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*SIMPLE2000シリーズ Vol.107 THE 炎の格闘番長 【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむひゃくなな ざ ほのおのかくとうばんちょう】 |ジャンル|格闘アクション|CENTER:&amazon(B000GLOYQE)| |対応機種|プレイステーション2|~| |メディア|CD-ROM 1枚|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|オーパス・スタジオ|~| |発売日|2006年9月14日|~| |定価|2,000円(税抜)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|「''お前の技は俺の物。俺の技は俺の物。''」|~| |>|>|CENTER:''[[SIMPLE2000シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 タイトルが全てを表しすぎているSIMPLEシリーズの1作。~ すさまじく古風な番長が最強を目指してライバルを倒しまくっていく、という内容である。 **システム -対戦システム自体は非常にオーソドックス。パンチ(□)、キック(△)、つかみ(○)、ガード(×)を駆使して戦う。 --スティックとの組み合わせで多彩な技が出せる。長押しなどの概念はなく、この辺りもシンプル。 -特徴的なのは主人公の「''格闘番長''(デフォルトネーム)」の育成システム。 --格闘番長には腕力、脚力、組技、眼力の各パラメーターがある。しかしこれらのパラメーターを鍛えても、技の性能は伸びない。 ---ではなんの意味があるかと言うと、一定値以上のパラメーターがある状態で、敵の特定の技を一定回数食らうと、その技をコピーできる。コピーした瞬間にも技が出るので強力。 ---眼力だけは少々特殊。これは技の習得には関わらないが、各高校襲撃時にボスの元までたどり着くまでに襲いかかってくる雑魚を追い払う際の「''眼力レーザー''(公式名)」の連射力に影響する。ボスまでの無用な体力減少を避けるためには重要。 --各パラメーターは勝利時、もしくはミニゲームクリアで成長する。 ---ミニゲームは各パラメーターに対応して用意されているが、眼力以外は敵を倒した方が手っ取り早く上がるので、序盤以外は使わないだろう。 -メインの「''番長伝説''(ストーリーモード)」では、ターン制で修行したり他の高校を襲撃したりしながら最強を目指す。 --対象の高校はターン経過で増えていく。 -ゲームオーバー条件は、自身の高校「男気高校」の舎弟がゼロになること。 --舎弟は他の高校から襲撃を受ける度に減っていく。回復方法は他の高校を制圧すること。 -「''最強決定''(対戦モード)」では各高校の番長での対戦の他、メモリーカードでオリジナル格闘番長を持ち寄ってバトルすることもできる。 **評価点 -''馬鹿''ながら男気にあふれたゲームデザイン。 --「敵の技を食らって覚える」という%%原始人並みの%%発想がすばらしい。『[[ライブ・ア・ライブ]]』の「高原日勝」を髣髴とさせる。 ---上手く覚えさせていけば自分オリジナルの最強番長を作成可能。ライバルを見つけて互いに持ち寄ってみるのも面白いだろう。 --各高校の外観は''どこからどう見ても建築基準法違反''なぶっ飛んだデザイン。 ---例えば「鋼道館大学附属高校」は「''校舎が柔道着を着て構えている''」という訳の分からない外観をしている。もっとも、その高校の格闘スタイルを表しているだけだが。 -非常にシンプルでとっつきやすいシステム。 --複雑なシステムを完全にとっぱらい、「殴る、蹴る、掴む」と誰にでもわかりやすくしているのは評価できる。 -グラフィックレベルもそれなりに高め。ボイスもSIMPLEシリーズにしては豊富。 **問題点 -さすがに対戦バランスは大味。 --浮かし技が強く、空中コンボで大量にダメージが入るため、この系統の技を習得すると単調になりがち。 -難易度は高め。ライトユーザーには厳しい。 --難易度調整などはなく、最初から最後まで自分の腕だけで攻略する必要がある。漢らしいと言えばそうかもしれないが。 ---対戦モードには難易度変更、ラウンド数変更がちゃんとある。 --舎弟の数は「その高校の番長を最初に倒した場合」しか回復しない。つまり有限。 ---制圧した高校からの襲撃はなくなるので、「襲撃がありそう」というメッセージが出たら、その高校を制圧すればいいのだが…。 --というか、システムを読まれたら分かると思うが、初期状態の番長は''すさまじく弱い''。 ---基本技ぐらいしかないので、その辺の雑魚にもボコボコにされる、という番長にあるまじき失態を見せる。ある程度技が揃うまで、その辺で修行した方がいい。幸い雑魚からでも技はコピーできる。 ---他校の番長に負けると、技をランダムに忘れるというペナルティがますます難易度を引き上げている。 --技を習得するにも、相手がその技を使ってくれるとは限らず、「習得したはいいが、体力がレッドゾーンでそのまま敗北」という状況もままあるのが恐ろしい。 -ストーリーが薄い。各キャラクターにはそれなりに細かい設定があるが、ゲーム中ではほとんど確認できない。 -ローディングが長く、頻度も多い。 -いくらSIMPLEシリーズとはいえ、総勢10人というキャラクター数も少なすぎるところ。 -最悪なのが、全高校制圧後の仕様。 --「卒業」ということになりエンディングになるのだが、この際セーブしてしまうとなんとそのデータでは''一切番長を育成できなくなる''。当然楽しみは大幅に薄れるのでセーブしないことが推奨される。 **総評 格ゲーとしては十分遊べる一作であり、SIMPLEシリーズの中でもオリジナリティが光る作品。~ それだけに「あと一歩…」という点が多く、今一つ練り込み切れていない感がある。~ とはいえ完全にクソゲーという訳でもない。2,000円としては当たりの部類に入るだろう。
