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ガンダムトライエイジ - (2024/01/06 (土) 08:56:22) のソース

*ガンダムトライエイジ
【がんだむとらいえいじ】 
|ジャンル|>|トレーディングカードアーケードゲーム|~|
|対応機種|>|アーケード|~|
|発売元|>|バンダイ|~|
//|開発元|>||~|
|稼動開始日|0弾|2011年7月28日|~|
|~|Z1弾|2012年10月4日|~|
|~|B1弾|2013年5月30日|~|
|~|BG1弾|2014年10月9日|~|
|~|TK1弾|2015年10月8日|~|
|~|TKR1弾|2016年10月6日|~|
|稼働終了日|>|2021年5月31日|~|
|料金|1プレイ|100円|~|
|~|専用ICカード|400円|~|
|判定|>|なし|~|
|>|>|>|CENTER:''[[ガンダムゲームリンク>ガンダムシリーズ]]''|
|>|>|>|CENTER:''[[データカードダスシリーズリンク>データカードダスシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
ガンダムのTCAG。~
筐体は『ドラゴンボールヒーローズ』と同じフラットパネル式に筐体。あちらの筐体と違うところは、パイロットカードを入れるための凹みがあること。

**特徴
-ICカードに対応しており、階級やMSのレベルやAGEシステムやミッションの記録が残り、パーツを装備することができる。
--階級が高いほどMSに高い補正値が入ったり、良い母艦(MSのステータスを上昇させるもの)を入手できたりする(母艦についてはBG1弾より廃止)。
---Z1以降はMSのレベルは開発系統(RXシリーズやジオン公国軍試作機など)で分かれる。

-アニメ『機動戦士ガンダムAGE』との連動も図られて作られた。
--とは言え、実際にガンダムAGEが登場するのは最初の弾の0弾ではなく、その次の弾の1弾からである。
--同じくガンダムAGEとのタイアップをしている『[[ゲイジングバトルベース]]』との関連性が高く、GB用のガンプラにトライエイジ用カードが付属されていたりと関連性が非常に高かったが、ガンダムAGEの放送終了とともに両者の関連性は薄くなっている。

***各弾の特徴
-0~6弾の後は『ジオンの興亡1弾(以降Z1と略す)』に変更。
--ジオンの興亡では宇宙世紀を追うUCミッションが搭載されている。

-Z4の後は『BUILD MS1弾』(以後B1と略す)に変更。
--BUILDMSへバージョンが変更された後は同時期に放送されていた『ガンダムビルドファイターズ』との連動が開始され、以降はビルドファイターズのキャラクターやMSが次々登場していた。
--ビルドモビルスーツカードを使用し自分専用MSを開発する「ビルドMSシステム」が実装された。
--B1弾からAGEシステム(「機動戦士ガンダムAGE」のAGEシステムを再現した主役機パワーアップシステム)が弱体化されている。

-B8の後は『BUILD G1弾』(以後BG1と略す)に変更。
--同時期に放送開始された『ガンダム Gのレコンギスタ』『ガンダムビルドファイターズトライ』との連動展開が開始された。
--また、B8弾で『F91』『V』『クロスボーン・ガンダム』、BG1弾で『X』『∀』が参戦し、これで『Endless Waltz』((『Endless Waltz』は、TK4弾で初登場。))や一部の関連作品を除きほぼ全て参戦したことになる。その後も共に機体は1機だけではあるが「C.E.73 STARGAZER」((「SEED」の外伝にあたる作品。))や「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに」((「Ζ」の外伝に当たる作品。))など、参戦作品は増え続けている。

-BG6弾の後、2015年10月8日より新シリーズ『ガンダムトライエイジ 鉄血の1弾』(以降、TK1と略す)が稼動開始。
--同時期に放送開始された『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』シーズン1との連動展開も開始された。
--システムが大幅に変更され、大型アップデートとなった。Z弾開始時以来のカードフォーマット変更も行われている。
--既出のビルドMSシステムに続く新モードとして、『鉄血のオルフェンズ』の主役MS、ガンダムバルバトスをカスタマイズするフレームシステムが実装された。

-2016年10月6日より新シリーズ『ガンダムトライエイジ 鉄華繚乱1弾』が稼動開始。
--同時期に放送開始された『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』シーズン2との連動展開も開始された。

