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ASSASSIN'S CREED SYNDICATE - (2024/02/19 (月) 23:57:31) のソース

*ASSASSIN'S CREED SYNDICATE
【あさしん くりーど しんじけーと】
|ジャンル|>|アクションアドベンチャー|CENTER:&amazon(B010Q5S7U8)&amazon(B010Q5S7IK)|&amazon(B017NGDE8I)|
|対応機種|>|プレイステーション4&br;Xbox One&br;Windows 7~10|~|~|
|メディア|PS4/One|BD-ROM/ダウンロード併売|~|~|
|~|Win|ダウンロード専売|~|~|
|発売元|>|ユービーアイソフト|~|~|
|開発元|>|ユービーアイソフト ケベック・スタジオ|~|~|
|発売日|>|2015年11月12日|~|~|
|定価|PS4/One|パッケージ版:8,400円|~|~|
|~|~|ダウンロード版:7,500円|~|~|
|~|Win|通常版:8,400円|~|~|
|~|~|ゴールド版:10,200円((シーズンパスとのセット版。))|~|~|
|レーティング|>|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上のみ対象)}''|~|~|
|判定|>|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|>|>|>|>|CENTER:''[[ASSASSIN'S CREEDシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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#center(){{
 &big(){''抑圧を打ち破れ''}
}}
~
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**概要
『ASSASSIN'S CREED』シリーズのメインタイトル9作目。~
前作『UNITY』のシステムを踏襲しつつ、不評だった点を改修。~
新要素も盛り込み、前作の反省を生かしたゲームとなった。~
開発もモントリール・スタジオからケベック・スタジオに変更されている((ケベックスタジオは『ASSASSIN'S CREED Ⅲ』や『ASSASSIN'S CREED IV Black Flag』の拡張パックの開発を手掛けていた他、過去には『Rainbow Six: Vegas』PSP版の開発も担当している。))。~
舞台は19世紀のロンドン。産業革命の裏で暗躍するテンプル騎士団に対抗する双子のアサシン、フライ姉弟の物語が描かれる。

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**ストーリー
1868年、イギリスは産業革命により大きな発展を遂げ、町には多数の工場が並び立ち、時代は大きな変革の時を迎えていた。~
しかし、資本主義の到来と大英帝国の栄華は「テンプル騎士団」に絶大な権力と富を与える。~
「ロンドンを制する者が世界を制する」。~
農村部を追われた農民たちは資本家たちに奴隷の如く扱われ、年端も行かぬ子供たちは暴力に怯えながら劣悪な環境で過酷な工場労働に従事させられていた。~
また医薬品や医療従事者が極端に不足し、医療用シロップと称して人々を廃人にする薬物も蔓延していた。~
こうしたロンドンの現実は人々の心を荒ませ、窃盗や傷害、殺人事件も多発していた。~
アサシン教団に所属する双子のアサシン、姉のエヴィー(イーヴィー((英語音声での発音。)))と弟のジェイコブは亡き父の遺志を継ぎ、父の元部下ジョージ・ウェストハウスの指示でテンプル騎士団から実験に使われるエデンのかけらを奪還せんとする。~
しかし、ロンドンの惨状を目の当たりにした二人は現状を嘆くインド支部のヘンリー・グリーンと合流し、様々な人物の協力を得ながらロンドンの解放を目指すことになる。~
テンプル騎士団の私兵でギャングたる「ブライターズ」の横暴に憤るジェイコブはロンドンに光をもたらすためのギャング「ルークス」を結成。~
解放した人々、鞍替えしたブライターズ、子供たちの受け皿として「ルークス」は奪われた富と物資を取り返し、邪悪な目的の施設や組織を破壊してはロンドンを牛耳るテンプル騎士スターリックを少しずつ追い詰める。~
一方、エヴィーはエデンの欠片を追い、スターリックの副官ルーシーと熾烈な争いを繰り広げていくのだった…。

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**特徴
-基本的なシステムは[[前作>ASSASSIN'S CREED UNITY]]を参照。

