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*D.C.II ~ダ・カーポII~ 【だ・かーぽつー】 |ジャンル|こそばゆい学園恋愛アドベンチャー|#amazon(B000EOUIPY)| |対応機種|Windows 98~XP|~| |発売・開発元|CIRCUS NORTHERN|~| |発売日|2006年6月23日|~| |定価|8,800円(税別)|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |判定|なし|~| |ポイント|比類なき曲芸商法第二作目|~| |>|>|CENTER:''[[D.C. ~ダ・カーポ~シリーズリンク>D.C. ~ダ・カーポ~シリーズ]]''| ※本作は''派生・続編が非常に多岐にわたるため''、データは初出のII無印及びP.C.版のみに絞りました。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -[[前作>D.C. ~ダ・カーポ~]]の正統な続編。Iから53年後という設定である。 --Iのアニメ版も踏襲しているためか、未聴だと少し???な話もある。が、支障をきたすほどではない。 --気になる人は、D.C.音夢ルート → アニメ第2期(D.C.S.S.) → 本作とプレイ・視聴すれぱ、最低限の要点を押さえて本作に入れるだろう。 -シナリオはやや質が落ちたが、グラフィックは大きく向上した。OPもアニメ版共々名曲と名高い。 ---- **ストーリー 一年中絶えることなく、その島では薄桃色の桜の花が咲き誇っていた。~ 季節は冬。年が明けたら付属最後の学園生活が始まる。そこにどんな日常が待っているかはわからない。~ でも、何かが変わりそうな気がする。舞い落ちる桜の花びらを眺めながら…少年は少し先の春を夢見た。 ~ ---- **キャラクター #region(クリックで開閉) -桜内 義之(さくらい よしゆき) --本作の主人公。今回はかなり名前で呼ばれる。苗字は無茶なフリガナ((作中でも、色々なキャラに指摘されている。))なため、逆にあまり呼ばれない。 --「かったるい」とは言わないが、ややずぼらな性格。 ---しかし、そこそこ男前でギターも弾けてスキーが得意など、ポテンシャルは妙に高い。 --手から和菓子が出せるのにプラスして、「相手の夢を見てしまう」という傍迷惑な力もある。 --何気にさくらに次いで重要人物である。 ---そして正体がわかると、朝倉姉妹との関係がやや危ういものとわかる。 -朝倉 音姫(あさくら おとめ) --前作の朝倉音夢の孫。メインヒロイン。 --義之を弟くんと呼ぶ。まゆきも同様。 --品行方正で生徒会長で容姿端麗、正に天下無敵のおねえちゃん。 ---ただひとつ欠点を挙げれば、貧乳なところ(妹にも負けている)。((あくまで「設定上」の話であり、CGやフィギュア等ではそれなりに大きく描かれている。)) --生徒会長であるにもかかわらず明らかに校則違反だろと言わんばかりにでかいリボンをつけて派手な編み上げブーツを履いているが、ツッコんではいけない。 --中の人のデビュー役であり、アフレコ中緊張でガタガタしてたらしい。 --デザインのオマージュは前作の頼子+「まほろまてぃっく」の安藤まほろと言われている。((リボンや貧乳設定、とある場面で発するセリフ等、かなりまほろさんに影響されている。)) -朝倉 由夢(あさくら ゆめ) --メインヒロインの妹のほう。音夢と似ている部分が多い。ミスかったるい。 --世話好きではないが、かなりひねくれてる性格。やはり根に持つところもある。 --外面は非常に優等生ではあるが、家では兄に負けないほどずぼら。正真正銘のネコかぶりといえる。 --彼女の料理もかなり危険なシロモノだが、努力でなんとなることを証明してみせた。 --ヤキモチな性格なのは祖母と変わらない。が、別に黒くなることはない。 -白河 ななか(しらかわ -) --学園のアイドル的存在。ことりとは直系ではないが一応血は繋がっている。 --大体はことりと同じだが、かなりギャルっぽい性格になっている。 --ことりとのギャップのせいか、あるいは個別シナリオがかなりドロドロな話なためか、ファンからはあまりウケが良くない。 ---しかし人気は高く、彼女をメインとしたコミックがある。 -天枷 美夏(あまかせ みなつ) --バナナ嫌いで人間嫌いのロボット。モデルのキャラとは正反対である。 --当初は喧嘩早く、憎まれ口を叩いている。 ---話が進むに連れ、それなりの人格者となり、面目躍如は果たした。 --アニメ一期では実質メインとなっているが、''二期では一切登場しない。''((1話で名前が出て来るのみ)) --エンディングシーンは感涙もの。是非ご一緒に歌いましょう。 -月島 小恋(つきしま ここ) --いそうでいなかった幼馴染キャラ((朝倉姉妹も(義之の出自を考えなければ)幼馴染なのだが、二人は家族としての側面が強いため、あまり幼馴染としては扱われない。))。 --巨乳キャラではあるが、友人にもっと大きい人がいるのであまり取り沙汰されることはない。 ---しかもP.Cでは攻略キャラに格上げされた影響で彼女のアイデンティティが薄くなったと一部で嘆かれている。 --ファンディスクであるS.C(スプリング・セレブレイション)ではシナリオの都合上、出番がかなり少ない。 ---アニメ第一期では晴れて義之と付き合えるようになるが、ゲーム共々報われない可哀想なポジションとなっている。 --一応P.Cでは禁則事項シーンで新CGがあてがわれ、巨乳キャラとしての需要を見せつけた。 -雪村 杏(ゆきむら あんず) --ホワイトゴスロリータ。毒舌でセクハラ発言が多いアクの強いキャラ。 ---それ故、デレた時の態度はとてつもなく乙女なので、そのギャップに落ちるプレイヤーは数知れず。 --メタ発言も容易でこなす。ある意味作中最強キャラ。 --これまでのロリキャラは大体優しい性格が多かったため、ファンは杏の性格に驚愕した。 --雪村式暗記術を会得しており、あらゆるものを記憶することができる。ロリに敵なし。 -芳乃 さくら(よしの -) --今回は非攻略キャラ。数少ない前作からの登場キャラ。 --設定上はかなりのお年のはずだが、見た目はあまり変わってない。一方設定面では学園の学園長となっていて権威は絶大。 --以前はうたまるというネコ(?)を飼っていたが今回ははりまおという犬(?)を飼っている。 --水越姉妹に影響されてか、学園長室では鍋パーティに誘う。 --前作後、色々あったようですごい苦労してる人。 --桜の木の下のイベント((前作にもあった、『ダ・カーポ』という個別イベントのこと。))は、作中最高の見せ場であり、泣き場でもある。 -杉並(すぎなみ) --悪友その1。正体不明で何を考えているのはわからないのは前作譲り。 --下の名前もわからず、オカルトマニア。頭脳明晰なのかは不明だが、スキーの腕前は中々。 --声のせいもあるが、前よりも印象は強くなっている。が、多少ではあるが凡人臭いところも見受けられる。 --何かあれば大体はこいつのせい。エリカルートでは彼がほとんど主役。 -板橋 渉(いたばし わたる) --悪友その2。茶髪でピアスで女好き。よくいるお調子者キャラである。 --バカなのは確かだが、割とまともなで男前なところもあるため、思ったほど嫌われてはいない。 --バンドには強いこだわりがあり、その場合彼もそこそこ男を見せる。 --小恋が好きなためか、三角関係の一角となる。この時には別の意味で彼に嫌悪を催す人も少なからずいるだろう。 以下はP.S.(プラス・シチュエーション、PS2版)及びP.C.(プラス・コミュニケーション、Win版で18禁)の追加、昇格ヒロイン。 -花咲 茜(はなさき あかね) --名前の通りピンク髪。杏ほどではないがセクハラ発言が多い。 --上述した小恋の友人キャラで、彼女をも凌駕する巨乳がうり。 --親父臭い発言があったり、初心っぽい女の子らしい素振りを見せるなど、どこか安定しないキャラ(と最初は思う)。 --ちなみに小恋、杏、茜は苗字から「雪月花」と呼ばれる仲良しトリオ。 --無印版では非攻略キャラだったため、演じたまきいづみ氏が「悔しいです…」と嘆いていたという。 -沢井 麻耶(さわい まや) --メガネデコ委員長。正にテンプレの鑑。 --美夏とは妙な接点があり、シナリオもそこに重点が置かれている。 ---かなりファンタジー要素が強いのもある意味予想外。 -高坂 まゆき(こうさか -) --音姫の友人。同じく義之のことを弟クンと呼ぶ。 --もみあげがカールしている特徴的な髪型の持ち主。 --麻耶とは打って変わって凄い普通なシナリオ。とはいえ、Iの眞子ほど薄いわけではない。 -エリカ・ムラサキ --新ヒロイン。和泉子との関係は不明。ただ同郷の人間らしい。 --正にツンデレを絵に書いた(実際絵だが)ようなキャラ。 ---Win版のCVである風音氏、PS2版のCVである釘宮理恵氏と、配役も当時のツンデレキャラに定評のある方が当てられておりこの路線は公式で意図的に行われた事が窺える。~ ちなみに、後期作品では民安ともえ氏が担当している。 --シナリオはハリウッド映画に近く、このシリーズでは異色の内容となっている。 --中学((明示されていないが、風見学園付属は中学という設定になっている))一年生だが、スタイルはヒロインの中でも優秀。 -小鳥遊 まひる(たかなし -) --新ヒロインで、香澄に続く幽霊ヒロインその2。移動マップには登場せず、出会うためには条件が必要。 --セリフが長すぎて枠内に収まっていない。しかし中の人はきちんと喋っている。 --大雑把に見ればかなりシンプルなシナリオだが、泣きゲーの極みともいうべき高クオリティ。 ---鬱設定なのだが別に鬱シナリオではないので、その落差によるものが大きい。 -アイシア --Iの時代に登場したキャラで、まさかの逆輸入。まひる同様、移動マップには登場せず、シナリオに入るための条件はやや厳しい。 --同一人物なので、実年齢はそこそこ食っている。が、見た目はロリである。 --やや突っ込み所が多いものの、以下の二名に比べると彼女のシナリオも評価が中々いい。 --ある意味、全ヒロインの中で最もダ・カーポらしいシナリオといえる。 --禁則事項シーンはいろんな意味で無茶でやばいシチュエーション((具体的に言うと、真冬の野外で全裸でお楽しみ。