-2017年7月20日より新シリーズ『ガンダムトライエイジ VS  IGNITION 01』が稼働開始された。
--新カード「イグニッション」カードが追加され、ゲームルールも大幅に変更された。

-2018年5月24日より新シリーズ『ガンダムトライエイジ OPERATION ACE 01』が稼働開始された。
--同時期に放送開始された『ガンダムビルドダイバーズ』との連動展開も開始された。

-2019年5月23日より新シリーズ『ガンダムトライエイジ DELTA WARS 01』が稼働開始された。
--「ヴァリアブルカード」「第三勢力」「EX覚醒」といった要素が加わった。
--同時期に放送開始された『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』との連動展開も開始された。

-2020年6月25日より新シリーズ『ガンダムトライエイジ EVOL BOOST!! 01』が稼働開始された。
--新しいカード区分「ブーストカード」が加わった。
-2021年3月11日より稼働開始した「EVOL BOOST!! 05」が最終弾となり、2021年5月31日で稼働終了。約10年の歴史に幕を下ろした。

**システム
-MS3機とパイロット3人を登録して、戦闘を行う((カードが足りない場合は予備機・予備パイロット・予備兵力の打診というシステムがあるため、カード1枚あれば遊ぶことはできる。これらは弱いが、低難易度ミッションならクリアも可能。))。
--MSはカードナンバーが違えば同一の機体を登録できるが、パイロットは不可。MSに設定されている専用パイロットを乗せると専用機補正が入る((基本的に原作で乗っていたパイロット。ただし原作で乗っていてもこの作品では専用機扱いになっていない場合も多いので注意。))。
---一部のパイロットにはバージョン違いがあり、その場合は同時使用も可能(例:ファーストのアムロと逆襲のシャアのアムロは別バージョン扱いのため同時出撃可能)。パイロットによっては作品や時代が違ってもバージョン分けされていない場合もある。
---専用機ボーナスは大抵どのバージョンのパイロットでも有効な場合が多い(例:νガンダムにファーストのアムロを乗せてもボーナスが入る)。
--ロックオンフェイズで敵MSをロックオンし、それぞれがバトル。2機以上で1機を攻撃する「アシスト」もできるが、ロックオンしていない敵が残るとアシストカットされる場合もあり、された場合は問答無用で先手を取られる。
---対戦時は攻撃フェイズと防御フェイズを交互に行い、攻撃側はロックオンを行い、防御側は「Gパワーアップ」と「アシストカット」から作戦を選ぶ。
--スピードバトルでスピードが速い方(アビリティの発動などによる例外あり)が先攻となり、アタック・ガードのアクションを行う。全てのMSが攻撃し終わったら次のラウンドに突入する。
---スピードバトル時にはスピードアクション(最大でスピード10%上昇。希に+1000)、攻撃時にアタックアクション(最大でダメージ30%上昇)、防御時にガードアクション(最大でダメージ50%カット)が発生する。後述の各種バーストはこれらの代わりに発生する。
--Gゲージ(敵を攻撃したり倒したりすることで溜まり、一部パイロットスキルやアビリティでも溜まる)が特定量溜まるとカードを擦り必殺技を撃つことができる。カードにはそれぞれ必殺技のコストが設定され、コスト分ゲージを消費する。大体は威力が高いほどコストも多い。
-MSカードにはHP、アタック、スピードの項目が設定されている他、アタックゲージの速度やスピードに影響してくる地形適性、相性などに影響するバトルタイプ、必殺技の攻撃力とコストとして必要なGゲージが設定されている。また、かならずひとつモビルスーツアビリティを所有している。また、カードには書かれていないが武器の属性や防御力(耐性)((いずれも打撃、実弾、ビームの3種類がある。))も設定されている。
--MSアビリティの例としては、2連続で攻撃できる「連撃」や相手の攻撃を避ける「回避」、先攻を取ったときに相手の防御効果を無視する「速烈」などがある。
--第3弾より、発動にカードアクションが必要な「ハイパーアビリティ」が追加。概ねMSアビリティより強力。例としては、相手の通常攻撃を回避した後に反撃する「変形」「トランザム」、必殺技時に追撃する「合体換装」「FXバースト」などがある。