-''2人の主人公''
--シリーズ初となるダブル主人公を採用。メニュー画面で任意に切り替えることが可能だが、ストーリーの進行状況やミッションによっては操作する主人公が固定される場合もある。
--基本的に一部の専用スキルや装備品以外の性能差はないが、スキルの修得状況は個別に管理されている。武器の制作状況などは共有している。
--''エヴィー・フライ''
---フライ姉弟の姉。そばかすが特徴の美人。真面目で堅物な女性で任務遂行のため淑女としても通用するよう高等教育されている才女。一見クールだが、情に厚く困った人や仲間の危機を見過ごさない。エデンのかけら探しを主目的にしている。ジェイコブ以上にアサシンの教義に忠実で、ステルス系の上級スキルを修得可能。
---テンプル騎士団とエデンのかけらにこだわるあまり、アサシン教団が陥った任務至上主義の弊害に陥っている。教義そのものが優秀なアサシンたちを心理的に追い詰めて壊し、『ROGUE』におけるシェイの離反や『UNITY』におけるアルノの教団追放といった行為で、教団組織の上意下達秩序維持を優先させた結果弱体化してきた。エデンのかけらを奪い返すのはあくまで副次的な行為に過ぎないのだが、行動原理が分かり易いのでテンプル騎士たちにすっかり行動を読まれ、無様な失敗もしている。だがジェイコブの雑な仕事の批判ばかりし、不出来な弟の尻拭いばかりしていると思っている。 
--''ジェイコブ・フライ''
---フライ姉弟の弟。図体が大きく野卑で不真面目な口調だが、場面に応じ紳士的な口調や辛辣な皮肉も語る。バカではなく学はないが本質を見抜く知性も持ち合わせる。根は真面目でテンプル騎士団の支配体制を崩壊させる事を主目的にしている。ステルスよりも直接戦闘を好むため、戦闘に関する上級スキルを修得可能。
---エヴィーと比較すると前作アルノのように柔軟な考え方をし、人脈を形成して外堀を埋め、先に計画の情報を掴んで頓挫させていく。姉エヴィーの任務至上主義とグリーンへの執心を揶揄している。次回作以降の『ORIGINS』『ODYSSEY』『VALHALLA』で判明する通り、元々のアサシン教団は弱い立場で困窮する人々にとっての「守り手」であり、強大な組織を背景とした支配者と対峙する者を言い、教義よりも「人々の圧政からの解放」こそがアサシンの本質でジェイコブの方が実は本来の姿。その上で支配者たちが手にする第一文明遺産「エデンのかけら」を奪還することだが、そちらにはとても古く最も最適な人物が影で暗躍している。ジェイコブが協力し協力されるベル、ダーウィン、ネッド、アバーラインたちの方が確実にスターリックを「表の事業面」で追い詰めていて、ジェイコブはスターリックから「取るに足らぬ輩」と侮られていることもあるので最終的にギャフンと言わせることになる。
--''リディア・フライ''
---本作における3人目の主人公でジェイコブの孫娘でありエヴィーは大叔母。両親も大陸で活躍するアサシン。第一次世界大戦編に登場し、第二次世界大戦の戦時総理ウィンストン・チャーチルに協力してドイツの密偵や手引きする勢力と戦う。サム・グローダーという夫の居る既婚者で容姿性格とも落ち着きのある女性。エヴィーを彷彿とさせるがそばかすはない。
---ジェイコブ、エヴィーに鍛えられたことから性能的に2人のいいとこどりしている。
--目指すは「ギャングスター」
---絶大な権力でありとあらゆる不道徳を行いつつ、プロパガンダで民衆を洗脳しているスターリックに対し、こちらも組織で対抗することになる。劣勢で世界各地で苦戦するアサシン教団でなく一般大衆を「ルークス」として纏め、彼等の力で圧政からの解放を図ることになる。
---という建前でやってることは名探偵として事件解決でしょっぴかれる凶悪犯も真っ青な凶悪犯。列車強盗や積み荷の強奪に船舶強奪、工場爆破、馬車での暴走、ブライターズの大虐殺とロンドンを震撼させる大悪党に。泣く子も黙らせ配下に従え、ヤードへの賄賂やら実入りが有利になる法案成立させて節税など、まさにアンタッチャブルなギャングスターとなって犯罪王ネッド・ワイナートを大満足させちゃっていたりする。いいのかそれで?ってそういう仕様なんだもん。

