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*ガンダムアサルトサヴァイブ 【がんだむあさるとさう゛ぁいぶ】 |ジャンル|アクション|&amazon(B0032JTHJ6)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|アートディンク|~| |発売日|2010年3月18日|~| |定価|6,279円|~| |判定|なし|~| |ポイント|SEED、00参戦による宇宙世紀キャラのリストラ&br()前作からの大幅な仕様変更&br()機体などの購入に必要な資金が高すぎる&br()果てなく遊ばないといけないガンダムゲーム|~| //|備考|果てなく遊ばないといけないガンダムゲーム|~| |>|>|CENTER:''[[ガンダムゲームリンク>ガンダムシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 PSPで続くガンダムバトルシリーズの最新作。原作を再現したミッションを一般兵として(条件を満たせば原作キャラクターも使用可能)攻略していくアクションゲーム。~ キャラクターの成長や機体の改造が可能で、参戦する機体数が非常に多いことも特徴。また今作では従来の宇宙世紀シリーズに加え、SEEDと00が参戦したことで注目された。 ---- **評価点 -僚機が二人に増えたり画面デザインが大幅に変わったりと前作の焼き増し感が強かったシリーズに変化を与えた。 -これまでは勢力選択の関係で、全ミッションクリアのためにはセーブデータが最低でも3つ必要であり((『Zガンダム』時代の0087がエゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴のため))、全ての制限を解除してもデータ毎に機体の互換性がなかった(セーブ1でガンダムを手に入れてもセーブ2では使えないなど)。だがそれが無くなったことによりひとつのデータで済むという点では好意的に受け取られた。 -マップが広がったことにより、さまざまなシーンが再現可能になった。 -ミッション評価が無くなったことにより、高評価を得るために強い機体を使わなくても済み、好きな機体でプレイするという楽しみ方が容易になった。 -資金さえあれば機体ごとに経験値を集める必要がないため、好きな機体で稼ぎながら別の機体を改造するということもできる。 -これまではオリジナルキャラクターの固有スキルが名前やグラフィックなどで決まる仕様で好きな名前や組み合わせがしづらかったが、今作では適性検査なる質問にいくつか答えることによって決まり、ニュータイプなどの一部固有スキルを除き前述のショップで購入して付け替えることが可能である。 -同じアートディンク製の『マクロスアルティメットフロンティア』で好評を博したカスタムサウンドトラック機能を今作でも採用しており、専用フォルダにMP3を入れることで好きな曲をBGMとして使用できる。 --歌がメインのマクロスとは違いイメージが崩れるという意見もあったが、そういう場合は使わなくていいだけの話であり、また主題歌だけでなく、原作のBGMを設定することも可能である。 //--ただし前述したマップ拡大に伴い、マップ間の移動でしょっちゅうぶつ切れる。 ---ただし、MP3でないと駄目な上に専用のフォルダに曲が入っていないと認識しない為、「面倒臭い」「何故MSのフォルダから直接認識しないのか」「CDから曲を直接入れられない」など、手間がかかることへの批判も多い。 -飛行タイプの機体は操作性が大幅に上がり、非常に使いやすくなっている。 --もっとも、慣れが必要なことに変わりはないが。 -これまで宇宙世紀一辺倒であった今シリーズにアナザー作品が参戦した。 -00のMSを自由に操作して遊べる。 --エクシアなどの主役機限定であれば他にもゲームはあるのだが、00単体でこういったタイプのゲームはほとんどないため、00(1期のみとはいえ)の機体を自由に使えるゲームは今現在まで本作だけしかない。 --収録数もなかなか充実しており、デモカラーのイナクトやGNフラッグまである。00ファンならば問題点を我慢してでもプレイする価値はあるといえる。 ---- **問題点 ***シリーズ共通の問題点 -動きが似たり寄ったりな機体が多い(特に格闘) -重力下における空中での挙動がおかしい(やたらふわふわする) -格闘は動作がもっさりしており、演出もしょぼい。ビームサーベルに至っては光るバットと形容できる酷さ。また、射撃と格闘のバランスが一切取れていない点も問題である。 -シリーズの伝統である「あまり似ていないキャラクターの絵」は今回も健在。 -SPA(ゲージ消費による必殺技)が強力で、直撃させれば大抵の敵エースが一撃死する。もちろん敵のSPAが直撃すればよほど防御やHPの高い機体でないとこちらも一撃死。それだけならまだしも、敵の場合「連続で」「即死クラスの攻撃を不意打ちに近い形で」使ってくるので著しく評価を下げている。しかし恐ろしいのがこれでも歴代シリーズで言えば相当弱体化されている方だったりする(ただし特定状況では強化)。 --一応、ガードすれば防げるが「不意打ち」に近い状態ではガードが出来なかったりするので、結局あまり意味がない。また、SPAを食らい吹っ飛んでいる間は何もできない(しかもダメージは食らう)ので、初撃を貰った場合、そのまま何もできずに蜂の巣にされてミッション失敗になる事も多い。ゲームとしてこういったバランスはどうなのか? --また、撃墜されれば即ミッション失敗となる防衛対象が、危険な最前線に自分から乗り込んでいくミッションが多い。プレイヤーが無傷でも勝手に自滅するため無駄に難易度が上がり、ミッションによっては運ゲーと化すことがある。 -僚機が常に移動状態(MAやSFSに乗っている)の場合、回復指示を出しても回復ポイントを一瞬で通り過ぎてしまい、なかなか回復できない。 ***今作からの問題点 ''システム関連'' -これまで参戦していた宇宙世紀キャラクターが登場しなくなったり、声優が付いていたキャラクターが名前だけ参戦になった。 --特に1stシリーズは顕著で前作バトルユニバースが外伝含めて20人以上プレイヤーが使用可能だったのに、今作では11人という半数以下にまで減っている。無論ボイスなしのサブキャラクターも大幅に消去されている。 //--頭を付け替えただけの劣化MS(しかもわざわざ新規開発して、あらためて購入しなければならない)や、「キラー」「アスラーン」「キラー」「アスラーン」(数回続く)のような、誰得演出をカットして、そろそろユーザーが待望している機体(F90など)を収録してほしいものである。 --またSEEDキャラクターの人選が微妙。何故か主要キャラのカガリ、ディアッカ、ニコルが文字だけの出演になっている((ただし、ディアッカとカガリは、2008~2011年発売の他作品でも一貫して声なしとなっている))((ニコルはTV版とスペシャルエディション版で声優が違うのが原因ではないかと考えられている))。逆に同じくシリーズ初参戦の00キャラクターには非常に力が入っている。 -前作までは各時代ごとに所属勢力を決めてプレイする方式となっていたため、一貫してジオンに忠誠を誓うなどの脳内設定も可能で、ガンダム世界に自分の分身であるオリジナルキャラクターが参加している気分を味わいやすくなっていた。しかし今作ではそういった勢力分けは行われておらず、どちらにもつく傭兵のような感じで気分が悪いといった意見もあった。さらに前作までは各勢力に所属するたびにその勢力のパイロットスーツを自キャラが着るのだが今作ではどの勢力でも同じスーツという点も批判を受けている。 --ただし今回は複数のパイロットを製作することができるので個別に作ればなんら問題ない。個別にセーブデータを作っていたのを一つに統合しただけのようなものである。 -本作は「パイロットエディット」としてシリーズ初のキャラクタークリエイト機能を搭載し、組み合わせは500通りと謳っていた。だが、実際は男女それぞれ顔付きが5パターン、髪型が5パターンしかなく、10パターンのボイスも含めて500なため、実際に作れる外見デザインは50通り。あとはこれに出身地(30パターン)の設定を加えることで500通り以上作れる、というのが実態である。 --公式サイト上でお試しメイキングが公開され、体験版でも確認できていたものの、肝心の製品版ではパターンが増えると思っていたプレイヤーも多数いた。しかし製品版で増えたのは出身地の設定と『質問の回答によってステータスの初期値が決まる』適性判断という物だけ。それ以外は公式サイトでのお試しメイキングの内容と同じだった。 --また組み合わせの大半に違和感がありヅラとまでいわしめた。気になる人は前述の通り公式サイトでお試しキャラメイクができるので見てみるといい。 -SEEDと00のミッションは機体、パイロット固定のミッションと、パイロットが自由な同内容のEXミッションがあるのだが、言ってしまえばEXミッションは「UCと同じシステムなだけのミッション」(ミッション数の水増し)である。 さらにEXミッションを解禁するにはパイロット固定版のミッションを全てクリアしてEXミッション解禁を「ショップで買う」必要がある。ただでさえ二度手間な上に金まで取られる。ただ、これに関してはそこまでお金はかからないので鬼畜というには程遠い。 --通常ミッションは機体やパイロットを購入する手間がない分手軽にプレイできるが、難度の高いミッションではこの2つが固定されているために、安定してクリアするには「機体を改造する」「カスタムパーツで強化」しか対策がとれない。特にSEEDの「終末の光」というミッションはこの制約が大きく難易度を引き上げている。 --EXミッションもSEEDならコーディネーターやブーステッドマン、00ならガンダムマイスターという固有スキルをキャラクターが装備していないと強力なユニットが使えないため、オリジナルキャラクターではプレイしづらい。(一応全てに乗れる神技という固有スキルもある上、制限がなくなる隠し要素もあるが) -今作からの大きな特徴にマップ間の移動という要素が追加されている([[モンスターハンターシリーズ]]のような感じ)が、これにより1ミッションにおけるステージの広さが数倍にまで膨れ上がっている。 --しかし、一つのエリアに留まる時間が短い上に、エリア間移動でBGMが途切れることもあって、前述のカスタムサウンドトラックとの相性が悪い。 --また、次のエリアに移動した瞬間、敵の強力な攻撃が直撃して理不尽に被撃墜という状況も起こるように。特にSPAが超強力(ファンネルとビームガンの雨)と言われる「キュベレイ」に至ってはエリアに入った瞬間SPAを使ってくる事もザラで、初心者殺しとなっている。 -もちろん撃墜されたら最初からやりなおしである。前作にも各エリアの条件を満たして次のエリアに移動するという一方通行ながら2~3階層に分かれたミッションはあったが、評価は散々になるもののやられたエリアからやり直すことが出来た。対して今作では最初からやり直しである。普通の事なのだが、前述の通り敵エースのSPAで一撃死という状況がざらにあるのでプレイする気力が削られる。 -前述の要素のためかミッション数が激減。一年戦争のミッションでさえ各勢力6つと少なく、逆シャア、F91までくると各勢力4つしかない((ただし、逆シャア、F91は劇場版作品であるため仕方ないという意見もある))。 --そのためか機体やパイロットの使用回数を稼ぎにくい。しかもそのせいで新しい機体やパーツが出現しない。 --エリア移動も含めて1つのミッションのプレイ時間が延び、短いミッションはごく僅かなので使用回数は意図的に稼がないと全く増えない。後述のように使用回数を条件とする要素が多いため、いちいち稼ぐことになり作業感が強くなる。 ---更には機体の出撃回数を確認する手段が無い。「10回出撃で機体のチューニング制限解除」というシークレットや、「○○(機体)を○回使用、かつ○○(条件)」を満たすことで出現する機体やキャラクターがあるが、現在の出撃回数が分からないせいでやる気を削がれたりする。 -前作では、対戦機能の協力ミッションの一つのカテゴリーだった「ハイパーボス」のミッションが、今作では「EXTRAミッション」の半数を占めており、無理やりミッションを増やしているように見える。 -前作まではE~SSまでのミッション評価があったが今作ではオミットされている。 --前作ではミッション評価の算出方法がかなり厳しい上に、追加要素の条件になってしまっていたことで不評ではあったものの、ミッション評価そのものが不要ということではないはずだが。 -ワールド制限解除(時代や作品の枠を超えて機体やキャラクターを使用可能にする状態)の解放が後述のショップ関連の問題もあり非常に遅く、解放できた頃には大抵飽きているというお祭りゲーとして致命的な欠陥を孕んでいる((前作までは、メインミッションをすべてクリアすれば解放されていた))。 --ただ、宇宙世紀間の制限解除に関してはそこまで難しい条件ではないので、一応お祭りゲーとしての体裁は保っている。問題なのは「SEEDと00の機体・パイロットを普通に使えない(使えてもその時代、或いはEXTRAのみ)」という事なのである。 -オートセーブやショップ更新情報のタイミングの悪さ --オートセーブ機能をONにしていると、ミッションやショップに出入りするたびに鬱陶しいほどオートセーブされる。 --また、ショップで機体を購入後、外に出ると「新しいMSが追加されました」と通知される。再度入店し直して、追加されたMSを購入し外に出ると「新しいMSが追加されました」・・・まるで、会計を済ませた後に半額シールを貼られた弁当のようなタイミングの悪さである。 ''機体関連'' -本シリーズの格闘自体が上記の有様であるが、従来作以上に格闘が弱体化され、使用する価値が下がった。酷い物になると同じパイロットという理由でクルーゼ専用ゲイツとプロヴィデンスの格闘モーションが同一に。しかも動作が遅すぎて使い物にならない。チャージブースト格闘にいたっては、当てても反撃確定という有様である。 --誘導性がほぼゼロになったため、敵機に密着するくらいでボタンを押さないとまったく当たらない。 ---が、これは慣れればそこまで難しい事でもないので、練習あるのみである。実際、慣れてくれば格闘を当てる事も割と容易になってくる。 ---ただ、それでも割に合わない。ハイパーボスに対して使おうものなら容赦なく叩き落とされるだけである。APと防御力をフルチューンしたMAクラスの機体でも、一発格闘を貰えばごっそりと削られるほど。 -この仕様の為、格闘特化といえる機体(イフリート改、ホビー・ハイザックなど)は軒並み弱体化。ソードストライクやガンダムエクシアなども追加されたにもかかわらず、格闘機体は「使う価値がない」とまで言われるほど。 --その反面、サイコガンダムMk-IIやクィン・マンサ、ラフレシア等のMAは格闘が超がつくほど強力であり(ラフレシアに至っては格闘とチャージ攻撃だけで全てのミッションがクリアできると言われるほど)、バランスが取れていない。 -ビーム兵器の性能が軒並み下がり、不評を買った。多くの主役機やライバル機がビームメインなことも拍車をかけている。 --狙撃系ビームライフルは''照準がマニュアル''。前作で猛威を振るった故の調整かもしれないが、攻撃が激しい本作では手動で照準を合わせて撃つヒマなどどこにもない。 --ゲーム中のチューン画面で確認出来る数値に比べ、実際に敵に与えているダメージは大きく下がっている。これは体感ではっきりわかるほど顕著で、ビームを使った後実弾を使うとすさまじい差を感じられる。 --ただ、それでも一部のビーム兵器(νガンダムのフィン・ファンネルや、照射ビーム系の武器)等は相変わらず強力である。 --その反面、実弾兵器は異様なまでに強化されている。マシンガンは仕様上かなり強力であり、バズーカ等もビーム涙目の異様な火力を持つ。チャージ攻撃をしようものならあっという間に戦艦クラスの敵でも沈めてしまえる。 -キャスバル専用ガンダムやサク、サムが消去された。ただしサクやサムはギャグ漫画が出典であり以前から賛否両論であったため、この件に関しては好意的な意見もある。 //-機体数は300以上と多い。 -ガンダム試作2号機のSPAが何故か''味方にまでダメージを与える''。防衛目標が近くにいたら巻き込まれて死亡なんてことも。 --[[前作>ガンダムバトルユニバース]]や[[クライマックスUC>機動戦士ガンダム クライマックスU.C.]]でも同じ仕様だったことから、「核攻撃」という特殊さを際立たせるための演出とも考えられる。 ''資金'' -なにより今作の評価を著しく下げているのが、資金の存在である。 簡単にまとめると、何かにつけて金が必要となる仕様に変わり、要求される額面も非常に大きい事に不満が集まっている。 ''資金に関する変更点'' -これまでのシリーズでは条件を満たすことで機体やパイロット、モードが解放されていく仕組みであったが、今作では条件を満たすとショップに出現するのでそれを購入する、という流れになった。 --一部の機体はショップに並べるのに開発計画を通さなくてはならない。これは計画を発動させ、ベースとなる機体を一定以上改造した上で特定の強化パーツを装備させることで、初めてショップで買えるようになるというもの。 --つまり資金を使わずに機体を入手することはできない。 -今作では機体改造にも資金が必要(前作までは機体毎の経験値によるものだった)。 ''資金に関する問題点'' -機体の購入や改造に必要な金額が大きすぎる。 --1ミッションの稼ぎは大抵20万程度(各時代の最終ミッションでも60万ぐらい)である。1stはガンダムで9万8千G、ビグ・ザムといった大型ユニットでも約28万Gと良心的だが、0083になった瞬間インフレが起こり、ガンダム試作1号機が約44万G、Ζガンダムが約91万G、ΖΖガンダムが約136万G、νガンダムが約252万Gと加速。極め付けにV2アサルトバスターやゴトラタンに至っては1000万Gを越える。 ---特定の超高性能機のみが高額なら妥当な価格設定であっただろうが、本作はそんな高額機体が異様なほど大量に存在する。 --強化パーツは安いものなら1万5千Gほどで買えるが、上を見れば「GNドライブ」というパーツが約4500万G、「Nジャマーキャンセラー」が約5700万G、「縮退炉」が約5800万Gと、まさかの機体をも軽く凌駕する高価格設定のオンパレード。 --キャラクター、隠し要素、称号、スキルなども購入しなければゲームに反映されない。機体や強化パーツに比べればキャラクターはさほど高くないし、称号に至ってはマルチプレイ時に相手に表示されるだけなので別に買わなくても問題ないが、モード解放やスキルがこれまたインフレしている。 ---モード解放は、例えば初期改造限界をカットできるMS上限チューン制限解除が500万G、前述のワールド制限解除が900万Gである。 ---スキルは「祈り」1950万Gを始め、最低クラスでも2~3桁万Gは当たり前。 -いくつか救済措置はあるが、高額アイテムについてはとてもじゃないがあてに出来ない。 --ミッション中に敵として登場する機体は一定確率で鹵獲でき、開発計画を通さなくてもショップで買えるようになるのだが、安上がりな量産機以外は鹵獲率は小数点以下、鹵獲できたらラッキー程度。スキルで確率を上げられるが、元が低すぎるので焼け石に水。 ---そもそも鹵獲したはずなのに、何故か金を払って買う必要がある。ただでさえ低確率でアテにならないのに、金まで払わなければいけないので有用性はほとんどない。 --ステージクリア後に強化パーツを入手できることもあるが、その入手確率も小数点以下。ただこれは「強力なカスタムパーツ」だけであり、普通のパーツは高い確率で手に入る。 ---因みに、量産機でも鹵獲率は1%、フリーダムやガンダムエクシア等、強力な機体の鹵獲確率は0.2%前後となっている。その為期待するだけ無駄である。 -支出面はインフレ仕様に変わったのに収入面は厳しい。 --機体毎に設けられたランクや改造度などで獲得資金に補正がかかる。自機や僚機が全部フル改造だと、貰える金額が半額になる事も。その為好きな小隊を組むことが難しく、これも評価を下げる要因になっている。 ---このランク付けのおかげで、自機が高ランクの場合、味方のランクをCやDにしないと報酬がほぼ確実に下がってしまうか、増額しない。 ---ランク付けの基準も時代ごとに設定されているため、特に一年戦争の機体はランク付けの割を食っている。ガンダムはランクB、後の時代のヘビーガンはガンダムより性能が高いのにランクCと、報酬の算出方法でガンダムにメリットがない。 --一応マルチプレイをした場合参加人数の分だけ倍になりはする(2人だと2倍、3人だと4倍)、しかし使用している機体や改造度合い、敵機撃墜数などが個別に絡むために非常にムラがある。またこれを前提をしているせいで、周りが誰もやっていないプレイヤーは地獄を見ることになる。 ---ただ、対戦機能を使えば1人で1分弱で80万近く稼ぎ出す事も出来る。これをやればあっという間にお金は貯まる…のだが、逆に言うとこれをやらないと資金繰りに非常に苦労するというバランスはゲームとしてどうか。 -ワールド制限解除を行うためには最終的に全てのシークレットを開放しなければならず、それを行うためには全機体(厳密には全機体ではなく、大半の機体の入手)・全パーツの購入が必要という非常に鬼畜な仕様となっている。 --なお、あるパーツは隠しミッションクリア時の取得限定となっている。隠しミッションの出現条件を含め、知らないと絶対にわからない。その条件は「最初からあるミッションを全部失敗する」という、思考停止もいいところの内容である。 ---しかもそのミッションには「ファミ通」の文字が…。 なおショップという概念は『マクロスアルティメットフロンティア』にも存在したが、こちらは従来のガンダムバトルシリーズと同じく条件を満たすことで隠し要素が即座に解放される仕様となっている。ショップはあくまでどうしても入手できない場合などへの救済措置であり、価格も良心的であった。 ---- **総評 若者に人気のSEED・00が参戦した人気シリーズ作品であり、ゲームとしては(賛否両論あるものの)幅広い世代に受け入れられ、同時に他のアナザー作品が本シリーズに参戦する希望の灯火であったともいえる。~ そんな本作ではあるが、凶悪すぎる資金システムにより、謳い文句にある『果てなく遊べるガンダムゲーム』を通り越して『''果てなく遊ばないといけないガンダムゲーム''』になってしまった。~ 上記の理由により、今から始める場合は「セーブデータが保存されているサイトで、各要素をコンプリートしたセーブデータをDLして始める方が楽しめる」と、普通ではまずあり得ないプレイスタイルが推奨されるほどである。 ---- **余談 -上記の「パイロットエディット」であるが、男性用ボイスの中に''及川光博''氏が、女性用ボイスには''喜屋武ちあき''氏が参加している。共に無類のガンダム好きとして知られる人物であり、両者のファンには嬉しい要素と言えるかも。 --また、及川氏は本作の主題歌「哀 NEED YOU」の歌唱・作詞・作曲も担当している。 -その後、「ガンダムバトル」シリーズ開発陣による新作『[[ガンダム ザ・スリーディーバトル]]』が3DSで発売された。 --当初はPSPでの発売予定だった。『アサルトサヴァイブ』には宇宙世紀以外のアナザー作品の参戦があった事から、今後の展開では「G・W・X・∀などの他のアナザー作品からの参戦」や「『ガンダムアサルト』シリーズとしてアナザー作品のみで出る」などといった可能性に期待が寄せられていた。実際には、参戦作品は当時のガンダム最新作であるUCを含めても宇宙世紀のみに戻ってしまっている。 -さらに後の2012年、SEED系のみで構成された『[[機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY]]』が発売された。
