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お宝ハンター サブマリンキッドの冒険 - (2023/09/18 (月) 10:31:43) のソース

*お宝ハンター サブマリンキッドの冒険
【おたからはんたー さぶまりんきっどのぼうけん】
|ジャンル|海洋冒険アクション|&image(https://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/k3nj/img/ds.jpg,height=200)|
|対応機種|ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)|~|
|発売・開発元|トムクリエイト|~|
|配信開始日|2010年10月6日|~|
|定価|200DSiポイント|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|お宝探しの海底探索アクションシューティング&br()ゲームバランス若干大味・長期戦になりがち|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
定期的にニンテンドーDS(3DS)のダウンロードソフト配信を行っているトムクリエイトがリリースした一作。~
ジャンル的には横スクロールによる任意型アクションシューティングゲームに該当する。~
顔付きのコミカル潜水艦「サブマリンキッド」を操り、敵などの妨害を避けつつも海底に沈むお宝を回収していくストーリー設定。

オートセーブ方式。DS本体の上下二画面が繋がった状態でのゲーム表示となるが、自機が操作できる範囲は下画面のみとなる。


**特徴
-スピードランか金塊コンプか…?
--本作はその遊び方によって、二通りのプレイスタイルが味わえる。
---「とにかく速くクリアしたい」というプレイヤーは、ボスの部屋へ直行して最短クリアを目指すスタイル。&br()金塊回収は確実にクリア時間を消費するので、極力無視の方針で進めなければならない。母船収納はセーブ・ライフ全回復の恩威があるので、無駄な時間を消費しない程度の利用が好ましい。&br()母船収納以外でライフを回復させる要因がない本作において突進するのは半ば自殺行為に等しいが、上手くいけば劇的な最短クリアができるかもしれない。
---「とにかく金塊をコンプしたい」というプレイヤーは、じっくり操作による金塊回収を目指すスタイル。&br()金塊回収中はモーション発生による隙があるので、敵が近くにいるのにガッツリと金塊に食いつくと「ダメージ + 金塊回収のやり直し」の洗礼をもらってしまう。&br()各ステージ共に制限時間はゆるめに設定されており、よっぽどの無駄操作による時間消費をしない限りは金塊コンプクリアが十分可能である。

''主なルール''
-ゲームの流れ。
--サブマリンキッド(以下:自機)を操作し、各ステージにある「ボスの部屋」を通過すればステージクリアとなる。
---本作のステージは海底(下画面)がメイン舞台である。上画面には海面が表示されるが、自機の行動範囲は海底内のみであり、海面側に自機を移動させる事はできない。
---ボスの部屋に到達するには、雑魚敵の接触や攻撃・ブロックや水流による足止め・カギのかかったブロックといった様々な障害を乗り越えなければならない。
---上記の障害を乗り越え「ボス部屋ゲート」に自機を向かわせれば、ボスの部屋に進む事ができる。
---各ステージには制限時間が設けられており、これが尽きる前にステージクリアをしなければならない。ステージによって制限時間が異なる((制限時間はステージを進めるにつれ長くなる。但し、先ステージになる程に地形の構造が複雑・広大化してくるので、必然的にクリア時間が長引いてしまう。))。
---各ステージをクリアすると、「ステージにおけるクリアまでの時間」と「取得した金塊(下記)の回収率」のハイスコアが記録される。
--全8ステージ構成。一度プレイしたステージは、ステージセレクトにて何度でも再チャレンジが可能。

-操作系統。
--自機の操作は以下の通り。
---十字ボタンで八方向移動。
---Aボタンで自機前方にミサイル(ショット)を発射する。&br()Xボタンで自機上方にミサイル(ショット)を発射する。&br()各ショットは画面内に1発しか放てない制限がある。また、ショット発射中の自機は微小に硬直を起こす。
---Yボタン連打でボス攻撃からの脱出(下記・ボス戦専用操作)。

-倒せない敵について。
--本作における敵は、''原則として雑魚敵・ボス敵を問わず倒す事ができない''。
---ショットを敵に当てると気絶させる事ができ、この状態の敵に自機が触れても一切のダメージを受けない。
---例外としては一部の敵・敵が放つ攻撃は破壊できるが、これらは無限に沸いてくるので完全除去はできない。また、ショットが全く効かない敵もいる(出会い次第、回避するしかない)。
---ボスにショットを数回当てると、気絶と同時に「封印された道」が開ける場面がある。道先には重要アイテム(宝箱・カギ)が置かれており、ボスを気絶させないとクリアへの道が開けない。&br()また、ボスは「自機を掴んで身動きを取れなくする攻撃」を行う場合もある。この状態でYボタン連打をすれば、自機ダメージを最小限に抑えられ、さらにはボスを強制気絶状態にさせる事ができる。