-主人公以外の主な登場人物
--アグネス・マクベイン~
もとブライターズのギャング参謀役。列車と共にルークスに鞍替えし、以後はルークスのおっかさん役。巨漢の美人で外科医の真似事から組織運営もこなす。
--クララ・オディー~
孤児、浮浪児たちを纏める聡明な少女で、子供達に暗黒都市ロンドンを逞しく生き抜く知恵と技術を授ける。リトルルークスを束ねる組織の一員。
--ヘンリー・グリーン~
アサシン教団インド支部からの出向アサシン。アサシン本来の荒事は苦手で情報精査や組織協力網の形成といった裏方任務「知的労働」を担当する。押し花の収集に興じるなどロマンチストで、エヴィーとは初対面から惹かれ合っている。
--アレクサンダー・グラハム・ベル~
実存の有名人で発明家。電話を作った。~
本作内ではブライターズからも勧誘される「マッドエンジニア」でフライ姉弟の頼もしき友人。「言論の自由」を信条とする。
--アーサー・コナン・ドイル~
後の作家。名探偵シャーロックホームズの産みの親。だが今はまだ子供。~
三文小説家と共に実際の犯罪事件の捜査でネタの収集活動をしている。
--カール・マルクス~
「共産主義」が誕生するきっかけとなった『資本論』の著者。~
富の寡占を招く資本主義を痛烈に批判し、労働者たちの権利保護を訴え「労働組合」結成を促す活動家。やがて自身の考え方を元に「革命」が多発し、その前後で大勢の人間が死ぬとは夢にも思っていない。~
活動家として追われ、行きがかりで知り合ったジェイコブに協力を求める。
--チャールズ・ダーウィン~
「進化論」を提唱した歴史的科学者。~
いち科学者の見地からロンドンの異常な状況に警鐘を鳴らすべく、自ら行動を起こそうとするがジェイコブが代役として鮮やかな仕事をしたことで協力関係に。医学、科学面でテンプル騎士団の悪質なやり方を頓挫させていく。
--チャールズ・ディケンズ~
『二都物語』で知られる作家。~
科学の最先端都市ロンドンでは何故か相反する「オカルト」が信奉されていた((前述のコナン・ドイルも晩年はオカルトに取り憑かれる。))。ディケンズは作家活動のため都市伝説的なオカルトを検証。この目的でフライ姉弟を助手とする。ほとんどが稚拙な子供騙しや悪党の暗躍だが中には…。
--フレデリック・アバーライン~
ロンドン警視庁「スコットランドヤード」の警察官。変装の名人で潜入捜査、諜報活動を得意とする。賞金首の逮捕や経済犯罪の摘発でフライ姉弟と共闘する。
--ネッド・ワイナート~
犯罪王にして男装の麗人。米国からの渡英後は魔都ロンドンにて数々の犯罪を行う。~
ギャングたる「ルークス」とは資本家たちをあっと言わせる目的で共闘する。
--フローレンス・ナイチンゲール~
「白衣の天使」として看護婦の社会地位を向上させた高潔な女性。「クリミア戦争」に従軍し、各国兵士の治療を献身的に行ったことで「クリミアの天使」と称された。現在の「国境なき医師団」などの国際医療活動の基礎原点となった女性。~
瀕死の仲間のために奔走するエヴィーを助ける。
--ロバート・トッピング~
興行師。元サーカス団員であり縄抜けなども得意とする。「地下ボクシング」や「馬車レース」といった賭博絡みの娯楽を市民に提供している。
--スターリック~
ロンドンテンプル騎士団の首領。ヴィクトリア女王にかわりロンドンを影で支配する黒幕的大物。
音楽を愛するが致命的な音痴で、冷静と冷徹を装うがキレやすく、些細なことですぐ部下を殺害している。叡智による支配を謳うが、その実「恐怖とプロパガンダ」による支配でしかなく、アサシン教団員でなくとも恨む人物は枚挙に暇無い。
--ルーシー・ソーン~
スターリックの右腕的テンプル騎士。エヴィーとは因縁深く、最初から彼女の最期まで鍔迫り合いを繰り返す。

-''新装備''
--今作では近世が舞台になるため、これまでのシリーズと違って剣や斧を下げて歩く事はできず、そのため近接武器はケインソード(仕込み杖)、ククリナイフ、ブラスナックル((いわゆるメリケンサック。))の隠し持てる3系統に絞られている。隠し持てないということから、前作にあったライフルは削除されている。
---前作『UNITY』のフランス革命時代ではライフル、拳銃とも単発式だったが、本作ではほぼ全て多連装式となっている。それは敵も同様であり、銃器の撃ち合いは苛烈になっている。
---他、お馴染みのアサシンブレードが暗殺用の固定武装として、リボルバー拳銃や投げナイフなど弾数消費制のサブウェポンがある。
---なお、装備品は素材と資金を消費して制作する事で入手できるようになった。制作するためには設計図が必要で、特定のミッションを攻略するなどで入手出来る。アップグレードは資金のみで可能になった。
---序盤から解放した各地区の宝箱回収などを闇屋で購入した地図を頼りに徹底的に行うと山のように物資が貯まる。まずはそれらでのアップグレードを優先させて銃弾やナイフ、煙幕、薬を大量に保持出来るようになると滅多なことで死ななくなる。現在レベルに近い武器や防具は後回しにして良い((どっちみち設計図がないと作れないとか特定ミッションクリア報酬だとかで簡単に手に入らない。))。
--ロープランチャー
---今作で採用された新たな移動手段で、建物の近くでLB(L1)の表示が出た状態でボタンを押すと、建物にロープを引っかけて素早く登り下り出来るようになった。
---また、建物の屋根の端などで別の建物にロープを渡して任意にジップライン移動が可能になり、ロンドンの街中を自由自在に移動出来る。ジップライン中、真下にいる敵にエアアサシンを決めたり、藁束にイーグルダイブすることも可能。
---なお、これが追加されたため、前作と違ってサブウェポンを装備出来るのは一度に一つだけに変更されている。
--電気爆弾
---中盤から使用可能になる敵を麻痺させ、一時的に行動不能にする手投げ爆弾。

-''特技''
--今作で追加された成長要素のひとつ。特定のアクションを行い、そのアクションの回数が一定に達すると能力が強化されていくというもの。
--ヘッドショットをしたり、攻撃を受けずに敵を倒すなど様々な条件が用意されている。前作の信条ポイント入手のシステムを転用したものと言える。

