貴方のギルド脱退理由@ウィキ

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dattai

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458 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 18:50 ID:lGAs8gCC0
4年前調度コモドが実装される少し前の出来事
うちのギルドは結構中が良くて何度かオフ会も開いてた
新人も入って数ヶ月たって結構慣れてきたからオフ会開こうかという話になり
すぐオフ会が開かれた
実は意外と女子率の高いギルドで10人中男は俺とギルマスの二人だけという異常さ
みんな気さくでいい奴ばっかりだ
(可愛い子ばっかりってわけじゃないけど俺は別に気が合えば気にしない、つーか合コンでもあるまいしそういうのは元から期待してないけど)
そのオフ会で新人3人が来た訳だけど
べたすぎるつーかなんつーかその内の一人に一目惚れ
今時珍しい腰まで届く長い黒髪で身長は俺よりちょっと低い位か(175はある)
こんな綺麗な人がROやってるって時点でありえねぇーとか思ってしまった
その時俺がどんな顔してたか正直わからんがギルマス(リアフレ親友)が小声で
おい、俺なんて顔してんだwと言われてすぐ正気に戻る
流石幼稚園からの腐れ縁のギルマス
俺の気持ちを察したのか小声で 任せろ全力でサポートするぜwとか何故かやる気満々
早速ギルマス立ち上がってその席にその子を座るように促す(おいおい、アカラサマだよ親友よ)
そして新人の自己紹介(キャラ紹介)が始まる
その子はなんと俺と何度か一緒に狩りしててノリも良く口調も悪い(ぇ 
ギルドのムードメーカーな子だった
既存ギルメンの紹介も済ませると

460 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 19:02 ID:lGAs8gCC0
あの子が話しかけてきた
「俺さんってキャラ名だったんだ!私より身長高い人なんてめったに居ないから驚いた!」
「いや、俺だって驚いたよマジで」
「んー?なんで?」
「いやだってマジ綺麗過ぎて一瞬どこぞのお嬢様かと思ったよ?」
「あははwありがとw私の家厳しくて外見だけこんなんなのよwでも中身こんなんですw」
「うへwそれウケルなw」
もともとギルド内で良く喋ってたから会話はスムーズに行けた
話に聞いた限りでは家が会社経営してて結構金持ちらしい
歳は俺より3つ下で大学生
その後彼女の髪の事について話したり
俺が美容師やってる事もあり良かったら一度遊びに来てとか言ってみた(俺必死すぎage)
オフ会3次会まで終了し みんな解散する時
俺は彼女に良かったらメルアド教えてくれないかと言おうとしたら
彼女が「あ、そだメルアド教えてよ」
あsdfghjkl;
ちょっと焦りながらメルアド交換完了後女性陣をギルマスと俺で最寄の駅まで送る
ギルマスが帰りに「結構いい雰囲気だったじゃん」
「マジでお前に感謝しますorz」
「はは、んじゃ今から飲みに行くぞおごりでな」
「ははー付き合わせていただきます」

461 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 19:05 ID:lGAs8gCC0
その後メールしたりROで一緒に狩りしたりリアルで会ったりして
4ヶ月ほど月日が流れた
そんなある日彼女からひとつのメールが入る
「件名:お別れ
ごめんね、さようなら」

一瞬何が何だが分からなくなった
確かにまだ正式に告って無かったが
もうお互いにそういう雰囲気になってたし
なんで、今頃こんな事を
俺はすぐに電話しただが電源が入って無いのか繋がらない
俺は家から出ると彼女の家に向かった
家に行くと家の使用人から彼女は入院したと聞かされた
病院の名前と場所を聞き出し全力で向かった
病室に入ると一人窓の外を見てる彼女が居た
「なんで、あんなメール・・・」
びくっと身を震わせて振り向いた彼女は驚いたような顔をしていた
「・・・何で来たの?」
「あんなメールだけで納得できるほど俺は出来た人間じゃないからな」
「訳を聞かせて欲しい」
「・・・・」
時間にして5分程度だろうか俺にとっては数時間にも感じられた沈黙を破って彼女が言った
「手術しなきゃいけないの」
「手術?今までそんな事一度も・・」
「だって、言わなかったし」
そりゃそうですね
「私、生まれた時から心臓が正常じゃないの」
「日本じゃ治せないって、だから・・・」
「だから、さよならなのか?」
「俺は待つよ、ずっと待ってる」
「ほんとは一緒に行きたいけど無理そうだしな」
「死ぬかも知れないんだよ?」
「死なないよ、お前は死なない」
「だから待ってる、ずっと待ってる」
二人とも泣いてたボロボロと泣いてた
こんなに泣いたのはほんと初めてだ