しかも二人とも初体験。))だった。ちなみにP.S.の時点で禁則事項シーンを示唆するセリフがある。 -藤林 忍(ふじばやし しのぶ) --本作の隠しヒロイン。 --唐突かつ強引なシナリオで、更に異様に短い。 --立ち絵もどこか線がグダグダになっており、明らかにオマケで作ったような出来。 -莉乃(りの) --本作の隠しヒロインその2。シナリオに入るためのヒントが一切なく、普通にプレイしていてもまず会えない。攻略情報なしで彼女に会えた人は何人いるのだろうか。 --森の幼女。自称義之よりもお姉さんだが、見た目は''ペドレベルの真性ロリ''。 --忍が強引な話だとすると、こちらはただただ冗長的で退屈な話。 --主人公が率先して関係を求めた珍しいキャラでもある。 #endregion ---- **評価点 -シナリオは変わらず良質であり、演出面の強化からキャラの魅力が更に引き立つようになった。 --「泣きポイント」がはっきりしており、前作の複雑な設定はやや緩和されて取っ付き易くなっている。シンプル、平凡化したともいえるが、シナリオ自体のクオリティは前作に大きく劣るほどでもない。 -前作では登場人物の横のつながりが薄かったのだが、今作では横のつながりが深くなり、固有ルートでも他のキャラの出番が増えた。 -Win、アニメ版のボーカル曲はどれもこれも名曲揃い。ゲームはともかく、ボーカルコレクションを買っても十分見返りがつく。 --終盤辺りになると使われる「消え行く運命」やED曲の一つ「If...~I wish~」などの悲しい曲の存在もあり、本作は泣きゲーの側面も持っている。 ---- **問題点 -UIがIのときとあまり変わらず、古臭い。 --曲芸作品全般にいえることではあるが。レスポンスもいちいち長いSEが鳴ったあと反応するためテンポが悪い。 -適当な年代設定 --53年後なので、西暦もそれにあわせて未来になっている。 --だというのに、未だに2000年代とほとんど変わらない携帯電話((2006年製なので仕方がないといえば仕方ないが、2050年台でガラケーを使うのは今見るとかなり違和感が大きい。))を使っていたり、肝心なときに電話が通じないなど「本当に2050年代なのか?」と疑いたくなる。 --一応メイドロボが実用化しているということになっているが、それ以外の文化は発売当時(2006年)…もしくはIの時とほとんど変わらない。この辺りはもう少し近未来要素((逆算すれば、1953年と2006年を比較するようなものである。当然1953年当時よりも歴史差があってもよいのだが。))を取り入れても良かったかもしれない。 --そう考えると、下手に近未来にするよりは、『[[To Heart]]』のような数年後、または別の場所を舞台にするなどしたほうがまだ自然だったかもしれない。一応この問題は、次作の『[[III>D.C.III ~ダ・カーポIII~]]』で取り入れられることになる。 ***P.C.の問題点 -隠しヒロインの薄さ --隠しというよりは単に''オマケシナリオ''の範疇なので、実際に叩かれる頻度はそう高くない。 --しかし、Iの美咲((初版の際は、彼女は隠しヒロイン扱いされていたため。ただしシナリオの作り込みはこの二名の比にならない。))ルートの作り込みを鑑みると、本作における隠しヒロインはあまりにも内容が薄すぎる。 -ノーヒントのシナリオ --上記にもある通り、隠しヒロインの莉乃のシナリオに入るためのヒントは一切なく、情報なしでの攻略は不可能に近い((ちなみに、P.S.では存在そのものが明かされていないため、P.C.やPSP版が発売されるまで莉乃の事を知らない人も多かった。))。 --他、P.S.からタイトルに追加された「al fine」は12人のヒロインをクリアすると内容が変化するのだが、これに気づかない人も多い((なお、PSP版ではこのシナリオを見ないと隠しヒロインのシナリオに入る事が出来ない。))。 -ボイスボリュームの不揃い --ボイスは無印の使い回しではなく、しっかりと再録されているのだが、同じキャラでも第一部・第二部・第三部でボイスの音量が違っていたりする。 ---特に顕著なのは小恋で、第一部の時はボイスの音量が大きめになっている。 -OPムービーのクオリティ低下 --ヒロイン追加に伴い、P.S.ではOPムービーを作り直し、P.C.ではそれに修正を加えたものを使用しているのだが、無印とP.S.&P.C.のクオリティの差が大きい。 ---第二部と第三部のOPムービーは賛否両論としても、第一部のOPムービーのサビ部分は''紙芝居レベル''と言われており、その差は歴然。([[参考>http://dic.nicovideo.jp/v/sm3826559]]) ---ちなみに、修正されたP.C.のOPムービーの中で第二部のOPムービーは比較すると目に見えて変わっているのだが、これも人によって賛否両論。([[参考>http://dic.nicovideo.jp/v/sm5744810]]) -アイシアの制服 --本作のアイシアは「かつて学園に通っていた」という事から制服で登場する場面があるのだが、その制服が本作デザインの付属制服になっている。 --初出のコミックでもその後のアニメでも彼女が着ていたのは本校の制服であり、付属の制服を着た事は一度もない((コミックの表紙で付属の制服姿が描かれた事はあるが、学年を示すリボンの色が異なっている。))。たとえ着た事があったとしても、前作と本作ではデザインが異なっているため、作中の台詞と矛盾が生じる。 --制服を持っているだけなら、何かしらの方法で手に入れたのだろうと想像が出来る。しかし、アイシアの設定的にデザインが変わった後で学園に通うのは不可能であり、本作で着ている制服が「通っていた頃に着ていた制服」にはなり得ない。ライターの設定ミスが疑われる。 ---- **総評 I未プレイで本作から入ったとしても特に問題はなく、ほどよく感動したい作品としては推せる部類。~ これからD.Cシリーズをしたい人には、PSPにてそれぞれのP.Sが収録されたコンシュマー版があるので、そちらを買うといいだろう。 ---- ---- **余談 -シナリオパクり疑惑? --どれとはいわないが、主人公の設定が往年の名作と被っていることが指摘される。 ---ただし丸パクリではなく、一部の設定なので大きく取り上げられることはなかった。 --他、音姫シナリオのクライマックスの場面がとあるゲームのクライマックスの場面と状況が酷似している。 --意図的ではないだろうが、看板作品でありシナリオに力の入っている本作においては、かなり痛手になってしまった。 -パラダイムから、本作の前日談である『薫風のアルティメットバトル』のノベライズ版が刊行されている。ゲームに手を出しづらい人は、購読してみるといいだろう。 -同じくパラダイムから、各ヒロインのルートに焦点を当てたノベライズが刊行されている。上記と違い18禁なので、要注意。 **アニメ版について -アニメ版の一期は美夏のシナリオに沿いつつもアニメオリジナルの展開が多く、小恋ファンにとってはかなりなかったことにしたいシナリオだったが…。 --第二期はしっかり原作に沿っており、P.C勢がいないことを除けばしっかりと出来ている。更に「&bold(){サクラアマネクセカイ}」は良曲揃いの本シリーズでも屈指の名曲である。ファンでなくとも、一度視聴することをおすすめしたい。 ---美少女ゲームの曲としては、オリコンで長期に渡ってランクインし続けていた。カバー曲である「in the deep」も、とあるキャラの心情を歌っているようで人気が高い。 --Win版とアニメ版((厳密にはPS2版のP.S準拠。))での声優の変更は業界では珍しくなく、本作も例外ではなかった(ただし朝倉姉妹など限定的)。これに戸惑うプレイヤーもいたが、中の人の熱演もあってか、評価は極めて高い。 **関連商品 大方の予想通り、IIも前作同様曲芸商法の仲間入りをした。 -何はともあれ商法がよく叩かれるが、曲芸は「ファンの要望でそうしている」と明言している。 --便乗する曲芸にも非はあるかもしれないが、ファンがこの商法を扇動しているのは確かである。 --この点を許容するかしないかで、本作への評価が作られるといっても過言ではないだろう。 --プラス思考で考えれば&bold(){自分に合った環境のバージョンを選ぶことが出来る}ため、ユーザーの選べる自由度は高い。 #region(クリックで開閉) &bold(){本編} -D.C.II ~ダ・カーポII~ --D.C. ~ダ・カーポ~の続編。前作の53年後が舞台。 --初回限定版・限定生産CD版・通常版・感謝パック・Vista対応 -D.C.II ~ダ・カーポII~DVD Players Game --DVD-PG化・1ソフト1ヒロイン --音姫編初回限定版・音姫編通常版・ななか編初回限定版・ななか編通常版・小恋編初回限定版・小恋編通常版・由夢編初回限定版・由夢編通常版 &bold(){マイナーチェンジ版} -D.C.IIP.S. ~ダ・カーポII~プラスシチュエーション【PS2】(角川書店より発売) --コンシューマー化&ヒロイン・CG追加 --DXパック・通常版・KADOKAWA THE Best -D.C.IIP.C. ~ダ・カーポII~プラスコミュニケーション --D.C.IIP.S.のPC再移植・Hシーンの復活&追加 --初回限定版・通常版 -D.C.I&II P.S.P. ~ダ・カーポ I&II~ プラスシチュエーション ポータブル【PSP】(角川書店より発売) --I・IIカップリング --通常版・DXパック・サーカス通販限定プラチナパック &bold(){ファンディスク} -D.C.II Spring Celebration ~ダ・カーポII~スプリングセレブレイション --D.C.II ~ダ・カーポII~のファンディスク。後日談 --初回限定版・通常版 -D.C.II To You ~ダ・カーポII~トゥーユー --D.C.II ~ダ・カーポII~のファンディスク。前日談 --サーカス通販限定版・初回限定版・通常版 -D.C.II Fall in Love ~ダ・カーポII~フォーリンラブ --D.C.IIP.C. ~ダ・カーポII~プラスコミュニケーションのファンディスク。後日談 --ご入学ご卒業セット・初回限定版・通常版 #endregion