-''新たな乗り物''
--''列車の隠れ家''
---ゲーム序盤「ホワイトチャペル地区」をブライターズから解放すると賭けの対価として入手出来る移動式の本拠地。ロンドン中を移動する列車で、ギャングアップグレードや貯まった資金の回収、作戦確認などが行える。マップ上から高速移動も可能だが「今、何処だぁ?」ということも多い。
---常に移動し続けているので、まだ高速移動地点が解放されていない地区へ移動する際などに便利。また、列車内でのミッションも用意されている。他の列車にも同様に乗ることが出来る。
---なお。列車の隠れ家で行けるのは線路が環状線のようになっている東側の区域のみで、終端駅しか存在しないウェストミンスターとストランドには通常の列車に乗り換える必要がある。
--''馬車''
---街中を走る馬車に乗り込んで自分で操作することが可能になった。敵の馬車にぶつけて破壊したり、馬車の上に乗って近づいてくる敵を銃撃することが出来る。
---道端に停められている無人の馬車は無条件で乗れるほか、街中を走っている馬車であっても御者を蹴り落して奪うことも可能。果ては''警官を蹴り落して警察の馬車を奪う''こともできる。
---敵の積み荷を奪う、味方の積み荷を護衛するなどのミッションもある。また、キャビンに隠れて敵をやり過ごす、拉致した敵を乗せて運び去るといった使い方も。

-''ギャングアップグレード''
--これまでのシリーズにおける街への投資や仲間の育成にあたる要素。宝箱などから集めた素材と資金を消費して様々な恩恵を得られるようになる。
--味方を強化するだけでなく、敵を弱体化させる、スコットランドヤードの警官たちを買収してお目こぼしして貰うといったアップグレードも存在する。
---金策についてもアップグレード多用で実入りを良くしていけば、解放地区で宝箱やら押し花回収している間に金庫に万単位で貯まっているのでとにかく経済面優先。お金さえあればルークスも武器防具も強化し放題。

-''制圧アクティビティ''
--今作のサイドミッションのメインとなる味方ギャング・ルークスとテンプル騎士団のギャング・ブライターズの抗争。これまでのシリーズにおける各地区の解放にあたるミッション群。
--各地区は「賞金稼ぎ」「児童解放」「テンプル騎士狩り」「ギャングの拠点」のいずれかのミッションが用意されており、クリアすることでその地区を解放出来る。
---地区を解放すると、ルークスのメンバーが街を徘徊するようになり、連れ歩くことが出来るようになり、スリを専門にするリトルルークスから物資の補給も得られる。
--同じ地域内の地区を全て解放すると、ギャング同士の大規模な戦闘「ギャングウォー」に挑戦出来るようになり、ギャングのリーダーを倒せば完全に解放した事になる。
---実際には地区を荒らし回るうちにたまりかねたボスの方からこちらを狙ってくることもあり、返り討ちにすれば、ボス不在のギャングウォーが非常に楽になる。

-''協力者アクティビティ''
--ロンドンのあちこちにはプレイヤー側に協力してくれる人々がいる。彼等から提示されたミッションをこなし、友好度を高めることで新たな装備品やレア素材を貰える。
--上記の制圧アクティビティもこの協力者アクティビティのひとつ。

-その他の変更点
--しゃがみがボタン切り替え式になり、カバーアクションはカバー可能なポイントにしゃがみ状態で近づくだけで発動可能になった。
--鍵開けの際のQTEが廃止。鍵のかかった宝箱は初期シリーズのようにボタン長押しで開けられるようになった。
--フリーラン時に×での上方向と○での下方向への移動が可能に。慣れるまではなかなかしんどい。

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**評価点
-グラフィック、BGMは相変わらず高品質
--産業革命期のロンドンが舞台のため、街中には大量の工場が立ち並び、荷物を載せた馬車や列車が行き交う。前作ほどではないが、非常に活気がある。「霧の町」らしく夜には霧にむせぶ姿も見られる。
---もちろん、バッキンガム宮殿やビッグ・ベンといった印象的な建物も存在する。ミッションで時刻が変化する際はビッグ・ベン周辺の景色や空の色が高速で変化していく演出が行われるのも印象的。
---街中には『IV』の主人公であるエドワード・ケンウェイの邸宅も存在し、メインミッションでも訪れる事になる。過去作をプレイした人ならニヤリと出来るだろうが、アサシン教団でも伝説的な海賊として知られる彼の私邸を後継に任せきりにし、ロクに探索もしておらず先にテンプル騎士団に踏み込まれた事には呆れる筈。
--Ⅲで登場した子供のNPCが復活した。表現規制のため暗殺する事は出来ないが、雰囲気作りに一役買っている。
---彼らは路地で追いかけっこやフットボールに興じておりほのぼのとさせられるが、一方で孤児たちが路地裏に集まっていたり、ブライターズに強制されて工場で働かされている悲惨な姿も見られる。
---解放した地区をのんびり散策しつつ、強奪などのミッションに手を貸すなど緩い雰囲気で楽しめる。つまり気合いを入れるべきミッションは気合いを入れるが、大衆に交じってロンドンの街を観光出来る。スコットランドヤードの警官たちも、「ぶっ殺す」など余程のことをしない限りしつこく追い回したりしないので、警戒地区に入るなり銃をぶっ放してくる前作のフランス兵よりも無害。
--別のフィールドとして、第一次世界大戦の世界も用意されており、こちらの雰囲気も好評。主人公はジェイコブの孫娘にあたるリディア・フライが務める。
---ロンドンの代名詞ともいえるタワーブリッジはこちらのマップでしか拝めない((タワーブリッジは1886年着工、1896年完成のため、本編の時間軸である1868年の時点では存在しない。))ほか、本編では特定のメモリーでしか訪れることができないロンドン塔がマップに組み込まれている。さらに街には自動車が停められ電柱が立ち並ぶなど時代の流れを感じさせる。

