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クーデルカ - (2023/09/28 (木) 23:22:31) のソース

*クーデルカ
【くーでるか】
|ジャンル|RPG|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51s9fz2LOIL._SX385_.jpg,width=160)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|メディア|CD-ROM 4枚組|~|
|発売元|SNK|~|
|開発元|サクノス|~|
|発売日|1999年12月16日|~|
|定価|6,800円(税別)|~|
|セーブデータ|1ブロック|~|
|備考|アナログコントローラー対応(振動のみ)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|シャドウハーツの前身&br()雰囲気良、しかしシステムが…|~|
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#contents(fromhere)
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#center(){*昼の明るさに、夜の闇の深さがわかるものか
フリードリヒ・ニーチェ}~
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**ストーリー
>1898年10月31日、イギリスはウェールズ地方。~
数百年前、魔を鎮めるために建立されたと言われるネメトン修道院に、クーデルカ・イアサントという名の少女が訪れた。~
生と死、そして聖と魔が複雑に交差する閉鎖空間の中で、彼女が目にするものとは…?
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**概要
当時スクウェアを退社しサクノスに在籍していた菊田裕樹が企画したゲーム。~
スタッフには『[[聖剣伝説シリーズ]]』や『[[クロノ・トリガー]]』等に関わった人物が多い。~
また『[[シャドウハーツ]]』は本作の15年後を描く物語であり、本作はシャドウハーツシリーズの間接的前日譚と言える。~
本作の美術監督だった板倉松三は後にシャドウハーツの監督・脚本を手掛けていくことになる。~

シャドウハーツシリーズに比べてギャグ要素がほとんど無く、ダークファンタジー要素が強い。

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**特徴
-フィールド
--舞台は全編に於いてネメトン修道院という架空の建物内であり、EDまで深夜なので全体的に暗い。~
戦闘を除いて2D背景である。修道院の各地にセーブ台があり、そこでセーブと回復が出来るがほとんどの場合はボスがいて倒さないと解放されない。
-ステータス
--レベルアップをした際はHPやMPが全回復し、ステータスは上がらない代わりにAPが4与えられ、各項目を上げることが出来る。振り直し、次レベルアップへのAP持ち越しは不可。
|''STR''|武器などの直接攻撃に関係する。高いほど物理攻撃の与ダメージが高くなる。|
|''VIT''|物理防御力とHPに関係する。高いほど受ける物理被ダメージが低くなり、''最大HPが高くなる''。|
|''DEX''|物理攻撃の命中率、回避率に関係する。高いほど命中しやすく、避けやすい。|
|''AGL''|行動の順番、逃走成功率に関係する。高いほど敵より行動が早くなり、逃走しやすくなる。|
|''INT''|魔法攻撃力に関係する。高いほど魔法攻撃の与ダメージが上がる。|
|''PIE''|魔法防御力とMPに関係する。高いほど受ける魔法ダメージと''ヒーリングによる回復量''が低くなり、''最大MPが高くなる''。|
|''MND''|魔法攻撃の命中率、回避率に関係する。高いほど魔法が命中しやすく、避けやすい。|
|''LUC''|ダメージ幅、状態異常回復までのターン数、逃走成功率に関係する。|
--ステータスの影響はHPやMPにも及び、''装備によってステータスを増減させることができる''。武器及び防具の種類によってステータスの増減は違ってくる。~
例えば斧ではAGLが下がってしまうものの、STRが大幅に上昇しVITもそこそこ上昇する。クーデルカの初期武器のSAピストルならVITとPIEが少し下がる代わりにSTR、DEX、AGLが上がる。メイルならVITが上がり、HPが大幅に上がる。序盤のLメイルでもHPが一気に数百は上がるほど。
-戦闘
--7×7のフィールドでマスで展開し、SRPGのように移動しつつ行動していく。防御は無く、行動終了時には『たいき』をする。~
敵から遠いほど与ダメージが低くなる代わりに被ダメージも下がる。逆も然りで近いほどダメージは上がる。例外的に銃やボウガンは敵との距離でダメージは変わらない。
--敵味方共に最前列のキャラより後にはいけない。味方が倒れると敵はそれ以降の縦マスまでいくことが出来てしまう。そのキャラの横まで敵が達してしまうと、その敵を倒すか後ろまで下がらせないと''蘇生することが出来なくなる''。
--また、銃系は自分と敵、敵の前にいる味方が同じ縦マスにいるとその敵に攻撃が出来ない。その場合、近接攻撃役は斜めから攻撃するように移動を考える必要がある。
--倒れた者を含めキャラをすり抜けて移動することは出来ない。もし最後列へ下がり敵が目の前のマスまで来た場合、味方キャラが邪魔で移動ができず攻撃が届かないことがあり得るので非常に不利である。
-熟練度
--魔法と10種類の武器にそれぞれに熟練度が設定されており、最大3レベルまで上がる。~
熟練度が上がれば、武器であれば攻撃回数が増えることがあり、魔法であれば消費MPが倍になる代わりに攻撃範囲や威力が増す。本作にはクリティカルが存在しないので攻撃回数が増える≒クリティカル。~
武器は攻撃回数1回につき10、魔法は消費MP1につき10増える。
-耐久度
--銃やボウガンを除いた武器には、表示されないが耐久度が設定されており、0になると壊れて無くなる。一部の貴重な武器以外は15~30までの耐久値が拾った時点で決まる。
--後述するが、''デメリットしか生んでいない''システム。

