが、山場のボス戦だろうが全て同じ。''ラスボスまで同じである''。曲自体もいかにもザコ戦という感じなので、せっかくのボス戦が盛り上がりに欠ける。 ---かと言ってボス戦開始時には『喧嘩番長』の啖呵バトルや『龍が如く』のボス名表示などのような盛り上げる演出も無く、ただ「○○を倒せ!」と表示されるだけなので、尚の事盛り上がらない。ボス戦前のムービーは盛り上げてくれるのだが、肝心のボスはこの通りである。 ---最終盤は敵組織のボスや宿敵との戦いが続くのだが、これも悉くいつもと同じ曲なので、ストーリーはともかくゲームとしてはクライマックスの雰囲気が出にくい。 --逮捕した時の効果音が「チャー♪」といった感じのやけに軽快な音。でかでかと画面に映る「逮捕」の字もあってシュール。 ''その他'' -「スウェイ」が敵しか使えない。 --この手の喧嘩アクションでは必須のスウェイが、何故か本作では敵限定アクションとなっている。その為、回避や回り込みがほぼ出来ない中で戦わなければならない。 --一方で敵はとにかくスウェイを多用する為、特に後半にもなるとちょこまかと動き回る敵を追って拳を振り回すような戦いが多くなってしまう。 --ローリングはこちらも使えるが、接近戦ではあまり役に立たない。 -よく間違えられる表現だが「役不足」が「力が及ばない」という意味で複数回使用されている。 --それも主人公がバシッと決めるシーンで堂々と誤用してしまっているので、気になってしまう。 **評価点 ''ストーリー'' -さぞ無茶苦茶なのだろう、と思えば意外と普通…''どころか出来は良い''。シナリオは『[[探偵 神宮寺三郎 夢の終わりに]]』や『[[いけにえと雪のセツナ]]』などの稲葉洋敬氏が手掛けている。 --セリフ回しは荒っぽいものの、伏線などは丁寧に作られている。「俺が法律だ!」の決め台詞もストーリーの随所で効果的に使用されている。%%何だかんだ言って暴力は振るうし、歩いてるだけの人間を撃ち殺すわひき殺すわな人間が何言ってんだという話だが。%% --シナリオそのものはシリアスで、上述したぶっ飛んだバカゲー要素が張り込む余地は無い。ストーリーとゲームパートとのギャップが凄い。たまにありますよね。[[そう>GUNGRAVE]][[いう>DEAD RISING]][[バカゲー>Red Seeds Profile]]。 -ストーリーは二部構成で、前半は外国人組織と暴力団をつなぐ男の存在、およびその男が流した7つの拳銃の回収がメインとなる。後半は前半の事件の引き金となった外国人組織と暴力団が台頭し始め、新宿の命運を賭けた戦いに発展していく。前半と後半の間には一度スタッフロールが入る。 --前半で拳銃を購入した人物や、そこから派生して浮かび上がる容疑者は本当にろくでもないやつが多く、それをえげつない方法も交えて打ちのめす主人公は痛快。 ---かと思えばかなり重たい過去を抱えたり、追い詰められて拳銃を購入した者もおり、それら人物とのやり取りもなかなか素晴らしい。 ---捜査によって謎を解き明かし、関連性が薄いと思われた事象が繋がっていく過程はプレイヤーを惹きつける。そして事件は予想外の展開を見せ、物語が後半へと続いていく。 --後半は敵組織との戦いがメイン。主人公の運命を変えた三年前の事件が軸となり、主要人物の死者が出たり、主人公の暗い過去が明らかになったりと結構鬱も入り、主人公の性格も段々尖っていく。そして最後はその暗い過去の原因となったある男に迫っていくが…。 ---カプコンが発売出来なかったのはシナリオにおける主人公の性格がヤバすぎたからでは、とも。終盤にもなると「''殺してやる!''」と平然と言い放つシーンが多数。と言うかこれ''CERO:C''と言うのは嘘では…? -見栄えはともかく、登場人物は個性的な者が多い。キャラクターデザインはイラストレーターの一徳氏。 --主人公の三上は上述した通りの無茶苦茶ぶりだが、%%本編のストーリーに限れば%%それは彼自身の刑事としての信念に基づいたものであり、作中では熱い漢気を見せるシーンや道を踏み外しかけている者を諭すシーンも多い。 --チュートリアルでボロ雑巾(笑)にされる後輩刑事の米村だが、ストーリーでは若さゆえに失敗し、三上に叱られながらも成長していくという過程が描かれる。