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ああっ!見つけた!☆アイテム探しゲ~ム☆ - (2023/11/14 (火) 20:43:58) のソース

このページではWiiウェアソフト『ああっ!見つけた!☆アイテム探しゲ~ム☆』と『アイテム探し 妖精とふしぎの島』の紹介をしています。~
前者は「クソゲー」、後者は「判定なし」です。

『アイテム探し 妖精とふしぎの島』に「[[修正依頼]]」が出ています。問題点を追記できる方はご協力よろしくお願いいたします。
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#contents
//同じ項目名が複数存在すると、#contentsプラグインのリンク機能が正常に働かなくなってしまうため、『アイテム探し 妖精とふしぎの島』の項目名の一部を変更しました
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*ああっ!見つけた!☆アイテム探しゲ~ム☆
【ああっ みつけた あいてむさがしげーむ】
|ジャンル|アイテム探しゲーム|&image(https://prtimes.jp/i/1348/30/resize/fbecbda2f8edbbea515d5af8939d5047.jpg,height=200)|
|対応機種|Wii(Wiiウェア)|~|
|発売・開発元|エイチーム|~|
|発売日|2009年11月4日|~|
|定価|500Wiiポイント|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|3箇所・オートセーブ方式|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|備考|''2019年1月31日にWiiウェアの購入期間は終了済み''|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|コンソールではレアなアイテム探しゲーム&br;アイテム配置が雑過ぎる|~|

**概要
名古屋市に本社を置くメーカー、エイチームからリリースされたWiiウェアソフト。~
地球にやってきた友好的な宇宙人達が、極秘裏に困っている地球人を助けて(落としたアイテムを探して)あげるというストーリー設定。
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**ゲームルール
プレイヤーが2人以上の場合は、全員が一同となってステージを攻略する形となる。

-''ゲームの流れ''
--本作はステージセレクト方式を採用している。全10ステージ構成。
---ゲーム開始時では一部のステージしか選べないが、特定条件を満たせば他ステージの選択も解禁される。
---同じステージであっても、プレイする度にアイテムの配置・及び指定アイテム一覧(下記)が毎回変わってくる。

-''ステージクリア条件について''
--様々な絵柄の「アイテム」が散らばっている画面内から、指定されたアイテムと同じものを12箇所すべて探し当てればステージクリアとなる。
---指定アイテムは画面下部に「一覧」として単語で表示されている。リモコンポインタで該当アイテムを探してAボタンを押すと、画面内からそれが消滅し一覧にチェックマークが付けられる。
---しばらく時間が経過すると、定期的に「ヒントランプ」が画面のどこかで点滅する。これは「ランプの近い位置に指定アイテムがある事を知らせる」道しるべとしての意味合いを持つ。
---アイテムのない箇所でAボタンを押してしまうと、クリア時間が5秒延長されてしまうミスペナルティ。なお、本作ではいくらクリア時間がかかろうがゲームオーバーになる心配はない。
--ステージクリア後は「プレイヤーの順位「見つけたアイテム数」「ミス回数」「クリアタイム」「歴代の最速クリアタイム」が表示される。
---クリアタイムの結果により「VERY HAPPY」「HAPPY」「SAD」のランクが付けられる。ランクがHAPPY系であれば次ステージが選択可能となる。

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**問題点

-「アイテム探しゲーム」として完成度が低い
--一般に「アイテム探しゲーム」といえば、「絵画風のタッチ」で、「絵として楽しめるシチュエーション」を描いた中から、「ややヒネった配置のアイテム」を探す、というのが定番である。
---絵本の「ウォーリーを探せ!」「どこ?」シリーズや各種ブラウザゲームなどを見てもそのようなものが一般的である。
--一方、本作では「カートゥーン調のタッチ」で、「異常なシチュエーション」の中、「不可解な配置をされたアイテム」を探す、という完成度が低いと言わざるを得ないものになっている。

