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スーパー魂斗羅 エイリアンの逆襲

【すーぱーこんとら えいりあんのぎゃくしゅう】

ジャンル アクションシューティング

※『魂斗羅 アニバーサリーコレクション』より
対応機種 アーケード
発売・開発元 コナミ
稼働開始日 1988年1月8日
プレイ人数 1~2人
配信 【360】Xbox Live Arcade:2007年7月25日/515円
【PS4/One/Switch/Win】2019年6月12日/3,240円*1
アーケードアーカイブス
【Switch】2024年1月18日/838円(税10%込)
【PS4】2024年1月18日/837円(税10%込)
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント 圧倒的物量
爽快感増加
難易度も大幅上昇
魂斗羅シリーズ


いま、あの魂斗羅が再び起つ!!

概要

『魂斗羅シリーズ』の第2作目で、シリーズ最後のアーケード作品。
基本は前作を受け継ぎつつ、新要素を追加した正統進化系となっている。

ストーリー

西暦2634年12月、謎のエイリアン軍との戦いから1年、
地球はその魔の手から逃れたかに思われていたが…。
(オープニングデモより)

特徴

基本的なシステムについては前作を参照。ここでは前作との違いを主に記述する。

操作の違い

  • ジャンプの際にレバーの入れ方によって高さを調節できるようになった。
    • レバー上を入力中なら高くジャンプ出来、逆にレバー下を入れると低空ジャンプになる。

画面構成の違い

  • 前作の疑似3Dステージは廃止され、『戦場の狼』などのようなトップビューステージに変更された。
    • 画面上方向に進んでいき、奥にいるボスを倒すことが目的となる。ジャンプは使えず、特殊アイテムのハイパーシェルが追加される。

アイテムの違い

  • アイテムは全て銃型に変更された。また、同じアイテムを続けて取るとパワーアップするようになった。パワーアップは別のアイテムを取るとリセットされる。
  • バリア、ラピッド・ビレッツは削除され、武器は以下の通りになった。
    • ノーマルガン - お馴染みの初期装備。アイテムとして出現しないためパワーアップできず、火力不足になりやすい。
    • レーザーガン - 貫通レーザーを発射し、攻撃力も高い。2段階目ではレーザーがより長くなる。ただし連射は効かない。
    • マシンガン - ボタン押し続けで発射する。2段階目になるとさらに高速連射される。
    • ボム - 前作のファイア・ボールに代わる武器。命中すると爆風を放つため攻撃範囲が広い。2段階目では爆風の範囲が広がるが、連射力が落ちる。
    • スプレッドガン - 御馴染みのWAY弾を発射する定番武器。1段階目では3WAY、2段階目で5WAYに変化する。
    • ハイパーシェル - トップビューステージでのみ登場する特殊装備で、画面全体を攻撃できるボムアイテム。他の武器とは別にストックされ(周回を跨いでの持ち越しも可能)、ジャンプボタンで使用する。無敵時間と敵弾消去効果はないため、使いどころには注意が必要。
  • 全5面の2周エンド。前作と同じくコンティニュー可能な回数に制限がある。
    • なお、2周目は国内版のみの要素で海外版は前作同様1周エンドとなる。

評価点

  • 前作からの正統進化
    • グラフィック、演出、BGMなど前作の評価点はそのまま強化されており、クオリティは高い。
    • 特にクレジット投入前に流れる映画的なオープニングデモは非常に格好良く、印象に残る。エンディングもどこかから調達したジープの上で迎えのヘリに合図するという映画のラストシーンを思わせるビジュアルになっている。
    • ゲーム中も、地面からせり上がってくる建物や巨大な戦闘ヘリとの戦いが1面から展開される。爆発エフェクトも派手になり、圧倒的な物量をなぎ倒していくゲーム性も相まって爽快感が増した。
    • ボスも縦画面を活かした巨体ばかりで、攻撃パターンも豊富になった。慣れれば瞬殺も可能だが、まともに戦うと非常に強く、歯ごたえがある。

賛否両論点

  • 相変わらずボリュームは少なめ
    • ステージが短いのも変わらず、慣れたプレイヤーなら1周10数分程度。2周目も入れれば30分ほどだが、やはりボリュームは物足りなく感じやすい。
    • その分、中身が非常に濃いので満足感も高くなっているが。
  • トップビューステージの採用
    • 今作で3Dステージの代わりに採用されたトップビューステージは、当時リリースされていた多くのゲームでトップビュー面が採用されていた事もあってか新鮮味が薄い。前作のような疑似3Dステージを期待したプレイヤーには肩透かしとなった。
    • もっとも、前作の疑似3Dステージはパターンが決まっているためゲーム中を通しても難易度が低かった分、遊びごたえはアップしている。最終面がトップビューという構成も特徴的。
  • ジャンプ操作
    • レバー操作で高度を調整するという他ではあまり見られないシステムのため慣れが必要。ボタン押しっぱで高度を調整できるゲームに慣れていると戸惑いやすい。
      • 後半にはレバー入れジャンプでないと届かない足場なども存在する。
      • 評判があまりよくなかったためか、本作のFC移植版や続編では採用されず、AC版のみの要素となった。