463 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 19:07 ID:lGAs8gCC0
彼女が日本から去ってもう3年も経った
毎日メールをしてそれだけで俺は十分に幸せちょっとさびしいけど

今でも当時のギルド面子は誰も引退せずオフ会も頻繁に行われてる
だが2年ちょい前に入った子が
オフ会であって以降積極的にアプローチかけてくる
俺はこのギルドが好きだし波風立てなくないから
人を避けるとかそういう事はしたく無いし
狩りとかには行く事はあるが
なにより俺は彼女以外の女性なんて最早眼中にはなかった
だからメルアド交換とかそういうのは全部断ってきた
古株のギルメンやギルマスも当然その様子に気づいていて
それとなくその子に言ってるんがどうも聞いてくれない
そんな時またオフ会が行われた
丁度俺の家の近くに出来た居酒屋が評判が良かったので
そこに行ってみようとの事
評判通り居酒屋のlvじゃねぇぞって旨さだった
今回はオフ会といっても居酒屋行くのが目的だったから
そこで解散の予定だったが
突如その子が俺の家にみんなで行こうとか言い出した
他の新人も乗り気で今回は古株のギルメン参加率が低くて
どうにも断れなかった
ギルマスが「いいのかよ?なんかいやな予感がするんだが」
こいつの感は良くあたるから嫌なんだよなぁと思いながら
「まぁ麻雀とか適当にやって解散だろうし別に気にしなくてもいいんじゃね」
「それにお前らも居るし下手な事できねぇだろ」
俺の家で麻雀やらゲームやらして解散となった

464 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 19:12 ID:lGAs8gCC0
彼女からメールが届いた
しかも携帯にだ
「ただいま!」
俺は仕事中だったが無理言って早退させてもらい
すぐ電話した
「おかえり!」
「うん!ただいま!」
二人とも無駄にハイテンションだ
「今何処にいるん?」
「今家に着いた所~俺は今日仕事は?」
「メールもらったから早退したw」
「わ!良かったの?」
「当たり前だろ!仕事なんて何時でも出来るんだよ!」
「へへへ、そんじゃ今から俺の家行っていい?」
「ああ、いいよ、迎えに行こうか?」
「大丈夫ちゃんと自分で行くから」
「りょーかい待ってる」
「うん、待ってて」

466 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 19:14 ID:lGAs8gCC0
家に帰って汚い部屋の掃除を開始する
一人暮らしだとどうも汚くなってしょうがねぇ
そうこうしてるうちにドアを叩く音が聞こえた
俺は走ってドアを開けに行った
ドアを開けると
懐かしくそして俺の記憶より更に綺麗になった顔があった
二人とも黙ってお互いの顔を見て
ゆっくりと口を開く満面の笑みで
「ただいま」
「おかえり」
恥ずかしくもボロボロと涙が出てずっと彼女を抱いたまま泣いてた
「もー何時まで外でそうやってるつもり?」
「あーわりーわりー汚い部屋だけどどうぞどうぞ」
「ほんとに変わってない汚い部屋だことw」
「口の悪さは健在だなおいw」
何時間話しただろうかいろんな事を話した
「ROは今でもやってるの?」
「ああ、みんなもお前を待ってるよ、もちろん俺もな」
「丁度古いPCあるから入ってみるか?みんなもこの時間なら入ってると思うし、キャラ消えてるだろうから新しく作らないとな」
「はいるー」
みんなを驚かせるために暇なやつは溜まり場集合~とギルチャで言う
新しいキャラ作って溜まり場に案内する
古参に帰ってきたよと伝えると
一斉に「うおーおめでとう!」などなどお祝いの言葉が送られる
知らない新人には俺の嫁である事や3年手術のために渡米してた事を説明した(嫁とか言った瞬間横で叩かれた)
だが、一人だけ無言で座ってるプリが居た 例のあの子だ
そしてそのまま落ちてしまった
古参や新人が浮かれている中
ギルマスからwisが届く
「嫌な予感がする、あの子に気をつけたほうがいい」
「おいおい、気にしすぎじゃねぇか?」
「お前はどうもこの手の事には疎いから、とりあえず気をつけたほうがいいよ」
「ういうい、気をつけとく」
俺はとりあえず同意しといた
俺はこの時浮かれていて何も見えていなかったを後悔する事になる

467 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 19:16 ID:lGAs8gCC0
別キャラをギルドに在籍させて時間が合うときは彼女と二人で狩りばかりしていた(ほとんどリアル優先だったけどね)
もちろんギルド狩りとかには参加していたが
例の子からの誘いは全部断っていた
そしてそんなある日
今度の日曜日に休み取れたから遊びに行こうと溜まり場で話していた
みんなからからかわれたりしていい気になってた

日曜日彼女に服見てもらったり
彼女の荷物持ちしたりして
外食したあと俺の家に帰った
今日は彼女は俺の家に泊まりだひゃっほい!

