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ジェットでGO! ポケット - (2023/02/01 (水) 23:16:25) のソース

*ジェットでGO! ポケット
【じぇっとでごー ぽけっと】
|ジャンル|旅客機操縦ゲーム|&amazon(B000BV92NO)|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|
|発売・開発元|タイトー|~|
|発売日|2005年12月15日|~|
|定価|4,800円(税別)|~|
|廉価版|エターナルヒッツ&br;2007年9月27日/2,380円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|''処理落ちのオンパレード''&br「充実したオプション」の再来&br初代にも劣るシステム&br''「資料集としては」大きな価値アリ''|~|
|>|>|CENTER:''[[電車でGO!シリーズ・関連作品リンク>電車でGO!シリーズ]]''|

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#contents(fromhere)
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**概要
JALから正式に許諾されたデータを使用した旅客機操縦ゲーム『JETでGO!』シリーズの3作品目。~
PVでは前作である2同様、いかにも本格的なフライトシムゲーであるかのように宣伝されていた。~
PSPで出る事もあり、ファンからは期待があったのだが…。

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**ゲームモード
''フライトモード''
-通常のフライトモード。離着陸をこなし全5ステージをクリアしていく。

''トライアルモード''
-好きな空港・シチュエーションを選択して、得点を競うモード。

''リプレイ''
-保存したリプレイを、予め収録されている曲を選択して閲覧するモード。

''フライトガイド''
-2005年現在現役のJALグループの旅客機の情報やゲーム内に登場する空港の情報と言った基本的な事から、更にBLUE SKY監修のお土産情報も見ることができる。

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**ゲームの流れ
-1.モードを選択して機種を選択し、操縦モードを選択する。
--最初は副操縦士席でのみプレー出来るが、後述の条件を満たせば機長席でもプレーが出来るようになる。
-2.空港を選択して、フライトを選択する。
-3.着陸滑走路を指定して、フライト開始。
-4.指定されたマーカーに沿って、指定された制限時間内に着陸。マーカーを無視すると制限時間が減少する。なおマーカーは実在に忠実。


-以下のミスを犯せば即ゲームオーバーである。
--滑走路以外の地点に墜落する。
--ピッチ角が25度以上、バンク角が35度以上。
--高度30,000m以上に達してしまう。その高度に近付けば警告音が鳴るのである程度察する事は可能。
--制限時間が0になる。

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**問題点

''本作の問題点は、主にボリューム不足も甚だしい点に集約されている。''
-前作まであったタキシング(地上の移動)、スポットイン(駐機)、スポットアウト(出機)、クルージング(巡航)が出来なくなり、離着陸をするフライトモードと機体解説や空港解説だけになってしまった。~
いくら携帯機で、かつPSP発売からまだ1年程しか経ってない時期のゲームとは言えどもボリュームが無さ過ぎである。
--その為隠し機体を出現させるには、フライトモードを何度もする作業をする羽目に。~
そして計5時間程度やれば、隠し機体を全て出せてしまう為、やはりボリューム不足も甚だしい。
---この部分は当初、レビューサイトで不満点として一斉に書かれたが、後の方になるにつれて「短時間でプレイする分には問題無い」と書かれるように。だからと言って作業である事は否めないが。

''前作までに収録された要素の一部が未収録''
-前作までにあったYS-11が収録されていない。

''オプションの体を成していないオプション''
-オプションは''操縦桿とラダーのキーアサイン入替設定のみ''と言う『[[デス様>デスクリムゾン]]』も真っ青な充実したオプションぶり。
--それぞれ方向キーとアナログパッドで操作する動作を入れ替えるだけ…であり、キーコンフィグとしてもあんまりである。

''少なくともPSP-1000では処理落ちが酷い。''
-そもそも当時のPSPは1000番台しか発売されてなかった上、時代が時代なだけにメディアインストールも無いので、これはどうやっても回避不能だった。
--現在ならPSP-1000以外で離着陸を楽しむ分には問題無い。

''バグ''
-空港の施設の当たり判定が無く、貫通してしまうと言う致命的なバグがある。

''シリーズ共通の問題点''
-前作同様、勝手に逆噴射(要するにブレーキ)される。
-どんなに急角度で着陸しても墜落しない。

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**評価点
-機体グラフィックはPSPにしては頑張っている方である。エンジンのファンの回転やフラップの動きも忠実に再現され、車輪も出る。
--しかしレビューサイトではPS2から進化していないと言われてしまっているのも。

-旧塗装やJTA塗装、737のJALエクスプレスの塗装が収録されている(公式アナウンス無し)。

-機体解説や空港解説が見られる。''ゲームと無関係だが資料集としては大変重宝出来る''。今作の存在価値を保てている最大の要素だろう。
--しかも機体コードを入力して検索も出来る本格仕様であり、尚更資料集として活用出来る。

-機長視点は健在(条件付きで、空港の着陸で99点以上出す事。マニュアル操従で無いと速度超過に引っ掛るので無理)。

-ZUNTATAによるBGMは好評。OPムービーも好評。

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**総評
PSで発売された初代『JETでGO!』に負けるボリュームの薄さはPSP初期である事を差し引いても擁護するには無理があるとしか言いようがない。~
いくら携帯機とは言え、無駄な所を削ってそれをゲームシステムにリソースを割り振る事自体は出来た筈だろう。~
もう少し作り込めば何とかなったのかもしれないだけに非常に残念な出来である。

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**余談
-パッケージ裏に赤文字で''&color(red){この商品ではタキシング、スポットイン、スポットアウト、巡航はプレイすることができません。}''と書かれている。~
出来ない事をパッケージ裏に潔く書いている事は、宣伝詐欺をしていない分だけまだ良心的と言える。
--だからと言って手を抜いて良いかと訊かれれば、残念ながら答えは当然ノーである。

---一方で、アーケードのランディングシリーズ4作は離陸と着陸のみの内容であるため、主に離着陸をメインに楽しみたいアーケードシリーズのファンは本作を好意的に評価し、本作こそ事実上のシリーズ5作目と考える者もいる。逆にPS2版はタキシングなどで色々とダラダラと長いだけで、好みに合わないという声も少なくない。

-エアバスA300-600Rのグラフィックがボーイング767-300にウィングレット((主翼の先端に付いている小さな翼。空気抵抗を減らし、燃費を向上させる効果がある。))を付けただけと言われていたが、そんな事は無い。~
見れば分かるが、側面のドアの配置が全然違う配置だからだ。