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*ニュージーランドストーリーDS 【にゅーじーらんどすとーりーでぃーえす】 |ジャンル|アクション|CENTER:&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51K-bnrPeoL.jpg,height=200)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|サイバーフロント|~| |開発元|ドリームス|~| |発売日|2007年5月31日|~| |定価|3,800円(税別)|~| |プレイ人数|ストーリーモード:1人&br;ミニゲーム:1~4人|~| |セーブデータ|1個|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ニュージーランドストーリーのリメイク移植&br()快適性の増強と蛇足イベントの追加&br()誰得ミニゲーム集|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1988年にてアーケードにリリースされたタイトー原作のアクションゲーム『[[ニュージーランドストーリー]]』を、ニンテンドーDSにて19年越しにリメイク移植した作品。 -原作のゲーム性を再現しつつも、本作の追加操作やDSならではのミニゲーム集などの新要素が追加されている。 -メインである「ストーリーモード」は一人プレイ専用。ミニゲーム集である「VSモード」は2~4人の通信対戦プレイが可能。 ---- **主なルール &font(b,16){ストーリーモード} -本作のメインに該当するモードで、基本的なプレイルールは原作と同じだが追加、変更された面も幾つかある。 --基本的なプレイルールに関しては[[原作>ニュージーランドストーリー]]のページを参照にして欲しい。 -大方は原作と全く同じ2Dのゲーム性である。 --ゲーム画面はDSの上画面のみで表示され、下画面はティキや出口など居場所を知らせてくれるMAP表示機能となっている。 ---ボス戦に関してはゲーム画面が二画面すべてに表示されたバトルとなり、状況によってティキのいる画面の位置が変わる。 -ステージを進めると時折ミニゲームイベントが発生する場面があり、下画面によるタッチ操作を要求される。 --ミニゲームイベントは必ず指定されたノルマをクリアしなければならないものから、特に重要課題ではないものまで存在する。詳細は下記参照の事。 -原作と比べるとステージクリア条件が複雑化している。 --原作におけるボスがいないステージでは「さらわれた人質に触れる」事でステージクリアとなったが、本作では人質に触れる前にステージ内のどこかに配置された「鍵」を取得する必要がある。 ---鍵を取得していない状態で人質に触れても救出できず、遠回りで鍵を探し回すハメになってしまう。 --ボスがいるステージに関しては鍵は配置されておらず、原作同様ボスの待つ場所にさえたどり着けばボス戦となる。 -各ステージには幾つかのフィールドに分かれており、それを行き来する進行となる。 --攻略しているフィールドのワープゲートに触れると次のフィールドに進める。それを何度も通過すると人質やボスが待つ場所にたどり着けるという流れ。 ---次フィールドに移項すると、装備ショットは必ず弓矢に戻り、乗っていた乗り物やアイテム効果はリセットされてしまう。 ---前フィールドのスコア状況、ライフ数、残機数、「E」「X」「T」「E」「N」「D」ストックはそのままの状態で継続される。 --原作にもあったステージを数箇所スキップできるワープゾーンが隠しで存在する。 -残機制に加えてライフ制も兼ねている。 --初期ライフは「3」。アイテムの「ハート」を取得すれば最大「5」までのストックが可能。 --原作では大方一発死だったが、本作ではライフ制の導入によりちょっとのダメージではミスしなくなった。但し、敵の攻撃によっては一撃でライフをすべて奪ってくるやつがいる。 --ステージクリアすれば、次ステージにてライフが初期値の状態でスタートとなる。また、ミス後の復活時でも同様である。 --すべての残機が尽きるとゲームオーバー。コンティニューは無制限で、そのステージの最初からの再開となる。但し、ボス戦のみは即そこから再開できる。 --原作にあった「天国ステージ」が存在し、発生条件もほぼ同じである。 -全5ラウンド構成で各ラウンドは4つのステージに分けられる(総計20ステージ構成)。 --これは原作と全く同じステージ量であるが、ステージ構造自体は原作よりも大幅な変更が加えられた場所が多い。 --ステージセレクト制を採用しており、ゲームを始めると今までにプレイしたステージを選べる様になっている。また、ステージセレクトの状況はバックアップにて記録される。 ---但し、ステージセレクト後は通常のステージ進行となる。再度ステージセレクトをしたければゲームを終えなければならない。 ---ステージセレクトをすると、前のプレイで所持していたスコア状況や残機数などの内容がすべてリセットされているので注意。 -人質を全員救出して全ステージをクリアすれば隠しモードとして、「裏ワールド」が出現する。 --このモードはステージ構造こそは同じだが、敵の攻撃が激化するなどの要因で通常よりも難易度が高くなっている。いわば通常難易度では物足りない人向けのモードといえる。 --なお、20羽の人質すべてを救出しないと裏ワールドは解禁されない。人質が何匹救出できているかはステージセレクト画面にて確認ができる。 ---ワープゲートの中には上記でも述べた通り「ステージを数箇所すっとばしてワープする」ものがあり、それを利用してしまうと人質全員に遭遇できない恐れがある。 --解禁した状態でストーリーモードを再度選ぶと即裏ワールドが始められる。この場合、クリア済みの通常難易度は選べなくなってしまう。 &font(b,16){操作系統について} #region(詳細) -主人公であるティキの操作方法は以下の通り。 --陸地状態での移動操作。 ---十字ボタン左右で移動。 ---十字ボタン左右どちらかを素早く2回押すとダッシュ。 ---十字ボタン下でしゃがみ動作。 ---Aボタンでジャンプ。ボタンの押す長さによってジャンプ距離が変わる。 ---ジャンプ中の登りでもう一度Aボタンを押せば二段ジャンプ。 ---ジャンプ中の下りでAボタンを連打するとはばたき動作。 ---下に特定の地形がある状態にて十字ボタン下とAボタンでそこに降りられる。 ---Yボタン押しっぱなしでついばみ動作。 --乗り物状態での移動操作。 ---十字ボタン左右で移動の左右調整。 ---Aボタン押しっぱなしで上昇。Aボタンを離すと下降。 ---特定の乗り物に乗っているか、アイテムの「ジョイスティック」を取得している状態だと、十字ボタンで上下左右移動。 ---陸地に接している状態にて十字ボタン下で乗り物から降りる。 --水中状態での移動操作。 ---十字ボタンで上下左右移動。 ---十字ボタンのいずれかの方向とAボタンで水中ダッシュ。 ---水がない場所にて十字ボタン上で微小ジャンプ。 ---水がない場所にてBボタンを押せば息継ぎ(水吐き)。 --攻撃操作((水中状態では一部を除き一切の攻撃はできない。))。 ---Bボタンでショット。 ---Bボタンを押しっぱなしにして頃合に離すと溜めショット。 ---Rボタンを押しながら十字ボタンでショットの方向調整。 ---方向調整中にLボタンでショットの方向をデフォルトに戻す。 -本作ならではの追加動作に関する補足は以下の通り。 --「ダッシュ」「水中ダッシュ」 ---その名の通りティキの移動速度を上げる操作。これを利用すると原作よりもスピーディな移動が可能となる。 ---但し、水中ダッシュに関しては酸素ゲージが通常の移動よりも大きく消費されるというデメリットもある。 --「二段ジャンプ」 ---通常のジャンプよりも高く飛ぶ事が可能。これにより、原作では乗り物状態でないと行けない地形が通常時でも進入可能となる。 --「はばたき動作」 ---原作では自力での飛行ができなかったティキだが、この動作により鈍足ではあるが自力飛行できるようになった。 ---但し、飛行中には「飛行ゲージ」が表示され、段々とこれが消費されていきゲージがなくなると飛行は中断されてしまう。&br()飛行ゲージを回復させるには一旦ティキを地形に降りさせる必要がある。 --「ついばみ動作」 ---特定の地形にティキを乗せてこの動作を行えばアイテムを掘り出せる。何もないところでもついばみは可能だが、特に意味のある効果はない。 --「しゃがみ動作」 ---その名の通りしゃがみを行い一部の敵攻撃を避けられるが、元々のティキの身長が低い故にほんの気持ち程度のしゃがみでしかなく、避けられる対象は大幅に限られる。 --「溜めショット」 ---通常のティキのショットよりも強力なショットを放てる。もちろん溜め中は隙ができるというデメリットも伴う。 --「ショットの方向調整」 ---通常のティキのショットは前方にしか撃てないが、これを行う事により360度間隔で方向調整が可能となる。 ---調整された向きは固定化され、Lボタンを押さない限りはその方向でショットを撃ち続けられる。 #endregion() &font(b,16){ショット・アイテム・乗り物について} #region(詳細) -ショットの種類。 --「弓矢」 ---始めからティキが装備しているショット。「弓矢」アイテムを取得する事でもこのショットになる。性能は原作のそれとほぼ同じ。 ---溜めショットは攻撃力、攻撃判定共に強い巨大な矢を放つ。 --「火矢」 ---「炎」アイテムを取得すればこのショットになる。 ---当てた敵を燃やす効果があり、燃えた敵に他の敵に接触すると引火して巻き添えで倒せる。 ---溜めショットはティキの前後同時に火矢を放つ。 --「氷矢」 ---「ダイヤ」アイテムを取得すればこのショットになる。 ---当てた敵を凍らせる効果があり、凍った敵はティキの踏み台にしたり、押したりする事ができる。凍った敵は放置すると元に戻ってしまう。 ---この武器自体の攻撃力は全くなく、凍った敵を倒すには押して地形に落とすか、空中で凍らせてからその上からティキを乗せて落とすかの方法がある。 ---溜めショットは貫通する氷矢を放つ。 --「槍と盾」 ---「盾」アイテムを取得すればこの攻撃になる。 ---近距離攻撃専用で他のショットに比べると射程制限が限られ、ショットの方向調整もできないが、攻撃力が高く全ショット中唯一水中状態でも攻撃ができる。 ---溜めショットは盾をかざす動作を行い、ほとんどの敵の攻撃を無効化できる。また、溜めていない状態で敵攻撃をもらってもシールドの消費と引き換えにダメージを無効化できる。&br()シールドを消費してしまうと、一切の溜めショット(盾かざし)はできなくなり、防御面が弱くなってしまう。 --なお、原作にあった「爆弾」「レーザー」のショットは本作では一切存在しない。 -アイテムの種類。 --ショット関係 ---「弓矢」…装備ショットが弓矢になる。 ---「炎」…装備ショットが火矢になる。 ---「ダイヤ」…装備ショットが氷矢になる。 ---「盾」…装備ショットが槍と盾になる。 --その他のアイテム ---「鍵」…人質を救出するのに必要なもの。ボスのいないステージにてどこかに1つ配置されている。ボスのいるステージでは存在しない。 ---「時計」…一定時間敵の動きが止まる。 ---「どくろ」…画面内にいる敵を全滅させる。 ---「スプリング」…乗り物状態にて敵の乗り物とぶつかると大きく弾き返す。 ---「ジョイスティック」…乗り物状態にて操作が十字ボタンによる直感的なものに変化する(詳しくは上記の操作方法参照)。乗り物から降りると効果は消える。 ---「スピードアップ」…一定時間ティキの移動スピードを上げるが、ジャンプの距離が短くなるというデメリットもある。 ---「瓶」…一定時間ティキが無敵になる。 ---「鏡」…ボスのいないステージでは強制ステージクリアをしてしまう。ボスのいるステージではボス戦に強制移項する。 ---「ハート」…ティキのライフが1増える。 ---「フルーツ」…スコアアップ。複数の種類があり、スコアにも差異がある。 ---「E」「X」「T」「E」「N」「D」…すべて集めると1UP。各アルファベットは複数ストックが可能。 -乗り物の種類。 --陸地専用の乗り物 ---「気球風船」…中に乗れる乗り物。