-ストーリー
--ジェイコブとエヴィーは双子でありながら、それぞれの価値観は正反対のため、時に協力し時に反発しながら戦いを繰り広げていく。
--ラストでは2人が協力して敵を倒す演出は評価が高い。
---それぞれに個性のある二人は多くのユーザーから好評を得た。
---メインミッションは同時に複数のミッションが発生するようになり、攻略順の自由度も上がっている。前作同様、暗殺対象を倒す際はブラックボックスミッションになる。
--前作で批判された歴史上の偉人がストーリーに関わってこない点もある程度解消。
---基本的には、前作同様にサブミッションでの出番が主だが、メインストーリーにも若干絡んでくる。

-ロープランチャーによる爽快感の高い移動
--前作と同様のフリーランに加えロープランチャーが追加されたことで、これまでよりも素早くかつ柔軟性が増し、移動の快適性が大幅に向上した。
---フリーランの方も前作で指摘された操作性を改良しており、窓に入る際は近くでLB(L1ボタン)で自動的に入れるようになるなど、快適性が上がっている。
--以前なら壁面を登っている最中に敵に撃ち落とされるといった事態もあったが、ロープランチャー入手後は素早く壁面を登れるようになるため、そういった心配もなくなった。
--加えて建物と建物の間にロープを張ってジップライン移動出来るため、徒歩での移動もかなり速くなっている。ミッションの中には、これを前提として短い制限時間で走る列車に追いつくことが要求されるミッションもある。
---建物の屋根から屋根へ、地に足付けず自由に高所を移動する姿は今作ならではの特権であり、時が経っても根強いファンがいる一因となっている。
--フィールドの広さはシリーズ最大級になっているが、このロープランチャーや馬車、列車が追加されたので、移動は非常にスムーズに行える。もちろん各シンクロ地点へのファストトラベルも使える。
---馬車で走っている際は街中の街灯などを破壊しながら走ることが可能で、爆走する楽しさがある。

-スキルシステムの改善
--前作はシリーズおなじみのアクションまでスキルに割り振った上、終盤まで解禁されないスキルがあったり、メインミッションなどの特定のミッションでしかスキルポイントが入らないなど複数の問題があったが、今作は全て改善されている。
--ダブルアサシンなどのおなじみのアクションは最初から全て使用可能。スキルで習得できるのは戦闘やステルスを有利にするもののみとなっている。
--様々なアクションやミッションをクリアする事で得られるXPを1000貯めるごとにスキルポイントを1得るという、レベル制に近いシステムを採用。普通にプレイしているだけでも中盤までで大半のスキルを習得できるようになった。
---XPはほとんどの行動で貯まるため、スキルポイントもサクサク溜まっていく。
---メインミッションほったらかしで、ギャングスター気分を満喫していると気が付いたらロンドン全域を制圧出来る強さになっている。スターリックもおそらく唖然呆然。
---前作のような窮屈さとは無縁である。

-豊富なボリュームと多彩なサブミッション
--サブミッションも相変わらず豊富で、内容も多彩で楽しめる。
---街に蔓延する噂話の真相を追ったりディケンズ、コナン・ドイル少年、チャールズ・ダーウィンなど歴史上の有名人と行動を共にしたり、メインストーリークリア後にはヴィクトリア女王に関するミッションも用意されている。中でも発明家という職業を活かしてロープランチャーの修理やガジェットの開発をしてくれるグラハム・ベルには序盤から大変お世話になる。
--各ミッションは成功させることで該当する人物の友好度が上がる。友好度レベルが上がるとアイテムや設計図などが随時開放される。
--地域開放ミッションでは、どんどんルーカスの領土を広げられ戦略シミュレーションのような感覚を味わえる。
---解放地域では敵の出現率が激減するので宝箱や収集アイテムの探索が楽に行える。
---前作にもあった群集イベントも用意されている。他にも拳だけで戦うファイトクラブや馬車レースなどもある。
--これまで通り、収集物も多い。特に「ヘリックスのバグ」はロープランチャーでのジップラインを上手く利用しないと取れない配置になっていたりとパズル的な楽しみ方が出来る。
---児童解放ミッションは工場で強制労働させられている子供たちを解放し、その工場の監督者を暗殺する事が地区解放ミッションのひとつとなっている。虐待される罪のない子供を助けるのは保護欲が湧きやすい。
--DLCでは前作で好評を博した殺人ミステリーを楽しめる「凶悪殺人」や、追加の協力者アクティビティを遊べる「最後のマハラジャ」に加え、追加シナリオ「切り裂きジャック」が配信されている。
---「凶悪殺人」では少年時代のアーサー・コナン・ドイルが登場する。ジェイコブの衣装「猟師の衣装」を着れば、気分はシャーロック・ホームズそのもの。
---「切り裂きジャック」はゲーム本編とは完全に分断された追加ストーリーで、タイトル通り本編の20年後を舞台に連続殺人鬼「切り裂きジャック」との対決が描かれる。このDLC専用のスキルやアクションもあり、新しいゲームが一本追加されるような内容になっている。ロンドンは切り裂きジャックによって恐怖のどん底に叩き落されており、冬の初頭という季節感も手伝って全体を通して本編よりも暗くシリアスな内容となっている。警部補に昇進したアバーラインが捜査を担当する。

