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//PS2版、PSP版はゲーム評価されていない状態だったので即時削除しました。 //根拠:運営議論スレ9のレス879と882 *処女はお姉さまに恋してる 【おとめはぼくにこいしてる】 |ジャンル|女装潜入ロマンティックラブコメディ|CENTER:&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51D55AKHT8L.jpg,height=160)&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/5129PVAT34L.jpg,height=160)''※CD版''|CENTER:&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/613V917DYDL.jpg,height=160)''※DVD版''|CENTER:&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WuepR-WoL.jpg,height=160)&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51CymILD7WL.jpg,height=160)''※廉価版''| |対応機種|Windows 98~XP|~|~|~| |発売・開発元|キャラメルBOX|~|~|~| |発売日|初回版:2005年2月18日&br;通常版:2005年2月18日&br;DVD版:2006年4月28日|~|~|~| |定価|8,800円(税別)|~|~|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|~|~| |廉価版|Win7対応版:2011年5月27日/2,800円(税別)&br;キャラメルBOXコレクション&br;1&2パック:2012年5月25日/5,800円(税別)|~|~|~| |配信|2011年7月8日/2,500円(税別)|~|~|~| |判定|なし|~|~|~| |ポイント|女装潜入物の先駆けにして代表作&br;主人公が大人気&br;一部CGが不自然&br;18禁シーンが蛇足&br;百合要素アリ|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''処女はお姉さまに恋してるシリーズ''&br;''1'' / [[2人のエルダー>処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー]] / 3つのきら星| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 いわゆる『女装男子』及び『女学園潜入物』を一気に浸透させた作品。略して「おとボク」。~ それ以前にも似たようなジャンルの作品はあるにはあったが、ここまでヒットしたのは初なので、必ずと言っていいほど代表作扱いされる作品である。~ 家庭用ゲーム機では、学園名が変更され、ゲーム表記が『乙女はお姉さまに恋してる』((読み方は同じ。尚、学校名変更は実際に存在する学園と被ったため。))となる。~ 移植はもちろんのこと、アニメ化、そして続編まで作成され、キャラメルBOXの大出世作となった。 **シナリオ 鏑木瑞穂は容姿端麗・文武両道だが、ちょっと気弱な財閥の御曹子。彼の運命は祖父の死をきっかけに一変する。~ 祖父が、瑞穂を女子校である“恵泉((PS2版では聖央、DVD版・PSP版及びその後の関連作品では聖應。))女学院”に転入させるとの遺言をしていた。~ 無理矢理女装させられ男であることを隠して、「宮小路瑞穂」と名乗り転入した女学院で、瑞穂はその美しい容姿と嫋やかな振る舞い、優秀な成績から次第に生徒達の注目を集めていく。~ そして訪れた全生徒の手本となる最上級生(エルダーシスター)を選ぶ『エルダー選挙』。先代エルダー・十条紫苑が瑞穂を支持する演説の最中に倒れてしまうも、瑞穂がお姫様抱っこっで颯爽と保健室に連れて行った姿が決定打となり、最初の投票でいきなり82パーセントもの票を得てしまい、男でありながら全校生徒の"お姉さま"として崇められることになってしまう。 **キャラクター #region(クリックで展開) &size(15){''宮小路 瑞穂''}~ 主人公。エルダー経験者でもある母親似(=女顔)の美少年だが、背丈は普通の男性並に高く、華奢に見えて格闘技の心得もある。