しかし最後は… ---同じく後輩にあたる女性刑事の甲本も、当初は暴力で解決する三上のやり方に反発する一方で自身は容疑者に逃げられるミスを犯すなど、未熟な姿が描かれるが終盤では… --他にも目的の為に裏社会に身を落とした元刑事・小田切、自ら犠牲になってでも組や街を守ろうとする極道・真島など、信念を貫く男達の生き様が色濃く描写されている。 --男性キャラは上述したようにやたら濃い顔や不細工が多いものの、ストーリーに登場する女性キャラは意外と美人も多い。ヒロイン(?)は人に依るがかわいいし、主人公の妻もなかなかの美人である。基本的に男の世界の出来事である為、出番は余りないが。 -分岐も多少ある。 --プレイヤーの選択次第ではバッドエンドになったり、登場人物の生死が分かれるシーンもある。 -ストーリーは特筆するほど長い訳ではないが、各種遊び要素を楽しんでいるとエンディングまでも結構な時間が掛かる。 --『喧嘩番長2 フルスロットル』同様、ストーリーの合間に「○日後に連絡する」などの形で長めの自由時間が設けられており、本編に追われる事なく自由に新宿を歩き回る事ができる。早く進めたい時は睡眠で時間を潰す事も可能。 --この為、遊び方でプレイ時間は大きく変動する。手早く進めても10~20時間。じっくりやり込むと30~40時間は遊べ、アクションゲームとしてはボリュームは十分。 ''なかなか快適にうろつける新宿の街'' -問題点に記述されている通りグラフィックが粗い、微妙に情報が古いなどといった問題はあるが、街全体の再現度は非常に高い。実際に行ったことのある場所を探して現実の街との違いを楽しんでみるのも面白い。 --街に出る際のロードはそこそこ長く、ローディングの表示が99%で止まってからさらに数秒~10秒くらい読み込むなど怪しい挙動もあるが、一度街に出てしまえば移動はシームレスで地区をまたいでの移動も自由。おかげであちこちを好き放題にうろついてもストレスを感じない。 --街の広さを考えればむしろロード時間はかなり短い方。粗いグラフィックの功名とも言えるだろうか。 ''意外と充実して自由度の高いシステム'' -ADVパートのシステムは異様に親切。スキップ、ポーズ、台詞送りなど。わざわざ画面で説明されている当たりも心憎い。 -難易度も三種類あり初心者でも安心。 -キャラ育成は格闘スタイルを選べたり、またそれが成長したり、パラメータ成長が選べたりとそれなりに自由。動きに癖が無く隙も小さいがリーチと手数に不安があるキックボクシングスタイル、威力は高いが動きの癖が強いクマスタイルなどそれぞれ差別化されており、地味ながらアクションゲームとしての要点は押さえられている。 --それぞれの動きも個性的で見ていて飽きない一方、大体どのスタイルも最大まで強化すると''動きが若干キモくなる''と言う特徴がある。バカゲー的な評価点と見るか単純にカッコ悪いペナルティと見るかはその人次第。 --攻撃は全体的に見た目よりも判定がかなり大きく、特に必殺技は''前方に突進する技が斜め後ろに1メートルほど離れた相手にも当たる''くらいメチャクチャな判定なのでデタラメにぶっ放しても大体当たってくれる。おかげで3Dアクションが苦手な人でも「思ったように攻撃を当てられない」というストレスはほぼ感じない。視覚的にも笑えるので一見の価値あり。 -通常の敵のモーションは主人公の格闘スタイルを使い回しているが、ラスボスのキム((作中での国籍は明言されていないが、名前や風貌から韓国人と思われる))はテコンドーらしき専用モーションになっている。地味だが芸が細かい。 -GTAなどの一般的なクライムアクション同様、ストーリーイベントの起こるポイントにはマーカーが表示されるのだが、これが天高く伸びるほど巨大であり、遠方からでもよく見えるので実に分かり易い。 -自由時間の行動も、本当に自由である。おまけに作りが細かい。 --雀荘に行ったりパチンコに行ったりバッティングセンターに行ったり食事に行ったりコンビニに行ったりと実に生活感溢れている。『喧嘩番長』と『龍が如く』を融合させたと言うべきか。 ---店には開店・閉店時間があったり、値段設定がリアルだったり、余りに治安が悪くなると店が閉まったりと細かい((治安システムは『喧嘩番長』シリーズでも後の『6』で導入された。))。 --敵対勢力と喧嘩したり通行人を殴ったり、バズーカをぶっ放したり車を奪ったり銃を乱射したりとやりたい放題できる。 --マップはかなり広いがタクシーがある(&車を奪える)ので移動も苦にならない。 ---タクシー乗り場は随所にあるし、見かけたら直接乗り込んでも良い。行き先も建物や店舗で指定するので細かく選べる。