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803 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:24:46.38 ID:P70JsYtlO
男と女が再会してから、それほど経たないある日の事です。
友「最近、付き合い悪いな。どうしたんだよ? 怪しいぞ。」
男「ぁ~、ん、察しろ」
友「まさか! 女か!? 女が出来たのか?」
男「いや、まだ付き合っちゃいない。けどまぁ、時間の問題かな~」
友「うっぜ、うっぜ! なんだよ、女なんか作ってもめんどくさいだけ、って言ってたくせに」
男「人は簡単に変われるんだよ。じゃ、今日も会う約束してるから。ばいばーい。」
友「お、おう、ばいばい……なんなんだよぉぉぉぉ」
男「あいつも、その気になりゃ彼女出来んのになぁ。さ、急ごう。」


806 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:29:03.43 ID:P70JsYtlO
男「ごめんごめん、遅くなって。」
女「女のコを待たせないの。解った?」
男「ごめんってばさ。な、あとでなんかおごるからさ。」
女「そんなんはいいよ、それより、早く行こっ」
男「うん。今日は何をしに?」
女「ん、そうだね~、映画でも見に行こっか」
男「おう、解った。俺あれがみたくてさ……」
……


810 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:36:12.45 ID:P70JsYtlO
……
女「なによ、つまらなかったじゃない」
男「いやぁ、俺は面白かったよ?」
女「女の子はね、もっとロマンスが欲しいの。君、本当に解んないよね、そゆとこ。誰かさんみたい。」
男「誰かさん?」
女「そう、まるで……あれ? あたし、誰の事言ってるんだろ?」
男「……」
女「へんだよね、ごめんごめん」
男「あのさ」
女「?」
男「初めて、会った時に、バイク乗ってたよね? 今週末、あれに乗って出かけない? 行きたい場所があるんだ。」
女「うん、いいよ。バイク運転出来るの?」
男「バイク持ってないけど、出来る。後ろに人を乗せて走らせた事も、ある」
女「ふぅーん、やるじゃん」
男「覚えてないか、まぁ当然だけど」
女「?」
男「んや、いい。んじゃ、そゆ事で、週末! またね」
女「う、うん、またね」


815 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:42:27.92 ID:P70JsYtlO
約束の、週末。一旦男の家に女がバイクに乗って来て、一緒に行くこととしました。
ブロロロロ
男「あ、来た来た」
キキーッ
女「やっほー、どうよ?」
男「マジカッコいいと思う、何度見ても」
女「いやぁ、それほどでも」
男「この、バイク」
女「ぁ~、はいはい、お約束ですか」
男「嘘嘘、冗談だって。女も、カッコいいってば。」
女「ありがと。まぁ、これからは君がエスコートしてね」
男「了解。んしょっと。ちゃんとつかまっていろよ? んじゃ、出発」
女「しんこぅっ!」


818 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:47:09.84 ID:P70JsYtlO
ブロロロロ
女「どこいくのー?」
男「俺が、本当に自分に正直になれた所。忘れられない場所。」
女「ふーん、カッコいいけど、意味分からない」
男「あぁ? 元はと言えば女が……まぁいいや」
女「? だけど、気持ちいい、涼しい」
男「やっぱり、女は女だな」
女「なんのこと? 『あの世界』?」
男「さぁね」
女「ごまかさないでよ。……けど、なんか、懐かしい気はする。こうやって、色々旅をしていた。」
男「それは多分、俺じゃないけどね」
女「え? きこえなーい」
男「なんでもない! 飛ばしていくよ!」
女「うん? うん、ゴーゴー!」


823 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:51:39.85 ID:P70JsYtlO
男「ついた!」
女「海? 泳ぐには遅いよ?」
男「まぁ、砂浜で遊ぶ位は出来るでしょ、ね」
女「子供~?」
男「いいからいいから、ほら、行こう!」
女「仕方ないわね~、はいはい」
……
女「疲れた~、もうクタクタ。こんな時間だし。」
男「本当童心にかえっちゃったね。」
女「こんな事する為にここに?」
男「いや、違うよ。……夕日がキレイだ」
女「これを見にここに?」
男「いや、それも違う。ちょっとあってるけど、シチュエーションとしてベストだから選んだし」
女「?」


828 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:58:41.13 ID:P70JsYtlO
男「聞いて下さい」
女「うん」
男「女さん、好きです。忘れてるけど、『あの世界』で過してた時から、ずっと。再会出来た時は、夢だと思ったくらい。これは神様がくれた、最高の送りもので、チャンスだと思った」
女「……」
男「そして、俺は女を楽しませよう、幸せにしようと、頑張った。彼氏に、負けないように。思い出す事は無くても、彼氏は絶対俺たちを見てるから」
女「うん」
男「俺は、女を幸せにする。俺なら出来る、いや俺にしかできない。女が覚えていなくても、『あの世界』を過ごした日々、そして絆は、消えない。俺の心に、ある。これも、神様がくれた贈り物だと思う。」
女「うん」