耐久度は攻撃1発分。 ---「小風船」…下に乗れる乗り物。耐久度は攻撃1発分。 ---「大風船」…上か下に乗れる乗り物。耐久度は攻撃1発分。 ---「復活風船」…上か下に乗れる乗り物。耐久度は攻撃3発分。 ---「鳥型風船」…下に乗れる乗り物。移動速度が速い。耐久度は攻撃1発分。 ---「メタル風船」…上か下に乗れる乗り物。移動速度が遅い。耐久度は無限(壊れない)。 ---「トゲ風船」…上に乗れる乗り物。下位置にトゲがありこれに触れるとティキ、敵を問わずにダメージ。移動速度が遅い。耐久度は無限(壊れない)。 ---「飛行船型風船」…中に乗れる乗り物。耐久度は攻撃5発分。 ---「UFO」…中に乗れる乗り物。2種類のUFOが存在し、乗っている最中は「ミサイル」か「レーザー」の攻撃が撃てる。デフォルトでジョイスティックの操作ができる。耐久度は無限(壊れない)。 ---「ローラースケート」…上に乗れる乗り物。高速移動で天井に張り付く事ができる。乗ってから一定時間経過すると壊れてしまう。 ---「カート」…中に乗る乗り物。通常攻撃と飛行は一切できないがジャンプは可能。前方移動中に敵など触れるとそいつを倒せる。敵ダメージ以外にも前方移動中に壁へ衝突すると壊れてしまう。 ---「ハンモック風船」…中に乗る乗り物。一切の攻撃はできないが、乗るとライフ回復の恩威あり。「十字ボタンを押しながらDS本体に息を吹きかける」という特殊な操作で移動できる。 --水中専用の乗り物。 ---「バブル」…これに乗れば酸素ゲージを消費せずに移動できる。但し、乗る事のできないダミーのバブルも多く存在する。 ---「カメ」…これに乗れば水中ダッシュが通常の酸素ゲージと同じ消費量で移動できる。 ---「こいのぼり」…これに乗れば高速移動できる。また、水中の敵に近づけるとそいつを飲み込む(倒す)性能もある。 #endregion() &font(b,16){ミニゲームイベントについて} #region(詳細) -ミニゲームイベントに関しては以下のものがある。 --「ハンドル」 ---ティキがドアの前に接触すると発生する。画面下にあるハンドルの取っ手をタッチペンで時計回りに数回回せばドアが解除される。 ---ハンドルを回している最中でも敵は容赦なく襲ってくるので、それを意識しないと危険を伴う。 --「この敵を倒せ」 ---画面下に指定された敵のノルマが表示されるので、そいつをすべて倒せば何かしらの道が開ける。このイベントは下画面の操作は一切必要としない。 --「間違い探し」 ---下画面に上画面と同じゲーム画面が表示される。一箇所だけ背景が違う間違いポイントがあるので、それをタッチペンでタッチすれば何かしらの道が開ける。 ---奥の隅々までスクロールさせないと間違いポイントが見つからない時もあるので、下画面を見つつもティキを操作しなければならない。 --「綱渡り」 ---上画面でティキが綱渡りするシーンとなるが、この最中は一切の十字ボタンとボタン操作はできず、勝手に綱渡りが始まる。 ---下画面に棒を持ったティキが表示され、棒の両端をタッチペンでホールドしてバランス感覚を調整していく。ホールド中はティキの動きが停止するので、ホールドばかりしていると何も始まらない。 ---ティキがバランスを崩すと崖下に落下して1ミスとなってしまう。無事綱を渡りきれば次の場所に移項する。 --「ティキキャッチ」 ---このイベントでは上画面にかなり大きな落とし穴が配置されており、ティキを落とさずに渡るのは難しい((絶対に渡れない訳ではなく、二段ジャンプなどを駆使すれば落ちずに済む。))。落としてしまうとミスにこそはならないが、下画面のトゲ地形に転落してしまう。 ---トゲ地形に落ちきる前にティキをタッチペンでホールドし、上に大きくスライドさせればノーダメージで上画面に戻せる。 ---もしホールドができずにティキがトゲに触れてしまうと1ミスとなってしまう。 --「シーソージャンプ」 ---画面下にてシーソーに乗ったティキが待機している。重りをタッチペンでホールドし、ティキの片方にあるシーソーに乗せると上画面に飛ばす事ができる。 ---重りの乗せ方によってティキの飛ぶ勢いが変化する。上画面には何種類かのワープゲートが用意されており、ティキの飛ばし方によってどのゲートに到達できるのかが変わる。 ---錘には回数制限があり、すべての重りをシーソーに乗せずに落下させてしまうと失敗となる。失敗後はどこかのフィールドに飛ばされる。 --「ティキ入れ」 ---下画面にティキが10羽用意されているので、それをタッチペンでホールドして上にスライドさせると上画面に飛ばせる。 ---上画面には玉入れがあり、それにティキを入れればポイントが加算される。もし入らなかった場合は下画面に入らなかった分のティキが元の状態で戻っている。 ---制限時間があり、どれだけのティキを入れられるのかを競う。多く入れると質の高いボーナスアイテムがもらえるが、&br()入れられなくても特にこれといったペナルティはなく、結果に関わらず次のフィールドに移項する。 --「フィッシング」 ---下画面に魚が大量に泳いでいる。釣り針をタッチペンでスライドして魚に食わせる事で上画面に飛ばせる。 ---上画面には船に乗ったティキが待機している。飛んだ魚をAボタンでジャンプしてキャッチすればポイント加算。魚を飛ばしてもキャッチできなければポイントは増えない。 ---制限時間があり、どれだけの魚をキャッチできるのかを競う。多くキャッチすると質の高いボーナスアイテムがもらえるが、&br()ャッチできなくても特にこれといったペナルティはなく、結果に関わらず次のフィールドに移項する。 #endregion() &font(b,16){VSプレイ} -DSワイヤレス通信を利用して2~4人の対戦ミニゲームがプレイできる。 --プレイするには人数分のDS本体と本ソフトが必要。 --オプションにてVSプレイ専用のネームエントリーが可能。 --各ミニゲームはポイント制となっており、多くポイントを取得した側が勝利となる。 --ミニゲームを終えると続けてミニゲームを選ぶか否かを選択できる。 -プレイできるミニゲームは4つ。 --「間違い探し」「綱渡り」「ティキ入れ」「フィッシング」のどれかを選んでゲーム開始。 ---各ミニゲームの内容に関しては上記のストーリーモード(ミニゲームイベント)参照の事。 --各ミニゲームは以下のルールで勝敗が決まる。 ---「間違い探し」…先に間違いを探し当てた側にポイント加算。早く探し当てる程にポイントが増える。 ---「綱渡り」…先に綱を渡りきった側にポイント加算。早く渡り切る程にポイントが増える。 ---「ティキ入れ」…制限時間以内に多くのティキを入れた側にポイント加算。より多くのティキを入れる程にポイントが増える。 ---「フィッシング」…制限時間以内に多くの魚をキャッチした側にポイント加算。より多くの魚をキャッチする程にポイントが増える。 ---- **評価点 -原作よりもグラフィック、BGMのクオリティが向上している。 --流石にDSでのリメイクだけあってグラフィックはより原作よりも繊細となり、キャラのアニメーションパターンが増している。 ---ティキの可愛らしい仕草もパワーアップし、ちょこまかと多彩な表情で動き回る様が和む。 --原作では全ラウンド(ステージ)でほぼ使い回しだったメインBGMは、本作においては各ラウンド毎には原作の曲をアレンジした楽曲が用意されている。 ---一部のオリジナル楽曲を除けば、ほぼ原作のアレンジ楽曲が採用されており、原作プレイヤーにとっては懐かしさを覚えるのではないだろうか。 -ダッシュ系の追加操作により、原作よりも進行テンポが増した。 --原作はティキの動きが鈍足だった事もあり、若干のもっさり感が漂っていたが、本作ではダッシュを駆使する事でさくさくに進める様になっている。 --ただ、問題点の項で述べた蛇足イベントのせいで足止めが多く、むしろ「ダッシュしなければ原作以上にもっさり」という事態になっているのがアレだが…。 -便利機能の追加。 --ステージセレクト制で好きなステージから再開ができるようになった。 ---これにより昔のゲームにありがちな「やり込むのに最初のステージから始めないといけない」という手間が大幅に緩和されている。 --コンティニューが無制限で、何回ゲームオーバーになろうがパターンを覚えてクリアさせてくれる。 ---コンティニューは原則として「そのステージの最初からの再開」なので、コンティニューばかりのごり押しクリアはできず、ある程度のプレイスキルは必要になってくる。 -裏ワールドのファンサービス。 --通常難易度では原作と同じキウイの集団が人質となるが、裏ワールドではキウイ以外にもあの有名なタイトーキャラが人質役で登場している。 ---詳細は避けるが原作よりも知名度が高く、本作と同じDSでリメイク移植されているキャラである。ヒントは「泡」というべきか。 ---- **賛否両論点 -原作よりも難易度が大幅に低下している。 --「ライフ制」「二段ジャンプなどの新操作」などの要因により、原作に比べれば非常にクリアが容易となっている。 --ただ、原作自体が難しすぎた面もあるのも事実で、本作はそれを万人向けのマイルドな難易度に調整して遊びやすくさせている節も強い。 ---実際、本作の難易度は同期のアクションゲームに比べれば決して低くはなく、どちらかといえば「ちょっと難しい」程度というのが一般的な模様。 ---- **問題点 -ボリューム不足感が目立つ。 --ストーリーモードの内容は「全5ラウンド × 4ステージ」の全20ステージぽっきりで、原作と全く同じステージ数である。裏ワールドを含めても全40ステージしかない。 ---19年越しにリメイク移植された作品なんだからステージ数が増加されていて当たり前だと思うのだが、そういうサプライズは特にない。 ---その少ないステージ数で構成されたストーリーモードとVSモードだけが収録されたソフトの定価が約4,000円もするのは明らかに割高である。 -蛇足以外の何者でもないミニゲームイベントの数々。 --かろうじて擁護できるのは、タッチペン操作が一切ない「この敵を倒せ」と、1タッチで済む「間違い探し」位で、他は本気でいらない存在でしかない。 --特に蛇足の極みなのは「ハンドル」。敵がたくさん沸いてくる状態で十字ボタンとボタンをティキを動かしながらタッチペンで下画面をぐるんぐるん回さないといけず、相当なストレスが溜まる。 ---しかも一部のステージにはこのドアが連続で配置されている場面すらもあり、ただの嫌がらせ状態である。 --そもそも原作尊重のアクションゲームである本作にタッチペン操作を求めるプレイヤーなんているとは思えない。スタッフは一体何を考えてこんなものを入れてしまったのか理解に苦しむ。 -誰得なVSモード。 --「収録ミニゲームは4つだけ」「プレイするには人数分のDS本体と本ソフトが必要」「そのミニゲームも大して面白くない」と、いいところがまるでない。 ---はっきりいって『[[New スーパーマリオブラザーズ]]』に収録されたミニゲーム集の方がこれよりも遥かに楽しめるレベル。 --パーティゲームに特化するのならわざわざ一昔前のゲームの尊重リメイクにする必要もなく、リメイクに力を入れるのならこんな誰得なモードを入れる必要もない訳で…。 -充実のオプション。 --一応はオプション設定があるが、その項目は「VSモードのネームエントリー」と「セーブデータの初期化」のみ。 ---キーコンフィグなり、ステレオ/モノラル切り替えなり、ストーリーモードにおけるミニゲームイベントの有無設定なり、入れるものは他に幾らでもあると思うのだが…。 -ストーリー紹介が全部英語表記。 --原作尊重ではあるが、わざわざそこまで尊重にする必然性があるのかどうかは疑問。国産のゲームなんだから別に日本語表記でも問題はないと思うのだが…? ---英語が読めない人にとってはどういう展開を迎えているのかが分かり辛いが、一応、絵図を見るだけでも十分に理解できるイベントに収まってはいる。 ---- **総評 「フルプライスにしてはボリューム不足」「タッチペン操作の押し付け」「入れる必要皆無なミニゲーム」といった問題は目立つが、リメイクとしては原作尊重で遊びやすい内容ではある。~ 原作尊重な故にゲームとしては古臭い内容だが、原作のゲーム性を堪能しつつ、ティキ達の可愛らしい仕草に萌えるのも一興かもしれない。 ---- ---- **余談 -プレミアソフトとなっており、入手困難となっている。
