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SDガンダム スカッドハンマーズ - (2024/03/11 (月) 22:55:02) のソース

*SDガンダム スカッドハンマーズ
【えすでぃーがんだむ すかっどはんまーず】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000FNSZ90)|
|対応機種|Wii|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ベック(チームアカネコ)|~|
|発売日|2006年12月2日|~|
|定価|6,090円(税込)|~|
|判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
|ポイント|''「アムロ、ハンマーで打ち壊せ!」''&br()テム・レイ大活躍&br()親父とアムロの二人旅(仲は良い)&br()理論上良作|~|
|>|>|CENTER:''[[SDガンダムシリーズリンク>SDガンダムシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**理論上の概要
Wiiロンチタイトルとして作られたゲーム。~
「キャラゲー」、「ロンチタイトル」、「武器はハンマー(鎖つき鉄球)のみ」と不安要素はいっぱいであった。~
…が、いざ発売されると、プレイヤーの不安を腹筋と一緒にふっとばす快作となった。%%ついでに腕の筋肉も破壊していった。%%

本作はそのハンマーへのこだわりっぷりが突き抜けており、ロンチタイトルにして''Wiiリモコンを最も効果的に使ったゲーム''とすら評されることもある。

**理論上のバカなところ
本作は「SDだからはっちゃけていい」という部分を最大限に引き出したゲームだが、SDという部分を差し引いてもはっちゃけ過ぎてる部分が多数存在する。~
最近は原作再現が中心のGジェネが主流のためなおさらそう感じる。

***理論上のガンダムの武器
プレイヤーが操作する機体に搭載されている武器が''ハンマーのみ''((厳密に言うとタックルやミサイル等他の攻撃方法もあるにはあるが、使い勝手ではハンマーに敵わないため、それらは攻撃の補助に使われる))。~
本作のテム・レイ(主人公アムロの親父)は理由は不明だが、企画の段階であったビーム・ライフルとビームサーベルをオミットし、ガンダムにハンマー以外の武器を搭載しなかった。それどころかハンマーのみに時間を割く始末。

Wiiリモコンで縦に横に真っ直ぐにとハンマーを振り回すことができ、リモコンを振る速度によってハンマーの威力が上昇する。~
溜め攻撃や、Bボタンとの組み合わせによる特殊攻撃を放つこともできる(これらはハンマーの種類により攻撃が変わる)。

-原作で使われていたガンダムハンマー・ハイパーハンマーの他にも多数の種類があり、電撃を放つエレキハンマー、先端がドリルとなっているドリルハンマー、爆発するボムハンマー、三つのハンマーがくっついたトリプルハンマーなどなど、実に個性的なハンマーが多い。っていうか''全部もれなくハンマー''である。
--しかも全て、本家ガンダムをデザインした''大河原邦男氏本人によるデザイン''。さぞ戸惑ったことだろう…と思ったら、同じく氏が手がけたタイムボカンシリーズに通じるものがあったのか、ITmediaの氏本人へのインタビューによれば意外とノリノリでデザインしていたようだ。

-ビーム兵器より奇天烈なハンマーばかり登場しているため、ビーム兵器を搭載できないのは親父の趣味のせいである可能性が高い。''時代を飛び越して「フィンファンネル」を開発できる''事もその疑惑を強める一因。

***理論上の主要キャラ
-ホワイトベースのクルーがテムとアムロだけ。ブライトなどいない。ガンキャノンやガンタンク、コアブースターなど他の艦載機も不在なのでそれらのパイロットであるカイやハヤトもいない。ビーム兵器がいらなくなったガンダムはクルーもいらなくなった。
--もっとも連邦軍の登場人物もレビル将軍、ワッケイン少佐、マチルダ中尉しか出てこないが。他に上記のオープニングにてゴップ大将らしき人物は確認できるが、リード中尉、ウッディ大尉などは登場すらしない。

