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「ウイングマン2」
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ウイングマン2 -キータクラーの復活-
【ういんぐまん つー きーたくらーのふっかつ】
ジャンル
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ADV
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対応機種
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PC-8801、PC-9801、X1、FM-7、MSX
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発売元・開発元
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エニックス
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発売日
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1986年4月
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定価
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TAPE:4,800円 FDD:6,800円
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判定
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良作
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少年ジャンプシリーズ
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概要
漫画『ウイングマン』(桂正和作)をゲーム化したADV。2年前に発売され好評を受けた前作に続く2作目。
ストーリーとしては前作の続きとなっているが(ストーリー自体はオリジナル)、前作のプレイ経験がなくても大きな問題はない。
システムと特徴
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コマンド入力式のADV。
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ただし、コマンド入力式のわずらわしさを軽減するような様々な工夫がある。
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よく使うコマンドは、ファンクションキーに割り当てられている。さらに「みる」などの対象を選択するようなコマンドは、カーソルで画面内の対象を、直接選べるようになっている。
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移動場面では、移動先が表示され、カーソルで選択するようになっている。
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前作同様、シードマンとの戦闘はアクションゲームとなる。
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画面が切り替わり、敵との戦いになる。自由に飛び回り、必殺技を打ち合う。
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BGMはすぎやまこういち氏。ただしBGMが使われるシーンはあまりない。
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すぎやま氏にとって初のゲームBGM作品である。
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本作の数日後には『ドラゴンクエスト1』の作曲を始めている。
評価点
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原作『ウイングマン』の雰囲気の再現度の高さ。
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グラフィックが前作より向上、原作により近い絵柄となっている。
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本シリーズは合わせて三作出たのだが、『ウイングマン』ではまだまだ技術不足、『ウイングマン3』では絵柄のタッチが変わってしまっている。このため本作が最も原作に似ている。
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キャラクター達のいかにもな台詞の数々。オリジナルストーリーながらも、原作をよく分っている作り。
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ただ清純派の小川美紅に、少々黒い台詞があるのは玉に瑕。
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お遊び要素も多い。本筋と関係ない会話もかなりあり、キャラクター達の掛け合いを楽しめる。
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桂正和作品にありがちなエッチ要素も当然ある。しかも、そのエッチ要素がフラグとなっている展開もある。
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アクションゲーム部分も原作再現度が高い。
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変身シーンは、当然再現。
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ウイングマンが使える必殺技は結構多い。「クロムレイバー」「ウイングル・クラッシュ」「ファイナルビーム」などが使用可能。さらに、決め技は「デルタエンド」。ファンに嬉しい作り。
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「ガーダー」も装備可能。しかも動きが重くなり、使える必殺技も変わるなど、細かな点まで再現されている。ただ必殺技の威力が低く、使い勝手が悪いのが残念な所。
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アクションゲームとしては、動きが少々悪く今一つ。
問題点
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バグが多い。
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「ファンクションキーF6~F10を使用するとバグる」「マシンを再起動せずプレイし続けているとバグる」等。
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このため、まめにセーブしながら旧来のコマンド選択式としてプレイするのが、一番安全なプレイ方法。
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システムが古臭い。
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前作もコマンド入力式だったとはいえ、やはり当時としても古臭いシステム。
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ただ本作のシステムの方が、エッチ要素の印象がより強く出てはいる。コマンド一覧に初めから表示されていては、少々興ざめだったと思われる。
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少々強引なストーリー展開が見られる。キーアイテムが奇妙な所で見つかる場合があるなど、謎解きが当時としても古臭い。
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小川美紅の髪の色が何故かピンク。
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原作では緑、アニメでは濃い茶系となっているのに、何故かピンク。しかも森本桃子もピンクなので被っている。もっとも前作からピンクだったので、その設定を受けただけなのかもしれないが。
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誰が相手だろうと、アクションゲームモードで戦う敵キャラクターが変わらない。
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戦闘シーン自体が少ないので、そうは気にならないのだが。
総評
スタッフの原作愛が分るようなゲーム。
原作再現度が非常に高く、ファン歓喜の出来。ADVとしてはやや古臭い作りながらも平均的な出来。スケベ心をどれだけ発揮できるかがクリアの道となっているのは、桂正和作品らしいゲームとも言える。
まさしくキャラクターゲームの見本のようなADVである。
その後の展開
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本作発売から1年後に『ウイングマン スペシャル -さらば夢戦士-』がPC-8801mk2SR以降、MSX2で発売された。
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ストーリーの終盤で原作の最終話を思わせるシーンが挿入される。
最終更新:1970年01月01日 09:00