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ファイナルファンタジー エクスプローラーズ - (2023/11/15 (水) 05:34:24) のソース

*ファイナルファンタジー エクスプローラーズ
【ふぁいなるふぁんたじー えくすぷろーらーず】
|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B00LIT2938)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|メディア|3DSカード/ダウンロードソフト|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|ラクジン|~|
|発売日|2014年12月18日|~|
|定価|パッケージ版:5,800円&br()ダウンロード版:4,500円(共に税別)|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|2箇所|~|
|レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|移動や装備強化等不親切な部分多し&br;ストーリーも非常に薄め&br;キャラ強化に楽しさを見出せるかどうか|~|
|>|>|CENTER:''[[ファイナルファンタジーシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
ファイナルファンタジーシリーズの新規カテゴリタイトル。~
同シリーズの皮をかぶった所謂狩りゲー…と思いきや、その実態はむしろ[[『クリスタルクロニクル』シリーズ>ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]]に近い作り。~
それもそのはず、本作の制作スタッフはFFCCシリーズなどに携わったメンバーが中心となっている。

**ストーリー
>「クリスタル」とは、星が持っているエネルギー源であり、そのエネルギーが流れ出る神秘の鉱石のことである。~
この世界のあらゆる生命はクリスタルの恩恵により魂を宿し進化してきた。そして人類は、その生命の力を文明の発展に利用してきたのである。~
~
急激な地殻変動により生まれた新しい島『アモステラ』。~
アモステラには膨大な量のクリスタルが埋蔵されており、その収集を生業とする「エクスプローラー」たちが次々に、アモステラに足を踏み入れた。~
しかし、クリスタルを、自然界を守ろうとする召喚獣たちがエクスプローラーの前に立ちはだかり収集は難航していた。~
~
そして、また一人の若きエクスプローラーがアモステラに到着する―

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**特徴
''キャラクター関連''
-多くの狩りゲーと同様、本作のプレイヤーキャラは個性を持たないアバターとなっている。
--ゲームの最初で名前・性別・髪や目の色・顔つき・声((実際には、掛け声や悲鳴くらいしか喋らないのだが。))を設定可能。
--名前以外の要素は、拠点の街「リベルタス」にいる間ならメインメニューの「エディット」で変更可能。性別変更のみ10,000ギルが必要なので注意。

-プレイヤーキャラの強化手段は、基本的には装備品の生産・強化とアビリティ習得の二つ。
--一応「エクスプローラーレベル」なる要素は存在するが、これはシナリオをどれだけ進めたか、クエストを何回クリアしたかの目安でしかなく、プレイヤーキャラの強さには一切関係しない。
--装備品(武器・盾・防具・アクセサリ)の生産及び強化にはこれまた多くの狩りゲーと同様、エリア内のモンスターを倒す・発掘ポイントを調べる・クエストのクリア報酬といった方法で集めた素材アイテムを使う。
---素材アイテムとは別に、装備品を生産する場合にはギルが、強化する場合にはクエストクリアの報酬として手に入るクリスタルポイント(以下、CPと表記)が必要となる。
--アビリティは街中央のセントラルクリスタルを調べて習得する。基本的なアビリティはゲームを進め、より高い難易度のクエストを解禁すると同時に習得可能となる。
---アビリティ習得にはCPが大量に必要となる。どのアビリティを優先させるのかしっかり考えてから習得すること。

''バトル関連''
-戦闘中にアビリティを使いたい場合は、予めコマンドリストに習得したアビリティを登録しておく必要がある。
--X・Y・A・BボタンのいずれかとL・Rボタンのどちらかを同時に押す事で使いたいアビリティを選択する為、リストに登録可能なアビリティは最大4×2=8種類。
--アビリティには一つ一つに消費コストが定められており、リストに登録したアビリティの消費コスト合計値がジョブ毎のコスト上限値を上回らないようにしなければならない。
---各ジョブ毎に用意された専用のアビリティ(ユニークアビリティ)は例外となっており、コストの消費無しで登録可能。
---また、各ジョブ毎に消費コストを減少させる事が可能な、得意アビリティが設定されている。
---一部装備品は、コスト上限の値を引き上げる効果を持っている。どうしてもコストが足りない時に使うとよいだろう。
-アビリティ毎に、発動に必要な消費アビリティポイント(以下、APと記述)と使用間隔が存在している。
--APはダッシュでも消費される為、操作に慣れないうちは時間経過による自然回復だけでは間に合わずカツカツになってしまいがち。通常攻撃を敵に当てればAPを一定値回復できるので、アビリティの合間に織り交ぜていきたい。
--魔法系のアビリティはこれと別に詠唱時間が存在しており、使用時に表示されたゲージが最大まで溜まらないと発動しない。

-下画面をタッチすると他プレイヤー・仲間モンスター・敵をロックオンし、狙った対象に対してアビリティを発動させられる。
--Rボタンでモンスター・召喚獣を素早くロックオンし、十字ボタン左右でロックオン対象を変更する事も可能。
--召喚獣はロックオン可能な部位が数ヶ所存在し、特定の部位は攻撃を集中させれば破壊することができる。
---部位を破壊すると素材アイテムをドロップし、破壊した部位が弱点となる。更には召喚獣の攻撃範囲が小さくなったり、召喚獣が攻撃後に疲労で一定時間動けなくなったりなど良い事尽くめ。積極的に狙っていきたい。
--尚、攻撃の誤爆や巻き添えによるフレンドリーファイアは発生しないようになっている。そこは安心して欲しい。

-アビリティを使用することで、画面左上の数値「レゾナンスパワー」が加算される。
--この数値が高くなるほどアビリティの効果が上昇する他、一定値以上であれば下記のクリスタルドライブを発動可能。
--但し攻撃アビリティの場合は、敵に命中させなければ数値は増えない。また、数値は時間経過で減少する。
--マルチプレイの場合、レゾナンスパワーの数値はプレイヤー全員で共有される。
--手っ取り早く数値を上げたいなら、範囲系の補助呪文を他プレイヤーや仲間モンスター全員にかけまくるのがオススメ。