-キャラクター
#region
--クーデルカ・イアサント
---今作の主人公。生まれつき強い霊能力を持っており、作中でも瀕死だったエドワードを治し降霊術を使っている。~
過去の生い立ちからか口が悪く、エドワードほどではないが口喧嘩になることもある。シャドウハーツから入ってきたプレイヤーは面食らうだろう。
---能力はINT、PIEが初期から高く典型的な魔法使いタイプ。都合上一度もパーティを離脱することは無い。

-エドワード・ブランケット
--元はロンドンの貴族生まれだが、冒険に憧れる一方でそれを認めない家族に反発し家を出る。~
性格が反対なジェームズとは終盤近くまで反発しあう。
--クーデルカに比べてSTR、VITの初期値が高い。クーデルカに比べて魔法の威力が低く、物理攻撃の威力が高い。

-ジェームズ・オフラハティー
--とある目的を持って修道院に来たキリスト教神父。かなり頑固であり、オグデン夫婦が毒を盛って殺そうとしてきたことを信じなかった。
--初期値は2人の中間程度。

-シャルロッテ
--ディスク1終盤から出てくる少女の幽霊。非常に悲しい過去を持っており、嫉みからか生きている人間に危害を加えてくる。~
彼女に関連するイベントは行動次第で分岐する。

-エレイン・ヘイワース
--故人。生前はパトリックの良き妻として生きていたようだが…~
彼女の死後、望まぬ悲劇が起こってしまった。

-オグデン・ハートマン
--危険なネメトン修道院で管理人をし続ける老人。クーデルカ達を毒入り料理で殺そうとしてきた。~
ヘイワース夫妻とは主従関係にある。

-パトリック・ヘイワース
--エレインの夫でジェームズの古い友人。パトリックの行方はジェームズの目的の1つでもある。

-ロジャー・ベーコン
--シャドウハーツをプレイした人なら知っている変な生きもの((今作では、エドワードが『ミイラ』と呼んでいる。))。ネメトン修道院の倉庫に数百年寝ていたがクーデルカが起こす。~
骸骨のようにやせ細った外見と妙に明るい性格から今作では非常に珍しいコメディリリーフ。~
だがロジャーベーコンという名を冠しているだけあって、非常に多識でありクーデルカ達を助けることになる。
#endregion

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**問題点
-''主にシステムが邪魔をして難易度を上げている事が多い。''

