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エイリアンズ

【えいりあんず】

ジャンル アクションシューティングゲーム
対応機種 アーケード
販売・開発元 コナミ
稼動開始日 1990年3月22日
プレイ人数 1人~2人
判定 なし
ポイント コナミ製エイリアン


概要

かのSF映画「エイリアン」シリーズの2作目「エイリアン2*1」をテーマとしたアクションシューティングゲーム。舞台も惑星LV-426。
以前より『魂斗羅』シリーズや『グラディウスII -GOFERの野望-』等でやたらとエイリアンを推していたコナミが制作した本物のエイリアンの版権ゲームで、制作スタッフも『魂斗羅』関連が多い模様。


ゲームシステム

  • 見た目はベルトスクロールアクションに見えるが、アクションシューティングゲームになっている。後述のパワーローダー搭乗時以外は肉弾戦は行わない。
    • 射撃は立状態としゃがみ状態の二種類。しゃがみ状態では判定が小さくなるが、足が遅くなる。ジャンプはできない。
    • 初期武装はスマートガン。しかし、アイテムを拾う事によって変更が可能。連射ミサイル、追尾ミサイル、3方向ビーム、火炎放射器が入手できる。
+ アイテム、及び特殊アイテムの種類
  • MISSILE:誘導性能のあるミサイルを発射する。連射性能は低いが、障害物越しの敵を撃破することができる武器。
  • 3BULLETS:上下の広い範囲で高速弾を発射する。幅広い敵に対して有効な武器。
  • 3WAY:斜め上下方向にもショットを撃ち出す。幅広く攻撃できるものの、連射性能に乏しい武器。
  • FLAME:火炎放射を連射できるようになる。ほとんどの敵を立って倒すことができる上に、連射性能も高い。
  • BOMB:弾数制限有りのボム。自機の近くに爆弾を投げ落とす。床に張り付いた敵を倒すために使う。
  • SUPER BOMB:弾数制限有りの強化ボム。投げると敵が全滅する。強力な武器ゆえに、落ちている数は少なめ。
  • :体力回復アイテム。特定の箇所で体力が5以下だと出現。体力ゲージが2個増える。
  • 他には数量限定の、手榴弾が通常とスーパーの二種類ある。通常のものは文字通り手榴弾。スーパーは画面の全敵を消滅させられる。
  • パワーアップ要素などはない。
  • 2人同時プレイが可能で、1P側はエレン・リプリー、2P側はヒックス伍長となる。
  • ダメージ制と残機制の併用。
  • 全6ステージ。
    • 各ステージにはボスがおり、中ボスがいるステージもある。

評価点

  • エイリアンをなぎ倒していく爽快感。
    • 武器の連射速度はかなり速く、群がって来るエイリアン達をバタバタと倒していける。
    • 中でも火炎放射器は一発の威力が非常に高い上、連射性にも優れる事から使い勝手抜群。一部ステージでは別の武器に切り替えるべきだが、多くのステージで有用である事から、今作を象徴する武器とも言うべき存在感を持つ。
  • 基本的に覚えゲーで、難易度低め。
    • 各種エイリアンは四方八方から現れるが、全て決まった所から現れるので、覚えておけば対処しやすい。
    • ボスは中々考えられたもの。パターンを見極める面白さがある。
  • 映画を意識した演出。
    • 排気口からフェイスハガーが出てきたり、窓ガラスを割ってエイリアンが出てくるなどの演出もある。
    • 迷路状のステージでは、上部にモーショントラッカーが表示され、まだ表示されていない敵の位置が分かるようになっている。
    • パワーローダーを使うステージもある。
    • ラスボスはやはりクイーンエイリアン。映画のラストシーンも再現されている。
  • BGMも良好。
    • コナミらしいノリノリな楽曲の他に通気ダクト等の狭所での戦いは環境音に近い楽曲で緊張感を誘い、ボス戦では大音量のイントロでプレイヤーを驚かせる。
  • 操作性は悪くない。

問題点

  • ゲーム性に乏しい。
    • 格闘などもできず、ギミックも少なく、パワーアップもない。ボムも数が少なく気軽には使えない。結局、ただひたすら敵を撃っていくだけで、少々単調感がある。かといってエイリアンは普通の人間が格闘で倒せるようなものではないが。
      • 爆発するドラム缶や、エレベーター、迷路状のコースなど、一応ステージにアクセントはあるのだが物足りない。
    • 火炎放射器が突出して強く、他の武器を使う場面はほとんどない。
  • ゲームの都合上仕方がないのだが、オリジナルの敵がかなり多い。
    • オリジナルのエイリアンが、原作世界観からは少々逸脱した感がある。
      空飛ぶエイリアン、アメーバ状態になれるエイリアンなど。ボスもクイーン以外は、頭こそエイリアンだが形状や攻撃はエイリアンとは言い難い。それでも亜種や変異体としてはまだ理解は出来なくはないが、チェストバスターを寄生させた蜘蛛のようなもの、蝙蝠のようなものなど、エイリアンですらない謎の敵もいる。
    • さらに寄生された人間はゾンビのようになり、下半身が千切れても上半身だけとなってプレイヤーを襲ってくる。これが故障して暴走したアンドロイドならまだ理解できるのだが。
    • エイリアンのゲームのハズなのだが、さすがに微妙な気分にさせられる。
    • 最も珍妙なのは日本版のクイーンエイリアンの攻撃方法で、「残像分身を高速で前方に飛ばしてくる」というもの。さすがに理解は出来ない。
    • クイーンエイリアンのドット絵と動きの出来がとても良いため、なおさら残念である。海外版は口から酸を吐きかけてくるので自然。
  • ステージの長さのバランスが悪すぎる。
    • 本作の全6ステージ中でステージ2と3は他のステージと比べて非常に長く、プレイ時間の半分以上は同ステージに費やされる程。
    • 逆にステージ4と最終ステージはほぼボス戦のみと極端に短い。
  • リプリーが何故か金髪。
  • 映画で登場した少女のニュートが未登場(国内版)。
    • 彼女は国内版には未登場だが、海外版(後述)で登場する事になる。

総評

ゲームとしては悪くない出来。特に連射の爽快感は、本作の最大の売り。エイリアンにしては違和感のある敵が多いが、当時のゲームとしては酷くズレているとは言えないだろう。ただ操作が単純、ステージバリエーション、ギミック等が乏しい、武器が火炎放射器一択になってしまうなど、見過ごせない問題もある。
もっとも版権ものとしては、及第点を上げてもいいゲームだろう。


余談

  • 本作の海外版ではステージ1とステージ2のクリア後にニュートを救出する設定の3Dステージが追加されている。
    • 海外版は国内版と基本的な難易度は同一だが、ステージをクリアする度に武器が没収されてしまいデフォルトのスマートガンに戻ってしまう。このため海外版の方が若干難しく設定されている模様。
  • 後にカプコンから同じくエイリアンシリーズを題材にした『エイリアンVSプレデター』がアーケードで稼働した。
    • 同作はベルトスクロールアクションに様々な要素を取り入れた結果ヒットし有名になったが、本作は『エイプレ』の知名度の高さと相まって「知る人ぞ知る作品」に留まってしまっている。
  • 当ゲームのグラフィックを手掛けたのはあのクソゲーに卑猥なメッセージを残した事で有名ななかじまかおる氏である事が判明している(参考リンク*2

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最終更新:1970年01月01日 09:00