-唯一の友軍であるホワイトベースも最初はブリッジ・両足・ブースター・ウイング・メガ粒子砲といったほとんどのパーツをジオン軍に奪われ''箱''としか言いようのない散々な状態(「大気圏突入」にてドレンに「木馬と言うよりハコだな」と言われてたりする)。もちろん耐久力も戦闘力も低く、初期の状態では機銃とミサイルしか装備していない。
--特定のステージをクリアするとホワイトベースのパーツを取り戻すことができ、アイテム枠や機能が解放されていく。同時にホワイトベースの戦闘能力も強化されていき、頼りになる友軍となる。
--ちなみにホワイトベースはテム一人で管理しているらしく、テムが腹痛でトイレに篭っている間航路の変更が不可能になるという場面まで見られる。

-登場人物が少ないため、テムが終始前面に出てしゃべりまくる。「''本作の主人公はテム・レイ''」と言われるほど。ガンダムゲーは数あれど、親父がこれだけ活躍し、父と子がお互いツンケンしていないのはおそらく本作だけ。
--なにかにつけて親父は「''理論上は~''」「''論理的に言って~''」と言ってくるが、何の理論上なのかわからない。
---例:「(ルナツーで座礁したマゼランにドックを塞がれた際)論理的に言って…あの邪魔な艦をハンマーで排除しろ!」どんな理論でそうなるんだ。
--また、都合が悪くなるとすぐに回線を閉じたり、ガンダムを囮にして逃げたりと頼りないところがあるが、その一方でホワイトベースとガンダムだけでグラナダに突撃したりとよくわからない。他、ガンダムの強さを証明する際に邪魔になるため友軍を厄介者だと思っており、ソーラシステムによる攻撃が失敗した際に「それ見たことか!」と喜んだりする。
--酸素欠乏症にこそならなかったが、初めから頭がおかしかった。だが技術力は本物で、各種レーダー、EXAMシステム、前述のフィンファンネルなど、数々の有用なパーツを開発してくれる。原作では投げ捨てられた「親父の回路」も、本作ではガンダムの全能力がアップする効果の高い強化パーツとなっている。

そんなこんなで問題は山積みなのだが、ガンダムは親父の期待通りに活躍する。

***理論上のストーリー展開
一応本編に沿って話は展開されるがキャラがほとんど死ななかったり、SDらしくギャグ調である。~
ステージ数の都合なのか、「アフリカ戦線」「西部戦線異状なし」「激闘キャリフォルニアベース((このステージに関しては、「やけに無口」なジムが同行するので、モデルはおそらく機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINYであると思われる))」などのオリジナルステージも用意されている。

-ガンダム初の戦闘で最初のジーンのザクを撃破すると「よくもジーンを!」という人数分の吹き出しとともに''6機のデニムが登場''するという超展開に発展。
--これ以外にも連邦軍所蔵のコンテナを「奪われるくらいなら」と破壊して奪取。隔壁もハンマーで破壊して通過、初回のこのノリが本作の空気をとてもストレートに演出している。

-ルナツーではテムが「ここの使えない司令官が補給はよこさんと抜かしおった!くれんと言うなら奪うまでだ!」と言いつつ補給物資を強奪していく。完全に泥棒である。
--そしてラストはドックを塞ぐマゼランをハンマーで押しのけて脱出。艦を破壊されたワッケインが「寒い時代だ…」と嘆くシーンも。
--ちなみに、このステージではワッケインが終始テムに「間抜け」「ボンクラ」と罵倒され続ける。