833 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:06:29.90 ID:P70JsYtlO
男「年下だし生意気だし、すけべだし情けないし、時間守らないけど、アナタを幸せにすることは俺以外に出来ないて思う。……気のせいだとは思うけど、彼氏が、信じてくれてる。そして、それが俺の出来る、最高の恩返し」
女「恩返し?」
男「俺なりに考えたけど、『あの世界』で別れる時、女は完全に『現実世界』に帰ってくるのを諦めてた。けど、ここにいる。と、いう事は、彼氏がなんかしてくれたに決まっている。じゃないと、女は、『あの世』に行ったはずなんだから」
女「……うん」


834 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:09:47.49 ID:P70JsYtlO
男「これは、『あの世界』でも言い忘れた事。……付き合って下さい。僕はアナタを幸せにします。絶対。」
女「……」
男「だめ、かな?」
女「ううん、えと、ちょっと、嬉し過ぎて」
男「な、泣かないでよ、困るよ」
女「ご、ごめん」
ぎゅっ
男「ん……」
女「えと、ふつつかものですが、よろしくお願いします。」
男「うん、お願いします。」
女「大好き。懐かしい、大好きな匂いがする」
男「……うん。俺も、大好きだ。」



836 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:13:42.42 ID:P70JsYtlO
女「ははっ、恥ずかしいね」
男「そだね、なんか、あらたまっちゃって」
女「へへへ、君が彼氏かぁ~」
男「だめ?」
女「まさか! 夢みたい、君となら幸せになれるよ、絶対」
男「うん。ぁ、ちょいちょい」
女「ん?」
チュッ
男「……」
女「……」

女「はは、手が早いね。すけべ。」
男「ご、ごめん」
女「ううん、いいよ!」
男「良かった、んじゃそろそろ帰ろうか」
女「うん!」
男「よしっと……ん? なんか、落ちてる?」
女「……ものじゃないよ、動いてる! …子猫だ!」


838 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:17:36.12 ID:P70JsYtlO
男「猫!? まさか」
女「大分弱ってる、早く病院連れてこう?」
男「お、おう」
……
女「元気になって良かったね」
男「ただ、おなかすかせてただけとはね、良かった良かった」
猫「にゃー」
男「……」
女「どうしたの?見つめちゃって。気に入った??」
男「やっぱり、あの猫か? お前なのか?」
猫「……」


845 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:25:34.77 ID:P70JsYtlO
猫「にゃー」
女「はは、大分懐かれてるねー。かわいいし、飼っちゃったら?」
男「気楽に言うなよ……けど、こいつは特別。飼うよ、うん。なんか、俺らを守ってくれる気がするんだ、なんとなく。」
女「?」
男「こいつのお陰で、今の俺がいて、女がいる。……そんな気がする。」
女「そっか。んじゃ、二人と一匹の、幸せな世界のはじまりだね」
男「うん、その通りだ!」
猫「にゃー!」
……
彼(さてと、こんなとこかな?)


846 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:28:59.02 ID:P70JsYtlO
彼(いやぁ、勿論あの猫は僕じゃない。流石にそんな事は出来ないよ。僕は、あの猫の体を借りてたから、返しただけ。そして、彼らの『幸せの世界』に必要なピースだから、男君と再会出来た。それだけ。)
彼(まぁ、こうやって正式に付き合う事になったみたいだね。アイツは気難しいし、ワガママだし、怖いくらいドSだし……付き合うのは大変だよ、男君)
彼(でも、君なら大丈夫。君は誓った。僕の期待に応えられる。大丈夫だ。)
彼(さて、見守ってあげたいけど、僕は嫉妬深いんだ。結構今もピクピクきちゃってる。だから、僕はもう消える事にしよう。僕のすべきことは終わった。)
彼(あわよくば、男君たちの近くに、生まれ変われるかもね。僕もまた『幸せの世界』のピースだから。)
彼(さて、そろそろ行こう。……じゃぁな、女)
……


852 :愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:32:43.68 ID:P70JsYtlO
 ---数年後
男「ははは、そのバイクが気に入ったか~」
女「不思議ね、本当に楽しそう。まだ、しゃべれもしないのに、このコ」
男「まったくだよ、俺にはなかなかニコリともしてくれないのに。ママには良く懐くけどね」
女「まぁ、男の子なんだから、そうなんじゃない? さて、そろそろご飯よ」
男「うん、そだね、よし、行こっか」
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男たちの『幸せの世界』は、まだ出来たばっかりです。
~本当のおわり~