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コットン Fantastic Night Dreams

【こっとん ふぁんたすてぃっく ないと どりーむす】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード (セガ・システム16B)
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 サクセス
稼働開始日 1991年3月
プレイ人数 1~2人(交互交代プレイ)
判定 良作
ポイント 萌え系STGの先駆者
コミカルなデモシーン
硬派なゲームバランス
コットンシリーズ


概要

ホウキに乗った魔女っ子コットンを操作し、ステージを突破していく横スクロールSTG。
現在では「萌え系STGの先駆者的作品」と言われているが、見た目と違って硬派な難易度とステージの合間に挟まれるコミカルなデモシーンで人気を獲得した一作である。


ストーリー

ある日突然、闇の波動が光のプリズムを吸い込み始めてしまい、世界は夜の闇に閉ざされ、人々は不安な生活を送っていた。
…が、そんな事には全く無関心な魔法使いナタ・デ・コットン*1の前に、妖精シルクが現れ、コットンに世界を救ってもらおうとするもコットンは無視。
仕方なくコットンの大大・大好物である妖精界の特産品「WILLOW」*2を餌に、コットンに戦ってくれるよう説得し、まんまと釣られたコットンはシルクと共に旅立つのだった。


主要キャラクター

  • ナタ・デ・コットン
    • 主人公。年齢不詳(精神年齢5歳)の(今で言う)魔法少女。魔法使いとしては優秀だが基本的にWILLOW以外には興味がない。
  • シルク
    • コットンの相棒となってしまう妖精。何気にスタイルが良くビキニの様な服装をしたエロセクシーな18歳の小美人。いつもコットンに振り回される苦労人。
+ ネタバレ

本作では一見シルクがコットンに振り回されているように見えるものの、実はシルクがコットンを騙していいように利用しただけであり、コットンは寧ろ被害者側である。*3


特徴

  • 1レバー2ボタン操作。
    • Aでショット、Bで投下型の対地ボム。Aを長押しすると魔法アイテムを消費して使用出来るチャージショット(魔法)が撃てる。更にAとBを同時に長押しすると別の魔法が使える。
    • 妖精がオプションとして付き、『グラディウス』のオプションのようにコットンの後をトレースしながら攻撃する。妖精が中ボス、ボス以外のザコ敵に触れるとその敵に張り付いてダメージを与え続ける。
      また、Bボタンを長押しすると妖精がコットンの周囲を回り始め*4、その状態からBボタンを離すと突進を行う。この突進は魔法攻撃と同じく地形越しの敵を攻撃できる。
      • 妖精が石になった妖精石をショットで破壊すると付いてきてくれる。妖精は最大で6体まで装備可能。
      • 残機を失うとショット、ボムのレベルが下がり、妖精を一体消費して画面内の敵全体にダメージを与えてくれる。ただし最初から付いてくる妖精(シルク)は消費されない代わりに全体ダメージも与えない。
    • コットンが地形に触れても通れないだけでミスにはならない。ただし復帰時の無敵時間中は地形の中も移動可能で、無敵が切れた時に地形の中にいるとミスになるので注意。
  • 敵を倒したり、敵が落とす黄色いクリスタルを取ると画面下のEXPゲージが溜まり、ゲージ最大まで溜まるとショットが強化されていく。最大12段階まで強化される。
    • クリスタルは撃ち続けると色が変化し、色によって効果が変化する。ただし、撃ち込みすぎると壊れて消滅してしまう。
      濃い黄色はEXPゲージの増加量アップ、赤と青は魔法アイテムのストックを増やす(最高6個まで)。
    • たまに巨大なクリスタルが出現する事もあり、こちらの方が取得時の効果が高い。赤、青の場合は魔法が複数個一度に補充される。
  • また、敵が落とすボムアイテムを取得するとボムが強化される。発射可能数が増え、最終的に地形を滑走するようになる。
+ 魔法一覧

