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MARIONETTE-糸使い- - (2021/11/16 (火) 00:09:34) のソース

この記事では「MARIONETTE-糸使い-」とその廉価版であるDVD Editionを紹介します。判定はどちらも「なし」です。
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#contents(fromhere)
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*MARIONETTE-糸使い-
【まりおねっといとつかい】
|ジャンル|萌えエロ陵辱ADV|&amazon(B00008NB4X)|
|対応機種|Windows 98~XP|~|
|発売・開発元|キャリエール|~|
|発売日|2003年3月28日|~|
|定価|8,800円(税別)|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|元は無料のネット小説&br;頻発するフリーズ|~|
|>|>|CENTER:''[[Carriere作品リンク>Carriere/TAIL WIND作品]]''|
#center{&big{''そんな事をお前が言う権利はない、俺は俺のやりたい事をするだけだ''}}

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**概要
-アダルトソフトメーカー「キャリエール」の2作目。
-マインドコントロール(精神操作)に関する、自作小説を投稿するサイトの『[[マリオネット -糸使い->https://zaxonmc.com/bl/category/cat0016-0001/]]』にキャリエールが目を付け、製品化した。
-ライターは原作と同じ「t-kun」。大部分は原作の内容がそのまま収録されている。

**ストーリー
 ある日、彼の拾った紫色に輝く石が、全てを変えた。石は紫の糸となって、彼に寄生した。糸が与えたのは、人の精神を自在に操る力。
 ――彼は両親が残したマンションで独り、暮らしながら学園生活を送っていた。だが、彼は飽いていた。どす黒い願望をくすぶらせながら。
 ただ流れるだけの日常を打破する、己を満たすものを求めていた。力に酔いしれ、人々を蹂躙し、陵辱する。そんな彼の前に立ちふさがる女生徒が現れた。
 手には糸があった。紫の糸とは違う能力を持った、赤い糸。なす術もなく倒れ伏す彼。しかし顔は笑っていた。唇の端を吊り上げるように。窮地に追い込まれること。そこから這い上がり、相手を蹴落とすこと。そのどちらもが、これまで抱いたことのない、至上の喜びに感じられた・・・・・・。
 彼の、狂気と欲望と喜びに満ちた生活が始まる。
 (公式サイトから抜粋)

**登場人物
-御影 広樹(みかげ ひろき)
--主人公。
--精神干渉の能力を持つ、紫の糸を持っている。
--両親が赴任していなくなったマンションに独り暮らしで、私立高峰学園に通っている。

-北条 茜(ほうじょう あかね)
--感覚干渉の能力を持つ、赤い糸を持っている。
--赤みがかったショートヘアーの、健康的な少女。広樹と同学年。 幼くして母を亡くし、不在の多い父の代わりに、一つしか歳の違わない妹・葵の保護者役をつとめなければならなかった。妹への過保護ともいえる愛情が、逆に葵には大きな負担となっている。

-北条 葵(ほうじょう あおい)
--肉体干渉の能力を持つ、青い糸を持っている。
--長い黒髪をなびかせた“深窓の美少女”。広樹や茜からは一学年下の後輩にあたる。そのはかなげな風貌の裏に、愛する者への強い依存性と、破壊願望とあわせ秘める。
	
-橘 景子(たちばな けいこ)
--大学を出たての女教師。
--眼鏡をかけた童顔にセミロングの髪、グラマラスな肉体。そのアンバランスさが男子生徒を惹きつける。恋人に裏切られた過去の体験が彼女の心に深い影を落としている。それが強い男性依存へと変質しはじめていることに、彼女は気づいていない。

-三上 晶(みかみ あきら)
--光の糸を操る少年。
--全身黒づくめで長い金髪をなびかせたその風貌は、中性的という感じすら受ける。優秀な兄と比べられる裏で、その兄から陰に陽にすさまじい虐待を受けつづけてきた。彼が体と心に負った傷と絶望の深さが、他の糸の効力をすべて封じる最強の能力を呼び込むことになる。
(Getchu.comより抜粋、一部改編)

**特徴
-選択肢を選ぶだけの一般的なADV。
-主な流れは「日常→戦闘→エッチシーン→日常」。
--3人の個別エンドの他に3種類のエンディングがある。
--TRUEエンドを見ると、TRUEエンドルートに入る。

-原作『マリオネット -糸使い-』のテキストが、ゲームとは別に丸ごと収録されている。
--現在も無料公開中なので、ネット環境がある人にとってはさほどありがたくないが……

-半脱ぎモードが設定できる。
--エッチシーンでの衣服の有無を設定できる。だがオンにしていても全裸になることも少なくない。

-主人公にボイスが付いている。
--エッチシーンなどでもボイスが付いたまま。
--全員のボイスの有無を決定できるので、気に入らないならボイスを無にすることも可能。

