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ハローキティのおしゃれパーティー サンリオキャラクターずかんDS - (2024/03/22 (金) 16:57:39) のソース

*ハローキティのおしゃれパーティー サンリオキャラクターずかんDS 
【はろーきてぃのおしゃれぱーてぃー さんりおきゃらくたーずかんでぃーえす】

|ジャンル|バラエティ|&amazon(B000R3OJF2)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|フロム・ソフトウェア|~|
|開発元|スリーオクロック|~|
|発売日|2007年7月26日|~|
|価格|5,040円(税5%込)|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|ハローキティの着せ替えゲーム & サンリオキャラクター図鑑&br()作業感たっぷりの着せ替え収集要素&br()ゲームプレイは常時縦持ち&br;良くも悪くもお子様向け|~|
|>|>|CENTER:''[[ハローキティシリーズリンク>ハローキティシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-ハローキティを題材にしたニンテンドーDSソフトの一角であり、フロム・ソフトウェアがかつて所持していたブランド、スリーオクロックのデビュー作でもある。
-一人プレイの他にも、DSのワイヤレス通信機能による二人プレイも可能。ゲームプレイは常時縦持ちで行う。
-操作系統はタッチペン操作と十字キー/ボタン操作の両方に対応しているが、このページではタッチペンを用いた操作を想定するものとする。

**ゲーム開始前の設定
-ゲームを初めて開始する前にプレイヤーの設定を行う。
--「プレイヤーの名前」「性別」「血液型」「誕生日」を入力してゲームスタートとなる。
---一度入力した設定は二度と変更できない。また、本作のセーブデータは1つしか作れない。
--タイトル画面から「はじめから」と「つづきから」のどちらかを選べるが、はじめからを選んでしまうと以前のデータが全部消えてしまうので取り扱い注意。

-設定を行った後に起動するとキティからの挨拶イベントが発生する。
--イベント後は一日一回限定で占いができる。
---裏返しの5枚のカードから好きなものを選べば結果発表がされる。
---結果発表には「サンリオキャラクターの表示」「ラッキーゲーム」「はなことば」が表示される。ラッキーゲームに関しては下記にて。

**主なモード、及びルール
-占いを終えると以下のモードから好きなものを選んでいく。

***キャラクターずかん
-歴代のサンリオキャラクターのプロフィールが鑑賞できるデータベースモード。
--「あいうえお順」と「作品が誕生した年代」のどちらかからの選択によりキャラの検索ができる。
--選択後は該当の作品名が表示されるので、それを決定して鑑賞ができる。
---「ハローキティ」や「マイメロディ」などの有名どころに関しては登場キャラ単位での鑑賞ができる。
--データベースなので特にゲーム的な要素はなく、ゲーム開始からすべての作品のデータベースが鑑賞可能。

***おしゃれ
-上画面に表示されてるキティに着せ替えさせたり、着せ替えの素材を購入したりできるモード。
--着せ替えできる素材は以下の5種類がある。
---「リボン」…キティのリボンのコーディネイト。
---「おようふく」…キティの服装のコーディネイト。
---「アクセサリー」…キティのアクセサリーや表情などのコーディネイト。
---「さっか」…キティの持ち物などのコーディネイト。
---「はいけい」…背景のコーディネイト。
--素材によっては色彩を変更する事も可能で、同じ素材でも違う外観としてコーディネイトできる。
--今までに入手した素材を個別に鑑賞できる機能も搭載されている。

-ミニゲームで稼いだポイントを消費し、ショップにて着せ替え素材を購入していく事でコーディネイトの幅が広がる。
--一度購入した素材は好きなだけ着せ替えが可能となり、いかなる理由でも消耗される事はない。
--ゲーム開始時では限られた素材しか売られていないが、ゲームを進めていく事により新しい素材が入荷していくという流れとなる。
--ショップには以下の6種類がある。
---「リボン」「おようふく」「アクセサリー」「ざっか」「はいけい」…各自、上記の素材が購入できる。
---「ひみつのおみせ」…ここではパスワードを入力する事で通常では手に入らない素材が無料で貰える。パスワードは本作の公式サイトで明かされている。

