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「プーヤン」
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プーヤン
【ぷーやん】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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コナミ
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稼動開始日
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1982年
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配信
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【アーケードアーカイブス】 Switch・PS4 2019年6月13日:823円(税込)
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判定
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なし
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ポイント
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童話チックなシューティング ブタvsオオカミ最終戦争 オオカミをいかに撃ち落とすかの戦略性
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概要
1982年にコナミ(現:コナミデジタルエンタテインメント)からリリースされたアーケードゲーム。当時としては珍しい童話チックな外見が特徴。
オオカミにさらわれた子ブタの
プーヤン
を助ける為、プーヤンの母親がゴンドラに乗って弓矢でオオカミどもを撃ち落すという、微笑ましくもどこか物騒なバトルが行われる。
ゲーム内容
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レバー上下で母親の乗ったゴンドラを移動、ボタンで弓矢を放つ。ゴンドラには移動制限があり、その辺を考慮して動かす必要がある。
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敵弾(オオカミの投石)を食らうとミスとなるが、自機のやられ判定は母親自身のみであり、ゴンドラに当たっても一切ミスにならない。
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オオカミの当たり判定は掴まっている風船のみ。オオカミ本体に矢を当てようとしても盾で防がれ撃ち落とせない。
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防がれると矢が真下に落ちるという性質を利用し、下の敵の風船を割って倒すというテクニックが存在する。
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ときおり登場する「肉」を取ると矢が肉になり、一回だけだがオオカミを一撃で倒すことが可能(肉に釣られて風船から手を離してしまう)。放物線を描くように発射され貫通性能があるので群がる敵をまとめて倒せる。落とした量に応じて多大なボーナスが入る。ただし偶数面の空中に漂う風船に当たると弾かれてしまう。
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ステージは8つあり、奇数面はオオカミが上から下に迫るパターン、偶数面はその逆のパターン、偶数面クリア後ボーナスステージ(2種類)という構成となっており、ステージ8をクリアすると風船のランクが上がった状態で最初のステージに戻りループとなる。
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奇数面は一定数の敵をすべて倒すとクリアとなる。各奇数ステージ毎にそれぞれ出てくる敵のパターンが違う。
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出現するオオカミを逃してしまうと、ペナルティとして崖の間に仕込まれたハシゴにオオカミが上ってきてしまい、定期的に噛み付き攻撃を仕掛けてくる。噛み付き攻撃中のオオカミに触れるとミス。
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また、2周目以降の奇数ステージではボスオオカミが崖上をうろつきながらボーナスフルーツをばら撒いてくる。
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偶数ステージは一定数のオオカミを倒す事で出現するピンク色の「ボスオオカミ」を倒す事でクリアとなる。各偶数ステージ毎にそれぞれ出てくるパターンが違う。また、崖の上に巨大な岩が置かれており、崖に到達したオオカミが母ブタめがけて岩を落とそうとしてくる。
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オオカミを7匹逃してしまうと強制ミスとなる。またボスオオカミを逃すと残りのオオカミが5匹に増えるため、奴を倒すまではステージがクリアできない。ちなみにボスオオカミを倒すと残りのオオカミ数に関わらずその時点でクリアとなる。クリアすると救出デモが流れ、ボーナスステージを挟んで次の周回へ進む。
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ボーナスステージは奇数回目と偶数回目で内容が異なる。
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1回目のボーナスステージは肉のみでオオカミを撃ち落すというもので、下から上に迫るすべての敵を落とすとパーフェクトボーナスがもらえる。
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2回目のボーナスステージはボスオオカミの落とすフルーツを打ち続けるもので、全部撃ってもパーフェクトボーナスはない。どちらのボーナスでもミスで残機が減ることはない。
評価点
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童話チックな世界観を表現した明るいグラフィック。ほのぼのとしており、矢で狼を射落とすという内容ながら殺伐さを感じさせない。
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コミカルで良質なBGM
