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//全体的に表現を公平なものに編集 *トゥルーラブストーリー3 【とぅるーらぶすとーりーすりー】 |ジャンル|恋愛シミュレーション|CENTER:&amazon(B00005OVSI)[[裏を見る>https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/5152A7GTFYL._SY445_.jpg]]| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|エンターブレイン|~| |開発元|ゲームクラブ|~| |発売日|2001年4月5日|~| |価格|7,140円|~| |判定|なし|~| |ポイント|過去2作からシステム面が変更&br;中学生との恋愛は早すぎた?|~| |>|>|CENTER:''[[エンターブレイン恋愛シミュレーションシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[トゥルー・ラブストーリー]]』シリーズとしては初のPS2進出作。~ 当時のギャルゲーがまだPSで出されることが多かった中(高いスペックが必要なかった)、いち早くPS2で発売された。~ シリーズ全体の詳細は[[一作目>トゥルー・ラブストーリー]]の記事および『[[エンターブレイン恋愛シミュレーションシリーズ]]』の記事を参照。 **特徴・システム -これまでのシリーズと異なり、主人公は''中学3年生''。またプレイ期間もこれまでの一ヶ月から一年間に大きく伸びた。 -プレイ期間が長いこともあり、これまでのように毎日行動を選択するのではなく、一日の終りに次の一週間の中から「がんばる日」=行動する日を選ぶ方式となった。 --カレンダーにはどの日に特殊なイベントが起こるかのガイドが付いている。 --「がんばる日」を選ぶと、登校→校内の場所を選択→下校というこれまでと同じようなゲームの流れになるが、移動箇所の選択は一日一回だけ。 --また日曜日に行動すると、所持金を使って女の子に渡すプレゼントを購入することも可能。お金は毎月頭にお小遣いとして貰える。 --「がんばる日」を連続して選べば毎日行動することも可能……だが連続してがんばると「やる気」ステータスが減少してしまい、イベント発生率が低くなってしまうため、適度に休みを挟みながら進めていくのが基本となる。 -下校会話モードでは、条件を満たすと他のキャラが混ざって3人での下校となる。 --普段とは違う会話が見られるが、デートに誘えなかったりスキンシップができなくなるため、攻略的には基本的にデメリット要素である。 **評価点 -「転校」ではなく「卒業」がテーマという点こそ過去作と異なるが、基本的な作風はいつものTLSと変わらない。 --キャラクターはいつも通りの松田タッチだし、岩垂節全開のBGM、相変わらず没個性的な主人公に、キャラクターとのやり取り。また、さすがに卒業間近ともなると、いつもどおり切なさ全開の雰囲気を醸し出す。 --もっとも、何人かそれまでにはないタイプのキャラがいるので、多少たじろぐかもしれない。 -攻略こそできないが、サブキャラはサブキャラで、サブシナリオにおいてしっかりキャラクター描写がされている。 **賛否両論点 -高校ではなく中学校が舞台 --主人公・攻略ヒロインが中学3年生というのは学園ギャルゲーとしては比較的珍しく((中学生はおろか小学生(!)をも攻略対象とした先駆者として『初恋物語』シリーズがあるが、マイナー作品なのは否めない))、キャラクターデザインやヒロインの言動もこれまでより年相応に幼くなっており、好みが分かれる部分である。 **問題点 -攻略期間が伸びたことによる間延び感 --これまでのシリーズが大抵二~三時間でクリアできたのに対し、本作はプレイ期間が長いため一周に四~六時間はかかる。 --イベント自体は少なくないものの、日数が多いため同じやり取りを何度も繰り返し見ることになりがち。特にシリーズの特徴である下校会話のネタが途中で切れてしまう。 --一方で、条件を満たす((好感度を最高まで上げるか、デートで特定の選択肢を選ぶ))と主人公が自動で「告白を決心」し、以降そのヒロインは特定のイベント以外で登場しなくなってしまう。