*ニュージーランドストーリーDS 【にゅーじーらんどすとーりーでぃーえす】 |ジャンル|アクション|CENTER:&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51K-bnrPeoL.jpg,height=200)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|サイバーフロント|~| |開発元|ドリームス|~| |発売日|2007年5月31日|~| |定価|3,800円(税別)|~| |プレイ人数|ストーリーモード:1人&br;ミニゲーム:1~4人|~| |セーブデータ|1個|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ニュージーランドストーリーのリメイク移植&br()快適性の増強と蛇足イベントの追加&br()誰得ミニゲーム集|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1988年にてアーケードにリリースされたタイトー原作のアクションゲーム『[[ニュージーランドストーリー]]』を、ニンテンドーDSにて19年越しにリメイク移植した作品。 -原作のゲーム性を再現しつつも、本作の追加操作やDSならではのミニゲーム集などの新要素が追加されている。 -メインである「ストーリーモード」は一人プレイ専用。ミニゲーム集である「VSモード」は2~4人の通信対戦プレイが可能。 ---- **主なルール &font(b,16){ストーリーモード} -本作のメインに該当するモードで、基本的なプレイルールは原作と同じだが追加、変更された面も幾つかある。 --基本的なプレイルールに関しては[[原作>ニュージーランドストーリー]]のページを参照にして欲しい。 -大方は原作と全く同じ2Dのゲーム性である。 --ゲーム画面はDSの上画面のみで表示され、下画面はティキや出口など居場所を知らせてくれるMAP表示機能となっている。 ---ボス戦に関してはゲーム画面が二画面すべてに表示されたバトルとなり、状況によってティキのいる画面の位置が変わる。 -ステージを進めると時折ミニゲームイベントが発生する場面があり、下画面によるタッチ操作を要求される。 --ミニゲームイベントは必ず指定されたノルマをクリアしなければならないものから、特に重要課題ではないものまで存在する。詳細は下記参照の事。 -原作と比べるとステージクリア条件が複雑化している。 --原作におけるボスがいないステージでは「さらわれた人質に触れる」事でステージクリアとなったが、本作では人質に触れる前にステージ内のどこかに配置された「鍵」を取得する必要がある。 ---鍵を取得していない状態で人質に触れても救出できず、遠回りで鍵を探し回すハメになってしまう。 --ボスがいるステージに関しては鍵は配置されておらず、原作同様ボスの待つ場所にさえたどり着けばボス戦となる。 -各ステージには幾つかのフィールドに分かれており、それを行き来する進行となる。 --攻略しているフィールドのワープゲートに触れると次のフィールドに進める。それを何度も通過すると人質やボスが待つ場所にたどり着けるという流れ。 ---次フィールドに移項すると、装備ショットは必ず弓矢に戻り、乗っていた乗り物やアイテム効果はリセットされてしまう。 ---前フィールドのスコア状況、ライフ数、残機数、「E」「X」「T」「E」「N」「D」ストックはそのままの状態で継続される。 --原作にもあったステージを数箇所スキップできるワープゾーンが隠しで存在する。 -残機制に加えてライフ制も兼ねている。 --初期ライフは「3」。アイテムの「ハート」を取得すれば最大「5」までのストックが可能。 --原作では大方一発死だったが、本作ではライフ制の導入によりちょっとのダメージではミスしなくなった。但し、敵の攻撃によっては一撃でライフをすべて奪ってくるやつがいる。 --ステージクリアすれば、次ステージにてライフが初期値の状態でスタートとなる。また、ミス後の復活時でも同様である。 --すべての残機が尽きるとゲームオーバー。コンティニューは無制限で、そのステージの最初からの再開となる。但し、ボス戦のみは即そこから再開できる。 --原作にあった「天国ステージ」が存在し、発生条件もほぼ同じである。 -全5ラウンド構成で各ラウンドは4つのステージに分けられる(総計20ステージ構成)。 --これは原作と全く同じステージ量であるが、ステージ構造自体は原作よりも大幅な変更が加えられた場所が多い。 --ステージセレクト制を採用しており、ゲームを始めると今までにプレイしたステージを選べる様になっている。また、ステージセレクトの状況はバックアップにて記録される。 ---但し、ステージセレクト後は通常のステージ進行となる。再度ステージセレクトをしたければゲームを終えなければならない。 ---ステージセレクトをすると、前のプレイで所持していたスコア状況や残機数などの内容がすべてリセットされているので注意。 -人質を全員救出して全ステージをクリアすれば隠しモードとして、「裏ワールド」が出現する。 --このモードはステージ構造こそは同じだが、敵の攻撃が激化するなどの要因で通常よりも難易度が高くなっている。いわば通常難易度では物足りない人向けのモードといえる。 --なお、20羽の人質すべてを救出しないと裏ワールドは解禁されない。人質が何匹救出できているかはステージセレクト画面にて確認ができる。 ---ワープゲートの中には上記でも述べた通り「ステージを数箇所すっとばしてワープする」ものがあり、それを利用してしまうと人質全員に遭遇できない恐れがある。 --解禁した状態でストーリーモードを再度選ぶと即裏ワールドが始められる。この場合、クリア済みの通常難易度は選べなくなってしまう。 &font(b,16){操作系統について} #region(詳細) -主人公であるティキの操作方法は以下の通り。 --陸地状態での移動操作。 ---十字ボタン左右で移動。 ---十字ボタン左右どちらかを素早く2回押すとダッシュ。 ---十字ボタン下でしゃがみ動作。 ---Aボタンでジャンプ。ボタンの押す長さによってジャンプ距離が変わる。 ---ジャンプ中の登りでもう一度Aボタンを押せば二段ジャンプ。 ---ジャンプ中の下りでAボタンを連打するとはばたき動作。 ---下に特定の地形がある状態にて十字ボタン下とAボタンでそこに降りられる。 ---Yボタン押しっぱなしでついばみ動作。 --乗り物状態での移動操作。 ---十字ボタン左右で移動の左右調整。 ---Aボタン押しっぱなしで上昇。Aボタンを離すと下降。 ---特定の乗り物に乗っているか、アイテムの「ジョイスティック」を取得している状態だと、十字ボタンで上下左右移動。 ---陸地に接している状態にて十字ボタン下で乗り物から降りる。 --水中状態での移動操作。 ---十字ボタンで上下左右移動。 ---十字ボタンのいずれかの方向とAボタンで水中ダッシュ。 ---水がない場所にて十字ボタン上で微小ジャンプ。 ---水がない場所にてBボタンを押せば息継ぎ(水吐き)。 --攻撃操作((水中状態では一部を除き一切の攻撃はできない。))。 ---Bボタンでショット。 ---Bボタンを押しっぱなしにして頃合に離すと溜めショット。 ---Rボタンを押しながら十字ボタンでショットの方向調整。 ---方向調整中にLボタンでショットの方向をデフォルトに戻す。 -本作ならではの追加動作に関する補足は以下の通り。 --「ダッシュ」「水中ダッシュ」 ---その名の通りティキの移動速度を上げる操作。これを利用すると原作よりもスピーディな移動が可能となる。 ---但し、水中ダッシュに関しては酸素ゲージが通常の移動よりも大きく消費されるというデメリットもある。 --「二段ジャンプ」 ---通常のジャンプよりも高く飛ぶ事が可能。これにより、原作では乗り物状態でないと行けない地形が通常時でも進入可能となる。 --「はばたき動作」 ---原作では自力での飛行ができなかったティキだが、この動作により鈍足ではあるが自力飛行できるようになった。 ---但し、飛行中には「飛行ゲージ」が表示され、段々とこれが消費されていきゲージがなくなると飛行は中断されてしまう。&br()飛行ゲージを回復させるには一旦ティキを地形に降りさせる必要がある。 --「ついばみ動作」 ---特定の地形にティキを乗せてこの動作を行えばアイテムを掘り出せる。何もないところでもついばみは可能だが、特に意味のある効果はない。 --「しゃがみ動作」 ---その名の通りしゃがみを行い一部の敵攻撃を避けられるが、元々のティキの身長が低い故にほんの気持ち程度のしゃがみでしかなく、避けられる対象は大幅に限られる。 --「溜めショット」 ---通常のティキのショットよりも強力なショットを放てる。もちろん溜め中は隙ができるというデメリットも伴う。 --「ショットの方向調整」 ---通常のティキのショットは前方にしか撃てないが、これを行う事により360度間隔で方向調整が可能となる。 ---調整された向きは固定化され、Lボタンを押さない限りはその方向でショットを撃ち続けられる。 #endregion() &font(b,16){ショット・アイテム・乗り物について} #region(詳細) -ショットの種類。 --「弓矢」 ---始めからティキが装備しているショット。「弓矢」アイテムを取得する事でもこのショットになる。性能は原作のそれとほぼ同じ。 ---溜めショットは攻撃力、攻撃判定共に強い巨大な矢を放つ。 --「火矢」 ---「炎」アイテムを取得すればこのショットになる。 ---当てた敵を燃やす効果があり、燃えた敵に他の敵に接触すると引火して巻き添えで倒せる。 ---溜めショットはティキの前後同時に火矢を放つ。 --「氷矢」 ---「ダイヤ」アイテムを取得すればこのショットになる。 ---当てた敵を凍らせる効果があり、凍った敵はティキの踏み台にしたり、押したりする事ができる。凍った敵は放置すると元に戻ってしまう。 ---この武器自体の攻撃力は全くなく、凍った敵を倒すには押して地形に落とすか、空中で凍らせてからその上からティキを乗せて落とすかの方法がある。 ---溜めショットは貫通する氷矢を放つ。 --「槍と盾」 ---「盾」アイテムを取得すればこの攻撃になる。 ---近距離攻撃専用で他のショットに比べると射程制限が限られ、ショットの方向調整もできないが、攻撃力が高く全ショット中唯一水中状態でも攻撃ができる。 ---溜めショットは盾をかざす動作を行い、ほとんどの敵の攻撃を無効化できる。また、溜めていない状態で敵攻撃をもらってもシールドの消費と引き換えにダメージを無効化できる。&br()シールドを消費してしまうと、一切の溜めショット(盾かざし)はできなくなり、防御面が弱くなってしまう。 --なお、原作にあった「爆弾」「レーザー」のショットは本作では一切存在しない。 -アイテムの種類。 --ショット関係 ---「弓矢」…装備ショットが弓矢になる。 ---「炎」…装備ショットが火矢になる。 ---「ダイヤ」…装備ショットが氷矢になる。 ---「盾」…装備ショットが槍と盾になる。 --その他のアイテム ---「鍵」…人質を救出するのに必要なもの。ボスのいないステージにてどこかに1つ配置されている。ボスのいるステージでは存在しない。 ---「時計」…一定時間敵の動きが止まる。 ---「どくろ」…画面内にいる敵を全滅させる。 ---「スプリング」…乗り物状態にて敵の乗り物とぶつかると大きく弾き返す。 ---「ジョイスティック」…乗り物状態にて操作が十字ボタンによる直感的なものに変化する(詳しくは上記の操作方法参照)。乗り物から降りると効果は消える。 ---「スピードアップ」…一定時間ティキの移動スピードを上げるが、ジャンプの距離が短くなるというデメリットもある。 ---「瓶」…一定時間ティキが無敵になる。 ---「鏡」…ボスのいないステージでは強制ステージクリアをしてしまう。ボスのいるステージではボス戦に強制移項する。 ---「ハート」…ティキのライフが1増える。 ---「フルーツ」…スコアアップ。複数の種類があり、スコアにも差異がある。 ---「E」「X」「T」「E」「N」「D」…すべて集めると1UP。各アルファベットは複数ストックが可能。 -乗り物の種類。 --陸地専用の乗り物 ---「気球風船」…中に乗れる乗り物。耐久度は攻撃1発分。 ---「小風船」…下に乗れる乗り物。耐久度は攻撃1発分。 ---「大風船」…上か下に乗れる乗り物。耐久度は攻撃1発分。 ---「復活風船」…上か下に乗れる乗り物。