-戦闘の出来が悪い
--''全体的にスローテンポ。''~
移動や攻撃がモーションキャプチャーを使用している分もっさりしており、それに加えて各魔法を使用すると敵味方問わず「一旦使用者と受ける者以外が消える」→「魔法エフェクト」→「全員出現」の過程を踏むのだが、''魔法を使うたびに若干秒のロードがいちいち入る''ので非常に煩わしい。
---通常攻撃主体であればロードによるテンポ悪化は軽減されるが、武器が壊れるのを嫌ったり銃弾を消費したくないと考えるとやはり魔法に頼ってしまう。
--''状態異常に対する対抗手段が非常に少ない。''~
状態異常を防ぐ装備やアイテムは''一切無く''、回復アイテムも毒以外の麻痺や沈黙は''万能薬でしか治すことができない''。もし無ければ自然回復を待つしかない。
---万能薬自体は一応少数ながら修道院内で拾える他、多数の敵からドロップ出来るが、前者は1ヶ所しか無く後者は他の多数のアイテムの中から抽選されるため、集めるのにも時間がかかる。
---敵モンスターは麻痺や沈黙を付加する攻撃が豊富で、この2つの状態異常は戦闘で大きく行動を制限される。
--''熟練度システムと武器の耐久値が噛み合っていない。''~
魔法を使っていくと熟練度も上がってレベルが上がるが、魔法の消費MPは倍々になっていくので装備やステータスアップでPIEを上げておかないとすぐにMPが尽きてしまう。レベルを下げることは出来ない。
---武器も武器で(銃以外は)耐久度が設定されているが、一部の貴重な武器以外は15~30までの中で取得時ランダムで決まる。~
この数値も使用頻度からして低めであり、特に大半の人が物理攻撃に特化させるであろうエドワードが振っていたらすぐに壊れて素手に…ということも少なくない。
熟練度が上がってレベルが上がると、直接攻撃で最大3回攻撃することがあるが、確実ではなく((LUCは関係しない。))耐久度は''回数分減っていく''。~
壊れやすいがために、グラブ、銃系以外は熟練度を上げるのが難しくなっている。((グラブは素手でも上昇し、銃は弾さえあれば武器自体が無くなることはない。特に片手銃は弾が豊富に手に入る。))
--''光属性だけ、ほぼ全ての敵が『吸収』持ち''~
男(女)の死霊系及び花嫁ミイラ以外の敵は全て光属性に対して吸収となっており、事実上''光属性の武器は全くダメージを与えられないどころか回復させてしまう無価値な物''となってしまっている。前述の例外の敵も、特に弱点というわけではない。
---作中では敵の名前や弱点を見分けることは出来ないため、攻略本が無ければ知る由もない。
---闇属性も、光属性ほど異常ではないものの、弱点持ちがおらず不遇な位置にいる。


-商店が無く、アイテムを集めにくい
--修道院内で拾えるアイテムは有限であるために敵からドロップして補充する必要があるのだが、''一部回復アイテムや多くの装備はドロップ限定''。しかもゲーム内でどの敵がどのアイテムをドロップするのかが''一切分からない''ので、攻略本が無い場合は手探りで集めるしかない。
---前述の戦闘のテンポの悪さから、ドロップ狙いにしても時間がかかる。ドロップ率を上げる装備及びアイテムは無く、''LUCはドロップ率も関係しない。''
--武器の属性などは''ドロップした時点で決まる''ため、せっかく武器を手に入れてもMP吸収だったり次のボスに属性無効…ということもあり得る。
--宿屋も存在しないが、回復はセーブポイントが兼ねているためあまり問題にはなっていない。
---但し、最初を含むほとんどのセーブポイントにボスがおり倒さないとセーブも回復も出来ないため、アイテムの供給量の少なさも合わさってジリ貧になりやすい。

-装備の追加効果名称が紛らわしい
--状態異常で(効果なし含め)5種とHPとMP吸収で3種、1属性で15種類、7属性で''105種''にもなる。~
属性無しならまだ分かりやすいがヒート、ビート、ブートなど1文字違いの名称がほとんどで、一見見ただけでは分かりにくい名称ばかりである。当然使ってみるまで効果は分からない。
--防具にも武器と同じく属性や追加効果の名前を冠する事があるが、''一切意味は無い。''