-パイロットにはHP、アタック、スピードの補正値が設定されている他、バーストとレベルが設定されている。また、それぞれ1つのパイロットスキルを所有している。(例:ガンダムに乗ったときスピード+400、ラウンド1にGパワー+2など)
--バーストにはアタックバースト(成功時にダメージを1.5~2倍)、スピードバースト(成功時にスピードを1.5~2倍)、ディフェンスバースト(成功時に被ダメージを-60~-70%)の3種類。バーストレベルは1~3あり、高いほどバースト効果も上がるが、リールを止めるのが難しくなる。
---Z3弾以降から「バーストバトル」が追加。必殺技を使用した際「アタックバーストVSディフェンスバースト」「スピードバースト同士」の条件で発生する。専用のルーレットが双方に出現し、お互いにルーレットを止め、良い目を出したほうが勝ちとなる。出た目が同じだった場合はやり直しとなり、決着がつくまでルーレットを止める(最大3回。3回目は先に止めたほうが優先される模様)。
---BG1弾からはバーストをさらに強化する「バーストエール」というシステムが加わった。
--一部パイロットカードは2つめのスキルともいえるパイロットアビリティを所持。「ニュータイプ」などの覚醒系((HPが半分程度になったとき覚醒可能。覚醒するとステータスとバーストに補正が入る。))と撃墜回避の「絆カウンター」((公式ではシステム扱い。))がある。
-バトルには「地上」「宇宙」「水中((旧5弾から実装。))」「砂漠((Z3弾から実装。))」「森林((同じくZ3弾から実装。))」と5種類の地形がある。各MSは地形の適応があり、使用できない地形もあるので注意。
--Z3弾からは「地形アクシデント」が発生することがある。たとえば砂漠であれば砂嵐、宇宙であれば隕石群など。これにより適応の低いMSは特定のステータスがダウンする。
--B7弾からは「ステージチェンジ」が発生するようになった。水中→地上、地上→宇宙など途中で地形が変更される。チェンジするパターン自体は決まっている。
-撃破されると、ミッションモードでは次の1ラウンドの間機能停止となる。対戦ルールの場合は次のラウンド開始時に復活する。
-ミッションモードではBOSS機体を倒すのと全ての敵機体を倒すものの2種類。いずれも3ラウンド以内である。1弾から追加された対戦モードでは4ラウンドまでに先に3機撃墜したプレイヤーの勝利となる。
--ミッションをクリアするとパーツが入手できる。基本的に希少であるほど強い。これはMS登録1枠につき1つ装備でき、最大3つまで。超えたパーツは破棄され、経験値になる。
-ガンダムAGEのAGE系統のみが所有するAGEシステムは、倒した機体に応じて貰える「通常とは別の経験値」で成長していくシステム。レベルが高いほどステータス補正が入る。
--TK1弾で成長要素が廃止された。システム自体は廃止されず、常に最大のボーナスが発生する。
-B1弾から新たに「ビルドMS」が登場。ビルドMSカードを使い自分だけのMSを開発していくというもの。
--ビルドMS限定の機体も登場している。if設定に基づく既存の機体の色違い((プロモカードながら全機体がカード化されている。))や、完全オリジナルのif設定機体((こちらは全機体が筐体排出でカード化されている。))などがあり、設定もちゃんと作られている他、オリジナル機はその元ネタの機体と関わりが深いデザイナーにデザインを依頼している。かつては期間限定で配信されるスペシャルミッションをクリアしないと入手できない機体や、イベントの大会で優勝することで入手できる機体が多かったが、現在は条件を満たせばいつでも開発できるものも増えている。
--BG1弾より、母艦の廃止と入れ替わりに「バトルパートナー」が追加。初回プレイ後にブライト・ノア((セリフからするとおそらく「逆襲のシャア」~「UC」の時期。))が加入し、特定のミッションをクリアすると一定確率で彼以外のバトルパートナーが登場する。システム的には母艦同様MSのステータス向上の他、大成功時に限りバーストの効果を向上させることが出来る。またビルドMSやパーツなどをプレゼントしてくれる場合もあり、中には「特定のバトルパートナーからプレゼントしてもらう」しか入手手段のないものもある。

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**評価点
''演出面''
-演出面が良い。
--最近の機体だと通常攻撃まで拘っていることが多い。アビリティのトランザム発動時にはアニメのトランザム起動を再現しており、評価が高い。