-その他改善点
--前作では起動時に毎回表示された「オートセーブ中は電源を切らないでください」「この作品は、異なる信仰、信条を持った人々からなる様々な文化的背景を持つチームにより製作されました」という注意書きが、本作では初回起動時のみとなり、次回以降の起動がやや速くなった。
--ビューポイントからミッションや収集アイテムをマーク出来るようになった。
---ビューポイントでシンクロすると、周囲にあるミッションや収集アイテムが目視出来るようになる。画面中央にそれらのアイコンを捉えた状態でマークする事で、いちいちマップを開かずに次の目標地点を決められるようになった。
--鷹の目使用中でも暗殺する際に出る輪郭線が見やすくなった。
---前作では鷹の目を使用していると輪郭線が埋もれてしまって判別できなかったので、地味ながら良い改善点と言える。
--鷹の目・口笛といった要素が以前の仕様に戻り、快適性がアップした。

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**賛否両論点
-ゲームバランス面
--暗殺に特化した尖った難易度だった前作に比べると、条件さえクリアしてればステルスを捨てて大暴れもできるいつもの『アサクリ』のバランスに戻っており、遊びやすさが増している。
--カウンターが復活し、敵を連続して瀕死にするスキルや瀕死になった敵に一度にトドメを刺せる「マルチキル」が追加され、アクションの速度も速くなっているので爽快感が上がっている。
---今作のカウンターは以前のものと異なり、一撃でトドメを刺したりするような強力なものではなく、ダメージも微々たるものになった。これだけで勝つ事は出来なくなり、コンボの起点にするという使い方がメインになっている。
---銃に対しても、撃たれる前にこちらから早撃ちして倒せるようになったので、前作ほど脅威ではなくなっている。
--しかし、はっきり言って弱体化しすぎていて歯応えが足りず、中盤以降は無双できるようになるので面白みに欠けるという声も多い。
---ロープランチャーで簡単に戦闘から逃走できるようになったのも難易度の低下に拍車をかけている。ただ、囲まれたら逃走して仕切り直すというのはアサシンらしいという見方も出来る。
---ギャングアップグレードの中に敵を弱体化するものが含まれているのも要因と言えよう。アップグレードは任意なので取らなければよい話ではあるが。
---また、ルークスの強化も強力。一斉に敵を攻撃したり、強力なキャラが出現するようになるので、圧倒的に優位に立てるようになる。
--一応、フルシンクロ条件の中には、そこそこ難しいものも含まれている((とあるミッションでの一定範囲内にいるルークス3人を時間内に集める、など。))。

-前作に比べ、防具の種類が減った
--2人分の防具があるためか、部位ごとの装備がなくなった。今作ではそれぞれの衣装変更に加え、ジェイコブはベルト、エヴィーはマントのデザインを変えられるのみ。ファッション的な楽しみは減っている。
--過去作主人公の衣装などを装備できるのはシリーズファンなら嬉しい点。アップグレードすることで特殊能力を得られ強力な装備となるので、過去作未経験者でも実用的。
--また、今作では主人公たちの初期の服装がこれまでのシリーズから大幅に変更され、路地裏を歩いている一般人に近い服装になり、さらに武器も隠して携帯しやすい暗器になったので、主人公が街を歩く際の違和感がかなり軽減された。ステルス状態になるとフードを被るので、アサシンらしさは健在。
---ただ、『ASSASSIN'S CREED』シリーズはアサシン=常時フードという印象が強いため、常時フードでなくなった点が気になるというユーザーもいる。