Aボタンチャージのみで使える魔法。

  • 火竜 -FIRE DRAGON-
    • 前方に飛んで行く炎のドラゴンを召喚する。持続時間や範囲が狭い分威力が高い。ストックの先頭が赤魔法アイテムの場合に使用。
  • 雷 -THUNDER-
    • 前方広範囲に広がる雷を放射する。持続時間が長く、使い勝手が良い。ストックの先頭が青魔法アイテムの場合に使用。

A+Bボタンチャージで使える魔法

  • とんでけ~ -FIRE FAIRY-
    • 妖精を炎に包んで発射するホーミング弾。その特性上連れている妖精の数が多い程効果を発揮する。ストックの先頭が赤魔法アイテムの場合に使用。
  • バリア -BARRIOR-
    • バリアを形成して防御する。バリアは一定時間経過か3発攻撃を受けると解除される。敵に重なると高得点なのでハイスコアを狙う時のお供。ストックの先頭が青魔法アイテムの場合に使用。
  • ステージをクリアするとボーナスである「TEA TIME」が始まる。
    • 上から降って来る湯飲みの取得数に応じてボーナススコアを得られる。全ての湯飲みを避けるとシークレットボーナスが発生し、より高いボーナスを得られる。
    • 最終面のみTEA TIMEは発生しない。
  • ステージ中に配置されている「アイタタ地蔵」を攻撃し、画面外に逃がすと妖精や巨大クリスタル等のアイテムを持って一度戻ってくるが、画面外へ逃げる前に破壊するとボーナスを得られる。
  • 全7面の2周エンド構成*5。エンディングは1周目で流れる。これは2周目をプレイする際は追加クレジットが必要となっているため。
    • 基本的にはその場復活だが、同じステージで偶数回目のコンティニューはステージ最初からとなる。代わりに救済処置としてアイタタ地蔵がアイテムを運んで来てくれる。
    • 2周目は敵の耐久値が増加される。残機と装備状態は初期状態へリセット、魔法のストックだけ1周目から持ち越しできる。また、デモシーンはカットされる。

評価点

  • ステージ間のデモシーン。
    • 当時のアーケード向けSTGにおいて家庭用作品のようなビジュアルデモの導入は例がなかったこともあり、プレイヤーに強いインパクトを残した。
    • ストーリー説明も一応兼ねているが、実際の所はほぼコットンとシルクのコント。WILLOWに目がないコットンと何としてでもコットンからWILLOWを守ろうとするシルクのやり取りが面白く、これのために先を見たくなる。
    • ストーリーも基本的にギャグ調でコミカル。エンディングのオチも笑わせてくれる。
  • キャラクターのグラフィックや演出はレベルが高い。
    • デモシーンでは主にデフォルメされており、いきいきとアニメーションする。これも面白さに貢献している。
    • 一方、タイトル画面やステージクリア時などはリアル状態で、特にステージクリア時のシルクはとてもエロセクシーに描かれている。
      • なお、キャラクターデザインやストーリーは元アニメーターの田村英樹氏が担当しており、高クオリティも納得である。
    • 地味な特徴として敵が撃ってくる飛び道具は一般的な汎用の敵弾グラフィック*6を使い回す手法を採用せず、各敵の攻撃手段に合わせた専用のグラフィック(弓矢で攻撃する敵は矢、歌声で攻撃する敵は音符マーク等)が用意されており、世界観の構築に一役買っている。
  • 音楽。
    • 印象的で耳に残るBGMが多い他、キャラクターボイスが入っているのも当時のSTGとしては特徴的。
      • 「こいーん」「いっくぽ~ん」「てってけてー」などセリフも印象に残りやすい。