-コーディネイトした着せ替えは「クローゼット」に登録する事で、一発でその登録した着せ替えができる。
--登録できる着せ替えは9つまでの保存が可能となる。もちろん、登録した着せ替えを破棄して新しいものを保存する事も可能。

***ミニゲーム
-ミニゲームをプレイし、「おしゃれ」のショップで購入する為のポイントを稼いでいくモード。
--ミニゲームには以下の5つのゲームがあり、好きなものを選んでプレイできる。
---各ゲームには「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の3つの難易度で分けられており、それも好きなものが選択可能。

#region(ミニゲームの内容)
--「サンリオクイズ」
---サンリオキャラクターに関するクイズが全部で10問出題されるので答えていく。
---クイズには制限時間があり、時間以内に答えられないと不正解となってしまう。
---「かんたん」は二択、「ふつう」「むずかしい」は四択、の選択回答制となっている。

--「きおくりょくゲーム」
---上画面に一定時間だけイラストが表示される。イラストがない状態でそのイラストがどうなっていたのかの問題が出題されるので答えていく。
---問題には制限時間があり、時間以内に答えられないと不正解となってしまう。
---「かんたん」は2問の二択、「ふつう」は5問の二択、「むずかしい」は5問の四択、の問題数及び選択回答制となっている。

--「けいさんゲーム」
---計算問題が全部で10問出題されるので答えていく。
---問題には制限時間があり、時間以内に答えられないと不正解となってしまう。
---「かんたん」は足し算の二択、「ふつう」は足し算・引き算の四択、「むずかしい」は足し算・引き算・掛け算の四択、の問題形式及び選択回答制となっている。

--「まちがいさがし」
---上画面と下画面に同じイラストが表示される。下画面にある間違っている箇所をタッチして当てていく。
---制限時間があり、時間以内に答えられないとゲームが終了してしまう。また、関係のない場所を5回タッチしてしまう事でもゲーム終了となる。
---「かんたん」は1箇所、「ふつう」は2箇所、「むずかしい」は5箇所、の間違い数がある。

--「ジグソーパズル」
---下画面に複数に散らばったジグソーピースがあるので、それをスライドさせて上画面と同じイラストを完成させていく。
---制限時間があり、時間以内に答えられないとゲームが終了してしまう。
---「かんたん」は2 × 2の4ピース、「ふつう」は3 × 3の9ピース、「むずかしい」は縦4 × 横3の12ピース、のジグソーピースが用意されている。
#endregion

-各ミニゲームをクリアすると、以下の計算によるポイントが得られる。
--「クリアポイント」
---ゲームのクリア状況によって最大で10のポイントが獲得できる。
--「難易度倍率」
---難易度によって上記のクリアポイントに倍率がかかる。
---「かんたん」は倍率なし、「ふつう」は倍率2倍、「むずかしい」は倍率3倍。
--「ラッキーゲーム倍率」
---ゲーム起動時に発生した占いの結果の1つに「ラッキーゲーム」というものがある。これには「○○○(ミニゲームの種類)・倍率」という表示がされている。
---その表示されたミニゲームをプレイすると、上記2つからさらに倍率がかかり、他のミニゲームをクリアするよりも多大なボーナスが入る。
---例えばラッキーゲームの表示が「けいさんゲーム・倍率3倍」と表示されていた場合でけいさんゲームをプレイすれば、ポイントの倍率が無条件で3倍となる。
---ラッキーゲームの効力は次回の占いを行うまで有効((DS本体の電源を切ってもバックアップによりラッキーゲーム効果は持続される。但し、DS本体の内蔵時計をいじくると効果は失われてしまう。))であり、それまでは該当ミニゲームをどれだけプレイしても必ずラッキーゲーム倍率がかかる様になる。

