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サンライズ ワールド ウォー from サンライズ英雄譚 - (2024/04/17 (水) 20:43:18) のソース

*サンライズ ワールド ウォー from サンライズ英雄譚
【さんらいずわーるどうぉー ふろむ さんらいずえいゆうたん】
|ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B0000A1WKJ)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|バンダイ|~|
|開発元|サンライズインタラクティブ|~|
|発売日|2003年9月25日|~|
|定価|7,140円|~|
//|プレイ人数|人|~|
//|セーブデータ||~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|何もかも中途半端すぎ&br()もはやクロスオーバーの欠片もない&br()バルディオスも真っ青なぶつ切りシナリオ|~|
|>|>|CENTER:''[[サンライズ英雄譚シリーズリンク>サンライズ英雄譚シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
サンライズインタラクティブの悪名高いクロスオーバー作品「サンライズ英雄譚」の第三作。~
//シリーズ自体の概要は各シリーズ記事が既にあるのでカット

**システム
-戦闘システムの基本は過去作とほぼ同じ。
--ただしフィールドが広くなり、ユニットの移動に対する自由度が増したことで戦略性も向上している。

**参戦作品一覧
#region
|作品名|備考|
|機甲世紀Gブレイカー|ゲームオリジナル|
|機動戦士ガンダム 逆襲のシャア||
|機甲戦記ドラグナー||
|蒼き流星SPTレイズナー||
|戦闘メカ ザブングル||
|GEAR戦士電童||
|THE ビッグオー||
|カウボーイビバップ||
|機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|未映像作品、キャラクターはケネスのみ|
|機動武闘伝Gガンダム||
|ママは小学4年生||
|銀河漂流バイファム||
|鎧伝サムライトルーパー||
|ブレンパワード|勇のみミッションモード限定|
|機動戦士ガンダム|ミッションモード限定|
|機動戦士Ζガンダム|ミッションモード限定|
|機動戦士ガンダムΖΖ|ミッションモード限定、機体はキュベレイMk-IIのみ、キャラクターはプルとマシュマーのみ|
|機動戦士Vガンダム|オープニングムービーでV2ガンダムが確認されていたが、ミッションモード限定|
|新機動戦記ガンダムW Endless Waltz|ミッションモード限定|
|機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|ミッションモード限定|
|聖戦士ダンバイン|ミッションモード限定|
|重戦記エルガイム|オープニングムービーでエルガイムが確認されていたが、ミッションモード限定|
|装甲騎兵ボトムズ|ミッションモード限定|
|機甲猟兵メロウリンク|ミッションモード限定|
|機甲界ガリアン|ミッションモード限定|
|太陽の牙ダグラム|ミッションモード限定|
|太陽の勇者ファイバード|ミッションモード限定|
|勇者特急マイトガイン|ミッションモード限定|
|勇者指令ダグオン|ミッションモード限定、白兵戦専用|
|勇者王ガオガイガーFINAL|ミッションモード限定|
|最強ロボダイオージャ|ミッションモード限定|
|巨神ゴーグ|ミッションモード限定|
|絶対無敵ライジンオー|ミッションモード限定|
|元気爆発ガンバルガー|ミッションモード限定|
|天空のエスカフローネ|ミッションモード限定|
|魔神英雄伝ワタル|ミッションモード限定|
|獣戦士ガルキーバ|ミッションモード限定、白兵戦専用|
|スクライド|ミッションモード限定、白兵戦専用|
このように参戦作品&bold(){だけ}はシリーズ最多となっている
#endregion

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**問題点
''まさかの打ち切りED''
-肝心のストーリーモードが手抜きとしか言いようがないほどの雑な出来。
--&bold(){前半は逆襲のシャアの話をほぼ丸ごと流用。}原作を知らなくても何ら問題無いくらいそのまんまである。
--サムライトルーパーのキャラはとあるイベントの戦闘シーンでしか使用できない。しかもそのイベントが終わると&bold(){主人公勢と絡むことなくフェードアウトしてしまう。}
--そのくせシナリオでは前述のサムライトルーパーをはじめ、死んだはずの人間が何の説明も無く再登場したり逆シャアでの世界でオリ組織がなぜかでしゃばったりとやたら伏線が多い。そしてそのほぼすべてが未解決のまま終わる。当然ミッションモードでも語られない。
--参戦作品で完結するのが序盤の逆シャアと最後に電童のアルテア関連くらいしかない。逆シャアは敵味方含めてのちに再登場するが。
---それ以外の敵はほぼ全てシナリオの中で自軍がどんなに勝利しようがは終始余裕綽々で振舞うまま終わるのでハッキリ言ってプレイ中の爽快感は感じられない。

