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オトメディウス - (2023/08/16 (水) 08:13:11) のソース

#contents()
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*オトメディウス
【おとめでぃうす】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~|
|稼動開始日|2007年|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|萌えに振り切った『グラディウス』&br()ゲーム的にはパロディウスの系譜&br()拝金仕様なゲーム構成&br|~|
|>|>|CENTER:''[[グラディウスシリーズ]]''|
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**概要
2023年現在におけるKONAMI製アーケードシューティングの最新作。~
『[[グラディウス]]』『パロディウス』の系譜を引き継ぎ、オンラインアップデートやタッチパネル、e-AMUSEMENT PASS対応など様々な新機軸を打ち出した。~
最大の特徴は、キャラクターデザインを『ケロロ軍曹』の作者で過去に『ツインビーシリーズ』にも関わった吉崎観音氏に依頼し、「萌え」を前面にアピールしている点である((もっとも、依頼した担当者は吉崎氏が『ツインビー』シリーズに関わっていたことを知らなかったらしいが…。))。

**システム
-操作は1レバー+3ボタン+タッチパネル。
--基本はグラディウスを踏襲しているが、ミサイルボタンがショットに統合されている。
--タッチパネルは主に項目選択で使用されるが、D-バーストの際のロックオン操作でも使用される。
-新たにボムに当たる「バーストアタック」が追加された。Cボタンを押してすぐ離すと発動する「クイックバースト」と長押しで発動する「ドラマチックバースト(D-バースト)」の2種類が用意されている。
--「D-バースト」は倒した敵をパワーアップカプセルにする効果があり、主に稼ぎに使用される。しかし、チャージ中は無防備になり発動後はオプションがはずれてしまう(回収は出来る)というデメリットもあり、『[[沙羅曼蛇2]]』のオプションシュートに近い位置づけである。
-ステージ、キャラクターなどのグラフィックは全て3Dで描かれているが、ゲーム性はグラディウス同様あくまで2Dである。

**ゲーム内容
-自機は複数のキャラクターが用意されており、それぞれパワーアップメーターの順番やオプションの動作、バーストアタックの内容に違いが存在する。
--各キャラは過去のコナミゲーに登場したキャラをモチーフとしており、RV(ライディングバイパー)と呼ばれる小型戦闘''騎''に跨る。
--RVはコナミシューの主人公機をモチーフとしており、主人公機はシリーズ伝統のビックバイパー。他に『[[サンダークロス]]』のブルーサンダー、『[[沙羅曼蛇]]』のロードブリティッシュ、ツインビー、『[[XEXEX]]』のフリントロック、『グラディウス』のボス「ビッグコア((性能はパロディウスシリーズの「マンボ」に近い。))」をモチーフとしたものなど多彩。

-武装については、ゲーム終了後に獲得できる「ウェポンカード」を割り振って好きな装備で出撃できるようになった。
--ただし、「スピード/ミサイル/レーザー/オプション」といったメーターの配置はいじることができない。
--これまで同様、任意のタイミングでパワーアップを行うことも出来るが、初心者向けにセミオートでパワーアップしていく機能も選択できる。
--武器にはレベルも設定されており、装備しているものと同じ武器を選択することで3段階までパワーアップできる。一定の時間が経つとレベルは下がる。
---高レベルのウェポンを使うためには、そのレベルのウェポンカードが必要になる。また、レベル1からレベル3にすっ飛ばすといったことはできない。

***シングルミッション
ステージは4つからの選択式になり、1コイン3ステージを好きな順番でプレイすることが可能になった。~
これは言ってみればBEMANIシリーズのような音ゲーの仕様と同様であり、継続プレイを前提とした仕様になっている。

-各ステージに登場するボスも過去のコナミシューのボスをモチーフにしており、ボス戦前には立ち絵が表示されるなど演出面でもキャラクターを押し出している。
-ゲームオーバー、もしくは3つステージをクリアした時点で清算となり、カードと経験値が蓄積される。
--カードは前述の「ウェポンカード」の他に使用キャラのイラストが描かれた「イラストカード」、経験値ボーナスが入る「奇跡賞与」がある。
--経験値を獲得していくとキャラの階級が上がっていき、各ステージの高難易度を選択できるようになる。
--e-AMUSEMENT PASSを使用することで、これら獲得データを記録することが出来、次回プレイでも引き継ぐことが出来る。
-近年のACらしくオンラインランキングにも対応している。

