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カタヌキ - (2023/11/15 (水) 18:52:25) のソース

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*カタヌキ
【かたぬき】

|ジャンル|お祭り堪能ゲーム|&image(http://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/ktnj/img/ds.jpg,height=160)|
|対応機種|ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)|~|
|発売元|Gモード|~|
//|開発元||~|
|配信開始日|2009年11月25日|~|
|定価|200DSiポイント|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|3種類の縁日ゲーム(?)を収録&brカタヌキの名を騙った何か|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
旧データイーストのゲーム権利の一部((SNKプレイモアにとっての旧SNK作品のように全体ではない。『ヘラクレスの栄光』シリーズや『空牙』シリーズなど一部はパオン・ディーピーが、『探偵 神宮寺三郎』シリーズはアークシステムワークスが所有という具合に分散している。))を持つ事で知られるメーカー「Gモード」がリリースしたDSiウェアソフト。~
元々は同社が運営する携帯サイト「Get!!プチアプリ」内のゲームアプリ『[[想ひでシリーズ お祭りづくし>G-MODEアーカイブス10 想ひでシリーズ お祭りづくし]]』をベースに作られており、縁日を題材とした10種類のミニゲーム((ただし、アプリ版には縁日と関係の薄い「餅つき」ゲームが含まれている(一応お祭りで餅をつく地方もあるが、メジャーとは言い難い。)等の問題点がある。))の中から本作は「カタヌキ」「ヨーヨー釣り」「ソース煎餅」の3種類が抜粋されて収録されている。~
ジャンルとしては「縁日の定番遊戯を再現したミニゲーム集」に該当する。~
オートセーブ方式。Aボタンとタッチの両操作に対応。十字キーはミニゲームセレクト時以外では使用しない。
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**主なルール
以下、「カタヌキ」「ヨーヨー釣り」「ソース煎餅」のミニゲームルールを紹介する。~
ゲーム初期時ではカタヌキしか選択できないが、特定条件を満たすと残り2ゲームも選択可能となる。~
操作はAボタンで行う想定した表記をしているが、「下画面のどこかをタッチする」事でも同様の操作が可能。

***カタヌキ
-カタヌキプレイの前に「5種のカタヌキを自由に選んでプレイするモード」か、「ランダムで選ばれたカタヌキを連続プレイするモード」のいずれかを選択できる。
--前者は「成功失敗に関係なくカタヌキを終えれば終了」となる。その後は再度好きなカタヌキを選んで、任意で終えるまでは何度でもプレイできる。
--後者は「カタヌキ成功で次のカタヌキへと進み、失敗すると終了」となる。このモードもプレイ制限はないが、前プレイ途中からのコンティニューはできない。

-画面左側には「パワーゲージ」があり、その中に「緑ゲージ」がパワーゲージ内に覆われた形となっている。緑ゲージは常時上下へと動き、ゲージの大きさが変動している。
--パワーゲージ内には「バー」が表示されており、Aボタン押しっぱなしで上位置へと動かす事ができる。ボタンを離すとバーが下位置へと落ちていく。
--バーを調整して、バーが緑ゲージの中に収まる状態をキープしなければならない。キープを誤ってしまうと、下記の失敗条件へと繋がってしまう。
--カタの削りは自動的に行われる。失敗せずに特定時間が経過すればカタヌキ成功となる。
--緑ゲージからバーが外れると、「耐久度」というパーセンテージが徐々に減っていく。耐久度が尽きると失敗となってしまう。

-連続モードの場合、次のカタヌキに進んでも耐久度は継続されたままとなる。耐久度を回復させる手段はない。
--自由モードの場合は「カタヌキ成功までに残された耐久度(最大100%)」、連続モードの場合は「完全に削れたカタヌキの数」がスコアとして記録される。

