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GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ - (2022/05/23 (月) 23:26:55) のソース

*GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ
【がーるずもーどすりー きらきらこーで】
|ジャンル|わがままコーディネート |&amazon(B00S66U3FC)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|任天堂、シンソフィア|~|
|発売日|2015年4月16日|~|
|定価|4,700円(税別)|~|
|プレイ人数|1人(ローカルプレイ時:2人)|~|
|セーブデータ|1個|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
//|ポイント||~|
|>|>|CENTER:''ガールズモードシリーズ''&br;[[初代>わがままファッション ガールズモード]] / [[よくばり宣言! / トキメキUP!>わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!]] / ''3'' / [[4>Girls Mode 4 スター☆スタイリスト]]|
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#contents(fromhere)
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**概要
-「ファッションで街のみんなをハッピーにする」ことを目標とする『わがままファッション ガールズモード』シリーズの第3弾。

-プレイヤーは街のセレクトショップの店長となり、店を訪れたお客様の要望を聞き、それに応じたアイテムやコーディネートを提案し、販売する。

-今作ではセレクトショップだけでなく、美容師、メイクアーティスト、モデル、デザイナーといったおしゃれの仕事を楽しむことが可能となった。
--そのためか、本作はタイトルに「わがままファッション」という文言が入っていない。

-これまでのシリーズ作品と同様に、一見女児向けのゲームと思わせて自由度が非常に高く、男性や大人でも楽しめる作りになっている。


**特徴
-本作の舞台は、オシャレを知らないドールハウスの世界の住人が住む街「ルミナスタウン」である。プレイヤーは、その世界の服屋(セレクトショップ)の店長ノノに誘われてその店の店長になるところからスタートする。

-ドールハウスの世界であるため、前作と比べてポップでメルヘンな印象が強い世界観になっている。
--前作は「大人が遊ぶこと」も視野に入れた落ち着いた雰囲気で統一されていたが、今作の見た目は「子供が遊ぶこと」に特化した、にぎやかな雰囲気に変化している。この点は賛否両論。

-本作は、当時女児向け着せ替えゲームの最高峰であった前作と比べて多くのものを得つつも多くのものを失っていて、良作ながらも前作ファンからは賛否両論ある作品になっている。


**評価点
-仕事の幅が大幅に増えた。
--前作までは、お客様に対して提案出来るのはあくまで「ファッションのみ」であり、ヘアスタイルやメイクの提案は出来なかった。しかし、本作ではヘアスタイルやメイクの提案も可能となり、お客様をトータルコーディネートすることが可能となった。
---もっとも、セレクトショップと美容室とメイクサロンはそれぞれ別の場所にあるため、一度の来店でトータルコーディネートが可能なわけではない。
---それぞれの仕事は並行して行うことが出来るため、気分によって行う仕事を変えることも出来る。
--モデルとなって仕事の写真の撮影や、ファッションショー(前作までのコンテストに相当)へ自分自身が出場可能となった。
---初代でも最終コンテストでは自分自身が出場することが出来たが、前作ではあくまでプレイヤーはモデルをコーディネートすることに終始していた。
--デザイナーとしてアイテムをデザインすることも可能。
---デザインは初代にも存在したが、カラーだけでなく模様を設定することも可能であり、自由度は増している。
---頼まれてデザインしたものは、条件さえ満たせば初代と同様、販売することが可能となっている。
---一方、依頼以外にも自分自身で自由にアイテムをデザインすることも可能。但しこの場合販売はできない。

-ファッションアイテムが大幅追加された。
--本作では19,000以上のアイテムが存在する。
--種類としては「ピアス」が追加された。
---コスプレ系統のブランド「FANTANIA」ではつけヒゲまでも存在し、一風変わったものも増えた。
---ただし、前作までと同じく色違いのアイテムが多く、使い回しもある。

-フォトスタジオのポーズや表情のバリエーションが増えた。
--背景などを選んで写真を撮れる「フォトスタジオ」は前作までも存在したが、本作ではポーズや、表情を豊富なバリエーションの中から選択可能となった。また、顔のアップ、バストショット、全身の3種類も自由に選べるようになった。
--最終決定する前であれば撮り直しも可能。
--モデルの仕事においてもポーズと表情は自由に選択出来る。
---モデルの仕事で撮られた写真は街中で掲載される。
--前作まではNPCに誘われた場合に限り、2人でフォトを撮ることが出来たが、本作では自分から好きなNPC(お客様として訪れるNPCも含む)を選んで一緒に写真を撮ることが出来る。