-「コンスコン強襲」ではコンスコンが道中でリックドム50機ほど、ザク20機ほど、高機動型ザク30機ほど、ザクレロ3機、ビグロ6機、ムサイ10隻、チベ1隻、ついには''ブラウ・ブロ''まで出してくる。リックドム12機じゃなかったのか。つか戦力多すぎ。
--途中アムロが何故戦力を集中させないのかと疑問を口にすると、テムが「論理的に言って、ケチな指揮官ほどこのような傾向にある。よって、今回の敵はかなりケチだ」。いくらなんでもコンスコンの扱いが酷過ぎる。まあ、実際の戦争でも兵力を小出しにして攻撃するのは典型的な愚策ではあるが…。((とはいうものの、原作でのコンスコンは当時の新型MSであるリックドムを出し惜しみせず使って戦っていたので主人公の引き立て役にされたという面がある事は留意しておく必要がある))
--ラストの浮きドックでの戦いではザク12機、リックドム12機、ザクレロ3機、ビグロ1機、ムサイ2隻、チベ1隻という何とも中途半端な戦力で攻めてくる。
---ちなみにこのステージでは原作通り非戦闘宙域を抜けるシーンがあるが、普通に武器(ハンマー)を使える。テム曰く、「火器の使用が禁じられているが、''ハンマーは火器ではない。''論理的に言って、ガンダムの機動力がスピード違反に引っかかるぐらいだ」らしい。
---またまたちなみに、本家宇宙世紀作品の中ではアムロ・レイの力量を伝える数字として「一説には、一人でMS100機以上を落とした」と表されることがある。このゲームでは上記通り、''コンスコン戦だけで100機は優に超える''。&s(){つまり理論上、ビーム兵器よりハンマーで暴れるガンダムの方が強い。}

-マ・クベが気前良くランバ・ラルにモビルスーツを支給するが、ドムと言いつつ実際に渡すのは''アッグ重装型''((ただし、作中での名称は「ランバ・ラル搭乗アッグ」となっている))。当のラルは「重装甲のホバーとは聞いていたが、噂よりも破壊力がありそうだ」とまったく怪しまない。
//青色で片腕がミサイルランチャーに換装されたアッグは重装型として以前から存在しているモデル
--ちなみに本作のアッグは戦艦やモビルアーマー並にデカく、高威力で多段ヒットのドリル・ガードクラッシュ付きのレーザートーチ・爆風効果のミサイルと重火力な上に高い耐久力を誇る強敵で、グフどころかドムやゲルググよりも強い。
--なお、アッグは「ジャブローに散る!」「激闘キャリフォルニアベース」でも登場。おそらく最もアッグが活躍するガンダムゲーであろう。
---「ジャブローに散る!」では本当に穴を掘ってジャブローへの進入路を確保するという活躍を見せており、テムも唖然とする程であった。

-「ソロモン攻略戦」でダミーの入り口に入った際、戻ろうとするアムロに対し「掘り砕いて進め」「いや、むしろ好都合だ。ふふふ、ソロモンを崩壊させてやる」と指示するテム。言われた通りに岩盤を砕いて進むと、''本当にソロモンが崩壊する''。ソロモン脆すぎ。
--ちなみにア・バオア・クーも同様の展開となるが、こちらではアムロも躊躇うことなく破壊する。

-原作通りにキャラが特攻・戦死するような展開はあるが、ガルマがガウで特攻→''病院送り''、マチルダが特攻→''突き指''、ララァのエルメス撃墜→''全治一週間のねんざ''etc…とても戦争をやっているとは思えない。原作同様撃破され、その後も特に言及されないランバ・ラルやハモンも平然と生還し再登場する。
--なお、ガルマは「激闘キャリフォルニアベース」にてキャリフォルニアベースの司令としても登場するが、なぜか彼もランバ・ラルと同じくアッグで出撃してくる。
--ギレンは原作と同様の展開でキシリアに脳天を撃ち抜かれるが、ザンジバルで脱出しようとするキシリアの前に''頭に風穴が空いた状態で平然と姿を見せて一緒に脱出しようとする''というトンデモ展開になる。ちなみにザンジバル撃破時にはシャアがバズーカで艦橋を吹き飛ばした際のセリフを発するが、「姉上達と仲良く入院するがいい」となっているのでどうやら彼らも入院で済んだ様子。

