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妖魔忍法帖

【ようまにんぽうちょう】

ジャンル アクションシューティング+シューティング
対応機種 アーケード
発売・開発元 日本物産
稼動開始日 1986年
判定 なし
ポイント 里見八犬伝のオマージュ
かなり短く一周クリアが可能


概要

深作欣二監督の映画「里見八犬伝」*1をオマージュしたような世界観が特徴のシューティング色の強いアクションゲーム。 妖怪や忍者などの猛攻を掻い潜り、悪霊軍団によってさらわれてしまった姫を助ける為に、忍者である主人公が活躍するというストーリー設定。
ゲーム性やプレイコンセプトは、同時期にニチブツからリリースされた『聖戦士アマテラス』に似ている。

主なルール

  • 1~2人交互プレイ用、ステージクリアの概念がなく明確なステージは不明(実質1ステージ構成)、周回ループ制。
  • 使用コントローラーはレバー+2ボタン。レバーにて主人公の八方向移動、各ボタンはショットと忍法発動/種類切り替え(以下忍法ボタン、詳細は下記にて)に使用する。
    • レバーにて移動と共に主人公の向きを調整し、ショットボタンにてその方向に直進型の矢(通常攻撃)を放てる。なお、本作はデフォルトで連射機能がついており、ショットボタン押しっぱなしにて常時攻撃が可能となっている。
  • ときおり登場する観音像に主人公が触れると巻物が出現、それを取る事により忍法技が使用可能となる。忍法使用状態になったら忍法ボタンを押して効力を発動し、約20秒の制限時間の間において忍法が撃ち放題となる。
    • 忍法とは他シューティングでいうところのサブショットにあたる存在で、ショットボタンを押すと通常攻撃と同時に忍法が放てる。忍法は全部で8種類存在し、忍法発動中にて忍法ボタンを押す毎に使いたい忍法を選ぶ事が可能。
    • 忍法の制限時間が0になるか、巻物取得(忍法発動)中に敵ダメージをもらってしまうと、忍法の効力がなくなり通常攻撃のみのショットに戻ってしまう。
    • なお、巻物(忍法)取得時では観音像は絶対に出現しない。よって、巻物の複数ストックは仕様上不可能となっている。その逆に、巻物(忍法)を所持していない場合は即座に観音像が出現するようになっているので、極端に戦況が不利になる事も少ない。
  • 原則として任意移動のアクションパートが主だが、場所によっては強制スクロールによるシューティングパートもある。基本的な操作はアクションパートと同じだが、主人公の方向に制限がかかる場面もある。また、画面先頭に自機を移動させると少しだけスクロールスピードが早くなる。
  • ボスがいる場面はそいつを倒せば、いない場合は指定された出口に進めば次のシーンに進める。但し、概要の項でも述べた通り、ステージクリアの概念が存在しないゲームなので、常時シームレスにステージが進行する事となる。
  • 残機制の戻り復活ですべてなくなるとゲームオーバー。ミス条件は「主人公が巻物(忍法)を所持していない状態で敵ダメージをもらう」「アクションパートにて溶岩などの落とし穴に落ちる」「長時間先に進まないでいると発生するペナルティを起こす」のいずれか。

評価点

  • 和風ホラー+時代劇テイストなグラフィック
    • 味わい深く、敵デザインがキモい&かっこいいものが主流となっている。溶岩地帯に出現する巨大ガイコツや、ラスボスである巨大生首などのデザインは今見ても気持ち悪さがよく出ている。
  • いわゆるニチブツサウンドと呼ばれる、キンキンのBGMもかっこいい。
    • コンポーサーはニチブツではお馴染みの吉田健志氏。
  • 慣れてくると遊びやすい難易度
    • 下記のように慣れるまではきつめの難易度だが、巻物による忍法が強力(使い方によってはボスを瞬殺できる場合がある)な上に、ダメージ時のシールド効果も果たし、効力が尽きればすぐに巻物が出現する親切さなので、それを利用すれば割と強引に先に進む事が可能。慣れてしまうと難易度は低めである。

問題点

  • 慣れるまでは少々厳しい難易度
    • 全体的に敵の出現率が半端じゃない上に無限に沸いてくる為、それを対処するのに精一杯な状況に陥りやすい。よって少しずつ先に進むようなプレイはほぼ自殺行為であり、嫌でも急ぎ足で進む事が要求されるゲームになっている。
    • また主人公のやられ判定が大きめで、敵が遠慮なく弾をばら撒いてくる場面も少なくない為に、プレイ状況によっては強制ミスに陥りやすい。
  • ボリューム不足
    • ステージ構造全体がさほど長くなく、上記にも述べた急ぎ足プレイ必至な件もあり、熟練を要すると一周までの攻略時間は10分位でクリアできてしまう
  • 一部の箇所で永久パターンが存在する。
    • その為、アーケードゲームとしては回転率の悪さに繋がってしまっている。

総評

ゲーム自体はさほど凄い出来でもないが、テンポ良くさくさく進め、クリアへの道のりもさほど遠くないと思われる一作。魑魅魍魎なる妖怪どもに囲まれつつも、8つの忍法で豪快に奴らを粉砕していくのもまた一興。


その後の展開

  • 元々マニアックな趣旨のものが多いニチブツ製のゲームだけあって家庭用移植は一切行われていない。

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最終更新:1970年01月01日 09:00