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*クイーンズゲイト スパイラルカオス 【くいーんずげいと すぱいらるかおす】 |ジャンル|シミュレーションRPG|CENTER:&image(qgsc_f.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1275&file=qgsc_f.jpg]]&br()[[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1275&file=qgsc_b.jpg]]| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|2011年7月28日|~| |価格|6,279円(通常版)/10,479円(限定版)|~| |判定|なし|~| |ポイント| 脱衣戦闘・スパロボと似通ったシステム|~| |>|>|CENTER:''[[SNKクロスオーバー関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[クイーンズブレイド スパイラルカオス]]』(以下、前作)の続編で、セーブデータによる連動要素もある。前作の美闘士も参戦する他、使えなかった多くの美闘士も使用可能になっている。前作と比較すると様々な面でパワーアップしているのが特徴。 原作はホビージャパンの『クイーンズゲイト』と言う対戦型%%脱衣%%ゲームブック((更なる原作はアメリカ製の『ロストワールド』シリーズ(1985年には日本語版も出版されたことがある)。これを美少女キャラクターに変更したのが『クイーンズ~』。))。 『クイーンズゲイト』とは『クイーンズブレイド』に他社版権の美少女キャラクターを参戦させる(クイーンズブレイドのルールに対応した%%微エロイラスト集%%ゲームブックを出す)というコンセプトのシリーズなので((クイーンゲイトとは「異世界を繋ぐ(版権の枠を超える)門」の名前である。))、別作品の美少女キャラたちが版権の壁を超えて共演する姿を見られる。ある意味、ますますスパロボに近くなったとも言える。 #region(参戦キャラ(原作)) |BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(blue){''クイーンズゲイト''}&br()(ゲームブックで参戦済)|門を開く者 アリス(クイーンズゲイト((ゲームブック版クイーンズゲイト唯一のオリジナルキャラ。彼女がクイーンズゲイトを開いた所為で他社キャラクターが現れたとされている。)))| |~|魔法少女 虹原いんく(もえたん)| |~|恩を返すもの いろは(サムライスピリッツ)| |~|紅の忍 不知火舞(KOFシリーズ)| |~|運命の子 ディズィー(ギルティギアシリーズ)| |~|聖弓の射手 真鏡名ミナ(サムライスピリッツ)| |~|密林の守護者 チャムチャム(サムライスピリッツ)| |~|格闘令嬢 リリ(鉄拳)| |~|赤銅の人形遣い カーチャ(聖痕のクエイサー)| |~|一年A組委員長 服部絢子(いちばんうしろの大魔王)| |~|覚醒せし剣姫 柳生十兵衛(百花繚乱サムライガールズ)| |~|絡みつく孤高の刃 アイヴィー(ソウルキャリバー)| |~|蒼の継承者 ノエル=ヴァーミリオン(ブレイブルー)| |BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(red){''ゲスト出演''}&br()(ゲームブックには未参戦)|ペインキラー 琴音ちゃん(ペインキラー 琴音ちゃん)| |~|愛の戦士 ワンダーモモ(ワンダーモモ)| |BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(green){''クイーンズブレイド(スパイラルカオス)''}|省略| #endregion -オリジナルキャラは''「マジカルパティシエ」まろん=まかろん''他数名が参戦。前作からの続投として''「戦士見習い」キュート''、''「従者」ジャン''が登場。 -基本システムは前作から引き継いでいる他、様々な追加要素がある。