***バーサスミッション
後に、通常プレイとは別に、オンラインマッチングで競争が出来る「バーサスミッション」が搭載された((稼働開始時点では、仕様書草案すらできていなかったらしい。))。~
このモードでは歴代のグラディウスや関連作品からの専用ボスが登場し、BGMも歴代シリーズのアレンジが使われており、シリーズのファン必見である。
-ボスラッシュ形式でランダムに登場するボスを4体倒した後、最終エリアに出現するZ.F.F.を撃破すれば終了となる。
#region(登場ボス)
|登場ボス|詳細|BGM|
|ビッグコア|初代グラディウスと同じだが、高ランクになるとグラディウスVの挙動になる|グラディウスSTAGE5「Mazed Music」|
|テトラン|4本の触手を回転させ先端から攻撃するおなじみの機構に加え、本体前方に2連レーザー2門を追加、本体自身が独立回転し多方向に攻撃するなど大幅強化|沙羅曼蛇STAGE1「Power Of Anger」|
|デス(イレーネ)|胴体にXEXEXのイレーネがペイントされたデス。艦首からのレーザーに加えコアから画面内を跳ね回る玉を発射、前面ハッチから雑魚敵1機ずつを放出する。沙羅曼蛇の初代デスに近い仕様。以下全てのデスに共通するが、原典に比べて艦首ハッチが長く突き出たデザインになっている|沙羅曼蛇STAGE5「Burn the Wind」|
|デス(イライザ)|パロディウスに登場した人魚イライザがペイントされたデス。イレーネデスと概ね同様だが、コアから発射される玉は放射状5方向弾になっており画面内で反射しない。PCエンジン版沙羅曼蛇のデスに近い仕様|~|
|デス(ゴーファー姉妹)|ゴーファー姉妹がペイントされたデス。艦首レーザー、5連誘導ミサイルとハッチ破壊後の大型ビーム、追尾レーザーなど、グラディウスVに登場したデスMarKIII仕様。それに加えコアからは画面内を反射する玉が発射される|~|
|デス(ティティ14世)|ティティ14世がペイントされたデス。イレーネデスと概ね同様だが、玉が自機に向かって発射される点や雑魚敵がベルヘルム編隊に変更といった違いがある。また追尾レーザーも装備|~|
|ビッグコアMarkII|原典よりも丸まったデザインになっている。回転しながら突進したり斜めにレーザー攻撃するなど挙動はグラディウスV仕様|グラディウスIISTAGE6「Maximum Speed」|
|ローリングコア|カラーリングや形状に海老やオウムガイを思わせるアレンジがされている。『IV』で猛威を振るった攻撃も健在|グラディウスIVボス「TITANS」|
|カバードコアMarkII|原典と同様ランクによってコア数が変わる。今回は自機の当たり判定が大きいのでVでの中に入る攻略は使えない|グラディウスVボス「STAGE BOSS」|
|ビバコア|いわゆる電飾コア。触手は破壊可能な上再生するので点数稼ぎが出来る|バロディウスだ! STAGE6ボス「電飾コアのテーマ」|
|アバドン艦|アバドン艦として登場するが、メイヘム艦にも変形するコンパチ仕様。潜り込む隙間のないレーザーを一斉照射するアバドン艦、電撃を放つメイヘム艦と、それぞれ原典でおなじみの攻撃も健在|グラディウス2 STAGE7「要塞惑星のテーマ」|
|スペースマンボウ|原典から大幅パワーアップされており、バトルガレッガのブラックハートやダライアス外伝のオーディアストライデントを思わせる攻撃を放ってくる|スペースマンボウSTAGE8ボス「MOAN」|
|Z.F.F.|正式名称はゼロスフォースフォーチュン。12体のゼロスフォースそれぞれの間に攻撃ユニットを挟んで円形に連結させた代物。攻撃ユニットからは触手や艦載機発進、沙羅曼蛇最終ステージの対空攻撃そっくりのカラーボール発射など多彩な攻撃が行われる|沙羅曼蛇ボス「Poison of Snake」|
#endregion
-全国のプレイヤーと最大3人で時間制限制のスコアアタックを行う。

