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転生學園月光録

【てんしょうがくえんげっこうろく】

ジャンル 学園伝奇アドベンチャー

対応機種 プレイステーション2
発売元 アスミック・エースエンタテインメント
発売日 2006年11月22日
定価 7,140円
廉価版 アスミック得だねシリーズ:2007年11月29日/2,800円
判定 クソゲー
ポイント もっさり戦闘
バグ多数
前作キャラ改変
暇つぶし必須


概要

2004年に発売された『転生學園幻蒼録』の続編。前作から5年後の世界が舞台になっている。
今作では新たに、シナリオ担当に村山吉隆氏(代表作:『幻想水滸伝』 )、BGMに桜庭統氏(代表作:『スターオーシャン』シリーズ)を起用。キャラクターデザインは前作と同じく岩崎美奈子氏である。


前作からの改善点

  • シナリオ担当が変わったため、前作よりもストーリーとテキストがまともになった。電波なんて飛び交っていない。
    • 前作の批判点に「生活感がない」というものがあったため、今作では文化祭を目当てのキャラと回ったり、友だちとラーメンを食べたりなど、学園生活を重視した内容になっている。
  • 主人公が空気扱いされなくなった。
  • 前作よりもボリュームが増した。
  • アドベンチャーパートで、どこに行けば誰のイベントが起きるのか分かりやすくなった。
    • 反応がまともになったため、RES(感情入力システム)も正解が予想しやすくなった。

