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パップ・ブリーダー - (2024/02/21 (水) 00:35:13) のソース

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*パップ・ブリーダー
【ぱっぷぶりーだー】
|ジャンル|育成シミュレーション|&amazon(B000069RT1)|
|対応機種|セガサターン|~|
|発売・開発元|サイ・メイト|~|
|発売日|1996年11月1日|~|
|定価|5,800円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|人を選ぶキャラデザ&br()あっさりエンディング&br()高評価の時もあった|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-5人の女神候補生から一人を選び、神達の使いである「パップ」達に指示を出して操り、ミッションをこなして女神を目指して行く。
-成年向け漫画家兼イラストレーター・李KPA氏をキャラクターデザイナーとして採用。彼は2種類の絵柄を使い分けるのだが、本作で使用しているのはポップではあるが「デッサンが崩れている」と言われるタイプの癖の強い絵柄である。

**システム
-プレイヤーは5人の女神から一人を選択する。
--女神は台詞や選択可能ミッション、ボムである奇跡の効果が異なる。奇跡の効果が極端に異なるのだが、好みで選んでも何ら問題ない。

-その後、プレイヤーが操る事になる5種類各4匹のパップから5匹を選ぶ。
--パップ達の性能はランダムで決定される。足が速い・攻撃が強い等の特徴も表示されるが、詳細なステータスは不明。

-ミッションを選択後、パップ達に指示を与えてミッションをこなして行く。
--パップ達には「移動方向・アイテム使用・叱る・誉める」のコマンドが選択できる。パップには女神との友好度が設定されており、友好度が低いと指示を聞いてくれない。
---逆に言えばそれしか出来ない。具体的に「この敵を攻撃しろ」といった指示はできず、対象にしたい敵の方向へ歩かせて、パップ本人が気付いて殴るまで待たなければならない。

**評価点
-パップ達に明確な指示を与えられないのはヤキモキするが、そのまともに指示を聞いてくれないパップ達を駆使して攻略して行く過程は妙にハマる。徐々に言う事を聞いてくれるパップはそのデザインも相まってなかなかに可愛らしい。

-ミッションの内容は戦闘が主ではあるのだが、桜の精をつれまわして花を咲かせる・木に色を塗る・太陽をどついて目覚めさせる等バリエーション豊か。

-女神のメインイラストは賛否が別れるものの、ミッション中に表示されるデフォルメの女神は普通に可愛い。
--パップの行動により笑ったり喜んだり困ったりと、リアクションの一つ一つがアニメーションになっており、良く出来ている。

-放牧的なBGMは中々優秀。特別高く評価するような声は聞かないが。

**問題点
-キャラクターグラフィックが極端に人を選ぶ。
--デッサンが崩れているとも言えるし、80年代初期アニメ風の顔をしている女神達は、正直好みが分かれるところ。

-ミッションは経過時間や攻略具合等で5段階に評価され、最終的に総合評価が高ければ女神候補生は晴れて女神になるエンディングを迎えるのだが、一枚絵が表示されて女神が現在の環境を少し喋って終わり。
--女神の台詞はウインドウに表記されない。音量が小さいと聞き取り難く、更にスタッフと思われる声優達の滑舌もそれほど良いわけではない。
---ただ、ミッション中に表示される女神の挙動は細かく、棒読みセリフも慣れてくると癖になり、やりこんでいるとこれはこれでかわいい。

#co(){
-そして何より、これらの情報をまとめるセーブデータの容量が驚きの90。ちょっとしたRPGほどある。
--『プリンセスメーカー2』の容量が28、本体デフォルト最大容量が463である事を考慮するとこの容量は異常。そんなにデータが必要か?
}
#co(){{
SSのセーブで容量90は全然大きくないのでコメントアウト。総評も該当部分を消しました。
}}
#co(){{
↑↑ゲーム内容はともかく、5体のパップのランダムステータスを保存するのに容量食ってると思われ、仕方ないかと。
}}

**総評
 一応セガサターン系の雑誌で高い評価を得ていた時もあったが、見た目のハードルの高さ・あっけなさ過ぎるエンディングが足を引っ張る。不可思議な魅力を持っているゲームではあるのだが、メーカー共々多くのソフトの中に埋没していった。