-グラフィックが奇麗。
--多少3Dモデリングがジャギっていたり、汚い部分も存在してはいるが、Z1弾以降は解消されており、流石に戦場の絆までとは言わないがグラフィックもさらに綺麗になっている。
--ステージはアクシズやアンバット要塞など、様々。

-トライエイジの主題歌も非常に盛り上がる曲で評判が高い。
--最終ラウンドで流れる主題歌はゲームを最高に盛り上げてくれる。

''カードの評価点''
-カードデザインは総じて良く、データカードダス系統ではトップとまで言われている。

-カードの裏面に記載されているフレーバーテキストはいわゆる『作品内の世界に住んでいる人の証言』といった形になっているのだが、原作ファンはにやりとさせられるものが多い。カードによってはかなりマニアックな内容のものも。
--大半の証言者は映像内に出てこない人々の発言だが、一部は「もしかしてあのシーンに出ていたMSのパイロット?」「もしかしてあのキャラ?」と思われる証言もある。

-カードのイラストもRobographer氏、マーシーラビット氏など、人気イラストレーターを多数起用している。また、一部のカードには当該機体のデザイナーにイラストを依頼している((鷲尾直広氏。「00」よりガンダムスローネツヴァイなど。))。

''その他''
-参戦機体は多い。
--1弾辺り7機体ほどは参戦しており、原作の機体の多さとは言え、相当なペースで参戦している。プレイアブル機体としての登場が少ないサイコガンダムやビグ・ザムなども登場する。

-作品や機体の参戦状況の改善
--平均すると1弾に1~2作品は参戦しており、BG1弾においてほとんどの作品が出揃った。
--登場時点では主役機とライバル機しか参戦していなかった『00』『0083』『Gガンダム』といった作品も後に機体が追加されている。

-定期的に特別ミッションが配信され、先行登場の機体などが見れる場合もある。
--このミッションではパネル上のカードを動かして攻撃を避けることもあり、新鮮味がある。

-機体ごとには耐性などの隠れステータスも設定されており、奥が深い。
--具体的にはビーム耐性を所有しているユニコーンガンダム、バンシィ、ビグ・ザム((3機とも原作でビーム攻撃に対するバリア機能を持つ設定がある。))など。


**賛否両論点
-オリジナル要素
--各機体には必殺技が設定されているのだが、各必殺技には''原作にはない、独自の必殺技名が付けられている''。一部技名が[[必殺ファンクション>ダンボール戦機]]を思わせるものもあり、従来のファンからの批判もある。
//小2病というのは意味合いがまるで異なっています。ダンボール戦記=小2病じゃあるまいし
---ただ、もともとそういうノリであるGガン勢は原作通りであり、必殺技名・演出ともに原作からそのまま取られている。また、νガンダムの「ビヨンド・ザ・タイム」((Hi-νガンダムでは「ビヨンド・ザ・タイム[EX]」。))、サザビーの「オーバー・ザ・メビウス」((この2つを繋げると主題歌「BEYOND THE TIME -メビウスの宇宙を越えて-」になる。))、真武者頑駄無の「真・散雷日輪斬り」、試作1号機fbの「フルバーニアン・スラスト」、ジムの「GM・ザ・ライド」((ジムが主役として登場していた富士急ハイランドのアトラクション「ガンダム・ザ・ライド」が元ネタ。))など、原作を意識した技名で評価されているものも存在する。

**問題点
***参戦作品・機体関連
-参戦作品と参戦機体が非常に偏っている
--タイトルにも冠されている『AGE』の機体が多いのはもちろんだが、機体のラインナップは『ファースト』『UC』『AGE』のMSが大半を占めており、近年の人気タイトルである『00』『SEED』でさえ非常に数が少ない。
---具体的な例を上げればAGEはジェノアスやアデル・ガフラン、ファーストは量産型ザク(ザクII)やズゴック、アッガイ、UCはギラ・ズールなどの量産機も網羅されているのに対し、その他の作品はほとんどが主役機とそのライバル機のみ、という状態である。