***ヨーヨー釣り
-画面中央に5色のヨーヨーがランダムで左側方向へと流されている形となっている。各ヨーヨーは移動スピードが様々であり、上側・中央側・下側の不特定位置へと流れる。
--Aボタンで画面上の左右側へと動いている「釣り針」を投下できる。投下後に触れたヨーヨーは釣り上げられ、成功取得数としてストックされる。
--ゲーム開始前に「●色のヨーヨーを釣れ」という指示があり、必ず指示されたヨーヨーのみを釣り上げなければならない。
--ヨーヨーを10個釣り上げると、画面左側・もしくは右側から''「クワガタ」が釣り針の下付近に定期出現する。''釣り針・及び釣り上げ中のヨーヨーがクワガタに触れると即失敗となってしまう。
--また、「指示されていないヨーヨーを釣り上げてしまう」「釣り針を投下したのにヨーヨーを釣り上げられずに空振り」も即失敗となってしまう。
--「失敗するまでに釣り上げたヨーヨーの数(最大100個)」がスコアとして記録される。

***ソース煎餅
-画面左側に「パワーゲージ」があり、その中に常時上下へと「緑ゲージ」が変動している。Aボタン押しで緑ゲージを止める事ができる。
--緑ゲージを止めると、「針」が下位置にある15枚重ねの「煎餅」へと刺さる。針の刺さり方は緑ゲージの位置によって決まる(ゲージが低いと少なく、多いと沢山刺さる)。
--「○○枚以上(以下・ジャスト)の煎餅を刺せ」「好きなだけ刺せ」という指示があり、この指示通りの刺さり方を行えば成功回数がカウントされる。~
以上・以下系の指示においては、ジャストで煎餅を指すと「パーフェクト」という回数が成功とは別にカウントされる。好きなだけ・ジャスト系の指示は失敗しない限りパーフェクト扱いとなる。
--上記の指示を成功できなければ即失敗。あまりにも緑ゲージの位置が高い状態で止めてしまうと、''煎餅が置かれた台座にまで''針が刺さってしまい、前述同様に即失敗。
--「失敗するまでに達成した成功・及びパーフェクト回数(共に最大100回)」がスコアとして記録される。
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**問題点
-''縁日ゲームになっていない''。
--「ミニゲーム3種類」という時点で薄々嫌な予感がするが((同じ縁日ネタの『縁日の達人』がミニゲーム9種類+占いで「内容が薄い」と言われるほど))、本作はそれ以前の問題として「縁日のミニゲーム集」なのに、どうみても''3種類共に縁日とかけ離れているゲーム内容''である。

-表題にもかかわらず''カタヌキの名を騙った「何か」''
--"DSでプレイするカタヌキ"なのだから「タッチ操作でカタをなぞっていく」的なものを想像する方が大多数だと思われるが、実際は「パワーゲージ内でバーを調整していくだけ」「カタの削りはオート進行」という意味不明な代物。''全然カタヌキをしている感じがしない''。
--概要にある通り、元々はボタン操作しかできないフィーチャーフォン向けに作られたゲームをそのまま移植しているため、画面をなぞったり画面上の一点をついたりする操作ができないのである。
--DSゲームで期待される操作感覚とのずれがあまりにも大きいことも、クソゲー感を増大させる一因であろう。
--パワー調整がゆるいので、普通にプレイすれば成功するのは非常に容易い。と同時に早い段階から「''何が楽しいのだろうか?''」という虚しさも覚えてしまう。

-''退屈すぎるヨーヨー釣り''
---"DSでプレイするヨーヨー釣り"なのだから「タッチ操作で釣り針をヨーヨーの輪っかに引っ掛けていく」的なものを想像する方が大多数だと思われるが、これまた全然別物である。
---「勝手に左右へと動く釣り針を下に降ろし、ヨーヨーに釣り針が接触すれば即釣り上げてくれる」という"それっぽくない"操作。''まるでゲーセンのクレーンゲームである''。~
しかも、「ヨーヨーの"輪っか"自体が存在せず((釣り針が「ヨーヨーに触れさえ」すれば、釣れた事になる。例えるならば「磁石のS極とN極」の要領で釣れる。))、釣り針が水に濡れると釣り辛くなる概念もない」と、原物のリアルさが全く再現されていない。
---ヨーヨーの動きがワンパターンなので、普通にプレイすれば何度でもヨーヨーを釣り上げられる。と同時に「''何を釣っているのだろうか?''」という虚しさも覚えてしまう。
---しかし、途中からクワガタによる妨害が頻繁に入る為、''プレイ時間だけは無駄に長引く''。おまけに凡ミスだろうが即失敗(ゲーム終了)となる理不尽さ。~
そもそも、「''何でヨーヨー釣りの最中にクワガタが現れるのか?''」という疑問も沸く。クワガタが妨害する縁日ゲームなど、ヨーヨー釣りでなくとも存在しない。難易度上昇の為であろうが、もう少し縁日らしい仕掛けがあっただろう…

