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アートオブバランス タッチ! - (2022/04/23 (土) 03:04:17) のソース

#contents(fromhere)
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*アートオブバランス タッチ!
【あーとおぶばらんす たっち】
|ジャンル|バランスパズル|&image(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/ead9e3a8c7faba7d4a64a90eb99e523687b665f2e2b6533633fc702cc6e3dc29.jpg,height=65)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|メディア|ダウンロード専売|~|
|発売元|アークシステムワークス|~|
|開発元|Shin'en Multimedia GmbH|~|
|配信開始日|2013年4月24日|~|
|価格|510円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|3箇所・オートセーブ方式|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|全部積むだけのシンプルルール|~|
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**概要
-3DSダウンロードソフトの大常連メーカー、アークシステムワークスからリリースされた作品。GBAの『Irdion 3D』やDSの『弾爵-ダンシャク-(原題:Nanostray)』などといった携帯機向けSTGに定評のあるドイツのデベロッパー、Shin'en社が開発を担当している。
-ジャンルとしてはバランス系パズルゲームに該当する。他ではあまり見かけないジャンルではあるが、ゲーム内容は至ってシンプルで分かりやすい。


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**ゲームルール
***ゲーム全体のルール
-''ゲームの流れ''
--本作には「アーケード」と「エンデュランス」の2つのモードが用意されている。各モードの詳細は下記参照の事。
---各モードプレイ中に特定条件を満たすと、「ミッション」という称号が付く。ミッションは総計で13種類あり。

-''ステージクリア条件について''
--画面内に指定された色んな形をした「ブロック」の数々を積んでいき、すべてを積み上げたと認識されればステージクリアとなる。
---下画面にブロックが置かれているので、上画面へとそれらを積む形で操作を行う。但し、ステージによっては、他のブロックを先に積まないと触れられないブロックもある。
---各ステージにはブロックを積み上げる為の「土台」が必ず配置されており、そこからどう積んでいけばいいのかがクリアへの課題となってくる。
---各ステージには重力の概念がある。ブロック積み上げのバランスが崩れ、重力に流されるままにブロックが土台の下(ステージによっては土台の上)に触れるとミス。
---ブロックをすべて積み上げると「3秒のカウント」が始まる。ミスしないままに3秒経過すればその時点でステージクリアとなる。
---タッチ & スライドでブロックを持ち上げ、スライドを離す事で持ち上げたブロックを離せる。十字ボタンもしくはLRXボタンでブロックの45度回転を行う。&br()アナログレバーとAボタンでも持ち上げ操作の代用が可能。Bボタンで持ち上げたブロックをデフォルトの位置に戻せる。
--一部には「特殊なクリア条件」を持つステージに遭遇する場合がある。
---「制限時間ステージ」…制限時間が定められているステージ。先述ミス以外でも、時間内にブロックを積み上げられないとミス。
---「高層型ステージ」…指定以上の高さまでブロックを積み上げなければならないステージ。先述ミス以外でも、指定の高さまで積み上げられないとミス。
---「先行ブロックステージ」…あらかじめ土台に一部ブロックが積まれている状態で始まるステージ。先述以外のミス条件はない。

-''ブロック・土台の種類について''

#region(ブロック・土台の種類一覧)

--''ブロックの種類''
---「ノーマルブロック」…本作における一般的なブロック。
---「重さ制限ブロック」…これの上にブロックを3つ乗せると消滅してしまう。ブロックを乗せる度に「緑 ⇒ 黄 ⇒ 赤」と変化していく。 
---「タイマーブロック」…これの上にブロックを乗せると、しばらくした後に消滅してしまう。
---「反重力ブロック」…これを他のブロックか土台に乗せると、ステージ内の重力が上下反転する。乗せる度に重力反転を繰り返す。
---「金色ブロック」…これ同士を接触させると、お互いが消滅してしまう。それ以外はノーマルブロックと同性質。

--''土台の種類''
---「ノーマル土台」…本作における一般的な土台。ステージによっては2台以上設置されている場合あり。
---「天秤土台」…必ず2台ペアで登場する。片方の土台にブロックを乗せると重力に従って落下し、もう片方の土台が上昇する。
---「反重力専用土台」…ステージの上に配置されている。反重力ブロックで重力を反転させた際、この土台でブロックを支えなければならない。