賛否両論点

  • 見た目に反して硬派な難易度
    • 撃破後の落下中も当たるとミスになる1面中ボス周囲の岩、第二形態の分離したパーツによる複合攻撃で苦しめる2面ボス、狭い通路を進んでいく3面序盤等、序盤から嫌らしい場面が見られる他、コットン自身の当たり判定も大きいため咄嗟の回避が難しく、覚えゲーの傾向が強い。
      とはいえパターン構築すれば問題なくクリア可能なレベルで、その場復活*7やアイテムが出やすく魔法も撃ち放題など、難易度高めながらゲームバランスは練られている。
      • ラスボス含め一部安全地帯が存在するので、これらを活用すればいくらか難易度は下がる。
    • 敵の配置やボスの攻撃パターンなどは憶えやすい方なので、STG全体の中では中堅くらいであろう。
  • コミカルなストーリーに比べ、シリーズで最もホラー色が強い作風。ザコ敵は一応比較的可愛らしくデフォルメがされてるが、その一方でボスは不気味な奴が殆ど。
    • 尤も魔法少女と裸同然の小美人が気味悪い怪物と闘う光景に興奮する人も居るかもしれないが。
    • 続編作では本作のような不気味なボス敵が減り、明るい世界観へ方向性をシフトしていったため全編通してホラーチックなテイストは、結果的に本作の特色として扱われている。
  • 2人交互プレイ時の特殊性
    • 当作品は2人同時プレイを採用せず、当時としても廃れかけていた「2人交互」プレイ方式を採用しているのだが、他作品の交互プレイとは異なり、「プレイヤーがミスする度に相方のプレイヤーが途中のプレイを引き継ぐ」というリレー形式を取っている。
    • これにより1P側がノーミスでクリアしてしまった場合、2P側は 一度もプレイ出来ない状態のままゲームオーバー というとんでもないオチが発生してしまうのである。
    • もっとも、このゲームで2人プレイをするプレイヤーは殆どいないと思われるが、疑問としか思えない仕様である。

問題点

  • ステージのグラフィックがやや古め
    • 当時としてはやや旧式のシステム16B基板を採用している為、当時の基準からしても少々古臭さは否めない。闇に閉ざされた暗い世界観設定も、これに拍車をかけている。
  • 連射が必須
    • 全体的に敵が硬く、高威力のボムが当てづらい*8事もあってショット連射に頼りがちなゲームとなっているが、連射機能は存在しないため腕に負担がかかりやすい。
    • 序盤はまだいいが、中盤を過ぎた頃には硬い敵の処理が追い付かず、地形の狭さと相まって簡単にミスしやすくなる。地形接触ダメージがないのは救いだが、見えないところから飛び出て来る敵もいるため油断はならない。敵の耐久値が増す2周目での過酷さはいわずもがな。
      • 実はインストには書かれていないのだが、ショットボタンを押したままボムボタンを適当に押す事でショットが速度の速いセミオート連射になるという隠れた仕様がある。これに気付けば魔法をチャージしながら連射可能になり、いくらか楽になる。
      • 道中の硬い敵に対しては出現位置を覚えた上での妖精の突進攻撃が有効であり、連射装置がない環境では重要度が増す。
    • なおゲームプレイに実害が出るものではないが、アーケード版では外部連射装置を使うと処理落ちでBGMのテンポがスローになってしまう現象が発生する。

総評

コミカルなデモシーンが非常に印象に残りやすく、横STGとしても歯ごたえのある難易度で、多くのファンを獲得した作品である。
「魔女っ子STG」はこの後『マジカルチェイス』『ガンバード』『トラブル☆ウィッチーズ』などのフォロワーも登場しているため、ある種の始祖作品という重要な立ち位置にある作品と言える。