耐久度は攻撃3発分。 ---「鳥型風船」…下に乗れる乗り物。移動速度が速い。耐久度は攻撃1発分。 ---「メタル風船」…上か下に乗れる乗り物。移動速度が遅い。耐久度は無限(壊れない)。 ---「トゲ風船」…上に乗れる乗り物。下位置にトゲがありこれに触れるとティキ、敵を問わずにダメージ。移動速度が遅い。耐久度は無限(壊れない)。 ---「飛行船型風船」…中に乗れる乗り物。耐久度は攻撃5発分。 ---「UFO」…中に乗れる乗り物。2種類のUFOが存在し、乗っている最中は「ミサイル」か「レーザー」の攻撃が撃てる。デフォルトでジョイスティックの操作ができる。耐久度は無限(壊れない)。 ---「ローラースケート」…上に乗れる乗り物。高速移動で天井に張り付く事ができる。乗ってから一定時間経過すると壊れてしまう。 ---「カート」…中に乗る乗り物。通常攻撃と飛行は一切できないがジャンプは可能。前方移動中に敵など触れるとそいつを倒せる。敵ダメージ以外にも前方移動中に壁へ衝突すると壊れてしまう。 ---「ハンモック風船」…中に乗る乗り物。一切の攻撃はできないが、乗るとライフ回復の恩威あり。「十字ボタンを押しながらDS本体に息を吹きかける」という特殊な操作で移動できる。 --水中専用の乗り物。 ---「バブル」…これに乗れば酸素ゲージを消費せずに移動できる。但し、乗る事のできないダミーのバブルも多く存在する。 ---「カメ」…これに乗れば水中ダッシュが通常の酸素ゲージと同じ消費量で移動できる。 ---「こいのぼり」…これに乗れば高速移動できる。また、水中の敵に近づけるとそいつを飲み込む(倒す)性能もある。 #endregion() &font(b,16){ミニゲームイベントについて} #region(詳細) -ミニゲームイベントに関しては以下のものがある。 --「ハンドル」 ---ティキがドアの前に接触すると発生する。画面下にあるハンドルの取っ手をタッチペンで時計回りに数回回せばドアが解除される。 ---ハンドルを回している最中でも敵は容赦なく襲ってくるので、それを意識しないと危険を伴う。 --「この敵を倒せ」 ---画面下に指定された敵のノルマが表示されるので、そいつをすべて倒せば何かしらの道が開ける。このイベントは下画面の操作は一切必要としない。 --「間違い探し」 ---下画面に上画面と同じゲーム画面が表示される。一箇所だけ背景が違う間違いポイントがあるので、それをタッチペンでタッチすれば何かしらの道が開ける。 ---奥の隅々までスクロールさせないと間違いポイントが見つからない時もあるので、下画面を見つつもティキを操作しなければならない。 --「綱渡り」 ---上画面でティキが綱渡りするシーンとなるが、この最中は一切の十字ボタンとボタン操作はできず、勝手に綱渡りが始まる。 ---下画面に棒を持ったティキが表示され、棒の両端をタッチペンでホールドしてバランス感覚を調整していく。ホールド中はティキの動きが停止するので、ホールドばかりしていると何も始まらない。 ---ティキがバランスを崩すと崖下に落下して1ミスとなってしまう。無事綱を渡りきれば次の場所に移項する。 --「ティキキャッチ」 ---このイベントでは上画面にかなり大きな落とし穴が配置されており、ティキを落とさずに渡るのは難しい((絶対に渡れない訳ではなく、二段ジャンプなどを駆使すれば落ちずに済む。))。落としてしまうとミスにこそはならないが、下画面のトゲ地形に転落してしまう。 ---トゲ地形に落ちきる前にティキをタッチペンでホールドし、上に大きくスライドさせればノーダメージで上画面に戻せる。 ---もしホールドができずにティキがトゲに触れてしまうと1ミスとなってしまう。 --「シーソージャンプ」 ---画面下にてシーソーに乗ったティキが待機している。重りをタッチペンでホールドし、ティキの片方にあるシーソーに乗せると上画面に飛ばす事ができる。 ---重りの乗せ方によってティキの飛ぶ勢いが変化する。上画面には何種類かのワープゲートが用意されており、ティキの飛ばし方によってどのゲートに到達できるのかが変わる。 ---錘には回数制限があり、すべての重りをシーソーに乗せずに落下させてしまうと失敗となる。失敗後はどこかのフィールドに飛ばされる。 --「ティキ入れ」 ---下画面にティキが10羽用意されているので、それをタッチペンでホールドして上にスライドさせると上画面に飛ばせる。 ---上画面には玉入れがあり、それにティキを入れればポイントが加算される。もし入らなかった場合は下画面に入らなかった分のティキが元の状態で戻っている。 ---制限時間があり、どれだけのティキを入れられるのかを競う。多く入れると質の高いボーナスアイテムがもらえるが、&br()入れられなくても特にこれといったペナルティはなく、結果に関わらず次のフィールドに移項する。 --「フィッシング」 ---下画面に魚が大量に泳いでいる。釣り針をタッチペンでスライドして魚に食わせる事で上画面に飛ばせる。 ---上画面には船に乗ったティキが待機している。飛んだ魚をAボタンでジャンプしてキャッチすればポイント加算。魚を飛ばしてもキャッチできなければポイントは増えない。 ---制限時間があり、どれだけの魚をキャッチできるのかを競う。多くキャッチすると質の高いボーナスアイテムがもらえるが、&br()ャッチできなくても特にこれといったペナルティはなく、結果に関わらず次のフィールドに移項する。 #endregion() &font(b,16){VSプレイ} -DSワイヤレス通信を利用して2~4人の対戦ミニゲームがプレイできる。 --プレイするには人数分のDS本体と本ソフトが必要。 --オプションにてVSプレイ専用のネームエントリーが可能。 --各ミニゲームはポイント制となっており、多くポイントを取得した側が勝利となる。 --ミニゲームを終えると続けてミニゲームを選ぶか否かを選択できる。 -プレイできるミニゲームは4つ。 --「間違い探し」「綱渡り」「ティキ入れ」「フィッシング」のどれかを選んでゲーム開始。 ---各ミニゲームの内容に関しては上記のストーリーモード(ミニゲームイベント)参照の事。 --各ミニゲームは以下のルールで勝敗が決まる。 ---「間違い探し」…先に間違いを探し当てた側にポイント加算。