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クォース

【くぉーす】

ジャンル パズル+シューティング
対応機種 アーケード
MSX2
X68000
PC-9801VM/UV
ファミリーコンピュータ
ゲームボーイ
販売・開発元 コナミ
稼働開始日 1989年
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
※バーチャルコンソール版より付加
配信【GB】 バーチャルコンソール
【3DS】2012年2月22日/411円(税8%込)
配信【MSX2】 バーチャルコンソール
【WiiU】2014年4月23日/823円(税8%込)
配信【AC】 アーケードアーカイブス
【Switch/PS4】2021年1月21日/Switch・838円 PS4・837円(税込)
判定 良作


概要

1989年にコナミからアーケードにリリースされたパズルゲーム。

公式ゲームジャンルは「シューティングゲーム+パズルゲーム」という一風変わったもの。
ゲームルールはパズルゲームのそれであるが、操作方法はシューティングゲームのような方式がとられている。

ストーリー

199X年、宇宙空間で突如重力平衝が崩壊し、
超新星爆発で新星になるはずだった物質は巨大ブロック群と化し、他の物質を砕き取りこんでいった。 それは後に「BLOCK HOLE」と呼ばれるようになった。
その翌年、BLOCK HOLEがその軌道を地球に向けて進んでいる事が解った。
その物質が生み出している巨大なブロック群は「クォース」と名付けられ、対策が急がれた。
分析の結果、同様の物質をぶつけると融合し、四角形になると消滅する性質であることが判明。
急遽ブロック射出ロケットが宇宙へ飛ばされ、クォース殲滅が開始された。


特徴・システム

  • 自機は常に画面下に表示され、画面上から様々な形状のブロックが降りてくる。
    ブロックは自機が発射する弾が当るとそれと融合し、四角形を形成する事で消滅する。ブロックが画面下部の自機がいるラインに下りてくるとゲームオーバー。コンティニュー時はその時点でのブロックが全て消えた後、その場で復活する。
    • 落ちてくるブロックは全て「4発」の弾を融合させれば消滅させることができる。これは自機が同時に画面内に撃てる弾数と同じである。
      • 撃ち間違えたり下記のまとめ消しを狙う場合を除いて…。
    • ブロックは四角の輪郭さえ欠けていなければOKで、その四角の内側に隙間があってもまとめて消える。例えば『一』字型のブロックで、真下にある『「』字型ブロックを包み込むように四角形を作ってもまとめて消滅する。
      • ブロックの四角形のサイズに応じて基本点数が上がり、四角形にブロックを組み込んだ数に応じて基本点数に倍率がかかる。得点においてはブロックの隙間もブロックと同様に扱われる。
  • 画面かなり中央よりに「1/2」といった形でステージの進行度が表示され、スクロールアウトしていく(左がステージ中進行割合、右がステージ番号)。そのしばらく上には「2/2」と次の表示がなされ、徐々に近づいてくる。困難を徐々に越えていくイメージである。
    • ステージ中盤「4/*」で音楽が緊迫感のあるものに変わる。ステージ最終局面の「8/*」になるとその曲がテンポアップ。
  • 25個毎に銀色のブロックが出現し、それを消すと画面上の全てのブロックが消滅する。
    • ステージ最後に金色のブロックが出現。それを消す事で次のステージへ移行する。
  • ステージが進むにつれてステージの横幅が次第に広大化すると共にブロックの重なり方も複雑になり、落ちるスピードも増加していく。

評価点

  • ルネサンス調のアートワークで描かれたタイトル画面や背景グラフィック、インターフェイス、BGMなど、独特かつ幻想的な雰囲気で統一されている。
    • BGMを手掛けているのは後にトレジャーに移り『ガンスターヒーローズ』や『エイリアンソルジャー』等のBGMを手掛けた半澤一雄氏*1
  • 見ただけで解る単純明快なシステム。
    • 文字通り大人から子供まで誰でもすぐに楽しめるように作られている。

問題点

  • 地味な見た目と単調なゲーム展開
    • 雰囲気が独特なゲームであるが、ゲーム性がシンプルな分できることが少ないために単調さもはらんでおり、ステージが長く続くとその分だれやすい。
      • ひたすらブロックを消し続けていくだけで、通常時と異なるルールで息抜きできるボーナス面のようなものがないのも大きい。
  • 攻略テクニックは「一部のまとめやすいブロックをまとめて消す」だけで、他にはコントローラーを素早く正確に扱う技術を上達させるしかない。

総評

本作は自らの発射した弾が枷となり逆に窮地に追い込まれる可能性があるという『マジカルドロップ』『パズルボブル』などに代表される「発射系パズル」の原点と言ってよいだろう。
パズルゲームとして子供でもルールの理解が容易であり、プレイ感覚もボタン押しによりブロックを整える楽しさがある。
対戦モードの妨害要素も盛り上がりやすい。