**評価点
-戦闘描写
--登場人物で紹介したように、主人公は精神干渉の能力を持つ、紫の糸を駆使して戦う。
--相手の額に打ち込めば精神に干渉できるという強力な能力だが、糸を通さない赤い壁を張る少女や、糸の能力を受けない少年等、敵側も強力な能力を所持している。
--そんな相手に工夫を凝らして戦う主人公の心情描写などが細かく、熱い気持ちにさせてくれる。

-ストーリー
--エロシーンも物語の重要なパーツなので、無理やり入れたようなエッチシーンがない。

-CGやボイスが付いたこと
--小説よりも情景などが分かりやすい。
--特にヒロキ氏の演じる、主人公のボイスは好評。強く賢い主人公にマッチしている。
---緑川光氏と似ているため、「本人ではないか?」という噂があるが真偽は不明。

-BGM
--暗い感じのものや熱いものなどが一通りそろっており、場面を盛り上げる。
--「囚われの心」、「復讐の旋律」など曲名も凝っている。

**賛否両論点
-ここのか氏の粗いCG
--雰囲気に合っているとする声もあれば、同人のようで安っぽいとする声もある。

-ジャンルは「萌えエロ陵辱ADV」だが前述したように能力バトルが多い。
--こういった要素を「寒い」と感じる人にとっては合わない。

**問題点
-''フリーズが多い。''
--環境にもよるが酷い場合だと、10~20分程度に1回のペースでフリーズする。
--フリーズしやすい箇所というのはなく、単にプレイ時間が伸びるとフリーズしやすい模様。
--対策はこまめにセーブをとるしかない。
--システムは簡素であり、派手な演出があるわけでもないのに何故?

-音量調整や回想などに不具合があった。
--2003年7月10日に配布されたパッチでほとんど解決した。

-システム面が簡素
--セーブは16か所しかなく、スキップはやや遅い。

-あまりにも短い個別エンド
--共通パートが9割以上を占めており、エンディングが少し変わるだけである。
--その割には序盤の選択肢からエンディングに影響するため、すべてのエンドを見ようと思うとスキップを多用することになる。
--原作は一本道の小説なのでこの分岐は不要だとする声もある。

**総評
エロだけでなく戦闘描写も好評だったネット小説が、まさかの製品化。~
ゲームになったことでCGやBGMといった、小説ではできない表現も可能になった。~
現在でも小説は無料で公開されているので、気になった人はそちらを先に見ても良いだろう。
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*MARIONETTE-糸使い- DVD Edition
【まりおねっと いとつかい でぃーぶいでぃー えでぃしょん】
|メディア|DVD-ROM&br;DVDPG:DVD-VIDEO 各1枚|&amazon(B0002AM0SI)|
|発売元&br;(DVDPG/廉価版)|DVDPG:mints&br;廉価版:Anise|~|
|発売日|2004年6月25日&br;DVDPG:2008年4月25日|~|
|定価|5,800円&br;DVDPG:3,800円(共に税別)|~|
|廉価版|2008年6月20日/3,800円(税別)|~|
|配信|2009年2月2日/3,000円(税別)|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|まさかのフリーズバグ修正なし&br;設定集や画素材等が収録された完全版|~|
※判定以外の共通部分は省略

**概要(DVD)
-『MARIONETTE-糸使い-』の廉価版かつ完全版。

**追加要素・変更点(DVD)
-一部のバグや演出ミスを修正。

-新オープニングに変更。

-CD版初回特典の「Special Disc」の内容及び「Art Disc」を収録。
--設定資料集などをデータとして閲覧できる。前作のOPなども収録されている。

**問題点(DVD)
-''フリーズの頻発が直っていない。''
--移植にあたり期待されていた部分なのに、何故かそのまま放置されている。
--相変わらず貧弱なコンフィグも変化なし。

-ストーリーもほぼそのままのため、個別が短いなどの問題点は変わっていない。

**評価点(DVD)
-DVDになったことで品質がアップしている。

-設定資料集等が閲覧できる。
--本編には関係ないため、閲覧を強要されることはない。

**総評(DVD)
問題点が解決していない部分はあるが、改悪要素などはなく遊びやすくなったのは確か。~
廉価版の廉価版も発売しており、値崩れしているので入手も安易。~
これから『MARIONETTE-糸使い-』を遊びたいならこちらを選んだ方が良い。

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**その後の展開
-2004年8月20日発売の『[[キャリばん]]』に本作のミニシナリオが収録されている。
--本編の不明瞭な点を補完するシナリオ。だが、メインヒロインが1人も登場しないことが批判されている。
-2007年3月末にキャリエールは解散。
-2008年8月29日キャリエールのメンバーが立ち上げたブランド、「TAIL WIND」から前日談となる『MARIONETTE ZERO』が発売された。
--ライターは本作と同じく「t-kun」なのだが、雰囲気などが別物で評判は悪い。