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ワードナの森

【わーどなのもり】

ジャンル アクション

対応機種 アーケード
発売元 タイトー
開発元 東亜プラン
稼動開始日 1987年9月
プレイ人数 1~2人(交互)
判定 良作


概要

東亜プラン。かつてタイトーの右腕として『究極タイガー』や『飛翔鮫』などのシューティングゲームを多数開発した会社である。
そのため東亜プランは「シューティングゲームの会社」というイメージが持たれているが、その実シューティング以外にも様々なジャンルのゲームも開発していたりする。
本作はそんな東亜プランが開発を担当し、タイトーが発売をしたアクションゲームである。

システム

  • 本作は水晶に姿を変えられ連れ去られた姫を救うべく、勇者を操作して悪の大王ワードナを倒す、という筋書きである。
    • 5つのステージを順番に制覇していく残機制の横スクロールアクションで、最後のステージ5にいる悪の大王ワードナを倒せばエンディングとなる。
      • ミスの条件は敵あるいは敵の攻撃を食らった場合、制限時間がなくなった場合、画面下の穴に落ちた場合の三つ。
  • 操作は1レバー(移動)と2ボタン(攻撃とジャンプ)で、攻撃は勇者の魔法で火の玉を投げるというもの。
    • 火の玉は最初は画面内に一個しか連射できないが、敵を倒すと現れるアイテムの黄色い玉を集めると画面内に連射できる数が増えていく。
      • また、ステージを制覇するごとにアイテムショップが現れ、そこでは火の玉の飛び方が変わる攻撃アイテム、一度だけ攻撃を食らっても死ななくなる魔法のマント、マントの耐久性を上げる針と糸に制限時間を1分延長できる時計などを買うことができる。
      • アイテムはこれらの他にも敵を倒すと出てくるものがあり、一度だけ高くジャンプできる靴や特定の場所で立ち止まると火の鳥を呼べるオカリナなどが登場。

評価点

  • ゲーム画面を見てまず気づくこととして、キャラクターがコミカルで魅力的である。
  • 根幹となるアクションの部分もよくできており、主人公は機敏にテキパキ操作できる設計。
    • ちなみに、ゲームの進行速度は比較的ゆっくりとしたものであり、純粋にアクションゲームの腕が問われる出来となっている。
  • 東亜プランらしい独特な色遣いのグラフィックが極めて個性的であり、これまた東亜プランらしさ溢れる独特かつクオリティの高いBGMで世界観がまとめ上げられている。
  • 詳細は伏せるが、隠し要素が非常に多く、クリアした後のやりこみ意欲も促してくれる。

問題点

  • ネタバレとなるため詳細は伏せておくが初見殺しなトラップがあまりに多く、アクションゲーム初心者にはあまりおすすめできない。
  • 永久パターンの存在
    • ハイスコア集計終了でやりこみ勢からはそっぽを向かれ、永久パターン行使によるインカム低下で撤去が早まり、また「永久パターンの存在するゲームはレトロゲーム専門店でも扱われない」ということで、現在ゲーセンで遊べる環境は皆無と言っていい状況である。

総評

本作はアクションゲームであるため『究極タイガー』や『飛翔鮫』の陰に隠れたマイナーな存在ではある。
しかし、本作は他の東亜プラン作品と同様にあらゆる部分が丁寧に作られており、なかでも主人公をゆっくりかつテキパキ操作できる繊細な設計は細かいところにまで気が配られている。

家庭用移植

  • ファミコンディスクシステム版(1988年3月25日発売)
    • タイトー発売。ファミコンでは唯一タイトーから発売された東亜プラン作品である。
      • 主人公と姫に「アラモード王子」と「プリン姫」という名前が新たに設定されたほか、ライフ制や爆弾アイテムの採用など大幅にゲームシステムがアレンジされた。
  • メガドライブ版(1991年4月26日発売)
    • ビスコ発売。メガドラ移植に伴いタイトルが『ワードナの森SPECIAL』に変更されている。
      • グラフィックはとても綺麗にできているが、その実当たり判定がシビアだったり制限時間がギリギリになるようステージの一部を大幅に作り替えられていたりと難易度が高くなっている。
  • Switch/PS4版『飛翔鮫!鮫!鮫! -TOAPLAN ARCADE GARAGE-』(2022年4月28日発売)
    • M2発売。DLCとして配信で、国内アーケード版と『Wardner(欧州版)』、『Pyros(北米版)』の他、FCD版を収録。
  • この他にもPCエンジンにも移植される予定があったが、紆余曲折の末に発売中止という顛末を迎える事になった。当時は「ワードナの樹海」とも揶揄された。
    FCD版とは内容が異なる北米NES版も発売予定だったが、こちらも発売中止となった。

余談

  • 同じく東亜プラン製で本作のコミカル路線を踏襲した作品として、本作の3年後に発売された『ホラーストーリー』が存在する。
    • 映画『ゴーストバスターズ』をコミカルホラー色で味付けしたような世界観が特徴の強制横スクロール型シューティングゲームとなっているが、こちらも本作に負けず劣らずの高難易度である。

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最終更新:1970年01月01日 09:00