-シャア・アズナブル及びジオン公国軍の優遇が酷い。
--機体リストを見てみると連邦軍を差し置いてかなりの数の機体が参戦しており、例えばファーストでは連邦軍からはV作戦の3機とジムしか参戦していない((一応ガンダムにはハイパーハンマー装備、最終決戦仕様とバリエーションもあるが。))のに対し、ジオンはザク・グフ・ドム・ズゴック・ゲルググとほとんどの量産機を網羅している上にマ・クベのギャン、エルメスやビグ・ザムなどのMAまでいる。&br()ただファーストに関しては外伝作品を除けば連邦サイドには先ほど挙げた4機しかMSがいない設定((後に外伝作品などで様々なMSや設定が後付され1年戦争時代の連邦にも様々なバリエーション機やMSが存在することになったが、外伝作品やMSVが現れるまではその4機が連邦のMSの全てだった。))なので、これは仕方ないとする意見もある。
--UCでもデルタプラス((デルタプラスはB7弾で初登場。))やジェスタを差し置いてギラ・ズール、アンジェロ専用ギラ・ズール、ローゼン・ズールなど「袖付き」のMSが多数参戦しており、さらにはMSVからの参戦機体もパーフェクトガンダム以外はガルマ専用ザク、パーフェクトジオング、高機動型ザク2機((それぞれジョニー・ライデン、シン・マツナガ専用機。))とジオンサイドの機体が多数を占めている。外伝作品も『IGLOO』『黒衣の狩人』とジオン側を主人公とした外伝作品が主体で、妙に参戦機体の比率がジオンに傾いている。
---B7弾ではUC MSVからフェネクスとデルタカイ、B8弾でMSV(と小説版)からプロトタイプガンダムとG-3ガンダムが参戦するなど、連邦サイドの外伝作品やMSVからの参戦も行われてはいる。後回しにされている感もあるが。
--更には本作オリジナルの「アクシズ仕様のビグ・ザム」「デラーズ・フリート仕様の試作2号機」なる機体((それぞれ機体が所属勢力やパイロットのイメージカラーに合わせて塗り替えられている。ビグ・ザムはハマーン専用ガザCのようにホワイトとパープルで、試作2号機はガトー専用ゲルググと同じ濃紺とグリーンで塗装されている。))まで参戦しており、しかもアクシズ専用ビグ・ザムはアトラクトムービーで''サイコガンダムやクィン・マンサを一蹴する活躍を見せる''など新規参戦機体とはいえ妙に優遇されている。
---一応、「フルバースト・サイコ・ガンダム」以降のトライエイジオリジナル機体は特にジオンサイドが優遇されているということは無い。
--シャアは専用機関連が尽く参戦(Z2時点で専用のザクII・ズゴック・ゲルググ、ジオング、サザビー)している他、『MSV』枠でパーフェクトジオングまで参戦している。『C.D.A. 若き彗星の肖像』で確かに乗ってはいたが…((厳密にはパーフェクトジオングとは『プラモ狂四郎』にて製作者のサッキー竹田が狂四郎のパーフェクトガンダムに対抗して名乗った、つまりガンプラに冠された名前なので『C.D.A.』のそれがPジオングと呼べるかは曖昧なところなのだが、少なくとも足のついたジオングには搭乗していた。))。
--『狂四郎』世代へのファンサービスか、パーフェクトジオングは作中に登場した専用サーベルまで持っている((マスターグレードのパーフェクトジオングに武装として付属しているため勘違いされがちだが、このサーベルの初出は『プラモ狂四郎』である。『MSV』の公式設定ではパーフェクトジオングに手持ち武器の類は一切存在しない。))。
--特にZ1にシャアゲルググでは同弾初参戦のマスターガンダムを差し置いて最高レアになったことに非難の声が出ている。シャアもZ1でドモン・カッシュを差し置いて最高レアのパイロットになった他、Z1の赤い彗星セレクションや大会プロモのシャアなど、上げればキリがない。
--そもそも「ジオンの興亡」とタイトルになっている時点で優遇されているといえる。
-一部雑誌や大会限定などで配布されたパイロットカードの一部に未だにゲームにも登場せず、排出予定も一切なしというカードが存在する。具体例としては『追憶のシド』の主人公であるウィービックなど。