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音使い含め、コナミらしく明るく軽快な曲調で統一されており、ファンシーな童話風の世界観にマッチしている。
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矢を射る音や風船を割る音、狼の遠吠えなどの効果音も小気味よく、風船を割ってオオカミ退治する爽快感も感じさせる。
問題点
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ゲームが進むにつれて風船の耐久力が上がっていく。
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1回では割れないので、正確に且つ連射で対抗しなければならない。狼も反撃してくることもあってきつくなっていくため、序盤のような爽快感がなくなっていく。
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最も恐ろしいのが最後に登場するピンク色のボスオオカミ。
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スピードも耐久力も高い上に仕留め損ねると残りのオオカミ数が増えて堂々巡りになってしまうため肉が必須だが、温存も難しいので肝心な時に難儀させられやすい。更に通常のオオカミの5倍のパワーで大岩を押してくる最凶の存在である。
また、2周目以降の奇数ステージでボスオオカミが落としてくるフルーツも肝心な時に邪魔になりがちでうっとうしい。
総評
当時のアーケードゲームはSF系の世界観が主流であり、本作のようなコミカルで可愛らしい雰囲気を持つゲームは異色の存在であった。
しかし、そのファンシーさが受け、まだまだゲーセンが不良の溜まり場という印象があった時代において、ゲームに無関心な人や女性層といったプレイヤーも多く生み出した事で知られる。
家庭用移植
ゲームの仕様(一画面のみで完結、一列に多数のキャラが並ばない)が当時のホビーパソコンと相性が良かったこともあり、積極的に移植されている。
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ぴゅう太版(1983年、トミー)
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家庭用移植一番乗り。オオカミが単色表示になったり画面が横長になるなどの変更点はあるが、ゲームの再現度そのものは低くない。ぴゅう太のコントローラは操作性最悪であるが、本作は上下移動しかないためまだ遊べる内容になっている。
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PV-1000版/PV-2000(楽ガキ)版(1983年、カシオ)
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同時期に同一メーカーから発売されたハードへの移植だが、アーキテクチャが異なるため両者に互換性はない。PV-2000版のほうが画面がきれいである。
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ファミリーコンピュータ版(1985年9月20日、ハドソン)
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原作はコナミ製だが、FC版はハドソンが発売している(VC版も同様)。画面は横長になっているが、グラフィックの再現度は過去の移植作品とは比べものにならないほど高くなっている。
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2007年6月26日にてWiiのバーチャルコンソールに配信された、要500Wiiポイント。
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2015年6月10日にてWii Uのバーチャルコンソールに配信された、要514円。
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MSX版(1985年、ハドソン)
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ゲームタイトルが『コナミのプーヤン』となっている。しかし、発売はFC版同様ハドソンが担当。MSXのグラフィック性能はぴゅう太などと同等だが、スプライトを二枚重ねてオオカミを赤と白で描くなど過去の移植作品よりは頑張ったグラフィックとなっている。
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オムニバスの収録として、アーケード(1998年稼動)、及びプレイステーション(1999年5月13日発売)の『コナミ80'sアーケードギャラリー』と、2007年3月15日にて発売されたニンテンドーDSソフト『コナミアーケードコレクション』にアーケード版が収録されている。
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2006年5月25日にプレイステーション2にて、アーケードの復刻版である『オレたちゲーセン族 プーヤン』も発売されている。地雷が多いこのシリーズの中ではまだまともな移植である。
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アーケードアーカイブス版(Switch・PS4)(2019年6月13日、ハムスター)
余談
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童話をイメージしている故か、オープニングのデモにて「森のくまさん」のBGMが流される。
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でも、このゲームに登場する動物はブタとオオカミだけであり、「別にくまさんなんて出てこない」という突っ込みは無粋。レトロなアーケードの場合よくある事である。
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また、奇数ステージのBGMはクラシックの作曲家・ドヴォルザークのピアノ曲「ユモレスク」のアレンジである。
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『メタルギアソリッド ピースウォーカー』のEXTRA OPSにフルトンを落ち落とすものがあるが、その説明から「プーヤン・ミッションだ」と本作モチーフであることを窺わせる。
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またミッションのイントロにも本作のBGMとタイトルが使われている。流石にオオカミを撃ち落としたり、肉を発射したりするようなことはないが。
最終更新:1970年01月01日 09:00