469 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 19:17 ID:lGAs8gCC0
ふと見ると俺の部屋の前に誰かが居る
夜22時位で街灯の明かり位しかなく見えにくかったが
その顔には覚えがあった
「あれ、なんでここに?」
「俺、この子知ってるの?」
「ああ、ギルドのキャラ名さんだよ」
「へーリアルでははじめましてだね~」
彼女の言葉に無言で立ち上がり
「俺さん取らないでよ」
手にはどう見ても果物ナイフっぽいのが握られてますほんとうにありがとうございました
俺はすぐに彼女を後ろに下げてかばうように前に出た
「ちょっと、落ち着けって、大体俺は君の誘いとか全部断ったでしょ」
「行き成り現れて俺さん取らないでよ」
「二年も前からずっと好きだったのに」
「何で行き成り出てきたあんたなんかに」
どう見ても俺の話聞いてないです
と言うか俺が目に入ってません
「俺さんを返してよ!返せぇええええええ!」
叫びながら彼女に突進
俺は受け止めようとしたが
その瞬間鈍い痛みが腹に広がって
膝ががくんと落ちた

彼女の悲鳴が聞こえて
やっべぇマジやばぇ死ぬってこれ
彼女だけでも逃がさねぇと・・・
そう思ってなんとか立ち上がった時
「俺!!」
ギルマスの声が
「誰か!警察と救急車!」
そう叫びながら例の子のナイフを蹴りで弾き飛ばして押さえつける
ギルマスの声に他の住人が出てきて一緒に押さえつける

471 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 19:19 ID:lGAs8gCC0
俺はすぐ救急車で病院に運ばれた
彼女が同行してずっと泣いてた

結構傷浅くて内臓も傷ついてなかったから大事無いとの事
でも数日入院ということになった
「良かった、ほんと良かった」
「俺が死んじゃったら私・・私・・」
この調子でずっと泣いてる

翌日警察の人とギルマス・彼女が来て
事情の説明をした
例の子の親御さんも来てすげー謝ってる

警察と親御さんが帰ったあとギルマスに
「つーかなんでお前あそこにいたんだ?」
「俺の感は当たるんだって」
「それにしてはタイミングよすぎだろ」
「実はあの子がギルチャで俺の家に行くとか言ってたのが気になってな」
「んで4時間ほど前からはってたのよ」
「なら刺される前にこいやw」
「叫び声聞こえてから動いたから間に合わなかったんだよ!」
「マジでありがとな、昔からお前には世話になりっぱなしだな・・・」
「気にするなってその代わりおごれよ?」
「何でもおごらせてもらいます、恩人よ」
「んじゃお邪魔虫は退散しますかね」
「ん、ああ、ありがとな」
「気にするなって」

二人きりの病室がすごく静かだった
「迷惑かけちまったな、ごめんな」
「ううん、いいの俺が無事でよかった・・」
「退院したら両親の所に謝りに行くから」
「え?うん・・」
「それに挨拶もしときたいし」
「俺・・・うん!」
「「あはは」」
二人で何故か笑ってた

474 :(○口○*)さん [sage]:07/01/05(金) 19:23 ID:lGAs8gCC0
彼女の両親に謝りにいったらすげー心配された
厳しい家だと聞いてたし怒られると思ってたんだが
彼女を庇って怪我したのが印象upだったみたいだ
彼女と結婚前提で付き合いたい事をはっきり伝えたら
喜んでもらえてちょっと安心

ROに入るとギルマスから
けじめはしっかりつけろと言われて
俺はギルメンに謝りギルドを抜けた

その瞬間に誘われて
「迷いの無い良いケジメだったな、さすが親友」
ギルメンみんなが「おかえり」と迎えてくれた

以上が去年の冬起こった事です

文下手で旨く伝わらないかもしれない
あと簡略化するためにかなりはしょってます

長い髪云々は本当に綺麗な髪を見た事ある人なら想像できると思いますので
俺からは別に言う事は無いです


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