移植・リメイク

  • PCE コットン Fantastic Night Dreams
    • ハドソン発売。移植としては一番乗り。見た目の移植度はかなり高い方ではあるが、キャラと背景の比率等がオリジナル版とかなり異なっており、プレイ感覚にやや違和感が出る。また最終ボスの攻撃がアーケード版と全く異なっている。
    • SUPER CD-ROM2で発売されたためストーリーデモがフルボイスになっており、コットンの声優がちびまる子ちゃんでおなじみのTARAKO氏に変更されているが、声質が全く違うためこの点はやや賛否両論。
      • 一方でシルクは笠原留美氏が担当。こちらは全く違和感がない。
    • BGMは『ウィンズ・オブ・サンダー』や『銀河婦警伝説サファイア』で知られるT's Musicがアレンジを担当。激しいロック調になっている。
    • なお、テキスト文は日本語の他にも英文と中文にも対応しているが、英文に関してはアーケード版の海外版とも異なる内容になっている。
  • X68000 コットン Fantastic Night Dreams
    • エレクトロニックアーツ・ビクター販売。AC版を一から作り直したフルリメイク作で、後半に進むに従ってステージ構成やボスがオリジナル版とは全く異なる展開になっていく。
      • 一方AC版にあったタイトル画面での誤表記(後述)はこの移植版ではあえてそのままになっている。
    • X68000純正キーボードには一部のキーにLEDランプが付いており、BGMに合わせてリズミカルに点滅する仕組みになっていた。
    • 余談だが、家庭用コットンではお約束の販促物である『湯飲み』はこのX68K版の予約特典が初出である。
    • 詳しくは後述するが2019年5月に秋葉原のレトロゲームショップ、BEEPのゲーム事業参入第一弾となる『コットン リブート!』の発表に合わせ、X68000版を再パッケージ化した復刻版が受注販売された。
      • X68000復刻版の独自要素として後述のコラボ先となった『トラブル☆ウィッチーズ』の主人公「プリル」で遊ぶモードが追加されている。
    • 2023年2月21日にプロジェクトEGGにてオリジナル版が配信開始。
  • PS コットン オリジナル
    • アーケード版の移植。見た目の再限度はほぼ完璧だが一部演出面とゲームバランスが変化している。
      • 魔法攻撃の火力が強化される等全体的にアーケード版と比べて難易度は下げられているが、何故か6ボスのみ大幅に強化されている。
        また、こちらもラスボスの挙動がアーケード版と異なる。(X68000版に近い挙動)
    • 後発の移植でありながらオプションにキーコンフィグがなく、不満点に挙げられやすい。BGMは内蔵音源によるアレンジになっており好みが分かれる。
    • 後にSuperLite1500シリーズで廉価版が発売された。現在はプレミアがついているが、廉価版がゲームアーカイブスで配信中のため、プレイ自体は容易。
  • NGPC コットン -Fantastic Night Dreams Cotton-
    • サクセス直々の移植。再現度は高いが、画面の表示サイズが小さいためやや窮屈。
      • 例に漏れず、こちらもプレミアが付いており、2022年初頭の中古販売価格が10万円を超えてしまっている。
  • PS4/Switch/Win コットン リブート!
    • 2019年5月に秋葉原のレトロゲームショップ“BEEP”のゲーム事業参入第一弾として発表された。
    • 開発は『トラブル☆ウィッチーズ』のロケットエンジン。X68000版をリファインしたバージョンと現代風アレンジバージョンの2本立て移植となっている。
      • アレンジバージョンは新魔法攻撃や魔法攻撃レベルの追加、浮遊するクリスタルにショットを当てると放てる「スプリットショット」、現代らしいジャラジャラ感が味わえるスコアシステム「ジュエルフィーバー」と爽快感溢れる内容に仕上がっている。
        また一度アレンジバージョンをクリアすると隠しキャラとして「シルク」が解禁され、無料アップデート適応後は更に下記の『2』初出のキャラである「アプリ」「ニードル」も追加で解禁される。
      • BGMアレンジ担当が近藤いな、荒川憲一、川田宏行、佐藤哲郎*9、松本大輔、細江慎司、並木晃一、小倉久佳とアーケードゲームやSTGの作曲を務めた豪華メンバーとなっており、各ステージ事にアレンジャーの個性が光る激しいアレンジBGMを搭載している。
      • 当初は2020年春の発売予定だったが夏になっても発売どころか続報すら無く、「夏も終わろうか」と言う頃になってようやく発売日を2021年2月25日とすることが正式発表され、同日に無事発売された。
      • 当初はWindows(Steam)版も同時発売予定だったがPS4/Switch版発売直前に公式サイトからSteamのロゴマークが削除され、このまま発売中止かと思われていたが、公式Twitterで2021年11月に配信開始予定であることが告知され、同時にSteamの販売ページも公開。その後、告知通り2021年11月11日に配信が開始された。なお、Windows版の発売が延期された理由について公式からのアナウンスは未だにない。
  • アストロシティミニ コットン Fantastic Night Dreams
    • アーケード版のエミュレーション移植。稼働開始29年目で初のアーケード版の内容そのままの忠実移植。
      • 更にセガ販売の作品でありながらセガ製ハードへの移植もこれが初となった。
    • ショット連射ボタンが実装されているが、各種設定が変更不可なのが難点。またアーケード版にあった処理落ちがなくなっている違いがある。
  • 他にもセガが当時メガCDへ移植する予定だったが、早々に開発中止となっている*10

