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From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!」(2023/01/04 (水) 21:12:27) の最新版変更点

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*From TV Animation ONE PIECE グランドバトル! 【ふろむてぃーびーあにめーしょん わんぴーす ぐらんどばとる】 |ジャンル|対戦格闘アクション|#amazon(B00005OVIQ)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ガンバリオン|~| |発売日|2001年3月15日|~| |定価|6,090円|~| |判定|なし|~| |ポイント|意外と無難な方向性&br()完成度は高いがそれに次ぐ何かがない|~| |>|>|CENTER:''[[ONE PIECEシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 今や日本国内はおろか、世界中で人気を集める尾田栄一郎の海洋冒険マンガ、『ONE PIECE』のキャラクターを用いた対戦格闘ゲーム。いわゆるキャラゲーである。 **システム・特徴 -基本的にあまり奇をてらったところのない普通の対戦格闘ゲームである。 --通常攻撃は○ボタンに矢印キーやジャンプを組み合わせたもののみ。その他の攻撃手段は投げ技1種類、後述する必殺技が2~3種類、あとはアイテムを用いた攻撃がいくつかあるぐらいで非常にシンプル。 ---相手の体力をどんな手段でも削りきれば勝ち。タイムアップなら体力の多い方が勝ちである。ただしイベントバトルは体力の多い・少ないに関わらず、体力が若干回復した状態で再戦となる。 --ステージにはそれぞれ異なる多彩なギミックがあるので、これらを活かすことも重要である。 --体力が一定値以下(キャラクターによってこの数値は異なる)の状態でR1、L1のどちらかを押し、特定のコマンドを入力すると必殺技が発動できる。体力が減れば減るほどより強力な必殺技が使える。基本的に始動技が当たると技の演出のムービーが始まり、敵に大ダメージや行動不能などを与える。以下の5種類がある。 ---打撃系…コマンドは△→○。なんらかの始動技が発動し、始動技が当たると必殺技に移行するという単純な物。 ---タメ系…コマンドは□→×。打撃系との違いは×ボタン長押しで始動技の射程を延ばせること。ただしタメすぎると容易に距離を取られるので時にはタメずに放つことも必要。 ---投げ系…コマンドは×→□。リーチが極めて短いが投げ判定なので、相手のガードを崩しながら攻撃できる。 ---カウンター系…コマンドは×→×。そのまま発動しても意味がなく、効果時間中に相手が攻撃してきて初めて成立する。うまく攻撃を読むことが重要。 ---手下召喚系…コマンドは×→△。手下のキャラを呼び出す。呼び出されたキャラはそれぞれの行動パターンに従い一定時間ステージを移動し続け、その間に敵が当たると必殺技になる。 //昔のゲームなのでコマンドの記憶があいまいです。確かこうだったはずですが、違うと思った方は修正をお願いします。 --なお、本作には、類似のゲームや次回作以降とは違い、&bold(){体力の条件さえ満たせば何度でも必殺技を打ち放題}であるという特徴がある((つまり、極端な例としては、微ダメージの必殺技(例えば「メマーイダンス」)だけで倒すということも可能。))。 --アイテムもあり、樽・木箱・宝箱を壊すことや背景の人物が投げ込んだりすることで出現する。 ---剣や王冠など能力をアップする物、肉やおにぎりなどの食べ物は体力を回復することができる。逆に腐った食べ物を取るとダメージを受けてフラフラ状態になってしまう。 ---アイテムは□ボタンで持って投げれるので腐った食べ物・爆弾・ランタンなどのアイテムは飛び道具として使うこともできる。 ---また宝箱からは、ごくまれに「ガイモン」が登場することがある。歩いて銃を撃つおじゃまキャラだが、上手く捕まえると銃を乱射して相手を攻撃してくれる。 -ゲームモードは勝ち抜き戦の「イベントバトル」と対戦モードの「グランドバトル」の2種類。オプション等については割愛。 --イベントバトルはコンピューター相手の全5戦の勝ち抜き制。コンティニューは5回まで可能。 ---対戦前には掛け合いが行われる。固有の組み合わせ以外は汎用のセリフで行われる。 ---相手は基本的にランダムで決定される。ただし、条件が整った場合最終戦のキャラは固定となる。 --グランドバトルは好きなキャラを選んで対戦できるモード。ハンデをつけることもできる。 **登場キャラクター -モンキー・D・ルフィ --攻撃力がトップクラスな上、ゴムゴムの実の恩恵か体力も高め。唯一素早さだけが見劣りするが、それでも平均クラスはクリアしている。 --ゴムの身体を活かした非常に射程の長い攻撃が得意。全体的に使いやすく、流石主人公、という立ち位置。 --必殺技は上方向に射程の長いレベル1技「ゴムゴムの戦斧(オノ)」とリーチの短いレベル2投げ技「ゴムゴムの舞踏(ダンス)」。 --特にゴムゴムの舞踏は相手のガードを崩しつつ攻められるので使いやすい。 --やはりというかなんというか、アルビダはスベスベの実を飲んでいるのでルフィは誰だかわかっていないようだ((原作、アニメではルフィとアルビダが会ったのはスベスベの実を飲む前。さらに、かなり体型が違う。)) -ロロノア・ゾロ --単発の威力の高さと刀を使った広めの攻撃範囲が特徴。意外にも体力は平均レベル。 --レベル1技はカウンター系の「刀狼流し」、レベル2はタメ系の「三千世界」。 -ナミ --体力、攻撃力は低いが、素早い連撃が得意。癖の少なさから初心者向けと言われることがある。 --必殺技は相手から食料アイテムをいただくレベル1技「いただき!」や相手の動きを止めるレベル2技「魅惑のキス」など変則的な技が多い。レベル3は嵐を呼び寄せる大技「天気予報」。 -サンジ --武器がないので射程が極端に短い反面、素早さが高くコンボ能力が全キャラ中最高クラス。技の豊富さでは他キャラの追随を許さない。 --男性相手の時と、女性(サンジが知らない人物で有っても)相手だと、台詞が変わるので、ファン必見かも。 --必殺技はレベル1カウンター技である「バラティエディナー」とレベル2打撃技「羊肉(ムートン)ショット」。 -ウソップ --攻撃力、防御力共に最低クラス。女の子であるナミより弱いのは男としていかがなものか。得意の逃げ足とパチンコを活かしたヒット&アウェイが基本になる。 --相手の動きを止めるレベル1カウンター技、「ウソップ輪ゴーム」、瞬間火力に長けるレベル3打撃技「ナメんな、チキショウ!」などがあるが、注目はレベル2タメ技「必殺!火炎星」。最大までタメた場合、全技中最高クラスの射程を誇るので、牽制に便利。 -クロ --単発の威力も体力も低いが、圧倒的な素早さが特徴。技の中では高性能なダッシュ技「抜き足」や空中からの強襲に使える空中下などが便利。 --レベル1技は手下召喚。ブチ&シャムはオーソドックスな突進系。ジャンゴはヒットした相手の動きを止める。全方位に攻撃判定があるので迎撃に使いやすい。~ レベル2はタメ系の「杓死」。タメれば圧倒的な距離を一気に突進するが、外した場合巨大な隙をさらすのでくれぐれも距離を読み違えないように。 -ドン・クリーク --見た目通りのパワーファイター。素早さは極端に低いが、攻撃力、防御力は半端ではない。全身に仕込んだ「武力」を使った攻撃は非常に広範囲に届くが、全体に振りが大きい。 --レベル1打撃技「ニードルマシンガン~一斉掃射」とレベル3技「ニードルマシンガン~MH5」はどちらも同じ判定で、威力が違う。MH5は、ダメージ+毒状態にすることが出来る。 弾速が遅めであることには注意したい。~ レベル2は手下であるギンを召喚する。%%あれ?パールは…?%%((一応、海上レストラン「バラティエ」ステージの背景にいる。右側の傾いている船。))直進するだけだが、移動速度が速く飛び道具として使いやすい。 -アーロン --際だった能力がない反面、全ての能力が高めなオールラウンダー。近、中、遠全てに対応可能な技を持つ使いやすいキャラ。しゃこんだー!((空中対地技の「SHARK ON DARTS」(※全て大文字なのは原作準拠)発動時に叫ぶ。このキャラの固有技であり、かなり素早く、強力。))。 --レベル1技は最多の3種類のキャラを召喚できる。最も威力が高いのはクロオビだが、目の前から真上に飛んでいくので当てにくい。地上を突進するハチ、その場で弾を撃つチュウに比べてどうにも使いにくい。~ レベル2は打撃技である「キリバチ大回転」。前後だけでなく上方向にも大きな判定があり、抜群の使い勝手を誇る。 --レベル1のクロオビは続編で、横に直進飛行するようになり、当てやすくなった。 -バギー --素の能力は最弱クラス。特に体力が極端に低い。しかも派手好きのせいか、隙のある技が多く非常に使いにくい。移動速度がやや速く、移動時に車(風)形態になる(ダッシュ移動時) --必殺技はそれなりに強力。レベル1技はモージかカバジを召喚。どちらも癖のない突進系なので牽制として優秀。レベル2「バラバラフェスティバル」は全方位にパーツを一斉に飛ばすので、当てやすい。 -アルビダ --金棒の攻撃は見た目より威力がない。しかしスベスベの実の効果は意外にも大きく、防御力と素早さに優れた変則的なパラメーターの持ち主。ステージによっては半分近くを一気に移動できるダッシュ技「スベスベシュプールアタック」が強力。 --レベル1技「この世で一番一番美しいのはだれだい?」は相手の動きを止められるが、レベル2カウンター技「スベスベメリーゴーランド」との相性が悪く、攻撃力もコンボ能力も低いアルビダにとってはイマイチ使いにくい技。 --レベル2の技は、続編で丸いもの(オイル?)を相手に飛ばす方法に変えられ、LV1からLV2につなげられるようになった。 #region(以下隠しキャラ) -スモーカー --全体にルフィの攻撃力とスピードを落とし、上下への攻撃範囲を広くした感覚のキャラになる。判定が長めに残る技が多い。 --レベル1はタメ技「ホワイトブロー」。射程はかなり長い。レベル2は打撃技の「ホワイトアウト」なのだが、攻撃範囲があきれるほど狭く密着しないと当たらない。原作再現的に投げ技で良かった気もするが…。 -たしぎ --こちらはゾロの攻撃力を下げ、素早さを上げた性能に近い。 --レベル1技「小夜時雨」がカウンターなのも同じ。レベル2の「鎌居太刀」は出の速い打撃技。 -ミス・ウェンズデー --孔雀(クジャッキー)チェーンを使った攻撃は範囲が広め。素早さも高いが、この系統のキャラの例に漏れず、攻撃力、防御力共にパッとしない。 --レベル1技は「メマーイダンス」。タメるほど広範囲に判定が出て、相手の動きを止めることが出来る(+微ダメージ)。レベル2はMr.8を召喚して援護攻撃をしてもらう技。レベル3はメマーイダンスからそのままカルーを召喚する技になっている。 ---ところで「手下召喚技」なのに一応上司のMr.8を召喚するのはなぜだろう?というかMr.9の立場は…。 ---というよりも、LV2はカルー召喚でも良いような気が…しないでもない。 --アニメ版では放送関連の配慮によりメマーイダンスは「魅惑の香水ダンス」に差し替えられており、『2』でもこの技名である。ボイス付きのメマーイダンスはある意味希少。 -パンダマン --全ての能力が平均的。ただし、プロレス技で戦うので射程は全キャラ中最短。 --レベル1は原作的に全く関係のないパンサメを召喚する。数少ない飛び道具だが、斜め上に飛ぶのでアーロンのクロオビ同様当てにくい。レベル2は他にルフィしか所持キャラのいない投げ技「G.P.D(ジャイアントパンダデスロック)」。 -シャンクス --攻撃力がやや低めだが、それ以外の能力が全て高い優秀なキャラ。 --レベル1はアーロンの手下召喚と全く同じ軌道。クロオビと同じ軌道のラッキー・ルウが一番攻撃力が高い。それ以外はベックマン=ハチ、ヤソップ=チュウ。ただ、威力は底上げされており、アーロンより全体的に高性能。~ レベル2は打撃技「失せろ」。すさまじい殺気を放ちつつ切りつけ大ダメージを与える。 -ミホーク --足は多少遅く、攻撃も隙が大きいが、そんな欠点を物ともしない高威力、広範囲の技を持つ。防御力も高く、近接戦でも強い。 --レベル1、「強きものよ」はタメることで始動技の竜巻が大きくなる。レベル2「弱きものよ」は小剣で小さく突きだした後、黒刀で渾身の切りつけを放つ。その威力はすさまじく、最も体力の低いバギーは''体力満タンからほぼ即死級のダメージを食らう''。 #endregion() ---- **評価点 -シンプルながらそれなりにまとまったゲームシステム。 --キャラゲーということを考えれば普段ゲームに不慣れな層でも手を出せるシンプルさはありがたい。 ---本作のシステムを例えるなら「スマッシュ技と必殺技を抜いたスマブラ」とでも言おうか。それぐらい簡単なのである。 --追い詰められるほど強力な必殺技が使えるようになるので、一方的な展開でも逆転は可能。 ---とはいえ必殺技ばかり狙っていても当たるものではない。使い分けが重要。 -From TV animationを名乗るだけあり声優は全てアニメオリジナルの人が担当している。 --イベントバトルのかけあいもフルボイス。なんとコンティニュー時のボイスもフルであり、固有イベントではここでしか聞けないボイスもある。 --また掛け合いは台詞は対戦相手の順番でも2種に変動する。このため全ての掛け合い台詞を見るのは困難。 -原作を再現したギミック。 --多くのステージには水場があり、ここに転落するとダメージを受ける。 ---悪魔の実の能力者は、カナヅチ(泳げない)という設定に従って、水場に落ちた時のダメージが通常の2倍となる。このため他のキャラクター以上に転落には注意が必要。 ---一方、水が得意な魚人族であるアーロンは、水に落ちてもダメージを受けないばかりかそのまま反撃技を繰り出せるため、水際の攻防では優位に立てる。 --ステージギミックもなかなか面白い。 ---例えば「ラブーンのお腹の中」のステージは水場が胃酸の海から成っている。この為、悪魔の実の能力者か魚人かを問わずどのキャラも大ダメージを受けることになる。 --また各ステージの背景にはそのステージにちなんだ人物がドット絵で描かれている。 ---一部のキャラの手下召喚技ではこの背景にいるキャラを呼び出すことがある(例えばクリークの必殺技の1つは「海上レストランバラティエ」にいるギンを呼び出す)が、この際「背景のキャラがいったん消えて攻撃を行った後、元の場所に戻る」という演出がある。同画面に同一人物が存在しないようになっているということであり、意外に芸が細かい。 -時代を考えれば迫力のある必殺技演出。 --時代が時代なのでポリゴンキャラの口は動かず、動きも少ないがそれでもカメラアングルの切り替えを多用するなどして迫力を出そうとしている。 ---当然必殺技のセリフもフルボイスである。 -OPアニメは新規の書き下ろし。主題歌は勿論「ウィーアー!」。EDではフル版も聴くことができる。 -必殺技が使い放題 --本作のみであるが、外そうがヒットしようが体力さえ条件を満たしていれば必殺技を使い放題であり、体力の少ないプレイヤー程有利になるため自ずと接戦となる。 **賛否両論点 -個別EDが一枚絵+セリフのみ。 --ムービーではないため見栄えと言う意味では微妙。 ---ただし、キャラクターによっては非常によくはまっている。 ---また『2』ではムービーになったものの、一言しかセリフがないキャラ(アーロン、ミホークなど)もいるため、その意味では2よりマシかもしれない。 -サンジが女性キャラを普通に蹴る。 --原作再現を考えると明らかな問題点。((後に原作上で「俺は女は死んでも蹴らん」と発言している描写が存在する))しかしゲームの性質上、戦えない組み合わせが有る方が問題なのでそれを考えた結果だろう。 --ただ、ボイスが専用の物に変化したり、イベントの掛け合いでは不本意ながらも戦うという描写がされている、などの配慮はされている。 **問題点 -いくらなんでもシンプルすぎるゲームシステム。 --通常攻撃が○ボタンによるものしかないというのは、さすがに少なすぎるのではないか。連続攻撃が成立するのが地上技のみなのが拍車をかけている。 ---必殺技についてもカウンター系はかなり使いづらい。というか仕様上、必殺技を使用するためにL1、R1を押すと体が発光するエフェクトが発生するため、「いつ必殺技が来るか読める」というカウンターを使う上で最悪の条件がある。ダメージを与える必殺技がカウンターしかないアルビダは非常に不利。 ---逆に投げ系の必殺技は非常に強力。リーチが短いとは言え、相手はうかつにガードをすることができないため優位に攻め立てる。 -対戦バランスについては、「キャラゲーとしてはマシ」レベル。 --原作再現故に基本ステータスの差は仕方ないにせよ、隠しキャラのシャンクスとミホークがチートレベルの性能を誇る。ミホークに至っては''剣士でありながら遠距離戦にも対応''という壊れっぷり(原作通りではあるが)。またこの2名、原作での戦闘描写があまりにも少ないため技のほとんどがオリジナルである。 --他に投げ系の必殺技を持つルフィや打撃必殺技の当て易さが半端ないアーロンなども非常に強い。 ---とはいえそこまで絶望的な能力差というわけでもない。うまく立ち回ればこれらのキャラから勝ちを拾うことも可能である。 -手下の選択、同キャラ対戦がなぜか隠しコマンド。 --キャラゲーなので同キャラ対戦ができないのはまだ納得できるにしても、複数の手下を持つキャラでどの手下になるかがランダムなのはなぜなのか?しかも実際に技を出すまで誰が来るかを確認することはできない。 ---特に手下を3種類持ちいずれの使い勝手も異なるアーロンは、誰が来るかで戦略も変わってきてしまうので重大。 ---『2』では選択ができるようになり改善された。 //手下は「R1を押しながら○△□」でセレクト可能です。 -ややボリューム不足。 --使用可能キャラは説明書に記載がある10名+隠しキャラ6名の16人。ステージは6つ。決して少ないわけではないが物足りなさを感じる。 ---発売時期を考えると仕方がない面もある。グランドライン編突入直後(ウィスキーピークに行く手前ぐらい)までのキャラはほぼ網羅されている。 ---また原作の隠しキャラ、パンダマンも使用可能。原作では一切ストーリーに関わったり戦闘をしたりと言った描写が皆無ゆえ、技は全てオリジナルである。 --隠しキャラを全て使用可能にすると、あとはほぼやることがなくなってしまう。 ---- **総評 キャラゲーとしてはよくできているし、ゲーム部分にも際立った問題点は見当たらないが、全体的に薄味な印象。~ ファン同士が集まってやる分にはシンプルなゲームシステムも評価できるのだが、やりこみ層にとっては物足りないだろう。~ 後に『[[2>From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!2]]』が発売。こちらは本作の要素のほとんどを受け継ぎつつゲームシステム、キャラクター共にパワーアップした良作となっている。 ---- **余談 -本作をPSではなく、CDプレイヤーなどで再生すると警告メッセージとジャンゴとルフィのちょっとした会話が試聴できる。PS上でも本体内蔵のCDプレイヤーを起動した状態でディスクをセットしたり、現在ならPS3のミュージック機能でも試聴可能。 //-韓国に本作のパクリゲーが存在する。対応ハードはニンテンドウ64らしい。&link(比較画像){http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a9/71/fx122001/folder/678194/img_678194_29381357_0?1334728673} //--キャラクターは書き換えられており「生気のない表情のルフィ」「禿げ頭に木刀のゾロ」「カンフースーツとサングラスのサンジ」などが印象に残るが、背景はそのままなのは手抜きなのかなんなのか。 //↑それネタっぽく感じるが