-カートゥーン調のタッチ
--全体がパステル調の色彩で統一されており、答えの可能性があるアイテムと絶対にありえない背景の区別がつきにくい。
--ディティールの省略が激しく、モチーフ不明の花や異常に鮮やかなアイテムが多数見受けられる。
---アイテム探しでは、ハズレであっても「ではこのアイテムはなんなのか?」と聞かれて名を答えられないオブジェクトは基本的にあり得ない。((原点である絵本では、「子供に物の名前を教える」という教育的側面も強いため。))
---ディティールに対する意識の薄さから、「プラムを探しているが、この絵はプラムなのか? 洋ナシなのか? ビワなのか?」といった混乱が起きやすい。
---海岸のステージではヤシの木のような形をした植物が生えているが、葉に当たる部分は黄や赤で塗られており、異常に背の高い花のようにも見える。後述するが遠近感・サイズ感の異常なゲームなので十分成り立つ解釈。

-異常なシチュエーション
--楽屋の化粧台と思われるステージがあるが、鏡にあたるガラス面には室内が描かれず様々な海の生き物がいる。どういう施設なのか?
---というか本作では化粧台ステージに限らずガラス面や空を海洋生物のオブジェクトで埋めるのは基本仕様である。なぜだ。
--城のステージではカジキが空を飛び招き猫は地べたに置き去り、山小屋のステージでは表札に当たる看板に槍が掛かっておりナイフが突き刺さり、スギと思われる針葉樹からあらゆる果実がぶら下がっている。
---すべてのステージがこういった異常な情景であり、絵画的な面白さやストーリー性というのは全くない。

-不可解なアイテム配置
--ゲーム全体を通して、「いらすとや」のようなストックイラストを適当に貼りまわったような配置。幼児の遊んだ後のシールブックのよう。
---ストックイラストは比喩ではなく本当に使いまわし。全く同じパンダが動物園にもお茶会にも城にもいる。
---オブジェクトなどの重なりは一切ない。「あっ、そこに隠れていたのか」という感動は得られない。
---地面に置いてあるからこの角度、吊るしてあるからこの角度といった配慮は全くない。水蜘蛛は円形の面をこちらにまっすぐ向けて地面に突っ立っているし、洋ナシは重力に逆らって斜めにぶら下がっている。
---サイズ感の配慮も全く無し。斧とはさみは同じ大きさだし、動物の大きさは黒猫>馬>牛である。座っているとか仔馬だとかではないし、横一列にいるため遠近法でもない。
---アイテムの配置に論理性は全くない。サンゴは地面から生えているし、ドレッサーの引き出しにはラジオが張り付いている。「室内ステージでマグロを探せということは、商品のラベルやキーホルダーだろう」といった推理は全く無意味。
---他、三角屋根に何の支えも無くサッカーボールが乗っている、川のど真ん中に濡れもせず亀が後ろ足で直立している、垂れ幕の垂直面を蛇が這っている、など異常な配置を挙げればきりがない。

-捜索アイテムを名前で指定してくるが、一部の探す対象の表記が分かりづらい
--同じステージで「アンズ」「プラム」「ビワ」を同時に指定。大人でもイラストを見分けるのは困難だろう。
--「ラン((観賞用に無数の品種が存在しており、「ラン」のみで外見を特定するのはほぼ不可能。))」「ロリポップ((日本では円盤型の「ペロペロキャンディー」を指すことが多いが、実際には棒付きキャンディー全般を指し、「チュッパチャップス」のような球状や棒状のもの、広義には「ガリガリ君」のようなアイスキャンディーも含む))」といった形状イメージに大きな差が出うるものを指定してくる。
--「ヤドリギ」を指定するが、室内の鉢植えになっている((そもそもヤドリギは他の木からぶら下がって生えるので鉢植えにはなりようがないのだが))のでヤドリギなのか丸く剪定した他の木なのか区別がつかない。

-高確率で発生する崩壊バグ
--メニューとステージを行き来していると、高確率でプレイ中に音が爆音になるバグが発生する。無理して更にゲームを続けていると、今度は背景や文字が抜け始め、最終的に画面が暗転してフリーズする。