長い髪は自毛で亡き母の遺言によるもの。本名は『鏑木』で、宮小路は母方の性。~ 股間の問題からか制服はロングスカート派((この学院では制服のスカートはロングかミニかを自由に選べる。))。~ 本学園の象徴たる存在『エルダーシスター』として、同学年を含む全生徒から『お姉さま』と慕われる((当学院では上級生を「〇〇お姉さま」と呼ぶ風習があるが、単に「お姉さま」と呼んだ場合はエルダーシスターの事を指す。))。~ その名声に違わぬハイスペックな能力と性格のため、男で主人公にもかかわらず、劇中のみならず''プレイヤー人気投票でも''並み居る女性陣を差し置いて&bold(){第一位}に輝いた((余談だが、エロゲー雑誌『テックジャイアン』の初期に「Ranceシリーズ」のランスが人気投票を連覇したことがある(そして男性キャラへの投票が禁止になった)。尤も人気の理由が違うが。))。~ よって、瑞穂は本作の主人公であり、メインヒロインであるといえよう。~ -『[[はぴねす!]]』の渡良瀬準と並び「男の娘」の代名詞扱いされている。ただし自ら望んで男の娘をやっている準とは違い、瑞穂は[[嫌々である>突撃!パッパラ隊]]。%%だから良いんじゃないか。%% &size(15){''十条 紫苑''}~ 瑞穂の女装にいち早く気づいた、先代エルダーシスター。~ しかし病気が理由でエルダーの役割を全う出来ずに留年までしてしまった薄幸の美少女(なので年上だが同級生)。とはいうものの、イタズラが好きでよく瑞穂や奏をからかっている。~ まりやほどお転婆ではなく、上品でお茶目な美人という印象が強い。お茶目だからこそ瑞穂の女装をスルーしたとも言える。~ 一応彼女がメインヒロインであるものの、後述の貴子に人気を取られがちではある。 &size(15){''御門 まりや''}~ 瑞穂の親戚で、すべての事情を知っている幼馴染。瑞穂の女学生生活を(面白がりながら)サポートする。~ まり&bold(){あ}ではなくまり&bold(){や}である。間違えるとキレる。~ 陸上部所属で、お嬢様とは思えないほどのイタズラ好きのお転婆娘。~ 共通ルートでは瑞穂をからかう立場だが、個別ルートに入ると瑞穂にほぼ一方的に攻められるため、そのギャップが映える。 &size(15){''周防院 奏''}~ ちっこい少女。大きなリボンが特徴だが、序盤ではそれが原因で一悶着起きてしまう。~ 意外な過去を持っており、個別ルートではそのシナリオに焦点が置かれる。~ 瑞穂直属のお世話役であるため、必然的に彼女と接する機会が増える。~ 後にファミ通文庫で出版された『櫻の園のエトワール』によると2年後にエルダーシスターに選ばれている。 &size(15){''上岡 由佳里''}~ ハンバーグ大好き少女。あまりに好きなため、ありがたくないあだ名をつけられている。~ ヒロインの中では庶民派であり、個別ルートでもこのジャンルありがちのハプニングイベントが用意されている。~ 奏とは同学年のためか、仲が良い。また、まりやの部活の後輩でお世話役。 &size(15){''厳島 貴子''}~ 生徒会長を務めている((本校の生徒会長は選挙ではなく先代からの指名(副会長からの繰り上げ)で行われる。))ツンデレお嬢様。当時のツンデレお嬢様ブームの中心に存在した、瑞穂に次ぐ人気キャラ。~ ラーメンを食べたことがないほどのお嬢様。あまりの人気に、『ツンデレラ』という公式SSも作成された。~ ただし、生徒会長以上の名誉であるエルダーシスターの座を転入生の(ポッと出の)瑞穂に掻っ攫われたとの思いから、瑞穂を本気で嫌っている。それもまた、シナリオにおける良素材なわけだが。 &size(15){''高島 一子''}~ 早口でハイテンションな幽霊少女(正確には地縛霊)。実は瑞穂の母親と同世代(当時からミニスカ制服が認められていただろうか?)。他のヒロインのフラグが立たないと自然と彼女との個別エンドを迎える。~ 寮の中なら壁抜け自由な事から瑞穂が男である事を知った。~ (股間的な理由で)女性用水着に着替えられず、プール授業のサボリ疑惑を持たれた瑞穂の身体に乗り移る事で完全な女性の身体に変化させてしまうような((地縛霊のはずの一子も瑞穂に乗り移っている間は寮から出られる。))、ご都合展開の橋渡し役となる。~ 寮内では4人の共同生活で瑞穂・奏が大人しいタイプのため、会話のムードメーカー的存在でもある。~ 故に、彼女を選ばなかった結末はホロリとしてしまう。 #endregion **評価点 -秀逸な設定とシナリオ --既存ジャンルの地位を確立するまでの、極まったシナリオは優秀。 --また、本ジャンルにおける主人公の存在感を一気に浸透させた功績は大きいだろう。 --序盤こそドジを踏むことが多いものの、次第にお姉さまとなって活躍していく展開は、瑞穂の成長を垣間見ることができ、好感が持てる。最初から完璧超人なので、あくまでも『女装』および『女性化』の話に関してだが…。 -注釈 --聞きなれない単語が出てくると、画面端でその説明書きが表示される((後に『FORTUNE ARTERIAL』(AUGUST)等でも利用された。))。それだけではなく、その注意書きに対してキャラが突っ込みを入れたり((もっとも、その展開に一番突っ込みを入れたいのはプレイヤーだと思うが。))、まるで注釈が1キャラクターのようなテキストも用意されており、お笑い要素も楽しめる。 -キャラクター --個性の強い魅力的なヒロイン、特にツンデレお嬢様である厳島貴子のキャラは高評価。逆にいえば、彼女のせいで他のヒロイン人気が押しつぶされてしまっているのだが。 **賛否両論点 -ジャンル分けについて --一子の項目でも触れたが、プールイベントにおける女体化は『女装男子』だけでなく『TSF』というジャンルも孕んでしまっている。~ それにより、一概に「女装男子」というジャンルに当てはめれるかどうかが不明確。 #co(){ -また、主人公の完璧さ故か、本作には「百合」需要も含んでいるため、ジャンルの区別が尚更困難な状態となっている。} --本ジャンルや、『男の娘』等の作品には共通する問題ではあるのだが。 **難点 -不要な18禁シーン --こうなってしまったのも、瑞穂があまりにも可愛い主人公であるため。~ そのため、瑞穂が男としてヒロインと関係を持っていく展開もレズにしか見えず蛇足であると思うプレイヤーも多かった。 ---それだけ、本作の女装設定が完璧すぎるという評価もできるが。 --Hシーンの数は共通パートだけでも滅法多い。 -CGの不自然さ //--この作品に限らないが((原画の「のり太」氏はキャラメルBOXのメイン原画家であり、本作で4作目。))。 --頭身に対して指が小さすぎたり、骨格が不自然なものがある。 --他、本来は制服のスカート丈が短い一子が、とあるCGでは長くなっているなどのミスもある。 -実質BAD扱いの一子シナリオ --シナリオの突入条件は上述のように他のヒロインのフラグが立たなかった場合。他の恋愛ADVでは普通はBADENDの条件である。 --本作はアニメのように話数が設定されており、各シナリオにはサブタイトルが存在し、終わりには予告もある。だが、一子シナリオにはそう言ったものがなく、スタッフロールも後日談もない。 --シナリオの内容は半分以上がまりやと由佳里の第7話の使い回し。 ---- **総評 非常に完成しつくされた設定とキャラクターにより、女装男子物の代表作品に上り詰めた本作。~ ただし、女装男子のみのジャンルではなく、「百合要素」が多く含まれているため、その点は要注意。 18禁シーンの不要さが挙げられるが、全年齢向けの作品を輩出されているため、そちらも選択肢として考慮するといいだろう。~ ただしPSP版は携帯機で手軽にプレイできる反面、音割れが酷く音声を楽しめないという欠点があるので、CVに重きを置くならPS2版をプレイする事をオススメする ---- **余談 -本作はあくまでも男主人公であり、女同士という「百合」の定義からは外れている。~ …だが、制作者は本作を「百合」であると発言している上に「マリア様がみてる」に酷似した設定など((そもそもエルダーシスター自体がマリみてで言う「薔薇様」である。 ただし、下級生が専属で上級生のお世話をする風習はマリみて(1998年)以前に『おちゃめなふたご』(1991年。原作は1945年)で既に登場している。))もあいまって、本来の「百合」好き層には難色を示す人もいる。 -2018年7月20日に美少女文庫から書籍『吸血姫は弟に恋してる (おねえちゃんはボクにこいしてる)』が発売。 --本作と同じライターのセルフパロディである。 おまけシナリオの一つ「まりやとかがみてる」の冒頭で一文字ずつ表示される「ミシシッピに消ゆ 連続殺人事件」と言う文章はおそらく『[[ミシシッピー殺人事件]]』+『[[北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ]]』+『[[ポートピア連続殺人事件]]』だと思われる。~ また、一子編の内容は『ミシシッピー殺人事件』のパロディ。各部屋への聞き込み、自室での情報整理、部屋に入った途端''落とし穴に落ちたり''、''どこからともなくナイフが飛んで来たり''など。 **続編 -2010年6月30日に続編『[[処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー]]』が発売。 -2018年2月23日に『処女はお姉さまに恋してる 3つのきら星』が発売。