--クリア後に得られるポイント計算の一例は以下の通り。
---「けいさんゲームの難易度"むずかしい"をクリア」「クリアポイント10獲得」「ラッキーゲームが"けいさんゲーム・倍率3倍"」の場合は…。&br()クリアポイント「''10''」 × 難易度倍率「''3''」 × ラッキーゲーム倍率「''3''」 = 総獲得ポイント「''90''」&br()という計算となる。
--所持できる最大ポイントは999となっており、それを超えるポイントは絶対に所持できない。
---よって、999ポイント付近まで溜めていれば定期的なショップ利用を行うのが好ましい。
---なお、ショップで売られている素材の販売価格は安くて10ポイント、高いものは数100ポイントあたりが相場となっている。 

***スタンプちょう
-スタンプ帳にスタンプを押していくモード。
--カレンダーが表示されるので、一日一回限定でそこにスタンプを押していく。
---スタンプの柄は全10種類、色は全5種類が用意されており、好きなものを選んで押す事ができる。

***おともだちつうしん
-以下の2つのモードが用意されている。共にプレイするにはDS本体と本ソフトが2つづつ必要となる。

-''ミニゲームたいせん''
--上記のミニゲーム5つから好きなものを選んで対戦プレイを行うモード。
---プレイルールに関しては一人プレイ時と同じなので割愛する。
---各ミニゲーム共に多くの正解数を出した方が勝者となる。

-''おてがみこうかん''
--メッセージとそのタイトルを相手側に送ったり、「おしゃれ」で入手した着せ替えを交換できるモード。
---相手側に送る「メッセージとそのタイトル」、及び「着せ替えさせたキティ」を選んで通信開始。
---送られたメッセージは保存が可能となり、いつでも自由に読む事ができる。もちろん、保存した送信メッセージを破棄して新しいものを保存する事も可能。
---着せ替えさせたキティを送ると相手側にその着せ替え素材をプレゼントできる。なお、送った着せ替え素材はなくならず、ノーリスクで相手にプレゼントできる仕様となる。

***せってい
-いわゆるオプションにあたる。
--「BGMと効果音の音量調整(無音にする事も可能)」「ステレオ/モノラル切り替え」「プレイヤー設定(名前や誕生日など)の確認」「スタッフロール確認」の各設定が可能。

**評価点
-サンリオキャラクターのキャラゲーとしては頑張っている出来。
--「ハローキティ」を代表としたサンリオキャラクターが勢揃いしており、サンリオファンならば嬉しい作品となっている。
--キティゲーなので本作の主役キャラはもちろんキティだが、他のサンリオキャラクターも多く登場するので「サンリオオールスターズ」としての一面も見せる。

-お子様に優しいプレイ環境。
--ゲーム画面のレイアウトが極めてわかりやすいデザインで統一されており、「お子様向けの電子手帳」を意識している節が見られる。
---「どこをどう操作すればいいのか」が一目で分かるシンプルな外見であり、「低年齢層のお子様にもすぐに入り込める」心配りが随所にされている。
---「ミニゲーム」の各ゲームは長くても1分前後で終わる程に手短かつテンポの良い内容となっており、さくさくの次のゲームに挑戦できる。
---文字表示はそのほとんどがひらがな・カタカナ表示となっており、漢字表記は極力避けられている。
---ちなみに説明書に関してもひたすらにお子様向けの表記になっており、保護者向けの解説までされている丁寧な作りとなっている。

-「キャラクターずかん」の豊富な情報網。
--2006年までのほぼすべてのサンリオキャラクターの情報が300種類以上詰まっており、1つのデータベースとしてみても価値のあるものとなっている。
---「やっぱり有名どころは鑑賞しておきたい」とメジャー作品を拝むのも、「こんなキャラがいたのか…」とマイナー寄りの作品を拝むのもプレイヤー次第である。

-「おしゃれ」の着せ替え素材の多彩さ。
--その着せ替え素材は総勢で1000種類以上と莫大であり、キティのコーディネイトパターンは相当な多さを誇る。
---お子様にとっては多種多様な素材でキティをコーディネイトできる要素はかなり魅力的なのではないだろうか。