*D.C.II ~ダ・カーポII~ 【だ・かーぽつー】 |ジャンル|こそばゆい学園恋愛アドベンチャー|#amazon(B000EOUIPY)| |対応機種|Windows 98~XP|~| |発売・開発元|CIRCUS NORTHERN|~| |発売日|2006年6月23日|~| |定価|8,800円(税別)|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |判定|なし|~| |ポイント|比類なき曲芸商法第二作目|~| |>|>|CENTER:''[[D.C. ~ダ・カーポ~シリーズリンク>D.C. ~ダ・カーポ~シリーズ]]''| ※本作は''派生・続編が非常に多岐にわたるため''、データは初出のII無印及びP.C.版のみに絞りました。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -[[前作>D.C. ~ダ・カーポ~]]の正統な続編。Iから53年後という設定である。 --Iのアニメ版も踏襲しているためか、未聴だと少し???な話もある。が、支障をきたすほどではない。 --気になる人は、D.C.音夢ルート → アニメ第2期(D.C.S.S.) → 本作とプレイ・視聴すれぱ、最低限の要点を押さえて本作に入れるだろう。 -シナリオはやや質が落ちたが、グラフィックは大きく向上した。OPもアニメ版共々名曲と名高い。 ---- **ストーリー 一年中絶えることなく、その島では薄桃色の桜の花が咲き誇っていた。~ 季節は冬。年が明けたら付属最後の学園生活が始まる。そこにどんな日常が待っているかはわからない。~ でも、何かが変わりそうな気がする。舞い落ちる桜の花びらを眺めながら…少年は少し先の春を夢見た。 ~ ---- **キャラクター #region(クリックで開閉) -桜内 義之(さくらい よしゆき) --本作の主人公。今回はかなり名前で呼ばれる。苗字は無茶なフリガナ((作中でも、色々なキャラに指摘されている。))なため、逆にあまり呼ばれない。 --「かったるい」とは言わないが、ややずぼらな性格。 ---しかし、そこそこ男前でギターも弾けてスキーが得意など、ポテンシャルは妙に高い。 --手から和菓子が出せるのにプラスして、「相手の夢を見てしまう」という傍迷惑な力もある。 --何気にさくらに次いで重要人物である。 ---そして正体がわかると、朝倉姉妹との関係がやや危ういものとわかる。 -朝倉 音姫(あさくら おとめ) --前作の朝倉音夢の孫。メインヒロイン。 --義之を弟くんと呼ぶ。まゆきも同様。 --品行方正で生徒会長で容姿端麗、正に天下無敵のおねえちゃん。 ---ただひとつ欠点を挙げれば、貧乳なところ(妹にも負けている)。((あくまで「設定上」の話であり、CGやフィギュア等ではそれなりに大きく描かれている。)) --生徒会長であるにもかかわらず明らかに校則違反だろと言わんばかりにでかいリボンをつけて派手な編み上げブーツを履いているが、ツッコんではいけない。 --中の人のデビュー役であり、アフレコ中緊張でガタガタしてたらしい。 --デザインのオマージュは前作の頼子+「まほろまてぃっく」の安藤まほろと言われている。((リボンや貧乳設定、とある場面で発するセリフ等、かなりまほろさんに影響されている。)) -朝倉 由夢(あさくら ゆめ) --メインヒロインの妹のほう。音夢と似ている部分が多い。ミスかったるい。 --世話好きではないが、かなりひねくれてる性格。やはり根に持つところもある。 --外面は非常に優等生ではあるが、家では兄に負けないほどずぼら。正真正銘のネコかぶりといえる。 --彼女の料理もかなり危険なシロモノだが、努力でなんとなることを証明してみせた。 --ヤキモチな性格なのは祖母と変わらない。が、別に黒くなることはない。 -白河 ななか(しらかわ -) --学園のアイドル的存在。ことりとは直系ではないが一応血は繋がっている。 --大体はことりと同じだが、かなりギャルっぽい性格になっている。 --ことりとのギャップのせいか、あるいは個別シナリオがかなりドロドロな話なためか、ファンからはあまりウケが良くない。 ---しかし人気は高く、彼女をメインとしたコミックがある。 -天枷 美夏(あまかせ みなつ) --バナナ嫌いで人間嫌いのロボット。モデルのキャラとは正反対である。 --当初は喧嘩早く、憎まれ口を叩いている。 ---話が進むに連れ、それなりの人格者となり、面目躍如は果たした。 --アニメ一期では実質メインとなっているが、''二期では一切登場しない。''((1話で名前が出て来るのみ)) --エンディングシーンは感涙もの。是非ご一緒に歌いましょう。 -月島 小恋(つきしま ここ) --いそうでいなかった幼馴染キャラ((朝倉姉妹も(義之の出自を考えなければ)幼馴染なのだが、二人は家族としての側面が強いため、あまり幼馴染としては扱われない。))。 --巨乳キャラではあるが、友人にもっと大きい人がいるのであまり取り沙汰されることはない。 ---しかもP.Cでは攻略キャラに格上げされた影響で彼女のアイデンティティが薄くなったと一部で嘆かれている。 --ファンディスクであるS.C(スプリング・セレブレイション)ではシナリオの都合上、出番がかなり少ない。 ---アニメ第一期では晴れて義之と付き合えるようになるが、ゲーム共々報われない可哀想なポジションとなっている。 --一応P.Cでは禁則事項シーンで新CGがあてがわれ、巨乳キャラとしての需要を見せつけた。 -雪村 杏(ゆきむら あんず) --ホワイトゴスロリータ。毒舌でセクハラ発言が多いアクの強いキャラ。 ---それ故、デレた時の態度はとてつもなく乙女なので、そのギャップに落ちるプレイヤーは数知れず。 --メタ発言も容易でこなす。ある意味作中最強キャラ。 --これまでのロリキャラは大体優しい性格が多かったため、ファンは杏の性格に驚愕した。 --雪村式暗記術を会得しており、あらゆるものを記憶することができる。ロリに敵なし。 -芳乃 さくら(よしの -) --今回は非攻略キャラ。数少ない前作からの登場キャラ。 --設定上はかなりのお年のはずだが、見た目はあまり変わってない。一方設定面では学園の学園長となっていて権威は絶大。 --以前はうたまるというネコ(?)を飼っていたが今回ははりまおという犬(?)を飼っている。 --水越姉妹に影響されてか、学園長室では鍋パーティに誘う。 --前作後、色々あったようですごい苦労してる人。 --桜の木の下のイベント((前作にもあった、『ダ・カーポ』という個別イベントのこと。))は、作中最高の見せ場であり、泣き場でもある。 -杉並(すぎなみ) --悪友その1。正体不明で何を考えているのはわからないのは前作譲り。 --下の名前もわからず、オカルトマニア。頭脳明晰なのかは不明だが、スキーの腕前は中々。 --声のせいもあるが、前よりも印象は強くなっている。が、多少ではあるが凡人臭いところも見受けられる。 --何かあれば大体はこいつのせい。エリカルートでは彼がほとんど主役。 -板橋 渉(いたばし わたる) --悪友その2。茶髪でピアスで女好き。よくいるお調子者キャラである。 --バカなのは確かだが、割とまともなで男前なところもあるため、思ったほど嫌われてはいない。 --バンドには強いこだわりがあり、その場合彼もそこそこ男を見せる。 --小恋が好きなためか、三角関係の一角となる。この時には別の意味で彼に嫌悪を催す人も少なからずいるだろう。 以下はP.S.(プラス・シチュエーション、PS2版)及びP.C.(プラス・コミュニケーション、Win版で18禁)の追加、昇格ヒロイン。 -花咲 茜(はなさき あかね) --名前の通りピンク髪。杏ほどではないがセクハラ発言が多い。 --上述した小恋の友人キャラで、彼女をも凌駕する巨乳がうり。 --親父臭い発言があったり、初心っぽい女の子らしい素振りを見せるなど、どこか安定しないキャラ(と最初は思う)。 --ちなみに小恋、杏、茜は苗字から「雪月花」と呼ばれる仲良しトリオ。 --無印版では非攻略キャラだったため、演じたまきいづみ氏が「悔しいです…」と嘆いていたという。 -沢井 麻耶(さわい まや) --メガネデコ委員長。正にテンプレの鑑。 --美夏とは妙な接点があり、シナリオもそこに重点が置かれている。 ---かなりファンタジー要素が強いのもある意味予想外。 -高坂 まゆき(こうさか -) --音姫の友人。同じく義之のことを弟クンと呼ぶ。 --もみあげがカールしている特徴的な髪型の持ち主。 --麻耶とは打って変わって凄い普通なシナリオ。とはいえ、Iの眞子ほど薄いわけではない。 -エリカ・ムラサキ --新ヒロイン。和泉子との関係は不明。ただ同郷の人間らしい。 --正にツンデレを絵に書いた(実際絵だが)ようなキャラ。 ---Win版のCVである風音氏、PS2版のCVである釘宮理恵氏と、配役も当時のツンデレキャラに定評のある方が当てられておりこの路線は公式で意図的に行われた事が窺える。~ ちなみに、後期作品では民安ともえ氏が担当している。 --シナリオはハリウッド映画に近く、このシリーズでは異色の内容となっている。 --中学((明示されていないが、風見学園付属は中学という設定になっている))一年生だが、スタイルはヒロインの中でも優秀。 -小鳥遊 まひる(たかなし -) --新ヒロインで、香澄に続く幽霊ヒロインその2。移動マップには登場せず、出会うためには条件が必要。 --セリフが長すぎて枠内に収まっていない。しかし中の人はきちんと喋っている。 --大雑把に見ればかなりシンプルなシナリオだが、泣きゲーの極みともいうべき高クオリティ。 ---鬱設定なのだが別に鬱シナリオではないので、その落差によるものが大きい。 -アイシア --Iの時代に登場したキャラで、まさかの逆輸入。まひる同様、移動マップには登場せず、シナリオに入るための条件はやや厳しい。 --同一人物なので、実年齢はそこそこ食っている。が、見た目はロリである。 --やや突っ込み所が多いものの、以下の二名に比べると彼女のシナリオも評価が中々いい。 --ある意味、全ヒロインの中で最もダ・カーポらしいシナリオといえる。 --禁則事項シーンはいろんな意味で無茶でやばいシチュエーション((具体的に言うと、真冬の野外で全裸でお楽しみ。しかも二人とも初体験。))だった。