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にかくでスッシー - (2021/07/10 (土) 20:09:38) のソース

*にかくでスッシー
【にかくですっしー】

|ジャンル|二角取りパズル|&image(http://www.nintendo.co.jp/3ds/eshop/jncj/img/img_hard.jpg)|
|対応機種|ニンテンドー3DS(ダウンロード専用)|~|
|発売・開発元|アークシステムワークス|~|
|配信開始日|2013年2月13日|~|
|価格|400円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|スタンダードな二角取りパズル&br()本当に「ニ角取り」としかいい様のない内容|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
アークシステムワークが定期的にリリースしている3DSダウンロードソフトの一角。2012年9月にリリースされた『くるりんスッシー』の続編にあたる作品だが、ゲーム内容は全く別物である。~
公式サイトでは『ARC STYLEシリーズ』の1タイトルとして紹介されているが、ゲームタイトルにはシリーズの冠が付けられていない。~
前作(『くるりんスッシー』)にて念願の寿司店店長となったスッシーが、かつての師匠であるロボ店長から店舗繁盛の指南を受けながらも成長していくというストーリー設定。~
オートセーブ方式。

**主なルール
-本作は「ストーリーモード」と「フリーモード」の各モードがプレイできる。

***共通ルール
-ゲームの流れ・ゲームオーバー条件について。
--本作のゲーム内容はずばり「[[四川省(二角取りパズル)>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%B7%9D%E7%9C%81_(%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0)]]』そのものである。
---本作においては「皿に乗せられた寿司ネタ」(以下:ネタと表記)が、『四川省』でいうところの麻雀牌の役割となっている。
---「接触・もしくはニ角の線が引ける状態における、同種類ネタのペアを順々に消していき、すべてのネタ配置を完全消滅させる」のが各モードにおける目的となる。
--各モードのステージに設定された制限時間が0になるか、どうあがいても消せないネタが残ってしまう(詰み状態)とゲームオーバー。

-操作系統。
--本作はタッチペンとボタンの各操作に対応している。
---「タッチペン操作の場合」…選択したいネタをタッチすればそれを決定できる。
---「ボタン操作の場合」…十字ボタンでネタ選択、Aボタンでネタ決定ができる。
---「それ以外の操作」…Xボタンを押すと途中メニュー画面に移項できる。フリーモードにおいては、この画面から任意ヒント機能を使用できる。

-様々なスコアボーナスについて。
--本作では以下の条件を満たす事で、様々なスコアボーナスを獲得できる。

--「コンボボーナス」
---間を置かずに連続でネタを消していくと、コンボがカウントされる。これを蓄積すればスコアボーナスが得られる。
--「好物ボーナス」
---ステージ中は上画面に寿司ネタのコスプレをした「お客さん」がおり、ネタを消すと"それ"と同じ寿司ネタを食べていく。
---お客さんの寿司ネタコスプレと食べた寿司ネタが一致すれば、通常よりも高いスコアボーナスが得られる。
---上記のコンボカウンターが途切れてしまった場合、前にいたお客さんが帰ってしまう。その後は別コスプレのお客さんが来店し、以後ステージを終えるまでお客さんの顔触れが変わり続ける。
--「ステージクリアボーナス」(ストーリーモードのみ)
---ステージクリアをすると「ステージ内で残った制限時間・及び消した総ネタ数」の数値に応じたスコアボーナスが得られる。
---また、各ステージに設定された何かしらの指定条件((「ステージ内で○○コンボ以上のカウントを出せ」「制限時間○○秒以上を残してクリアしろ」など。))を満たせば、通常のステージクリアボーナスに加え「特別スコアボーナス」も得られる。
//↑文脈的に「恩威」ではなく、「恩恵(おんけい)」の方が妥当です。恩威では意味が通りません。
//>>おん‐い〔‐ヰ〕【恩威】恩恵と威光。温かい情けと厳しい態度。(goo辞書)
//こちらの都合により恩恵は削除しました(前の執筆では時間がなかったので編集できなかった)。書き方については以後気を付けます。執筆者

-ネタの種類について。
--メインとなるネタは以下の12種類がある。
---「マグロ」「イカ」「タコ」「エビ」「アナゴ」「タマゴ」「ウニ」「イクラ」「タイ」「サケ」「鉄火巻き」「かっぱ巻き」
---同じネタでも皿の色が違うとペア対象として見なされない((例えば「イカの赤皿・イカの青皿」のネタは、別のネタとして扱われる為、決定しても消す事ができない。))。皿には「赤い皿」と「青い皿」があり、それぞれのネタが違う皿で分かれているステージもある。&br()よって、実質的なメインネタの種類は「12ネタ × 2皿」で24種類、下記の特殊ネタも含めると総計で27種類のネタが存在する事になる。
--ネタの中には、以下の「消すと特殊な効力を及ぼす」ものがある。
---「赤だし」…制限時間が約10秒間停止し、停止中はコンボのカウント・及びケーキのヒント効果が途切れない効果。
---「アガリ」…アガリの周囲にある一部ネタを一斉消滅させる効果。
---「ケーキ」…一定時間の間、ヒント機能が付く効果。機能中は消せるネタ同士に光の印が現れる。