-レゾナンスパワーが一定値以上溜まっていれば「クリスタルドライブ」(以下、CDと表記)を発動させる事ができる。
--L・Rボタンの同時押しでリストを開き、表示されたCDをX・Y・A・Bボタンで選択し発動。使用したCDに応じて通常攻撃・アビリティに多様な特殊効果が付与されたり、キャラクターの能力が強化されるなどの効果がある。
--リストに表示されるCDの種類は基本ランダム。レゾナンスパワーの高さに応じて最大4つまで表示される。
---レゾナンスパワーを複数回加算するか、とある消費アイテムを使えばリストが更新され、別種のCDを選択可能。

#region(close,特定条件下で必ず出現する、特殊なCDについての説明)

-トランス専用クリスタルドライブ
--トランスの効果時間中であれば100%リストに出現するCD。これについては下記「トランス」についての説明を参照。

-天変地異
--特定のエリアで100%リストに出現するCD。エリアの環境や天候に変動を引き起こす。
---例えば「雪に覆われた火山を噴火させ、視界を奪っていた猛吹雪を晴らす」といった具合。
---「どこぞの聖人よろしく海を割って、隠されたエリアへの通行を可能とする」というものもある。

-召喚
--特定のエリア、且つ特定の敵モンスターが存在する状態でのみ出現するCD。レアなモンスターを呼び出す。
---例えば砂漠のエリアでサボテンダーがいる状態であれば、ジャボテンダーを召喚する事ができる。

-魔石化
--召喚獣のHPをギリギリまで削った状態でのみ出現するCD。発動させると召喚獣を一撃で倒し、その召喚獣の「魔石」を入手できる。
--但し効果範囲は発動者の前方のみと凄まじく狭く、ゲージが溜まって効果発動するまでは結構な時間がかかる。「召喚獣の攻撃で発動を潰された」「ゲージが溜まる直前に逃げられた」「あと少しのところで仲間にトドメを刺され水の泡」という悲痛な叫びも珍しくない。
--このCDで召喚獣を倒した場合、普通に倒した際召喚獣が落とす素材は入手できないので注意すること。
--手に入れた魔石は装備品生産・強化用の素材アイテムとして使うことも可能。強力なサポート効果を持つ装備品を手に入れられる。

#endregion

--CDの効果は一部を除き敵味方全体に影響を及ぼす。例えば「攻撃が必ずクリティカルになる」CDを使った場合、こちらの攻撃は勿論、敵からの攻撃も全てクリティカルになってしまう。使い所を間違えると逆にピンチを招いてしまう事もある。
--このCDというシステムは「オリジナルアビリティ」の生成にも深く関わっている。これについては後述する。

-とあるクエストを達成する事で「トランス」が解禁される。
--敵に攻撃を当てる、敵の攻撃を受けるなどにより画面左上のトランスゲージが上昇していく。ゲージが最大まで溜まった状態で下画面のアイコンをタッチすれば発動可能。発動した瞬間にプレイヤーのHP・APが完全回復し、能力値も大幅に上昇する。更にはCDのリストを更新する事で、効果中1度だけしか使用できないが必殺級の威力を持つ攻撃技「トランス専用クリスタルドライブ」を使用可能。
--トランスを使うには、予め対応した「魔石」を登録しておく必要がある。魔石は2通りの入手方法が存在する。
---1つ目は召喚獣をCD「魔石化」で倒すというもの。こちらの方法で手に入れた魔石では、トランスを発動してもキャラクターの見た目は変わらず、トランス専用CDは魔石化した召喚獣の技とほぼ同じものになる。
---もう1つの入手方法は、特定の条件を満たしてNPCから譲ってもらうというもの。こちらの方法で手に入れた魔石でトランスを発動すると、何と歴代FFシリーズのキャラクターに変身する((本作発売前、ゲーム誌に掲載された「FFキャラクターに変身」というのはこれのこと。))。トランス専用CDは変身したキャラクターの必殺技になる。
---魔石の登録は、アビリティ習得と同様にセントラルクリスタルで行う。一度魔石を入手していれば、魔石を手放してしまっても登録自体は可能。

''ソロプレイの心強い味方、仲間モンスター''
-敵モンスターを倒すと稀に「魂石」という素材アイテムを落とす事がある。この魂石には装備品生産・強化の他に、仲間モンスターを生成する為の材料という使い道が存在する。
--生成した仲間モンスターは3体まで冒険に連れて行ける。但し仲間モンスターはそれぞれがコストを持っており、コスト上限の300を超えるような編成はできない。中には、1体だけでコスト上限に到達してしまう仲間モンスターも存在する。
--モンスターは冒険に連れて行って戦わせたり、他のモンスターや魂石を合成したりする事でレベルが上昇し強くなっていく。
-また、生成されたモンスターの能力には個体差が存在する。この個体差は基本的に変更不可能((例外として、仲間モンスターの回復魔力だけは1回でも経験値を取得すると補正無しに変化する。バグか何かだろうか?))。
--同種のモンスターでも能力値の補正や、覚えているアビリティの数などが個体毎に異なっている。
--戦闘中「コマンダーアクション」を使うと、モンスターが持つ特定のアビリティを繰り返し使わせることができるが、この時使用するアビリティも個体毎に異なる。
--この為、有用なアビリティや高い能力を持つモンスターを求めるあまりリセットマラソンに走るプレイヤーも少なくない。
-モンスター生成・合成には特定のクエストをクリアし、モンスター研究所の使用許可を得なければならない。
--クエスト内容は「魂石を1個入手」というもの。モンスターを1、2回倒した位では中々落とさないが、根気強く挑戦すれば何とか入手できるだろう。