早く探し当てる程にポイントが増える。 ---「綱渡り」…先に綱を渡りきった側にポイント加算。早く渡り切る程にポイントが増える。 ---「ティキ入れ」…制限時間以内に多くのティキを入れた側にポイント加算。より多くのティキを入れる程にポイントが増える。 ---「フィッシング」…制限時間以内に多くの魚をキャッチした側にポイント加算。より多くの魚をキャッチする程にポイントが増える。 ---- **評価点 -原作よりもグラフィック、BGMのクオリティが向上している。 --流石にDSでのリメイクだけあってグラフィックはより原作よりも繊細となり、キャラのアニメーションパターンが増している。 ---ティキの可愛らしい仕草もパワーアップし、ちょこまかと多彩な表情で動き回る様が和む。 --原作では全ラウンド(ステージ)でほぼ使い回しだったメインBGMは、本作においては各ラウンド毎には原作の曲をアレンジした楽曲が用意されている。 ---一部のオリジナル楽曲を除けば、ほぼ原作のアレンジ楽曲が採用されており、原作プレイヤーにとっては懐かしさを覚えるのではないだろうか。 -ダッシュ系の追加操作により、原作よりも進行テンポが増した。 --原作はティキの動きが鈍足だった事もあり、若干のもっさり感が漂っていたが、本作ではダッシュを駆使する事でさくさくに進める様になっている。 --ただ、問題点の項で述べた蛇足イベントのせいで足止めが多く、むしろ「ダッシュしなければ原作以上にもっさり」という事態になっているのがアレだが…。 -便利機能の追加。 --ステージセレクト制で好きなステージから再開ができるようになった。 ---これにより昔のゲームにありがちな「やり込むのに最初のステージから始めないといけない」という手間が大幅に緩和されている。 --コンティニューが無制限で、何回ゲームオーバーになろうがパターンを覚えてクリアさせてくれる。 ---コンティニューは原則として「そのステージの最初からの再開」なので、コンティニューばかりのごり押しクリアはできず、ある程度のプレイスキルは必要になってくる。 -裏ワールドのファンサービス。 --通常難易度では原作と同じキウイの集団が人質となるが、裏ワールドではキウイ以外にもあの有名なタイトーキャラが人質役で登場している。 ---詳細は避けるが原作よりも知名度が高く、本作と同じDSでリメイク移植されているキャラである。ヒントは「泡」というべきか。 ---- **賛否両論点 -原作よりも難易度が大幅に低下している。 --「ライフ制」「二段ジャンプなどの新操作」などの要因により、原作に比べれば非常にクリアが容易となっている。 --ただ、原作自体が難しすぎた面もあるのも事実で、本作はそれを万人向けのマイルドな難易度に調整して遊びやすくさせている節も強い。 ---実際、本作の難易度は同期のアクションゲームに比べれば決して低くはなく、どちらかといえば「ちょっと難しい」程度というのが一般的な模様。 ---- **問題点 -ボリューム不足感が目立つ。 --ストーリーモードの内容は「全5ラウンド × 4ステージ」の全20ステージぽっきりで、原作と全く同じステージ数である。裏ワールドを含めても全40ステージしかない。 ---19年越しにリメイク移植された作品なんだからステージ数が増加されていて当たり前だと思うのだが、そういうサプライズは特にない。 ---その少ないステージ数で構成されたストーリーモードとVSモードだけが収録されたソフトの定価が約4,000円もするのは明らかに割高である。 -蛇足以外の何者でもないミニゲームイベントの数々。 --かろうじて擁護できるのは、タッチペン操作が一切ない「この敵を倒せ」と、1タッチで済む「間違い探し」位で、他は本気でいらない存在でしかない。 --特に蛇足の極みなのは「ハンドル」。敵がたくさん沸いてくる状態で十字ボタンとボタンをティキを動かしながらタッチペンで下画面をぐるんぐるん回さないといけず、相当なストレスが溜まる。 ---しかも一部のステージにはこのドアが連続で配置されている場面すらもあり、ただの嫌がらせ状態である。 --そもそも原作尊重のアクションゲームである本作にタッチペン操作を求めるプレイヤーなんているとは思えない。スタッフは一体何を考えてこんなものを入れてしまったのか理解に苦しむ。 -誰得なVSモード。 --「収録ミニゲームは4つだけ」「プレイするには人数分のDS本体と本ソフトが必要」「そのミニゲームも大して面白くない」と、いいところがまるでない。 ---はっきりいって『[[New スーパーマリオブラザーズ]]』に収録されたミニゲーム集の方がこれよりも遥かに楽しめるレベル。 --パーティゲームに特化するのならわざわざ一昔前のゲームの尊重リメイクにする必要もなく、リメイクに力を入れるのならこんな誰得なモードを入れる必要もない訳で…。 -充実のオプション。 --一応はオプション設定があるが、その項目は「VSモードのネームエントリー」と「セーブデータの初期化」のみ。 ---キーコンフィグなり、ステレオ/モノラル切り替えなり、ストーリーモードにおけるミニゲームイベントの有無設定なり、入れるものは他に幾らでもあると思うのだが…。 -ストーリー紹介が全部英語表記。 --原作尊重ではあるが、わざわざそこまで尊重にする必然性があるのかどうかは疑問。国産のゲームなんだから別に日本語表記でも問題はないと思うのだが…? ---英語が読めない人にとってはどういう展開を迎えているのかが分かり辛いが、一応、絵図を見るだけでも十分に理解できるイベントに収まってはいる。 ---- **総評 「フルプライスにしてはボリューム不足」「タッチペン操作の押し付け」「入れる必要皆無なミニゲーム」といった問題は目立つが、リメイクとしては原作尊重で遊びやすい内容ではある。~ 原作尊重な故にゲームとしては古臭い内容だが、原作のゲーム性を堪能しつつ、ティキ達の可愛らしい仕草に萌えるのも一興かもしれない。 ---- ---- **余談 -開発元のドリームスは前年発売のリメイク作品群『[[バブルボブルDS]]』『[[ニューレインボーアイランド]]』も手掛けている。 -プレミアソフトとなっており、入手困難となっている。

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