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ガールズRPG シンデレライフ - (2022/09/05 (月) 10:54:13) のソース

*ガールズRPG シンデレライフ
【がーるずあーるぴーじー しんでれらいふ】
|ジャンル|ガールズRPG|&amazon(B005MWBWUI)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売元|レベルファイブ|~|
|開発元|ゲームドゥ&br()ハ・ン・ド|~|
|発売日|2012年3月8日|~|
|定価|4,980円|~|
|レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|&bold(){無駄に豪華なゲストキャラ達}&br()充実した経営要素&br()キャバクラ感はどうしても拭えず|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
自分のアバターを作成し、お客様とお話しを行いお客様を満足させる職業「ネオジェンヌ」となり、会社の社長やアイドル等と接客を行い会話を楽しむゲーム。~
同社からリリースされているキャバ嬢をテーマにした携帯アプリゲーム「キャバ嬢っぴ」のアレンジ移植作に当たる。

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**ストーリー
ネオ銀座、田舎から来たばかりの主人公にとって、まばゆいほど刺激的な街!~
そこに、ネオ銀座駅まで迎えにきてくれた世良くんと一緒に、これから生活する叔母さんの家に向かうことに。~
すると突然、頭に光る蝶が…?~
戸惑う主人公の前に、一人の女性があらわれました。~
「ここに来れば、本物の蝶に出会える」と告げます。~
そして、主人公に「キャッスル」とかかれた一枚の名刺を手渡しました。 


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**ゲーム内容
-接客の流れ
--今来ているお客から接客したいお客を選ぶ→ドリンクを注文→トークを盛り上げる(満足度のゲージによってフードオーダー)→お会計(満足度が100を超えれば成功)

-接客の内容
--相手の問いに合わせて三択で相手が満足すると思われる回答を選ぶ。
--三択のうち一つが正解というわけではなく良い・普通・悪いと三段階に分かれていたり、三択とも相手が満足する回答だったりと様々。
--場合によっては文字の並び替えを行ったりキーワードを探したりする。キーワードから相手へ話題を振ることも出来る。

-満足度バー
--上画面下部に満足度バーが表示されドリンクやフードを注文したり、接客で良い選択肢を選んだりすると、満足度が上がり、最終的に100を超えれば成功。100以上あげればボーナスが加算される。
--時には、満足度ゲージに「心の鍵」がかけられているときがあり、この鍵がかけられているかぎりそれを超えて満足度をあげることが出来ない。
--心の鍵を解くトークが出るのは大抵トークの最後あたり、答えは一つだけ、基本は一回勝負で心の鍵まで満足度があれば二回勝負
---三択だけでなく、言葉の並び替えやキーワード探しもあったりする。その時も一回勝負もしくは二回勝負

-お客によってそれぞれ好みの衣装や食べ物があり、それに合わせてコーディネイトや注文をすると満足度が上がりやすい。

-豪華%%だがカオスな%%コラボキャラが来店、接客を行える。パッケージ裏面にも載っているキャラの顔ぶれに、初見で抱腹絶倒する事間違いなし。
#region(コラボキャラ一覧(出典50音順))
|''キャラクター''|''出典''|''声優''|
|矢吹 丈|あしたのジョー|あおい輝彦|
|円堂 守|[[イナズマイレブン>イナズマイレブンGO シャイン/ダーク]]|竹内順子|
|鬼道有人|~|吉野裕行|
|伊藤開司|[[「カイジ」シリーズ>賭博黙示録カイジ]]|萩原聖人|
|速水真澄|ガラスの仮面|森川智之|
|矢島金太郎|サラリーマン金太郎|宮本大誠|
|千秋真一|[[のだめカンタービレ>のだめカンタービレ (DS)]]|関 智一|
|範馬勇次郎|範馬刃牙|乃村健次|
|タキシード仮面|[[美少女戦士セーラームーン>美少女戦士セーラームーンシリーズ]]|古谷 徹|
|ルパン三世|[[ルパン三世>ルパン三世シリーズ]]|栗田貫一|
|峰 不二子|~|沢城みゆき|
|喪黒福造|笑ゥせぇるすまん|大平 透|
……これって「ガールズ(女性向け)RPG」だったはずですよね?
#endregion