問題点

  • シリーズ最高クラスの高難易度
    • アーケードの2作目らしく、とっつきやすかった前作から大幅に難易度が上昇している。
    • 敵の物量が多く、前後からランダムで大量に出現する敵兵に終始翻弄される。前作はそこそこパターンが作りやすかったが、前作以上にランダム性が高くなったため、各場面のパターンを抑えた上でランダム要素が絡む敵に対するアドリブ力も問われる内容になった。
      • この物量もあって死亡してノーマルガンに戻ってしまうと復帰も難しく、更に前作のバリアのような強力な救済処置もほぼ存在しないため、なし崩し的にゲームオーバーになりかねない。実質ノーミスプレイが要求される。
      • 3面のジャングル序盤では画面手前にも木の影が表示されるため、視界が遮られて敵や敵弾を見逃しやすい。
    • 2周目に至ってはさらなる物量が押し寄せる上、敵の耐久力もアップするため下手な武器では火力が足りなくなる。歴代最凶難易度の呼び声も高い。
      • 当然、撃たれる敵弾も大幅に増えるため、入念なパターン構築だけでなくシューティングさながらの回避テクニックも要求される。
      • 特に2周目の4面、通称「エイリアン歩行者天国」は前後から大量に出現する耐久力持ちのエイリアンが跋扈し、少しのミスであっという間に圧殺される阿鼻叫喚のエリアとなっている。2段階強化マシンガンがなければクリアは絶望的と言っても過言ではない。この物量が爽快感にも繋がってはいるのだが…。
      • 他のシリーズ作品と異なりエブリエクステンドではなく、更に2周目突入後はコンティニュー、途中参加が不可能になるおまけつき。
  • アイテムの見分けがつきにくい
    • 前作と違い、どの武器も銃型のアイコンになり紛らわしい。特にレーザーガンとマシンガンのグラフィックはよく似ており、後述の武器格差もあり誤って取ってしまうと死活問題になりかねない。
    • アイテムの出現位置はすべて固定なので、それで覚えたほうが早い程度にはわかりにくい。明確にノーマルガンよりも使いづらい地雷武器があるため、それを避けるためにはグラフィックを覚えておきたいところ。
  • 武器の格差も相変わらず
    • 前述の通り圧倒的物量に対抗するためには2段階強化のマシンガンかスプレッドが必須。2周目ではスプレッドですら脱落しやすく、実質マシンガン一択。
    • ボムは連射数には不安があるが、前作のファイア・ボールよりは使い勝手が向上しており、1周目であればノーミスも十分可能。
    • 残ったレーザーガンは前作では可能だった発射中の再発射ができなくなっており、ただでさえ低い連射性能が更に悪化。本作での人海戦術との相性の悪さの事もあり、前作での「癖はあるが使いこなせば強武器」の評価から一転、取ってはいけない地雷武器となってしまっている。

総評

前作から大幅に高難易度化しているため好みの分かれる作品である。
上級者向けの作品ではあるが、圧倒的物量を屠る爽快感の高さは上級者でなくても楽しめるので、挑戦してみるのもいいだろう。
後のシリーズでも本作を踏襲した物量と爽快感を重視した作品も登場し、シリーズに与えた影響は大きいと言える。


移植

  • 前作同様、FCへ移植された。
    • ハードスペック面での相違からFC版『グラディウスII』と同じくAC版にはあった『エイリアンの逆襲』のサブタイトルが削除されている。
    • 所々でアレンジが施されており、AC版とは別物になった感は否めないが、ステージ数が増え、AC版以上に多彩なステージ構成となって好評を得た。
  • AC版はXBLA版が初の完全移植となった(ただし海外版)。
    • オンラインスコアランキングに対応しているほか、オンライン2人coopプレイが可能。後方互換されており、360以降のxboxハード同士であればOneやseries S/Xを含めて機種をまたいでのマッチングも可能である。
    • アニバーサリーコレクション版にはスコアランキング・オンラインcoopのどちらも実装されておらず、長らくアケアカ化もなされていなかったため、独自の価値を保っている。
    • ただしこちらはアニバーサリーコレクション版にはある連射機能や、いわゆる「どこでもセーブ」の機能はない。UI周りはきっちり日本語化されているとはいえ、ゲーム自体は海外版であることもあわせて、今からプレイするなら目当ての要素を吟味して選んでいただきたい。
  • 魂斗羅 アニバーサリーコレクション』にはFC版と同時に収録されている。国内AC版の移植はこれが初。*2
    • ただし、XBLA版にはあったOPデモやコンティニュー時のセリフ音声が削除されている。理由はボイスの権利関係が不明だったことへの措置とのこと。
  • 2024年1月18日からPS4/Switch用『アーケードアーカイブス』で配信開始された。
    • 国内版と海外版を収録。こだわり設定にて使用するキャラクターの切り替えが可能。上記のボイスの権利関係がクリアできたのか、こちらではセリフ音声が再現されている。

余談

  • ゲーメスト読者コーナー「ゲーメストアイランド」での有名ネタである「ぱんだここあ」は、本作のオープニングデモ内の台詞の一つ「なんだここは?」が元となっている。
    • また、この台詞は後のシリーズ作品にも何度か引用されている。
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最終更新:1970年01月01日 09:00