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*SIMPLE1500シリーズ Vol.70 THE ウォーシミュレーション ~人の創りし者達~
【しんぷるせんごひゃくしりーず ぼりゅーむ70 ざ うぉーしみゅれーしょん ひとのつくりしものたち】
|ジャンル|シミュレーション|&amazon(B00005OUXU)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|D3パブリッシャー|~|
|開発元|ソル|~|
|発売日|2001年8月30日|~|
|定価|1,500円(税別)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|[[フロ○トミッション>フロントミッションシリーズ]]&br()[[ガン○゛ム>ガンダムシリーズ]]&br()[[ボトム○゛>装甲騎兵ボトムズ (PS2)]]|~|
|>|>|CENTER:''[[SIMPLE1500シリーズ]]''|
----
#contents(fromhere)
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~
#center(){{
&big(){''ヒトゲノムの完全解析から半世紀……''}
}}
~
----
**概要
D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ『SIMPLE1500シリーズ』の1作。~
荒廃した未来の世界を舞台に、MD(メガドール)という戦闘ロボットによる戦争を描く。
**特徴
-主人公は革命軍の兵士である少年。仲間は隊長、メカニック、女隊員の3人。
--セリフは会話画面・戦闘中共にフルボイス。
-全19面。ルート分岐は存在しない。出撃できるメンバーは面ごとに決まっている。
--各面クリアごとに資金が入手でき、乗機であるMDの改造や武器の購入が行える。
--マップはヘックスではなくスクエア式。ZOCの概念は無い。
--主人公が倒されるとゲームオーバー。
**評価点
-演出が凝っている。
--開発元が同じの『[[THE スナイパー>SIMPLE1500シリーズ Vol.56 THE スナイパー]]』同様、各面にはオープニングデモが用意されており、TV番組仕立てになっている。歌は無いが。
--攻撃デモではパイロットのカットインが入ったり、機体がコマンドごとに違った動きをしたりする。
--「シャッターが開いて暗闇の中で目だけが光り、それから敵機が歩いて出てくる」という細かい演出もある。
--マップに使い回しは皆無。
--グラフィック自体は粗めだが、値段を考えれば十分だろう。またデモはイベント・戦闘共スキップできる。
-荘厳なBGMが多く、ハードな世界観にマッチしている。
**問題点
***戦闘面
-面ごとの難易度が極端である。
--イベントを起こさないとクリアにならない面もあるのだが、特にそういった説明は出ない。
--''最終面はラスボス1人しか出てこないので簡単である''。
-地形による防御力・回避率変化という概念が無い。
--そのかわり、複数のユニットで敵を囲んだ上で攻撃すると防御力を下げる効果がある。四方を囲めば40%も防御力を下げられる為、こちらが囲まれない事と敵を囲む事を優先しがちになり、戦い方がパターン化されてしまう。
---というかそうやって防御力を下げないと敵も味方もろくなダメージを与えられないため''だるい''。
--資金はクリアした面によって手に入る額が決まっているため、改造の制限も厳しい。
***シナリオ面
-どこかで見たような設定を継ぎ接ぎしたような内容である。
--主人公のライバルは''赤いメカに乗った金髪のキザ男''と、''青いメカに乗った職業軍人のおじさん''。更に彼等の軍服の胸元のデザインは''露骨に○゛オン公国軍と同じ''。%%そういえば『THE スナイパー』の主人公の声って…。%%
--そしてヒロインは色白の強化人間で、最後は洗脳されて巨大な機体に乗せられる。因みに''赤い人の妹である''。
-展開が超展開で、その上説明不足。
--聞いた事もない地名が当たり前のように出てきたり、''失敗作として捨てられた強化人間達が突然その辺の崖の下で集団で襲ってきたり''。
--主人公の出生の経緯は、引っ張った上で明かされた割に、その後の展開には別に活かされていない。
--仲間の女隊員は別に目立つイベントも無く、ほぼいるだけ。
--クリア後にキャラとメカの設定画を閲覧できるのだが、「未使用」と書かれた機体の設定画が複数存在する。時間か予算の都合でシナリオが削られたのだろうか?