仲間に出来るモンスターの種類も更に増えている。 **追加システム ''オリジナルキャラ'' -前述のキュート達を初め、本作でも特徴的なオリジナル闘士が登場する。 --ツンデレ百合キャラのアリュッタ、クイーンズゲイトに相応しくない風貌のモンスターと見せかけて、実は……のラスボスなど。 -前作では一部で批判されるような要素が多かったジャンは、本作ではスケベな妄想癖もいくらかマイルドになり、さらに彼と似たような思考を持つリリがいたり、技の種類が増えたり、コミカルなイベントが追加されるなどして結果的に普通のネタキャラに落ち着いている。 --「そもそも男のオリキャラが必要なのか」と言う根本的な問題は何度も言われ続けているのだが。 ''DOSシステム'' -正式名称は「ダメージを・多く受けると・しゃがんじゃう」システム。キャラクターの残りHPが少なくなると、マップ画面で疲労して片膝をついてしまう。 -前作では残りHPに限らず常に棒立ちだったが、これによりピンチのキャラクターが一目で分かるようになった。 ''SSSシステム'' -「好きなあの娘(キャラクター)を・選択して・育てちゃおう」システム。戦略的な部隊の編成、そして、究極のやり込みと愛情の注ぎ込みを可能にするシステム。 -要はスパロボシリーズにおける出撃選択。 ''EGKシステム'' -「液晶・越しの・キス」システム。友好度が最高のキャラクターとフリートークを最後まで勧めると、なんとそのキャラのキス画面を見られる。 -ちなみに友好度が最高でないと途中でキャンセルされ、スペシャルのキスムービーにも登録されない。 ''FIGシステム'' -「二人で・一緒に・頑張ろう!!」システム。特定のキャラクター同士が隣接することで、協力攻撃が可能になる。 -要はスパロボシリーズにおける合体攻撃。こちらは敵の反撃を受けることなく攻撃できるのが特徴。ただし、味方フェイズのみ使用可能。 -ノワ&アレインの師弟コンビの他、アイリ&いろはのメイドコンビなどがある。 ''KKKシステム'' -「この感じ!・監視されている!?・回避だ!!」システム。前作にもあった、コマンド入力を行うことでゲームとは全然関係ない絵を表示して家族や屋外での他人からプレイヤーを守る(?)システム。 -今作では絵の種類が増えており、ロックマン風のものやKOFシリーズの画面まである。 ''ディスティニーパニッシュシステム'' -ジャンが特定のアイテムを装備した状態で敵闘士をPKD(パーフェクトノックダウン)を行うことで、通常時とは違ったカットインを見られる。 **評価点 -アニメ・ゲームの枠を越え美少女キャラの夢の共演が実現した。~ 同じレーベルのゲームブックが元とはいえ、ゲームブック版では別々のキャラ同士の絡みが薄かったが、正式なストーリー上で登場時期もメディアも別々のヒロインが共演する様は壮観。特に会社ぐるみのクロスオーバーでしか共演の機会のない格ゲー同士のコラボはゲームブックを原作としたからこそ実現したといえる。 --ゲーム会社の面子もSNKプレイモア・バンダイナムコゲームス・アークシステムワークスと、2011年当時はコラボレーションが行われていなかった面々である。 //2022年現在は鉄拳7とか令サムとかで積極的にコラボが行わているので、表現を修正しました。 --そもそも同人ゲー以外ではアニメ作品とゲーム作品のコラボゲーム自体少ない事例である。 --ゲスト参戦の[[ペインキラー琴音ちゃん>https://www.4gamer.net/games/126/G012623/20110704017/SS/001.jpg]]とは、イラストレーターの井上純一氏がかつて同人レーベルで発売した作品群のキャラである。因みに担当声優は''小島めぐみ''氏。 -版権キャラの再現度はそれなりに高く、戦闘シーンも迫力がある。 --柳生十兵衛の攻撃ではアニメ版で''自主規制として用いられた''墨汁の演出が再現されている。 --版権作品のキャラ(特に格ゲー勢)は原作で関係の深い男性キャラをストーリー上完全に排除されているが、舞が敗北時に「アンディー!!」と叫んだり(KOF準拠)、ノエルの「ジン=キサラギを探している」という台詞など、原作設定を尊重した台詞や演出が盛り込まれている。 --声優は出来る限り原典のまま起用している。特にディズィーの声優である藤田佳寿恵氏は他メディアでの露出がかなり少ないが、きちんと本人がキャストとして登板している。 ---リリは原作では外国語を喋るため、オリジナルキャストで佐藤利奈氏が演じている。 ---ワンダーモモの声は原作のカバー楽曲である「ワンダーモモーイ」を歌った桃井はるこ氏が担当しており、ファンにはにやりと来るキャスティング。 ---ただし舞、ミナ、チャムチャムは原典と違うキャスティングであるが、まあこの位は仕方ないだろう((舞役の曽木亜古弥氏は前年稼働の『KOF SKY STAGE』及び『KOF13』時点で既に舞の声が出せなくなったため小清水亜美氏に役を譲っており、それ以降は本作も含め、ほぼすべての作品で小清水氏が舞役を担当している。チャムチャム役の千葉麗子氏はすでに声優業からは引退している。また、「天下一剣客伝」でミナとチャムチャムを演じた大沢つむぎ氏も声優業を引退されている。またアイヴィーについてはキャラクターのデザインは『Ⅳ』準拠になっているが、キャストは『レジェンド』『Ⅳ』で担当した東條加那子氏ではなく、『Ⅲ』以前の冬馬由美氏が担当している。))。 --BGMは全てオリジナルのものだが、原作の雰囲気を壊さないテンポの良い曲揃いでありテンションを上げさせてくれる。 -OPムービーを始めとしたムービーシーンも多数収録されている。 --際どい表現・・・エロ要素がふんだんに取り入れられているムービーは必見と言える。 -DLCではアリュッタなどの敵キャラも使え、同キャラ戦を行わせると専用台詞があるなど手が込んでいる(下記の通り現在は配信終了)。 **問題点 -ストーリーが完全に前作と繋がっており、本作から始めた人は話についていきにくい。 --敵のバリエーションが少なすぎるため「同じ敵が何回も出てくる→その度に撃退」を繰り返すなど、ストーリー自体も冗長。 -前作同様に武器・鎧の強化は一段ずつ行わなければならず、ルート分岐で付けたアイテムも外れてしまう。これだけを聞くと大した問題ではないのだが、本作では使用可能キャラが増えたため相対的に面倒さが増加してしまうことに。 -本作から登場するクイーンズゲイトキャラは、出典の原作に比べるとキャラ性が極端に誇張されていたり、キャラが崩壊しているものもいる。 --特にリリは原作で風間飛鳥との絡みが多いのを受けてか''ガチの百合娘キャラ''にされており、シナリオ上でもその立ち位置で目立っている。 --そういったキャラは、「見た目がそっくりな別人」ぐらいに認識した方が良いだろう。 -ジャンは上記の通り前作に比べれば戦闘能力を含めてマシになっているのだが、ヒールをかける時にやたらと鼻息が荒く興奮している、という回復キャラとして多用する部分に不快感が相変わらず残っている。 -敵のレベルは各ステージ事に固定。つまりフリーステージなどで鍛えすぎると難易度が極端にヌルくなる。フリーステージはやらなければ済む話だが、何周もやり込む場合に影響する。ちなみにレベル引継ぎは3周目以降。 -新システムであるディスティニーパニッシュシステムとEGKシステムの両立が難しい。 --前者は特定条件を満たして敵を倒すと本来とは違うカットインを見られるのだが、''使うと他キャラからジャンへの友好度が下がる''。そして後者はフリートークを最後まで行い、''友好度も最高になる''とそのキャラとキスするムービーが見られる(ちなみにキスまで行かないと保存されない)。つまり''「ディスティニーパニッシュを行って友好度を下げる」と「友好度を上げてキスシーンを見る」ことは完全に矛盾する''。加えて言うなら本作ではクリア毎の友好度の引き継ぎは無い。 --もちろん出撃キャラをうまく考えれば両立できなくもないが……。 -まろんは一応本作の主人公にもかかわらず、扱いが主人公らしくない。 --前主人公のキュートはラスボスと深い関係があったのだが、まろんにはそう言ったものがあまりない(せいぜいアリュッタとライバル関係なくらい)。キュートが合流した中盤以降は彼女に出番を奪われてしまい、''終盤にはルート分岐によってはついてこない''場合まである。 --ただし、彼女の料理が良くも悪くもストーリーやゲームに深く関わっているため、所謂「主人公(笑)」には完全になってないのがミソ。 --ちなみにキャラクターとしては「パティシエらしく敵を料理して攻撃する」「たまにひぐらしシリーズを思い起こすような凶悪な笑みを浮かべる((余談だがまろんの声優の中原麻衣氏は「ひぐらしのなく頃に」でヒロインの竜宮レナを演じている。))」など、良くも悪くも特徴的。また他の仲間を「自分を守る肉の壁」扱いしたり、危機的状況で自分の利益を考えたりすることもあり、メインキャラらしからぬ性格となっている。 -登場キャラクターがかなり多いため、仲間になった途端に2軍行きになる率が高い。 -前作同様必殺技とコスチュームBを持っているのは一部のキャラのみ。 -前作のコスチュームBを引き継げるが、コスチュームを所持しているセーブデータが必要である。 --本編で解放される要素ではなく、セーブデータがない人は有料DLCを購入しなければ絶対に使えない。 **総評 シミュレーションRPGとしては前作に引き続きしっかりした作りになっており、鎧の破壊や戦闘不能時のカットインは相変わらず見応えがある。~ 前作で聞かれた「あのキャラクターが使用できない・話が短い」といった批判に対しては、今作では「キャラ多すぎ・話長すぎ」という正反対の評価になった。 総合的に見ると細かな難点を多く持っていることは否めないが、前作からパワーアップしていることも間違いない。 **余談 -本作発売前に刊行されていたゲームブック版のキャラからは『DEAD OR ALIVE』のかすみと『百花繚乱』の真田幸村だけ未登場である。 -2014年9月18日でDLCが全て配信終了となった。 -''ゲームブック版は本作発売後、2012年6月29日を最後に刊行が途絶えている。''『クイーンズゲイト リベリオン』などがアニメ化されたものの、ゲーム版も音沙汰はなかった。 --しかし2014年に本作の開発チームが手掛けた版権作品のコラボゲームである『[[超ヒロイン戦記]]』が発売された。原作がクイーンズシリーズではないものの、ゲーム版のオリジナル設定が本作から引き継がれており、事実上の続編といえる。
*クイーンズゲイト スパイラルカオス 【くいーんずげいと すぱいらるかおす】 |ジャンル|シミュレーションRPG|CENTER:&image(qgsc_f.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1275&file=qgsc_f.jpg]]&br()[[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1275&file=qgsc_b.jpg]]| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|2011年7月28日|~| |価格|6,279円(通常版)/10,479円(限定版)|~| |判定|なし|~| |ポイント| 脱衣戦闘・スパロボと似通ったシステム|~| |>|>|CENTER:''[[SNKクロスオーバー関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[クイーンズブレイド スパイラルカオス]]』(以下、前作)の続編で、セーブデータによる連動要素もある。前作の美闘士も参戦する他、使えなかった多くの美闘士も使用可能になっている。前作と比較すると様々な面でパワーアップしているのが特徴。 原作はホビージャパンの『クイーンズゲイト』と言う対戦型%%脱衣%%ゲームブック((更なる原作はアメリカ製の『ロストワールド』シリーズ(1985年には日本語版も出版されたことがある)。これを美少女キャラクターに変更したのが『クイーンズ~』。))。 『クイーンズゲイト』とは『クイーンズブレイド』に他社版権の美少女キャラクターを参戦させる(クイーンズブレイドのルールに対応した%%微エロイラスト集%%ゲームブックを出す)というコンセプトのシリーズなので((クイーンゲイトとは「異世界を繋ぐ(版権の枠を超える)門」の名前である。))、別作品の美少女キャラたちが版権の壁を超えて共演する姿を見られる。ある意味、ますますスパロボに近くなったとも言える。 #region(参戦キャラ(原作)) |BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(blue){''クイーンズゲイト''}&br()(ゲームブックで参戦済)|門を開く者 アリス(クイーンズゲイト((ゲームブック版クイーンズゲイト唯一のオリジナルキャラ。彼女がクイーンズゲイトを開いた所為で他社キャラクターが現れたとされている。)))| |~|魔法少女 虹原いんく(もえたん)| |~|恩を返すもの いろは(サムライスピリッツ)| |~|紅の忍 不知火舞(KOFシリーズ)| |~|運命の子 ディズィー(ギルティギアシリーズ)| |~|聖弓の射手 真鏡名ミナ(サムライスピリッツ)| |~|密林の守護者 チャムチャム(サムライスピリッツ)| |~|格闘令嬢 リリ(鉄拳)| |~|赤銅の人形遣い カーチャ(聖痕のクエイサー)| |~|一年A組委員長 服部絢子(いちばんうしろの大魔王)| |~|覚醒せし剣姫 柳生十兵衛(百花繚乱サムライガールズ)| |~|絡みつく孤高の刃 アイヴィー(ソウルキャリバー)| |~|蒼の継承者 ノエル=ヴァーミリオン(ブレイブルー)| |BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(red){''ゲスト出演''}&br()(ゲームブックには未参戦)|ペインキラー 琴音ちゃん(ペインキラー 琴音ちゃん)| |~|愛の戦士 ワンダーモモ(ワンダーモモ)| |BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(green){''クイーンズブレイド(スパイラルカオス)''}|省略| #endregion -オリジナルキャラは''「マジカルパティシエ」まろん=まかろん''他数名が参戦。前作からの続投として''「戦士見習い」キュート''、''「従者」ジャン''が登場。 -基本システムは前作から引き継いでいる他、様々な追加要素がある。仲間に出来るモンスターの種類も更に増えている。 **追加システム ''オリジナルキャラ'' -前述のキュート達を初め、本作でも特徴的なオリジナル闘士が登場する。 --ツンデレ百合キャラのアリュッタ、クイーンズゲイトに相応しくない風貌のモンスターと見せかけて、実は……のラスボスなど。 -前作では一部で批判されるような要素が多かったジャンは、本作ではスケベな妄想癖もいくらかマイルドになり、さらに彼と似たような思考を持つリリがいたり、技の種類が増えたり、コミカルなイベントが追加されるなどして結果的に普通のネタキャラに落ち着いている。 --「そもそも男のオリキャラが必要なのか」と言う根本的な問題は何度も言われ続けているのだが。 ''DOSシステム'' -正式名称は「ダメージを・多く受けると・しゃがんじゃう」システム。キャラクターの残りHPが少なくなると、マップ画面で疲労して片膝をついてしまう。 -前作では残りHPに限らず常に棒立ちだったが、これによりピンチのキャラクターが一目で分かるようになった。 ''SSSシステム'' -「好きなあの娘(キャラクター)を・選択して・育てちゃおう」システム。戦略的な部隊の編成、そして、究極のやり込みと愛情の注ぎ込みを可能にするシステム。 -要はスパロボシリーズにおける出撃選択。 ''EGKシステム'' -「液晶・越しの・キス」システム。友好度が最高のキャラクターとフリートークを最後まで勧めると、なんとそのキャラのキス画面を見られる。 -ちなみに友好度が最高でないと途中でキャンセルされ、スペシャルのキスムービーにも登録されない。 ''FIGシステム'' -「二人で・一緒に・頑張ろう!!」システム。特定のキャラクター同士が隣接することで、協力攻撃が可能になる。 -要はスパロボシリーズにおける合体攻撃。こちらは敵の反撃を受けることなく攻撃できるのが特徴。ただし、味方フェイズのみ使用可能。 -ノワ&アレインの師弟コンビの他、アイリ&いろはのメイドコンビなどがある。 ''KKKシステム'' -「この感じ!・監視されている!?・回避だ!!」システム。前作にもあった、コマンド入力を行うことでゲームとは全然関係ない絵を表示して家族や屋外での他人からプレイヤーを守る(?)