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スクーターシューター - (2021/09/23 (木) 05:58:42) のソース

*スクーターシューター
【すくーたーしゅーたー】
|ジャンル|シューティングゲーム|
|対応機種|アーケード|
|発売・開発元|コナミ|
|稼働開始日|1985年|
|判定|なし|
|ポイント|対戦型STG降臨。そして失敗|
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#contents(fromhere)
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**概要
-対戦型2D横スクロールSTG。タイトル通り、自機はスクーターのような形の飛行バイクに乗っている。
--2Dシューティングゲームと対戦と言う組み合わせジャンルの挑戦は昔から行われており、本作もそれのうちの1つ。
--国内でも「スピーダーバイク」の名前でロケテストが行われた。
---海外版でタイトルが変わっているのは、おそらく[[スター・ウォーズ>スター・ウォーズシリーズ]]に登場するホバーバイクの名称と同一だからと思われる。

**システム
-ゲームはスクロールステージと直接対決ステージに分けられる。
--スクロールステージでは、1Pは画面上部、2P(またはNPC)は画面下部を任意横スクロールで進んでいく。1Pは右に、2Pは左に進行して行く。
---早くゴールに到着した方が勝利となる。勝利すると、敗北したプレイヤー側の未到達距離分スコアが与えられる。
---スクロールステージでは自機のバイク部分に弾消し・攻撃判定がある。敵や敵弾が接触すると0,5秒ほど動けなくなるが、ミスにはならない。
---ミスすると残機を1つ失い、一定距離後ろに戻される。
--直接対決ステージでは1Pと2P(またはNPC)と直接対決。バイク部分の弾消し・攻撃判定は消え、前後左右自由に動きながら撃ちあいをする。
---対決ステージではライフ制。相手のライフを0にしたプレイヤーが勝利となり、負けたプレイヤーは残機を1つ失う。その後、再戦が行われるが、勝利したプレイヤーの減少したライフはそのまま持ち越される。
---対決中は雑魚敵やアイテムが出現する。雑魚敵はプレイヤー問わず攻撃し、接触してもダメージになる。
---一部特定の障害物を攻撃すると、一方のプレイヤーのみを攻撃する敵を出現させるが、その敵の攻撃に当たればどちらもダメージになるし、どちらのプレイヤーの攻撃でも破壊できる。

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**評価点
-従来より多く作られていた対戦型STGとしては完成度がそれなりに高く、なかなか面白い。
-BGMは良く出来ているし、グラフィックもそれなりに綺麗。
--ステージ3とステージ4の後半で流れる曲は、後にMSX版『[[グラディウス]]』のエクストラステージで使用されている。また、『[[ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城]]』でも大幅にアレンジされてステージ8(モアイルート)のボスに使用されている。

**問題点
-NPCが馬鹿。
--どれだけ馬鹿かと言うと、敵弾に突っ込んで自殺するのは勿論の事、地形に引っかかって動かない・上下移動しかせず前進しないという有様。
---そのくせ対決ステージではオブジェを利用する事こそないものの、アイテムを率先して獲得しに行き、執拗に攻撃してくるためやたら強い。

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**総評
 対戦型STGと言うのは昔から多くのメーカーが模索していたが、本作はそれの初期に分類される。1P2Pで対戦するとそれなりに盛り上がり、システムの完成度は高い。~
 しかし、一人で遊ぶ場合はNPCが馬鹿すぎて張り合いが無く、対戦システムがまったく生かされていない。結局本作は国内のロケテストを切り上げ、海外で極少数出回った後、対戦型STGの失敗作として闇の中にうずもれる事となった。

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**移植
-Xbox360のGame Roomに移植されている。が、BGMに難があり、完全に無音の状態でゲームが進行して行く。