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「メガブラスト」
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メガブラスト
【めがぶらすと】
ジャンル
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横スクロールシューティング
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対応機種
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アーケード(F2システム)
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販売・開発元
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タイトー
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稼動開始日
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1989年10月
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移植
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【PS2】『タイトーメモリーズII 下巻』 2007年3月29日/4,800円(税別) 【PS2】同上/エターナルヒッツ(廉価版) 2008年6月26日/2,425円(税別)
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配信
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アーケードアーカイブス 【Switch】2023年6月15日/838円(税10%込) 【PS4】2023年6月15日/837円(税10%込)
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判定
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クソゲー
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ポイント
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大味すぎるゲームバランス やる気のないグラフィック 暗めの世界観にやたらノリが良い BGM 何故か過去のタイトー作品のキャラが中ボス出演
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概要
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一見すると普通の横STG、自機の上下前後4方向に配置された子機を駆使するテクニカルなゲームに見える。
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その実体は、各種方向への撃ち分けを想定していたが、結局スイッチ一つで4方向同時に射撃するように仕様変更された本末転倒STG。
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攻撃はすべて子機により行われる。アイテム取得も子機が行い、4つの子機がそれぞれ独自にパワーアップされる。
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一撃死その場復活の残機制。全8ステージ1周エンド構成。
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2人プレイは通常は同時プレイ方式だが、基板側の設定で交互プレイへの切り替えができ、交互プレイに設定した場合はミス後の復帰が戻り復活に変わる。
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パワーアップ詳細
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青玉(サンダービーム):初期装備の二連装ノーマルショット。連射性能の良さが強みで使い勝手が良い。
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赤玉(ヒートレーザー):道中の敵を貫通するレーザー。ザコ敵の処理は得意だが、連射が効きにくく1発辺りの火力も低め。
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白玉(反射エナジーボール):地形に当たると跳ね返るバウンド弾。他のショットと比べて弾速が遅め。
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緑玉(シールド):取得した側の子機に敵弾を一定回数防ぐバリアを展開。バリア装備中に取得すると耐久値が一定量回復される。
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紫玉(貫通サンダービーム):貫通性能を追加したサンダービーム。非常に高火力だが極一部の場面にしか出現しない。
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黄玉(ホーミングミサイル):敵の方へ誘導するミサイル。見た目に反して1発の火力は高め。こちらも極一部の場面のみの出現。
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問題点
タイトーはゲーム性よりも優先してグラフィックやサウンド、演出に力を入れる傾向にあるが、このゲームではその姿勢すら無い。
投げっぱなしのストーリー
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伝染病により女性の大半を失った異星人が、地球人の女性達をさらって行った。主人公はさらわれた自分の妻を始め、女性達を助ける為に宇宙戦闘機「メガブラスト」に乗り出撃する…。
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とシリアスなSF的ストーリーではあるが、これが英文でプレイデモ中に表示されるだけ。それ以外の場面には、ストーリー描写も演出も一切無い。
主人公2人やさらわれた女性達の救助がどうなったのかは無論語られることはない。ただひたすらに投げっぱなしである。
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ちなみに、このデモ画面中の自機は無敵。それだけならまだしもデモの途中から開き直って敵の方へ自ら突っ込みに行ったり、地形にめり込んだりとやりたい放題。
無敵を使うにしても、なるべく避けるように動く等もうちょっとマシなやり様があったのでは…。
大味すぎるゲームバランス
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道中は割合短め。敵の動きは言及するようなポイントは無い。それもそのはず、自機の攻撃が常に4方向に発射されるため画面内に入ったら大抵即撃破できるからである。
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『タイトーメモリーズII 下巻』初回限定版付属の冊子によると、当初はショットは4ボタン仕様にする予定だったが、ロケテストでは4個同時に押すプレイヤーが続出したため、1ボタン4方向同時発射という仕様に変更されたと開発者はコメントしている。