//PS2版、PSP版はゲーム評価されていない状態だったので即時削除しました。 //根拠:運営議論スレ9のレス879と882 *処女はお姉さまに恋してる 【おとめはぼくにこいしてる】 |ジャンル|女装潜入ロマンティックラブコメディ|CENTER:&amazon(B0006FNXOY)''※CD版''|CENTER:&amazon(B000EOLLOG)''※DVD版''|CENTER:&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WuepR-WoL.jpg,height=160)&amazon(B004TPZOXK)''※廉価版''| |対応機種|Windows 98~XP|~|~|~| |発売・開発元|キャラメルBOX|~|~|~| |発売日|初回版:2005年2月18日&br;通常版:2005年2月18日&br;DVD版:2006年4月28日|~|~|~| |定価|8,800円(税別)|~|~|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|~|~| |廉価版|Win7対応版:2011年5月27日/2,800円(税別)&br;キャラメルBOXコレクション&br;1&2パック:2012年5月25日/5,800円(税別)|~|~|~| |配信|2011年7月8日/2,500円(税別)|~|~|~| |判定|なし|~|~|~| |ポイント|女装潜入物の先駆けにして代表作&br;主人公が大人気&br;一部CGが不自然&br;18禁シーンが蛇足&br;百合要素アリ|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''処女はお姉さまに恋してるシリーズ''&br;''1'' / [[2人のエルダー>処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー]] / 3つのきら星| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 いわゆる『女装男子』及び『女学園潜入物』を一気に浸透させた作品。略して「おとボク」。~ それ以前にも似たようなジャンルの作品はあるにはあったが、ここまでヒットしたのは初なので、必ずと言っていいほど代表作扱いされる作品である。~ 家庭用ゲーム機では、学園名が変更され、ゲーム表記が『乙女はお姉さまに恋してる』((読み方は同じ。尚、学校名変更は実際に存在する学園と被ったため。))となる。~ 移植はもちろんのこと、アニメ化、そして続編まで作成され、キャラメルBOXの大出世作となった。 **シナリオ 鏑木瑞穂は容姿端麗・文武両道だが、ちょっと気弱な財閥の御曹子。彼の運命は祖父の死をきっかけに一変する。~ 祖父が、瑞穂を女子校である“恵泉((PS2版では聖央、DVD版・PSP版及びその後の関連作品では聖應。))女学院”に転入させるとの遺言をしていた。~ 無理矢理女装させられ男であることを隠して、「宮小路瑞穂」と名乗り転入した女学院で、瑞穂はその美しい容姿と嫋やかな振る舞い、優秀な成績から次第に生徒達の注目を集めていく。~ そして訪れた全生徒の手本となる最上級生(エルダーシスター)を選ぶ『エルダー選挙』。先代エルダー・十条紫苑が瑞穂を支持する演説の最中に倒れてしまうも、瑞穂がお姫様抱っこっで颯爽と保健室に連れて行った姿が決定打となり、最初の投票でいきなり82パーセントもの票を得てしまい、男でありながら全校生徒の"お姉さま"として崇められることになってしまう。 **キャラクター #region(クリックで展開) &size(15){''宮小路 瑞穂''}~ 主人公。エルダー経験者でもある母親似(=女顔)の美少年だが、背丈は普通の男性並に高く、華奢に見えて格闘技の心得もある。長い髪は自毛で亡き母の遺言によるもの。本名は『鏑木』で、宮小路は母方の性。~ 股間の問題からか制服はロングスカート派((この学院では制服のスカートはロングかミニかを自由に選べる。))。~ 本学園の象徴たる存在『エルダーシスター』として、同学年を含む全生徒から『お姉さま』と慕われる((当学院では上級生を「〇〇お姉さま」と呼ぶ風習があるが、単に「お姉さま」と呼んだ場合はエルダーシスターの事を指す。))。