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キミトユメミシ - (2023/08/01 (火) 10:48:03) のソース

*キミトユメミシ
【きみとゆめみし】
|ジャンル|キミと夢見る初恋ADV|&image(キミトユメミシ.jpg,height=270)|
|対応機種|Windows Vista/7/8/8.1&br()Macintosh OS X 10.8以上|~|
|発売・開発元|Laplacian|~|
|発売日|2016年7月29日|~|
|定価|8,800円|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|配信|2018年2月22日/''無料''|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|ヒロインの淫夢を覗く&br()ぶっとんだギャグと真面目な個別ルート&br()2018年に無料配布|~|
|>|>|CENTER:''Laplacian作品''&br;''キミトユメミシ'' / ニュートンと林檎の樹&br()未来ラジオと人工鳩 / 人類最強性欲の嫁 工口倫子 - [[白昼夢の青写真]]|

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#contents(fromhere)
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**概要
ブランド「Laplacian」の処女作。~
商業アダルトゲームとしては珍しくMacintoshに対応している。

2018年2月22日にエンジンを吉里吉里に変更したバージョンが、未購入者にも''無料配布''された。

**ストーリー
 主人公「永瀬キミト」は他人の夢を覗ける能力がある。 
 大学で出会った少女4人の夢を邪な気持ちで覗くうちに、現実の少女との距離も縮まっていき……

**特徴
-テキストウィンドウに文字が表示される、一般的なアドベンチャーゲーム。
--選択肢が数回あり、特定のヒロインと仲良くなることで個別ルートに入る。
---同じヒロインを複数回選ぶだけで攻略できるので、難易度はかなり低い。

-隠し要素
--1周目では選択肢が1つしか存在しない箇所があり、他のヒロインを攻略することで選択肢が増える。
--攻略したヒロインに対応した「おまけシナリオ」が8つ用意されている。内容は小話やエッチシーンなど。
--「''つよくてニューゲーム''」の項目がある。これも条件を満たすと解禁される。
---このモードから派生するルートがある。

-ヒロイン
--表向きは大人しい図書委員だが裏では匂いフェチの女王様など、隠している性的嗜好がある。
--ヒロインの夢には裏の要素が登場する。

**評価点
-ヒロインが淫夢を見て、それを主人公が覗いて介入するという流れだが、内容がぶっ飛んでいる。
--ヒロインから主人公へのスパンキング。
--魚になったヒロインが放尿するのを、同じく魚の主人公が見る。
--犬になったヒロインが、同じく犬の主人公にペッティングする。性器にはモザイクあり。
--満員電車と梅干をテーマにした(ただし下ネタで)挿入歌「時雨Dictionary」が[[ムービー付き>https://www.youtube.com/watch?v=WaP3Vf9QKiI]]で流れるなどなど。
---これらは笑える要素として好意的に受け止められた。
---ちなみに一応エロ要素ではあるが、扇情を煽る内容ではないためかシーン回想には登録されない。

-コメディ要素
--上記の淫夢以外にも笑いの要素が強く、ボケとツッコミの掛け合いは見ていて楽しい。
--悪友キャラ「モモケン」は日常会話の盛り上げに大いに貢献しており、プレイヤーからの評価は高い。
--謎のキャラ''処女膜教授''は他に例を見ない容姿と言動で強烈な印象を与える。
---立ち絵差分もあり、肩に栗を抱えたリスが乗っているなど、出番がほとんどない割に手が込んでいる。

-真剣な個別ルート
--淫夢ではっちゃけていた共通ルートから一変して、ヒロインと苦楽を共にする展開になる。
--家族とのすれ違いの解消・夢を追うヒロインの手伝いといった題材を堅実にまとめている。
--下ネタ言動がほとんどのキャラですらスポーツに真剣に打ち込み、プレイヤーも思わず応援したくなる。
---堅苦しいだけではなく、適度に緩い会話もあるのでテンポも損なっていない。

-システム以外の要素
--グラフィック・声優・BGMといったアダルトゲームを構成する土台が高水準。
--BGM鑑賞画面では、CDのジャケット風に加工されたCGに曲名が描かれてるといったちょっとした工夫がなされている。
--これらの要素がギャグやシリアスシーンを盛り上げているのは間違いない。

