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*テイルズ オブ ファンダム Vol.1 クレスバージョン/ミントバージョン 【ているず おぶ ふぁんだむ ぼりゅーむわん くれすばーじょん/みんとばーじょん】 |ジャンル|ファンディスク|CENTER:&amazon(B00005U0LY)クレスバージョン|CENTER:&amazon(B00005U0LZ)ミントバージョン| |対応機種|プレイステーション|~|~| |発売・開発元|ナムコ|~|~| |発売日|2002年1月31日|~|~| |定価|3,990円|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|シリーズ初のファンディスク&br;作品間を越えた夢の共演&br;手応えのあるミニゲーム&br;完全に無意味な分割商法|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[テイルズ オブ シリーズ関連作品リンク>テイルズ オブ シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -テイルズ オブ シリーズのファンディスク。『[[ファンタジア>テイルズ オブ ファンタジア]]』『[[デスティニー>テイルズ オブ デスティニー]]』『[[エターニア>テイルズ オブ エターニア]]』の3作品からキャラクターが登場する。 ---- **特徴 -カオベンチャー --シリーズお馴染みの会話システム「フェイスチャット」をモチーフにしたアドベンチャーゲーム。 --シナリオは各作品から1本ずつあり、『ファンタジア』からはチェスターと妹のアミィがトーティス村をはじめて訪れたときの話である「宝石の思い出」、『デスティニー』からはスタンの妹のリリスが主人公として活躍する「リリスがんばります!」、『エターニア』からは本作品オリジナルキャラ・プリムラとキールが事件を解決する「晶霊探偵!~キール・ツァイベル最後の事件?~」の3本である。 --シナリオは選択肢を選びながらエンディングを目指すものであり、シナリオの分岐によりエンディングが変化する。 ---シナリオ分岐は選択肢によって分かれる「選択肢分岐」と、パラメータ値((プレイヤーのとった行動によって変化する値。))によって分かれる「自動分岐」がある。 ---前者は選択した内容によって分岐し、後者はそこに到達するまでのパラメータによって進む道が自動的に決定される。 -カオドラ --シナリオを鑑賞する「プレイ」やオリジナルのシナリオを作ったりする「エディット」がある。 --「プレイ」には公式の小作品を鑑賞できる「スキットオールスターズ」と、公式サイトTalesWeb(すでに閉鎖)で募集されたカオドラ作品から選ばれた作品が収録された「テイルズウェブ投稿作品」がある。 ---「スキットオールスターズ」には各キャラクターのひみつを書いたものや、作品を超えた夢の共演などがあり、ほかのモードをクリアするなどの条件を満たすと鑑賞できるものが徐々に増えていく。 ---「テイルズウェブ投稿作品」にはファンが作ったオリジナルの作品にキャラクターのボイスが追加されている。 -クレーメルラボ --フィールドに落ちてくるブロック(晶霊石)を消すパズルゲーム。 ---晶霊石には晶霊核(コア)と晶霊質(セル)があり、さらに角型と丸型に分けられ、色は赤・青・緑・黄色・水色・ピンク・白・黒の計8色がある。 ---晶霊石は同色同型の晶霊核と晶霊質を縦か横にあわせると消えます。 ---晶霊石を消すとゲージが増加し、ゲージが満タンになるとその色に対応する大晶霊((『エターニア』に登場する属性をつかさどる精霊のようなもの。))が登場し、様々な特殊効果を発揮する((例えば、障害物を落としたり、フィールドのブロックの上下を入れ替えたりする。))。 ---キャラクター1人につき4体の大晶霊が決まっており、4体同時に呼ぶと更に隠し大晶霊を呼び出す(隠しは2体)。 --使用可能キャラクターは8人(最初は6人。『シナリオモード』をクリアすると増える。)。 ---制限時間内に取れる点数を競う「スコアアタックモード」やキャラクターを選んで課題を制限時間内にクリアする「シナリオモード」、2人対戦をする「ふたりで対戦モード」などがある。 -ギャラリー --テイルズ オブ シリーズのイラストを見ることができる。 --設定資料画やキャラクターの初期、SD、集合イラストなどがある。 ---ほかのモードをクリアするなどの条件を満たすと見ることができるイラストが増えていく。 ---- **評価点 -作品を超えたキャラクターの共演を見ることができる。 --各作品の主人公やヒロインの話、リッドとチェスターの猟師コンビ、ちょっと変わったすずとフォッグのコンビなど、そのバリエーションは豊かでファンを飽きさせない。 -夫々の作品のエピソードを補完する『カオベンチャー』も完成度が高い。 --特に『ファンタジア』の過去話をメインにした『宝石の思い出』のエピローグは、それまでのしんみりした展開からのあまりに急激などんでん返しで今なおファンの間で語り継がれている。 -ほぼ完全なフルボイス --今現在では本シリーズのみならず当たり前な要素だが、当時は会話がまだまだ少なかったりボイスが一部だけだったり、チャットそのものを自由に見れなかった事を考えれば、キャラ達がほぼフルボイスで会話するという時点で十分ファンサービスとなりうる要素であった。 -フェイスチャットイラストについて。 --原作ではフェイスチャットがなかった((チャット自体は存在し、アクティブパワーウィンド(APW)を開き、しばらく待つことで聴けた。))『デスティニー』キャラのフェイスチャットイラストが新規書下ろしで登場。 --一方、発売当時は解像度の粗いフェイスイラストを使用しチャットを行っていた『ファンタジア』側のキャラも、本作では『エターニア』基準の滑らかなタッチのイラストに書き直され、他作品のキャラとの共演時も違和感を感じない。 ---今作で製作された2作のフェイスチャットイラストは、『なりきりダンジョン2』等の以降の派生作品の多くでも使用される事になり、『エターニア』並びに本作がフェイスイラストの一つの基準になったとも言えよう。 -原作で出番が少なかったレイスが多く出ている。 --原作ではレイスは出番が少なく、1つのダンジョンでしか参戦しなかったので、出番が多いことを評価する人もいる。 -クレーメルラボは対戦用落ちゲーとしてはなかなかの出来。ブロックを消すことでその色ごとに技が使える。 --キャラによって使える色が異なるため、強弱がある。 --その完成度故に、後に携帯アプリのミニゲームでクレーメルラボが配信される程。 -フェイスチャットは各作品をやっているとニヤリとできるネタが多く仕込んである。 --ファンタジアは過去話、デスティニーは後日談、エターニアは(オリジナルキャラがメインではあるが)ちょっとした推理ADVとなっている。 --特にデスティニーでは主人公の妹であり、ファンタジア(PS版)、エターニアにもゲスト出演しているリリスをメインに据え、何故各作品へゲスト出演に至ったかを知ることができ、正しくシリーズファンへのサービスとなっている。また基本的に話が暗いデスティニーに救いをもたらした点で漫画版と並んで評価できる。 ---ただし関連する設定展開が改変されている[[続編>テイルズ オブ デスティニー2]]や[[リメイク版>テイルズ オブ デスティニー (PS2)]]とは話が繋がらない。もっとも続編とリメイク版が出たのは本作より後であり、ファンディスクである本作の要素にまで手が及ばなかった可能性もある。 ---- **賛否両論点 -ミントが恋愛小説のマニアになっている、とキャラが少しばかり崩壊している。 --とはいえ、原作の『ファンタジア』でもミントがとある一組のカップルの恋路に首を突っ込むサブイベントがあり、はまった理由もそのカオドラで描かれている((町から離れて暮らしていたので行商人から手に入る本が唯一の楽しみだった為))ので、原作の延長線上としてそこまで違和感のある話ではない。 ---それでも少々描写が過剰になったとも取れるので、原作ファンでも賛否はわかれている。 -パッケージが『クレスバージョン』『ミントバーション』に分かれているが、内容はどちらも同じで分ける必要がない。 --PSソフトは生産時期によりパッケージ絵が違うことも多いが、こういったただのイラスト違いはほとんどない。 --片方のバージョン限定の要素がない為、「両方揃える必要が無い」とも取れる。 ---- **問題点 -出ていないキャラクターがいる。 --『ファンタジア』と『エターニア』からは原作で操作可能キャラクターは全て出ているが『デスティニー』からはウッドロウ、マリー、コングマン、ジョニーが出ていない。一部キャラは台詞の中で言及される程度。 ---デスティニーは近年の作品と比較してもキャラが多いので仕方ない面もあるが、さすがにメインキャラクターであるウッドロウを外すのはいかがなものか。 ---もっとも、彼ら4人のチャットイラストは後に『[[なりきりダンジョン2>テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン2]]』での出演の際に書き下ろされる事になるのだが。 -「テイルズウェブ投稿作品」の作品が『エターニア』しかない。 --当時最新作の『エターニア』の投稿が多いのは仕方ないが、せっかくのコラボ作品なので他作品も欲しかった所。 -台詞の字幕が存在しない --当時のシリーズとしてはこれが一般的な仕様なのだが、ほぼ完全なフルボイスの今作では台詞が聞き取りにくい箇所が散見され、それに対してのフォローがされていない。 -BGMの殆どが原典ゲームからのアレンジすらされていない完全な使い回しで新鮮味に欠ける。 -一部キャラのストーリーのクレーメルラボの難易度がすさまじく高い。暗闇+高速落下の中で連鎖をする必要があり、かなりの運ゲーである。 ---- **総評 賛否両論や問題点がいくつかあるが、全体としての完成度はなかなか高く、ファンからはおおむね好意的に迎えられている。~ メディア容量故原作では実現できなかったフルボイス、各作品のクロスオーバーに留まらず原作の補完や拡張を行っているのもファンとしては嬉しいところ。~ 各作品のファンならば、今現在でも十分楽しめる一品である。 ---- **その他 -小説版「テイルズ オブ ファンダム~旅の終り~」は「宝石の思い出」ならびにその原作である『ファンタジア』とその続編『[[なりきりダンジョン>テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン]]』をさらに掘り下げたものとなっている。 --ただしリメイクでは削られた・改悪されたシナリオやシステムが関わっているため『[[なりきりダンジョンX>テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX]]』とは話が繋がらない。 ---また、作者はあとがきで『Vol.2』に期待していたことが窺える。…のだが、実際に発売された『[[Vol.2>テイルズ オブ ファンダム Vol.2 ルークバージョン/ティアバージョン]]』はそんな氏の期待を裏切るかの如く酷い出来になってしまった。…もっとも、あちらはファンダムの名を掲げてこそいるが本作との関係は特にないのだが。 -本作で出た内容がいくつか後の作品にも影響が出ている。 --PS2版『デスティニー』ではリオンの甘い物好き((ただし、本作では甘いもの全てが好きなのではない。))やチェルシーのおまじないの矢がスキットなどで出ている。 --リッドとチェスターは他のお祭りゲーでも息が合っている。 ---しかし、本作で仲が悪かったクラースとキールは仲が良くなっている。 -近年のお祭りゲーではキャラ人気や戦闘システムのすり合わせの関係もあり、本作やなりきりダンジョンでは出たが、後の[[RM>テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー]]などでは出なくなったキャラも。
*テイルズ オブ ファンダム Vol.1 クレスバージョン/ミントバージョン 【ているず おぶ ふぁんだむ ぼりゅーむわん くれすばーじょん/みんとばーじょん】 |ジャンル|ファンディスク|CENTER:&amazon(B00005U0LY)クレスバージョン|CENTER:&amazon(B00005U0LZ)ミントバージョン| |対応機種|プレイステーション|~|~| |発売・開発元|ナムコ|~|~| |発売日|2002年1月31日|~|~| |定価|3,990円|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|シリーズ初のファンディスク&br;作品間を越えた夢の共演&br;手応えのあるミニゲーム&br;完全に無意味な分割商法|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[テイルズ オブ シリーズ関連作品リンク>テイルズ オブ シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -テイルズ オブ シリーズのファンディスク。『[[ファンタジア>テイルズ オブ ファンタジア]]』『[[デスティニー>テイルズ オブ デスティニー]]』『[[エターニア>テイルズ オブ エターニア]]』の3作品からキャラクターが登場する。 ---- **特徴 -カオベンチャー --シリーズお馴染みの会話システム「フェイスチャット」をモチーフにしたアドベンチャーゲーム。 --シナリオは各作品から1本ずつあり、『ファンタジア』からはチェスターと妹のアミィがトーティス村をはじめて訪れたときの話である「宝石の思い出」、『デスティニー』からはスタンの妹のリリスが主人公として活躍する「リリスがんばります!」、『エターニア』からは本作品オリジナルキャラ・プリムラとキールが事件を解決する「晶霊探偵!~キール・ツァイベル最後の事件?~」の3本である。 --シナリオは選択肢を選びながらエンディングを目指すものであり、シナリオの分岐によりエンディングが変化する。 ---シナリオ分岐は選択肢によって分かれる「選択肢分岐」と、パラメータ値((プレイヤーのとった行動によって変化する値。))によって分かれる「自動分岐」がある。 ---前者は選択した内容によって分岐し、後者はそこに到達するまでのパラメータによって進む道が自動的に決定される。 -カオドラ --シナリオを鑑賞する「プレイ」やオリジナルのシナリオを作ったりする「エディット」がある。 --「プレイ」には公式の小作品を鑑賞できる「スキットオールスターズ」と、公式サイトTalesWeb(すでに閉鎖)で募集されたカオドラ作品から選ばれた作品が収録された「テイルズウェブ投稿作品」がある。 ---「スキットオールスターズ」には各キャラクターのひみつを書いたものや、作品を超えた夢の共演などがあり、ほかのモードをクリアするなどの条件を満たすと鑑賞できるものが徐々に増えていく。 ---「テイルズウェブ投稿作品」にはファンが作ったオリジナルの作品にキャラクターのボイスが追加されている。 -クレーメルラボ --フィールドに落ちてくるブロック(晶霊石)を消すパズルゲーム。 ---晶霊石には晶霊核(コア)と晶霊質(セル)があり、さらに角型と丸型に分けられ、色は赤・青・緑・黄色・水色・ピンク・白・黒の計8色がある。 ---晶霊石は同色同型の晶霊核と晶霊質を縦か横にあわせると消えます。 ---晶霊石を消すとゲージが増加し、ゲージが満タンになるとその色に対応する大晶霊((『エターニア』に登場する属性をつかさどる精霊のようなもの。))が登場し、様々な特殊効果を発揮する((例えば、障害物を落としたり、フィールドのブロックの上下を入れ替えたりする。))。 ---キャラクター1人につき4体の大晶霊が決まっており、4体同時に呼ぶと更に隠し大晶霊を呼び出す(隠しは2体)。 --使用可能キャラクターは8人(最初は6人。『シナリオモード』をクリアすると増える。)。 ---制限時間内に取れる点数を競う「スコアアタックモード」やキャラクターを選んで課題を制限時間内にクリアする「シナリオモード」、2人対戦をする「ふたりで対戦モード」などがある。 -ギャラリー --テイルズ オブ シリーズのイラストを見ることができる。 --設定資料画やキャラクターの初期、SD、集合イラストなどがある。 ---ほかのモードをクリアするなどの条件を満たすと見ることができるイラストが増えていく。 ---- **評価点 -作品を超えたキャラクターの共演を見ることができる。 --各作品の主人公やヒロインの話、リッドとチェスターの猟師コンビ、ちょっと変わったすずとフォッグのコンビなど、そのバリエーションは豊かでファンを飽きさせない。 -夫々の作品のエピソードを補完する『カオベンチャー』も完成度が高い。 --特に『ファンタジア』の過去話をメインにした『宝石の思い出』のエピローグは、それまでのしんみりした展開からのあまりに急激などんでん返しで今なおファンの間で語り継がれている。 -ほぼ完全なフルボイス --今現在では本シリーズのみならず当たり前な要素だが、当時は会話がまだまだ少なかったりボイスが一部だけだったり、チャットそのものを自由に見れなかった事を考えれば、キャラ達がほぼフルボイスで会話するという時点で十分ファンサービスとなりうる要素であった。 -フェイスチャットイラストについて。 --原作ではフェイスチャットがなかった((チャット自体は存在し、アクティブパワーウィンド(APW)を開き、しばらく待つことで聴けた。))『デスティニー』キャラのフェイスチャットイラストが新規書下ろしで登場。 --一方、発売当時は解像度の粗いフェイスイラストを使用しチャットを行っていた『ファンタジア』側のキャラも、本作では『エターニア』基準の滑らかなタッチのイラストに書き直され、他作品のキャラとの共演時も違和感を感じない。 ---今作で製作された2作のフェイスチャットイラストは、『なりきりダンジョン2』等の以降の派生作品の多くでも使用される事になり、『エターニア』並びに本作がフェイスイラストの一つの基準になったとも言えよう。 -原作で出番が少なかったレイスが多く出ている。 --原作ではレイスは出番が少なく、1つのダンジョンでしか参戦しなかったので、出番が多いことを評価する人もいる。 -クレーメルラボは対戦用落ちゲーとしてはなかなかの出来。ブロックを消すことでその色ごとに技が使える。 --キャラによって使える色が異なるため、強弱がある。 --その完成度故に、後に携帯アプリのミニゲームでクレーメルラボが配信される程。 -フェイスチャットは各作品をやっているとニヤリとできるネタが多く仕込んである。 --ファンタジアは過去話、デスティニーは後日談、エターニアは(オリジナルキャラがメインではあるが)ちょっとした推理ADVとなっている。 --特にデスティニーでは主人公の妹であり、ファンタジア(PS版)、エターニアにもゲスト出演しているリリスをメインに据え、何故各作品へゲスト出演に至ったかを知ることができ、正しくシリーズファンへのサービスとなっている。また基本的に話が暗いデスティニーに救いをもたらした点で漫画版と並んで評価できる。 ---ただし関連する設定展開が改変されている[[続編>テイルズ オブ デスティニー2]]や[[リメイク版>テイルズ オブ デスティニー (PS2)]]とは話が繋がらない。もっとも続編とリメイク版が出たのは本作より後であり、ファンディスクである本作の要素にまで手が及ばなかった可能性もある。 ---- **賛否両論点 -ミントが恋愛小説のマニアになっている、とキャラが少しばかり崩壊している。 --とはいえ、原作の『ファンタジア』でもミントがとある一組のカップルの恋路に首を突っ込むサブイベントがあり、はまった理由もそのカオドラで描かれている((町から離れて暮らしていたので行商人から手に入る本が唯一の楽しみだった為))ので、原作の延長線上としてそこまで違和感のある話ではない。 ---それでも少々描写が過剰になったとも取れるので、原作ファンでも賛否はわかれている。 -パッケージが『クレスバージョン』『ミントバーション』に分かれているが、内容はどちらも同じで分ける必要がない。 --PSソフトは生産時期によりパッケージ絵が違うことも多いが、こういったただのイラスト違いはほとんどない。 --片方のバージョン限定の要素がない為、「両方揃える必要が無い」とも取れる。 ---- **問題点 -出ていないキャラクターがいる。 --『ファンタジア』と『エターニア』からは原作で操作可能キャラクターは全て出ているが『デスティニー』からはウッドロウ、マリー、コングマン、ジョニーが出ていない。一部キャラは台詞の中で言及される程度。 ---デスティニーは近年の作品と比較してもキャラが多いので仕方ない面もあるが、さすがにメインキャラクターであるウッドロウを外すのはいかがなものか。 ---もっとも、彼ら4人のチャットイラストは後に『[[なりきりダンジョン2>テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン2]]』での出演の際に書き下ろされる事になるのだが。 -「テイルズウェブ投稿作品」の作品が『エターニア』しかない。 --当時最新作の『エターニア』の投稿が多いのは仕方ないが、せっかくのコラボ作品なので他作品も欲しかった所。 -台詞の字幕が存在しない --当時のシリーズとしてはこれが一般的な仕様なのだが、ほぼ完全なフルボイスの今作では台詞が聞き取りにくい箇所が散見され、それに対してのフォローがされていない。 -BGMの殆どが原典ゲームからのアレンジすらされていない完全な使い回しで新鮮味に欠ける。 -一部キャラのストーリーのクレーメルラボの難易度がすさまじく高い。暗闇+高速落下の中で連鎖をする必要があり、かなりの運ゲーである。 ---- **総評 賛否両論や問題点がいくつかあるが、全体としての完成度はなかなか高く、ファンからはおおむね好意的に迎えられている。~ メディア容量故原作では実現できなかったフルボイス、各作品のクロスオーバーに留まらず原作の補完や拡張を行っているのもファンとしては嬉しいところ。~ 各作品のファンならば、今現在でも十分楽しめる一品である。 ---- **その他 -小説版「テイルズ オブ ファンダム~旅の終り~」は「宝石の思い出」ならびにその原作である『ファンタジア』とその続編『[[なりきりダンジョン>テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン]]』をさらに掘り下げたものとなっている。 --ただしリメイクでは削られた・改悪されたシナリオやシステムが関わっているため『[[なりきりダンジョンX>テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX]]』とは話が繋がらない。 ---また、作者はあとがきで『Vol.2』に期待していたことが窺える。…のだが、実際に発売された『[[Vol.2>テイルズ オブ ファンダム Vol.2 ルークバージョン/ティアバージョン]]』はそんな氏の期待を裏切るかの如く酷い出来になってしまった。…もっとも、あちらはファンダムの名を掲げてこそいるが本作との関係は特にないのだが。 -本作で出た内容がいくつか後の作品にも影響が出ている。 --PS2版『デスティニー』ではリオンの甘い物好き((ただし、本作では甘いもの全てが好きなのではない。))やチェルシーのおまじないの矢がスキットなどで出ている。 --リッドとチェスターは他のお祭りゲーでも息が合っている。 ---しかし、本作で仲が悪かったクラースとキールは仲が良くなっている。 -近年のお祭りゲーではキャラ人気や戦闘システムのすり合わせの関係もあり、本作やなりきりダンジョンでは出たが、後の[[RM>テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー]]などでは出なくなったキャラも。

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