しかし最初こそ楽しいものの、やることが同じでたいして考える必要もないだけに単調さが目立ち、シンプルゆえに飽きやすさを招いてしまっているのが惜しいところ。
腰を据えて遊ぶよりは、息抜きや暇つぶしのお供にこそ最適といったところだろうか。


海外版

  • ゲーム内容そのものはオリジナル版を踏襲しつつ『BLOCK HOLE』というタイトルに変更され、自機デザインとBGMがSFテイストの強いものに変化している。

移植

  • 様々な機種に移植されている。
    • PC版は2P不干渉プレイ,2P協力プレイ(互いに移動範囲が決まっている。),対戦プレイが可能。対戦では自分のブロックを多く消すと相手の画面上部に消したブロック分の目隠し*2が発生する点はAC版と同じ。
      • スコアが一定に達するとアイテム「天使」が手に入る。使用するとブロックの落下速度を遅くできる。10コまでストック可能、同時に4コまで使える。
      • MSX2版は四種類の中から砲台が選べる。BGMも追加されていてかつSCC対応。一方、2P不干渉プレイはあるが、対戦プレイができない。
    • FC版は2P交代プレイ(不干渉プレイと同様。交代するためPC版には性能は譲る),2P協力プレイ(別々の機体を選べず同じ機体の色違いになる、残機が無く1機ミスでゲームオーバー、互いに移動範囲が決まっている。),対戦プレイが可能。一段階だけだがハンデをつけた対戦も可能。対戦では多くブロックを消すと相手のラインが画面上部に上がる。また何もないところを打つと互いに落下が早くなる*3ためそれを利用した速攻も可能。長方形を形成して消滅している途中のブロックでもぶつかればゲームオーバーであるため、この技は恐ろしい。
      • ステージ進行度はステージ外壁に表示されるようになった。
      • 左側の数字が9になるところまで行けば自動的にステージクリアになるように。
      • 各モードにはたまに色が違うブロックが登場。消す事で得点倍率アップや画面スクロール一時停止など様々な効果を発揮する。
      • 自機の種類が二種類になった。性能差は無い。
  • GB版ではある程度の大きさの四角形を作ると連射速度を増加させたり画面上全てのブロックを消滅させるアイテムをゲット。十字ボタンの下で選択し、Bボタンで任意のタイミングで使用できる。
    • またステージは「通常ステージ」と「ランダムステージ」の2種類がある。通常ステージではゴール時にステージ毎に決められた個数のブロック(四角形の内部に混じったブロックの隙間もブロックとして勘定する)を消せていないとやり直しになってしまう。ランダムステージではゲームオーバーになるまでエンドレスで続く。
    • さらに海外版の自機とそれに伴い海外版のBGM、新たにルネサンス風2機SF風2機の合計6機から選ぶ事が出来る。性能差は無い。
  • コナミのモバイル向けサービス「コナミネットDX」(現在はサービス終了)ではアレンジ移植され2002年に『ブロッククォース』、2003年に『ブロッククォースDX』のタイトルで配信された。
  • 2006年1月26日、アーケード忠実移植として『オレたちゲーセン族シリーズ』にてPS2版に移植された。
  • がんばれゴエモン ~東海道中 大江戸天狗り返しの巻~』でもおまけゲームとしてプレイ可能。
    • ルールは原作を踏襲しているが「すぺーすうぉ~」というサブタイトルがついている通り、世界観はSF風で自機がゴエモンインパクト(の頭)になっており、ステージ毎のボス戦が追加されている。全3ステージ。
      • ボス戦では敵が放つブロックを通常ステージの要領で消すことでショットを放ち相手にダメージを与える。形成する四角形の面積を大きくするほど1度に大量のショットを放てるようになる。
  • アーケードではee'MALL 2nd avenue内のミニゲームでも遊ぶ事が出来た。
  • 『エアフォースデルタ ブルーウイングナイツ』のゲスト機体として本作の自機が登場しているのだが、元々公式な機体名称が無いせいか 「ブロックピース発射装置搭載戦闘機」という長ったらしい名前 *4になっている。
    • 機体説明では「ブロックピースを戦闘機や戦艦にぶつけ、大気圏脱出可能なロケットエンジンによるスピードを武器とする」と書かれている。更に「砲弾そのままのデザインのボディに二つの天使像がくっついた姿はメリエスかアール・デコ好きな誰かの嫌がらせかと思う程のインパクトを与える」という記述がある*5
    • 特殊兵装は「オールクリア」。使用した途端、画面が少しずつホワイトアウトして強制クリア(ただし自機は撃墜扱いで修理費用を取られる)となる、ある意味チートな最終兵器であった。

余談

  • 後に『レイディアントシルバーガン』や『斑鳩』などで知られる井内ひろし氏がコナミ入社後、最初に関わったゲームが本作である。*6

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最終更新:1970年01月01日 09:00