-金塊・ライフボーナス・母船の恩恵について。
--ボス戦前のステージ内には様々な「金塊」が置かれており、これを回収しておくとゲームを有利にできるボーナスを得られる。
---自機が金塊に触れると、金塊回収のモーションを起こす。この間に敵などのダメージをもらうと、回収モーションが中断されてしまう(金塊回収をやり直さなければならない)。
---回収モーションを終えると、その金塊が1個ストックされる。自機には10個までの金塊積載限界量があり、限界を超えているとそれ以上の金塊が回収できなくなる。
---ステージ内の上画面(海面)には「母船」が待機しており、自機をここに近づけると母船に収納された後に、一旦はゲームが中断される。&br()金塊ストックを溜めていた場合、それがすべて消費される代わりに自機の最大ライフ値が上昇するボーナス。また、金塊ストック数に関わらず、ライフ全回復と途中自動セーブの恩威を受けられる。&br()金塊ストック消費・ライフ全回復・自動セーブ後は自機が母船から離れ、ゲームが再開される。母船には何度でも行き来が可能なので、ライフが危なくなったら定期的に利用しておきたい。
---金塊回収はステージクリア条件には含まれていなが、無視すると当然ながら最大ライフ値が増えない為、先の戦況が厳しくなる危険を伴ってしまう。
--ステージクリアをすると、次ステージにおいての最大ライフ値は初期状態に戻ってしまう(最大ライフ値の引継ぎ不可)。

-ボス戦のクリア条件について。
--上記でも述べた通り、本作ではボス敵を直接倒す要因がなく、クリアするにはボス撃破とは違う条件を満たさなければならない。
---ボスの部屋の至るところには「宝箱」が配置されており、それをすべて回収する事がボス戦クリアの第一条件となる。&br()但し、宝箱にはすべてカギがかかっており、宝箱を開けるには部屋内に放置されているカギをあらかじめ取得しておかなければならない。
---宝箱をすべて回収し、部屋の右側付近にある「脱出ゲート」に自機を通過させればステージクリアとなる。

-敵・アイテム・仕掛けについて。
--本作では以下の敵・アイテム・仕掛けがあり、攻略する上でこれらにどう対応していくかが重要となる。
#region(敵・アイテム・仕掛けの詳細)
--敵
---「雑魚敵」…ステージを問わず頻繁に登場する。自機のショットで気絶させられる(例外あり)。複数の種類がいる。
---「海面の敵」…海面に浮かんている敵。海面から定期的に魚雷を落としてくる。上方向ショットで破壊が可能。破壊された場所に母船がワープし、母船がいた場所に海面敵が復活する。
---「魚雷」…海面の敵が定期的に落としてくる魚雷。ショットで破壊可能。
---「固定魚雷」…その場から動かず、自機を妨害する形でたむろしている魚雷。ショットで破壊可能。
---「トゲ」…左右へと動いているトゲ。気絶・破壊をする事はできない(完全無敵)。
---「ボス敵」…その名の通り、各ステージの最後の待ち構える関門。宝箱回収の邪魔をしてくる。
--アイテム
---「金塊」…詳細は上記の金塊・ライフボーナスの項を参照されたし。クリアに必要なものではないが、回収しておけば後々攻略が楽になる。
---「カギ」…宝箱・カギのかかったブロックを開けるのに必要なもの。クリア不可欠の重要アイテム。
---「宝箱」(通常時)…通常時限定の宝箱。持っているカギを消費する事で、宝箱を開ける事ができる。宝箱の中には必ず金塊が入っている。
---「宝箱」(ボス戦)…ボス戦限定の宝箱。こちらも持っているカギを消費する事で、宝箱を開ける事ができる。宝箱の中身をすべて回収しないとステージクリアができない。
--仕掛け
---「母船」…ここに自機が触れると様々な恩恵が受けられる。詳細は上記の母船の恩威の項を参照されたし。海面の敵を破壊すると、その位置に母船がワープする。
---「岩」…ショットで破壊可能な岩。破壊すると金塊や固定魚雷が出現する場合もある。
---「水流」…水流の方向へと自機が流されやすくなる。ステージによっては、かなりのスクロール距離を飛ばされる水流もある。
---「狭い通路」…自機1体がギリギリで通過できる位の通路。敵への攻撃・回避がし辛い。この通路から攻撃しないと、ショットが岩に届かない場面がある。
---「隠し通路」…一見では壁にしか見えないが、実は通行可能な通路。後半ステージから出現する。
---「カギのかかったブロック」…持っているカギを消費する事で、ブロックを消す事ができる。ほとんどのステージではゲートの前に必ず配置されており、無視する事は許されない。
---「ボス部屋ゲート」「脱出ゲート」…前者はボスの部屋に進む為に、後者はステージクリアする為に目指さなくてはならない。
---「封印された道」…ボスの部屋限定で登場。ボス戦開始時では泡に塞がれた形で道が封印されているが、ボスを気絶させる事で泡を消滅し通路が確保できる。
#endregion()