-全体的に暗く見辛い
--落ちているアイテムは鈍く光り、棚等にある光らない物でもクーデルカが近くに寄るとその場所を向くのであまり問題にはならない。~
だが建物の構造が複雑な上にエリアの分かれ目が分かりにくい箇所がいくつかある(ディスク2開始直後等)。

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**賛否両論点
-ボリュームが少ない
--人にもよるが、ディスクが4枚もある割には10~20時間台程度で終わるほど。ディスク1であれば、急いで進むと2時間程度で終わるほどには短い。~
隠しボスは1体だけ、隠し武器はプレイ時間で出現…と戦闘の練り込み不足を補うには程遠い。
--ストーリーに関してはその短さでも説明不足等に陥るような出来にはなっていない。

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**評価点
-作品全体の雰囲気
--本作は人の心の闇をテーマに構成されたゴシックホラーであり、様々なモンスターが徘徊する異様な修道院が舞台でありながら登場する人物達は存在感を大いに放っている。~
クーデルカ達に敵対するオグデン夫婦やシャルロッテでも、何かしら過去に悲しい出来事がありどれも憎むべき相手としてはなり切れない部分がある。~
クーデルカ達も癖があり、他のJRPGのように真っ当な善人というわけではない。中盤までギスギスしながらも最終的には決戦まで共にするほどの仲になる。~
ディスク3終盤のエドワードとクーデルカが飲み明かしクーデルカが過去を吐露するムービーは、後のシャドウハーツをプレイしていると中々感慨深い。
--敵もほとんどが人の形をしていても最早人間でない異形の怪物だったり、現実でも人類の天敵である''あの黒い虫が人の大きさ程度になって襲い掛かってくる''など、生理的嫌悪感を持たせるモンスターばかり。~
ネタバレになるので細かく書けないが、特に最終ボスの挙動はムービーの効果もあって(いい意味で)トラウマになりかねない気持ち悪さ。
---今作の敵の一部は後のシャドウハーツシリーズでも再登場する。

-グラフィック
--スタッフが主に元スクウェアだけあって特にムービーは美麗。モーションキャプチャーを使用しているためかより滑らかでリアルなキャラクターの挙動が再現されている。~
またモーションキャプチャーで演者を同時に4人動かしてCGにするというのはこの作品が''世界で初めて''である。ムービーの口の動きと声を合わせるリップシンクも''和ゲーにおいて初''。~
当時としては前例が無いためか、海外スタッフも協力しての作業だったことが窺える。本作がマイナーなためにあまり知られていないが、ゲーム史としてかなり先進的だろう。~
&link(当時の菊田氏によるモーションキャプチャ関連の秘話){http://www.zephyr.dti.ne.jp/~deadtech/koudelkaweb/k-photo.html}

-BGM
--フィールドは環境音だけであり、明確に曲名が付けられているのはOPやED、戦闘曲ぐらい。~
だが、菊田裕樹氏が音楽も手掛けているだけあって、静かだがおどろおどろしい修道院を舞台とする作品の雰囲気を助長するBGMはどれも高評価である。
---特にラスボス戦BGM「Kiss twice」は相手、展開と合わせて非常にマッチした曲調となっている。

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**総評
ゴシックホラーとして高評価を得る一方、主に戦闘システムがあまりにも調整不足としか思えないほどに悪くプレイする上で爽快感が無いのが大きな欠点となってしまった。

今作を発売する前の11月に菊田氏が退社し、板倉氏を始めとする残されたスタッフで間接的続編にあたるシャドウハーツシリーズが展開されていくことになり、~
同シリーズではシステム面の不満や世界観の狭さ(ボリュームの薄さ)と言った本作の欠点を改善すべく様々な試みが為され、人気シリーズに成長していった。~
一方、雰囲気は『[[シャドウハーツII]]』から明るくなり始め、『[[シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド]]』ではかなり明るい作風になっている。~
SH1のようなおどろおどろしい雰囲気が好きだった、それをより一層感じてみたい、という人は本作をプレイしてみてはいかがだろうか。~
//なおプレイする場合には、&bold(){序盤にLメイルを入手しておくことを強くオススメする}。
//SHを「精神的続編」と表記していましたが、精神的続編というのは主に権利関係の問題を回避するべく旧作の世界観やストーリーは継承せずに同じテーマや雰囲気、システムなどを盛り込んだ新規作品のことであり、SHはクーデルカとは話自体は繋がっているので定義が異なります。