%%勿論その辺の車を奪うのも(ry%% --自宅で仮眠を取ることができる。 ---が、布団を使わない。また、主人公が寝る場所は大抵背中が痛くなりそうなところばかり…そのせいか頻繁に悪夢を見ている。 ---警察署でも仮眠を取れるが、勤務中に居眠りしたと見做されるので始末書が増えてしまう。 --ゲーム自体は『喧嘩番長』に似ているが、同シリーズ以上に高い自由度はまさに和製『GTA』。あるいは「現代版『たけしの挑戦状』」とでも言えよう。たけ挑のシステムを改善してリメイクしたらこんな感じになるのだろうか? -留置場にぶち込んだ人間を''自白させる''サブゲームもある。と言うか自分からぶち込んでおいて(ry --自白させるまでの下準備としてアイテムや会話で好感度を上げる必要がある。いよいよ何のゲームだかわからない。 --何故か改築が私費で可能。改築するべき場所を間違っていると思うのだが。 --ぶち込まれた容疑者にちゃんと名前や年齢や職業が表示されるのも芸が細かい。 --『新宿の狼』を褒めちぎる選択肢が存在し、それを選ぶと感謝のメッセージを述べながら一気に自白。したたかなメーカーである。 -市民はランダムで湧いてくるタイプなのだが、市民同士で会話したり、主人公に話しかけたり、''逮捕された容疑者を嘲笑ったり''など台詞のバリエーションが豊富。 --主人公に対する反応はその地区の治安によって変わり、低いと徹底的に罵倒されるが、高ければベタ誉めで応援してくれる。しかしその応援してくれた市民が実は犯罪者と言う事も往々にしてある。 --イージークライムの容疑者や被害者もいちいちコメディチックな台詞を発しては笑わせてくれる。 -車やアイテム、衣装など収集要素もそれなりにある。 **総評 「『喧嘩番長』の刑事版」とも言うべき内容に、同系統のクライムアクションの要素をミックスした意欲作。~ グラフィックやモーション等、見た目を気にしなければそれなりの良ゲー、バカゲーとして遊べるだろう。~ むしろ、これだけシナリオ・システム周りが整っていて''何故グラフィックやモーションのレベルだけが低いのかが謎''。もしPS2の初期に出ていたら…と思わずにはいられない。 ---- **余談 -何故かお笑い芸人「狩野英孝」とコラボしており、2周目のサブシナリオで本人が出現する。本人のボイスも入っている。勿論、お馴染みのネタもボイス付き。 --2周目以外にも、街頭テレビやポスターにいたり、留置所を豪華にしていくとテレビに映っていたりする。 --その立場はと言うと''ラーメン屋に偽装した無許可ホストクラブの店長''という何ともシュールなもの(しかも店名は「''イケ麺館''」)。他の犯罪者たちと同じく戦闘もあり、''殴る蹴るはもちろん車で撥ねたり銃やバズーカを撃ち込むことも問題なく可能''。 ---本人も本人で、ネタを披露しつつもナイフを取り出して襲い掛かったりとしっかり犯罪者をやっている。そして最後はこれまたお馴染みのネタと共に手錠を掛けられ…。 ---ゲスト出演というと普通はいい役に就かせそうなものだが、狼は違う。実在の人物に対してここまで無茶苦茶な扱いができるゲームはなかなか無いだろう((氏によると「なぐられたり、蹴られたりする時の表現」が難しかったそうな。))。%%いや、でもまあ…[[実在のタレントを化け物に喰わせられるゲーム>michigan]]や[[分岐次第で俳優が爆死するゲーム>Saints Row: The Third]]もあるし…。%% -ファミ通クロスレビューでは''18点(4743)''をたたき出した。やはり絵面の悪さが響いたか。 -クソゲーオブザイヤー(KOTY)でも審議されたが、作りは粗いがゲームとしては十分遊べるという評価に落ち着いた。 //-おかしな値段設定 //--PS2で4980(ヨンキュッパ)をウリにしているが、それは''税抜き''。ちょっと危ないのでは。流石に製品仕様のところでは税込みになっている。 //--あまりお得感が感じられない。むしろ中途半端な印象で敬遠された感もある。 //↑SIMPLE2000シリーズも税抜き表示ですし、特筆しなくてもいいのでは。 //-「公式で値段をウリにしている」「ゲーム性は高いのにグラフィックがショボい」という特徴から、SIMPLE5000等と揶揄されることも。 //--実際、SIMPLEプライスで投げ売られてしまった。

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