-一部のちぐはぐな参戦状況
--『SEED』はキラとアスランの乗機+プロヴィデンスとストライクルージュしかいない状況が長らく続いた。
---「VS IGNITION 04」でデュエルAS、バスター、ブリッツ、パーフェクトストライク、さらにMSVからストライクガンダム+I.W.S.P.とストライクルージュ+I.W.S.P.がまとめて参戦したことでようやく解消された。
---ちなみに、ディアッカ・エルスマンはSEED版は未参戦なのにSEED DESTINY版は参戦しているという変わった状況が3年ほど続いていた((DESTINYでの専用機のブレイズザクファントムがレイ専用機・ハイネ専用機の色替えで登場できたためと思われる。))。
---「VS IGNITION」弾では未参戦機体の追加も多く、「VS IGNITION 02」では『ガンダムW』、「VS IGNITION 05」では『Gガンダム』の機体とパイロットが多く参戦し、SEEDと同じく参戦機体が少なかったという不満が解消された。
--『SEED DESTINY』に関しては0弾時点から機体の存在(ザクウォーリアが確認されている)が雑誌などで公表されているにもかかわらずなかなか参戦の気配を見せていなかったが、B4弾で参戦。0弾の稼働から数えると、''2年5ヶ月''の時を経てようやく登場したことになる。
---ただし『SEED DESTINY』は参戦こそ遅かった物の何度か特集弾が行われており、参戦機体・キャラクター数は多い方である。
--『00』はリボーンズガンダムが登場(0弾から参戦)してからダブルオーライザーが登場(BG6弾で参戦)するまで4年以上の間が空いた。
--メイン作品の参戦状況が中途半端な一方で、真武者頑駄無・騎士ガンダムがいたり、『IGLOO』『黒衣の狩人』『MSV』『グリーンダイバーズ((Ζガンダム3号機が登場する映像作品は、他にも『GUNDAM EVOLVE../9』がある。尚、Ζガンダム3号機のカード裏面に出典作品は記載していない他、作中でパイロットを務めているとも取れる描き方をされたアムロも含め専用機扱いのパイロットはいない。))』『プラモ狂四郎((MSV枠として、現在パーフェクトジオングとパーフェクトガンダムが参戦。版権の都合なのか、パイロットはサッキー竹田・京田四郎ではなく、シャアとアムロが設定されている。))』『SEED ASTRAY』『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』((Hi-νガンダムがB5弾で初登場したほかに、TK1弾のSECカードとしてナイチンゲールが登場している。))『閃光のハサウェイ』『ガンダム・センチネル』『機動戦士ガンダム外伝』シリーズ((B6弾にシークレットレアカードとして『THE BLUE DESTINY』の主役機ブルーディスティニー1号機が登場。主人公のユウ・カジマもマスターレアで登場。))『クロスボーンガンダム』『コマンドガンダム』((BG2弾のSECレアで登場。武者、騎士とは違い、原典と同じSDガンダムとして参加。))『AOΖ』『STARGAZER』((BG4弾のSECレアで連合側の主役機ストライクノワールが登場。パイロットのスウェンもマスターレアで登場。))『THE ORIGIN』『ガンダム00V戦記』など、コアなファン向けの外伝作品が多数参戦しているなど機体選定基準はかなりちぐはぐである((シークレットレアカードはコアな機体が選ばれる傾向にある。また、プロモーションカードのみで筐体排出の無い作品もいくつかある。))。
--MSが少ないせいか、一部の原作再現系ミッションでは敵僚機が原作通りでない。逆シャア系のミッションではなんとレズン・シュナイダーが''ザクIIに乗って登場する''((原作での彼女の乗機は蒼いパーソナルカラーのギラ・ドーガ。なお、そのギラ・ドーガ(レズン専用機)はB5弾で登場し、同弾のミッションでのレズンはちゃんと専用機に乗っている。))。