*From TV Animation ONE PIECE グランドバトル! 【ふろむてぃーびーあにめーしょん わんぴーす ぐらんどばとる】 |ジャンル|対戦格闘アクション|#amazon(B00005OVIQ)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ガンバリオン|~| |発売日|2001年3月15日|~| |定価|6,090円|~| |判定|なし|~| |ポイント|意外と無難な方向性&br()完成度は高いがそれに次ぐ何かがない|~| |>|>|CENTER:''[[ONE PIECEシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 今や日本国内はおろか、世界中で人気を集める尾田栄一郎の海洋冒険マンガ、『ONE PIECE』のキャラクターを用いた対戦格闘ゲーム。いわゆるキャラゲーである。 **システム・特徴 -基本的にあまり奇をてらったところのない普通の対戦格闘ゲームである。 --通常攻撃は○ボタンに矢印キーやジャンプを組み合わせたもののみ。その他の攻撃手段は投げ技1種類、後述する必殺技が2~3種類、あとはアイテムを用いた攻撃がいくつかあるぐらいで非常にシンプル。 ---相手の体力をどんな手段でも削りきれば勝ち。タイムアップなら体力の多い方が勝ちである。ただしイベントバトルは体力の多い・少ないに関わらず、体力が若干回復した状態で再戦となる。 --ステージにはそれぞれ異なる多彩なギミックがあるので、これらを活かすことも重要である。 --体力が一定値以下(キャラクターによってこの数値は異なる)の状態でR1、L1のどちらかを押し、特定のコマンドを入力すると必殺技が発動できる。体力が減れば減るほどより強力な必殺技が使える。基本的に始動技が当たると技の演出のムービーが始まり、敵に大ダメージや行動不能などを与える。以下の5種類がある。 ---打撃系…コマンドは△→○。なんらかの始動技が発動し、始動技が当たると必殺技に移行するという単純な物。 ---タメ系…コマンドは□→×。打撃系との違いは×ボタン長押しで始動技の射程を延ばせること。ただしタメすぎると容易に距離を取られるので時にはタメずに放つことも必要。 ---投げ系…コマンドは×→□。リーチが極めて短いが投げ判定なので、相手のガードを崩しながら攻撃できる。 ---カウンター系…コマンドは×→×。そのまま発動しても意味がなく、効果時間中に相手が攻撃してきて初めて成立する。うまく攻撃を読むことが重要。 ---手下召喚系…コマンドは×→△。手下のキャラを呼び出す。呼び出されたキャラはそれぞれの行動パターンに従い一定時間ステージを移動し続け、その間に敵が当たると必殺技になる。 //昔のゲームなのでコマンドの記憶があいまいです。確かこうだったはずですが、違うと思った方は修正をお願いします。 --なお、本作には、類似のゲームや次回作以降とは違い、&bold(){体力の条件さえ満たせば何度でも必殺技を打ち放題}であるという特徴がある((つまり、極端な例としては、微ダメージの必殺技(例えば「メマーイダンス」)だけで倒すということも可能。))。 --アイテムもあり、樽・木箱・宝箱を壊すことや背景の人物が投げ込んだりすることで出現する。 ---剣や王冠など能力をアップする物、肉やおにぎりなどの食べ物は体力を回復することができる。逆に腐った食べ物を取るとダメージを受けてフラフラ状態になってしまう。 ---アイテムは□ボタンで持って投げれるので腐った食べ物・爆弾・ランタンなどのアイテムは飛び道具として使うこともできる。 ---また宝箱からは、ごくまれに「ガイモン」が登場することがある。歩いて銃を撃つおじゃまキャラだが、上手く捕まえると銃を乱射して相手を攻撃してくれる。 -ゲームモードは勝ち抜き戦の「イベントバトル」と対戦モードの「グランドバトル」の2種類。オプション等については割愛。 --イベントバトルはコンピューター相手の全5戦の勝ち抜き制。コンティニューは5回まで可能。 ---対戦前には掛け合いが行われる。固有の組み合わせ以外は汎用のセリフで行われる。 ---相手は基本的にランダムで決定される。ただし、条件が整った場合最終戦のキャラは固定となる。 --グランドバトルは好きなキャラを選んで対戦できるモード。ハンデをつけることもできる。 **登場キャラクター -モンキー・D・ルフィ --攻撃力がトップクラスな上、ゴムゴムの実の恩恵か体力も高め。唯一素早さだけが見劣りするが、それでも平均クラスはクリアしている。 --ゴムの身体を活かした非常に射程の長い攻撃が得意。全体的に使いやすく、流石主人公、という立ち位置。 --必殺技は上方向に射程の長いレベル1技「ゴムゴムの戦斧(オノ)」とリーチの短いレベル2投げ技「ゴムゴムの舞踏(ダンス)」。 --特にゴムゴムの舞踏は相手のガードを崩しつつ攻められるので使いやすい。 --やはりというかなんというか、アルビダはスベスベの実を飲んでいるのでルフィは誰だかわかっていないようだ((原作、アニメではルフィとアルビダが会ったのはスベスベの実を飲む前。さらに、かなり体型が違う。)) -ロロノア・ゾロ --単発の威力の高さと刀を使った広めの攻撃範囲が特徴。意外にも体力は平均レベル。 --レベル1技はカウンター系の「刀狼流し」、レベル2はタメ系の「三千世界」。 -ナミ --体力、攻撃力は低いが、素早い連撃が得意。癖の少なさから初心者向けと言われることがある。 --必殺技は相手から食料アイテムをいただくレベル1技「いただき!」や相手の動きを止めるレベル2技「魅惑のキス」など変則的な技が多い。レベル3は嵐を呼び寄せる大技「天気予報」。 -サンジ --武器がないので射程が極端に短い反面、素早さが高くコンボ能力が全キャラ中最高クラス。技の豊富さでは他キャラの追随を許さない。 --男性相手の時と、女性(サンジが知らない人物で有っても)相手だと、台詞が変わるので、ファン必見かも。 --必殺技はレベル1カウンター技である「バラティエディナー」とレベル2打撃技「羊肉(ムートン)ショット」。 -ウソップ --攻撃力、防御力共に最低クラス。女の子であるナミより弱いのは男としていかがなものか。得意の逃げ足とパチンコを活かしたヒット&アウェイが基本になる。 --相手の動きを止めるレベル1カウンター技、「ウソップ輪ゴーム」、瞬間火力に長けるレベル3打撃技「ナメんな、チキショウ!」などがあるが、注目はレベル2タメ技「必殺!火炎星」。最大までタメた場合、全技中最高クラスの射程を誇るので、牽制に便利。 -クロ --単発の威力も体力も低いが、圧倒的な素早さが特徴。技の中では高性能なダッシュ技「抜き足」や空中からの強襲に使える空中下などが便利。 --レベル1技は手下召喚。ブチ&シャムはオーソドックスな突進系。ジャンゴはヒットした相手の動きを止める。全方位に攻撃判定があるので迎撃に使いやすい。~ レベル2はタメ系の「杓死」。タメれば圧倒的な距離を一気に突進するが、外した場合巨大な隙をさらすのでくれぐれも距離を読み違えないように。 -ドン・クリーク --見た目通りのパワーファイター。素早さは極端に低いが、攻撃力、防御力は半端ではない。全身に仕込んだ「武力」を使った攻撃は非常に広範囲に届くが、全体に振りが大きい。 --レベル1打撃技「ニードルマシンガン~一斉掃射」とレベル3技「ニードルマシンガン~MH5」はどちらも同じ判定で、威力が違う。MH5は、ダメージ+毒状態にすることが出来る。 弾速が遅めであることには注意したい。~ レベル2は手下であるギンを召喚する。%%あれ?パールは…?%%((一応、海上レストラン「バラティエ」ステージの背景にいる。右側の傾いている船。))直進するだけだが、移動速度が速く飛び道具として使いやすい。 -アーロン --際だった能力がない反面、全ての能力が高めなオールラウンダー。近、中、遠全てに対応可能な技を持つ使いやすいキャラ。しゃこんだー!((空中対地技の「SHARK ON DARTS」(※全て大文字なのは原作準拠)発動時に叫ぶ。このキャラの固有技であり、かなり素早く、強力。))。 --レベル1技は最多の3種類のキャラを召喚できる。最も威力が高いのはクロオビだが、目の前から真上に飛んでいくので当てにくい。地上を突進するハチ、その場で弾を撃つチュウに比べてどうにも使いにくい。~ レベル2は打撃技である「キリバチ大回転」。前後だけでなく上方向にも大きな判定があり、抜群の使い勝手を誇る。 --レベル1のクロオビは続編で、横に直進飛行するようになり、当てやすくなった。 -バギー --素の能力は最弱クラス。特に体力が極端に低い。しかも派手好きのせいか、隙のある技が多く非常に使いにくい。移動速度がやや速く、移動時に車(風)形態になる(ダッシュ移動時) --必殺技はそれなりに強力。レベル1技はモージかカバジを召喚。どちらも癖のない突進系なので牽制として優秀。レベル2「バラバラフェスティバル」は全方位にパーツを一斉に飛ばすので、当てやすい。 -アルビダ --金棒の攻撃は見た目より威力がない。しかしスベスベの実の効果は意外にも大きく、防御力と素早さに優れた変則的なパラメーターの持ち主。ステージによっては半分近くを一気に移動できるダッシュ技「スベスベシュプールアタック」が強力。 --レベル1技「この世で一番一番美しいのはだれだい?」は相手の動きを止められるが、レベル2カウンター技「スベスベメリーゴーランド」との相性が悪く、攻撃力もコンボ能力も低いアルビダにとってはイマイチ使いにくい技。 --レベル2の技は、続編で丸いもの(オイル?)を相手に飛ばす方法に変えられ、LV1からLV2につなげられるようになった。 #region(以下隠しキャラ) -スモーカー --全体にルフィの攻撃力とスピードを落とし、上下への攻撃範囲を広くした感覚のキャラになる。判定が長めに残る技が多い。 --レベル1はタメ技「ホワイトブロー」。射程はかなり長い。