''オーダークエスト''
-育てた仲間モンスターでパーティを編成して目的地へ派遣、時間経過でクエスト達成となるタイプのクエスト。
-本作はすれちがい通信に対応しており、すれちがった相手とお互いのキャラクター情報を「ライセンスカード」という形で交換する事ができる。オーダークエストでは、ライセンスカードを交換した冒険者もオーダークエストのパーティに組み込める。
--ちなみにこのライセンスカードは、メインメニューの項目「ライセンスカード」で相手に開示する情報を制限・編集可能。
-クエスト毎に「求められる能力」「そのクエストを得意とするジョブ・モンスター種族」が設定されており、合致するようにパーティを組めば達成までの時間を短縮可能。

''ジョブ関連''
-シリーズでもおなじみのジョブシステムが本作でも採用されており、拠点の街にいる間はメニューから何時でも変更可能。
--ジョブによって、装備可能な武器やユニークアビリティ、コスト上限値、得意アビリティが異なる。
--また、各ジョブを使い込んだ上で条件を満たすとパワーアップ用クエスト「マスター試練」に挑戦できるようになる。クリアするとHP・AP最大値上昇や一部装備での二刀流解禁、更に装備可能な武器が増えるなどの恩恵がある為、そのジョブを極めるのであればぜひともクリアしておきたい。

#region(close,ジョブについての簡単な説明、長いので格納。微ネタバレ含む為注意!)

-すっぴん
--どのジョブにも就いていない状態。突出した能力は無いが、弱点も無い。コスト上限値は全ジョブ中最大の220。
--ジョブ専用装備を除く全ての装備品を装備可能だが、ユニークアビリティや得意アビリティが存在しない。
--名称から察しがつくとは思うが、ゲームを始めたばかりのプレイヤーはまずこの状態で操作の基本を学ぶ事になる。

-ナイト
--物理防御力が最も高いジョブ。敵の攻撃を引き付ける盾役に向く。コスト上限値は140。
--装備可能武器は長剣のみだが、防具として防御力の高い重盾を装備できる。得意とするのは長剣アビリティ。
--ユニークアビリティは周囲の敵のヘイトを上昇させ、攻撃を引き付け易くする「挑発」と「騎士道」。

-モンク
--打撃技による連続攻撃が主軸の近距離アタッカー向きジョブ。コスト上限値は140。
--装備可能武器は初期状態では格闘武器のみ。勿論得意とするのは格闘アビリティ。
--「心頭滅却」によりダメージを受けてもひるみにくいという特徴を持ち、「ためる」で高い攻撃力を更に上げられる。

-狩人
--弓を使い、遠距離からの攻撃や状態異常ばら撒きを得意とするジョブ。コスト上限値は140。
--一応斧も装備可能だが、弓の射程・命中率を上げる「ホークアイ」と得意の弓アビリティを生かす為にも弓装備推奨。
--ユニークアビリティ「狙う」を使えば命中率・クリティカル率・状態異常発生率を上昇させる事もできる。

-白魔道士
--回復魔力が最も高く白魔法アビリティを得意とする、回復役にうってつけのジョブ。コスト上限値は150。
--装備可能武器は杖と本。通常攻撃の回数以外は大差無いので、好きな方を使うとよい。
--ユニークアビリティは範囲内の味方のAPを回復する「祈り」と、回復魔法の効果範囲を広げる「慈愛」。

-黒魔道士
--攻撃魔力が最も高く黒魔法アビリティを得意とする、魔法アタッカー向きジョブ。コスト上限値は150。
--装備可能武器はロッドと本。どちらかというと通常攻撃で遠距離からAP回収可能なロッドがオススメ。
--「魔力収束」で攻撃魔法の消費APが低くなる他、一定時間最大APと同値までのダメージを防ぐ「バリア」を使える。

--ナイト・モンク・狩人・白魔道士・黒魔道士の開放条件は3種類のチュートリアルクエストをクリアすること。いずれも画面に出てくる指示に従って操作すれば簡単に攻略可能なので、手早く開放してしまおう。

-忍者
--近距離アタッカー向きジョブだが、攻撃を無効化する「空蝉」で盾役もこなせる。コスト上限値は140。
--装備可能武器は刀・忍刀・格闘武器。得意とするのは刀アビリティ(忍刀でも使用可能)。
--「忍び足」の恩恵により、ダッシュ時のAP消費を大幅軽減できる。またこのジョブのみ、最初から二刀流が可能。

-竜騎士
--近~中距離アタッカー向きのジョブで、本作最強ジョブの一角。コスト上限値は150。
--装備可能武器は槍と棍棒。当然得意とするのは槍アビリティ。
--「竜剣」により、通常攻撃でHP・APの大幅回復が可能。また「ジャンプ」で空中にいる間は敵からの攻撃を受けない。

-時魔道士
--得意とする時空魔法アビリティで味方を援護する、サポート役向きのジョブ。コスト上限値は150。
--装備可能武器はロッドと本。黒魔道士同様、通常攻撃で遠距離からAP回収可能なロッドがオススメ。
--ユニークアビリティは強化魔法の効果時間を長くする「クロノス」と、補助魔法の効果範囲を広げる「支援結界」。

-賢者
--消費コストが大きい、所謂上位魔法のアビリティを得意とするジョブ。コスト上限値は180。
--防御は紙だが、その代わり魔法関連の能力は軒並み高い。アタッカーは勿論、回復役やサポート役としても優秀。
--「悟りの境地」でアビリティの消費APが低減される上、「精神統一」を使えば魔法の威力・範囲を更に強化できる。
--装備可能武器は本のみ。マスター試練クリアで杖とロッドが装備可能になるので、早めに攻略しておきたい。

-シーフ
--移動力に長けたジョブ。アタッカーやサポート役としての仕事も可能。コスト上限値は140。
--装備可能武器は短剣と槍で、得意とするのは短剣アビリティ。
--その真価は素材アイテムの収集能力にある。「盗む」「目利き」によってレア度の高いアイテムを多数取得可能。

-風水師
--能力低下・状態異常を相手に付与する攻撃が得意な、サポート役向きのジョブ。コスト上限値は150。
--装備可能武器は棍棒とベル。棍棒アビリティ(ベルでも使用可能)を得意とする唯一のジョブである。
--ユニークアビリティは文字通り罠を仕掛ける「トラップ」と、地形に応じて多様な強化を得られる「地形効果」。