問題点

  • 前作のキャラも登場するのだが、あまり出番がなく、扱いが適当。しかも、前作の設定が改変されているキャラもいるため、前作のファンから批判された。
    • 二面性を持っていたキャラ(いわゆる「ぶりっこキャラ」)が、今作では二重人格になっている。
    • 前作の主人公も登場するが、名前は伊波飛鳥で固定、出番は非常に少ないものの声付きで台詞もあるため、前作で「名前変更可、台詞なし」とプレイヤーのイメージに委ねられていた個性が崩れている。
    • また、前作のキャラクター同士がカップルにされているため、プレイヤーによっては「前作で主人公と結ばれたキャラが別のキャラとカップルになっている」といった状態に陥る。(※設定上は誰とも結ばれなかったEDの続編となっている)
      • ちなみに前作主人公の再登場自体はファンからある程度好意的に受け取られており、公式サイトの人気投票で1位を獲得した。
  • 学園生活を重視するあまり、ストーリー全体は盛り上がらない。いきなりラスボスが出てきて、倒して終わる。
    • 前作の伏線は完全に放置。電波が強すぎたため、回収するのも難しかったのかもしれないが…。
      • 思わせぶりな発言をして立ち去った前作主人公のライバルが、今作では出てこない。前作を知っている人は「で、アイツは何だったの?」となった。
  • 電波が薄れたためキャラクターは基本的に好評なのだが、やはり一部のキャラのカップリング推しが目立っている。
    • キャラによってはストーリー序盤からイチャイチャを見せ付けられることもある。お前ら攻略させる気あんのかと思いたくなるだろう。
  • 特に、「姫宮夕」という女性キャラは、小柄でかわいらしい外見と控えめな性格、声優が釘宮理恵氏であることなどから人気が高い。
    • しかし、ストーリーの途中で「好感度が一定以下だと主人公の親友キャラと付き合うようになり、以降の攻略が不可能になる」というイベントが発生。初見の夕狙いのプレイヤーを阿鼻叫喚に陥れた。
      • 夕は加入が遅いため、かなり効率のいい好感度の上げ方を要求される。「別のキャラを狙ってたけど、やっぱり夕にしよう」とかやってると、まず親友キャラに取られる。
      • 夕との交際が確定した親友キャラが直後に言うセリフが「許せねぇよなぁ!!」。この発言には「お前のことが許せない」と激怒するプレイヤーが続出した。
  • 前作のセーブデータを持っているとイベントが追加される。
    • しかし、前作のデータを持った状態で「初めから」を選ばないとイベントが起こらない。途中から前作のデータを入手した人は最初からやり直さなくてはならない(2周目開始時点でも発生しない)。
    • イベントの内容は「前作で死んだはずの仲間キャラが生還し、前作ヒロインと結ばれる」という内容。一応、前作でその仲間の生存をにおわせる描写はあったものの、新たな謎が生まれたこと、前作でも優遇気味だった仲間キャラが今作でもいいトコ取りだったこと、前作中に件のキャラの死を乗り越え成長し、(好感度によっては)主人公と結ばれたヒロインが今作では「今も一途に慕い続け、周囲の声に耳を貸さず生存を一人信じて待ち続けている」といった設定に変わっている、など批判が出た。
  • キャラ個別エンドのフラグに複雑なものがあり、攻略が難しいキャラがいる。
    • RESが数回しかないため好感度上位にするのが難しかったり、好感度が高いだけではなく専用イベントや正しい選択肢を選ばなくてはならない場合がある。
  • 前作と違って、同時攻略が出来なくなったため、CGのコンプリートを目指そうと思ったらかなりの周回が必要になる。
    • そもそも前作のセーブデータがないと、CGがコンプリート出来ない。
  • 前作同様、「転生」要素はないに等しい。
  • 前作の戦闘が簡単すぎたためか、今作では戦闘の難易度が上昇。「フリーバトルでレベル上げしてね」と言わんばかりに敵が強い。
  • しかも、戦闘は非常にもっさりしている。
    • 特に敵ターンの時間のかかり方が半端ではなく、「敵が考える → 敵が移動する → 敵が攻撃する」という一連の流れがやけに長い。この流れを一体ずつやるものだから、後半の敵が多いステージでは敵ターンでずっと待たされることになる。「早送り機能」なんてものはない。
      • このため、本作をプレイする際には本を読んだりお菓子を食べたりなど、何らかの暇つぶし方法を用意することを推奨する。
  • フリーズが起こることがあるため、プレイヤーは戦闘中は常にフリーズに怯えながら操作をすることになる。
    • 戦闘終了直後にも起こるため、油断が出来ない。「やっとこさボスを倒してクリア → フリーズして全てが水の泡に」なんてことも珍しくない。
  • フリーバトルは、挑める回数に制限がなくなり、99階まであるという大ボリュームになった。最強武器が手に入るなど報酬もよくなっている。
    • しかし、もっさり戦闘とフリーズの恐怖から、挑むのが面倒に感じるプレイヤーも現れてしまった。
  • 上記のフリーズ以外にも「一部のイベントが再生されない」などバグ多数(廉価版で修正されたものもある)。詳しくはこちら

評価点

  • 前作の不満点を多数改善したこと。
  • 電波でなくなったため、キャラクターが魅力的になったこと。美麗なデザインと豪華な声優は今作でも好評である。
  • カーソルを動かし、選んだ場所を調べる(または触る)システムが追加されたこと。立ち絵が表示されているキャラにも使えるため、「女キャラ(時に男キャラ)にお触り出来る」として、一部で好評。

総評

前作の不満点を多く改善した本作だが、戦闘システムに関する作りこみは甘く、やる気をなくさせるものだった。
また、ライターが交代したためか前作との設定のすり合わせが甘く、設定の変更、矛盾など前作プレイヤーへの配慮も不十分になってしまった。
狙っていたキャラが攻略出来なくなるイベントや複雑な個別エンドフラグ、フリーズやバグなどもあり、「前作よりはマシになった」とはいうものの、やはりゲームとしての出来はあまりよくないため、評価は低めになってしまった。


その他

  • 本シリーズのまとめサイトがあったりする。
    • ただし、『月光録』の項目は少なめである。
  • 2011年にGREEにて、本作のキャラを攻略対象とした女性向け恋愛ゲーム(いわゆる乙女ゲーム)『恋愛×伝奇 転生学園』が配信された(現在は配信終了)。
    • 意外な形での復活に続編を待っていたファンは驚くことになった。

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最終更新:1970年01月01日 09:00