-もちろんふざけているものばかりではなく、比較的真面目なものもある。
--「太平洋の激闘」ではククルス・ドアンのザクとともに補給物資を強奪するためユーコン狩りに行き、「コロニーの落ちた地で再び…」ではホワイト・ディンゴ隊らしきジム小隊と共闘し、アスタロス((アスタロスだと敵は思い込んでいるが実際はホワイトベースのパーツ。なお、シナリオのラストはホワイトディンゴ隊とは別行動という事になっているためヴィッシュのゲルググやライノサラスは登場しない。))輸送を阻止したり、「北海の戦い」では北極基地で新兵器((テム曰く「汗と涙の結晶」らしい))を守るためサイクロプス隊のハイゴッグ(15機ほど)と戦ったり、「宇宙要塞ア・バオア・クー」ではジオングヘッドとの一騎討ちなど。
--ソロモン攻略戦で登場するドズル・ザビに関してはおふざけ要素は皆無であり、ビグ・ザム撃破後のセリフもしっかり再現している。
--ギャグ要素の強いテムも原作終盤のシナリオでは父親らしい一面を見せる場面が見られる。

-ステージのはじめには、原作の中間アイキャッチっぽい声が流れる。ただし、「シャウ!」ではなく「&bold(){ハンマー!}」と言っている。


**評価点
***独特な操作性が生む爽快感
-このゲームの「どこが楽しいか?」と聞かれれば真っ先に挙げられるのが爽快感。Wiiリモコンの操作でハンマーを振り回し、ザクを薙ぎ払いザンジバルを叩き潰すのが気持ちいい。
-かといってただハンマーを振り回していれば勝てるなどというヌルゲーではなく、中盤以降は装備吟味やテクニックも重要となる。
--ザクの「クラッカー」やグフの「ヒートロッド」、ドムの「拡散ビーム砲」など状態異常を与える攻撃が日常的に飛んでくる他、ステージにはビームやミサイル砲台、視認性が悪い地雷、麻痺効果付きの射撃を飛ばす電波塔、攻撃すると爆発する核燃料、敵を呼び出す監視塔などの罠やギミックが仕掛けられており、物によっては一気に窮地に立たされる。
--また、ゴッグの頭突きやゲルググのビームライフル狙撃はシールドを吹き飛ばす「ガードクラッシュ」が付加されており、回収するまで防御効果が消えるため、立ち回りが重要。

-戦艦やモビルアーマーなど大型の敵は主砲を破壊して攻撃手段を封じたり、装甲やバーニアを破壊して防御力を下げるといったことができ、ボコボコの鉄クズ同然のような見た目になっていく。
--巨大兵器の装甲がみるみるうちに凹ませていくのは、体感型のコントローラーの機能をしっかり理解して作られている。ストレス解消にはまさに持って来い。
--両方の腕をもがれたビグロや、両足が無くなり鉄クズの塊にしか見えないビグ・ザムが見られるのはおそらくこのゲームだけであろう。

***やり込み要素
本作はガンダムゲーにしては珍しく出来がいい。やりこみ要素もあり、末永く遊ぶことができる。

-最初はガンダムしか使えないが、ゲームを進めていくと使える機体が増えていく。最終的にはジム、マグネットコーティング版ガンダム(姿は一緒)、G-3ガンダム、アレックス、そして''∀ガンダム''の全六種類が使用できる。
--仮にも別世界の機体である∀ガンダムが何故使えるのか? というと、おそらくはハンマーを使った数少ないガンダムの一体であるからだろう。ちなみに∀ガンダムが本作に出ることは、''あろうことかCMで思いっきり暴露されている''。
--なお、この他にもGガンのボルトガンダム、XのガンダムDX((アニメ本編では使用されず格納庫にチラっと映っているのみ))、SEEDのレイダーガンダムなど、ハンマーを使うガンダムは存在するが参戦しているのは上記のみ。どうやら富野作品じゃないからか出られなかったようだ((アレックスも非富野だが、世界観は1stガンダムと同じ宇宙世紀。ただしアレックスはジム同様ハンマーは使っていない。))。

-ジムと∀ガンダム以外の機体にはレベルアップがあり、レベルが上がるとHPとENの上限が上がっていく。
--もちろん敵にもレベルがあり、レベルが上がるほどHPが高くなっていき、使う武装も増える(ザクであればクラッカーを投擲してくるようになるなど)。