-錬金術士
--「アイテムパイル」で消費アイテムの効果を大きくできる、回復・サポート向きのジョブ。コスト上限値は180。
--装備可能武器は銃と本。銃アビリティを得意とするため、可能な限り銃を装備しておきたい。
--「錬金」を使えば5秒間アイテムを消費無しで効果発動可能。これと貴重な能力強化アイテムを組み合わせれば…。

-吟遊詩人
--「歌う」ことで味方をサポートする、回復・サポート向きのジョブ。コスト上限値は190。
--装備可能武器は楽器・本・杖。最上位(消費コストが60のもの)を除く回復・補助魔法のアビリティを得意とする。
--「かくれる」により周辺の敵からのヘイトが上がりにくい。攻撃面はお察しなので、サポートに全力を尽くすべし。

--忍者・竜騎士・時魔道士・賢者・シーフ・風水士・錬金術士・吟遊詩人の開放条件は、ストーリーを進めると出現するそれぞれのジョブの適性試験クエストをクリアすること。比較的強力な巨大モンスターと戦うことになるが、そこまで進む事のできたプレイヤーなら苦労はしないはず。

-暗黒騎士
--とにかく攻撃の破壊力を重視したジョブ。本作のバ火力担当。コスト上限値は150。
--装備可能武器は斧・鎌・長剣。得意とするのは斧アビリティ。
--「魔法剣」により弱点を突いた際のダメージが増え、「暗黒」を使えばHPと引き換えに相手の防御力を吸収可能。
--開放条件はモンスターを500体以上倒す事。開放条件が特殊なジョブの中では、これが一番楽。

-パラディン
--物理防御・魔法防御共に高い能力を持つジョブで、ナイト同様盾役に向く。コスト上限値は150。
--装備可能武器はこちらもナイト同様長剣と、防具の重盾。得意とするのも長剣アビリティ。
--「聖域」で状態異常になり辛い他、範囲内の攻撃を無効化して味方を守る「かばう」を使用可能。
--開放条件は武器・防具・アクセサリの合計収集率15%突破。装備のレシピが増えたらこまめに生産していくとよい。

-赤魔道士
--消費コストが小さい、所謂下位・中位魔法のアビリティを得意とするジョブ。コスト上限値は130。
--装備可能武器は長剣・短剣・杖。アタッカーや盾役など、カスタマイズ次第で多様な役割をこなせる。
--APが減るとアビリティの威力が上昇する「逆境」と、魔法の詠唱時間を極端に早める「連続魔」を持つ。
--開放条件はアビリティ「ケアルガ」「ファイガ」「グラビガ」の習得。~
難易度☆4のクエストを解禁し、ケアル系・ファイア系・グラビデ系のアビリティを取得していれば問題無く開放できるだろう。

-魔獣使い
--仲間モンスターの能力を「調教」によって大幅上昇させられるジョブ。コスト上限値は160。
--一応単体でもアタッカーとして必要な能力は持っている。装備可能武器は斧と棍棒、得意なのは斧アビリティ。
--ユニークアビリティ「なだめる」でモンスターを倒すと、ほぼ確実に魂石を入手可能。
--開放条件は仲間モンスターを20回以上生成する事。なだめる無しで魂石20個以上の入手は大変だが、根気強く集めるべし。

-機工士
--遠距離アタッカー向きのジョブ。コスト上限値は驚きの210で、カスタマイズの幅が圧倒的に広い。
--装備可能武器は銃・重火器・格闘武器。銃アビリティと重火器アビリティを得意とする。
--アビリティの回転効率を高める「ドライブ」と、トランスの効果を大幅上昇させる「天衣無縫」はどちらも強力。
--開放条件は獲得CPの累計150,000突破。意識して稼ぐようにすれば早い段階で開放できる。

#endregion

''ダウンロードコンテンツ''
-無料DLCは2種類の追加ジョブを解禁するクエストと、高難度のモンスター討伐クエスト。
-有料DLCは歴代FFキャラクターのコスプレ装備品(各150円)と、追加ボス「ギルガメッシュ」「オメガ」の討伐クエスト(各400円)がある。
-他にも、早期購入特典やファミ通・Vジャンプ・電撃オンラインなどで限定DLCクエストのシリアルコードを配布していた。
--シリアルコードの有効期限は配布媒体によってまちまちだが、いずれも2015年内で有効期限が終了してしまった。幸いにして限定DLCクエストで入手できる装備品については、見た目に拘らないのであれば(一部の例外を除いて)別の装備やサポート効果で代替可能。

#region(追加ジョブに関する簡単な説明)

-侍
--全ジョブ中最高値の力を誇るアタッカー向きジョブ。コスト上限値は150。
--装備可能武器は刀・槍・弓。得意とするのは刀アビリティ。
--最大溜めで確実にクリティカルを出せる攻撃「居合い」、アビリティの使用間隔を短縮する「残心」を持つ。

-青魔道士
--敵の技を「ラーニング」して青魔法アビリティとして習得する、変わったジョブ。コスト上限値は160。
--装備可能武器は短剣と杖。得意の青魔法アビリティには強烈な補助技も存在しており、サポート役に向く。
--攻撃を無効化し自分の能力を上げる「反撃の狼煙」により、やろうと思えば盾役も務められる。

--侍・青魔道士を使いたい場合は無料DLCをダウンロードし、追加された適性試験クエストをクリアする必要がある。特定の召喚獣を討伐しないと挑戦できない上、最初の討伐時より高い難易度でその召喚獣と戦わなければならない。心して挑むべし。