-ミス条件について。
--ライフ制を採用しており、ライフがすべて尽きるとゲームオーバーとなる。
---ダメージ条件は「自機が敵全般・ボス敵が発する弾に触れる」事にある。ゲームの関係上、全ステージにおいて密閉感の強い地形配置になっているが、地形に自機が触れてもダメージにはならない。
---制限時間が0になると、ライフ状況に関わらず即ゲームオーバーになってしまう。
---自機が母船に収納された後にゲームオーバーになると、母船収納状態からのコンティニューができる。コンティニュー回数は無制限。&br()また、母船収納状態でゲームを一旦終え、タイトル画面の「中断データ」という項目を選ぶと、同じく母船収納状態からの再開ができる。

**問題点
-普通のプレイではクリアまでの時間を多く要してしまいがちな傾向にある。
--本作が俗にいう「探索系」に近いアクションシューティングであるのも一因ではあるのだが、何よりも本作には「ステージの構造や自機の位置を知らせるMAP表示」といったものが一切されない。&br()それに加え、各ステージの構造が迷路チックであるが故に目先のゴールが見えにくく、初見プレイではほぼ間違いなく自機を多く動かす手間がかかるのは避けられないだろう。
---地形を掻い潜りながらも敵を気絶(回避)させ、カギを回収つつもボス部屋ゴールにたどり着かないと、制限時間が尽きるまでステージ内を彷徨うハメとなる。
---クリア条件には入っていないとはいえ、金塊回収も「最大ライフ値を増やして、クリアを楽に持っていく」という意味では必至目的となる。&br()金塊の数は各ステージ毎に20個以上はあるので、それをすべて回収するとなるとより長いクリア時間を要してしまう。

-ゲームバランス的にはやや大味な部類。
--各ステージの通常時は大方「岩などの破壊 ⇔カギ・金塊回収 ⇔ 母船収納」の繰り返しを行えば、危険に悩まされる事もなく安定した攻略ができてしまう。
---敵配置がいやらしい位置にある事が多く自機ダメージをもらいやすい面もあるが、ある程度ライフが減れば母船に戻ればいいので「ミスへの危機感」というものがどうも薄い。
---また、母船収納を行えば自動セーブがされる為、プレイを続けるのがめんどくさいと感じたら、わざとゲームオーバーをすればノーリスクで母船からの再開ができてしまう。
--「ズルした方がスムーズに事が運ぶ」ボス戦。
---封印された道を開放する為に各ステージのボスを気絶させないといけないが、ボスの行動パターンが変則的である事が多いので、ショットを当てて気絶させるのは手間がかかりやすい。
---実のところ、''身動きを取れなくする攻撃をわざと食らい、Yボタン連打で強制的にボスを気絶させた方が手っ取り早い''。
---ボタン連打による自機ダメージは微小なので、''下手すると正当法でボスに挑むよりかはダメージが最小限で済んでしまう''。

-色々と差別化が図られているとはいえ、敵などの素材が少なく、どうしても各ステージを進めるにつれ「フィールドが広くなっていくだけ」というマンネリ感を覚えてしまう。
--また、メインBGM・ボス戦BGM共に使い回しがあるのも難点。

-金塊コンプをしても、イベントシーンやエンディングが流れる演出等といったサプライズは特に発生せず、ゲームとしての盛り上がりに欠ける。

**評価点
-200円相当としてはそれなりながらボリュームがある。
--ある程度のプレイ時間を要するステージが8つある為、すべてのやり込み(最短クリア目指し・金塊コンプ)を目指すとなると、それなりのプレイ内容が楽しめる。

-海底ファンタジーなグラフィック・BGM周り。
--グラフィックはコミカルでありつつも、ちゃんと「海底を探索している」雰囲気が描かれていて好印象。
---ちょっと落書きっぽい容姿の自機がゆるさ加減を醸し出していていい感じ。各ステージ毎に専属のボス敵が用意されている点も評価したい。
--爽やか時々かっこいいBGMの数々。
---双方共に使い回されてはいるものの、メインBGMは南国を彷彿とさせる爽やかな楽曲で心地よく、ボス戦BGMはちょっと威厳のある楽曲でかっこいい。

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**総評
ゲーム自体は大味気味なバランスではあるものの、特に絶対的な問題もなく無難に遊べる作品。~
ゆるいノリで潜水艦を操りながらも、お宝発掘をする様が地味に楽しい。

//ゲーム自体は大味気味なバランスではあるものの、特に絶対的な問題もなく無難に遊べる作品である模様。
//細かい事ですが、「~である模様。」という書き方で終わっていると、読み手によっては「執筆者がプレイしないで書いている」ともとらえかねられないため記述を変更しました。