レベル2は打撃技の「ホワイトアウト」なのだが、攻撃範囲があきれるほど狭く密着しないと当たらない。原作再現的に投げ技で良かった気もするが…。 -たしぎ --こちらはゾロの攻撃力を下げ、素早さを上げた性能に近い。 --レベル1技「小夜時雨」がカウンターなのも同じ。レベル2の「鎌居太刀」は出の速い打撃技。 -ミス・ウェンズデー --孔雀(クジャッキー)チェーンを使った攻撃は範囲が広め。素早さも高いが、この系統のキャラの例に漏れず、攻撃力、防御力共にパッとしない。 --レベル1技は「メマーイダンス」。タメるほど広範囲に判定が出て、相手の動きを止めることが出来る(+微ダメージ)。レベル2はMr.8を召喚して援護攻撃をしてもらう技。レベル3はメマーイダンスからそのままカルーを召喚する技になっている。 ---ところで「手下召喚技」なのに一応上司のMr.8を召喚するのはなぜだろう?というかMr.9の立場は…。 ---というよりも、LV2はカルー召喚でも良いような気が…しないでもない。 --アニメ版では放送関連の配慮によりメマーイダンスは「魅惑の香水ダンス」に差し替えられており、『2』でもこの技名である。ボイス付きのメマーイダンスはある意味希少。 -パンダマン --全ての能力が平均的。ただし、プロレス技で戦うので射程は全キャラ中最短。 --レベル1は原作的に全く関係のないパンサメを召喚する。数少ない飛び道具だが、斜め上に飛ぶのでアーロンのクロオビ同様当てにくい。レベル2は他にルフィしか所持キャラのいない投げ技「G.P.D(ジャイアントパンダデスロック)」。 -シャンクス --攻撃力がやや低めだが、それ以外の能力が全て高い優秀なキャラ。 --レベル1はアーロンの手下召喚と全く同じ軌道。クロオビと同じ軌道のラッキー・ルウが一番攻撃力が高い。それ以外はベックマン=ハチ、ヤソップ=チュウ。ただ、威力は底上げされており、アーロンより全体的に高性能。~ レベル2は打撃技「失せろ」。すさまじい殺気を放ちつつ切りつけ大ダメージを与える。 -ミホーク --足は多少遅く、攻撃も隙が大きいが、そんな欠点を物ともしない高威力、広範囲の技を持つ。防御力も高く、近接戦でも強い。 --レベル1、「強きものよ」はタメることで始動技の竜巻が大きくなる。レベル2「弱きものよ」は小剣で小さく突きだした後、黒刀で渾身の切りつけを放つ。その威力はすさまじく、最も体力の低いバギーは''体力満タンからほぼ即死級のダメージを食らう''。 #endregion() ---- **評価点 -シンプルながらそれなりにまとまったゲームシステム。 --キャラゲーということを考えれば普段ゲームに不慣れな層でも手を出せるシンプルさはありがたい。 ---本作のシステムを例えるなら「スマッシュ技と必殺技を抜いたスマブラ」とでも言おうか。それぐらい簡単なのである。 --追い詰められるほど強力な必殺技が使えるようになるので、一方的な展開でも逆転は可能。 ---とはいえ必殺技ばかり狙っていても当たるものではない。使い分けが重要。 -From TV animationを名乗るだけあり声優は全てアニメオリジナルの人が担当している。 --イベントバトルのかけあいもフルボイス。なんとコンティニュー時のボイスもフルであり、固有イベントではここでしか聞けないボイスもある。 --また掛け合いは台詞は対戦相手の順番でも2種に変動する。このため全ての掛け合い台詞を見るのは困難。 -原作を再現したギミック。 --多くのステージには水場があり、ここに転落するとダメージを受ける。 ---悪魔の実の能力者は、カナヅチ(泳げない)という設定に従って、水場に落ちた時のダメージが通常の2倍となる。このため他のキャラクター以上に転落には注意が必要。 ---一方、水が得意な魚人族であるアーロンは、水に落ちてもダメージを受けないばかりかそのまま反撃技を繰り出せるため、水際の攻防では優位に立てる。 --ステージギミックもなかなか面白い。 ---例えば「ラブーンのお腹の中」のステージは水場が胃酸の海から成っている。この為、悪魔の実の能力者か魚人かを問わずどのキャラも大ダメージを受けることになる。 --また各ステージの背景にはそのステージにちなんだ人物がドット絵で描かれている。 ---一部のキャラの手下召喚技ではこの背景にいるキャラを呼び出すことがある(例えばクリークの必殺技の1つは「海上レストランバラティエ」にいるギンを呼び出す)が、この際「背景のキャラがいったん消えて攻撃を行った後、元の場所に戻る」という演出がある。同画面に同一人物が存在しないようになっているということであり、意外に芸が細かい。 -時代を考えれば迫力のある必殺技演出。 --時代が時代なのでポリゴンキャラの口は動かず、動きも少ないがそれでもカメラアングルの切り替えを多用するなどして迫力を出そうとしている。 ---当然必殺技のセリフもフルボイスである。 -OPアニメは新規の書き下ろし。主題歌は勿論「ウィーアー!」。EDではフル版も聴くことができる。 -必殺技が使い放題 --本作のみであるが、外そうがヒットしようが体力さえ条件を満たしていれば必殺技を使い放題であり、体力の少ないプレイヤー程有利になるため自ずと接戦となる。 **賛否両論点 -個別EDが一枚絵+セリフのみ。 --ムービーではないため見栄えと言う意味では微妙。 ---ただし、キャラクターによっては非常によくはまっている。 ---また『2』ではムービーになったものの、一言しかセリフがないキャラ(アーロン、ミホークなど)もいるため、その意味では2よりマシかもしれない。 -サンジが女性キャラを普通に蹴る。 --原作再現を考えると明らかな問題点。((後に原作上で「俺は女は死んでも蹴らん」と発言している描写が存在する))しかしゲームの性質上、戦えない組み合わせが有る方が問題なのでそれを考えた結果だろう。 --ただ、ボイスが専用の物に変化したり、イベントの掛け合いでは不本意ながらも戦うという描写がされている、などの配慮はされている。 **問題点 -いくらなんでもシンプルすぎるゲームシステム。 --通常攻撃が○ボタンによるものしかないというのは、さすがに少なすぎるのではないか。連続攻撃が成立するのが地上技のみなのが拍車をかけている。 ---必殺技についてもカウンター系はかなり使いづらい。というか仕様上、必殺技を使用するためにL1、R1を押すと体が発光するエフェクトが発生するため、「いつ必殺技が来るか読める」というカウンターを使う上で最悪の条件がある。ダメージを与える必殺技がカウンターしかないアルビダは非常に不利。 ---逆に投げ系の必殺技は非常に強力。リーチが短いとは言え、相手はうかつにガードをすることができないため優位に攻め立てる。 -対戦バランスについては、「キャラゲーとしてはマシ」レベル。 --原作再現故に基本ステータスの差は仕方ないにせよ、隠しキャラのシャンクスとミホークがチートレベルの性能を誇る。ミホークに至っては''剣士でありながら遠距離戦にも対応''という壊れっぷり(原作通りではあるが)。またこの2名、原作での戦闘描写があまりにも少ないため技のほとんどがオリジナルである。 --他に投げ系の必殺技を持つルフィや打撃必殺技の当て易さが半端ないアーロンなども非常に強い。 ---とはいえそこまで絶望的な能力差というわけでもない。うまく立ち回ればこれらのキャラから勝ちを拾うことも可能である。 -手下の選択、同キャラ対戦がなぜか隠しコマンド。 --キャラゲーなので同キャラ対戦ができないのはまだ納得できるにしても、複数の手下を持つキャラでどの手下になるかがランダムなのはなぜなのか?しかも実際に技を出すまで誰が来るかを確認することはできない。 ---特に手下を3種類持ちいずれの使い勝手も異なるアーロンは、誰が来るかで戦略も変わってきてしまうので重大。 ---『2』では選択ができるようになり改善された。 //手下は「R1を押しながら○△□」でセレクト可能です。 -ややボリューム不足。 --使用可能キャラは説明書に記載がある10名+隠しキャラ6名の16人。ステージは6つ。決して少ないわけではないが物足りなさを感じる。 ---発売時期を考えると仕方がない面もある。グランドライン編突入直後(ウィスキーピークに行く手前ぐらい)までのキャラはほぼ網羅されている。 ---また原作の隠しキャラ、パンダマンも使用可能。原作では一切ストーリーに関わったり戦闘をしたりと言った描写が皆無ゆえ、技は全てオリジナルである。 --隠しキャラを全て使用可能にすると、あとはほぼやることがなくなってしまう。 ---- **総評 キャラゲーとしてはよくできているし、ゲーム部分にも際立った問題点は見当たらないが、全体的に薄味な印象。~ ファン同士が集まってやる分にはシンプルなゲームシステムも評価できるのだが、やりこみ層にとっては物足りないだろう。~ 後に『[[2>From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!2]]』が発売。こちらは本作の要素のほとんどを受け継ぎつつゲームシステム、キャラクター共にパワーアップした良作となっている。 ---- **余談 -本作をPSではなく、CDプレイヤーなどで再生すると警告メッセージとジャンゴとルフィのちょっとした会話が試聴できる。PS上でも本体内蔵のCDプレイヤーを起動した状態でディスクをセットしたり、現在ならPS3のミュージック機能でも試聴可能。 //-韓国に本作のパクリゲーが存在する。対応ハードはニンテンドウ64らしい。&link(比較画像){http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a9/71/fx122001/folder/678194/img_678194_29381357_0?1334728673} //--キャラクターは書き換えられており「生気のない表情のルフィ」「禿げ頭に木刀のゾロ」「カンフースーツとサングラスのサンジ」などが印象に残るが、背景はそのままなのは手抜きなのかなんなのか。 //↑それネタっぽく感じるが

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