*SIMPLE2000シリーズ Vol.107 THE 炎の格闘番長 【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむひゃくなな ざ ほのおのかくとうばんちょう】 |ジャンル|格闘アクション|CENTER:&amazon(B000GLOYQE)| |対応機種|プレイステーション2|~| |メディア|CD-ROM 1枚|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|オーパス・スタジオ|~| |発売日|2006年9月14日|~| |定価|2,000円(税抜)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|「''お前の技は俺の物。俺の技は俺の物。''」|~| |>|>|CENTER:''[[SIMPLE2000シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 タイトルが全てを表しすぎているSIMPLEシリーズの1作。~ すさまじく古風な番長が最強を目指してライバルを倒しまくっていく、という内容である。 **システム -対戦システム自体は非常にオーソドックス。パンチ(□)、キック(△)、つかみ(○)、ガード(×)を駆使して戦う。 --スティックとの組み合わせで多彩な技が出せる。長押しなどの概念はなく、この辺りもシンプル。 -特徴的なのは主人公の「''格闘番長''(デフォルトネーム)」の育成システム。 --格闘番長には腕力、脚力、組技、眼力の各パラメーターがある。しかしこれらのパラメーターを鍛えても、技の性能は伸びない。 ---ではなんの意味があるかと言うと、一定値以上のパラメーターがある状態で、敵の特定の技を一定回数食らうと、その技をコピーできる。コピーした瞬間にも技が出るので強力。 ---眼力だけは少々特殊。これは技の習得には関わらないが、各高校襲撃時にボスの元までたどり着くまでに襲いかかってくる雑魚を追い払う際の「''眼力レーザー''(公式名)」の連射力に影響する。ボスまでの無用な体力減少を避けるためには重要。 --各パラメーターは勝利時、もしくはミニゲームクリアで成長する。 ---ミニゲームは各パラメーターに対応して用意されているが、眼力以外は敵を倒した方が手っ取り早く上がるので、序盤以外は使わないだろう。 -メインの「''番長伝説''(ストーリーモード)」では、ターン制で修行したり他の高校を襲撃したりしながら最強を目指す。 --対象の高校はターン経過で増えていく。 -ゲームオーバー条件は、自身の高校「男気高校」の舎弟がゼロになること。 --舎弟は他の高校から襲撃を受ける度に減っていく。回復方法は他の高校を制圧すること。 -「''最強決定''(対戦モード)」では各高校の番長での対戦の他、メモリーカードでオリジナル格闘番長を持ち寄ってバトルすることもできる。 **評価点 -''馬鹿''ながら男気にあふれたゲームデザイン。 --「敵の技を食らって覚える」という%%原始人並みの%%発想がすばらしい。『[[ライブ・ア・ライブ]]』の「高原日勝」を髣髴とさせる。 ---上手く覚えさせていけば自分オリジナルの最強番長を作成可能。ライバルを見つけて互いに持ち寄ってみるのも面白いだろう。 --各高校の外観は''どこからどう見ても建築基準法違反''なぶっ飛んだデザイン。 ---例えば「鋼道館大学附属高校」は「''校舎が柔道着を着て構えている''」という訳の分からない外観をしている。もっとも、その高校の格闘スタイルを表しているだけだが。 -非常にシンプルでとっつきやすいシステム。 --複雑なシステムを完全にとっぱらい、「殴る、蹴る、掴む」と誰にでもわかりやすくしているのは評価できる。 -グラフィックレベルもそれなりに高め。ボイスもSIMPLEシリーズにしては豊富。 **問題点 -さすがに対戦バランスは大味。 --浮かし技が強く、空中コンボで大量にダメージが入るため、この系統の技を習得すると単調になりがち。 -難易度は高め。ライトユーザーには厳しい。 --難易度調整などはなく、最初から最後まで自分の腕だけで攻略する必要がある。漢らしいと言えばそうかもしれないが。 ---対戦モードには難易度変更、ラウンド数変更がちゃんとある。 --舎弟の数は「その高校の番長を最初に倒した場合」しか回復しない。つまり有限。 ---制圧した高校からの襲撃はなくなるので、「襲撃がありそう」というメッセージが出たら、その高校を制圧すればいいのだが…。 --というか、システムを読まれたら分かると思うが、初期状態の番長は''すさまじく弱い''。 ---基本技ぐらいしかないので、その辺の雑魚にもボコボコにされる、という番長にあるまじき失態を見せる。ある程度技が揃うまで、その辺で修行した方がいい。幸い雑魚からでも技はコピーできる。 ---他校の番長に負けると、技をランダムに忘れるというペナルティがますます難易度を引き上げている。 --技を習得するにも、相手がその技を使ってくれるとは限らず、「習得したはいいが、体力がレッドゾーンでそのまま敗北」という状況もままあるのが恐ろしい。 -ストーリーが薄い。各キャラクターにはそれなりに細かい設定があるが、ゲーム中ではほとんど確認できない。 -ローディングが長く、頻度も多い。 -いくらSIMPLEシリーズとはいえ、総勢10人というキャラクター数も少なすぎるところ。 -最悪なのが、全高校制圧後の仕様。 --「卒業」ということになりエンディングになるのだが、この際セーブしてしまうとなんとそのデータでは''一切番長を育成できなくなる''。当然楽しみは大幅に薄れるのでセーブしないことが推奨される。 **総評 格ゲーとしては十分遊べる一作であり、SIMPLEシリーズの中でもオリジナリティが光る作品。~ それだけに「あと一歩…」という点が多く、今一つ練り込み切れていない感がある。~ とはいえ完全にクソゲーという訳でもない。2,000円としては当たりの部類に入るだろう。

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