-ダブル主人公の弊害
--チュートリアルの役割であるシーケンス5以降の本格的なメインミッションは実質的に「ジェイコブ編」と「エヴィー編」に分かれており、それぞれのミッションでもう片方のキャラに切り替える事ができない。~
終盤にならないと取れない専用スキル以外は2人の性能にほとんど差が無いので、切り替えられないことで攻略が困難になるということはないが、鍵開け等の補助スキルを片方のみに覚えさせていると覚えていない方が若干進め方が面倒になる場面も存在する。
--上記と連動して、ジェイコブは戦闘、エヴィーはステルスが得意という立ち位置だが、メインミッションではジェイコブがステルスをする場面やエヴィーが乱闘をする場面も当然少なくないため、序盤~中盤は2人とも同じスキルを覚えた方がゲームを進めやすい。ストレスフリーで2人の性能差を感じるには汎用的なスキルをある程度覚えた上で得意なスキルを伸ばしたり専用スキルを習得できる終盤になってしまう。
---最終的に二人のアイテム最大所持数と得意武器に差があるので、例えばエヴィーを投げナイフ特化にしている時にジェイコブに切り替わると自動的にナイフ15本が消滅する((エヴィーに戻っても保有数が戻らない。))等、面倒を超えて理不尽に感じる場面もしばしば。

-現代編
--現代編は全てムービーだけで構成されているので、プレイヤーは見ているしか出来ない。内容もかなり分かりづい。
---話が煩雑になってきた現代編にあまり興味がないプレイヤーにとっては操作せずに済むので、むしろありがたいという意見も。
--久々にショーンやレベッカといった過去作のキャラが再登場するのはシリーズファンなら嬉しい点である。収集品のビール瓶集めはショーンの毒舌全開な解説が読め、懐かしさ溢れる内容となっている。

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**問題点
-マップ構成とフリーランの整合性
--前作ユニティではパリの街をまさに自由自在に動き回れた。((窓からの侵入が難しかったが本作で改善。))しかし本作ではテムズ川鉄橋に川岸から上がれずフリーランでは上まで行けない。登らずに下からロープランチャーを使えばアッサリ行けるので唖然。
--下に船が居ない時にイーグルダイブでテムズ川に飛び込む事が出来たり出来なかったりする。次回作以降で改善。
-ミッションの自由度
--時間制限付きの特定行動を求められ、創意工夫が発揮出来ず「やらされてる感」を感じるミッションがしばしばある。潜入が高度化する後半は技術と発想を要求されるようになる。
--気絶用装備の電気爆弾を使ってとあるミッションを攻略しようとすると理不尽な形で難癖をつけてくる((電気爆弾は「気絶させるだけで死なせない」はずなのに死亡扱いにされる。))。
---街に点在する敵対ギャング「ブライターズ」のたまり場、児童労働者のいる工場、テンプル騎士団の拠点を攻略する時の方が制限が無く、殴り込んでもよし、潜入してもよしで自由度が高い。

-一部の描写不足
--例えば、ルークスを結成していく過程は全く描写されず、最初のギャングウォーの頃にはいつの間にか結成されている。
---一応、このミッションのラストで敵対ギャングであるブライターズのメンバーにルークスの服を渡して勧誘するシーンがあるが、この時点で既に他のルークスメンバーが存在している。制圧アクティビティの最中に勧誘したのかもしれないが、それならそういう描写は欲しかったところである。

-味方ギャング「ルークス」が制御不能
--仲間として一緒に戦うルークスだが、細かな指示は出せない。
---生け捕りにした方が評価が高くなる賞金首のターゲットを勝手に殺してしまうことも。
---引き連れていない状態の野良ルークスが、荷馬車の強奪や賞金首のミッション中にミッション範囲付近で争いを始め、ターゲットを逃亡させてしまうことによりミッション失敗となる場合もある。

-敵対ギャング「ブライターズ」が好戦的
--ブライターズはロンドン中をうろついており、非警戒地区であっても視界に入ると警戒ゲージが上昇し、上昇しきると戦闘状態となってしまいやや面倒。
---街に点在するブライターズのたまり場を制圧することでその周辺の数を減らせるが、完全に追い出せるわけではない。ルークスの拠点周辺で馬車を悠々と乗り回していることも。
---ギャングアップグレードで高警戒地区以外での警戒ゲージ上昇を防ぐスキルがあるが、習得できるのはだいぶ後。
--さらに面倒なのが、警官の目前でブライターズを倒してしまうと犯罪者扱いされ、警官が徒党を組んで襲い掛かってくる。当然といえば当然なのだが…。
---凶悪犯罪事件捜査や賞金首捕獲でロンドン警視庁に協力しているのに、こちらがブライターズに襲われた立場であっても一方的に犯罪者扱いされるのは理不尽に思える。
---もっとも、高警戒地区の屋根の上からこちらを発見するやいなや狙撃してきた前作ユニティと比べれば改善された方ではある。