***ゲームバランス関連
-対戦のおいて強力すぎるアビリティがある。というより、対戦におけるゲームバランスが悪い。
--「変形」「トランザム」は相手の攻撃を避けて反撃するのだが、発動率が通常アビリティの「反撃」の比ではないほど発生し、高確率で1戦闘中1回は発動する。(「反撃」は5試合に1度出るか出ないか)さらに威力も高い上に、その後に発動した側の通常攻撃が残っているので、高確率で即死となる。以前よりは減ったが攻撃を避ける関係で高体力で耐えるのに適し、アタックも高いので相手を仕留め易い3PRサイコガンダムが猛威を振るった。
---Z1弾以降発動率が目に見えて下がったので、以前ほどは信用できない。また、必殺技に対しては回避・反撃系のアビリティは発動しないという弱点もあり、B3弾で登場したアビリティ「ビルドウェポン」に対しても発動しない。
---ビルドMSにセットできる特殊効果「ビルドアクション」の中には変形やトランザムの発動を封じるものがある。
---発動率の低下やダメージを抑える方法が増えたことにより、対人戦での採用率はだんだん下がっている。
--「ファンネル」は単機でロックオンした場合、相手のスピードを無視して強力な攻撃を仕掛けるというものである。これも発動率が前述のトランザム並である上に、並大抵の機体じゃ発動したら何もできずに即死である。
---こちらもビルドアクションで封じるものがある。また、ファンネル封じのアビリティを持つパイロットカードも登場している。
--「装甲」はガンダムSEEDのPS装甲を再現したアビリティで、一定確率で一定ダメージ以下の攻撃を0ダメージにするものだが、後述のディフェンスバーストとの相性が良く、下手をすれば必殺技ですらダメージ0にされる可能性もある。
--B2弾より実装された「突撃」は、相手MSのスピードの差に応じてダメージが増すもので、このアビリティの付いたMSにスピードバーストの相性が良い。バーストが成功するとスピードの差がさらに広がり、動きの鈍いMSは超ダメージで撃墜される。
--B7弾からは、一部の機体にパイロットカードのバーストスキルに合わせて、バースト成功時に自分のMSを強化させたうえで相手MSのアビリティを封じる「共鳴」が登場している。特にアタックだとバーストが成功するとダメージ増加と復活アビリティ「不沈」が無効化されてしまので、即死になりかねない。
---ただし、共鳴アタックバーストは防御手段がパイロットのスキルか味方の鉄壁くらいしかないという弱点もある。
---なお、共鳴スピードバーストだと上で出ている「変形」「トランザム」を含む反撃系アビリティを無効化できる。
-覚醒も強力であり、HPが半分程度になったときに無条件で+1000の補正値に加えて、バーストリールが独特の止めやすいものになる。しかしこれでも調整され、以前は全てが成功かハイパーバースト大成功の理不尽であったのに加え、補正値も合計+2000~+2400と尚更理不尽。
-バーストでもディフェンスバーストが強力すぎる。アタックバーストLv3で200%のところ、ディフェンスバーストLv3は-80%カットしてくる。さらにLv3が覚醒しようものなら-90%カットとなり、10%しか攻撃が通らない。実際に大会ではこのディフェンスバーストを所有、ダメージ軽減スキルと覚醒も持ち、HPが高いせいで落とすのが困難な6弾Mフリット・アスノ(通称:ジジット)が猛威を振るった。
--確実性は無いが、バーストバトルで破ることは可能。また、「先攻を取ると、敵のディフェンスバーストを封じる」などバースト封じのスキルを持つパイロットカードもあるため万能ではない。
--一部のモビルスーツアビリティに対してはそもそもガードアクションやディフェンスバーストが発生しない。
--弾が進むとディフェンスバーストの上から撃墜という荒業も可能となってしまい、以前ほどの強さは無い。
--BG1弾で下方修正され、Lv3で-70%、Lv3覚醒でも-75%となった。Lv3+覚醒+バーストエールレベル4でも-84%。
-ミッションでも一部理不尽なのがあり、プレイヤーと同じトランザムやファンネルと利用してくるのはまだいいにしても相手の先制(スピードバトル時に相手よりスピードが遅い場合、強引に先攻をもぎ取る)が理不尽な発生率を誇り、Lv2~3にもかかわらずほぼ毎回と言えるほど発動する。なのに自身の先制は全然発動せず、「CPUの先制はアビリティレベルが+3されてると思え」といわれるほど。
-この手のカードゲームでの通例、高レアが強い。5弾以降、そのような状況は改善されていき、Z1のRは0弾や1弾のM相当とも言われている。しかしそれはカード性能のインフレが酷いということでもあり、1弾までの高レアに利用価値は少ない。
--一応、その気になれば特別ミッションを低レアでクリアすることもできる。
---低レアしか出ていないカードは強いカードが無いとも言える。量産機なら仕方ない気もするが、専用機でも高レアカードが出ていない場合もある。
--また、一度登場した後なかなか再登場できない機体・パイロットも多い。参戦機体・パイロットもかなりの数になるので仕方ないといえば仕方ないが。
-Z3弾からは開発系統レベルが101以上になると「限界突破ボーナス」として該当のMSに補正が入る。その点は古参のプレイヤーが有利になり新参のプレイヤーが入りづらくなっている。