続編

  • SFC/PS メルヘンアドベンチャー コットン100%
    • データム・ポリスター発売。グラフィックやデモシーンを一新した新作。PS版がゲームアーカイブスで配信中。
    • 魔法が2種類増え、魔法の構成を4種類から選択できるマジックセレクトが追加されている。魔法ボタンが別に用意されたためオートショットになっていたり、オプションがフォーメーション型に、世界観もメルヘンテイストになっているなど変更点多数。
      • 一方、元々『初代』のSFCへの移植として企画された名残*11からか、ステージ構成に『初代』を彷彿とさせる場面が点在する。
    • 2021年10月にドイツのパッケージ専門パブリッシャーであるSLGにより、PS4とSwitchに移植が決定、更に海外未発売だったSNES版のパッケージ版の発売も発表された。日本では単品のダウンロード版を2022年10月27日に発売し、『Cotton 16BIT トリビュート』として下記の『パノラマコットン』と共に収録。こちらは2022年10月28日に発売。2023年12月7日には、単品のダウンロード版がOne/XSXでも発売された。
  • MD パノラマコットン
    • サンソフト発売。従来とは一転して3Dシューティングになった異色作。回転・拡大縮小をハード側でサポートしていないMDとは思えない程のダイナミックな演出が特徴。
      残機制からライフ制となっているが、溜め撃ちや魔法も健在で元のコットンらしさは損なわれていない。一方で高難易度で知られており「遊び半分では1面のクリアもままならない!」という意見も。
      • MD晩期に発売で出荷数が少ない事*12もありプレミア化している。2018年の報告では中古販売価格が何と5万円を記録している。
      • 2021年10月にドイツのパッケージ専門パブリッシャーであるSLGにより、先述のコットン100%と共にPS4とSwitchに移植が決定すると共に、GENESIS版のパッケージ版発売も発表された。日本では上記通り単品のダウンロードソフトおよび『Cotton 16BIT トリビュート』の収録作品として発売。2023年12月7日には、単品のダウンロード版がOne/XSXでも発売された。
  • AC/SS コットン2 Magical Night Dreams
    • 横スクロールライフ制*13。二人プレイがリレー方式の交互プレイから同時プレイに変わり、敵を掴んでからの投げ攻撃やコマンド入力による特殊攻撃が追加された。
      セガサターンの互換基板「ST-V」の性能を駆使した演出面は高品質である一方、システムが大幅に煩雑化してるためやや人を選ぶ作品。詳細は単独記事を参照。
      • 2P側の主人公としてアプリ・ケ・パンプキン&ニードルが初登場。コットン&シルクのライバルキャラとして度々登場していく。
  • AC/SS コットン ブーメラン Magical Night Dreams
    • 『2』の翌年に稼働した『2』のマイナーチェンジ版。ライフ制から残機チーム制へ変更。プレイヤー選択が実装され、シルクとニードルが単独でプレイアブルキャラになった。
      チーム制になったことや弾消しができる「パンチ」が追加されて『2』よりシステムが更に複雑になったが、『2』では使い勝手が悪かった通常ショットの強化や「バリア」の復活等、癖が強かった部分が改善されて遊びやすくなった。一方でゲームバランスも手が加えられており、高速弾主体の『2』に対して弾幕シューティング寄りの調整になっている。詳細は単独記事を参照。
