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*ぶたさん 【ぶたさん】 |ジャンル|対戦型アクション|&image(http://sce.scene7.com/is/image/playstation/jp0571cusa01823_00hamprdc000000001_banner?$bnr$,height=160)| |対応機種|アーケード|~| |販売元|ジャレコ|~| |開発元|NMK|~| |稼働開始日|1987年|~| |プレイ人数|1~2人(同時プレイ)|~| |レーティング|【PS4/Switch】CERO:A(全年齢対象)|~| |配信|アーケードアーカイブス&br()【PS4】2015年3月12日/823円&br()【Switch】2019年5月16日/823円|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|愛らしい豚の外見を身に纏った&br()仁義なきバトルロイヤル&bold(){豚さん}ゲー|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 かわいらしくデフォルメされた二頭身の豚さん(ぶたさん)達が爆弾を投げ合ってバトルするという、絵面と中身のギャップの激しい対戦型アクションゲーム。 残機制で全12ステージ。2人同時プレイ、途中参加可能。 ---- **ゲームシステム -プレイヤーは8方向レバーと2ボタン(投げる・殴る/伏せる)を駆使してパンツを履いたぶたさんを操り、フィールド上に設置された大量の爆弾を投げつけて他のぶたさん達をなぎ倒していく。 --爆弾にはランダムに設定されたカウント数が表示されており、誰かが拾うことで赤く光りカウントダウン。赤く光った爆弾はカウントが0になるか、いずれかのぶたさん(プレイヤー含む)に命中すると爆発を起こす。投げつけられた場合は伏せることで避けられることもある。 ---また、爆弾は誘爆するので、予め一箇所に爆弾を固めておくと大規模な爆発を引き起こす事が可能。もちろん周りに注意しないと自爆の危険性もある。 --投げるボタンを押す際の長短により、飛距離を調整できる。 --プレイヤーのぶたさんが爆風に巻き込まれるとミス。誰が起爆させたものであっても関係なくミス。 -ぶたさんは色毎にAIや性能が異なる。各ステージ開始時にはそのぶたさんの大雑把な特徴が説明されるのだが、ぶたさん毎に異なるアクションを取る。 --爆弾を伏せて避ける器用なぶたさんもいる。また、一部のぶたさんには特殊な条件下で取るレアなアクションもある。 --ステージ開始直後は大勢のぶたさんが一斉に爆弾をぶつけあうのでカオスな展開になりがち。~ そして、''「何もしていないのに敵の自爆でやたら高得点が入る」という珍現象がよく起きる''。 -敵を殴って一時的に動きを止めることも可能。 --いかんせん''手が短い''ので当てるのが難しいが、爆発までの時間稼ぎに使える。 -試合場には時折、審判の格好をしたぶたさんが現れ、爆弾を補充していく。 --審判は無敵なので爆弾をぶつけようが平然としている。 --当たり判定はあるので邪魔をする事も出来るが、イエローカードを出されたり((あくまでギャグなので何度出されても退場させられることはない。))ブロマイドを披露したりと妙なアクションをする。あまりにも邪魔をすると地面に潜って消える。 //---審判の近くにいるぶたさんを倒すために審判に爆弾をぶつけるのは日常茶飯事である。 -ステージ開始時に赤く光っている爆弾を拾い、敵にぶつけるか投げてから時間経過で爆発させるとアイテムが出現する。 --これを取ることで色々なパワーアップを得る事が可能。 -数ステージに一度、ボーナスステージとして「ぶたたたきげ~む」が存在する。 --モグラたたきよろしく、穴から飛び出るぶたさんをドツくゲームである。ただし通常ゲームと同様に自機であるぶたさんを直接操作して叩くので、一般的なモグラたたきゲームとは少々勝手が違う。 -2人同時プレイ可能で協力プレイやオジャマし合ってのプレイも楽しめる。 --ラストステージでは「[[ダブルドラゴン]]」よろしく、1P対2Pのデスマッチになる。頂点に立つのは一匹だけなのだ。 ---- **バカゲー要素 -「かわいいぶたさんが爆弾を投げ合い頂点を目指してバトルロイヤル」という、ギャップの激しいゲーム設定。 --可愛らしくデフォルメされた二足歩行の豚達が、一面緑の牧場のような場所を行き交うデモ画面が印象的。~ 画面内に大きく''ぶたさん''と書かれた文字が踊り、そこを色とりどりのぶたさん達が歩き回るというなんともファンシーな絵面であるが、''コインを入れるまでこのゲームの本性は隠されている。'' ~ 実際、クレジットを入れてゲームを開始するまで''ゲームプレイ中の画面は一切出てこず''、ひたすらぶたさんが歩きまわっているシーンだけである。 --コインを投入すると「選ばれた100匹の''ぶた''の王座をめざし 戦火の火''ぶた''がきられた!!のであった...」の画面とともに、~ ''パンツを履いた豚が赤い豚に向かって爆弾を投げて黒焦げにする画面''が表示される。一応この画面はプレイヤーへの基本操作説明も兼ねている。 ---ちなみに上記の「''ぶた''」の部分は文字代わりに、ぶたさんの顔が当てられている。''「火蓋」にあたる部分も''。 --その後、軽快な音楽とともに審判が現れて笛を吹き、バトルロワイヤル開始という流れ。デモ画面でゲーム内容を掲示しないのは、恐らく、絵面とゲームの中身とのギャップを狙った意図的な演出なのだろう。 -ゲームの主役がぶたさんであってそれ以外の何者でもないことを明確にした、この上なく直球なタイトル。 --そしてファンシーな絵面のぶたさんが爆弾を投げ合ってバトルロイヤルするというのだからギャップにビビることもまたこの上なしである。 -手に入るアイテムの中には「ごじさんすーつ」((ちなみに効果は「爆風に1度だけ耐えられる」という非常に重要度の高い代物))なる''某有名怪獣のコスプレ''が混じっている。 --また、上述のデモ画面中でも、ウ○トラマンのお面をかぶったぶたさんがス○シウム光線のポーズをとったり、仮面ラ○ダーV3の格好をしたぶたさんが変身ポーズをとっていたりと妙な特撮ネタがある。 -コミカルな演出 --残機0でやられるとギャグ漫画よろしく、画面いっぱいにぶたさんの泣き顔がぶつかってくる。~ その後、ゲームオーバー画面では''丑の刻参りしているぶたさんが恨み節をたれている''ビジュアルと共にコンティニューを促される。 ---進行ステージによっては''ごじさんすーつを着て町を破壊している''、''月面でロボットに乗っている''といった変化があり、セリフもコンティニュー毎に変化するなど芸が細かい。 ---- **評価点 -基本ルールがとてもわかりやすく、ゲーム性自体も単純明快で遊びやすい。 -ぶたさんが可愛らしい。 --登場するキャラは爆弾を除けば「ぶたさん」しかいないせいか、かなりのアニメーションが用意されており、いずれも可愛らしく描かれている ---爆弾で互いを吹き飛ばすというバイオレンスな内容を微塵も感じさせず、逆に癒される。 --「すりいぴんぐがす」を取った際は自分だけガスマスクを装着するといった細かい演出も見事。 -ウェスタンカントリー調で統一された軽快なBGMもコミカルな世界観にマッチしており、全編明るい雰囲気に献身している。 -何度ゲームオーバーになってもやられたラウンドからコンテニューできる。 ---- **問題点 -基本ルールがとてもわかりやすい一方で、一部ルールがわかりづらい部分もある。 --爆弾の当たりどころによっては何故かぶつかっても助かる場合もあったり((本当に耐久力が存在する場合もある))、アイテムの説明にも''若干ウソが混じっていたり''するため、理不尽なミスが存在する。 ---「すりいぴんぐがす」は、一定時間、敵が寝てしまうものだが、カウントが終わってもしばらく起きない。 ---爆弾を持った状態で「すりいぴんぐがす」を取ると''何故か爆発して死んでしまう''。誘爆か!? -アイテムのパワーアップが難しい。 --特定のアイテムを3つ揃えると次ステージ以降でアイテム全般がパワーアップするのだが、入手できるアイテムは毎回ランダムなので、揃うかどうかは運次第。 --ぶたさんの能力アップ(スピード、投擲距離)は1つ毎に効果が出るので楽なのだが… -一部のぶたさんがハメてくる。 --後半に登場する一部のぶたさんに殴られてしまうと、そのままタイムアップするか爆弾をぶつけられるまで延々と殴られ続けてしまう。 ---- **総評 かわいらしい絵面とやってることのギャップで印象的な作品だが、ルールそのものはいたってシンプルであり、気軽に遊びやすい、カジュアルな作風に仕上がっている。~ 爆弾を投げあうというシビアな内容ながらコミカルなキャラクターや演出・音楽により、殺伐とすることなくのほほんとした雰囲気に終始しているため、子供や女性向けにもオススメできる、優れた一品。 戦うぶたさんのコミカルな勇姿で癒されたい方はぜひ。 ---- **その後の展開 -2015年8月19日に、本作のリメイク作『たたかえ ぶたさん』が3DSで配信された。ローカルはもちろんネットを通じての4人対戦が可能になっている。 **余談 -同社のシューティングゲーム『ゲーム天国』のプレイヤーキャラクター「ぴぐ」の出典元である。 //((そもそもゲーム天国のプレイヤーキャラクターは全てジャレコの旧作主人公が元ネタである。))。 --ちなみにCVは大塚明夫氏で、「可愛らしい子豚から[[ソリッド・スネーク>メタルギアソリッド]]の渋い声が聞こえる」という大変シュールな絵が見られる。もっとも『身を守るため(食べられないため)幾多の戦いを潜り抜けた歴戦の兵(つまり子供じゃない?)』と言う設定のため、あながち間違ったキャスティングではないのかもしれない。 -1989年には、本作のぶたが主人公である倉庫番ライクのFC用パズルゲーム『[[落っことしパズル とんじゃん!?]]』がジャレコから発売されている。こちらも開発はNMKが担当している。 --元々はAC用として出る予定でロケテストも行われたがそちらはお蔵入りとなってしまった。その後、AC版は韓国にてNMKと業務提携していた韓国のドーヤンより同作のシステムを流用しキャラグラフィックを変えた『YAM!YAM!?』としてリリースされ、日の目を見ている。 -「可愛らしいキャラクター達のガチのデスマッチ」は同社開発の『サボテンボンバーズ』に受け継がれたが、難易度が悪化している。(そもそもキャラ自体の基本性能が敵と対等ではない)。 //キャラクターの動きを楽しむ余裕はなくなってしまっている。 -稼働数年後にマイコンBasicマガジンのオールドゲー特集で取り上げたのがきっかけとなったのか、一部のゲームセンターで本作が再入荷されるほどの小さなブームを起こし、後に電波新聞社が「ビデオゲームアンソロジーシリーズ」の第6作目としてX68000に移植を行っている。 -同社『スーチーパイアドベンチャー・ドキドキナイトメア』にキャラクター入れ替え・4人同時プレイ可能でミニゲームとして移植されている。 -トライアングル・サービス製のアーケードゲーム『ゲーセンラブ。』で遊べるゲームの一つ「アクション技能検定」では、ゲームシステムが本作そのままなミニゲーム(爆弾投げゲームともぐら叩きのボーナスゲームの両方)が収録されている。 -海外版は『PSYCHO PIGS UXB』というタイトルで、パッケージイラストは「''パンクファッションに身を包んで爆弾を抱えたいかつい豚''という、あらゆる意味でデンジャラスなモノに差し替えられている。 -垂直同期周波数が異常 --普通60Hz近辺に設定されているが、ぶたさんは何故か「53.87Hz」という特殊な設定。~ ブラウン管時代であればこの周波数でも同期させる事は可能だが、液晶全盛になった近年ではアプコンが対応せず画面表示させることすら出来ないこともしばしば。 //ゲーム内容そのものの問題点ではないし、「液晶テレビでは表示が難しい」というのはゲーム稼働当時の視点からの評価からズレてるので、余談に移動。それといきなり「垂直同期周波数が~」って言われても知識自体がない人にはわからんので簡単な説明くらいは入れといてくれ。