#endregion

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**評価点
''オリジナルアビリティ''
-本作のキャラクリエイトを、極めて独自性の強いものとしている最大の要素。~
CDの効果時間中に対応したアビリティを使うと、確率で特殊効果が付与されたアビリティを生成・登録する事ができる。
--登録されたオリジナルアビリティは、通常のアビリティ同様にセントラルクリスタルで習得可能。習得すればコマンドリストにセットして実際に使用できる。
---使わなくなったオリジナルアビリティはCPに還元する事も可能。
--例えば「状態異常も解除するケアル」「氷属性を持ったファイア」といった具合に、プレイヤー次第で様々なアビリティを生み出せる。「特定のアビリティのモーションを別のアビリティでキャンセルできる」といった、某格闘ゲームを思わせる特殊効果も存在する。
--同じ特殊効果を重ねて付与すると効果が増大する。1つのアビリティに最大で8種類・16回まで特殊効果を付与可能。
---あまり特殊効果を付与しすぎると、習得に必要なCP量と使用時の消費AP量が大変な事になる。
---序盤から特殊効果を欲張りすぎるのは、このゲームにおけるCP枯渇最大の原因の一つ。終盤~クリア後に最強を目指しやりこむならともかく、通常のプレイでは必要な特殊効果を必要な分だけ付与するようにしたい。

''冒険を彩る音楽''
-『[[ブレイヴフェンサー 武蔵伝]]』『[[ラスト レムナント]]』などで作曲を手がけた関戸剛氏による楽曲は評価が高い。
--どことなくFFCCを思い出させる「疾風の魔獣」、場違い感が凄まじいものの強敵との戦いを熱く盛り上げてくれる「天の大神」「悠久の闘神」など。
--惜しむらくはサウンドテストが存在せず、曲単体で楽しみたいならばサントラを買うしかない事だろうか。
//とりあえず特徴の項から評価点っぽいものを移動してみた

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**賛否両論点
''薄いストーリー''
-「プレイヤー扮する新米エクスプローラーが召喚獣を討伐し、アモステラを開拓していくうちに英雄の再来と謳われるようになった」本当にこれ位しかストーリーの本筋が存在しない。
--「大国同士による資源争奪戦」「マデュラス正教とナトゥール教の確執」といった物語を盛り上げられそうな要素はあるのだが、その大半が拠点の町に出現するNPCとの会話(任意)で済まされるだけだったりする。さらにこのNPC達も、お世辞にも印象に残るとは言えない程度の存在感しか無い。
---辛うじて「クリスタルの浪費による環境問題」については、プレイヤーが主体的に関われると言えなくも無いのだが…。
--一応、この薄さを「余計な情報に気を取られずに済む」「むしろ妄想のし甲斐がある」と受け取るユーザーもいるにはいる。

''マルチでの意思疎通が不便''
-意思疎通用のチャット機能はあるにはあるが、何と定型文しか送れないという仕様。一応、事前に定型文を編集することはできる。
--細かい指示を出す事ができないのは、時としてPT全体の危機に繋がることもありうる。
--但し、チャットそのものが原因で雰囲気が険悪になることがほとんど無いというのは利点でもある(勿論完全に無いという訳ではないが)。

''御座なり気味のグラフィック''
-気にならない人は全く気にしないが、気になる人にとっては決して見逃す事のできない要素。
-テクスチャや風景描写はスクウェア・エニックスのゲームとしてはやけに粗い。
--あくまで「グラフィックに定評のある」同社のゲームとしては粗いと感じられるレベルである事は明記しておく。
-3DS用ソフトであるにもかかわらず、3D機能には非対応。
--むやみに対応すれば良いというものではないが、せめてムービーや召喚獣登場シーンなどの見せ場だけでも対応できなかったのだろうか?

----
**問題点
''移動時のストレス''
-初期状態では理不尽なまでに移動速度が遅い。プレイヤーの多くが最初に不満を覚えると思われる点である。
--序盤はともかく、長距離を移動しなければならないクエストが出てくる中盤以降は対策必須レベルの問題になる。

-プレイヤーの能力値そのものはジョブごと変化させるか装備品で上げるかしか梃入れ方法が無く、対策も一長一短のものばかりである。
--一番お手軽な対策は時空魔法「ヘイスト」。
---ジョブや装備品を選ばず使える上に、範囲内の味方複数人に効果をもたらす事ができる。時間経過でのAP回復値も上昇するオマケ付き。
---但し消費コストは45と中々に重く、ジョブによっては別のアビリティを諦めざるをえないケースも。なお時魔道士・赤魔道士・吟遊詩人は30まで軽減可能。
--短剣や槍、斧など一部の武器ならば、より少ない消費コストで速度上昇効果を得られるアビリティが使える。
--アイテム「エルメスの靴」を使えばアビリティ無しでも速度上昇効果を得られるが、一度の冒険で使えるのは5個まで。しかも入手方法の都合で数を揃え辛い。
--装備品を「移動+」のサポート効果を持つもので固めるという手もある。その分、火力や防御が犠牲になるのがネックではあるが。
--仲間モンスター「サボテンダー」を育てておけば、エリア移動時や一定時間経過の際にヘイストをかけてくれるのでとても便利。
---しかしサボテンダー自身の戦闘能力は決して高いとは言えないのが悩みの種。強敵相手だとどうしても別の強力な仲間モンスターが欲しくなる。

-フィールド上に僅かでも段差があると通行できず、スロープになっている部分を探して遠回りする必要がある。
--別画面のマップを見れば通れる箇所が明示されているので、スロープ部分発見に手間取る事はほぼ無い。
--とはいえ、他のゲームでは問題無く突破可能と思われる高さの段差すら通行できないのは流石にどうだろうか。

-これら移動面での問題は、あの悪名高い[[最終幻想十四>ファイナルファンタジーXIV]]でも見られた問題点である。開発元が異なるとはいえ、自社の社長を謝罪にまで追い込んだ作品と同じ轍を踏んでしまったのでは「まるで成長していない…」と断じられても仕方ない。