**賛否両論点
-クセありのキャラクターデザイン
--感じ方は人それぞれだろうが、主人公側にあたる宇宙人4人の容姿がややグロい。
---それぞれ「一つ目」「二つ目」「三つ目」「四つ目」という目があり、目の多いキャラはちょっとした蓮コラにも見えなくもない。
---デザインそのものはコミカルさを強調したものでクセは少ないが、宇宙人達が素直に可愛いといわれると少々疑問なところがある。

**評価点
-アイテム探しとしての出来はまとも
--ジャンル的に破綻している面はなく、低年齢層ならそこそこ遊べるか。
--絵本の延長だったアイテム探しに対戦モードを導入したのは新機軸と言える。

-さくさくテンポでゲームが行える
--ゲームテンポという意味では非常に軽快で、さくさくと事が進められる。
---Wiiウェア全般において発生する起動中のロードを除けば、ほぼノーロード・ノーウエイトでゲーム進行するのは嬉しい。各種イベントも極力短いもので収まっている。
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**総評
とにかく&bold(){アイテム配置が雑}。これに尽きる。&br;
脈絡なくオブジェクトをブチ撒いただけで絵としての面白みが全く無い。アイテム探しとしても、ひたすら画面に目を滑らせるだけの単純作業。&br;
幼児にものの名前を教えるゲームと考えても、シロクマより大きいフラミンゴやスギからぶら下がるリンゴやナシでは、到底役目は果たせないだろう。&br;
このゲームに似た体験がしたければ、ランダム配置で体も動かせ、対戦もできる「おなまえカルタ」の方がよほど面白いと思われる。

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**余談
-後に同じジャンルとして『アイテム探し 妖精とふしぎの島』がリリースされたが、舞台設定や一部ルールが変更されており、その関連性はほとんどない。


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*アイテム探し 妖精とふしぎの島
【あいてむさがし ようせいとふしぎなしま】
|ジャンル|アイテム探しゲーム|&image(http://prtimes.jp/data/corp/1348/m/7f74557c7fdf30c59f176e28c469b653.jpg.jpg,height=200)|
|対応機種|Wii(Wiiウェア)|~|
|発売・開発元|エイチーム|~|
|発売日|2010年8月17日|~|
|定価|500Wiiポイント|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|3箇所・オートセーブ方式|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|備考|''2019年1月31日にWiiウェアの購入期間は終了済み''|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|エイチームのアイテム探しゲーム第2弾&br()問題点を改善し、適度に手応えのある続編|~|

**概要(妖精)
『ああっ! 見つけた! アイテム探しゲーム』(以下:前作)に次いで、エイチームからリリースされたWiiウェアソフト。ジャンルは前作同様、アイテム探しゲームである。~
不思議な島に迷い込んだ主人公と途中で出会った妖精が、島を探検するというストーリー設定。なお、作中における主人公はほとんど姿を見せない。

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**ゲームルール(妖精)
前作同様、プレイヤーが2人以上の場合は、全員が一同となってステージを攻略する形となる。

-''ゲームの流れ''
--本作もまたステージセレクト方式を採用している。全12ステージ構成。
---大方は前作と同じ流れなので詳細は割愛。プレイする度にアイテム配置・指定アイテム一覧が変わる点も共通。