*ぶたさん 【ぶたさん】 |ジャンル|対戦型アクション|&image(http://sce.scene7.com/is/image/playstation/jp0571cusa01823_00hamprdc000000001_banner?$bnr$,height=160)| |対応機種|アーケード|~| |販売元|ジャレコ|~| |開発元|NMK|~| |稼働開始日|1987年|~| |プレイ人数|1~2人(同時プレイ)|~| |レーティング|【PS4/Switch】CERO:A(全年齢対象)|~| |配信|アーケードアーカイブス&br()【PS4】2015年3月12日/823円&br()【Switch】2019年5月16日/823円|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|愛らしい豚の外見を身に纏った&br()仁義なきバトルロイヤル&bold(){豚さん}ゲー|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 かわいらしくデフォルメされた二頭身の豚さん(ぶたさん)達が爆弾を投げ合ってバトルするという、絵面と中身のギャップの激しい対戦型アクションゲーム。 残機制で全12ステージ。2人同時プレイ、途中参加可能。 ---- **ゲームシステム -プレイヤーは8方向レバーと2ボタン(投げる・殴る/伏せる)を駆使してパンツを履いたぶたさんを操り、フィールド上に設置された大量の爆弾を投げつけて他のぶたさん達をなぎ倒していく。 --爆弾にはランダムに設定されたカウント数が表示されており、誰かが拾うことで赤く光りカウントダウン。赤く光った爆弾はカウントが0になるか、いずれかのぶたさん(プレイヤー含む)に命中すると爆発を起こす。投げつけられた場合は伏せることで避けられることもある。 ---また、爆弾は誘爆するので、予め一箇所に爆弾を固めておくと大規模な爆発を引き起こす事が可能。もちろん周りに注意しないと自爆の危険性もある。 --投げるボタンを押す際の長短により、飛距離を調整できる。 --プレイヤーのぶたさんが爆風に巻き込まれるとミス。誰が起爆させたものであっても関係なくミス。 -ぶたさんは色毎にAIや性能が異なる。各ステージ開始時にはそのぶたさんの大雑把な特徴が説明されるのだが、ぶたさん毎に異なるアクションを取る。 --爆弾を伏せて避ける器用なぶたさんもいる。また、一部のぶたさんには特殊な条件下で取るレアなアクションもある。 --ステージ開始直後は大勢のぶたさんが一斉に爆弾をぶつけあうのでカオスな展開になりがち。~ そして、''「何もしていないのに敵の自爆でやたら高得点が入る」という珍現象がよく起きる''。 -敵を殴って一時的に動きを止めることも可能。 --いかんせん''手が短い''ので当てるのが難しいが、爆発までの時間稼ぎに使える。 -試合場には時折、審判の格好をしたぶたさんが現れ、爆弾を補充していく。 --審判は無敵なので爆弾をぶつけようが平然としている。 --当たり判定はあるので邪魔をする事も出来るが、イエローカードを出されたり((あくまでギャグなので何度出されても退場させられることはない。))ブロマイドを披露したりと妙なアクションをする。あまりにも邪魔をすると地面に潜って消える。 //---審判の近くにいるぶたさんを倒すために審判に爆弾をぶつけるのは日常茶飯事である。 -ステージ開始時に赤く光っている爆弾を拾い、敵にぶつけるか投げてから時間経過で爆発させるとアイテムが出現する。 --これを取ることで色々なパワーアップを得る事が可能。 -数ステージに一度、ボーナスステージとして「ぶたたたきげ~む」が存在する。 --モグラたたきよろしく、穴から飛び出るぶたさんをドツくゲームである。ただし通常ゲームと同様に自機であるぶたさんを直接操作して叩くので、一般的なモグラたたきゲームとは少々勝手が違う。 -2人同時プレイ可能で協力プレイやオジャマし合ってのプレイも楽しめる。 --ラストステージでは「[[ダブルドラゴン]]」よろしく、1P対2Pのデスマッチになる。