**賛否両論点
-淫夢の扱い
--前述したようにヒロインは裏で特殊な性的嗜好がある。~
しかしギャグエロシーンで使われる反面、普通のエロシーンではほぼ使われない設定である。
--スパンキングのようにアブノーマルな内容なので、ギャグだけに留めたことは無難と言える。~
……が、アブノーマルの方向で突き進んで欲しかったという意見もある。

#region(軽いネタバレ)
-上記で''ほぼ''と書いたように、シーン回想に登録されるエロシーンにもアブノーマルなものがある。
--具体例としてヒロインが主人公の尻を舐めるエロシーンがあるが、戸惑いを覚えた人もいる。
--これはシナリオに絡んでくる、モーツァルトの「俺の尻をなめろ」(曲名)の伏線回収ではあるが、何もエロシーンに持ってこなくても……。
---このシーンが人を選んだことからも、アブノーマルなシチュエーションの扱いは難しいと言えるだろう。
#endregion

**問題点
-''動作が不安定''
--動作が重い、メモリを異様に消費するなどの問題があった。
--32bitマシンは特に深刻で、クラッシュするバグがあった。
---修正パッチVer.1.10により改善された。

-Trueルートはやや説明不足
--テンポの良い短い会話が主なので、やや唐突に感じる部分がある。

-ギャグ
--下ネタが多く、悪く捉えれば下品。ノリが合わない人もいる。

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**総評
ギャグ・エロ・シリアス等複数の要素が上手く絡んでおり、エンターテインメント性の高い一作。~
下ネタや夢の扱いには賛否あり、システムで評価を落としたが、他の要素は概ね高評価。~
同日発売のゲームに強豪が多かった中、処女作として一定の評価を得ておりダークホース扱いされることもある。

現在は無料配布されているので、興味があるなら是非DLして欲しい。

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**余談
-Laplacian公式BOOTH、FANZAでゲームエンジンを吉里吉里に変更したバージョンが''無料配布''されている。
--発売から2年も経っていない定価8,800円のゲームが誰でも無料でダウンロードできるという、かなりの異例である。
--不具合が原因でゲームを手放してしまった人でも遊べるようにこのような処置が取られた。元々は2017年5月26日までの配信予定だったが、無期限に変更された。
--なお、無料版にもバグがあり、専用の修正パッチが配信されている。

-本作のライターを勤めた緒乃ワサビ氏は、本来は代表業のみの予定だったとのこと。[[本人のTwitter>https://twitter.com/onowasabi/status/1018898912894115841]]

-同日発売に強豪が多い
--『千恋*万花』『フローラル・フローラブ』『真・恋姫†英雄譚 123+PLUS ~乙女艶乱☆三国志演義~』『アマツツミ』など。
--いずれも有名ブランドで注目されていたゲームである。

-他ブランドとのコラボ
--本作より先に発売されたCLOCKUPの『フラテルニテ』と本作のパッケージの構図が類似している。作中でもこの件に関してセルフツッコミがある。
--Twitterでは両者のパッケージイラストを連結させたイラストパネルをプレゼントするキャンペーンを行った。
--その他にも「[[ういんどみるOasis>ういんどみる作品]]」「シルキーズプラス」とコラボしていた。

-その他
--一部の背景は有償素材。そのため本作と無関係な商業ブランドや同人サークルのゲーム等でも同じ背景が使われている。([[一例>https://minikle.onlinestores.jp/category/select/pid/12182]])
--公式サイトなどにもネタ要素が多く、このノリは後続の作品でも引き継がれている。
--前述した処女膜教授の等身大パネルが''25,000円''で売られていた。([[参考>https://twitter.com/laplacian_info/status/927140801481547777]])

-2020年9月25日に発売されたブランドの5作目((ダウンロード専売のエロゲも含んでカウント。))『[[白昼夢の青写真]]』では本作の柊英学園付属が舞台として登場する。

-2021年6月24日に姉妹ブランド『PRINCIPIA』から同人扱いで新作エロゲを発売。
--以降はエロゲを『PRINCIPIA』で発売し、『Laplacian』ブランドはエロゲから撤退すると発表された。
--なお、『PRINCIPIA』も2023年2月24日に『人類最強性欲の嫁の宴 絶倫パック』がブランド最後の作品と発表している。
//アダルトTwitterアカウントのため、COでソース
//https://twitter.com/laplacian_info/status/1408010666372304896
//https://twitter.com/PRINCIPIA_SOFT/status/1629081430008688640