*ガンダムアサルトサヴァイブ 【がんだむあさるとさう゛ぁいぶ】 |ジャンル|アクション|&amazon(B0032JTHJ6)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|アートディンク|~| |発売日|2010年3月18日|~| |定価|6,279円|~| |判定|なし|~| |ポイント|SEED、00参戦による宇宙世紀キャラのリストラ&br()前作からの大幅な仕様変更&br()機体などの購入に必要な資金が高すぎる&br()果てなく遊ばないといけないガンダムゲーム|~| //|備考|果てなく遊ばないといけないガンダムゲーム|~| |>|>|CENTER:''[[ガンダムゲームリンク>ガンダムシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 PSPで続くガンダムバトルシリーズの最新作。原作を再現したミッションを一般兵として(条件を満たせば原作キャラクターも使用可能)攻略していくアクションゲーム。~ キャラクターの成長や機体の改造が可能で、参戦する機体数が非常に多いことも特徴。また今作では従来の宇宙世紀シリーズに加え、SEEDと00が参戦したことで注目された。 ---- **評価点 -僚機が二人に増えたり画面デザインが大幅に変わったりと前作の焼き増し感が強かったシリーズに変化を与えた。 -これまでは勢力選択の関係で、全ミッションクリアのためにはセーブデータが最低でも3つ必要であり((『Zガンダム』時代の0087がエゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴のため))、全ての制限を解除してもデータ毎に機体の互換性がなかった(セーブ1でガンダムを手に入れてもセーブ2では使えないなど)。だがそれが無くなったことによりひとつのデータで済むという点では好意的に受け取られた。 -マップが広がったことにより、さまざまなシーンが再現可能になった。 -ミッション評価が無くなったことにより、高評価を得るために強い機体を使わなくても済み、好きな機体でプレイするという楽しみ方が容易になった。 -資金さえあれば機体ごとに経験値を集める必要がないため、好きな機体で稼ぎながら別の機体を改造するということもできる。 -これまではオリジナルキャラクターの固有スキルが名前やグラフィックなどで決まる仕様で好きな名前や組み合わせがしづらかったが、今作では適性検査なる質問にいくつか答えることによって決まり、ニュータイプなどの一部固有スキルを除き前述のショップで購入して付け替えることが可能である。 -同じアートディンク製の『マクロスアルティメットフロンティア』で好評を博したカスタムサウンドトラック機能を今作でも採用しており、専用フォルダにMP3を入れることで好きな曲をBGMとして使用できる。 --歌がメインのマクロスとは違いイメージが崩れるという意見もあったが、そういう場合は使わなくていいだけの話であり、また主題歌だけでなく、原作のBGMを設定することも可能である。 //--ただし前述したマップ拡大に伴い、マップ間の移動でしょっちゅうぶつ切れる。 ---ただし、MP3でないと駄目な上に専用のフォルダに曲が入っていないと認識しない為、「面倒臭い」「何故MSのフォルダから直接認識しないのか」「CDから曲を直接入れられない」など、手間がかかることへの批判も多い。 -飛行タイプの機体は操作性が大幅に上がり、非常に使いやすくなっている。 --もっとも、慣れが必要なことに変わりはないが。 -これまで宇宙世紀一辺倒であった今シリーズにアナザー作品が参戦した。 -00のMSを自由に操作して遊べる。 --エクシアなどの主役機限定であれば他にもゲームはあるのだが、00単体でこういったタイプのゲームはほとんどないため、00(1期のみとはいえ)の機体を自由に使えるゲームは今現在まで本作だけしかない。 --収録数もなかなか充実しており、デモカラーのイナクトやGNフラッグまである。00ファンならば問題点を我慢してでもプレイする価値はあるといえる。 ---- **問題点 ***シリーズ共通の問題点 -動きが似たり寄ったりな機体が多い(特に格闘) -重力下における空中での挙動がおかしい(やたらふわふわする) -格闘は動作がもっさりしており、演出もしょぼい。ビームサーベルに至っては光るバットと形容できる酷さ。また、射撃と格闘のバランスが一切取れていない点も問題である。 -シリーズの伝統である「あまり似ていないキャラクターの絵」は今回も健在。 -SPA(ゲージ消費による必殺技)が強力で、直撃させれば大抵の敵エースが一撃死する。もちろん敵のSPAが直撃すればよほど防御やHPの高い機体でないとこちらも一撃死。それだけならまだしも、敵の場合「連続で」「即死クラスの攻撃を不意打ちに近い形で」使ってくるので著しく評価を下げている。しかし恐ろしいのがこれでも歴代シリーズで言えば相当弱体化されている方だったりする(ただし特定状況では強化)。 --一応、ガードすれば防げるが「不意打ち」に近い状態ではガードが出来なかったりするので、結局あまり意味がない。また、SPAを食らい吹っ飛んでいる間は何もできない(しかもダメージは食らう)ので、初撃を貰った場合、そのまま何もできずに蜂の巣にされてミッション失敗になる事も多い。ゲームとしてこういったバランスはどうなのか? --また、撃墜されれば即ミッション失敗となる防衛対象が、危険な最前線に自分から乗り込んでいくミッションが多い。プレイヤーが無傷でも勝手に自滅するため無駄に難易度が上がり、ミッションによっては運ゲーと化すことがある。 -僚機が常に移動状態(MAやSFSに乗っている)の場合、回復指示を出しても回復ポイントを一瞬で通り過ぎてしまい、なかなか回復できない。 ***今作からの問題点 ''システム関連'' -これまで参戦していた宇宙世紀キャラクターが登場しなくなったり、声優が付いていたキャラクターが名前だけ参戦になった。 --特に1stシリーズは顕著で前作バトルユニバースが外伝含めて20人以上プレイヤーが使用可能だったのに、今作では11人という半数以下にまで減っている。無論ボイスなしのサブキャラクターも大幅に消去されている。 //--頭を付け替えただけの劣化MS(しかもわざわざ新規開発して、あらためて購入しなければならない)や、「キラー」「アスラーン」「キラー」「アスラーン」(数回続く)のような、誰得演出をカットして、そろそろユーザーが待望している機体(F90など)を収録してほしいものである。 --またSEEDキャラクターの人選が微妙。何故か主要キャラのカガリ、ディアッカ、ニコルが文字だけの出演になっている((ただし、ディアッカとカガリは、2008~2011年発売の他作品でも一貫して声なしとなっている))((ニコルはTV版とスペシャルエディション版で声優が違うのが原因ではないかと考えられている))。逆に同じくシリーズ初参戦の00キャラクターには非常に力が入っている。 -前作までは各時代ごとに所属勢力を決めてプレイする方式となっていたため、一貫してジオンに忠誠を誓うなどの脳内設定も可能で、ガンダム世界に自分の分身であるオリジナルキャラクターが参加している気分を味わいやすくなっていた。しかし今作ではそういった勢力分けは行われておらず、どちらにもつく傭兵のような感じで気分が悪いといった意見もあった。さらに前作までは各勢力に所属するたびにその勢力のパイロットスーツを自キャラが着るのだが今作ではどの勢力でも同じスーツという点も批判を受けている。 --ただし今回は複数のパイロットを製作することができるので個別に作ればなんら問題ない。個別にセーブデータを作っていたのを一つに統合しただけのようなものである。 -本作は「パイロットエディット」としてシリーズ初のキャラクタークリエイト機能を搭載し、組み合わせは500通りと謳っていた。だが、実際は男女それぞれ顔付きが5パターン、髪型が5パターンしかなく、10パターンのボイスも含めて500なため、実際に作れる外見デザインは50通り。あとはこれに出身地(30パターン)の設定を加えることで500通り以上作れる、というのが実態である。 --公式サイト上でお試しメイキングが公開され、体験版でも確認できていたものの、肝心の製品版ではパターンが増えると思っていたプレイヤーも多数いた。しかし製品版で増えたのは出身地の設定と『質問の回答によってステータスの初期値が決まる』適性判断という物だけ。それ以外は公式サイトでのお試しメイキングの内容と同じだった。 --また組み合わせの大半に違和感がありヅラとまでいわしめた。気になる人は前述の通り公式サイトでお試しキャラメイクができるので見てみるといい。 -SEEDと00のミッションは機体、パイロット固定のミッションと、パイロットが自由な同内容のEXミッションがあるのだが、言ってしまえばEXミッションは「UCと同じシステムなだけのミッション」(ミッション数の水増し)である。 さらにEXミッションを解禁するにはパイロット固定版のミッションを全てクリアしてEXミッション解禁を「ショップで買う」必要がある。ただでさえ二度手間な上に金まで取られる。ただ、これに関してはそこまでお金はかからないので鬼畜というには程遠い。 --通常ミッションは機体やパイロットを購入する手間がない分手軽にプレイできるが、難度の高いミッションではこの2つが固定されているために、安定してクリアするには「機体を改造する」「カスタムパーツで強化」しか対策がとれない。特にSEEDの「終末の光」というミッションはこの制約が大きく難易度を引き上げている。 --EXミッションもSEEDならコーディネーターやブーステッドマン、00ならガンダムマイスターという固有スキルをキャラクターが装備していないと強力なユニットが使えないため、オリジナルキャラクターではプレイしづらい。(一応全てに乗れる神技という固有スキルもある上、制限がなくなる隠し要素もあるが) -今作からの大きな特徴にマップ間の移動という要素が追加されている([[モンスターハンターシリーズ]]のような感じ)が、これにより1ミッションにおけるステージの広さが数倍にまで膨れ上がっている。 --しかし、一つのエリアに留まる時間が短い上に、エリア間移動でBGMが途切れることもあって、前述のカスタムサウンドトラックとの相性が悪い。 --また、次のエリアに移動した瞬間、敵の強力な攻撃が直撃して理不尽に被撃墜という状況も起こるように。特にSPAが超強力(ファンネルとビームガンの雨)と言われる「キュベレイ」に至ってはエリアに入った瞬間SPAを使ってくる事もザラで、初心者殺しとなっている。 -もちろん撃墜されたら最初からやりなおしである。前作にも各エリアの条件を満たして次のエリアに移動するという一方通行ながら2~3階層に分かれたミッションはあったが、評価は散々になるもののやられたエリアからやり直すことが出来た。対して今作では最初からやり直しである。普通の事なのだが、前述の通り敵エースのSPAで一撃死という状況がざらにあるのでプレイする気力が削られる。 -前述の要素のためかミッション数が激減。一年戦争のミッションでさえ各勢力6つと少なく、逆シャア、F91までくると各勢力4つしかない((ただし、逆シャア、F91は劇場版作品であるため仕方ないという意見もある))。 --そのためか機体やパイロットの使用回数を稼ぎにくい。しかもそのせいで新しい機体やパーツが出現しない。 --エリア移動も含めて1つのミッションのプレイ時間が延び、短いミッションはごく僅かなので使用回数は意図的に稼がないと全く増えない。後述のように使用回数を条件とする要素が多いため、いちいち稼ぐことになり作業感が強くなる。 ---更には機体の出撃回数を確認する手段が無い。「10回出撃で機体のチューニング制限解除」というシークレットや、「○○(機体)を○回使用、かつ○○(条件)」を満たすことで出現する機体やキャラクターがあるが、現在の出撃回数が分からないせいでやる気を削がれたりする。 -前作では、対戦機能の協力ミッションの一つのカテゴリーだった「ハイパーボス」のミッションが、今作では「EXTRAミッション」の半数を占めており、無理やりミッションを増やしているように見える。 -前作まではE~SSまでのミッション評価があったが今作ではオミットされている。 --前作ではミッション評価の算出方法がかなり厳しい上に、追加要素の条件になってしまっていたことで不評ではあったものの、ミッション評価そのものが不要ということではないはずだが。 -ワールド制限解除(時代や作品の枠を超えて機体やキャラクターを使用可能にする状態)の解放が後述のショップ関連の問題もあり非常に遅く、解放できた頃には大抵飽きているというお祭りゲーとして致命的な欠陥を孕んでいる((前作までは、メインミッションをすべてクリアすれば解放されていた))。 --ただ、宇宙世紀間の制限解除に関してはそこまで難しい条件ではないので、一応お祭りゲーとしての体裁は保っている。問題なのは「SEEDと00の機体・パイロットを普通に使えない(使えてもその時代、或いはEXTRAのみ)」という事なのである。 -オートセーブやショップ更新情報のタイミングの悪さ --オートセーブ機能をONにしていると、ミッションやショップに出入りするたびに鬱陶しいほどオートセーブされる。 --また、ショップで機体を購入後、外に出ると「新しいMSが追加されました」と通知される。再度入店し直して、追加されたMSを購入し外に出ると「新しいMSが追加されました」・・・まるで、会計を済ませた後に半額シールを貼られた弁当のようなタイミングの悪さである。 ''機体関連'' -本シリーズの格闘自体が上記の有様であるが、従来作以上に格闘が弱体化され、使用する価値が下がった。酷い物になると同じパイロットという理由でクルーゼ専用ゲイツとプロヴィデンスの格闘モーションが同一に。しかも動作が遅すぎて使い物にならない。チャージブースト格闘にいたっては、当てても反撃確定という有様である。 --誘導性がほぼゼロになったため、敵機に密着するくらいでボタンを押さないとまったく当たらない。 ---が、これは慣れればそこまで難しい事でもないので、練習あるのみである。実際、慣れてくれば格闘を当てる事も割と容易になってくる。 ---ただ、それでも割に合わない。ハイパーボスに対して使おうものなら容赦なく叩き落とされるだけである。APと防御力をフルチューンしたMAクラスの機体でも、一発格闘を貰えばごっそりと削られるほど。 -この仕様の為、格闘特化といえる機体(イフリート改、ホビー・ハイザックなど)は軒並み弱体化。ソードストライクやガンダムエクシアなども追加されたにもかかわらず、格闘機体は「使う価値がない」とまで言われるほど。 --その反面、サイコガンダムMk-IIやクィン・マンサ、ラフレシア等のMAは格闘が超がつくほど強力であり(ラフレシアに至っては格闘とチャージ攻撃だけで全てのミッションがクリアできると言われるほど)、バランスが取れていない。 -ビーム兵器の性能が軒並み下がり、不評を買った。多くの主役機やライバル機がビームメインなことも拍車をかけている。 --狙撃系ビームライフルは''照準がマニュアル''。前作で猛威を振るった故の調整かもしれないが、攻撃が激しい本作では手動で照準を合わせて撃つヒマなどどこにもない。 --ゲーム中のチューン画面で確認出来る数値に比べ、実際に敵に与えているダメージは大きく下がっている。これは体感ではっきりわかるほど顕著で、ビームを使った後実弾を使うとすさまじい差を感じられる。 --ただ、それでも一部のビーム兵器(νガンダムのフィン・ファンネルや、照射ビーム系の武器)等は相変わらず強力である。 --その反面、実弾兵器は異様なまでに強化されている。マシンガンは仕様上かなり強力であり、バズーカ等もビーム涙目の異様な火力を持つ。チャージ攻撃をしようものならあっという間に戦艦クラスの敵でも沈めてしまえる。 -キャスバル専用ガンダムやサク、サムが消去された。ただしサクやサムはギャグ漫画が出典であり以前から賛否両論であったため、この件に関しては好意的な意見もある。 //-機体数は300以上と多い。 -ガンダム試作2号機のSPAが何故か''味方にまでダメージを与える''。防衛目標が近くにいたら巻き込まれて死亡なんてことも。 --[[前作>ガンダムバトルユニバース]]や[[クライマックスUC>機動戦士ガンダム クライマックスU.C.]]でも同じ仕様だったことから、「核攻撃」という特殊さを際立たせるための演出とも考えられる。 ''資金'' -なにより今作の評価を著しく下げているのが、資金の存在である。 簡単にまとめると、何かにつけて金が必要となる仕様に変わり、要求される額面も非常に大きい事に不満が集まっている。 ''資金に関する変更点'' -これまでのシリーズでは条件を満たすことで機体やパイロット、モードが解放されていく仕組みであったが、今作では条件を満たすとショップに出現するのでそれを購入する、という流れになった。 --一部の機体はショップに並べるのに開発計画を通さなくてはならない。これは計画を発動させ、ベースとなる機体を一定以上改造した上で特定の強化パーツを装備させることで、初めてショップで買えるようになるというもの。 --つまり資金を使わずに機体を入手することはできない。 -今作では機体改造にも資金が必要(前作までは機体毎の経験値によるものだった)。 ''資金に関する問題点'' -機体の購入や改造に必要な金額が大きすぎる。 --1ミッションの稼ぎは大抵20万程度(各時代の最終ミッションでも60万ぐらい)である。1stはガンダムで9万8千G、ビグ・ザムといった大型ユニットでも約28万Gと良心的だが、0083になった瞬間インフレが起こり、ガンダム試作1号機が約44万G、Ζガンダムが約91万G、ΖΖガンダムが約136万G、νガンダムが約252万Gと加速。極め付けにV2アサルトバスターやゴトラタンに至っては1000万Gを越える。 ---特定の超高性能機のみが高額なら妥当な価格設定であっただろうが、本作はそんな高額機体が異様なほど大量に存在する。 --強化パーツは安いものなら1万5千Gほどで買えるが、上を見れば「GNドライブ」というパーツが約4500万G、「Nジャマーキャンセラー」が約5700万G、「縮退炉」が約5800万Gと、まさかの機体をも軽く凌駕する高価格設定のオンパレード。 --キャラクター、隠し要素、称号、スキルなども購入しなければゲームに反映されない。機体や強化パーツに比べればキャラクターはさほど高くないし、称号に至ってはマルチプレイ時に相手に表示されるだけなので別に買わなくても問題ないが、モード解放やスキルがこれまたインフレしている。 ---モード解放は、例えば初期改造限界をカットできるMS上限チューン制限解除が500万G、前述のワールド制限解除が900万Gである。 ---スキルは「祈り」1950万Gを始め、最低クラスでも2~3桁万Gは当たり前。 -いくつか救済措置はあるが、高額アイテムについてはとてもじゃないがあてに出来ない。 --ミッション中に敵として登場する機体は一定確率で鹵獲でき、開発計画を通さなくてもショップで買えるようになるのだが、安上がりな量産機以外は鹵獲率は小数点以下、鹵獲できたらラッキー程度。スキルで確率を上げられるが、元が低すぎるので焼け石に水。 ---そもそも鹵獲したはずなのに、何故か金を払って買う必要がある。ただでさえ低確率でアテにならないのに、金まで払わなければいけないので有用性はほとんどない。 --ステージクリア後に強化パーツを入手できることもあるが、その入手確率も小数点以下。ただこれは「強力なカスタムパーツ」だけであり、普通のパーツは高い確率で手に入る。 ---因みに、量産機でも鹵獲率は1%、フリーダムやガンダムエクシア等、強力な機体の鹵獲確率は0.2%前後となっている。その為期待するだけ無駄である。 -支出面はインフレ仕様に変わったのに収入面は厳しい。 --機体毎に設けられたランクや改造度などで獲得資金に補正がかかる。自機や僚機が全部フル改造だと、貰える金額が半額になる事も。その為好きな小隊を組むことが難しく、これも評価を下げる要因になっている。 ---このランク付けのおかげで、自機が高ランクの場合、味方のランクをCやDにしないと報酬がほぼ確実に下がってしまうか、増額しない。 ---ランク付けの基準も時代ごとに設定されているため、特に一年戦争の機体はランク付けの割を食っている。ガンダムはランクB、後の時代のヘビーガンはガンダムより性能が高いのにランクCと、報酬の算出方法でガンダムにメリットがない。 --一応マルチプレイをした場合参加人数の分だけ倍になりはする(2人だと2倍、3人だと4倍)、しかし使用している機体や改造度合い、敵機撃墜数などが個別に絡むために非常にムラがある。またこれを前提をしているせいで、周りが誰もやっていないプレイヤーは地獄を見ることになる。 ---ただ、対戦機能を使えば1人で1分弱で80万近く稼ぎ出す事も出来る。これをやればあっという間にお金は貯まる…のだが、逆に言うとこれをやらないと資金繰りに非常に苦労するというバランスはゲームとしてどうか。 -ワールド制限解除を行うためには最終的に全てのシークレットを開放しなければならず、それを行うためには全機体(厳密には全機体ではなく、大半の機体の入手)・全パーツの購入が必要という非常に鬼畜な仕様となっている。 --なお、あるパーツは隠しミッションクリア時の取得限定となっている。隠しミッションの出現条件を含め、知らないと絶対にわからない。その条件は「最初からあるミッションを全部失敗する」という、思考停止もいいところの内容である。 ---しかもそのミッションには「ファミ通」の文字が…。 なおショップという概念は『マクロスアルティメットフロンティア』にも存在したが、こちらは従来のガンダムバトルシリーズと同じく条件を満たすことで隠し要素が即座に解放される仕様となっている。ショップはあくまでどうしても入手できない場合などへの救済措置であり、価格も良心的であった。 ---- **総評 若者に人気のSEED・00が参戦した人気シリーズ作品であり、ゲームとしては(賛否両論あるものの)幅広い世代に受け入れられ、同時に他のアナザー作品が本シリーズに参戦する希望の灯火であったともいえる。~ そんな本作ではあるが、凶悪すぎる資金システムにより、謳い文句にある『果てなく遊べるガンダムゲーム』を通り越して『''果てなく遊ばないといけないガンダムゲーム''』になってしまった。~ 上記の理由により、今から始める場合は「セーブデータが保存されているサイトで、各要素をコンプリートしたセーブデータをDLして始める方が楽しめる」と、普通ではまずあり得ないプレイスタイルが推奨されるほどである。 ---- **余談 -上記の「パイロットエディット」であるが、男性用ボイスの中に''及川光博''氏が、女性用ボイスには''喜屋武ちあき''氏が参加している。共に無類のガンダム好きとして知られる人物であり、両者のファンには嬉しい要素と言えるかも。 --また、及川氏は本作の主題歌「哀 NEED YOU」の歌唱・作詞・作曲も担当している。 -その後、「ガンダムバトル」シリーズ開発陣による新作『[[ガンダム ザ・スリーディーバトル]]』が3DSで発売された。 --当初はPSPでの発売予定だった。『アサルトサヴァイブ』には宇宙世紀以外のアナザー作品の参戦があった事から、今後の展開では「G・W・X・∀などの他のアナザー作品からの参戦」や「『ガンダムアサルト』シリーズとしてアナザー作品のみで出る」などといった可能性に期待が寄せられていた。実際には、参戦作品は当時のガンダム最新作であるUCを含めても宇宙世紀のみに戻ってしまっている。 -さらに後の2012年、SEED系のみで構成された『[[機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY]]』が発売された。

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