-ステージクリア時のクリアタイムや最大パワーが毎回記録されるため、タイムアタックなどに挑むもよし。

-装備アイテムはハンマーのほかにシールド、強化パーツがある。
--シールドは正規品のガンダムシールド以外に、原作に登場した多数のMSのシールドが用意されており、「ジムシールド((ジム寒冷地仕様の持っている十字マークが付いていないシールド。))」「新ジムシールド((ジムコマンドやジムスナイパーIIが持っているシールド。))」「アレックスシールド」のような連邦側だけでなく、「ザクシールド((左肩の固定式シールド))」「グフシールド」「ゲルググシールド」などジオン側の鹵獲品も使用できる。
--シールドには一部の攻撃(種類ごとに異なる)を無効化できる効果が備わっており、ステージに合わせてシールドを選べば攻略が楽になる。((実際は爆風無効を持つグフシールドかアレックスシールドの使い勝手が非常に良いため、その二つが選ばれる事が多いのだが。))
---またステージ中で手に入るハンマー&シールド(以下「武具」)には、強化補正値や無効化できる属性が追加されていることもある。
--強化パーツはスピードやジャンプ力を強化したり、敵やアイテムを発見できるレーダーなどがある。EXAMシステムなど強力なものもあり、非常に有利に戦いを進めていくことができる。
---ステージ中では一定時間ガンダムを強化してくれるアイテムも出るが、これらを種類ごとに一定数集めると恒久的な装備アイテム(ENと引き換えに何度でも効果発動)として手に入る。
--ただし、武具にはそれぞれ重量があり、MSの「パワー」が低いと装備することができないようになっている。ジム、アレックスは機動力に優れる代わりにパワーが低いため、装備の自由度が狭められる。

-いらなくなった装備はジャンクや解析に回すことができる。
--通常ステージ攻略中に倒されると一定確率で武具が壊れて無くなってしまうが、テム・レイに解析してもらい「成功した武具は」壊れなくなる。
---解析に失敗すると壊れてジャンクになってしまう。しかも最初は成功率5%。が、成功失敗にかかわらず解析するたびに成功率が(武具の種類ごとに)1%ずつ増えていく。100%目指して解析していくのもまた一興。
--捨てたり解析に失敗したアイテムはジャンクとしてストックされる。これを「親父の閃き」で消費して何かを作ってもらえることがある。大抵は普通の武具だが、たまにレアな強化パーツになることも。

-原作シナリオを基としたステージをすべてクリアしても、「気ままにハンマー」というやりこみ用ステージが各地に出現する。
--簡単に言うと「スカッドハンマーズ版不思議のダンジョン」で、ハンマーやシールドを拾い集めながら奥のフロアへと進んでいく。場所によって階数が違い、サイド3の「続・気ままにハンマー100」が最も多い。

***出現する敵の種類の豊富さ
-ザク、グフ、ドム、ゲルググなどのほか、アッガイ、ゴッグ、ズゴックなどの水泳部、ディザート・ザク、ザクキャノン、ドム・トローペン(紫系塗装と茶系塗装の2種類)、ゲルググキャノン、ケンプファーといったMSVや他ファースト関連のMSも登場する。
--また、一部のMSは複数の武装が用意されている(ドムの場合ジャイアント・バズ、MMP-80マシンガンの二種類)。
--原作ではワンオフ機だったギャンも本作では量産されて登場する。

-グラブロ、アッザム、ザクレロ、ビグロ、ビグ・ザムといったMAも登場。

-MS以外の兵器もマゼラアタック(マゼラトップ)、ドップ((テム曰く「設計ミスっぽい形の戦車とか戦闘機」))、ガトル等が登場。
--戦艦も豊富に登場する。ムサイ(ファルメル)、チベ、ザンジバル、グワジン、ガウ、ギャロップ、ダブデ、ユーコン、マッドアングラーと多彩。

-特定のステージでは低確率で「RARE」と表示されたレア敵((ズゴックE、黒い三連星専用高機動型ザク、グフカスタム(B3グフ)など。))が登場する。これを撃破するとハンマーのコンテナを落し、ハロハンマーという最強ハンマーが入手できる。