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**余談
-今作のエンディングは2つ種類がある。
#region(ネタバレのため格納)

-怪物となったエレイン戦での勝敗が分岐条件。
--勝利した場合、遂に力尽きたエレインは生前のような表情を浮かべ、何かを言いたそうに口を動かすも、身体が崩壊し炎上した修道院へ落ちていく。~
疲労困憊で休む3人。ジェームズはクーデルカに「エレインは何を伝えたかったのだろうか」と聞く。それにクーデルカは「死んだ人は何も言わない」と悲しげに言う。
--敗北した場合、ジェームズは「神よ!私がいけないのか!邪な動機から信仰の道を志したから私を罰しようというのか!」と彼らしからぬ言葉から「よかろう、それが貴方の望む通りならば(中略)私は私のあるべき姿を…喜んで受け入れよう!」と同時にエレインを愛していると呟き、十字架を掲げる。すると天から光が注ぎ、エレインとジェームズが包まれて怪物となっていたエレインはみるみると生前の姿に戻っていく。そして、2人は天へ昇っていった。~
修道院を脱出したクーデルカとエドワードは一夜を過ごしたあと、クーデルカはエドワードを見送っていく。~
敗北EDでのクーデルカのデレるシーンは必見。
-2つのEDは、どちらかがグッドやバッドといった説明は無く、攻略本では単純にED1かED2で区切られている。しかし敗北EDの方が雰囲気が明るく、また後述の漫画やシャドウハーツでの繋がり((クーデルカとエドワードの関係の発展、ジェームズが行方不明になっている等。))を考えてこちらが正史と考える人が多い。
#endregion

-ゲームに合わせ、様々な関連商品が出ている。
--ドラマCD
---ゲーム内容に沿って展開されており、ボイスは全て日本人声優になっている。~
声優陣も堀江由衣、置鮎龍太郎、納谷六朗など豪華な面々だが、声質がキャラに合ってないとして不評。
---尚、クーデルカが『シャドウハーツ』に登場した際には笠原弘子がCVを担当している。
--小説
---ドラマCDと同じくゲーム内容に忠実だが、ややゲームに比べてシーンが追加されている。
--漫画
---今は亡きエースネクストにて連載されていた物で、ゲーム終了より1年後の話。3巻まで出ている。~
著者はゲームのキャラデザも担当した岩原裕二。
---クーデルカとロジャー以外はオリジナルキャラであり、"王立医学会議"との対決を描いている。~
妖精や古代霊など、ややファンタジー要素が増えているがいち作品としてまとまっている。~
当然だが、シャドウハーツとは繋がっていない。
--攻略本
---地図やゲーム画面つきのチャート仕様で見やすい。菊田裕樹氏へのインタビューもある。~
欠点はデータ類で間違いがあることや敵のステータスが&bold(){全て}実際と異なること。&footnote(ただし致命的なほどではなく、寧ろかなり惜しい範囲での誤差である。おそらくデータ提供ではなく検証によるものと思われる)

-前述した通り、『シャドウハーツ』は本作の15年後の物語であり、クーデルカやロジャー・ベーコンが登場している。本作の舞台のネメトン修道院は廃墟となっている。
--年月の経過や本人の境遇の変化もあり、クーデルカは別人のように落ち着いた大人の女性になっている。主人公ではないが、ストーリーの根幹に関わることになる。
--ロジャー・ベーコンは唯一のシリーズ皆勤賞であり、ストーリー上重要な役割を果たしつつも本作以上のコメディリリーフとして存在感を発揮していく。そしてSH2からは酷い目にばかり遭うようになる。