ちなみにP.S.の時点で禁則事項シーンを示唆するセリフがある。 -藤林 忍(ふじばやし しのぶ) --本作の隠しヒロイン。 --唐突かつ強引なシナリオで、更に異様に短い。 --立ち絵もどこか線がグダグダになっており、明らかにオマケで作ったような出来。 -莉乃(りの) --本作の隠しヒロインその2。シナリオに入るためのヒントが一切なく、普通にプレイしていてもまず会えない。攻略情報なしで彼女に会えた人は何人いるのだろうか。 --森の幼女。自称義之よりもお姉さんだが、見た目は''ペドレベルの真性ロリ''。 --忍が強引な話だとすると、こちらはただただ冗長的で退屈な話。 --主人公が率先して関係を求めた珍しいキャラでもある。 #endregion ---- **評価点 -シナリオは変わらず良質であり、演出面の強化からキャラの魅力が更に引き立つようになった。 --「泣きポイント」がはっきりしており、前作の複雑な設定はやや緩和されて取っ付き易くなっている。シンプル、平凡化したともいえるが、シナリオ自体のクオリティは前作に大きく劣るほどでもない。 -前作では登場人物の横のつながりが薄かったのだが、今作では横のつながりが深くなり、固有ルートでも他のキャラの出番が増えた。 -Win、アニメ版のボーカル曲はどれもこれも名曲揃い。ゲームはともかく、ボーカルコレクションを買っても十分見返りがつく。 --終盤辺りになると使われる「消え行く運命」やED曲の一つ「If...~I wish~」などの悲しい曲の存在もあり、本作は泣きゲーの側面も持っている。 ---- **問題点 -UIがIのときとあまり変わらず、古臭い。 --曲芸作品全般にいえることではあるが。レスポンスもいちいち長いSEが鳴ったあと反応するためテンポが悪い。 -適当な年代設定 --53年後なので、西暦もそれにあわせて未来になっている。 --だというのに、未だに2000年代とほとんど変わらない携帯電話((2006年製なので仕方がないといえば仕方ないが、2050年台でガラケーを使うのは今見るとかなり違和感が大きい。))を使っていたり、肝心なときに電話が通じないなど「本当に2050年代なのか?」と疑いたくなる。 --一応メイドロボが実用化しているということになっているが、それ以外の文化は発売当時(2006年)…もしくはIの時とほとんど変わらない。この辺りはもう少し近未来要素((逆算すれば、1953年と2006年を比較するようなものである。当然1953年当時よりも歴史差があってもよいのだが。))を取り入れても良かったかもしれない。 --そう考えると、下手に近未来にするよりは、『[[To Heart]]』のような数年後、または別の場所を舞台にするなどしたほうがまだ自然だったかもしれない。一応この問題は、次作の『[[III>D.C.III ~ダ・カーポIII~]]』で取り入れられることになる。 ***P.C.の問題点 -隠しヒロインの薄さ --隠しというよりは単に''オマケシナリオ''の範疇なので、実際に叩かれる頻度はそう高くない。 --しかし、Iの美咲((初版の際は、彼女は隠しヒロイン扱いされていたため。ただしシナリオの作り込みはこの二名の比にならない。))ルートの作り込みを鑑みると、本作における隠しヒロインはあまりにも内容が薄すぎる。 -ノーヒントのシナリオ --上記にもある通り、隠しヒロインの莉乃のシナリオに入るためのヒントは一切なく、情報なしでの攻略は不可能に近い((ちなみに、P.S.では存在そのものが明かされていないため、P.C.やPSP版が発売されるまで莉乃の事を知らない人も多かった。))。 --他、P.S.からタイトルに追加された「al fine」は12人のヒロインをクリアすると内容が変化するのだが、これに気づかない人も多い((なお、PSP版ではこのシナリオを見ないと隠しヒロインのシナリオに入る事が出来ない。))。 -ボイスボリュームの不揃い --ボイスは無印の使い回しではなく、しっかりと再録されているのだが、同じキャラでも第一部・第二部・第三部でボイスの音量が違っていたりする。 ---特に顕著なのは小恋で、第一部の時はボイスの音量が大きめになっている。 -OPムービーのクオリティ低下 --ヒロイン追加に伴い、P.S.ではOPムービーを作り直し、P.C.ではそれに修正を加えたものを使用しているのだが、無印とP.S.&P.C.のクオリティの差が大きい。 ---第二部と第三部のOPムービーは賛否両論としても、第一部のOPムービーのサビ部分は''紙芝居レベル''と言われており、その差は歴然。([[参考>http://dic.nicovideo.jp/v/sm3826559]]) ---ちなみに、修正されたP.C.のOPムービーの中で第二部のOPムービーは比較すると目に見えて変わっているのだが、これも人によって賛否両論。([[参考>http://dic.nicovideo.jp/v/sm5744810]]) -アイシアの制服 --本作のアイシアは「かつて学園に通っていた」という事から制服で登場する場面があるのだが、その制服が本作デザインの付属制服になっている。 --初出のコミックでもその後のアニメでも彼女が着ていたのは本校の制服であり、付属の制服を着た事は一度もない((コミックの表紙で付属の制服姿が描かれた事はあるが、学年を示すリボンの色が異なっている。))。たとえ着た事があったとしても、前作と本作ではデザインが異なっているため、作中の台詞と矛盾が生じる。 --制服を持っているだけなら、何かしらの方法で手に入れたのだろうと想像が出来る。しかし、アイシアの設定的にデザインが変わった後で学園に通うのは不可能であり、本作で着ている制服が「通っていた頃に着ていた制服」にはなり得ない。ライターの設定ミスが疑われる。 ---- **総評 I未プレイで本作から入ったとしても特に問題はなく、ほどよく感動したい作品としては推せる部類。~ これからD.Cシリーズをしたい人には、PSPにてそれぞれのP.Sが収録されたコンシュマー版があるので、そちらを買うといいだろう。 ---- ---- **余談 -シナリオパクり疑惑? --どれとはいわないが、主人公の設定が往年の名作と被っていることが指摘される。 ---ただし丸パクリではなく、一部の設定なので大きく取り上げられることはなかった。 --他、音姫シナリオのクライマックスの場面がとあるゲームのクライマックスの場面と状況が酷似している。 --意図的ではないだろうが、看板作品でありシナリオに力の入っている本作においては、かなり痛手になってしまった。 -パラダイムから、本作の前日談である『薫風のアルティメットバトル』のノベライズ版が刊行されている。ゲームに手を出しづらい人は、購読してみるといいだろう。 -同じくパラダイムから、各ヒロインのルートに焦点を当てたノベライズが刊行されている。上記と違い18禁なので、要注意。 **アニメ版について -アニメ版の一期は美夏のシナリオに沿いつつもアニメオリジナルの展開が多く、小恋ファンにとってはかなりなかったことにしたいシナリオだったが…。 --第二期はしっかり原作に沿っており、P.C勢がいないことを除けばしっかりと出来ている。更に「''サクラアマネクセカイ''」は良曲揃いの本シリーズでも屈指の名曲である。ファンでなくとも、一度視聴することをおすすめしたい。 ---美少女ゲームの曲としては、オリコンで長期に渡ってランクインし続けていた。カバー曲である「in the deep」も、とあるキャラの心情を歌っているようで人気が高い。 --Win版とアニメ版((厳密にはPS2版のP.S準拠。))での声優の変更は業界では珍しくなく、本作も例外ではなかった(ただし朝倉姉妹など限定的)。これに戸惑うプレイヤーもいたが、中の人の熱演もあってか、評価は極めて高い。 **関連商品 大方の予想通り、IIも前作同様曲芸商法の仲間入りをした。 -何はともあれ商法がよく叩かれるが、曲芸は「ファンの要望でそうしている」と明言している。 --便乗する曲芸にも非はあるかもしれないが、ファンがこの商法を扇動しているのは確かである。 --この点を許容するかしないかで、本作への評価が作られるといっても過言ではないだろう。 --プラス思考で考えれば''自分に合った環境のバージョンを選ぶことが出来る''ため、ユーザーの選べる自由度は高い。 #region(クリックで開閉) ''本編'' -D.C.II ~ダ・カーポII~ --D.C. ~ダ・カーポ~の続編。前作の53年後が舞台。 --初回限定版・限定生産CD版・通常版・感謝パック・Vista対応 -D.C.II ~ダ・カーポII~DVD Players Game --DVD-PG化・1ソフト1ヒロイン --音姫編初回限定版・音姫編通常版・ななか編初回限定版・ななか編通常版・小恋編初回限定版・小恋編通常版・由夢編初回限定版・由夢編通常版 ''マイナーチェンジ版'' -D.C.IIP.S. ~ダ・カーポII~プラスシチュエーション【PS2】(角川書店より発売) --コンシューマー化&ヒロイン・CG追加 --DXパック・通常版・KADOKAWA THE Best -D.C.IIP.C. ~ダ・カーポII~プラスコミュニケーション --D.C.IIP.S.のPC再移植・Hシーンの復活&追加 --初回限定版・通常版 -D.C.I&II P.S.P. ~ダ・カーポ I&II~ プラスシチュエーション ポータブル【PSP】(角川書店より発売) --I・IIカップリング --通常版・DXパック・サーカス通販限定プラチナパック ''ファンディスク'' -D.C.II Spring Celebration ~ダ・カーポII~スプリングセレブレイション --D.C.II ~ダ・カーポII~のファンディスク。後日談 --初回限定版・通常版 -D.C.II To You ~ダ・カーポII~トゥーユー --D.C.II ~ダ・カーポII~のファンディスク。前日談 --サーカス通販限定版・初回限定版・通常版 -D.C.II Fall in Love ~ダ・カーポII~フォーリンラブ --D.C.IIP.C. ~ダ・カーポII~プラスコミュニケーションのファンディスク。後日談 --ご入学ご卒業セット・初回限定版・通常版 #endregion

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