そして「告白」するとそのまま自動で卒業式まで時間が飛んでエンディング……というやや特殊な流れとなる。 ---そのため、早くに告白してしまうとプレイ時間は短縮できるが、その後のイベントを見ることができなくなってしまう。 -OP部分は、キャラクターデザインの松田浩二が担当している。だが、氏はクリエイター出身のため、今までのようにアニメーションという訳にはいかず、半ば背景画やキャラ絵のスライドショーになってしまった。 --松田氏のデザインは独特なクセがありながらも人気が高いが、今までがフルアニメーションのOPだっただけに、こればかりは批判の対象となった。 **総評 開発会社とプラットフォームが変わったものの、ゲームの根幹自体はこれまでのTLSシリーズからブレていない。~ しかし攻略期間は伸びたが、会話パターンの少なさなどから密度の薄さを感じてしまうのが残念な点。~ システムの変更や、中学校が舞台というやや人を選ぶ要素、PS2の普及が進んでいなかった時期ということもあり、売り上げはシリーズ最低に落ち込んでしまった。~ とはいえ恋愛ゲームとしてはとりわけ悪い出来というほどでもないので、中学生らしい初々しい恋愛を描いたゲームがプレイしたいなら手に取る価値はある。 **その後 -同時代から続く恋愛ゲームとして「ときめきメモリアルシリーズ」のPS2作品『[[ときめきメモリアル3>ときめきメモリアル3 ~約束のあの場所で~]]』が同年に発売された。 --システムの変更、攻略人数の減少、売上が振るわなかったことなど似た要素が多いため何かと比較された。 -本作発売から2年後の2003年、『[[True Love Story Summer Days, and yet...]](TLSS)』が発売された。 --TLSSは''大まかなシステム周りが『2』と同じ''に戻ったため、本作のシリーズの中でも変わり者という立ち位置は変わらない。 --またキャラクターデザインは『3』まで担当していた松田氏が引退したため、今までグラフィックスタッフだった高山箕犀が担当している。
//全体的に表現を公平なものに編集 *トゥルーラブストーリー3 【とぅるーらぶすとーりーすりー】 |ジャンル|恋愛シミュレーション|CENTER:&amazon(B00005OVSI)[[裏を見る>https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/5152A7GTFYL._SY445_.jpg]]| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|エンターブレイン|~| |開発元|ゲームクラブ|~| |発売日|2001年4月5日|~| |価格|7,140円|~| |判定|なし|~| |ポイント|過去2作からシステム面が変更&br;中学生との恋愛は早すぎた?|~| |>|>|CENTER:''[[エンターブレイン恋愛シミュレーションシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[トゥルー・ラブストーリー]]』シリーズとしては初のPS2進出作。~ 当時のギャルゲーがまだPSで出されることが多かった中(高いスペックが必要なかった)、いち早くPS2で発売された。~ シリーズ全体の詳細は[[一作目>トゥルー・ラブストーリー]]の記事および『[[エンターブレイン恋愛シミュレーションシリーズ]]』の記事を参照。 **特徴・システム -これまでのシリーズと異なり、主人公は''中学3年生''。またプレイ期間もこれまでの一ヶ月から一年間に大きく伸びた。 -プレイ期間が長いこともあり、これまでのように毎日行動を選択するのではなく、一日の終りに次の一週間の中から「がんばる日」=行動する日を選ぶ方式となった。 --カレンダーにはどの日に特殊なイベントが起こるかのガイドが付いている。 --「がんばる日」を選ぶと、登校→校内の場所を選択→下校というこれまでと同じようなゲームの流れになるが、移動箇所の選択は一日一回だけ。 --また日曜日に行動すると、所持金を使って女の子に渡すプレゼントを購入することも可能。お金は毎月頭にお小遣いとして貰える。 --「がんばる日」を連続して選べば毎日行動することも可能……だが連続してがんばると「やる気」ステータスが減少してしまい、イベント発生率が低くなってしまうため、適度に休みを挟みながら進めていくのが基本となる。 -下校会話モードでは、条件を満たすと他のキャラが混ざって3人での下校となる。 --普段とは違う会話が見られるが、デートに誘えなかったりスキンシップができなくなるため、攻略的には基本的にデメリット要素である。 **評価点 -「転校」ではなく「卒業」がテーマという点こそ過去作と異なるが、基本的な作風はいつものTLSと変わらない。 --キャラクターはいつも通りの松田タッチだし、岩垂節全開のBGM、相変わらず没個性的な主人公に、キャラクターとのやり取り。また、さすがに卒業間近ともなると、いつもどおり切なさ全開の雰囲気を醸し出す。 --もっとも、何人かそれまでにはないタイプのキャラがいるので、多少たじろぐかもしれない。 -攻略こそできないが、サブキャラはサブキャラで、サブシナリオにおいてしっかりキャラクター描写がされている。 **賛否両論点 -高校ではなく中学校が舞台 --主人公・攻略ヒロインが中学3年生というのは学園ギャルゲーとしては比較的珍しく((中学生はおろか小学生(!)をも攻略対象とした先駆者として『初恋物語』シリーズがあるが、マイナー作品なのは否めない))、キャラクターデザインやヒロインの言動もこれまでより年相応に幼くなっており、好みが分かれる部分である。 **問題点 -攻略期間が伸びたことによる間延び感 --これまでのシリーズが大抵二~三時間でクリアできたのに対し、本作はプレイ期間が長いため一周に四~六時間はかかる。 --イベント自体は少なくないものの、日数が多いため同じやり取りを何度も繰り返し見ることになりがち。特にシリーズの特徴である下校会話のネタが途中で切れてしまう。 --一方で、条件を満たす((好感度を最高まで上げるか、デートで特定の選択肢を選ぶ))と主人公が自動で「告白を決心」し、以降そのヒロインは特定のイベント以外で登場しなくなってしまう。そして「告白」するとそのまま自動で卒業式まで時間が飛んでエンディング……というやや特殊な流れとなる。 ---そのため、早くに告白してしまうとプレイ時間は短縮できるが、その後のイベントを見ることができなくなってしまう。 -OP部分は、キャラクターデザインの松田浩二が担当している。だが、氏はクリエイター出身のため、今までのようにアニメーションという訳にはいかず、半ば背景画やキャラ絵のスライドショーになってしまった。 --松田氏のデザインは独特なクセがありながらも人気が高いが、今までがフルアニメーションのOPだっただけに、こればかりは批判の対象となった。 **総評 開発会社とプラットフォームが変わったものの、ゲームの根幹自体はこれまでのTLSシリーズからブレていない。~ しかし攻略期間は伸びたが、会話パターンの少なさなどから密度の薄さを感じてしまうのが残念な点。~ システムの変更や、中学校が舞台というやや人を選ぶ要素、PS2の普及が進んでいなかった時期ということもあり、売り上げはシリーズ最低に落ち込んでしまった。~ とはいえ恋愛ゲームとしてはとりわけ悪い出来というほどでもないので、中学生らしい初々しい恋愛を描いたゲームがプレイしたいなら手に取る価値はある。 **その後 -同時代から続く恋愛ゲームとして「ときめきメモリアルシリーズ」のPS2作品『[[ときめきメモリアル3>ときめきメモリアル3 ~約束のあの場所で~]]』が同年に発売された。 --システムの変更、攻略人数の減少、売上が振るわなかったことなど似た要素が多いため何かと比較された。 -本作発売から2年後の2003年、『[[True Love Story Summer Days, and yet...]](TLSS)』が発売された。 --TLSSは''大まかなシステム周りが『2』と同じ''に戻ったため、本作のシリーズの中でも変わり者という立ち位置は変わらない。 --またキャラクターデザインは『3』まで担当していた松田氏が引退したため、今までグラフィックスタッフだった高山箕犀が担当している。

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