  • DC レインボーコットン
    • 再び3Dになった。*14こちらはポリゴンを駆使してフル3D化。恒例のデモシーンはアニメになり、ステージ中は妖精同士による掛け合いが繰り広げられる*15
      システムは大方『パノラマ』を引き継いでいるがスピードチェンジが廃止され、ライフ回復の方法も一般的なアイテム方式となった。妖精オプションは『パノラマ』では常時シルク1人のみだったが、今回はアイタタ地蔵に捕まってる妖精を救う事で最大5人まで装備可能。ただしシルク以外の妖精は耐久値の概念があり、ダメージを受けすぎると離脱してしまう*16
      • 『パノラマ』の問題点だった敵、敵弾の視認性の悪さはそのままで、ウリのアニメもオープニング/エンディングとそれ以外で作画の出来の差が激しく*17評価は良いとは言えない。
    • 他機種への移植については長らく行われてなかったが、ININ Gamesより現行機向けリマスター版が2024年春に発売予定と発表された(参照)。対応ハードはPS5/PS4/One/Switch/Win。
      • グラフィックが16:9のHD仕様にブラッシュアップが施されるほか、操作性にも改良が加えられる模様。
    • なお、セガのゲーム機では最後の作品。以降続編は長らく途絶える事となる。
  • AC/PS4/Switch/Win コットンロックンロール Superlative Night Dreams
    • 30周年記念として製作された『レインボー』から21年ぶりの完全新作STG。従来の横スクロールに戻ったがボーナスステージは3D方式。開発はスタジオ最前線。
      • ロックンロールの由来は本作がシリーズ6作目(ろく→ロック)に当たるからと思われる。*18タイトルロゴにも背後に「6」の文字を象ったドラゴンが描かれている。
    • アーケードは2021年9月よりALL.Net P-ras MULTI バージョン3筐体にて先行配信。PS4とSwitch版は2021年12月23日に発売された。Win(Steam)版は遅れに遅れ2023年1月6日にようやく配信となった。
      また海外市場向けにexA-Arcadia基板でのリリースもされており、独自要素として2人同時プレイが可能になっている。
      • なお、コットンシリーズは『初代』以外いずれも当時は国内展開のみであったため、実に『初代』以来31年ぶりに海外版がリリースされたシリーズ完全新作となる。
    • キャラクターはコットンとアプリに加え隠しキャラの「タクート」、アーケード版アップデート追加キャラの「シルク」*19、サクセスの『サイヴァリア』『ザンファイン』をそれぞれイメージしたキャラクター「才波リア」と「ファイン」、スタジオ最前線の『海腹川背Fresh!』から「海腹川背」と『どきどきポヤッチオ』から「ルフィー」の8名が参戦。
      • 各キャラクターで操作、システムがガラリと変わるのが特徴。7つのシステムが楽しめる。
    • ゲームバランスは初心者でもコツを掴めば手軽に稼ぎの爽快感が味わえ、更にエブリエクステンドかつ要求スコアが低め*20なおかげで残機も増えやすいと大味ではあるが爽快感に特化した調整となっている。詳しくは単独記事を参照。