-対戦相手が見つからない場合、CPUとの対戦となる。

**評価点
-中身はちゃんとグラディウスらしさを残した安心の出来。
--世界観やグラフィック、装備の豊富さや「Dバーストを駆使したカプセル稼ぎ」という点ではどちらかというとパロディウスシリーズに近い。
--後述する通りウェポンカードの収集が大変だが、装備の組み合わせで自分に一番合ったキャラと装備の組み合わせを模索する楽しみもある。
---オプションの性質とDバーストはキャラに依存するため、装備の付け替えがほぼ自由であってもキャラの個性がなくなる心配もない。

-初心者でも遊びやすいゲーム。
--「最初からシールドを装備した実質ライフ制」「その場復活」「クリアできなくても武装を入手可能」といった要素のお陰で気軽に遊びやすい。
--ゲーム自体も従来通りの覚えゲーでプレイしやすい。

-キャラデザも基本的には好評。
--タッチパネルを活かして、ロード中のキャラにタッチするバカゲー的要素も((最初は嫌がっていたのが、後のステージのものでは態度が変化するなど妙なところで凝っている。))。

-ファンサービス要素
--サンサルバドル島のボス戦前演出では『[[極上パロディウス ~過去の栄光を求めて~]]』から人魚のイライザが、南極ステージでは「残された映像データ」として『[[XEXEX]]』のイレーネ姫が登場。
--STG以外からも『マーシャルチャンピオン』のキャラクター「ティティ」の子孫という設定のキャラ「ティティ14世」も登場する。
--バーサスミッションでは上記通り、過去作のコアがラッピングされて再登場する。
--家庭用移植『オトメディウスG』では更に追加ボスとして『パロディウスシリーズ』から「よし子」も登場。更に追加されたキャラ別エンディングではメローラ姫や%%おにょれマン%%クラウス殿下の姿も。

-豪華声優陣
--プレイヤーキャラを演じる声優陣には佐藤利奈氏・下屋則子氏・浪川大輔氏・石毛佐和氏・生天目仁美氏・広橋涼氏と現在もアニメ等でよく耳にする豪華なメンバーが名を連ねている。
---一方でボスキャラもほとんどが上記主演陣の兼ね役だが、どのキャラクターも違和感なく兼ね役を演じている。
--システムボイスもぬかりなく、『[[XEXEX]]』やOVA版『[[沙羅曼蛇]]』に出演した大御所の島本須美氏が担当している。ステージやカード選択時のシステムボイス、パワーアップ取得時、ボス接近時の警告音声などを優しく落ち着いたそれでいて神秘的な声で、本作の上品なイメージを形作っている。
---島本氏はシステムボイス以外でも『[[XEXEX]]』から再登場のイレーネ姫及び、まさかのゴーファー姉妹まで兼ね役で担当している。後者は意図的に子役めいた棒読み演技を披露しており氏の演技力の高さが窺えるだろう。

**賛否両論点
-萌えを前面に打ち出したゲームデザイン。
--筐体自体もキャラ絵を前面に出していたり、横にキャラの等身大ポップが置かれていたりと、新規客層の開拓に一役は買ったものの、やはり人を選ぶゲームデザインになってしまった。
--一応お色気要素はかなり落ち着いており、『[[セクシーパロディウス]]』のようなやりすぎて下品ということには至っていない。