''装備強化の不親切ぶり''
-通常の素材アイテムを使った場合、一回の装備強化で上げられるのは4~5項目ある能力のうちどれか1ポイント分だけ((一応、レアアイテムの中には一つの能力を2ポイント上げられるものも存在する。))。まとめて一括強化といった機能は存在せず、一回ずつ地道にボタンを連打して強化していかなければならない。
--更に強化するたびにスキップ不可の演出が挿まれるというオマケ付き。テンポは最悪と言って良い。
-このゲームでは能力を1上げるだけでもだいぶキャラクターの性能が違ってくるので、強敵と戦う前には可能な限り能力を上げておきたい…のだが、それにはこの劣悪テンポに耐えての装備強化を、装備している武器・盾・防具の数だけ繰り返す必要がある。
--当然、限界まで装備強化しようとすると費用として支払うCPの額も大変な事になってくる。このゲームにおけるCP枯渇最大の原因の一つ。

''練りこみ不足なクエスト内容''
-上述した「長距離を移動しなければならない」クエストはその最たるもの。
--一部ジョブのパワーアップに必要なクエストや、各地に出現する召喚獣を複数討伐するタイプのクエストなど。移動速度が遅いままだと泣きを見る。
---後者については、マルチプレイで分担して討伐するというプレイを前提としているのかもしれないが…。
---クエストを進めると使用可能になる飛空艇と、使用すると出発地点に戻れるアイテム「テレポストーン」を上手く使うのが攻略のコツ。
---飛空艇を用いることで最初の目的地の近くからスタートすることはできるが、次の目的地へは自分の足で行かなくてはならない。テレポストーンもスタート地点へ戻れるだけである。飛空艇のように各地へ飛べる手段があれば良かったのだが。

-特定のモンスターを複数匹討伐するクエストで「提示される目的地に指定のモンスターが存在せず、結局島を一周して探し出し規定の数を討伐できた」というケースが報告されている。
--特定モンスター討伐と召喚獣討伐を同時に行うタイプのクエストでこれが起こると悲惨としか言い様が無い。
--そもそもモンスターを倒すと二度と復活しない、という仕様に問題があるように思う。

-比較的序盤のクエストに「召喚獣を魔石化する」というものがあり、ストーリーを進行させる為にはこれの攻略が必須となっている。
--仲間モンスターに頼りっきりのプレイヤーや、召喚獣とのバトルに慣れていないプレイヤーの多くがここで脱落していった。
---仲間モンスターを連れて行かないか、どうしても連れて行きたいならクエスト受領時に設定可能なオプションを使い、味方を弱体化させておくと魔石化を狙いやすくなる。
---標的は当該クエストまでに戦える召喚獣の中でもそれほど激しく動き回らず、攻撃動作を見切りやすいイフリートがお勧め。

-DLCで無料配信されたクエストは、その大半が所謂「縛りプレイの強制」。
--敵が強くなっていたり、装備武器やジョブが限定されていたりと縛りのバリエーションは多いが、やることは結局召喚獣の討伐。
--辛うじてパターンから外れている「大集合!ボムアイランド」はボム系の素材アイテム集めやギル・CP稼ぎに便利だったりする。

-有料DLCクエストで戦える追加ボスにも問題点が。
--主に槍玉に挙げられるのはギルガメッシュの討伐クエスト。一定以上HPを減らすと、何と別のエリアへ逃走する。
---確かに[[元ネタ>ファイナルファンタジーV]]でも戦闘中に逃走する描写はあったが、移動が面倒なこの作品でそこまで再現するのは…。
---逃走先候補は2箇所あり、どちらになるかはランダム。最初にギルガメッシュと戦うエリアからは同じ方角にあり、それほど離れてはいないのが救いと思われる。

-マルチプレイでDLCクエストを攻略する場合、他のプレイヤーは同じDLCクエストを所持若しくは購入していなければ参加不可というのも地味に大きな問題点。
--何も知らないプレイヤーがオンラインでのマルチプレイ中にDLCクエストを選択してしまい、他の参加できないプレイヤーから顰蹙を買ってしまったという報告が存在する。

''性能格差・装備編''
-武器・防具それぞれに強力なサポート効果を追加できるが、サポート効果を追加可能な数によって格差が生まれている。
--武器で割を食っているのは格闘武器・弓・鎌・刀・重火器。二刀流不可能・盾との併用不可能の為、他の武器より追加できるサポート効果が少ない。
---格闘武器のアビリティは使い勝手が良く、且つ他装備で真似できないものが多い。使い方次第では十分デメリットをフォロー可能。
---弓は相手から離れすぎると威力が落ちることもあり、どうしても似たような事ができる銃と比べられてしまう。使用可能なアビリティの性能は悪くなく、銃では真似できない一芸も持ち合わせてはいる。
---重火器は一々構えなおして発射する為、攻撃を繰り出すまでの速度が遅い。更にはこちらも銃と競合してしまう上、重火器を装備可能なジョブは他により使い勝手の良い武器を装備可能なのが痛い。
---鎌は斧と、刀は忍刀とアビリティを共有しており、同じアビリティを使うのであれば斧や忍刀の方が使い勝手は良い。刀は忍刀を装備できない侍の主力武器という立場があるが、鎌を装備できるジョブは必然的に斧も装備できるという…。

--防具で割を食っているのは、全身装備と呼ばれるもの。他の装備は頭・胴・足のパーツ毎に合計3個までサポート効果を追加できるのに対し、全身装備は1個しか追加できない。
---全身装備は所謂コスプレ装備が多い。「水着」などの強力な耐性を持つもの以外はお遊び装備、趣味の領域と捉えるべきかも知れない。

-武器と盾は手間隙かけて強化すれば、DLC含めほぼ全てが最強装備となりうる性能を持つ。アクセサリも、生産時に性能がランダムで決まってしまい以降変更できない点に目を瞑れば同様である。だが、防具にはあからさまに頭抜けて強い装備が存在する。早期購入特典のDLCクエストクリア報酬で作成可能な「[[オニオンナイト>ファイナルファンタジーIII]]」のコスプレ装備である。
--限界まで強化したオニオンナイト装備を一式揃えた場合、その能力値は大半の防具を下位互換としてしまう程に高くなる。
--デフォルトのサポート効果こそ「力+1」と他と比べて控えめだが、全ての属性と状態異常に耐性を持つことができる。更にはコスト上限値上昇効果のオマケ付き。
--他のコスプレ装備と違って、頭・胴・足のパーツ毎に合計3個サポート効果を追加可能な点も大きい。
--難点は早期購入特典故に現時点で新規ユーザーが入手する手段は無いという点と、初期状態の能力値は最初期に作成可能な防具と大差無い為、強化にやたら手間と素材アイテムとCPが掛かる点ぐらい。