-ロード時間が改善された。
--前作では起動時に長時間のロードが発生したが、本作ではロード時間が大幅に短縮された。

-街中で自由に行ける場所が増えた。
--前作では、遊園地や海、神社やラベンダー畑といった場所はイベントが発生しないと行けなかったが、今作では駅から自由に行けるようになっている。
--前作までのプレイヤーはあくまで「セレクトショップの店長」というポジションであったが、本作のプレイヤーは「ルミナスタウンの住人」ということが重視されているのだろう。

-お客様と街中で出会うことが可能となった。
--前作では服を買って帰ったお客様と出会えるのは、あくまで次に来店される時だけであった。しかしながら、本作ではNPCと街中で話をしたり、すれ違ったりすることができるようになった。
--これにより、自身がコーディネートしたお客様が実際に街を歩いているのが実感できるようになり、細かい点ではあるがプレイヤーを満足させる魅力になっている。

-女の子のあざといまでの可愛らしさは更にパワーアップしている。
--前作同様にグラフィックはかなり綺麗であり、ゲーム内のキャラクターの仕草はますます可愛くなっている。
--何かある度に可愛いポーズをとっていて、あざとい印象である。
---「美容室でハサミとクシを構えてウィンクする」のが、本作でのあざといポーズ代表格である。客のヘアカットをする前に、なぜそんなに可愛くする必要があるのか…。
---お客様をコーディネートすること以上に、自分自身を可愛くするというのもこのシリーズの遊び方の一つであるため、プレイヤーキャラクターのあざといまでの可愛さに対する否定意見はほぼない。

-その他細かい部分のパワーアップもある。
--ヘアスタイルは、前髪とそれ以外の組み合わせが出来るようになった。これにより、髪型の自由度が増している。
--メイクは、前作ではアイテムの組み合わせであったが、本作では部位ごとにカラーなどを選ぶようになり、自由なメイクがしやすくなっている。
---ヘアスタイルやメイクのカラーは、ゲーム内で一定の条件を満たすと増えていく。最終的にかなりの種類のカラーが存在するが、これについては不満点が多い(問題点で言及)。
--顔のパターンに「ほくろ」「そばかす」が追加された。
--ショップでのお客様のオーダーに「色」「柄」による指定が加わった。


**問題点
-カラーの入手は面倒くさい上、偏りも多い。
--本作では街中の風景を撮った写真をとあるNPCに見せることによって、その写真に写っているカラーが追加されていく((正しくは、風景に対応して、追加されるカラーが設定されている。))、というシステムを取っているが、これが非常に面倒くさいシステムとなっている。
---対象となる風景は街中の至る所に及ぶ。その上、''季節''や''時間帯''の条件も加わるものが多いため、攻略情報無しだと手探りで写真を撮り続けることを強要される。
---写真を撮った段階では、その写真で新しいカラーが解放されるかどうかは分からない。その為、同じような風景の写真を何枚も撮り溜めすることになる。
---写真を撮ると''強制的にSDカードに書き込まれる''ため、写真がどんどんSDカードに貯まっていってしまう。SDカードがないとそもそも写真を撮ることすら出来ない。
---SDカードの容量とは無関係でゲーム内に残せる写真は200枚までなので、消さないでいると、肝心の場面で写真が撮れないという本末転倒な事態になる。
---また、写真の削除は前作と異なり、まとめて消すことができず、手間が増している。また、写真を消しても''SDカード内の画像データは消えない''ため、SDカードの容量をどんどん食い潰していく。
---一応、カラーを入手出来る風景のヒントはゲーム内で聞くことが出来るが、大ざっぱなものが多く、分かりづらい。
---写真を見せる対象となるNPCは飄々とした性格であり、写真を見せる度に(特にカラー入手出来ない写真の場合)小馬鹿にしたような台詞でイライラさせられることも。
--同様にメイクセットもメイクアイテムを入手しないと増やせない。こちらは特定の場所のNPCに話しかけることで手に入れられるが、こちらも季節や時間、さらには''曜日''の制約もあるものも。
---こちらは、カラーと違い''ノーヒント''である。一応、ミニチュアをくれるNPCと一緒で「♪」マークが表示されているNPCなので、見つけられれば見逃すことはあまりないだろうが。
---中には、「平日のある曜日の真っ昼間限定」など、社会人にとっては入手が絶望的なものもあったりする。
---メイクセットそのものは入手せずともカラーさえ手に入れればメイクをする上では困らないのが幸いである。
--カラーのバリエーションは豊富だが、カラーの選定があまり良くない。言い方を変えれば「痒いところに手が届かないラインナップ」。
---髪型として使うならともかく、メイクとして使うには濃い色合いが多い。バリエーションは豊富だが、事実上使いやすい色は限られており、せっかく数を増やすならメイクとして使いやすい色を増やすべきだったと思われる。
---もっともおかげでネタのようなメイクをすることが出来るというのは評価出来るかもしれないが……。