--そしてラストも隊長が唐突に1人で全部見せ場を持って行ってしまい、''ヒロインに至っては途中からスカッと存在を忘れ去られる''。それまでヒロインを救う為に躍起になる主人公を何度も前面に出して強調していたというのに…。
***その他
-棒読み声優が多い。
--中でも酷いのがメカニック(&二役のモブキャラ)。~
''「うわーてきだー」「あたってくれー」''
--隊長と赤い%%彗星%%キザ男はどちらも妙に気さくな声で喋るため、シリアスな戦争ものというイメージがまるで伝わってこない。~
''「おらおらおらおらおらおりゃおりゃぁ」「うかつなやつめぇ♪」''
-顔グラフィックがショボい。元々デッサンが狂い気味な上に色塗りも絵具が滲んだような感じで、生気に乏しい。
-戦闘デモで流れるメカの足音と機動音が''完全に『ガンダム』のモビルスーツのものと同じ''。「クポォン」。
-マップ上でユニットを移動させると、''両足を揃えたままピョンピョンと飛び跳ねて移動する''。効果音も相まってまるでギャグマンガである。
**総評
''一体何をやりたかったのだろうか''。~
ヒロインの設定からして、恐らく『ガンダム』や『ボトムズ』っぽい作品をやりたかったようなのだが、スタッフの力量が足りなかったのか、それともそもそもSIMPLE1500でやることに無理があったのか、シナリオは舌足らずのまま終わってしまった。
*SIMPLE1500シリーズ Vol.70 THE ウォーシミュレーション ~人の創りし者達~
【しんぷるせんごひゃくしりーず ぼりゅーむ70 ざ うぉーしみゅれーしょん ひとのつくりしものたち】
|ジャンル|シミュレーション|&amazon(B00005OUXU)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|D3パブリッシャー|~|
|開発元|ソル|~|
|発売日|2001年8月30日|~|
|定価|1,500円(税別)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|[[フロ○トミッション>フロントミッションシリーズ]]&br()[[ガン○゛ム>ガンダムシリーズ]]&br()[[ボトム○゛>装甲騎兵ボトムズ (PS2)]]|~|
|>|>|CENTER:''[[SIMPLE1500シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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#center(){{
&big(){''ヒトゲノムの完全解析から半世紀……''}
}}
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**概要
D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ『SIMPLE1500シリーズ』の1作。~
荒廃した未来の世界を舞台に、MD(メガドール)という戦闘ロボットによる戦争を描く。
**特徴
-主人公は革命軍の兵士である少年。仲間は隊長、メカニック、女隊員の3人。
--セリフは会話画面・戦闘中共にフルボイス。
-全19面。ルート分岐は存在しない。出撃できるメンバーは面ごとに決まっている。
--各面クリアごとに資金が入手でき、乗機であるMDの改造や武器の購入が行える。
--マップはヘックスではなくスクエア式。ZOCの概念は無い。
--主人公が倒されるとゲームオーバー。
**評価点
-演出が凝っている。
--開発元が同じの『[[THE スナイパー>SIMPLE1500シリーズ Vol.56 THE スナイパー]]』同様、各面にはオープニングデモが用意されており、TV番組仕立てになっている。歌は無いが。
--攻撃デモではパイロットのカットインが入ったり、機体がコマンドごとに違った動きをしたりする。
--「シャッターが開いて暗闇の中で目だけが光り、それから敵機が歩いて出てくる」という細かい演出もある。
--マップに使い回しは皆無。
--グラフィック自体は粗めだが、値段を考えれば十分だろう。またデモはイベント・戦闘共スキップできる。
-荘厳なBGMが多く、ハードな世界観にマッチしている。
**問題点
***戦闘面
-面ごとの難易度が極端である。
--イベントを起こさないとクリアにならない面もあるのだが、特にそういった説明は出ない。
--''最終面はラスボス1人しか出てこないので簡単である''。
-地形による防御力・回避率変化という概念が無い。
--そのかわり、複数のユニットで敵を囲んだ上で攻撃すると防御力を下げる効果がある。四方を囲めば40%も防御力を下げられる為、こちらが囲まれない事と敵を囲む事を優先しがちになり、戦い方がパターン化されてしまう。
---というかそうやって防御力を下げないと敵も味方もろくなダメージを与えられないため''だるい''。
--資金はクリアした面によって手に入る額が決まっているため、改造の制限も厳しい。
***シナリオ面
-どこかで見たような設定を継ぎ接ぎしたような内容である。
--主人公のライバルは''赤いメカに乗った金髪のキザ男''と、''青いメカに乗った職業軍人のおじさん''。更に彼等の軍服の胸元のデザインは''露骨に○゛オン公国軍と同じ''。%%そういえば『THE スナイパー』の主人公の声って…。%%
--そしてヒロインは色白の強化人間で、最後は洗脳されて巨大な機体に乗せられる。因みに''赤い人の妹である''。
-展開が超展開で、その上説明不足。
--聞いた事もない地名が当たり前のように出てきたり、''失敗作として捨てられた強化人間達が突然その辺の崖の下で集団で襲ってきたり''。
--主人公の出生の経緯は、引っ張った上で明かされた割に、その後の展開には別に活かされていない。
--仲間の女隊員は別に目立つイベントも無く、ほぼいるだけ。
--クリア後にキャラとメカの設定画を閲覧できるのだが、「未使用」と書かれた機体の設定画が複数存在する。時間か予算の都合でシナリオが削られたのだろうか?
--そしてラストも隊長が唐突に1人で全部見せ場を持って行ってしまい、''ヒロインに至っては途中からスカッと存在を忘れ去られる''。それまでヒロインを救う為に躍起になる主人公を何度も前面に出して強調していたというのに…。
***その他
-棒読み声優が多い。
--中でも酷いのがメカニック(&二役のモブキャラ)。~
''「うわーてきだー」「あたってくれー」''
--隊長と赤い%%彗星%%キザ男はどちらも妙に気さくな声で喋るため、シリアスな戦争ものというイメージがまるで伝わってこない。~
''「おらおらおらおらおらおりゃおりゃぁ」「うかつなやつめぇ♪」''
-顔グラフィックがショボい。元々デッサンが狂い気味な上に色塗りも絵具が滲んだような感じで、生気に乏しい。
-戦闘デモで流れるメカの足音と機動音が''完全に『ガンダム』のモビルスーツのものと同じ''。「クポォン」。
-マップ上でユニットを移動させると、''両足を揃えたままピョンピョンと飛び跳ねて移動する''。効果音も相まってまるでギャグマンガである。
**総評
''一体何をやりたかったのだろうか''。~
ヒロインの設定からして、恐らく『ガンダム』や『ボトムズ』っぽい作品をやりたかったようなのだが、スタッフの力量が足りなかったのか、それともそもそもSIMPLE1500でやることに無理があったのか、シナリオは舌足らずのまま終わってしまった。