**問題点
-着せ替え素材集めが超作業。
--評価点で述べた「着せ替え素材の多さ」は表裏一体で問題点にもなっている。
---素材を買うにはミニゲームをプレイしなければならないが、素材の数が半端じゃない多さなので''数えられない程のミニゲームをこなさないと集まる気配がまるで見えてこない''。
---下記のミニゲーム問題の件もあって、「楽しい素材集め」が段々と「作業前提の素材集め」という苦痛に変わってくるのは必至だと思われる。
---難易度「むずかしい」のラッキーゲームを繰り返しプレイしてポイントを稼いでも、コンプリートへの道がなかなか見えない程であり、お子様には相当きついだろう。

-飽きやすいミニゲーム。
--本作の中で唯一まとまったゲーム性を持っているミニゲームだが、''その種類がたったの5つしかなく、はっきりいって速攻で飽きが回ってくる恐れが高い''。
---公式では「楽しいミニゲームがたくさん」とアピールされているのだが、''たった5つでたくさんとか誇張表現すぎだろ''と突っ込みが入ってしまう。
--各ミニゲームの難易度に結構な差があり、ラッキーゲームが苦手なミニゲームだと泣きを見るハメになる。以下ミニゲームの難易度印象をば。
---「サンリオクイズ」…当然ながら知識がないとただの運回答となる。なお「キャラクターずかん」で回答のヒントが掲載されているので参照にしておきたい。
---「きおくりょくゲーム」…おそらく最難関のミニゲームであり、結構な記憶力がないと運回答になりやすい。
---「けいさんゲーム」…暗算力があるかないかで難易度に天地の差が出る。前者だとほぼボーナスゲームだが後者では…。
---「まちがいさがし」…DSの画像解析度の件もあり微妙に間違いがわかりにくいところがあるが、イラストを覚えてしまえば安定感もある。
---「ジグソーパズル」…割と適当にスライドしてもクリア可能であり、これが一番安定した稼ぎが可能だと思われる。

-着せ替える事''しか''できないキティの着せ替え。
--着せ替えの自由度は非常に高い反面、その着せ替えを使ったゲーム性が搭載されていない。
---DSの他のゲームでは「着せ替えさせてファッションセンスを競う」という明確なゲーム性を持っているものが幾つかあるが、本作にはそういった競争性がない。
---よって、着せ替えさせるのは「キティの飾り付けが変化する」か「"おてがみつうしん"で相手にコーディネートを見せる」位しかの要素でしかない。
---着せ替え素材の数は本当にファッションゲームとして成立できる位に豊富なので、ミニゲームで作業させるよりもこちらのゲーム性を強化して欲しかった気もする。

-その他色々。
--評価点で述べた通り、ほとんどがひらがな・カタカナでの文章表記となっているので、お子様はともかく大人からすると読みにくい面もある。
--ミニゲームの「きおくさがしゲーム」「まちがいさがし」「ジグソーパズル」ではクオリティの高いイラストが表示されるが、そのイラストをゲーム抜きで鑑賞できる機能がないのが残念。
--本作に収録されたサンリオキャラクターはすべて原作基準での登場となっている。
---アニメ化がされた事のある作品に関しては、それ独自の紹介は完全にはぶられている。((例えば、「マイメロディ」や「クロミ」は、アニメ「おねがいマイメロディシリーズ」でメインキャストとして出演しているが、それに関する設定は本作では一切反映されず、サンリオに直接属したキャラ以外は全く登場しない。))

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**総評
はっきりいってサンリオ好きなお子様向けに特化した作品であり、それ以外のものを求めるのはお門違いだと思われる。

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**余談
-スリーオクロックは同年にて後に『[[ビックリマン大事典]]』を、翌年には『ロンQ! ハイランド in DS』((正式なゲームタイトルは『ロンQ! ハイランド in DS プープー星人現る!! 出ケツ大サービス! おならの祭典SP』。長いよ…。))をDSにリリースした後に音沙汰がなく、親元であるフロム・ソフトウェアに吸収される事となる。