~ その名声に違わぬハイスペックな能力と性格のため、男で主人公にもかかわらず、劇中のみならず''プレイヤー人気投票でも''並み居る女性陣を差し置いて&bold(){第一位}に輝いた((余談だが、エロゲー雑誌『テックジャイアン』の初期に「Ranceシリーズ」のランスが人気投票を連覇したことがある(そして男性キャラへの投票が禁止になった)。尤も人気の理由が違うが。))。~ よって、瑞穂は本作の主人公であり、メインヒロインであるといえよう。~ -『[[はぴねす!]]』の渡良瀬準と並び「男の娘」の代名詞扱いされている。ただし自ら望んで男の娘をやっている準とは違い、瑞穂は[[嫌々である>突撃!パッパラ隊]]。%%だから良いんじゃないか。%% &size(15){''十条 紫苑''}~ 瑞穂の女装にいち早く気づいた、先代エルダーシスター。~ しかし病気が理由でエルダーの役割を全う出来ずに留年までしてしまった薄幸の美少女(なので年上だが同級生)。とはいうものの、イタズラが好きでよく瑞穂や奏をからかっている。~ まりやほどお転婆ではなく、上品でお茶目な美人という印象が強い。お茶目だからこそ瑞穂の女装をスルーしたとも言える。~ 一応彼女がメインヒロインであるものの、後述の貴子に人気を取られがちではある。 &size(15){''御門 まりや''}~ 瑞穂の親戚で、すべての事情を知っている幼馴染。瑞穂の女学生生活を(面白がりながら)サポートする。~ まり&bold(){あ}ではなくまり&bold(){や}である。間違えるとキレる。~ 陸上部所属で、お嬢様とは思えないほどのイタズラ好きのお転婆娘。~ 共通ルートでは瑞穂をからかう立場だが、個別ルートに入ると瑞穂にほぼ一方的に攻められるため、そのギャップが映える。 &size(15){''周防院 奏''}~ ちっこい少女。大きなリボンが特徴だが、序盤ではそれが原因で一悶着起きてしまう。~ 意外な過去を持っており、個別ルートではそのシナリオに焦点が置かれる。~ 瑞穂直属のお世話役であるため、必然的に彼女と接する機会が増える。~ 後にファミ通文庫で出版された『櫻の園のエトワール』によると2年後にエルダーシスターに選ばれている。 &size(15){''上岡 由佳里''}~ ハンバーグ大好き少女。あまりに好きなため、ありがたくないあだ名をつけられている。~ ヒロインの中では庶民派であり、個別ルートでもこのジャンルありがちのハプニングイベントが用意されている。~ 奏とは同学年のためか、仲が良い。また、まりやの部活の後輩でお世話役。 &size(15){''厳島 貴子''}~ 生徒会長を務めている((本校の生徒会長は選挙ではなく先代からの指名(副会長からの繰り上げ)で行われる。))ツンデレお嬢様。当時のツンデレお嬢様ブームの中心に存在した、瑞穂に次ぐ人気キャラ。~ ラーメンを食べたことがないほどのお嬢様。あまりの人気に、『ツンデレラ』という公式SSも作成された。~ ただし、生徒会長以上の名誉であるエルダーシスターの座を転入生の(ポッと出の)瑞穂に掻っ攫われたとの思いから、瑞穂を本気で嫌っている。それもまた、シナリオにおける良素材なわけだが。 &size(15){''高島 一子''}~ 早口でハイテンションな幽霊少女(正確には地縛霊)。実は瑞穂の母親と同世代(当時からミニスカ制服が認められていただろうか?)。他のヒロインのフラグが立たないと自然と彼女との個別エンドを迎える。~ 寮の中なら壁抜け自由な事から瑞穂が男である事を知った。~ (股間的な理由で)女性用水着に着替えられず、プール授業のサボリ疑惑を持たれた瑞穂の身体に乗り移る事で完全な女性の身体に変化させてしまうような((地縛霊のはずの一子も瑞穂に乗り移っている間は寮から出られる。))、ご都合展開の橋渡し役となる。~ 寮内では4人の共同生活で瑞穂・奏が大人しいタイプのため、会話のムードメーカー的存在でもある。~ 故に、彼女を選ばなかった結末はホロリとしてしまう。 #endregion **評価点 -秀逸な設定とシナリオ --既存ジャンルの地位を確立するまでの、極まったシナリオは優秀。 --また、本ジャンルにおける主人公の存在感を一気に浸透させた功績は大きいだろう。 --序盤こそドジを踏むことが多いものの、次第にお姉さまとなって活躍していく展開は、瑞穂の成長を垣間見ることができ、好感が持てる。最初から完璧超人なので、あくまでも『女装』および『女性化』の話に関してだが…。 -注釈 --聞きなれない単語が出てくると、画面端でその説明書きが表示される((後に『FORTUNE ARTERIAL』(AUGUST)等でも利用された。))。