-補助アイテムともいえる「マネキン」は前作までと比べて非常に売りにくくなっている。
--マネキンに全身コーディネートを飾ることで、気に入ったお客様がそのアイテムを全部購入してくれるというもので、初代から存在するシステム。
---実際、前作までであれば、コーディネートのバランスが悪く(イメージがちぐはぐしていたり、夏なのにアウター着用、冬なのにインナーのみなど)なければほぼ見ているお客様に売れるシステムであった。
--しかし、本作では、見ているお客様がいたとしても、購入してくれないケースが多く、使い勝手が悪くなっている。
---もちろん、そのイメージを好むお客様であれば売れるが、そうでなければ「好みと違う」といわれ普通に断られる。
--ある意味リアルなのだが、結果として「じゃあ見てるなよ」と悪態をつきたくなるような仕様変更である。

-一部オーダーに難しいものや理不尽なものがある。
--セレクトショップではお客様に予算が設定されており(例:50,000円くらい)、提案の際にはこの予算も考慮する必要がある。大抵のオーダーの場合、全身コーディネートであっても予算がそれほど厳しい制約となることはまずない。しかし、場合によっては''フェミニンやクールの全身コーディネートで予算30,000円くらい''といった、アイテムの値段を考えると難しいオーダーが出る場合もある。
---クールもフェミニンもアイテムによっては1点で10,000円程度するものが少なくない。特にフェミニンはアクセサリーやバッグ1つで30,000円を超える場合も多い。
---前作同様に全身コーディネートの場合は下着を隠すアイテムと靴は必ず必須となる((初代の場合、コーディネートで靴などを選ばなかった場合、元からお客様が履いていた靴などが選ばれたため、最悪1品だけ選んで全身コーディネートを完了することもできた))ため、余計に予算の制約でコーディネートの幅が狭まっている。
---逆に、セレブなアイテムを指定してくるお客様の場合は1点なのに予算1,000,000円というケースもある。もっとも、本作では1,000,000円もするアイテムなどなく、予算の設定が前作までと比べ大ざっぱに設定されたと思われる。
---ココやロウラのように主要NPCの割にクールやフェミニンを好むキャラクターにこの傾向がある。その為、他のNPCより愛着が湧くのに好みのコーディネートをしてあげられないことになる。
--フラグ管理が甘いためか、「店長がデザインしたアイテム」をオーダーしてくる場合に、当該アイテムを既に着用済みというケースもある。
---当然、既に着用しているアイテムを販売することは出来ない。
---一応同一種で複数デザインしたアイテムがあればなんとかなることもあるが……。
--ヘアスタイルでは後でオーダーを追加してきてやり直しさせられることがある。
---例えば「言ってなかったけど、色は赤系がいい」など。ゲームの都合上仕方ないだろうが、多くのプレイヤーは「先にいえよ」とツッコみたくなることだろう。

-「一括在庫処分」が削除された。
--一括在庫処分とは、現在の店の在庫のアイテムを一括で処分することが出来るシステムであり、季節が変わる際にアイテムを一新したい時に使うことが出来たが、本作では何故か削除された。
--結果としてアイテムを一つずつ処分するアイテムとして設定しなければならなくなり、面倒になっている。