**問題点
-拝金仕様と見られる「短さ」
--3つステージをクリアしたら自動的に終了となるリピート前提の仕様。
--特にカード集めの終盤になると、ほぼ「奇跡賞与」しか出なくなってしまい、なかなかカードをコンプできない((ダブリカードが強制的に奇跡賞与に変換されていると思われる。事実、コンプ後はすべてが奇跡賞与になる。))。

-自機の当たり判定が分かりづらい。
--見た目ではパイロットは縦方向に、跨る機体は横方向(前後)に幅がある。キャラが大きく、結局どっちがメインなのかわかりづらい。
---インタビューの際、腰のあたりに判定があることが明かされた。

-バーサスミッションは使用キャラを問わずマッチする。そしてキャラ格差が大きい。
--バーサスは主に「いかにボスを素早く倒し進むか」「いかに大量のカプセルを回収するか」というゲーム性である事に所以する。
--この為、D-バーストの瞬間火力がダントツのジオールと、範囲・持続・総合的な火力に優れるティタが圧倒的に優位。

-ステージが少なすぎる
--ステージ数も全部で4つと非常に少なく、何度もプレイすることさえ向いていなかった。
--1ステージがやりごたえあればまだマシだったのだが、スピーディで軽い作りで負担感が無いため、余計に不満に思えてしまう。演出のバリエーションは良いのだが。
--加えて、当初から選択画面に存在するものの選択不可能な5つ目のステージ「イースター島」は、ステージ数が少ない事もあって期待されていたが、結局追加される事はなかった。
---e-amusement CLOUDでもイースター島は未開放状態であった。
---実際の追加は、本作の家庭用移植版である『オトメディウスG』を待つことになる。

-せっかくのオンラインがほとんど生かされていない。
--コンテンツは早々に更新終了。ステージに至っては稼働終了まで何の追加もなく、選択不可能なステージも上記の通り開放されずじまいであった。

**総評
シューティングゲーム冬の時代であることに加え、『[[グラディウスIV -復活-]]』の失敗で殆ど息の根を止められていたコナミACシューティングの新たな道の開拓という面で見れば及第点と言える。~

従来のアーケードシューティングゲームは「そのゲームを愛するゲーマーが繰り返しプレイして上達するほど、平均プレイ時間が長くなりインカムが悪化する」「難易度を上げるという形で対策すると、一般人お断りになってしまいインカムが悪化する」という本質的欠点を抱えていた。「短めのステージをどれでも3つ選んで自己ベスト更新を目指す」「プレイを重ねるとガチャ装備が増えて攻略が楽になる」という仕様はそうした欠点の根本的解消に踏み込んだものであると言え、評価に値する点と言えよう。~
音ゲーに定評があるコナミとしては、シューティングゲームのプレイスタイルを音ゲーのそれに近づける意図があったのかも知れない。~

しかしながら、リピート前提という仕様にそぐわないステージ数の少なさ、アイテムの集めづらさなど見過ごせない問題点が災いして評価を下げてしまった。~
更に、オンラインシステムとSTGの食い合わせの悪さや、爆死したと見るや早々に更新放棄して巻き返しの努力を一切行わないコナミの悪癖など、負の側面も露呈させる結果にもなった。~
内容やゲーム性に賛否あれど、しっかり作り込んで評価を高めることが出来さえすればそれなりの話題を遺せたかもしれないが、結局、中途半端なまま幕を閉じてしまい、初動の低調を挽回できないままゲームセンターから消えていったのである。

