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RED STEEL - (2021/12/26 (日) 06:03:26) のソース

「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。~
依頼内容は「評価点の追記」「問題点で説明されているゲームシステムの分離」「致命的に多いバグの詳細な説明」です。
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*RED STEEL
【れっどすてぃーる】
|ジャンル|FPS|&amazon(B000ICPIXE)|
|対応機種|Wii|~|
|発売元|ユービーアイソフト|~|
|開発元|UBISOFT Paris|~|
|発売日|2006年12月2日|~|
|価格|6,800円(税5%込)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|独自色の強いコンセプト&br;ある意味ハードの限界を見せつけた|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
Wiiのローンチタイトルの一つ。そして最初のサードパーティー製ゲームである。~
Wiiリモコンを銃や刀に見立てた「直感的操作のFPS」というコンセプトの作品であり、当初ユーザの期待は高かった。~
いわゆる「海外から見た任侠もの」的なストーリーが展開される。
開発は後に『JUST DANCE』シリーズを手掛けているUBISOFT Paris。

**ストーリー
>ロサンゼルスのレストランでスコットはフィアンセのミユと、その父親、佐藤と初めての会食中、突然事件は動き始めた…。~
突然彼らの目の前に武装した一団が踏み込み、一瞬にして店は修羅場と化した。事情もわからず戸惑うスコットをよそに、佐藤は傷を負い、ミユは人質として連れ去られてしまう。~
スコットはかろうじて佐藤とともに逃げ延びたが、瀕死の佐藤から彼の正体が東京で最大の勢力を誇る日本のヤクザ組織「佐藤組」の組長であることを明かされる。~
スコットは佐藤家に代々伝わる”刀霧”と呼ばれる刀をめぐる争いに巻き込まれながらも、愛するミユを助け出すという決意を支えに日本に渡るのだった…。
(公式サイトより)

**特徴・世界観
-海外製ゲームながら登場人物は主人公と情報屋一人を除いてほぼ日本人。舞台も当初はリトルトーキョーだが、あとはずっと日本国内である。
-当然のように「東京の街中にある道場で修行」や「忍者軍団の襲来」などの謎シーンがある。
-一番すごいのが「地下遊園地」。パチンコの下にある広大な地下空間が裏社会の遊技場になっているという設定だが、&bold(){ピンクのセーラーコスプレ男や戦隊ヒーローに襲われる。}
//-作ったスタッフ(おもにフランス人)はうまいこと日本の雰囲気を再現できたと思ったらしいが、やっぱり難しかったようである。
-ゲージをためることで一定時間時間の流れがゆっくりになる「フリーズショット」があり、これでヘッドショットを狙ったり相手の武器を落としたりできる。
-「侍ポイント」という独自のシステムがある。決闘で破った相手や武器を落として無防備にした相手を武装解除して情けをかけるとポイントがたまり、特殊効果やヒントが増える。
--ただし乱戦以外では殺してしまった場合のメリットがないので別に必要なかった要素ではある。

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**問題点
-Wii初期のソフトということで操作性があまり洗練されておらず、技術的問題から妥協した点も多い。
--通常時はマップ上を銃を持って進み、時折現れるボスキャラと刀で決闘する。自由に刀と銃を使い分けられる訳では無い。
--通常戦闘時は接近した際のみ小刀を使用できる。弾をはじいて…なんてことは当然できない。
--刀での決闘時のリモコンの扱いが独特。普通の刀のようにぶんぶん振り回しても意味がなく、リモコンの向きに対してどう降るかで刀を振る向きが判定される。

-視点操作は「画面外に照準を移動することのよってそっちに移動」というもの。加減が難しく、慣れないと視点が暴走、3D酔いしやすくなる。
--またリモコンを下げると視点が下に行ってしまうため、プレイ中は腕が下げられない。工夫しないと長時間プレイはキツイ。

-バグが致命的に多い。
--敵をスルーしすぎると腕を上げた「ブーン」のポーズのまま固まる。さらにおかしな動きを始める。
--それなりにAIを工夫したらしいが、それが仇となって異常行動につながっているとみられる。
--フリーズ等のお馴染みのバグも存在。

-最終決戦の前に一瞬だけセーブポイントがあるが、グッド/バッドエンドどちらの場合でもクリアすると上書きされてその後は最初からになってしまう。
--しかもラスボスは「刀を折る」ことでグッドエンドだが刀にダメージを与える技がリモコンの都合上非常に出しにくい。

-リモコンとヌンチャク両方を同時に使用する動作があるため後発の周辺機器Wiiザッパーに対応していない。

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**総評
結果的にWiiでできること、できないことの双方をユーザーに見せつける作品となった。以後、Wii用のFPSは出ているものの主流とはなっていない。~
そのせいもあってか本作は『[[ゴールデンアイ 007>ゴールデンアイ 007 (Wii)]]』が発売されるまで唯一4人画面分割対戦可能なFPSであった。~
出荷数の関係かすぐにワゴンの主となってしまった。

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**その後の展開
2010年にモーションプラス対応の続編が発売された。~
今度はサムライウエスタンな世界で戦うらしく銃と刀を使い分けたり刀で弾をはじいたりできる。