-ゲーム内の時間がリアルタイム連動となった。
--初代と同様にゲーム内の時間がリアルタイム(ニンテンドー3DSの時間)に連動するようになった。
---展示会のアイテムは日付が変わらないと変更されないため、その日の品揃えによってはアイテムの補充に支障を来すこともある。
---また、来店するお客様やその台詞は時間帯によっても変わるため、社会人などプレイできる時間が限られる場合には常に同じ台詞を聞かされることも……。
--ただし、初代や前作と異なり、ブランドの出店そのものは全てのブランドが全日やっているため、特定のブランドのアイテムの購入を忘れる問題は起きづらい。

-タッチパネルでの操作がやりにくくなった。
--前作ではタッチパネルでなければ操作できなかった代わりに、タッチパネル上での操作のしやすさは非常に気が利いていた。今作ではキー操作ができるようになった代わりに、タッチパネルでの操作感が劣化している。
--例えば服選択画面において、前作ではスマホさながらに上下にスライドできたのが、今作ではタッチパネル左側のスクロールバーまたはキー操作でしかスライドできなくなっている。
--スライドができなくなったわけではないのだが、操作の「軽快さ」はなくなっている。

-3D表示との連携が弱くなった。
--3D表示では前作と違ってアンチエイリアスが無効になっている。2D表示では、前作と同様に左右画面を組み合わせたインターレース表示+アンチエイリアス表示で滑らかに表示されている。結果として、3D表示を比較するならば画質は体感で半分ほどに落ちてしまっており、本作の2D表示と3D表示を比べると体感での画質は1/4程度に下がっている。
--写真撮影において、2Dデータと3Dデータの両方の保存ができなくなった。
---前作では、写真を撮影すると2D用のデータと3D用のデータが一枚の写真にセットで保存されるが、本作ではどちらか片方しか保存されない。
---タッチパネルの件も含め、3DSというハードの機能をうまく組み込んでいた前作と比べると、本作では劣ったと言わざるを得ない。

-NPCとの会話面で調整不足が感じられる。
--最初に「ひさしぶり」と言っておきながら初めて来たような口振りで話したり、相手が喋っているのに自キャラが何か訴えるしぐさをしていたり、会話上の整合性がとれていない部分が多い。
--プレイをする上で重大な不具合というわけではないが、雰囲気を楽しむゲームであるため残念ではある。


**賛否両論点
-世界観が子どもっぽいものになった。
--前提となるドールハウスの世界ということからか、大人っぽい雰囲気がなくなっている。
---前作ではメイクをする際にもアイテムから選ぶが、今回は「カラーのパレット」から選ぶ形になっている。
---同じく、髪型も「ヘアカタログの一覧」からではなく、直接的に「ウィッグの一覧」から選ぶ形となっている。
---これらのUIは雰囲気よりも直接的な表現に変更されたといえる。
---移動の際に出てくる電車の造形も完全におもちゃの世界である。前作であれば「雰囲気をぶちこわしている」ということで総叩きであっただろう。
--気にならない人にとっては気にならないだろうが、このドールハウスの世界観というだけで大きく嫌う人がいるのも事実である。

//問題点に追加
//-メイクに利用できるカラーパレットが共通になった
//--うすい色が必要なチーク、濃い色が必要なマスカラ、派手な色が必要なリップが、全て共通のカラーパレットから選ぶようになっている。
//--今作は赤・橙・黄・黄緑・緑・青・紫・ピンク・黒…など各色から選べる種類が均等なため、チークやアイシャドーに使いたい淡色(特に赤・橙・ピンク系)のバリエーションが、前作に比べて少なくなってしまっている。
//---ただ逆に、チークやアイシャドーに真っ黒を塗るなど、常識破りのネタプレイも可能である。

-ヘアスタイルを増やすのも面倒。
--ヘアスタイルは美容師の仕事をすることで増えていくのだが、増えるのは''実際に利用した髪型に関連する髪型''となっている。
---ほとんどのお客様は髪型や長さの要望を持っているため、使いたい髪型を使えるかどうかは運の要素が強い。
---序盤に選べる髪型が少ないため、要望に応えられないこともある。また、同じような髪型ばかりを使ってしまうことも。

-「わがままショールーム」のシステム。
--ミニチュアを集めることで部屋を作ることが出来、作った部屋はすれちがい通信で他のプレイヤーに見せたり出来るシステム。
--本編と関わりがあまりない割に、ミニチュアの数は豊富であるが、部屋が小さいため、出来ることが少ない。
--ゲーム進行においてはあまりメインのシステムではないことから放置されることも多い。一応、公式ページでは推されていたシステムではあるが「冗長だ」とみなす人も。