''性能格差・アビリティ編''
-ディフレクトで大半の攻撃を無効化できる長剣アビリティと、攻撃性能が高く得意ジョブとのシナジーも抜群の槍アビリティが頭抜けて強い。
--お手軽にそれなりの火力を出したいのであれば、脅威の16連続攻撃を低リスクで実現できる銃アビリティも選択肢に入る。

-斧アビリティはHP消費やAP自動減少などリスクが高いものが多いが、その割には全体的に攻撃力が低い。
--暗黒騎士が斧アビリティを得意としているため、バランス調性という意味合いもあるのかもしれない…が、それにしてもリスクとリターンが全然釣り合わない。

-棍棒の攻撃アビリティは直接攻撃と罠を仕掛けるタイプの二種類あるが、このうち罠を仕掛けるタイプの性能が不遇。
--恐らくスタッフは罠を仕掛け、アビリティでヘイトを稼いでモンスターを誘導し踏ませる…という使い方を想定していたのだろう。
--しかし罠の威力が直接攻撃系アビリティのそれと大差無く、罠にかかった相手に付与できる状態異常も召喚獣などの強敵相手だと通じない事が多い。結果、普通に殴った方が早いということになってしまった。

''性能格差・ジョブ編''
-最も優遇されているのは機工士で間違いないだろう。
--最大の優遇要素はコスト上限値の大きさ。最も大きいすっぴんと10しか違わない。
---得意武器である銃・重火器アビリティの消費コストを軽減することができる。これはすっぴんには無い強みである。
---大半のジョブはコスト上限値が絶妙な値に設定されており、攻撃・回復・補助の全てを一通りこなせるようにアビリティをセットするのは極めて難しい。大抵の場合は5~20ほどコストオーバーを起こすか、上手くコスト上限値内に収まったとしても中途半端な器用貧乏になってしまう。~
しかし機工士は銃の主要な攻撃アビリティに最強の回復魔法、そして前述のヘイストを全て詰め込んでもまだコストに若干の余裕がある。これを優遇と言わずして何と言えばいいのだろうか。
--ユニークアビリティのドライブ・天衣無縫も、使い所を選ばない強力な性能を持つ。

-火力面では暗黒騎士・竜騎士がツートップ。
--暗黒騎士は暗黒・魔法剣と優秀なアビリティを持ち、更に物理攻撃に関する能力も高い。
---上手くハマれば召喚獣のHPが一瞬で蒸発する。但し防御面の能力値には不安がある為、プレイヤーのHPが一瞬で蒸発することも。
--竜騎士は竜剣の恩恵により、全ジョブ中ダントツの継戦能力の高さを誇る。
---得意武器である槍アビリティとのシナジーの高さもあって、安定して強い最強ジョブの一角として君臨している。
--マルチプレイで分担して召喚獣を討伐する場合は単体の戦闘能力が求められる為、この二職ばかり…という光景も珍しくない。

-他にも回復役として欠かせない白魔道士、範囲内への攻撃を無効化できるパラディン、そして能動的に敵のターゲットを集められるナイトは「一般的な」マルチプレイでは重宝される。%%さすがに格が違った%%

-クリア後の召喚獣やマルチプレイに挑戦する前準備として装備品を強化したいなら、シーフ・魔獣使いの使用はほぼ必須。
--前者は盗むと目利き、後者はなだめるによって装備強化用の素材アイテム収集を格段に楽にしてくれる。
--但し両者とも単体での戦闘能力はいまひとつ。前者はとにかく攻撃を貰わないような立ち回り、後者は仲間モンスターとの連携が重要。

-一方で、不遇としか言い様の無いジョブも存在する。代表格は狩人・赤魔道士。
--得意アビリティの性質やコスト上限値の都合上、狩人は機工士の下位互換と見られがち。
---一応狩人にも弓の射程と命中率が上がるなどの利点はあり、決して個性が無いという訳ではない。
--赤魔道士は大抵の行動を器用にこなせる万能ジョブ…のはずなのだが、何をどう間違えたのかコスト上限値が130しかない。
---この数値は全ジョブ中最下位。必要最低限のアビリティを詰め込もうとするだけで、あっという間にコスト上限を超えてしまう。
---連続魔によって魔法の詠唱時間を大幅短縮できるが、赤魔道士は魔道士系ジョブ中最も攻撃魔力が低い。魔法で火力を出したいなら、素直に黒魔道士か賢者を使う方が早い。
---また詠唱時間が長く、僅かでも詠唱時間を短縮できれば使い勝手が大幅に良くなる魔法は、その大半が消費コスト軽減の対象外。
---長剣と補助魔法を駆使し盾役兼サポート担当として振舞おうにも、無料DLCを導入している場合は似たような仕事をより高い能力でこなせる青魔道士が壁として立ちはだかる。

''その他、こまかい不満点''
-ソフトリセットが存在しない。
--仲間モンスターの個体差やアクセサリの性能は作成時にランダムで決定され、以降変更できない。
--強力なモンスターやアクセサリを狙うのであればセーブ&ロードを駆使して試行回数を重ねる、所謂「厳選」や「リセットマラソン」が必要となる…のだが、その都度「HOMEボタンを押し終了→ゲーム再起動」の手順を踏むのは手間が掛かる。
---魂石や素材アイテムを予め大量に入手し物量作戦で試行回数を稼ぐという手もあるが、レアモンスターを生成する場合や入手に手間が掛かるアイテムを素材として指定された場合などはリセットマラソンより遥かに手間が掛かる。更に、作成時にもスキップ不可の演出が挿まれるというオマケ付き。