ナレーションは森本レオ氏が行っている。

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**評価点
-お店に行く前に街を歩き回るのだが、接客に必要な幸せ度及び魅力値を高める為にエステに通い、フィットネスクラブで汗を流し、美味しいレストランで食事して帰りにデパートで服やアクセを眺め…~
攻略上必要なこのルーチンワークがセレブ気分を味わえるよう上手く味付けされている。

-主人公の周りのキャラもお客も個性的なキャラばかり、不愉快なキャラはほぼ存在せず。初対面の会話で不愉快と思うキャラも攻略していくうちに良く見える。

-アバターは着せ替えができる。
--そのアイテム数は服、アクセサリー、髪型、化粧など合わせて1,000以上。
--服は上下で一セットとなっているのが残念なものの、ドレスに和服にカジュアル系コスプレ系にと豊富。髪の色と型の多彩さに至っては、同時期の着せ替えゲーの中でトップクラス。
--化粧をちょっと変えるだけで全然印象の違うキャラになり、コーディネーションを組み替えるだけでも充分単一のゲームとして遊べるレベル。

-オリジナルキャラのお客様はキャラ数、テキスト量ともに豊富。
--イケメンアイドルや気難しい老地主、アラブの富豪等バリエーションが広い。会話パターンが多く内容にランダム性がある為、この手のゲームとしては比較的攻略がパターン化しにくく緊張感が保てる。
--会話も重要だが、接客はお客の好みを研究しコーディネートを合わせ、エステやフィットネスで魅力を高めるのがキモ。満足度を高める事でフィーバー状態となり、超高級な酒をオーダーさせる事が出来る。~
普通にやったら数十万だがフィーバー連チャンすれば客単価数百万、一晩で一千万以上の売り上げを叩きだせる。何故かお客さまも普段以上に大満足で皆が幸せ。これぞスーパーネオジェンヌ。接客は攻略性が高く爽快感があるシステムになっている。

-コラボキャラが多数でるがどれも原作のイメージを壊さず、シンデレライフの雰囲気も壊していない。コラボキャラの原作が好きな人にも満足できる出来になっている。

-買い物して外に出たときにお店ごとにデザインが違う紙袋を持っていたりと芸が細かい。

-イベントやアイテムの取りこぼしがあってもちゃんと最終章でも全て取れるようになっている。

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**問題点
//-大元の設定やゲーム内容は原作である『キャバ嬢っぴ』からほぼそのまま流用されている。
//--移植に当たってはレーディングが''CERO:C''となっており女児の手には届かないようになっている事、プレイヤーの肩書きやゲームのストーリーにも変更を加えている事で、水商売的なイメージを押し出さないようにアレンジする事で配慮している。
//--その一方で、店で注文するドリンクの物価がかなり高いなど、根本的なところに対する変更が加わっていないため、原作ゲームのテーマがテーマだけに、初見の人にはやましいゲームという印象を与えてしまっている感も否めない。
//--キャバ嬢というテーマに既存のRPGの枠組みを当てはめた構成であり、RPGという単語の本来の意味や「キャバ嬢になりきる」という意味合い的にも、移植版におけるタイトル中の「RPG」という単語も決して間違いではないが、内容が内容なので一般的なRPGと同じものを期待すると肩透かしを食う。~
//移植版が初プレイの新規プレイヤーにも内容がもっとわかりやすく伝わるタイトルにした方がよかったかもしれない。
//ゲームそのものの問題点はないのでCO

-洋服やアクセサリー等のアイテムが多数あるものの検索機能がない。アイテムを購入するときにまとめ買いが出来ない。
--服を着るときはコーディネイトが保存出来るのでそこまで困らないのだが、アイテムを買うときはかなり面倒。特に髪はカラー・型別にそれぞれ分かれているので一番面倒。

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**総評
キャラゲーとして非常に丁寧で隙のない作り。ネオジェンヌはキャバ嬢以外の何物でもないが、設定や世界観は実にメルヘンで生臭さを上手く払拭している。~
ネタゲーと捉えられがちな本作だが、堅実な内容でプレイ者からの評価は高い。