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更に雑魚敵の数も少なく爽快感は無い。耐久力のある雑魚敵も1種類のみで、それも連射機能があれば無いも同じである。
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何故か敵本体の数倍の耐久力がある誘導弾だけがひたすらに驚異だが。
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作中の大半はボス戦に費やされるが、ボスが画面4分の1程と巨大。そのためボスの周囲を回転しながら攻略する事になるのだが、至近距離からやにわに弾を撃ってきて初見殺し度が高い。
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特に下記のラスボス胸部からの攻撃は回避に安地使用がほぼ必須という熾烈さ。胸部からの攻撃を凌いだ後の立ち回りもシビアでここだけ難易度が異様に高い。
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パワーアップの調整も少々問題があり、レア武器である紫と黄色を除くと初期装備の青が連射性能、火力共に安定して強く、青と緑以外のアイテムを避けていく展開になりやすい。
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特に赤は貫通特性が無効化されるボス敵に対しては与えるダメージ効率が悪く、この装備でボス戦に来ると戦闘が長引きやすい。
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ちなみに2P側では貫通武器(赤・紫)の火力が1P側と比べて大幅に上昇する仕様(バグ?)があり、クリアを狙いたいのであれば2P側でのプレイを推奨される。
投げやりなグラフィック
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ステージの背景や地形の描画が、妙に投げやり感全開。
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道中の敵キャラのグラフィックも、どこか手抜き感が…。
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一応ステージ毎にボスはいるのだが、これもまた相当投げやり。
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第一ステージのボスとラストステージのボスは同一で、第一ステージでは下半身だけ姿を見せる巨大ロボ。
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このロボット、直立不動で一切アニメーションしない。棒立ちの状態でふらふら動き回るだけ。
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一応ラストステージでは胸部の蓋が少し開く。
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ちなみに単色と言うだけでなく、造型が滅茶苦茶ダサい。
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そもそもステージ5と7のボスを除き一切アニメーションしない。
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なお、ステージ5のボスは日本物産の『マグマックス』のボス、バビロンに酷似している。
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極めつけとして、過去タイトー作品に登場したキャラクターが中ボスとして登場する。
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『アルカノイド』の「DOH」や『レイメイズ』の自機はまだしも、『ちゃっくんぽっぷ』の「ちゃっくん」や『バブルボブル』の主人公「バブルン」が登場。
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一応、本作のSFな世界観に合わせてか、申し訳程度にメカっぽい銀色のメタリックカラーになって巨大化しているが…。
世界観無視のBGM
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グラフィックも敵ボスデザインも一応SFを意識しており、ストーリーも割と暗いのだが、BGMはやたらノリが良い。
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ショパンの「幻想即興曲」が流れるプレイデモをバックに、前述のストーリーの英文が流れるOPデモ。これを雰囲気の出ているOP詐欺と取るか、プレイ前からやる気を削ぐ仕様と取るかはあなた次第。
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エンディングではベートーベンの第九交響曲第四楽章「歓喜の歌」が流れ、苦行に耐えたプレイヤーを賞賛するメッセージが出るが、前記の通りこのエンディング中にストーリー描写などは一切なされず、背景で道中撃破したボスが相も変わらず棒立ちでショットを撃つだけ。スタッフロールも無し。
評価点
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過去タイトー作品に登場したキャラクターについては、新たにグラフィックを用意していること。
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各ステージのボスへの対処を覚えれば、クリアは比較的容易。
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BGMについては上述の通りやたらとノリが良くミスマッチな部分も見受けられるが、質自体は悪くない。
総評
開発者は一体どんなゲームを作りたかったのか、という疑問を抱かざるを得ない作品。
タイトーACクソゲー三巨頭として『飛鳥&飛鳥』『ラスタンサーガII』そして本作が挙げられるが、評価できる要素がまるでないという意味で本作が一番性質が悪いと言える。
余談
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発売直前時期にタイトー社内報で「今月の新作」で大々的に紹介されている。ちゃっくんなどのゲスト出演を見て、直営店の店長や営業所所長はかなりの期待をしていた人も多い。
移植
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PS2『タイトーメモリーズII下巻』に収録されているので、『ナイトストライカー』等を遊べるついでにプレイする事ができる。
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2023年6月15日にはSwitchとPS4で『アーケードアーカイブス』としてまさかの16年ぶりの移植となった。
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PS2版には実装されていなかった面セレクトや、2人同時or交互プレイの切り替えが可能となっている。
最終更新:1970年01月01日 09:00