-デザインもやや気が利かない。
--デザインは具体的には、ブランドスタッフから依頼を受けて作成するものと、自分自身が自由に作成するものの二つがある。
--しかしながら、デザインしたアイテムを販売するためには、依頼を受けて作成する必要がある。
---このデザインの依頼は様々な種類があるのだが、数が限られており、依頼なので指定(例:無地のタイツ)もあるため自由度に制限がある。
---依頼はある程度ランダムであるが、同じ依頼を何度も受けることになる場合も。
---一方で自分自身が自由に作成したアイテムは販売出来ない。こちらからブランドスタッフにそのアイテムを提案するといったことは一切出来ない。
---そのため、自由にデザインしたアイテムはプレイヤーが着ることしか出来ない。せめて、ブランドスタッフに提案出来るようにしてもよかったと思われる。

-コンテストが廃止されファッションショーになったこと。
--二つとも、テーマに沿ったコーディネートを行い、それを披露するという内容。
--コンテストでは、他の出場者がおり、この出場者に勝つ必要があったが、ファッションショーではあくまで、コーディネートを披露するだけ。最終的に評価がされるが競争要素は薄い。
--一応、テーマにそぐわないコーディネートで出場するとショーが盛り上がらない(=事実上の失敗)が、テーマを完全無視するなどといったことがなければ失敗することはまずない。
--テーマはゲームをクリアするまでは固定であるが、クリア後は自由に選択出来る。
---ランウェイをプレイヤーが歩くことが出来、ポーズやエフェクトを取ることが出来るという点は評価点でも述べた可愛さの演出に一役買っているが、コンテストのような競争要素を求める人からすれば不評。
--ファッションショーが成功すると、プレイヤーが着ていたコーディネートの雰囲気に応じて、それを求めるお客様が多数来店する。しかしながら逆に偏りすぎるため、他の種類のアイテムが売れなくなる。

-来店されるお客様の好みの偏りがある。
--クールやガーリーなどを好むお客様に対し、サイケやロリータ、プレッピーなどを好むお客様が圧倒的に少ない。
--ある意味現実的ではあるが、前作までと異なり、ショップの雰囲気を変えることで来店するお客様の制御が出来なくなっているため、例えばロリータアイテムを重点的に扱うショップ、といった表現がし辛くなっている。
---ファッションショー成功時には一時的に来店するお客様の好みが制御出来るが、あくまで一時的である、というより、上で述べたが逆に偏りすぎる。

-自キャラの恋愛は、やっぱりない。
--ただ本作ではカップルの来店率が下がり、また主要キャラの一人であるココが片想い中なので、「自分だけ恋愛できない」的な疎外感はほとんどない。
--なお、『トキメキUP』で追加された夢彼氏のシステムも本作にはない。


**総評
雰囲気としては前作『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!』を踏襲しつつ、コーディネートの幅を拡張した作品。~
気軽に遊ぶことが出来た前作と比べると、あくまでゲームとしてガッツリ遊ぼうとすると、リアルタイム連動などの要素がネックとなるが、前作の良いところを踏まえつつ、初代の要素も取り入れた良作。~
最大の評価点はファッションだけでないトータルコーディネートが可能になったという点である。~
下手すればほとんどのNPCが似たり寄ったりになってしまう危険性は孕んでいるものの、自分自身が望むコーディネート選択の幅は増えている。~
一方でカラーを増やすのを作業的な要素にしたり、好みのブランドを重点的に扱うショップの再現を難しくしたりといった悪手も間違いなく存在する。~
特に前者は、本作中だけでなく、SDカードに無駄な画像をどんどん保存させ、容量を食い潰していくためタチが悪い。~
大人っぽいスタイリッシュな雰囲気を好むプレイヤーと、今作のポップな雰囲気を好むプレイヤーに分かれることや、~
このように良くなった点と悪くなった点がハッキリと存在することから、前作と今作それぞれにファンがおり、~
あくまで本作だけで評価するならば間違いなく良作であるが、前作と比較した時にどちらの方がより良いかは人によるといえる。


**余談
-前作で不評が多かった「男性のコーディネート」は本編では廃止されたが、おまけとしてNPC男性のコーディネートを行うことが出来る。
--おまけであるため、やる必要はない。なお、男性用アイテムは最初から全て選択出来る。