-ストーリーは盛り上がってきたところでいきなり終了。
--''発売前には一言も触れられていなかったが実は2部作のうちの「前編」''。
---しかもラジオ番組『サンライズラヂオG』に出演したサンライズインタラクティブの人間が&bold(){「ストーリーモードが前編で、ミッションモードが後編」}と発言した事で、「後編が出るはず…」という期待も打ち砕かれた。
--そもそもミッションモードとは「本編クリアどころか描かれてない後半含めて終わった後の戦闘シミュレーション」。主人公以外の版権キャラクターも全員データである。
---アニメ展開で例えるなら「全24話のはずが12話でいったん話が終了。13話からは24話までなんの説明も無く終わったあと同じキャラが第一話から別の話をやる」事に相当する。''そういうのは普通後半とは言わない。''

-''37作品のクロスオーバーと言いながらストーリーに絡む作品はオリジナル作品を覗くと13作品。''
--パッケージのボトムズ(キリコ)すらまるで話に絡まない。一応別のキャラがオリジナルの敵組織員として出てくるが、とても絡んでいるとは呼べないほど僅かである。
--残りの作品はミッションモードで使うしかない。
---データの引継ぎはあるが当然本編未参戦の作品は能力も運用法も一から育てなくてはならない。版権敵中心の立場で戦うこともできるが同じことである。
--そもそも参戦作品のユニット自体、主人公機及びパイロットのみであとは申し訳程度の脇役という構成が多い。
---例えばビッグオーは本編に絡む作品の一つでありキャラもそれなりに目立つが、ゲームに出るロボットがビッグオー一体のみのため敵役のひとりのベックは本作ではWM乗りになっている((本編で唯一乗り換えシステムが有効に働いていると言えるが、専用のロボットくらい用意しても良かったのでは……))。
--白兵戦オンリーの作品に至っては本編に絡むのはサムライトルーパーのみで、あとの白兵戦はザブングルやレイズナー、Gガンダムといった作中で生身で戦う場面があった作品のみである。

-ストーリーモードはフルボイスなのだが、それが原因で問題が発生してしまっている。
--聖戦士ダンバイン関係の用語として&bold(){オーラ力(ちから)}が出てくるのだが、ダンバイン以外の作品のキャラが喋る際、&bold(){オーラりょく}と読んでいる事がある。ちゃんとチェックしろよ…。

-戦闘デモも原作の攻撃シーンが流れるだけと、やる気の無さが垣間見える手抜きの連続。

**評価点
-ストーリーモード自体は見所もある
--謎が謎を呼ぶストーリーにフルボイスで頻繁に絡むキャラ、別のアニメを合成させたムービーなど。
---&bold(){だからこそ、中途半端に話が終わることが残念なのだが……。}
--また、シリーズお馴染みの違う作品のキャラ達のコラボ絵はちゃんと挿入されている。

-BGMは意外と質が良い
--オリジナル曲や版権曲が用意されている。
---今作で作・編曲担当をした太田修司氏、nkis氏。後の『[[スーパーロボット大戦GC/XO>スーパーロボット大戦GC]]』『[[スーパーロボット大戦NEO]]』などでクオリティの高い作・編曲を行った人である。

-戦闘もユニットごとに特徴があり、それらをうまく使い分ける必要性があり戦略性もある。

-ゲームクリア後限定だが作品の枠を超えた乗り換えが可能になった。
--これにより『ママは小学4年生』といった戦闘に無縁な作品のキャラにモビルスーツやアーマード・トルーパーを乗り回させるといった遊びが出来るようになった。

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**総評
所々は決して悪くないがとにかく全てにおいて中途半端なゲームである。~
本作は発売前は多数の参戦作などで多くの媒体に期待をされていたが、いざ発売されたらその中途半端さからユーザーから大いに失望され、シリーズ及び制作会社への信頼を失わせるきっかけとなってしまった。

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**余談
-本作がこのような内容だからか、二次創作漫画ではゲームそのままパロディにするよりゲームとは関係ない世界観や好き勝手にキャラを使ったクロスオーバーが多かった。
-その後もサンライズインタラクティブは『バトル オブ サンライズ』((こちらはサンライズ英雄譚とは関係ない、地球を舞台にしたスパロボ風のストーリーである))などで相変わらずのものを出していたが2008年に解散している。