-実績について。
--ゲーム中に何かしらの条件((「ストーリーモードをオールクリアする」「ゲームオーバーになる」など。))を満たすと、それに応じた様々な「実績」((いわゆる「称号」みたいなもの。実績を得る度にトロフィー似の湯のみが入手(鑑賞)できる。))が獲得できる。
---獲得した実績はメニューのオプション設定内で確認可能。これをフルコンプする事こそが本作最大の目的といえる。

***各モードにおけるルール
-''ストーリーモード''
--スッシーとロボ店長のやり取りイベントを交えながら、全10ステージ構成のクリアを目指していくモード。
---各ステージはノルマ制となっている。配置されたネタをすべて消すと、ノルマが1消費された後に新たなネタ配置が出現する。&br()すべてのノルマを消化させればステージクリアとなる。なお、ノルマ数はステージによって異なる。
---ノルマクリアをすると、制限時間が特定量回復できる。それ以外の制限時間回復手段はない。
---ゲームオーバー後は何度でもコンティニューが可能。コンティニュー後は今までに稼いだスコアがリセットされ、該当ステージのノルマが初期化された状態での再開となる。

-''フリーモード''
--一切のイベント抜きで、全100ステージ構成のクリアをノンストップで目指していくモード。
---ストーリーモードとは違い、ノルマの概念はなくネタ配置をすべて消した時点でステージクリアとなる。
---ステージクリアをすると、制限時間が特定量回復できる。それ以外の制限時間回復手段はない。
---このモード限定の任意ヒント機能があり、全編通して3回までならば自由に消せるネタのヒント表示ができる。
---ストーリーモードに比べて1ステージにおけるネタ数が多く配置されており、100ステージ分をぶっ続けプレイしなければならない事も相まって、長期戦を要するのは必至となる。
---このモードでのコンティニューは一切できない。リトライはできるがステージ1からのやり直しとなる。

**特徴
-ごく平凡な二角取りパズル。
--ゲームとしては「それ以上でもそれ以下でもない二角取りパズル」としかいい様がない出来である。
---元が完成されたパズルゲームなので、これ以上のゲーム性を加える必要がなかったのだろう。良くいえば王道、悪くいえばありがちな二角取りパズルというべきだろうか。
---ゲームテンポは至って軽快であり、ストーリーモードのイベントは早送り可能なので、無駄なウエイトに悩まされる問題がほぼ皆無なのは嬉しい。
---消えるネタの位置を把握すれば、とんとん拍子で消していける操作性の良さも美点。タッチペン操作で行えば、よりスピーディなクリアができやすい傾向にある。
---コンボカウンターなどのシステムに関しては、要は「早く消していけば好成績に繋がる」だけの話なので、システムを深く意識する必要はあまりないと思われる。

**評価点
-可愛らしいスッシー達のゆるゆるイベント会話。
--可愛らしいキャラクターデザイン。
---ネッシーコスプレ(?)の上に寿司職人服を着せたスッシーの容姿が可愛い。ちょっと未熟でありつつも、店のために努力を尽くすスッシーの健気さに萌える(?)。
---親方気質・売り上げ主義なロボ店長の威厳さが変てこ可愛い。「つまみ型アームのロボが寿司握れるのか?」なんて突っ込みはしてはいけないのだろう。
---全員が寿司ネタコスプレのお客さんの外見がかなりシュール。「コスプレと同じ寿司ネタを食べる」というのは、新種の共食いなのでは…。多分気にしちゃ負けだろう。
--スッシーとロボ店長との会話のやり取りがまったりとしていて和んでくる。
---イベント内容の淡々加減故にさほど面白みがある訳ではないが、寿司職人には到底見えない2人が会話する様は独特の雰囲気を醸し出している。

-和風なるBGM・ボイス演出がいい感じ。
--例によって楽曲はあまり多くないものの、和風ポップ調BGMの数々がゲームの邪魔にならない程度にゲームを盛り上げてくれる。
--ネタを消していく度に「へいらっしぃ!」「寿司食いねぇ!」など、粋な江戸っ子親父ボイスが聞ける演出もイカしている。

**問題点
-難易度はやや高い部類。
--ノルマ(ステージ)クリア以外で制限時間を回復させる要因がないので、ネタ消しに詰まるとクリアがきつくなってくる。
---制限時間そのものは比較的長めに設定されてるものの、詰まりを複数回繰り返すと、それが直接タイムロスに繋がってしまうのが厳しい。
---特に全ステージを通してネタ配置が多いフリーモードは、些細なタイムロスがゲームオーバーに近づいてしまう原因となる。
--"皿色が違う同じネタ同士"はペアとして扱わない為、「ネタの見た目は同じなのに消えない」という混乱を招きやすい。
---本作における最大の苦戦要因はこれだろう。この辺は何度もプレイして、見極めの慣れを身に付けなければどうしようもない。

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**総評
二角取りパズルとしての完成度は純粋に高く、よほど肌が合わないのでない限りは無難に楽しめる作品だと思われる。~
ただ、二角取りパズル以上のものを求めるのはお勧めできない。