それだけではなく、その注意書きに対してキャラが突っ込みを入れたり((もっとも、その展開に一番突っ込みを入れたいのはプレイヤーだと思うが。))、まるで注釈が1キャラクターのようなテキストも用意されており、お笑い要素も楽しめる。 -キャラクター --個性の強い魅力的なヒロイン、特にツンデレお嬢様である厳島貴子のキャラは高評価。逆にいえば、彼女のせいで他のヒロイン人気が押しつぶされてしまっているのだが。 **賛否両論点 -ジャンル分けについて --一子の項目でも触れたが、プールイベントにおける女体化は『女装男子』だけでなく『TSF』というジャンルも孕んでしまっている。~ それにより、一概に「女装男子」というジャンルに当てはめれるかどうかが不明確。 #co(){ -また、主人公の完璧さ故か、本作には「百合」需要も含んでいるため、ジャンルの区別が尚更困難な状態となっている。} --本ジャンルや、『男の娘』等の作品には共通する問題ではあるのだが。 **難点 -不要な18禁シーン --こうなってしまったのも、瑞穂があまりにも可愛い主人公であるため。~ そのため、瑞穂が男としてヒロインと関係を持っていく展開もレズにしか見えず蛇足であると思うプレイヤーも多かった。 ---それだけ、本作の女装設定が完璧すぎるという評価もできるが。 --Hシーンの数は共通パートだけでも滅法多い。 -CGの不自然さ //--この作品に限らないが((原画の「のり太」氏はキャラメルBOXのメイン原画家であり、本作で4作目。))。 --頭身に対して指が小さすぎたり、骨格が不自然なものがある。 --他、本来は制服のスカート丈が短い一子が、とあるCGでは長くなっているなどのミスもある。 -実質BAD扱いの一子シナリオ --シナリオの突入条件は上述のように他のヒロインのフラグが立たなかった場合。他の恋愛ADVでは普通はBADENDの条件である。 --本作はアニメのように話数が設定されており、各シナリオにはサブタイトルが存在し、終わりには予告もある。だが、一子シナリオにはそう言ったものがなく、スタッフロールも後日談もない。 --シナリオの内容は半分以上がまりやと由佳里の第7話の使い回し。 ---- **総評 非常に完成しつくされた設定とキャラクターにより、女装男子物の代表作品に上り詰めた本作。~ ただし、女装男子のみのジャンルではなく、「百合要素」が多く含まれているため、その点は要注意。 18禁シーンの不要さが挙げられるが、全年齢向けの作品を輩出されているため、そちらも選択肢として考慮するといいだろう。~ ただしPSP版は携帯機で手軽にプレイできる反面、音割れが酷く音声を楽しめないという欠点があるので、CVに重きを置くならPS2版をプレイする事をオススメする ---- **余談 -本作はあくまでも男主人公であり、女同士という「百合」の定義からは外れている。~ …だが、制作者は本作を「百合」であると発言している上に「マリア様がみてる」に酷似した設定など((そもそもエルダーシスター自体がマリみてで言う「薔薇様」である。 ただし、下級生が専属で上級生のお世話をする風習はマリみて(1998年)以前に『おちゃめなふたご』(1991年。原作は1945年)で既に登場している。))もあいまって、本来の「百合」好き層には難色を示す人もいる。 -2018年7月20日に美少女文庫から書籍『吸血姫は弟に恋してる (おねえちゃんはボクにこいしてる)』が発売。 --本作と同じライターのセルフパロディである。 おまけシナリオの一つ「まりやとかがみてる」の冒頭で一文字ずつ表示される「ミシシッピに消ゆ 連続殺人事件」と言う文章はおそらく『[[ミシシッピー殺人事件]]』+『[[北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ]]』+『[[ポートピア連続殺人事件]]』だと思われる。~ また、一子編の内容は『ミシシッピー殺人事件』のパロディ。各部屋への聞き込み、自室での情報整理、部屋に入った途端''落とし穴に落ちたり''、''どこからともなくナイフが飛んで来たり''など。 -2020年10月17日に定額クラウドゲームプラットフォーム「OOParts」で本作が配信された。 --PCだけでなくスマートフォンにも対応している。 **続編 -2010年6月30日に続編『[[処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー]]』が発売。 -2018年2月23日に『処女はお姉さまに恋してる 3つのきら星』が発売。

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