-モブの使い回しが非常に多い
--街を歩くブライターズやルークスを始め、賞金首、果てはギャングウォーに出てくるボスまで使い回されており、印象に残らない。

-馬車
--以前のアサシンまでは馬での移動が主だったが、今作は馬車の移動。馬よりも幅を取るため小回りが利かず旋回するにも一苦労。加えて乗りたい時に呼ぶことができない((ギャングアップグレードを上げれば馬車を呼ぶことが可能だが、そもそも過去作の馬は無条件で呼ぶことができた。))。
---尤も、街中のいたるところに無人の馬車が停められており、街行く馬車もほぼノーリスクで奪えるので、わざわざ呼ぶ必要性自体があまりないとも言える。
--モブの馬車が橋の真ん中など意味不明なところで止まっていたり、狭い路地を塞いでしまっていたりするので結局接触して無理矢理押し通ることになる場面も。やんちゃなジェイコブならともかく良識派のエヴィーだと「そんなつもりないのに」と泣きたくなる。

-マップデザイン
--前作に比べて入れる建物が減っており、近代になった事もあってか、似たような建物ばかりになって魅力が削がれている面がある。
---前述の通り建物の個性があまり無い為、テムズ川とウエストミンスターを除き、地区ごとの特色が少なく感じやすい。
--忠実に再現されている駅ではあるが、雨の街なので天窓はともかく、蒸気機関車だと横向きの窓は煙や煤の排出のために開いていないと構内に煙が充満してしまうが、その点が考慮されていない。
--無断で民家に入ると住人から殴られることがある。殴られてもHPは減らないが、殴り返せないのでこちらに非があるとはいえフラストレーションが溜まる。
--過去作までの美麗な景色というのは少なく、街並みは全体的に薄暗く、路地裏は特に汚い。テムズ川の不潔さも目に余る物であり、泳ぐのに躊躇する。
---バッキンガム宮殿の外壁や屋根も汚く、黒長帽子の英国衛兵が守る王室関連施設の壁にまで張り紙や落書きがある。尤も、今作の時代は衛生や環境に関する概念が薄かったため、当時の街並みを忠実に再現するとこうなってしまうので仕方がなく、再現性は高いと言える。
//歴史的建造物はビッグベン、バッキンガム、国会議事堂、セントポール大聖堂、トラファルガー広場、ウエストミンスター寺院(+条件付きでロンドン塔、タワーブリッジ)など中心部の有名どころはほぼ再現されている(グリニッジや大英博物館はマップ外)。加えて、この時代は衛生や環境は二の次だったから当時の街並みを再現するとこうなるだけ。
//そういうことではなくて、そもそもそんな不衛生な汚い街並みを再現してもメリットなんてないでしょ。
//メリットも何もアサシンクリードは再現性の高さが評価されているシリーズなので…。ゴーストオブツシマは非現実的な景色をうまく取り入れていたけどアサシンクリードにそれを求めている人はほとんどいないと思われる。
--敵が警備要員を配置して守っている宝箱が極端に減っている。
---前作ユニティでは2~6名程度の警備が配置されている宝箱が多くあり、それを奪うという楽しみがあったが、本作では同程度の警備が配置された宝箱が大幅に減ってしまった。

-オンラインプレイがなくなった。
--プレイヤー同士の対戦・協力プレイが無くなり、オンライン要素は収集物のひとつ「バグトラッカー」の場所をフレンドと共有出来るのみ。

-相変わらず続きから遊ぶ時や高速移動時のロードは長め。

-前作に比べれば大幅に減ったが、バグも健在。
--もはやバグの存在はAAAクラスのゲームでは当たり前のようになっているとはいえ、やはりバグに遭遇すると気分を損なってしまう。

//-PS5で起動可能なものの、マップのグラフィックが壊れるといった進行に支障をきたす不具合が発生する。
//発売当時に想定されていなかったハードで不具合が起きるから問題などというのはただの難癖

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**総評
『ASSASSIN'S CREED』としてはいつも通りの内容だが、爽快感のアップしたゲーム性が好評を得た良作。~
シリーズで最も面白かったという声も聞かれ、前作『UNITY』の悪評を見事に払拭してみせた。~
難易度が低めな事もあり、シリーズ未経験者が初めてプレイするのにちょうどいいという声も多く、シリーズ初心者にもオススメなタイトルである。~
本作でアクションアドベンチャーと言う形で物語を綴る『ASSASSIN'S CREED』は終わりを迎えることとなる。~
そして、次作『[[ORIGINS>ASSASSIN'S CREED ORIGINS]]』からは広大なマップを舞台にしたフリーローミングRPGとしての方針を打ち出していく。
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**PS5での起動について
-PS5で本作を起動すると建物や地面等のテクスチャが猛烈に点滅する症状が起きる。PS4でも稀に発生するためPS5で発生確率が上がってると思われる。
--「PS5でプレイすると予期せぬ動作が生じる」数少ないPS4タイトルの1つである為、PS5本体への影響を懸念するのであればPS5で起動するのを控えるか、望みは薄いが症状を改善するアップデートを待つことが推奨される。
--なお、この症状に関しては99%の互換には対応、つまり100%の互換には対応できなかったPS5側の問題でもあり、前作『UNITY』を含めた99%のゲームとは異なる特殊な状態の本作の問題でもある
---2023年2月23日のアップデートによってこの問題は解消された([[参照>https://twitter.com/assassinscreed/status/1628439594898268166]])。