#endregion

***各モードにおけるルール
-''アーケード''
--本作におけるメインモード。全200ステージ構成。
---本モードではステージ集合体であるワールドが8つあり、そのすべてを完全クリアするのが最大の目的となる。
---ゲーム初期時では選べるワールド・及びステージに限りがあるが、ステージを順々にクリアしていけば選択できる範囲が広がっていく。
---ステージをミスしても無制限の再トライとなり、ゲームオーバー条件は定められていない。
--ステージ及びワールド別で「総プレイ時間」と「総ミス回数」が記録される。

-''ワールドについて''

#region(ワールド一覧)

--''ワールドの紹介''
---「ワールドA」…全31ステージ。ブロック・土台共にノーマルのものしか出現しない。
---「ワールドB」…全30ステージ。重さ制限ブロックが登場。
---「ワールドC」…全31ステージ。タイマーブロックが登場。
---「ワールドD」…全32ステージ。新たなブロックや土台はないものの、ステージの難易度は着実に上がっている。
---「ワールドE」…全31ステージ。天秤土台が登場。
---「ワールドF」…全31ステージ。反重力ブロック・反重力専用土台が登場。
---「ワールドG」…全32ステージ。金色ブロックが登場。
---「ワールドH」…全32ステージ。ブロックや仕掛けが総登場する最終ワールド。

#endregion

-''エンデュランス''
--エンドレスでスコアとクリア回数を競うモード。
---アーケードモードのステージがランダムで選ばれるので、それを順々にプレイしていく。3回ミスするとゲームオーバー。
--ゲームオーバー後は「ステージクリア回数」と「総スコア」が記録される。
---スコアに関しては難易度の高い(上位ワールドの)ステージ・かつ短時間でクリアするほど多く入る傾向がある。
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**評価点
-''バランスゲームとしての完成度高し''
--「積む楽しみ」と「考える楽しみ」の双方が堪能できる斬新なゲーム性。
---「''積み木感覚でブロックを積んでいき、すべてのブロックを積み上げるだけ''」 本作のゲーム内容はこの一言で語れてしまう。
---ブロックの操作は「持ち上げて、角度を調整して、離す」という直感的なもので分かりやすい。ゲームテンポも非常に軽快で、さくさくとゲームに熱中できる。
---非常に緻密な物理演算がされており、ブロックの置かれ方・積まれ方・バランスの崩れ方がリアルに表現される。それ故に「どう操作すればいいのか」というイメージが沸きやすい。
---難易度は全体的に高めだが、ステージ中においてランダム性が絡む要因は全くない。ミスしても即再トライが行えるので、いかなる難関ステージでも攻略パターンが確実に見えてくる。
--「直感的な操作性」「軽快なテンポ」「リアルな物理演算」「計算された難しさ」といった要素が絶妙に絡み合い、深い中毒性へと結びついていく。

-''たっぷり遊べる200ステージ''
--総計200ステージも収録されており、安価販売とは思えぬボリューム感を持つ。
---単純計算では1ステージあたり約2.5円分。やり応えのあるステージがこれだけ収録された上で510円という価格設定は、相当にコストパフォーマンスが高い。 

-''ハイセンスな和風デザイン''
--本作のデザインテーマは「西洋人がイメージした和の世界」というべきもので、独自の魅力に溢れている。
---各ステージは「水が溜まった花器の中に土台が設置され、その上からブロックを積んでいく」という、生け花を意識したデザインテーマとなっている。
---「花器の中で揺れる水面」「ブロックが崩れ落ちると水しぶきがはねる」「美しき和の花が背景として描かれる」など、そのデザインセンスのレベルは惚れ惚れしてしまう程に高い。
---各ワールド毎に特色のあるデザインカラーが用意されており、視覚的な意味での楽しみを持つ。また、BGM周りはデザインテーマとマッチした和風フュージョン系の楽曲が流される。
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**問題点
-''恐怖の反重力系ステージ''
--本作において最も凶悪な存在。それは''重力の反転''である。
---重力が反転すると、今までに積んでいたブロックが180度逆の重力に従って急激落下する。実物の積み木において、同様の現象が起きるとどうなるか想像して頂きたい。
---高い位置からブロックが落下すると、''バランスを保っていたブロックの安定感が崩壊しやすくなる''。&br()バランスが不安定となったブロックが反重力専用土台に衝突すると、非常に高い割合でブロックが崩れてしまい、問答無用でミスとなってしまうのがお約束。
---ワールドFはすべてのステージに反重力ブロックがあり、常に反重力との過酷な戦いとなる。実際、多くのプレイヤーは「''本作のラスボスはワールドF全般''」と断言する程。&br()ワールドHでも一部ステージに反重力ブロックが出現するが、ワールドFの過酷っぷりに比べればまだ可愛げのある方である。 