システム。 -今作では絵の種類が増えており、ロックマン風のものやKOFシリーズの画面まである。 ''ディスティニーパニッシュシステム'' -ジャンが特定のアイテムを装備した状態で敵闘士をPKD(パーフェクトノックダウン)を行うことで、通常時とは違ったカットインを見られる。 **評価点 -アニメ・ゲームの枠を越え美少女キャラの夢の共演が実現した。~ 同じレーベルのゲームブックが元とはいえ、ゲームブック版では別々のキャラ同士の絡みが薄かったが、正式なストーリー上で登場時期もメディアも別々のヒロインが共演する様は壮観。特に会社ぐるみのクロスオーバーでしか共演の機会のない格ゲー同士のコラボはゲームブックを原作としたからこそ実現したといえる。 --ゲーム会社の面子もSNKプレイモア・バンダイナムコゲームス・アークシステムワークスと、2011年当時はコラボレーションが行われていなかった面々である。 //2022年現在は鉄拳7とか令サムとかで積極的にコラボが行わているので、表現を修正しました。 --そもそも同人ゲー以外ではアニメ作品とゲーム作品のコラボゲーム自体少ない事例である。 --ゲスト参戦の[[ペインキラー琴音ちゃん>https://www.4gamer.net/games/126/G012623/20110704017/SS/001.jpg]]とは、イラストレーターの井上純一氏がかつて同人レーベルで発売した作品群のキャラである。因みに担当声優は''小島めぐみ''氏。 -版権キャラの再現度はそれなりに高く、戦闘シーンも迫力がある。 --柳生十兵衛の攻撃ではアニメ版で''自主規制として用いられた''墨汁の演出が再現されている。 --版権作品のキャラ(特に格ゲー勢)は原作で関係の深い男性キャラをストーリー上完全に排除されているが、舞が敗北時に「アンディー!!」と叫んだり(KOF準拠)、ノエルの「ジン=キサラギを探している」という台詞など、原作設定を尊重した台詞や演出が盛り込まれている。 --声優は出来る限り原典のまま起用している。特にディズィーの声優である藤田佳寿恵氏は他メディアでの露出がかなり少ないが、きちんと本人がキャストとして登板している。 ---リリは原作では外国語を喋るため、オリジナルキャストで佐藤利奈氏が演じている。 ---ワンダーモモの声は原作のカバー楽曲である「ワンダーモモーイ」を歌った桃井はるこ氏が担当しており、ファンにはにやりと来るキャスティング。 ---ただし舞、ミナ、チャムチャムは原典と違うキャスティングであるが、まあこの位は仕方ないだろう((舞役の曽木亜古弥氏は前年稼働の『KOF SKY STAGE』及び『KOF13』時点で既に舞の声が出せなくなったため小清水亜美氏に役を譲っており、それ以降は本作も含め、ほぼすべての作品で小清水氏が舞役を担当している。チャムチャム役の千葉麗子氏はすでに声優業からは引退している。また、「天下一剣客伝」でミナとチャムチャムを演じた大沢つむぎ氏も声優業を引退されている。またアイヴィーについてはキャラクターのデザインは『Ⅳ』準拠になっているが、キャストは『レジェンド』『Ⅳ』で担当した東條加那子氏ではなく、『Ⅲ』以前の冬馬由美氏が担当している。))。 --BGMは全てオリジナルのものだが、原作の雰囲気を壊さないテンポの良い曲揃いでありテンションを上げさせてくれる。 -OPムービーを始めとしたムービーシーンも多数収録されている。 --際どい表現・・・エロ要素がふんだんに取り入れられているムービーは必見と言える。 -DLCではアリュッタなどの敵キャラも使え、同キャラ戦を行わせると専用台詞があるなど手が込んでいる(下記の通り現在は配信終了)。 **問題点 -ストーリーが完全に前作と繋がっており、本作から始めた人は話についていきにくい。 --敵のバリエーションが少なすぎるため「同じ敵が何回も出てくる→その度に撃退」を繰り返すなど、ストーリー自体も冗長。 -前作同様に武器・鎧の強化は一段ずつ行わなければならず、ルート分岐で付けたアイテムも外れてしまう。これだけを聞くと大した問題ではないのだが、本作では使用可能キャラが増えたため相対的に面倒さが増加してしまうことに。 -本作から登場するクイーンズゲイトキャラは、出典の原作に比べるとキャラ性が極端に誇張されていたり、キャラが崩壊しているものもいる。 --特にリリは原作で風間飛鳥との絡みが多いのを受けてか''ガチの百合娘キャラ''にされており、シナリオ上でもその立ち位置で目立っている。 --そういったキャラは、「見た目がそっくりな別人」ぐらいに認識した方が良いだろう。 -ジャンは上記の通り前作に比べれば戦闘能力を含めてマシになっているのだが、ヒールをかける時にやたらと鼻息が荒く興奮している、という回復キャラとして多用する部分に不快感が相変わらず残っている。 -敵のレベルは各ステージ事に固定。つまりフリーステージなどで鍛えすぎると難易度が極端にヌルくなる。フリーステージはやらなければ済む話だが、何周もやり込む場合に影響する。ちなみにレベル引継ぎは3周目以降。 -新システムであるディスティニーパニッシュシステムとEGKシステムの両立が難しい。 --前者は特定条件を満たして敵を倒すと本来とは違うカットインを見られるのだが、''使うと他キャラからジャンへの友好度が下がる''。そして後者はフリートークを最後まで行い、''友好度も最高になる''とそのキャラとキスするムービーが見られる(ちなみにキスまで行かないと保存されない)。つまり''「ディスティニーパニッシュを行って友好度を下げる」と「友好度を上げてキスシーンを見る」ことは完全に矛盾する''。加えて言うなら本作ではクリア毎の友好度の引き継ぎは無い。 --もちろん出撃キャラをうまく考えれば両立できなくもないが……。 -まろんは一応本作の主人公にもかかわらず、扱いが主人公らしくない。 --前主人公のキュートはラスボスと深い関係があったのだが、まろんにはそう言ったものがあまりない(せいぜいアリュッタとライバル関係なくらい)。キュートが合流した中盤以降は彼女に出番を奪われてしまい、''終盤にはルート分岐によってはついてこない''場合まである。 --ただし、彼女の料理が良くも悪くもストーリーやゲームに深く関わっているため、所謂「主人公(笑)」には完全になってないのがミソ。 --ちなみにキャラクターとしては「パティシエらしく敵を料理して攻撃する」「たまにひぐらしシリーズを思い起こすような凶悪な笑みを浮かべる((余談だがまろんの声優の中原麻衣氏は「ひぐらしのなく頃に」でヒロインの竜宮レナを演じている。))」など、良くも悪くも特徴的。また他の仲間を「自分を守る肉の壁」扱いしたり、危機的状況で自分の利益を考えたりすることもあり、メインキャラらしからぬ性格となっている。 -登場キャラクターがかなり多いため、仲間になった途端に2軍行きになる率が高い。 -前作同様必殺技とコスチュームBを持っているのは一部のキャラのみ。 -前作のコスチュームBを引き継げるが、コスチュームを所持しているセーブデータが必要である。 --本編で解放される要素ではなく、セーブデータがない人は有料DLCを購入しなければ絶対に使えない。 **総評 シミュレーションRPGとしては前作に引き続きしっかりした作りになっており、鎧の破壊や戦闘不能時のカットインは相変わらず見応えがある。~ 前作で聞かれた「あのキャラクターが使用できない・話が短い」といった批判に対しては、今作では「キャラ多すぎ・話長すぎ」という正反対の評価になった。 総合的に見ると細かな難点を多く持っていることは否めないが、前作からパワーアップしていることも間違いない。 **余談 -本作発売前に刊行されていたゲームブック版のキャラからは『DEAD OR ALIVE』のかすみと『百花繚乱』の真田幸村だけ未登場である。 -2014年9月18日でDLCが全て配信終了となった。 -''ゲームブック版は本作発売後、2012年6月29日を最後に刊行が途絶えている。''『クイーンズゲイト リベリオン』などがアニメ化されたものの、ゲーム版も音沙汰はなかった。 --しかし2014年に本作の開発チームが手掛けた版権作品のコラボゲームである『[[超ヒロイン戦記]]』が発売された。原作がクイーンズシリーズではないものの、ゲーム版のオリジナル設定が本作から引き継がれており、事実上の続編といえる。

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