--''誰得遊戯なソース煎餅''
---「ゲームでやる題材じゃない」と思われる方も多いだろうが、実際その通りである。何故3種類目のミニゲームが煎餅の針刺しなのか…?
---難易度は3種類中一番高い。というのも、早い段階から「○○枚ジャストで刺せ」という指示があり、''上下するパワーゲージだけを頼りに''調整を行わなければならない為である。~
また、ゲージには色の変動や目盛りの表示などはない。そのため目分量のみで指示に従わねばならないのである。

-ミニゲーム集として見ても極薄
--プレイできるミニゲームは3種類(+ 軽いおまけ)のみ。''それ以外は一切無い''。
---移植元である『お祭りづくし』は10種類のゲームが収録されている上、「想ひで」と呼ばれるトロフィー収集要素があり、''その数なんと100種類''。また、一定条件を満たすとエンディングも発生する等、本作より遥かに濃厚なボリューム。
---ゲーム性こそ薄めながらも、最低限の数のミニゲームは収録されていることに加え、何より手軽な形で''お祭りの雰囲気を堪能できる''として好評。
---同じGモード製のDSiウェアソフトとして『[[10秒走]]』や『[[鳥魂 チキン度診断]]』があるが、これらと比べても作りがやっつけすぎる。~
前者は「暇潰しとしては適任であろう50のステージが楽しめる」し、後者は「薄いながらも"さっぱり"と短時間プレイが楽しめる」内容であった。

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**評価点
-縁日の雰囲気は上手く再現できている方。
--ゲーム画面には3種類のミニゲーム以外にも、背景として「焼きそば」「りんご飴」「射的」「金魚すくい((屋台の位置が画面からはみ出しており「金」としか表示されていないが、おそらく金魚すくいの屋台であると思われる。))」の屋台が表示されている。
--また季節が順に流れていく要素もあり、四季に応じて異なるお祭りの中を歩くことができる。
---ただしアプリ版の時点で存在していた演出なのだが。

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**総評
収録された3種類のミニゲームすべてが「''縁日ゲームらしさが再現できていない''」「''純粋にゲームがつまらない''」という致命的欠陥を抱えている。~
「''カタヌキが遊べると期待してDLしたが、実際は原型をとどめていない3種のショボいミニゲーム集だった''」というガッカリ感が凄まじい一作。~
移植元となるフィーチャーフォン版と比較しても大幅にボリュームダウンしており、単純な劣化移植となっている。~
もう少し丁寧にオリジナル版を再現できていれば、評価はまるきり違ったことだろう。~
正直200DSiポイントで本作をDLする位ならば、他のGモード作品・もしくは別メーカーのDL作品を購入した方が有意義な時間が過ごせていただろう。
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**余談
-ニンテンドーeチャンネルの評価は☆3と最底辺クラス。
--初稿作成時点での評価。満点は☆5。☆3というのは相当な悪評作品でなければまず付けられない。かのKOTY受賞作『[[パシャットバシット~Whack A Friend~]]』ですら☆3.5と本作よりも上。
//脚注の中ではリンクが機能しません。ただこの場合、単純にリンクのみを削るよりも丸ごと外に出した方が適切な内容と判断し、脚注の中身を普通の枝コメントとして独立させました。

-移植元である『想ひでシリーズ お祭りづくし』もG-モードが展開するフィーチャーフォン向けゲームアプリの移植シリーズ『[[G-MODEアーカイブス>G-MODEアーカイブスシリーズ]]』の一つ『[[G-MODEアーカイブス10 想ひでシリーズ お祭りづくし]]』として2020年8月6日にNintendo Switchで配信された。