**問題点
-聴けないことはないが、BGMがしょぼい。
--またいくつかの曲はGCの『[[機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡]]』から流用されている。

-BGMが流れないステージがある。
--一部のステージではBGMが一切流れないことがあり、そこでは無音の中、進んでいくことになる。

-ボイスなし
--ガンダムゲーでありながらボイスは一切なし。テキストのみになっている。

-本編に沿ってはいるが、若干展開が端折られている。
--例としては、「オデッサの激戦」の水爆ミサイル、「ジャブローに散る!」のジム貫きなど。

-腕を痛めやすい。
--「リモコンを振る速度によってハンマーの威力が上昇する」仕様のため、思いっきりリモコンを振り回して腕を痛めるプレイヤーが続出した。ゲームで肉体を物理的に傷つけるという、ある意味最大の問題点。
--勢いを付けるためには別に目一杯振る必要はないのだが、頭では分かっていてもゲーム中で振る物が物なため思わず力んでしまう。
---実際はコンパクトに素早く振ればよい。他のWiiソフトでも同様である。

-「気ままにハンマー」での装備品の強化が面倒。
--ステージに入るたびにアタリの装備品が決定され、そのアタリを取得するたびに装備品の強化値が増える仕様となっている。このアタリは大ボスのいるフロアを過ぎるたびに変化する。しかし中にはハズレに設定される装備品もあり、それらを拾うと強化値が下がってしまう。
---しかもアタリは大抵+1ずつ増えるのに対しハズレは一個とるだけで-3だの-5だの下がる大ハズレが平気で現れる。酷い時には''-10も下げられる''。
---また、この仕様のため強化を優先すると好きなハンマーを持ち帰れないことも。
--フロアの敵を全滅させるたびに全滅ボーナスとして次のフロアへと進む出口の周囲にアイテムが出現するのだが、このアイテムは通常のアイテム同様一定時間で消える。これをきちんと回収するためには、出口のある部屋の敵を最後に全滅させる必要がある。

-味方の種類が少ない。
--ホワイトベース以外の味方はほとんどがジム、ボール、61式戦車、サラミス艦だけで占められている。正直少ないと言わざるを得ない。
---特定場面ではガンペリー((ステージ外に落下したガンダムを回収する時のみ登場))、ミデア輸送機((1ステージのみ登場))も登場するが、それらを含めても敵の多彩さとは比べるべくも無い。
---あとマゼラン艦(ルナツー方面仕様)がルナツー面で登場。押しのけるべき''障害物''として。
--とはいえ、ジムはビームスプレーガン、ハイパーバズーカ、ビームサーベル、頭部バルカン砲といった本作のガンダムに搭載されなかった武装を駆使してザク程度なら圧倒し、サラミスは出番こそ少ないが大量の単装砲やミサイルで強力な援護射撃を行ってくれるのでそれなりに頼りになる存在ではある。
---1ステージのみの登場となるミデアもドムを軽々と吹き飛ばす高速タックルで存在感を示している。

-新機体を手に入れる方法がわかりにくい
--開発度が100%になれば自動的に…ではなく、100%になった後に「開発されている場所のステージ」をクリアするのが条件。クリア済みの場所でも再度クリアしなければいけないため、この仕様に気づかないといつまで経っても新機体が入手できない。

**総評
全体的に馬鹿らしさの漂う作風だが、Wiiリモコンとガンダムハンマーを組み合わせたゲーム性・爽快感は好評価。~
ギャグ調のシナリオも、原作再現が多い近年のガンダム作品の中では一線を画している、本作の特徴的な要素と言える。~
粗は多いものの、本作のゲーム性はガンダムファンならば是非とも体験していただきたい作品。~
ロンチタイトルとしての評価も合格点だろう。現在でも「Wiiリモコンのコンセプトを理解して使ったゲームとしての完成度は随一」と言われることも多い。

**余談
-実はこのゲーム、開発段階ではビーム・ライフルとビーム・サーベルも存在した。おそらくガシャポンウォーズの素材を利用していたためと思われる。
--しかし開発段階でOPでのストーリー通り不要という判断になったらしく、本作のコンセプトが確立された。
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