-''ステージクリア条件について''
--絵柄アイテムが複数散らばっている画面内から、3種類のアイテムをすべて探し当てればステージクリアとなる。本作では各種アイテムを複数回探し当てる必要あり。
--画面内に似たようなアイテムが多数あり、その中から色と形で指定されたキーアイテムを指定数探す、というシステムになった。
---たとえば、ドリル巻き貝、二枚貝、アンモナイト巻き貝にそれぞれ赤青黄のバリエーションがあり、全9種の貝が画面に密集している中から黄色のドリル貝を3つ探す、といった具合。
---また、波に洗われているように動いたり、強制スクロールするなど、ほとんどの面でアクションがつくようになった。
--指定アイテムは画面下部に一覧として絵柄が表示されている。前作と同操作でアイテムを探すと、画面内からそれが消滅しアイテム一覧が減っていく。
---アイテムのない箇所でAボタンを押してしまうと、ミスとしてクリア時間が増加してしまうペナルティ。ゲームオーバー要因が存在しないのも前作同様。
--一部ステージではアイテム探しとは無関係なものがある(3ステージ)。
---うち2ステージにおけるクリア条件は、プレイヤーに迫る対象すべて(炎など)にリモコンポインタを合わせてAボタンを押すというもの。対象を押せないままに放置してしまうとミス。
---最終ステージはスタッフロールを兼ねた内容となっており、ステージクリアやミス条件がない。時間内に降り注ぐ流れ星をキャッチしていくのが目的。
--ステージクリア後は「プレイヤーの順位」「見つけたアイテム数」「ミス回数」「クリアタイム」が表示される。
---クリアタイムの結果により3段階のスターパワー(☆)ランクが付けられる。ステージすべてを☆3で埋める事こそが本作最大のやり込み要素といえよう。


//『記事の書き方』のページに倣い、「批評点」と言う項目を「評価点」と「問題点」に分離しました
**評価点(妖精)
-''システムの大幅改善''
--前作における視覚的な問題がほぼ解消され、普通に遊べるアイテム探しゲームとなった。
---何といっても、アイテムの絵柄が鮮明に描かれている影響で軒並み確認しやすくなり、過剰なまでに苦戦する環境が和らいだ点が大きい。
---アイテム一覧が絵柄で表示される様になり、一目で探すべきアイテムが理解できるのも嬉しい改善点。前作のカオスさが嘘みたいだ…。
--前作も最初からこの仕様にしておけば、無難に遊べる出来で収まっていたのだが…。

-''正当方面での難易度上昇''
--アイテム・及び一覧の見え辛さという意味では前作から改善されたが、''その代わりに本作独自の難しさが加わっている''。
---すべてのステージにおいて、「画面がスクロールする」「アイテムが動き回ったり、配置がリセットされる」といった要因が加えられ、アクション性の高い観察力を要する。
--前作の場合は「不備による難易度上昇」だったのに対し、本作では「''意図的な仕掛けによる難易度上昇''」という明確な違いがある。
---本作ではステージ一つ一つに個性的な「適度な難しさが堪能できる仕掛け」が組み込まれており、(多少のアイテム配置による運も絡むが)安定したクリアを目指せる様になった。
---前作と同様、同じステージでもプレイする度に内容が変わる。前作では新しい苦痛でしかないシステムだが、本作では本当の意味で新鮮なプレイが堪能できる。

**賛否両論点(妖精)
-非アイテム探しステージ
--本作から新たにアイテム探しとは無関係なステージが3回ほど挟まれるが、あまり面白みがあるものとはいい難い。
---アイテム探しステージ以上に短期でクリアでき、その内容もガンシューティング「もどき」といっても差し支えない軽いもの。
---とはいえ、本作は価格据え置きで前作よりも2ステージ増量されており、ボーナスステージ感覚でプレイするものと割り切ればあまり大きな問題でもない。

-''無難だが地味でもあるキャラクターデザイン''
--前作みたくクセありなキャラは登場しなくなった反面、非個性的なデザインに落ち着いたといえなくもない。
---前作では宇宙人達のやり取りがそれなりに表現されていたが、本作では妖精が軽いステージ情報を語る位のイベントしかない。

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**総評(妖精)
前作とは比べ物にならない程に遊びやすくなった作品。500円という価格設定を考慮すれば、値段以上の価値を持つであろう上質なアイテム探しゲームといっても過言ではない。
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**余談(妖精)
-残念ながら、エイチームのアイテム探しゲームは本作をもって終焉を迎えてしまった。コンピューターゲームにおける貴重なジャンルだけに惜しまれる次第…。
--その上Wiiウェア自体もサービスを終了してしまったため、現在は購入不可能なのも惜しまれる。