-''エンデュランスのランダム依存仕様''
--エンデュランスモードの出現ステージは完全ランダム。よって、''いきなり厳しい難易度のステージに出くわす事も数多い''。
---特に上記の反重力系ステージに遭遇しようものなら泣くしかない。おまけにどのステージであっても許容ミスは3回までしかなく、ステージ序盤でゲームオーバーなんて事も普通にあり得る。
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**総評
徹底的なまでの作り込みがなされており、黙々とプレイしたくなる完成度を誇るバランスゲーム界の良作。同ジャンル好きならば買って損はない一作。
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**余談
-本作の後に海外のWii U向けDLソフト『art of balance』が、2014年10月29日から日本向けにリリースされた。
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*アートオブバランス
【あーとおぶばらんす】
|ジャンル|バランスパズル|&ref(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/5bd7fc0f1fd2f4302257c602f1cc1c44d9d2e3af5f8931655c1ba4f648112fef.jpg, height=180)|
|対応機種|Wii U&br()Nintendo Switch|~|
|メディア|ダウンロード専売|~|
|発売元|アークシステムワークス|~|
|開発元|Shin'en Multimedia GmbH|~|
|配信開始日|【WiiU】2014年10月29日&br;【Switch】2018年10月18日|~|
|価格|【WiiU】800円&br;【Switch】1,000円|~|
|プレイ人数|【WiiU】1~5人 通信プレイ時2人&br;【Switch】1~4人 通信プレイ時2人|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
//|ポイント||~|
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**概要(Wii U・Switch)
-『アートオブバランス タッチ!』のWii U、Nintendo Switch版。グラフィックの進化の他、新しいモードの追加や複数人プレイにも対応。
-Switch版では新たなモード「無限モード」の追加や、設定変更が追加されてボリューム設定、操作感度、モーションコントロールを設定する事が出来る。
-海外ではPS4版もDL配信されている。((配信開始は2016年5月。Switch版はPS4版の仕様がベースになっている。))
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**評価点(Wii U・Switch)
-グラフィックの進化
--携帯機から据え置き機に変わったためグラフィックはかなり良くなっている。美しい背景がより一層美麗になり、更に視覚的に楽しめるようになっている。
-多人数プレイ対応
--3DS版は1人プレイのみ対応だったが、今作は全てのモードでWii U版は1~5人、switch版は1~4人で遊ぶ事が可能になっている。1人が遊んでいる時にいつでも参加できる。
--また、VSモードではフレンドVSプレイ、ワールドVSプレイが用意されており、フレンドVSプレイはWii U、switchのフレンドと、ワールドVSプレイでは世界中のプレイヤーとオンライン対戦が出来る。
-モードの追加
--順番にブロックを積んでいき相手がブロックを落としてしまうとこちらの得点となるタワーブレイクモード、相手より先にステージをクリアしていくVSモードが追加されている。
--3DS版にあったエンデュランスモードはサバイバルモードに名称変更された。
--Switch版では無限モードというものが追加されており、ブロックを崩れ落とさないようになるべく多く積み上げるモードとなっている。
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**問題点(Wii U・Switch)
-オンラインプレイはVSモードのみしか対応していないので、少し飽きやすい。
--せっかくサバイバルモードやタワーブレイクモードといったモードがあり、全て多人数対応しているというのに、そのモードでオンラインプレイをすることが出来ない。
---しかし、オンラインの人口が少ないのでこの一極集中は良い方向に働いているのかもしれない。

-アーケードモードのステージ数や内容、実績が一切変わっていない。
--アーケードモードは3DS版から変わらず8ワールド200ステージ。実績は3DSのミッションと内容が変わりない。
---実績に関してはSwitch版で改善され、実績が軒並み一新された他、無限モード関連の実績も追加されている。
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**総評(Wii U・Switch)
グラフィックが進化し、モードも増えてはいるが、ステージ数もステージ内容も変わりがないので3DS版を完全にクリアしてしまった人には物足りなく感じる所もある。

しかし今作から多人数プレイが可能になったので複数人でプレイする事で新しい楽しみ方が出来るかもしれない。