***その他システム部分
-音声は現在のところナビキャラなどにしか搭載されておらず、バトル中にキャラのセリフを音声で聞くことが出来ない。
--バースト発動時のセリフは原作の名台詞が大量に用意されているだけに残念なところ。

-原作のMSの特徴をゲームで再現していることが特徴のアビリティシステムだが、一部のMSに登場時期の問題などで再現されていない物がある。
--例として挙げると、イージスガンダムやダークハウンドやΖΖガンダムなどは原作では可変MSなのだが、今のところ本作では「変形」のアビリティを実装したカードは存在しない。またダブルオークアンタやギラーガ(原作アニメの途中から)は原作でファンネル・ビットに類する武装を搭載しているが「ファンネル」アビリティは今のところ実装されていない。

***『ジオンの興亡』の問題点
-Z1からのUCミッションは失敗との声が大きい。特に手馴れしているプレイヤー(Gコマンダー)らにとっては意味もなく簡単な☆1~☆3のミッションを強いられる上に15回やってやっと1周。それだけならまだいいにしてもこれだけでは全てクリアしたことにはならず、何周もする必要がある。
--一応、5ミッションごとにやり直しができるのだが、最後の5ミッション分はやり直しができずに1からやり直し。さらにその最後のミッションがとんでもない難易度を誇るので、負けたらまた最初から1,500円……という課金させる気満載の仕様。
--1周終わるごとにパーツが手に入るのだが、10周以降になるとパーツがランダムになり、それも10周目以降クリアの特典でしか入手できないパーツがある。さらにZ2ではそのパーツが強化されたりなど、課金させる気満々。10周するだけでも単純に15,000円かかる。大きなお友達がやるならまだしも、子供にこれを強要するのは酷ではないだろうか。
--Z3弾から特定の期間で「全国陣営決定戦」が行われるようになった。これは連邦軍かジオン軍のどちらかを選んで戦う。クリア数の多い陣営に応じて経験値ボーナスが入る仕様になっている。連邦軍は従来のミッションだがジオンはミッション数が少なく難易度は高い。それでも特定の陣営を10周しなければ最大ボーナスの3倍にはならない。
--6弾までは過去の弾にあったミッションがZ1で遊べなくなった。が、Z2では遊べるようになったものの、開放条件がUCミッションを最低1周はすると、これまたUCミッション強要体制。しかも過去のミッションに経験値稼ぎに便利なミッションがあるので、尚更である。
--しかもこの当のUCミッションは宇宙世紀が上手く再現されているかと言えばそうでもなく、最後のミッションにバンシィを差し置いて目だっているシャイニングガンダムなど、関係性のないミッションで非難を浴びることも。Gコマンダーからは「UCミッションは滑った」と言われることが多々ある。

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**総評
開発元こそ違うものの立ち位置的には「カードビルダーシリーズの後継作」と言える存在であり、表向きは「AGE」世代の子供向けとしながらも、ややマニア狙いの参戦作品・機体などからわかるように1st・宇宙世紀世代やSEED世代、果ては狂四郎世代など様々な世代のガノタや、かつてカードビルダーシリーズに熱狂したプレイヤーを狙った意欲作となっている。~
AGE放送開始と同時に稼働し、2回のバージョンアップを経てゲーム性もかなり洗練されてきており、「三国志大戦シリーズ」などのアクション系TCAGが好きで、ガンダムにも精通するプレイヤーならばプレイする価値は大いにある作品と言えるだろう。

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**その後の展開
2014年7月17日に「ガンダムトライエイジSP」というタイトルで、バンダイナムコゲームスよりニンテンドー3DS用ソフトとして発売された。

上記の通り、2021年5月31日に稼働終了。~
ガンダムのアーケードのカードゲームでは、『機動戦士ガンダム アーセナルベース』が2022年2月24日から稼働している。