これにより、コナミACシューティング復活の機運はしぼんでしまうこととなってしまった。

//↓文章構成が少々前後してる&最後の数行が前半と重複してるので、COして↑に修正
//しかしながら、ステージ数の少なさ、アイテムの集めづらさなど見過ごせない問題点が災いして、評価を下げてしまった点は否めない。~
//更に、オンラインシステムとSTGの食い合わせの悪さや、爆死したと見るや早々に更新放棄して巻き返しの努力を一切行わないコナミの悪癖など、負の側面も露呈させる結果にもなった。~
//内容やゲーム性に賛否あれど、しっかり作り込んで評価を高めることが出来さえすればそれなりの話題を遺せたかもしれないが、結局、中途半端なまま幕を閉じてしまった。~
//これにより、コナミACシューティング復活の機運はしぼんでしまったのである。
//「短めのステージをどれでも3つ選んで自己ベスト更新を目指す」「プレイを重ねるとガチャ装備が増えて攻略が楽になる」というコンセプトは、斬新ではあるが理解できるものである。~
//従来のアーケードシューティングゲームは「そのゲームを愛するゲーマーが繰り返しプレイして上達するほど、平均プレイ時間が長くなりインカムが悪化する」「難易度を上げるという形で対策すると、一般人お断りになってしまいインカムが悪化する」という本質的欠点を抱えていた。~
//本作はそれを打開する可能性を秘めていた。音ゲーに定評があるコナミとしては、シューティングゲームのプレイスタイルを音ゲーのそれに近づける意図があったのかも知れない。~
//だがその意図は実現されなかった。ステージ総数がたった4つでは、プレイヤーたちはやり込む前に飽きてしまった。~
//メーカー側も早期の段階でステージ追加などのアップデートを放棄してしまい、本作は初動の低調を挽回できないままゲームセンターから消えていったのである。

**その後の展開
-2011年9月にオンラインサービスを終了。オフラインモードでの稼働は継続可能だが、以下の機能は利用できなくなった。
--e-AMUSEMENT PASSを用いたゲームデータの記録が終了。これにより''今まで集めてきたカードが全て無に帰した。''
---プレイヤーデータを管理できなくなるのは仕方ないと諦めるが、ならばすべてのカード武装を永久に使用不能にするのではなく、すべてのカード武装を全プレイヤーに開放して自由に使えるようにしてほしかったという意見が多い。
--ハイスコアなどのオンライン集計も終了。
--なお後述の『オトメディウスG』では、アーケード版の欠点のいくつかが改良され、新キャラを追加、イースター島もプレイ可能になっているのだが、''それらの改良点をアーケード版に反映するアップデートは行われなかった''。
-それでもオフラインモードで稼働を継続してくれればまだマシな方なのだが、実際にはほぼすべての店舗で、オンラインサービス終了と同時に撤去されてしまった。
--現在は、特にレトロゲームに強いごく一部のゲーセンでしか目にすることはない。

-筐体等の導入時の価格が94.8万円(1P2Pを並べる場合はその2倍)というかなりの高額だったにもかかわらず、その後のアップデートのやる気の無さにより、多くのゲームセンターから不評を買った。

-本作に用いられている液晶モニターは黄変現象を起こしやすい物だったらしく、現存する筐体の多くが俗にいう「尿液晶」と化している((一般論として「尿液晶」はモニターの色温度調整で治せる場合が多いのだが…。))。
//本作の筐体モニターが色温度調整可能かどうかご存知の方はぜひ追記してください。

-『オトメディウスG』というタイトルで360に移植された。詳しくは下記。

-続編として『[[オトメディウスX]]』が発売されている。詳しくはリンク先。

-他社作品であるが、今作の後にしたアーケードのSTG『[[ダライアスバースト アナザークロニクル]]』も「1プレイで3ステージまたは1コースのみ遊べる」という点は同じなのだが、あちらはステージやコースのバリエーションを大量に用意しているため重大な欠点として非難されることは少なかった。

**e-AMUSEMENT CLOUD対応版について
-『オトメディウスG』の発売から約8年後、AC版のオンラインサービス終了から約3年後にあたる2014年7月28日から2016年12月15日まで、''e-AMUSEMENT CLOUD対応版''として''Windows PCでのプレイが可能''になっていた。
--主な特徴は以下の通り。特に変更点はなく、あくまでアーケードの忠実移植にとどまっている。
---タッチ操作はマウスで行う。ただし画面表示は「タッチ」のまま。
---プレイ料金は登録したPASELIからの引き落とし方式。1回108パセリ。コンティニュー時は86パセリに値引きされる。
---VSミッションも可能だが、オンライン対戦プレイのみ対応。
---アーケード版のプレイデータの引き継ぎは不可能。
---こちらでもサービス終了までイースター島がアンロックされる事はなく、『G』の追加キャラが実装されるようなこともなかった。
--2016年12月15日のe-AMUSEMENT CLOUDリニューアルに伴い、サービスを終了している。