余談

  • ネームエントリーは5人分表示されていて、初期状態では上から『BIG』『COT』『TON』『PAN』『TSU』となっている。つまり『ビッグコットンパンツ』である。
    • この小ネタは上記の『2』『ブーメラン』でも引き続き採用されている。
  • 国内アーケード版ではタイトル画面にてタイトルロゴのサブタイトル部分が『FANTASIC NIGHT DREAMS』と誤表記されている。
    • アーケード海外版やX68000版、アストロシティミニ版以外の家庭用移植版では本来の『FANTASTIC』に修正されている。
  • アーケード版とPCエンジン版ではゲーム上のドット絵でのコットンの容姿がタイトル、デモシーンでの姿と比べて若干異なる部分がある。
    • 青のローブを身に着けている点こそ同じだが、足のブーツが青色になっており、ローブにはフードらしきものが確認できる。
    • X68000版ではゲーム上のドット絵もタイトル、デモシーン準拠のデザインに修正されており、続編作ではこちらのデザインが基準となった。
  • パロディウスだ!』と並んで、テレビ番組にて効果音が使用される事が多い作品である。
    • クリスタル&湯呑み回収音、ショットパワーアップ音、妖精突進時の効果音は「ゲームは知らなくても効果音は聞いた事ある」という人が多いかもしれない。
  • シリーズで登場する主要人物の名前は主に衣類の生地や裁縫用の道具が由来となっている。
  • 2003年にまさかのパチンコ機として登場している。
    • 同じく2003年には『マジカルパチンココットン パチンコ実機シミュレーション』としてビデオゲーム化もされている。
      • 世界観は『レインボー』がベースだが、同作には元々居なかったアプリ&ニードルが登場している。
  • ゲスト出演
    • 2007年にサクセスからリリースされたシミュレーションゲーム『偽りの輪舞曲』にコットンがゲスト参戦している。
      • WILLOWを求めて本作の世界へやってくるも記憶喪失になった設定。なおシリーズ上では一貫してあくまで年齢不詳であるが、こちらでは13歳と明記されている。
    • 2017年にはSteamで配信されている魔女っ娘STG『トラブル☆ウィッチーズ Origin!』にDLCキャラとしてゲスト参戦した。
      • 異世界から同作の世界にやってきたという設定で、今回もWILLOW求めてシルクと共に珍道中を繰り広げている。楽曲も『コットン』仕様となり、ボス後のTEA TIMEも用意されている。
      • 後にリリースされた『Origin!』をベースにした 『トラブル☆ウィッチーズ ふぁいなる! ~Episode 01 アマルガムの娘たち~』でも追加DLCで参戦が決定した。
    • 海腹川背Fresh!』『海腹川背 BaZooKa!!』ではコットンとアプリがゲスト参戦している。
    • 2021年にSwitchおよびALL .Net P-ras MULTIで配信されているサクセスの落ち物パズル『かしおり』にコットンがゲスト参戦している。
      • ブロックの形がWILLOWに変わるファンサービス要素も。一方先発のSwitch版の対戦モードでは他のキャラが大抵4色の中で競うのに対し、こっちは7色で戦う事を強いられるドM超上級者向けキャラ。
        あまりに高難易度過ぎたためか、後発のAC版では4色*21に変更された。隠しコマンド入力*22でSwitch版準拠の7色にすることも可能。Switch版でもアップデートで持ち色変更が実装された。
      • ステージの背景よって使用キャラの服装が変わる演出がある*23のだが、シリーズ30年目で初めてコットンの水着姿を披露している。シルクも一緒にスク水姿になっているが、彼女は元の服装がアレなので…。
      • 世界観の繋がりはないが『コットン』シリーズ30周年ロゴがつけられており、サクセス公式でも関連作として扱われている。
+ タグ編集
  • タグ:
  • コットン
  • AC
  • STG
  • サクセス
  • 1991年
  • 横シューティング

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最終更新:1970年01月01日 09:00