頂点に立つのは一匹だけなのだ。 ---- **バカゲー要素 -「かわいいぶたさんが爆弾を投げ合い頂点を目指してバトルロイヤル」という、ギャップの激しいゲーム設定。 --可愛らしくデフォルメされた二足歩行の豚達が、一面緑の牧場のような場所を行き交うデモ画面が印象的。~ 画面内に大きく''ぶたさん''と書かれた文字が踊り、そこを色とりどりのぶたさん達が歩き回るというなんともファンシーな絵面であるが、''コインを入れるまでこのゲームの本性は隠されている。'' ~ 実際、クレジットを入れてゲームを開始するまで''ゲームプレイ中の画面は一切出てこず''、ひたすらぶたさんが歩きまわっているシーンだけである。 --コインを投入すると「選ばれた100匹の''ぶた''の王座をめざし 戦火の火''ぶた''がきられた!!のであった...」の画面とともに、~ ''パンツを履いた豚が赤い豚に向かって爆弾を投げて黒焦げにする画面''が表示される。一応この画面はプレイヤーへの基本操作説明も兼ねている。 ---ちなみに上記の「''ぶた''」の部分は文字代わりに、ぶたさんの顔が当てられている。''「火蓋」にあたる部分も''。 --その後、軽快な音楽とともに審判が現れて笛を吹き、バトルロワイヤル開始という流れ。デモ画面でゲーム内容を掲示しないのは、恐らく、絵面とゲームの中身とのギャップを狙った意図的な演出なのだろう。 -ゲームの主役がぶたさんであってそれ以外の何者でもないことを明確にした、この上なく直球なタイトル。 --そしてファンシーな絵面のぶたさんが爆弾を投げ合ってバトルロイヤルするというのだからギャップにビビることもまたこの上なしである。 -手に入るアイテムの中には「ごじさんすーつ」((ちなみに効果は「爆風に1度だけ耐えられる」という非常に重要度の高い代物))なる''某有名怪獣のコスプレ''が混じっている。 --また、上述のデモ画面中でも、ウ○トラマンのお面をかぶったぶたさんがス○シウム光線のポーズをとったり、仮面ラ○ダーV3の格好をしたぶたさんが変身ポーズをとっていたりと妙な特撮ネタがある。 -コミカルな演出 --残機0でやられるとギャグ漫画よろしく、画面いっぱいにぶたさんの泣き顔がぶつかってくる。~ その後、ゲームオーバー画面では''丑の刻参りしているぶたさんが恨み節をたれている''ビジュアルと共にコンティニューを促される。 ---進行ステージによっては''ごじさんすーつを着て町を破壊している''、''月面でロボットに乗っている''といった変化があり、セリフもコンティニュー毎に変化するなど芸が細かい。 ---- **評価点 -基本ルールがとてもわかりやすく、ゲーム性自体も単純明快で遊びやすい。 -ぶたさんが可愛らしい。 --登場するキャラは爆弾を除けば「ぶたさん」しかいないせいか、かなりのアニメーションが用意されており、いずれも可愛らしく描かれている ---爆弾で互いを吹き飛ばすというバイオレンスな内容を微塵も感じさせず、逆に癒される。 --「すりいぴんぐがす」を取った際は自分だけガスマスクを装着するといった細かい演出も見事。 -ウェスタンカントリー調で統一された軽快なBGMもコミカルな世界観にマッチしており、全編明るい雰囲気に献身している。 -何度ゲームオーバーになってもやられたラウンドからコンテニューできる。 ---- **問題点 -基本ルールがとてもわかりやすい一方で、一部ルールがわかりづらい部分もある。 --爆弾の当たりどころによっては何故かぶつかっても助かる場合もあったり((本当に耐久力が存在する場合もある))、アイテムの説明にも''若干ウソが混じっていたり''するため、理不尽なミスが存在する。 ---「すりいぴんぐがす」は、一定時間、敵が寝てしまうものだが、カウントが終わってもしばらく起きない。 ---爆弾を持った状態で「すりいぴんぐがす」を取ると''何故か爆発して死んでしまう''。誘爆か!? -アイテムのパワーアップが難しい。 --特定のアイテムを3つ揃えると次ステージ以降でアイテム全般がパワーアップするのだが、入手できるアイテムは毎回ランダムなので、揃うかどうかは運次第。 --ぶたさんの能力アップ(スピード、投擲距離)は1つ毎に効果が出るので楽なのだが… -一部のぶたさんがハメてくる。 --後半に登場する一部のぶたさんに殴られてしまうと、そのままタイムアップするか爆弾をぶつけられるまで延々と殴られ続けてしまう。 ---- **総評 かわいらしい絵面とやってることのギャップで印象的な作品だが、ルールそのものはいたってシンプルであり、気軽に遊びやすい、カジュアルな作風に仕上がっている。~ 爆弾を投げあうというシビアな内容ながらコミカルなキャラクターや演出・音楽により、殺伐とすることなくのほほんとした雰囲気に終始しているため、子供や女性向けにもオススメできる、優れた一品。 戦うぶたさんのコミカルな勇姿で癒されたい方はぜひ。 ---- **その後の展開 -2015年8月19日に、本作のリメイク作『たたかえ ぶたさん』が3DSで配信された。ローカルはもちろんネットを通じての4人対戦が可能になっている。 **余談 -同社のシューティングゲーム『ゲーム天国』のプレイヤーキャラクター「ぴぐ」の出典である。 //((そもそもゲーム天国のプレイヤーキャラクターは全てジャレコの旧作主人公が元ネタである。))。 --ちなみにCVは大塚明夫氏で、「可愛らしい子豚から[[ソリッド・スネーク>メタルギアソリッド]]の渋い声が聞こえる」という大変シュールな絵が見られる。もっとも『身を守るため(食べられないため)幾多の戦いを潜り抜けた歴戦の兵(つまり子供じゃない?)』と言う設定のため、あながち間違ったキャスティングではないのかもしれない。 -1989年には、本作のぶたが主人公である倉庫番ライクのFC用パズルゲーム『[[落っことしパズル とんじゃん!?]]』がジャレコから発売されている。こちらも開発はNMKが担当している。 --元々はAC用として出る予定でロケテストも行われたがそちらはお蔵入りとなってしまった。その後、AC版は韓国にてNMKと業務提携していた韓国のドーヤンより同作のシステムを流用しキャラグラフィックを変えた『YAM!YAM!?』としてリリースされ、日の目を見ている。 -「可愛らしいキャラクター達のガチのデスマッチ」は同社開発の『サボテンボンバーズ』に受け継がれたが、難易度が悪化している。(そもそもキャラ自体の基本性能が敵と対等ではない)。 //キャラクターの動きを楽しむ余裕はなくなってしまっている。 -稼働数年後にマイコンBasicマガジンのオールドゲー特集で取り上げたのがきっかけとなったのか、一部のゲームセンターで本作が再入荷されるほどの小さなブームを起こし、後に電波新聞社が「ビデオゲームアンソロジーシリーズ」の第6作目としてX68000に移植を行っている。 -同社『スーチーパイアドベンチャー・ドキドキナイトメア』にキャラクター入れ替え・4人同時プレイ可能でミニゲームとして移植されている。 -トライアングル・サービス製のアーケードゲーム『ゲーセンラブ。』で遊べるゲームの一つ「アクション技能検定」では、ゲームシステムが本作そのままなミニゲーム(爆弾投げゲームともぐら叩きのボーナスゲームの両方)が収録されている。 -海外版は『PSYCHO PIGS UXB』というタイトルで、パッケージイラストは「''パンクファッションに身を包んで爆弾を抱えたいかつい豚''という、あらゆる意味でデンジャラスなモノに差し替えられている。 -垂直同期周波数が異常 --普通60Hz近辺に設定されているが、ぶたさんは何故か「53.87Hz」という特殊な設定。~ ブラウン管時代であればこの周波数でも同期させる事は可能だが、液晶全盛になった近年ではアプコンが対応せず画面表示させることすら出来ないこともしばしば。 //ゲーム内容そのものの問題点ではないし、「液晶テレビでは表示が難しい」というのはゲーム稼働当時の視点からの評価からズレてるので、余談に移動。それといきなり「垂直同期周波数が~」って言われても知識自体がない人にはわからんので簡単な説明くらいは入れといてくれ。

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