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*オトメディウスG
【おとめでぃうすごーじゃす】
|ジャンル|シューティング|&amazon(B0018B73UU)|
|対応機種|Xbox 360|~|
|発売元|コナミデジタルエンタテインメント|~|
|開発元|M2|~|
|発売日|2008年11月20日|~|
|定価|6,980円|~|
|レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~|
|配信|ゲームオンデマンド&br;1,760マイクロソフトポイント|~|
|判定|なし|~|
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**概要(G)
オトメディウスの家庭用移植タイトル。~
AC版の完全移植と新たに「ゴージャスモード」を搭載して登場した。

-ゴージャスモードで獲得した資金でウェポンカードを購入できる「ショップ」が追加された。

-吉崎氏のイラストを鑑賞できる「ギャラリー」も追加。

-新たにDLCキャラとして「エスメラルダ」「ポイニー・クーン」の2名が追加された。
--エスメラルダは『グラディウス外伝』のジェイドナイト、ポイニーは同作のファルシオンβがモチーフとなっている。
--また、既存のキャラにも「聖グラディウス学園の制服ver」が配信されている((亜乃亜のみ初回特典DLC。エモンには配信されていない。))。

**ゴージャスモード(G)
簡単に言えば「ストーリーモード」と同義。オリジナルステージを含む全6面を順番に攻略する従来のシステムとなっている。

-AC版で未搭載だった「イースター島」がDLCで配信された。これも含むと全7面を攻略することになる。

-ACモードとの違いは以下の通り。
--バーストが使用できない。AC版でバーストチャージだったメーターはシールドに変更されている。
--シールド未装備で開始。また、地形接触でシールドが削られる。
--残機を3機以上所持可能になり、エクステンドも可能になった。
--開始時とエンディングでキャラクターごとに会話が用意された。
--既存ステージでもギミックが変更されていたりする。また、特定の箇所で強制的に処理落ちが発生するようになっている。
--難易度NORMAL以上の場合、ループゲームとなる。2周目以降はコンティニュー不可。
--オンラインCO-OPに対応。最大3人で遊べる。

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**評価点(G)
-AC版で指摘されていた「ウェポンカード」の集めにくさや、ステージ数をある程度解消。

-手軽に楽しめるオンラインCO-OPも人気があり、好評を博した。

-ギャラリーモードの資料が非常に豊富。拡大機能もあり、拡大しても美麗。

-「ゴージャスモード」は旧来のアーケードSTGのような通しプレイが可能になった。

**問題点(G)
-追加キャラ、追加ステージ、追加BGM…と大量のDLCについて批判がある。
-ある程度改善されてはいるものの、やはりボリュームが少ない点に関しては不評。

**総評(G)
基本的な評価はAC版とそう変わりはないものの、新たなゲームモードや協力プレイの導入は効を奏している。~
「様々な装備を楽しめる」という点はかなり改善されてSTGとしてかなり遊びやすくなった。
//特にオンラインCO-OPは現在でも遊ばれるほど楽しまれている。

**余談(G)
-ジオールのエンディングに%%待望の%%クラウス・パッヘルベルが登場する。
--が、彼はイレーネと違い「''よく似た別人''」という設定。声優もエモン役の兼ね役で浪川氏が演じている。%%そのため魅惑の棒読みが無くなってしまい賛否両論。%%
--ちなみに、彼の設定はギャラリーモードの資料にこっそり載っている。それを見ていない、もしくは原作を知らないと「奴は何者だ」というセリフに対して「''お前が何者なんだ''」となること必至。