-Rボタンでのロックオンでは、大型のモンスターや召喚獣が優先される。
--大型モンスター+複数の小型モンスターといった組み合わせと戦う際、先に取り巻きを蹴散らそうと小型モンスターをロックオンしたければタッチパネルを使う必要がある。
--咄嗟にRボタンで大型モンスターや召喚獣ばかりをロックオンしてしまい、取り巻きを上手く狙えずもどかしさを感じたユーザーもいる。
//始めたての頃の筆者がそんな感じでした

-アイテムの自動回収機能が存在しない。
--召喚獣を倒して入手できる貴重なアイテムでも取りこぼしの可能性がある点は、狩りゲーとして見た場合極めて不親切。

-以下の不満点は、Ver1.02のアップデートパッチで改善された((ニンテンドーeショップでは「Ver1.2」と表記されている。ちなみにこのアップデートパッチ、本来は予定していなかったものであることが公式サイトで明言されている。))。
--装備品強化やオリジナルアビリティ習得で消費する分に比べて、クエストクリアで獲得できるCPの量が極端に少ない。
---アップデートでクエストクリア時の獲得CPが大幅アップし、意識して稼ぐようにすればCP枯渇は起こり辛くなった。

--長距離を移動するクエストの攻略にあると便利な「テレポストーン」がランダムで現れる行商モーグリからしか購入できない。
---また出現しても品揃えにテレポストーンがあるとは限らず、更に1回の出現につき購入できるのは1個のみ。
---アップデートにより、常設ショップでテレポストーンを始めとする一部の行商限定アイテムを、一度に複数個購入可能になった((但し、よりにもよってテレポストーンの次に需要が高いであろう「エルメスの靴」が常設ショップ販売の対象外だったりする。))。

--オーダークエストで手に入る報酬が、受領に必要となるギルの割にはしょぼい物が多い。
---アップデートにより必要となるギルの額が大幅に引き下げられ、気軽に受領できるようになった。
---ただし報酬の質は据え置き。低確率だがレアモンスターの素材アイテムが手に入る事もあるので、存在価値が全く無い訳ではない。

--とある召喚獣が「フィールド全体に効果が及ぶ、回避不能の強烈な攻撃」を仕掛けてくる。
---その召喚獣自体も強い・硬い・隙が無いと三拍子揃っており、また戦闘時のフィールドが極めて戦い辛いのもあって召喚獣最強の称号をほしいままにしていた。
---アップデートにより安全地帯が追加され、回避不能の攻撃を耐えなければならない理不尽ゲーからは一応脱却できた。但しこれほどの弱体化を喰らって尚、当該召喚獣はラスボス・DLC含む全召喚獣中トップクラスの強さを誇っている。

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**総評
宣伝では「協力プレイ」「多彩なアクション」「召喚獣との派手なバトル」をアピールポイントとしていた点などから考えて、恐らくメーカー側はこの作品を「スクエニ風の狩りゲー」として売り出すつもりでいたのだろう。~
しかしその宣伝方針が仇となり、どうしても[[偉大な>モンスターハンターシリーズ]][[先人達>GOD EATER BURST]]と比較され駄ゲー・クソゲーのレッテルを貼られてしまいがちである。~
特に移動や装備強化でのストレス要素、そしてクエスト内容の練りこみ不足は、狩りゲーとして見ずともブーイングを受けて然るべき問題点である。~
またストーリーも非常に薄味で、RPGとしての作風を期待したユーザーも肩透かしを食らう形となってしまった。
//事実、Amazonのカスタマーレビューは期待を裏切られたとされるレビュアーの声で悲惨な事になってしまっている。

その一方でオリジナルアビリティ生成を始めとする創意工夫要素など、光る部分も確かに存在する。~
地道なキャラ強化の過程に楽しさを見出せるならば、意外に細く長く遊べる一本となるだろう。

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**余談
-2014年11月14日にニンテンドーeショップで先行無料体験版『FINAL FANTASY EXPLORERS Light』が配信された。
--難易度☆2の召喚獣イフリート・シヴァ討伐までをプレイ可能で、製品版へギル・CP・アイテム・習得アビリティの引継ぎもできた。

-早期購入特典としてオニオンナイト装備の他、[[PSP版>ファイナルファンタジー (PSP)]]をベースとした3DS版ファイナルファンタジーを無料DLできるコードと、3DS版『拡散性ミリオンアーサー』で「エクスプローラー型 忍者」のカードを手に入れられるコードが付属していた。
--3DS版ファイナルファンタジーのコードは2015年1月17日を以て有効期限終了。『拡散性ミリオンアーサー』のコードも2015年12月17日を以て有効期限終了となってしまった((一応、『拡散性ミリオンアーサー』をプレイしていれば課金無しでも「エクスプローラー型 忍者」より強いカードを複数手に入れられた。所謂コレクターズアイテム的な立ち位置のカードである。))。

-上記に関連して、3DS版拡散性ミリオンアーサーにて本作とのコラボイベントが行われた。
--参加する事で様々なジョブのエクスプローラーや、召喚獣のカードを入手する事ができた。当然だが、コラボイベントが行われていないPSVita版では入手不可能。
---エクスプローラーのカードイラストは書き下ろしだが、召喚獣の方は本作イラストの流用。だからどうしたと言う話だが。

-この作品のCMがYouTubeにアップロードされた際、CM冒頭で素材広告主名や10桁CMコードなどが映ってしまうという珍事が発生した。
--恐らくは納品用のバージョンを、編集せずにそのままアップロードしてしまったものと思われる。%%担当者仕事しろ%%
--素材広告主名がどういう訳かスクウェア・エニックスではなく「任天堂株式会社」となっており、騒動を招いてしまった((要するに任天堂が出資、製作したCM動画を、何故か別会社であるスクウェア・エニックスがアップロードしたという事。ちなみに他社のCMは出資した会社自身がアップロードしている。))。
--現在は動画そのものが削除され、視聴することはできない。